JP3920040B2 - 車両用灯具ならびにそのランプボディの射出成形用金型および製造方法 - Google Patents

車両用灯具ならびにそのランプボディの射出成形用金型および製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両用灯具ならびにそのランプボディの射出成形用金型および製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リアフォグランプやテールランプ等の車両用灯具は、そのランプボディが、光源バルブからの光を前方へ反射させる反射面を有するとともに光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成された構成となっているものが多い。
【0003】
これら灯具は、たとえ外観が同じであっても、その配光性能は灯具の種類によって異なるので、ランプボディとしては、その反射面やバルブ取付孔の形状が異なるものが灯具の種類毎に製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ランプボディは射出成形品で構成されるのが一般的であるが、灯具の種類毎にランプボディを製造する必要上、射出成形用金型も複数種類製造する必要があり、これが灯具の製造コストを押し上げる大きな要因となっている。
【0005】
これに対し、ランプボディを、該ランプボディの反射面上に別体のリフレクタを装着可能な構成とし、灯具の種類によってリフレクタの装着有無を選択するようにすれば、ランプボディを共用化することが可能となる。例えば、ランプボディをテールランプ用として設計しておき、このランプボディをリアフォグランプ用として流用する場合には、適当なリフレクタをランプボディの反射面上に取り付けるようにすれば、ランプボディの共用化を図ることが可能となる。
【0006】
しかしながら、このようにした場合、灯具の種類によっては、リフレクタが必要になるため部品点数が増えてしまい、灯具コストを押し上げてしまう、という問題がある。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数種類の灯具のランプボディを射出成形により製造するに際し、射出成形用金型の共用化による灯具製造コスト低減を図ることができ、かつ部品点数の増加不要化による灯具コスト低減を図ることができる車両用灯具ならびにそのランプボディの射出成形用金型および製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、反射面の一部が入れ子のキャビティ面で成形される構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
光源バルブと、この光源バルブからの光を前方へ反射させる複数の反射素子からなる反射面を有するとともに上記光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成されたランプボディと、このランプボディに取り付けられ、該ランプボディとで灯室を形成する透光カバーと、を備えてなる車両用灯具において、
上記ランプボディが、射出成形品で構成されており、
上記反射面の一部が、射出成形用金型の固定型または可動型の一部を構成する入れ子のキャビティ面で成形された入れ子成形面で構成されており、
上記バルブ取付孔が、上記入れ子成形面で構成されており、
上記反射面における上記入れ子成形面と他の部分との境界線の位置が、上記各反射素子相互間の境界線の位置と略一致している、ことを特徴とするものである。
【0010】
また、本願発明に係るランプボディの射出成形用金型は、
光源バルブからの光を前方へ反射させる複数の反射素子からなる反射面を有するとともに上記光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成された車両用灯具のランプボディを、射出成形により製造する際に用いられる射出成形用金型であって、
上記ランプボディに対応する形状のキャビティを形成する固定型および可動型うちのいずれか一方が、金型本体と、この金型本体に着脱可能に取り付けられた入れ子とからなり、この入れ子のキャビティ面で上記反射面の一部を成形するように構成されており、
上記入れ子のキャビティ面で上記バルブ取付孔を成形するように構成されており、
上記入れ子のキャビティ面と上記金型本体のキャビティ面との境界線の位置が、上記各反射素子相互間の境界線の位置と略一致している、ことを特徴とするものである。
【0011】
さらに、本願発明に係るランプボディの製造方法は、
光源バルブからの光を前方へ反射させる複数の反射素子からなる反射面を有するとともに上記光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成された車両用灯具のランプボディを、射出成形により製造する方法であって、
上記ランプボディに対応する形状のキャビティを形成する固定型および可動型うちのいずれか一方を、金型本体に入れ子が着脱可能に取り付けられた構成とし、
上記入れ子のキャビティ面で上記バルブ取付孔および上記反射面の一部を成形するようにし、
その際、上記入れ子のキャビティ面と上記金型本体のキャビティ面との境界線の位置を、上記各反射素子相互間の境界線の位置と略一致させる、ことを特徴とするものである。
【0012】
上記「車両用灯具」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、リアフォグランプ、テールランプ、テール&ストップランプ、ターンシグナルランプ、コーナリングランプ、クリアランスランプ、フォグランプ、ドライビングランプ、ヘッドランプ等が採用可能である。
【0014】
また、上記「反射面の一部」の配置、形状、大きさ等は、特に限定されるものではない。
【0015】
上記「透光カバー」は、素通し状のものであってもよいし、レンズ素子が形成されたものであってもよく、また、無色のものであってもよいし、着色されたものであってもよい。
【0016】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、そのランプボディが、光源バルブからの光を前方へ反射させる反射面を有するとともに光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成された射出成形品で構成されているが、該ランプボディの反射面の一部は、射出成形用金型の固定型または可動型の一部を構成する入れ子のキャビティ面で成形された入れ子成形面で構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0017】
すなわち、キャビティ面の形状が異なる入れ子を用いて射出成形を行うようにすれば、射出成形用金型の主要構造は共用した状態で、反射面形状が部分的に異なるランプボディを製造することができ、これにより配光性能が異なる複数種類のランプボディを得ることができる。
【0018】
したがって、灯具配光性能に応じた所定形状のキャビティ面を有する入れ子を複数種類準備しておき、灯具の種類毎に入れ子を交換して射出成形を行うようにすれば、従来のように別体のリフレクタを設けることを必要とせずに、灯具配光性能に応じた複数種類のランプボディを得ることができる。
【0019】
このように本願発明によれば、複数種類の車両用灯具のランプボディを射出成形により製造するに際し、射出成形用金型の共用化による灯具製造コスト低減を図ることができ、また部品点数の増加不要化による灯具コスト低減を図ることができる。
【0020】
その際、本願発明に係る車両用灯具は、バルブ取付孔についても上記入れ子成形面で構成されているので、灯具配光性能に応じて種類の異なる光源バルブを取り付けることが容易に可能となる。また、入れ子に突出部が形成されることとなるので、入れ子の着脱作業を容易に行うことが可能となる。
【0021】
また、本願発明に係る車両用灯具は、ランプボディの反射面複数の反射素子で構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0022】
すなわち、ランプボディの反射面が滑らかな曲面で構成されている場合には、入れ子成形面の形状のみを変化させると、ランプボディの肉厚が部分的に基本肉厚から大きく変化してしまうので、反射面にヒケが生じやすくなったり、あるいは射出成形の際に溶融樹脂の流れ性が低下しやすくなる。
【0023】
これに対し、ランプボディの反射面が複数の反射素子で構成されている場合には、入れ子成形面の形状のみを変化させても、その形状変化は各反射素子単位での形状変化となるので、これにより基本肉厚が大きく変化してしまうことはない。したがって、反射面にヒケが生じたり射出成形の際に溶融樹脂の流れ性が低下してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0024】
しかも、本願発明に係る車両用灯具は、反射面における入れ子成形面と他の部分との境界線の位置、各反射素子相互間の境界線の位置と略一致しているので、射出成形により反射面に形成される入れ子の輪郭線を見立たなくすることができる。
【0025】
さらに上記構成において、透光カバーを赤色の着色透光カバーで構成し、灯具を、赤色で点灯するリアフォグランプ、テールランプまたはテール&ストップランプとすれば、入れ子の交換を行うことにより、透光カバーを共用化した上で、各々の灯具配光性能を容易に確保することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す正面図であり、図2および3は、その平断面図および側断面図である。
【0028】
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、横長矩形の輪郭形状を有するテールランプであって、車両前後方向に延びる光軸Ax上に設けられた光源バルブ12と、この光源バルブ12を支持するランプボディ14と、このランプボディ14の前端開口部14bに取り付けられ、該ランプボディ14とで灯室16を形成する素通し状の透光カバー18とを備えてなり、赤色で点灯するように構成されている。
【0029】
ランプボディ14は、合成樹脂製の射出成形品で構成されており、光源バルブ12(のフィラメント12a)からの光を前方へ反射させる反射面14aを有しており、その後頂部には、光源バルブ12を取り付けるためのバルブ取付孔14cが形成されている。
【0030】
透光カバー18は、赤色に着色された素通し状の着色透光カバーであって、灯具配光制御機能はランプボディ14の反射面14aに付与されている。
【0031】
すなわち、この反射面14aは、縦横の格子状に区分けされた複数の反射素子14sからなっている。これら各反射素子14sは、凸状の水平断面形状を有するとともに、凹状の鉛直断面形状を有しており、図2および3において矢印で示すように、光源バルブ12からの光を左右方向および上下方向に拡散反射させるようになっている。その際、各反射素子14sの左右拡散反射角は角度αに設定されている。
【0032】
図4は、上記ランプボディ14を射出成形により製造する際に用いられる射出成形用金型50を示す断面図である。
【0033】
図示のように、この射出成形用金型50は、ランプボディ14に対応する形状のキャビティC1を形成する固定型52と可動型54とからなっている。その際、固定型52によりランプボディ14の内面側のキャビティ面52aが構成され、可動型54によりランプボディ14の外面側のキャビティ面54aが構成されるようになっている。
【0034】
可動型54は単一の金型として構成されているが、固定型52は、金型本体56と、この金型本体56にボルト60を介して着脱可能に取り付けられた入れ子58とからなっている。そして、この入れ子58のキャビティ面58aで、ランプボディ14の反射面14aの一部とバルブ取付孔14cとを成形するようになっている。
【0035】
具体的には、図1〜3に示すように、入れ子58のキャビティ面58aで成形されるランプボディ14の入れ子成形面14Bは、バルブ取付孔14cおよび反射面14aの光軸寄り部分14a1である。この光軸寄り部分14a1の輪郭形状は横長矩形状に設定されており、該光軸寄り部分14a1と反射面14aの他の部分14a2との境界線の位置は、各反射素子14s相互間の境界線の位置と略一致している。
【0036】
これを実現するため、図4に示すように、固定型52における入れ子58のキャビティ面58aと金型本体56のキャビティ面56aとの境界線の位置も、各反射素子14s相互間の境界線の位置と略一致する位置に設定されている。
【0037】
図5は、上記テールランプ10と同一の外観を有するリアフォグランプ110を示す平断面図である。
【0038】
このリアフォグランプ110も、テールランプ10と同様、赤色で点灯する灯具であるので、その透光カバー118は、テールランプ10の透光カバー18がそのまま流用されている。
【0039】
ただし、このリアフォグランプ110においては、テールランプ10に比して高光度で光照射を行うようになっており、このためテールランプ10の光源バルブ12よりも出力の大きい光源バルブ112が用いられている。そして、ランプボディ114には、この光源バルブ112を取り付けるのに適した形状のバルブ取付孔114cが形成されている。
【0040】
また、このリアフォグランプ110においては、テールランプ10に比して遠方照射を行うようになっており、このためテールランプ10のランプボディ14の反射面14aに比して、部分的に拡散反射光の左右拡散角が小さい反射面114aを有するランプボディ114が用いられている。
【0041】
具体的には、反射面114aの光軸寄り部分114a1を構成する各反射素子114sは、テールランプ10の光軸寄り部分14a1を構成する各反射素子14sよりも、水平断面の曲率半径が大きい値に設定されている。そしてこれにより、テールランプ10の光軸寄り部分14a1を構成する各反射素子14sの左右拡散反射角αよりも小さい左右拡散反射角βで光源バルブ112(のフィラメント112a)からの光を前方へ拡散反射させるようになっている。
【0042】
図6は、ランプボディ114を射出成形により製造する際に用いられる射出成形用金型150を示す断面図である。
【0043】
図示のように、この射出成形用金型150も、テールランプ用の射出成形用金型50と同様、ランプボディ114に対応する形状のキャビティC2を形成する固定型152と可動型154とからなっている。その際、固定型152によりランプボディ114の内面側のキャビティ面152aが構成され、可動型154によりランプボディ114の外面側のキャビティ面154aが構成されるようになっている。
【0044】
可動型154は単一の金型として構成されており、射出成形用金型50の可動型54がそのまま流用されている。一方、固定型152は、金型本体156と、この金型本体156にボルト60を介して着脱可能に取り付けられた入れ子158とからなっている。金型本体156は、射出成形用金型50の金型本体56がそのまま流用されている。入れ子158は、射出成形用金型50の入れ子58と同じ外周形状を有しているが、そのキャビティ面158aは入れ子58のキャビティ面58aとは多少異なっている。
【0045】
すなわち、入れ子158のキャビティ面158aは、光軸寄り部分114a1の各反射素子14sに対応する部位の水平断面の曲率半径が、入れ子58のキャビティ面58aに比して大きい値に設定されており、また、バルブ取付孔114aに対応する部位の形状が、入れ子58のキャビティ面58aとは多少異なっている。
【0046】
射出成形用金型50と射出成形用金型150とでは、その主要構造が共用可能であるので、ボルト60の着脱により入れ子58と入れ子158とを交換することにより、テールランプ10のランプボディ14とリアフォグランプ110のランプボディ114とを選択的に射出成形することが可能である。
【0047】
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用灯具であるテールランプ10は、そのランプボディ14が、光源バルブ12からの光を前方へ反射させる反射面14aを有するとともに光源バルブ12を取り付けるためのバルブ取付孔14cが形成された射出成形品で構成されているが、該ランプボディ14の反射面14aの一部(光軸寄り部分14a1)は、射出成形用金型50の固定型52の一部を構成する入れ子58のキャビティ面58aにより成形された入れ子成形面14Bで構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0048】
すなわち、入れ子58のキャビティ面58aとは異なる形状のキャビティ面158aを有する入れ子158を用いて射出成形を行うことにより、射出成形用金型50の主要構造を流用した射出成形用金型150で、ランプボディ14とは反射面形状が部分的に異なるランプボディ114を製造することができる。そしてこれにより、従来のように別体のリフレクタを設けることを必要とせずに、テールランプ10用のランプボディ14とリアフォグランプ110のランプボディ114とを得ることができる。
【0049】
したがって、テールランプ10用のランプボディ14とリアフォグランプ110のランプボディ114とを射出成形により製造するに際し、射出成形用金型50、150の共用化による灯具製造コスト低減を図ることができ、また部品点数の増加不要化による灯具コスト低減を図ることができる。
【0050】
特に本実施形態においては、バルブ取付孔14c、114cについても入れ子成形面14B、114Bで構成されているので、テールランプ10用のランプボディ14とリアフォグランプ110のランプボディ114とで、種類の異なる光源バルブ12、112を取り付けることができる。また、このように構成することにより、入れ子58、158に突出部58b、158bが形成されることとなるので、入れ子58、158の着脱作業を容易に行うことが可能となる。
【0051】
また本実施形態においては、ランプボディ14、114の反射面14a、114aが複数の反射素子14s、114sで構成されているので、入れ子成形面14B、114Bの形状のみを変化させても、その形状変化は各反射素子14s、114s単位での形状変化となる。このため、ランプボディ14、114の反射面14a、114aを滑らかな曲面で構成した場合のようにランプボディ14、114の基本肉厚が部分的に大きく変化してしまうのを防止することができる。そしてこれにより、反射面14a、114aにヒケが生じたり、射出成形の際に溶融樹脂の流れ性が低下してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0052】
さらに本実施形態においては、反射面14a、114aの光軸寄り部分14a1、114a1(入れ子成形面14B、114B)と他の部分14a2、114a2との境界線の位置が、各反射素子14s、114s相互間の境界線の位置と略一致しているので、射出成形により反射面14a、114aに形成される入れ子58、158の輪郭線を見立たなくすることができる。
【0053】
しかも本実施形態においては、透光カバー18が赤色の着色透光カバーで構成されたテールランプ10とリアフォグランプ110との間で、ランプボディ14、114を射出成形する射出成形用金型50、150の主要構造を共用するようになっているので、入れ子58、158の交換を行うことにより、透光カバー18を共用化した上で各々の灯具配光性能を確保することができる。
【0054】
なお本実施形態においては、射出成形用金型50、150の固定型52、152に入れ子58、158が設けられる場合について説明したが、可動型54、154に入れ子を設けるようにした場合においても、可動型54、154のキャビティ面でランプボディ14、114の内面側の形状を形成するようにすれば、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0055】
また本実施形態においては、テールランプ10およびリアフォグランプ110の間における射出成形用金型50、150の共用化について説明したが、これらテールランプ10およびリアフォグランプ110と同様、赤色の透光カバーを有するテール&ストップランプ、あるいは赤色の透光カバーを有するダミーランプ(光源バルブを有しないランプ)等に関しても、透光カバー18を共用化した上で射出成形用金型の共用化を図ることが可能である。
【0056】
さらに、透光カバーの色が異なる灯具相互間においても、本実施形態と同様の構成を採用することにより、透光カバーの共用化以外の点では本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車両用灯具であるテールランプを示す正面図
【図2】上記テールランプを示す平断面図
【図3】上記テールランプを示す側断面図
【図4】上記テールランプのランプボディを射出成形により製造する際に用いられる射出成形用金型を示す断面図
【図5】上記テールランプと同一の外観を有するリアフォグランプを示す平断面図
【図6】上記リアフォグランプのランプボディを射出成形により製造する際に用いられる射出成形用金型を示す断面図
【符号の説明】
10 テールランプ(車両用灯具)
12、112 光源バルブ
12a、112a フィラメント
14、114 ランプボディ
14a、114a 反射面
14a1、114a1 光軸寄り部分
14a2、114a2 他の部分
14b、114b 前端開口部
14c、114c バルブ取付孔
14s、114s 反射素子
14B、114B 入れ子成形面
16 灯室
18、118 透光カバー
50、150 射出成形用金型
52、152 固定型
52a、152a キャビティ面
54、154 可動型
54a、154a キャビティ面
56、156 金型本体
56a、156a キャビティ面
58、158 入れ子
58a、158a キャビティ面
58b、158b 突出部
60 ボルト
110 リアフォグランプ(車両用灯具)
Ax 光軸
C1、C2 キャビティ
α、β 左右拡散反射角

Claims (5)

  1. 光源バルブと、この光源バルブからの光を前方へ反射させる複数の反射素子からなる反射面を有するとともに上記光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成されたランプボディと、このランプボディに取り付けられ、該ランプボディとで灯室を形成する透光カバーと、を備えてなる車両用灯具において、
    上記ランプボディが、射出成形品で構成されており、
    上記反射面の一部が、射出成形用金型の固定型または可動型の一部を構成する入れ子のキャビティ面で成形された入れ子成形面で構成されており、
    上記バルブ取付孔が、上記入れ子成形面で構成されており、
    上記反射面における上記入れ子成形面と他の部分との境界線の位置が、上記各反射素子相互間の境界線の位置と略一致している、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記透光カバーが、赤色の着色透光カバーであり、
    上記車両用灯具が、リアフォグランプ、テールランプまたはテール&ストップランプである、ことを特徴とする請求項記載の車両用灯具。
  3. 光源バルブからの光を前方へ反射させる複数の反射素子からなる反射面を有するとともに上記光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成された車両用灯具のランプボディを、射出成形により製造する際に用いられる射出成形用金型であって、
    上記ランプボディに対応する形状のキャビティを形成する固定型および可動型うちのいずれか一方が、金型本体と、この金型本体に着脱可能に取り付けられた入れ子とからなり、この入れ子のキャビティ面で上記反射面の一部を成形するように構成されており、
    上記入れ子のキャビティ面で上記バルブ取付孔を成形するように構成されており、
    上記入れ子のキャビティ面と上記金型本体のキャビティ面との境界線の位置が、上記各反射素子相互間の境界線の位置と略一致している、ことを特徴とするランプボディの射出成形用金型。
  4. 光源バルブからの光を前方へ反射させる複数の反射素子からなる反射面を有するとともに上記光源バルブを取り付けるためのバルブ取付孔が形成された車両用灯具のランプボディを、射出成形により製造する方法であって、
    上記ランプボディに対応する形状のキャビティを形成する固定型および可動型うちのいずれか一方を、金型本体に入れ子が着脱可能に取り付けられた構成とし、
    上記入れ子のキャビティ面で上記バルブ取付孔および上記反射面の一部を成形するようにし、
    その際、上記入れ子のキャビティ面と上記金型本体のキャビティ面との境界線の位置を、上記各反射素子相互間の境界線の位置と略一致させる、ことを特徴とするランプボディの製造方法。
  5. 上記車両用灯具の種類に応じて、異なる入れ子を上記金型本体に装着して上記射出成形を行う、ことを特徴とする請求項記載のランプボディの製造方法。
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