JP3913101B2 - 機器取付金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御盤や通信盤等の電気電子機器をキャビネット内の被取付部材へ取り付けるための機器取付金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、制御盤や通信盤等の電気電子機器を収納するキャビネットには、ユニット化された機器が組み込まれて相互に配線がなされているが、ユニット化された機器はキャビネット内の被取付部材に機器取付金具により取り付けられている。ところが、従来一般的に使用されていた機器取付金具は、例えば図10に示すような形状で、平面形状がL字状であって、その立ち上がり片部21aに縦スリット23が設けられている機器取付金具本体21と、前記立ち上がり片部21aの内面に添う取付片部に押さえ片部を連設した機器押さえ金具22と、前記した縦スリット23にねじ軸を挿通させて機器押さえ金具22を所要位置で締付けできる締付部材24とよりなるものとされている。そして、この機器取付金具は、機器の対角点などに配置されるようにキャビネット内の被取付部材に取り付けられて、機器を機器取付金具本体21のL字状の頂点で位置決めして機器押さえ金具22によって固定されることとなるが、一方の対角点に取り付ける機器取り付け金具と他方の対角点に取り付ける機器取付金具とは対称な形状とする必要があり、そのために機器取付金具は対称形状の2種類を用意して使い分けをする必要があった。
【0003】
また、機器側面に設けられた通線口が機器取付金具本体の長辺側になっている場合には、機器取付金具本体が通線口を塞がないようにする必要があり、こうした場合にも別の形状の機器取付金具を用意しなければならなかった。従って、製造事業者においては2種類の機器取付金具を製造するための2種類の金型が必要となって設備費用ならびに管理費用が嵩み、流通事業者及び機器取付金具を使用して制御盤や通信盤等を製作する製造事業者においても2種類の機器取付金具を在庫するための管理費用が嵩むという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決して、1種類の機器取付金具で機器の全ての角の取り付けができ、製造時の設備費用、管理費用、流通時及び使用者の管理費用を削減することができる機器取付金具を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の機器取付金具は、L型金具の両板片部に取付用切欠を設けるとともに、両板片部のうちの少なくとも一方の内面にストッパ部を突設した機器取付金具本体と、前記取付用切欠に挿通可能なねじ軸が外面に設けられている取付片部に押さえ片部を連設してある機器押さえ金具と、前記取付用切欠に挿通されるねじ軸に螺合されて機器押さえ金具を機器取付金具本体の一方の板片部に圧接固定する締付具とよりなることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図2は本発明の好ましい実施例を示すもので、1は機器取付金具本体、2は機器押さえ金具、11は締付具であって、この機器取付金具本体1と機器押さえ金具2と締付具11とを組み合わせて本発明の機器取付金具は構成されている。
【0007】
機器取付金具本体1は、図3、図4に示すように、金属板を折曲線1aにおいて90度の角度で折曲成形した所要長さのL型金具の両板片部1b、1cに、この板片部1b、1cの境界線である前記した折曲線1aと交叉する方向(実施例では直交する方向)に延びる長孔状をした取付用切欠3b、3cを設けるとともに、前記した板片部1b、1cのいずれか一方または双方の内面にストッパ部4b、4cを打抜きにより突設し、さらに、両板片部1b、1cにはこの機器取付金具本体1をキャビネット内などに設けられている被取付部材へ取り付けるための長孔状のねじ止め孔7b、7cを設けてある。なお、前記した取付用切欠3b、3cは単なる長孔でもよいが、実施例ではその一端が屈曲部5b、5cを介して板片部1b、1cの端縁に設けた開口6b、6cに連通させたものとしてある。また、取付用切欠3b、3cの形状は必ずしも図示例のような長孔状とする必要はなく、例えば、取り付ける機器が決まっている場合など機器の高さが一定であるときには高さ位置を調節する必要がないので取付用切欠3b、3cを長孔状とすることはない。
【0008】
一方、前記した機器押さえ金具2は、機器取付金具本体1より小さな金属板を90度の角度で折り曲げて成形したL形金具の立ち上がり片に相当する部分を取付片部8としてこの取付片部8に略直角の角度で連設された部分を押さえ片部9としたものであるが、前記した取付片部8の外面には前記取付用切欠3b、3cに挿通可能な雄ねじ部付きのねじ軸10が突設されたものとしてあり、また、前記した締付具11は、前記取付用切欠3b、3cに挿通されたねじ軸10に螺合されて機器押さえ金具2を機器取付金具本体1の一方の板片部に圧接固定するためのものであって、例えばローレット付きの握り部に前記ねじ軸10の雄ねじ部に対応する雌ねじ部が形成されたものとしてある。
【0009】
なお、前記した他方の板片部1cに設けられた押さえ金具取り付け孔3c、ストッパ部4c、屈曲部5c、開口6c及びねじ止め孔7cは、一方の板片部1bに設けた取付用切欠3b、ストッパ部4b、屈曲部5b、開口6b及びねじ止め孔7bと折り曲げ線1aを基準にして対称に配置してあり、折曲線1aで機器取付金具本体1をさらに折り曲げて一方の板片部1bと他方の板片部1cとを接する状態にしたと仮定すると相互に重なる形状とされている。
【0010】
このように構成されたものは、先ず、機器取付金具本体1の2個を取り付けようとする機器の一方の対角点に配置し、ねじ止め孔7cに挿通したねじにより機器取付金具本体1を他方の板片部1cをもってキャビネットの被取付部材に固定する。次に、被取付部材に固定された機器取付金具本体1の上に取り付けようとする機器を置くと、機器は一方の板片部1bとストッパ部4bとによって水平方向の位置が規制されるから、続いて、一方の板片部1bの内側から取付用切欠3bに機器押さえ金具2のねじ棒10を挿通し、その先端に締付具11を螺合してこれに締付操作を加えれば、機器押さえ金具2はその押さえ片部9が機器を押えた状態で取付片部8が機器取付金具本体1の一方の板片部1bに圧接固定され、これと同時に機器は固定されることになる。また、機器取付金具本体1と機器押さえ金具2と締付具11により機器を固定してからねじ止め孔7cに挿通したねじによりキャビネット内の被取付部材に固定するようにしてもよい。
【0011】
なお、機器が小形のものや軽量のものの場合には一方の対角点を前記したようにして2組の機器取付金具で固定するだけで充分であるが、小形、軽量でない場合には、他方の対角点も固定する必要がある。このように他方の対角点に取り付ける場合には、更に2組の機器取付金具を用意し、機器取付金具本体1の2個を機器の他方の対角点に配置してねじ止め孔7bに挿通したねじにより機器取付金具本体1の一方の板片部1bをキャビネットに固定する前記したような操作で機器を固定する。このとき機器は他方の対角点に配置した機器取付金具本体1の他方の板片部1cとストッパ部4cによっても水平方向の位置が規制された状態で固定されることとなり、図9に示すように他の対角点でも機器が固定されることになる。
【0012】
このように機器取付金具本体1の両板片部1b、1cのいずれかをキャビネット内の被取付部材に取り付けることにより、1種類の機器取付金具で機器の4角を取り付けることができることとなるが、図9に示す状態で機器の通線口が機器の長辺端部に設けられている場合には垂直となっている一方の板片部1bまたは他方の板片部1cのいずれかに塞がれることになるが、このような場合には機器取付金具本体1を水平面で90度回転して用いれば通線口を通しての配線に支障が起こることはない。
【0013】
また、前記実施の形態のものにおいては、取付用切欠3b、3cが屈曲部5b、5cを介して開口6b、6cに連通させてあり、締付具11による締付けを少し緩めた状態とすることによりねじ棒10は取付用切欠3b、3cのいずれかから屈曲部5b、5cのいずれかを通って開口6b、6cのいずれかに抜けて機器押さえ金具2を機器取付金具本体1から離脱させることができる。このため、機器取付金具本体1をキャビネットに取り付けるときや機器取付金具本体1上に機器を置く時に機器押さえ金具2が邪魔とならないように機器押さえ金具2を容易に取り外しておくことができ、また、機器取付金具本体1に機器押さえ金具2を取り付ける際にもねじ棒10から締付具11を外すことなく開口6b、6cのいずれかから屈曲部5b、5cのいずれかを通してねじ棒10を取付用切欠3b、3cのいずれかに移動させることができ、また、締付具11をねじ棒10から取り外す必要がないことにより締付具11を紛失する恐れがなくなり、さらに、流通時、在庫保管時においても機器取付金具本体1に機器押さえ金具2を取り付けた状態としておくことができるので、管理コストを削減することができるなどの利点がある。
【0014】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、1種類の機器取付金具で機器の全ての角の取り付けができて使用上便利なばかりでなく、製造時の設備費用、管理費用、流通時及び使用者の管理費用を削減することができて経済的であり、しかも、通線口を塞がないようにすることもできるなど多くの利点がある。
従って、本発明は従来の問題を全て解決した機器取付金具として業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す図であって、aは平面図、bは正面図、cは側面図である。
【図3】機器取付金具本体の斜視図である。
【図4】機器取付金具本体を示す図であって、aは平面図、bは正面図、cは側面図である。
【図5】機器押さえ金具の斜視図である。
【図6】機器押さえ金具を示す図であって、aは平面図、bは正面図、cは側面図である。
【図7】図1とは別の方向から見た斜視図である。
【図8】別の組み立て方をした場合の斜視図である。
【図9】機器を取り付けた状態を示す平面図である。
【図10】従来の機器取付金具の1例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 機器取付金具本体
1b 一方の板片部
1c 他方の板片部
2 機器押さえ金具
3b、3c 取付用切欠
4b、4c ストッパ部
8 取付片部
9 押さえ片部
11 締付具
Claims (1)
- L型金具の両板片部に取付用切欠を設けるとともに、両板片部のうちの少なくとも一方の内面にストッパ部を突設した機器取付金具本体と、前記取付用切欠に挿通可能なねじ軸が外面に設けられている取付片部に押さえ片部を連設してある機器押さえ金具と、前記取付用切欠に挿通されるねじ軸に螺合されて機器押さえ金具を機器取付金具本体の一方の板片部に圧接固定する締付具とよりなることを特徴とする機器取付金具。
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