JP3916387B2 - 電話応答コンピュータシステム,該システムの機能を実現するためのボード及び記録媒体 - Google Patents

電話応答コンピュータシステム,該システムの機能を実現するためのボード及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話応答コンピュータシステム、該コンピュータシステムの機能を実現するためのボード及び記録媒体に関し、より具体的には、常時コンピュータを利用しているオフィスワーカーを対象として電話の内容を音声認識によりテキストに変換しPCのディスプレイに表示するコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関連する先行技術として、たとえば以下に示すごとくのものがある。(1)特開平5−347658号公報
局線を介して到来した音声情報を音声記憶回路に録音し、この録音された音声を必要に応じて音声認識回路に導入し、音声認識する。そしてこの音声認識結果に対応する文字列を主制御回路が作成してディスプレイに開始表示するものである。
【0003】
(2)特開平6−350712号公報
被呼加入者が録音された伝言を再生すると、メモリに記憶された電話番号がディスプレイに表示され、さらに音声合成装置を用いて音声メッセージとして知らされる。被呼加入者は、記録された伝言を聞き、そしてメモリからの電話番号が正しい電話番号であることを確認したあと、メモリからの電話番号を自動的にダイヤルできる。
【0004】
(3)特開平8−265449号公報
表示部の表示面に装着したタッチパネルからユーザが手書き文字等を入力すると、制御部がタッチパネル位置データをテレビ会議システムのLSD(ロースピードデータ)処理部に伝送して、LSDとしてマルチメディア処理部で音声入力部からの音声信号やTVカメラからの映像信号を多重化し、ISDN通信部とDSUを経由し、電話回線を介してセンタ端末に送る。センタ端末では、前記と逆の経路をたどり、制御部でタッチパネル座標データを文字や絵として表示部に表示する。
【0005】
(4)特開平9−116648号公報
携帯用情報端末から入力された文字データを音声合成装置で音声合成し、音声変換装置で音声信号に変換してモデムを通して相手端末装置に送信し、相手端末装置から受信した音声信号を音声理解装置で音声認識し、文字変換装置で文字信号に変換して携帯用情報端末のディスプレイ画面に文字表示するもので、これにより、電話による通話に近い形で聴覚障害者と健常者が簡易に通話できるようにするものである。
【0006】
(5)特開平9−284413号公報
通信網内あるいは端末に、音声情報をテキスト情報に変換する音声認識手段と、その逆の変換を行う音声合成手段とを有するメディア変換手段を配置し、ディスプレイやキーボード付きの端末には、通常の音声で送受信する音声モードまたはサイレントモードのモード設定手段を設け、通常の発信側・着信側とも音声情報で送受信するときは音声モードを使用するための制御を行い、サイレントモードではメディア変換手段を介して一方は音声で、他方はテキスト情報で送受信するようにしたものである。
【0007】
(6)特開平10−28170号公報
電話回線から入力した音声信号は、通話回路を介して音声認識回路に入力し、この音声認識回路によって音声認識処理されるとともに、表示回路によって文字化されて機器本体のディスプレイ上に表示される。
【0008】
(7)特開平10−224520号公報
通話者の音声を通信システムを介して音声信号受信手段で受信し、音声/文字変換スイッチで字幕受信を選択したとき、音声認識装置により受信した音声信号を認識し、この認識音声を音声認識生成装置で文字データに変換してディスプレイ上に字幕で表示する。逆に、通話者が入力した文字列を文字認識により文体として認識生成し、この文章を音声合成により音声信号に変換し、通信システムを介して通話相手に送信するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
オフィスで利用する電話機において、例えば利用者が手が離せない時に電話がかかってきた場合に相手を待たせてしまうことがある。また受話器を取らなくても声に反応して通話することが可能な電話機が存在するが、オフィスでは周りの人に迷惑がかかってしまうという問題がある。また利用者が席を外している時に電話がかかってきた場合には、近くの席の人が用件を聞き伝える必要があって煩雑であり、また留守番電話においては、留守モードの設定忘れ、席に戻ってきた時に気づかない、再生が面倒である、などの問題がある。
【0010】
一方、近年オフィスでは、個人に1台のコンピュータが利用可能な場合が多く、急用でない場合は電子メイルによりコミュニケーションをとるようになってきてはいるが、やはり電話の方が簡便であると感じる人も多い。
【0011】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、利用者にとって非常に利便性の高い電話応答コンピュータシステム、該システムを実行するボード、及び該システムの機能を実行するための記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電話回線に接続されたコンピュータによって電話の応答を可能とした電話応答コンピュータシステムであって、着呼を検出して回線の制御を行う回線制御器と、電話回線から受信した信号を認識してテキストに変換する信号認識器とを有し、前記電話応答コンピュータシステムは、電話機と接続することが可能であって、前記回線制御器が着呼を検出した際に、前記コンピュータのディスプレイに着呼があったことを示す着呼情報とともに、前記電話回線から受信した信号をテキストに変換する処理を実行するための指示入力を受け付けるボタンを表示し、前記回線制御器から、前記電話機の受話器による応答の検知信号を受け取る前に、前記ボタンに対する指示入力が行われた場合、前記信号認識器による受信信号のテキストへの変換を開始し、該変換したテキストを前記コンピュータのディスプレイに表示し、かつ前記回線制御器が着呼を検出した際に、前記コンピュータのディスプレイに着呼があったことを示す着呼情報を表示するとともに電話機の呼出音を鳴らし、該電話器の呼出音を鳴らしているとき該電話機の受話器が取られた場合、該ディスプレイにおける着呼を示す表示を消去して通常通話モードに切り換える制御を行う一方、前記電話器の呼出音を鳴らしているとき、予めユーティリティソフトを用いて設定した所定時間内に受話器が取られない場合には前記電話機との回線を切断して、前記信号認識器による受信信号のテキストへの変換を開始することを特徴としたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記回線制御器が着呼を検出して回線の制御を行った後、電話に出られない旨のメッセージを音声信号として合成して電話回線に送出する音声合成器を有することを特徴としたものである。
【0015】
請求項の発明は、請求項の発明において、電話機の呼出音を鳴らすかどうかの設定をユーテリティソフトを用いて切り替えることができることを特徴としたものである。
【0016】
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれか1の発明において、複数の着呼について、該着呼の時刻情報を前記着呼情報に含めてディスプレイに表示することを特徴としたものである。
【0017】
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれか1の発明において、前記回線制御器は発信者番号通知信号の解析機能を備え、該回線制御器が解析した発信者番号を前記着呼情報に含めてディスプレイに表示することを特徴としたものである。
【0018】
請求項の発明は、請求項の発明において、電話番号と名称とを対応付けて記憶したデータベースを有し、前記回線制御器が解析した発信者番号をキーとして前記データベースを検索し、該キーとした発信者番号に該当する電話番号が該データベースに存在した場合、存在した電話番号に対応する名称を前記データベースから取り出し、取り出した名称を前記着呼情報に含めてディスプレイに表示することを特徴としたものである。
【0019】
請求項の発明は、請求項またはの発明において、前記回線制御器はダイヤル送出制御機能を有し、前記着呼情報の表示ごとにコールバックボタンを表示し、マウスにより該コールバックボタンがクリックされた際に、前記回線制御器は、前記ダイヤル送出制御機能によりコールバックすべき発信者番号を生成して発呼して回線を接続し、回線が接続された後に受話器によって発信者と利用者との通話を可能とすることを特徴としたものである。
【0020】
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれか1の発明において、信号合成装置を備え、受信した信号をテキストに変換して表示する際に、テキスト入力用領域と送信ボタンとを同時に表示し、コンピュータのキーボードからのキー入力を受け付けて、該キー入力された情報を前記入力用領域に表示し、前記送信ボタンがクリックされると、前記信号合成装置は、前記キー入力された情報を処理して電話回線に信号として送出することを特徴としたものである。
【0021】
請求項の発明は、既存のコンピュータシステムのバスに接続して該既存のコンピュータシステムを拡張して用いるボードであって、請求項1ないしのいずれか1の発明の機能を実現するためのボードである。
【0022】
請求項10の発明は、請求項1ないしのいずれか1の発明の機能を実現するためのプログラムを記憶した記録媒体である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明は、常時コンピュータを利用しているオフィスワーカーを対象として、電話の内容を音声認識によりテキストに変換してPCのディスプレイに表示するものである。電話がかかってくると着信音とともにPCのディスプレイに着信を知らせるメッセージを表示し、利用者がすぐに電話に出られる場合には受話器を取ることができる。また利用者がPCの前にいるがすぐに電話に出られない場合には、PCの画面表示における選択によって、手が離せない旨を送信し、以後受信した内容を音声認識してディスプレイに表示する。また利用者が席を外していて電話に出られない場合には、設定した時間(たとえば呼出ベル3回)が過ぎると自動で応答して席を外している旨を送信し、以後受信した内容を音声認識してディスプレイに表示する。利用者は席に戻るとメッセージがディスプレイに残っているため、電話があったことをすぐに確認することができる。また本発明は、PCと接続し、PCを拡張する周辺機器として提供される。また本発明は、ディスプレイやキーボードを備えた専用機(高機能電話機)として実現することもできる。
【0024】
本発明は、上述した従来例に比して、以下に説明するごとくの差異を有する。(1)特開平5−347658号公報
上記公報のものは、留守番電話に録音された内容を音声認識して表示するという点で本発明に似ているが、本発明とは目的が異なり、また本発明が通話時に音声認識を行う点、PCのディスプレイを利用するため表示が見やすい点において上記公報のものとは異なる。
【0025】
(2)特開平6−350712号公報
上記公報のものは、留守番電話の録音から電話番号を音声認識により抽出し、コールバックするもので、留守中の電話にコールバックする点が本発明に類似しているが、本発明が通話内容の全てを音声認識する点、PCのディスプレイを利用するため表示が見やすい点において上記公報のものとは異なる。
【0026】
(3)特開平8−265449号公報
上記の公報のものは、テレビ対話システムにおいて会話を音声認識して文字で表示するもので、本発明の電話応答を行うためのシステムとは異なる。
【0027】
(4)特開平9−116648号公報
上記公報のものは、携帯用端末を用いて聴覚障害者とのコミュニケーションを行うための技術の一部として音声認識を利用しているもので、本発明にも同様の効果が期待できるが、本発明はPCを利用するため表示が見やすいという点で上記公報のものとは異なる。
【0028】
(5)特開平9−284413号公報
上記公報のものは、対象が携帯電話であるのに対して、本発明はオフィスの電話機を対象としており、また複数の受信内容を同時に表示したり、発信者にコールバックしたりすることも可能であるため、単に音声による通話ができないという状況だけでなく、電話の近くにいなかった場合でも新しい形の留守番電話としての利用することができる点が上記公報のものと異なる。また、本発明はPCのディスプレイを利用するため、表示の見やすさにおいて勝る点が異なる。
【0029】
(6)特開平10−28170号公報
上記公報の請求項1の発明は、本発明を含んだものと捉えることができるが、この発明が携帯電話を対象としており、音声による通話が困難なときに電話機のディスプレイで内容を確認するという目的であるのに対して、本発明はオフィスの電話機を対象としており、また複数の受信内容を同時に表示したり、発信者にコールバックしたりすることも可能であるため、単に音声による通話ができないという状況だけでなく、電話の近くにいなかった場合でも新しい形の留守番電話としての利用することができる点が上記公報のものと異なる。また、本発明はPCのディスプレイを利用するため、表示の見やすさにおいて勝る点が異なる。
【0030】
(7)特開平10−224520号公報
上記公報のものは、携帯用端末を用いて聴覚障害者とのコミュニケーションを行うための技術の一部として音声認識を利用しているもので、本発明にも同様の効果が期待できるが、本発明はPCを利用するため表示が見やすいとい点で上記公報のものとは異なる。
【0031】
図1は、本発明の電話応答コンピュータシステムの構成例を示す図である。
図2及び図3は、本発明の電話応答コンピュータシステムの処理の一例を説明するためのフローチャートである。以下に本発明の電話応答コンピュータシステムの実施例について、図2及び図3に示すフローチャートにしたがって、さらに添付された図面を参照しながら具体的に説明する。
【0032】
(1)着呼
コンピュータシステム10には、第1のコネクタ11を用いて電話線40が接続され、第2のコネクタ12を用いて電話機30が接続される。回線制御器13の設定において、電話機30のベルを鳴らすように設定されている場合はスイッチ14が電話機30側に接続されており、電話機30を鳴らさない設定の場合には、電話回線から受信した信号を認識してテキストに変換する信号認識器としての音声認識器16側にスイッチ14が接続されている。電話回線40を通じて交換機(図示せず)からの呼び出しを受けると、回線制御器13がこの呼び出しを検知する。回線制御器13は、上記の呼び出しを検知(着呼検知)すると同時に、発信者番号通知信号を処理して、発信者番号を回線制御器13の内部のメモリ13aに記憶する。
【0033】
回線制御器13にバス23で接続したメモリ17上では、回線制御器13の状態を監視するプログラムPが動作しており、CPU15により制御される。このプログラムPが回線制御器13からの着呼検知信号を受け取ると(ステップS1)、回線制御器13より発信者番号を読み出し(ステップS2)、この発信者番号をキーとしてハードディスクに格納された電話番号データベース19を検索する(ステップS3,S4)。読み出した発信者番号が電話番号データベース19に登録されていた場合は、発信者名称と電話番号を含む図4に示すごとくの着呼通知テキストDを示すウィンドウWをディスプレイ22に表示し(ステップS5)、登録されていなかった場合は、図4に示すごとくの電話番号を含む着呼通知テキストDと同様の着呼通知テキストDを生成してディスプレイ22に表示する(ステップS6)。このときスイッチ14が電話機30側に接続している場合、電話回線40は直接電話機30にも接続しているため、電話機30のベルが鳴る。
ステップS7では、回線制御器13から電話機の受話器による応答の検知信号を受け取る前に、着呼通知テキストDの「音声認識」ボタンがクリックされたことを検知したか、または予め定めた所定の設定時間が経過したときに以降の音声認識のステップに進む。
【0034】
(2)受話器で応答
ステップS7で、利用者が電話機30の受話器を取って着呼に応じた場合、回線制御器13が応答を検知する。そしてプログラムPが回線制御器13の応答検知を確認すると、上記の着呼通知テキストDを消去する(ステップS13)。
【0035】
(3)音声認識結果の表示
ステップS7で、電話機30のベルを鳴らす設定で、かつ(1)で一定時間が過ぎても回線制御器13が電話器30による応答を検知しない場合、プログラムPはまず着呼通知テキストDを消去し、メッセージ表示用ウィンドウWを生成する。図5は、上記のようなメッセージ表示用ウィンドウWの一例を示す図である。プログラムPは回線制御器13に対して着信への応答を要求する(ステップS9)。回線制御器13は、この応答の要求に応じてスイッチ14を電話機30側から音声認識器16側に切り替える。その後(ベルを鳴らさない設定の時は即座に)回線制御機13はオフフック信号を電話回線40に送出して回線を接続する。
【0036】
また、上記のステップS7において、電話機30のベルをならす設定で、電話機30の受話器による応答の検知信号を受け取る前に、着呼通知テキストDに表示されている「音声認識」ボタンがマウス21によりクリックされたことを検知した場合にも上記と同様に、プログラムPはメッセージ表示用ウィンドウWを生成して、回線制御器13はスイッチ14を電話機30側から音声認識器16側に切り替えて回線を接続する(ステップS8〜S9)。
【0037】
プログラムPは、回線制御器13による回線の接続完了信号を受け取ると(ステップS10)、音声合成器18に対して、応答メッセージ生成を要求する(ステップS11)。すなわち、音声合成器18に対して、『電話に出られません。メッセージをPCのディスプレイに残しますので、発信音が鳴ったらお話ください。ピーッ』というメッセージを生成するよう指令する。音声合成器18は、このメッセージを合成して音声信号として電話回線40に送出する。
【0038】
次にプログラムPは、音声認識器16に対して認識の開始を要求し(ステップS12)、以後音声認識器16より認識結果のテキストを受け取る。プログラムPは、受け取ったテキストを生成したメッセージ表示用ウィンドウWの上側エリアW21にテキストDとして逐次表示していく(ステップS14、S15)。メッセージ表示用ウィンドウWは通話毎に生成されるので、複数の通話があった場合、複数のメッセージ表示用ウィンドウWがディスプレイに表示されていることになる。
【0039】
(4)通話の終了
図6は、通話を終了したときの表示画面の一例を示す図である。送信者が通話を終了し、回線制御器13が回線の切断を検知すると、スイッチ14を電話機30側に切り替える。プログラムPは回線制御器13の回線切断検知を確認する回線切断検知信号を受け取ると(ステップS20)、音声認識器16に対して認識の終了を要求する(ステップS21)。また、プログラムPはウィンドウWから入力用のエリアを消去して、図6に示すごとくのウィンドウWによるメッセージ(テキストD)を再表示する(ステップS22)。
【0040】
(5)メッセージの送信
通話中にキーボード20から受け付けた入力は、ウィンドウWの下半分のエリアW22にテキストDとして表示される。ここでプログラムPは『送信』ボタンがマウス21によりクリックされたことを検知すると(ステップS16)、音声認識器16に認識の中断を要求し(ステップS17)、音声合成器18にキーボード20から入力されたメッセージを送信してテキストの合成を要求し(ステップS18)、これを受けた音声合成器18がテキストの音声信号を合成して電話回線40へ送出する。そして音声合成器18が音声の送出を完了すると、プログラムPは音声認識器16に認識再開を要求する(ステップS19)。本発明では、キーボード20からの入力を処理して電話回線に信号として送出する機能を実現する手段を信号合成装置として構成できる。
【0041】
(6)コールバック
ウィンドウWの『コールバック』ボタンがマウス21によりクリックされると、プログラムPは回線制御器13にメッセージ送信者の電話番号のダイヤル送出制御を指令する。回線制御器13はオフフック信号を電話回線40に送出した後、指示された番号のダイヤル信号を生成して電話回線40に送出する。回線制御器13が回線の接続を検知し、プログラムPがこれを確認すると、プログラムPは回線が接続したことを示す図7に示すようなウィンドウWによりテキストDを生成する。利用者は受話器をとって通話することができる。
【0042】
(7)ユーテリティ
図8は、ユーテリティソフトウェアのウィンドウの一例を示す図である。図8に示すウィンドウWは、条件設定を入力するための画面表示を示すもので、この画面にて予め条件を入力しておき、『適用』ボタンをマウス21によりクリックすると、設定の内容が回線制御器13に送信され、回線制御器13は内蔵のメモリ(PROM)13aの内容を書き換える。
【0043】
また本発明のコンピュータシステムは、オフィスで使用されているグループ化された電話回線についても全く同様に適用できる。受話器による応答、「音声認識ボタン」のクリック検知、設定時間のいずれかが発生する前に、送信元より接続を遮断された場合、着信があったことのみを示すテキストをディスプレイに表示する。グルーピングされた電話で、他者が代理応答した場合にもこれと同じ状態になる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、常時コンピュータを利用しているオフィスワーカーを対象とし、電話の内容を音声認識によりテキストに変換してPCのディスプレイに表示することにより、受話器を取らなくても相手からのメッセージを画面上で確認することができる。また電話がかかってくると着信音とともにPCのディスプレイに着信を知らせるメッセージを表示するので、利用者がすぐに電話に出られる場合には受話器を取ることができる。また利用者がPCの前にいるがすぐに電話に出られない場合には、PCの画面表示における選択によって、手が離せない旨を送信し、以後受信した内容を音声認識してディスプレイに表示することができる。また利用者が席を外していて電話に出られない場合には、設定した時間(たとえば呼出ベル3回)が過ぎると自動で応答して席を外している旨を送信し、以後受信した内容を音声認識してディスプレイに表示することができる。利用者は席に戻るとメッセージがディスプレイに残っているため、電話があったことをすぐに確認することができる。
【0045】
従って、本発明によれば、利用者にとって非常に利便性の高い電話応答コンピュータシステム、該システムを実行するボード、及び該システムの機能を実行するための記録媒体を得ることができる。
さらに本発明は、聴覚障害者のための電話として利用することもでき、また、電話の通信内容の記録を取る手段としても応用可能である。また、他の人が電話に出た際に残すメモ用紙が不要になるため、省資源化の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電話応答コンピュータシステムの構成例を示す図である。
【図2】 本発明の電話応答コンピュータシステムの処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】 本発明の電話応答コンピュータシステムの処理の一例を説明するための図2に続くフローチャートである。
【図4】 着呼通知ダイアログを示すウインドウをディスプレイ表示した様子を示す図である。
【図5】 メッセージ表示用ウインドウの一例を示す図である。
【図6】 メッセージ表示用ウインドウによる入力メッセージを再表示した様子を示す図である。
【図7】 通話を終了したときの表示画面の一例を示す図である。
【図8】 ユーテリティソフトウエアのウインドウの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム、11…第1コネクタ、12…第2コネクタ、13…回線制御器、14…スイッチ、15…CPU、16…音声認識器、17…メモリ、18…音声合成器、19…電話番号データベース、20…キーボード、21…マウス、22…ディスプレイ、23…バス。

Claims (10)

  1. 電話回線に接続されたコンピュータによって電話の応答を可能とした電話応答コンピュータシステムであって、着呼を検出して回線の制御を行う回線制御器と、電話回線から受信した信号を認識してテキストに変換する信号認識器とを有し、
    前記電話応答コンピュータシステムは、電話機と接続することが可能であって、前記回線制御器が着呼を検出した際に、前記コンピュータのディスプレイに着呼があったことを示す着呼情報とともに、前記電話回線から受信した信号をテキストに変換する処理を実行するための指示入力を受け付けるボタンを表示し、
    前記回線制御器から、前記電話機の受話器による応答の検知信号を受け取る前に、前記ボタンに対する指示入力が行われた場合、
    前記信号認識器による受信信号のテキストへの変換を開始し、該変換したテキストを前記コンピュータのディスプレイに表示し、
    かつ前記回線制御器が着呼を検出した際に、前記コンピュータのディスプレイに着呼があったことを示す着呼情報を表示するとともに電話機の呼出音を鳴らし、該電話器の呼出音を鳴らしているとき該電話機の受話器が取られた場合、該ディスプレイにおける着呼を示す表示を消去して通常通話モードに切り換える制御を行う一方、前記電話器の呼出音を鳴らしているとき、予めユーティリティソフトを用いて設定した所定時間内に受話器が取られない場合には前記電話機との回線を切断して、前記信号認識器による受信信号のテキストへの変換を開始することを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  2. 請求項1に記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、前記回線制御器が着呼を検出して回線の制御を行った後、電話に出られない旨のメッセージを音声信号として合成して電話回線に送出する音声合成器を有することを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  3. 請求項に記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、電話機の呼出音を鳴らすかどうかの設定をユーテリティソフトを用いて切り替えることができることを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  4. 請求項1ないしのいずれか1に記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、複数の着呼について、該着呼の時刻情報を前記着呼情報に含めてディスプレイに表示することを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  5. 請求項1ないしのいずれか1に記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、前記回線制御器は発信者番号通知信号の解析機能を備え、該回線制御器が解析した発信者番号を前記着呼情報に含めてディスプレイに表示することを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  6. 請求項に記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、電話番号と名称とを対応付けて記憶したデータベースを有し、前記回線制御器が解析した発信者番号をキーとして前記データベースを検索し、該キーとした発信者番号に該当する電話番号が該データベースに存在した場合、存在した電話番号に対応する名称を前記データベースから取り出し、取り出した名称を前記着呼情報に含めてディスプレイに表示することを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  7. 請求項またはに記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、前記回線制御器はダイヤル送出制御機能を有し、前記着呼情報の表示ごとにコールバックボタンを表示し、マウスにより該コールバックボタンがクリックされた際に、前記回線制御器は、前記ダイヤル送出制御機能によりコールバックすべき発信者番号を生成して発呼して回線を接続し、回線が接続された後に受話器によって発信者と利用者との通話を可能とすることを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  8. 請求項1ないしのいずれか1に記載の電話応答コンピュータシステムにおいて、信号合成装置を備え、受信した信号をテキストに変換して表示する際に、テキスト入力用領域と送信ボタンとを同時に表示し、コンピュータのキーボードからのキー入力を受け付けて、該キー入力された情報を前記入力用領域に表示し、前記送信ボタンがクリックされると、前記信号合成装置は、前記キー入力された情報を処理して電話回線に信号として送出することを特徴とする電話応答コンピュータシステム。
  9. 既存のコンピュータシステムのバスに接続して該既存のコンピュータシステムを拡張して用いるボードであって、請求項1ないしのいずれか1に記載の電話応答コンピュータシステムの機能を実現するためのボード。
  10. 請求項1ないしのいずれか1に記載の電話応答コンピュータシステムの機能を実現するためのプログラムを記憶した記録媒体。
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