JP3904495B2 - A/d変換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器に関し、特に並列型の構成を有するA/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来の並列型のA/D変換器800の構成を示す図である。このA/D変換器800を用いて、高速なアナログ―ディジタル変換が行われていた。
【0003】
A/D変換器800は、参照電圧生成回路801、差動増幅器列802、比較回路列803、エンコード回路805から構成される。参照電圧生成回路801は、高圧側基準電圧801aと低圧側基準電圧801bとの間の電圧を複数の抵抗R1〜Rnにより分圧してVR1〜VRn+1にしている。VR1〜VRn+1は、差動増幅器列802に入力され、アナログ信号電圧入力端子804から入力されたアナログ信号電圧と並列で比較される。エンコード回路805は、比較回路列803から出力された比較結果を論理処理(変換)して、所定の分解能のディジタルデータ信号を出力する。
【0004】
上記のような並列構成を有する従来のA/D変換器は、積分型、直並列型などの種々のA/D変換器に比べて高速なA/D変換が可能であるという長所を有する一方、分解能が大きくなるほど差動増幅器および比較回路の数が増加し、消費電力および占有面積が増大するという短所を有している。
【0005】
上記短所の改善を図ったA/D変換器が、特開平4−43718号公報に開示されている。
【0006】
図11は、改良された別の従来技術の並列型のA/D変換器900の構成を示す図である。A/D変換器900は、参照電圧生成回路911、差動増幅器列912、補間抵抗列916、比較回路列903、エンコード回路905から構成される。A/D変換器900は、図10のA/D変換器800と比べて、比較回路列903およびエンコード回路905は同様の構造であるが、参照電圧生成回路911に含まれる抵抗の数および差動増幅器列912に含まれる差動増幅器の数が少ない点、および補間抵抗列916をさらに備えている点で異なる。
【0007】
すなわち、参照電圧生成回路911は、A/D変換器の分解能に応じた数よりも少ないm個の抵抗R1〜Rmによって、高圧側基準電圧911aと低圧側基準電圧911bとの間の電圧を分圧し、参照電圧VR1〜VRm+1を発生している。
【0008】
差動増幅器列912は、(m+1)個の差動増幅器によって、上記各参照電圧VR1〜VRm+1とアナログ信号電圧入力端子904から入力された入力アナログ信号電圧との間の電圧差を増幅し、差動出力電圧(非反転出力電圧および反転出力電圧)を出力している。
【0009】
補間抵抗列916は複数の抵抗を備え、互いに隣接する2つの差動増幅器の各非反転出力電圧の間の電圧および各反転出力電圧の間の電圧をそれぞれ分圧して補間している。この非反転出力電圧の各補間電圧および反転出力電圧の各補間電圧は、比較回路列903を構成する各比較回路によって比較され、次いでその比較結果がエンコード回路905によってディジタルコードに変換され、ディジタルデータ信号が出力される。
【0010】
A/D変換器900では、各参照電圧VR1〜VRm+1とアナログ信号電圧との間の電圧差を差動増幅器列912の利得を乗じた電圧差に増幅し、補間抵抗列916によって互いに隣接する差動増幅器の出力電圧を補間した電圧を、比較回路列903の各比較回路において電圧比較するため、補間しない場合に比べて差動増幅器の数を補間ビット分の1に低減することができる。それゆえに、消費電力および占有面積をある程度まで削減することが可能となる。
【0011】
上記の図10のA/D変換器800、および図11のA/D変換器900に用いる比較回路を図12に示す。
【0012】
図12は、従来のA/D変換器に用いる比較回路850の回路図を示す。
【0013】
比較回路850は、NMOSトランジスタm1、m2のゲートに入力するVoおよびVobの電圧を比較する。
【0014】
Vo>Vobの場合、NMOSトランジスタm1のドレイン電流(Id1)はm2のドレイン電流(Id2)より多く流れる。このとき、負荷抵抗(RL)とドレイン電流により比較回路の出力電圧が決定され、その出力電圧は、Q(=VDD−Id1・RL)<QB(=VDD−Id2・RL)となる。
【0015】
Vo<Vobの場合、NMOSトランジスタm2のドレイン電流(Id2)はm1のドレイン電流(Id1)より多く流れる。従って、出力電圧は、Q>QBとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように差動増幅器によって増幅された電圧を補間抵抗により補間および比較するように構成されたA/D変換器であっても、比較回路は分解能に応じた数、具体的にはnビットのディジタルコードを出力する場合には2n−1個の比較回路を備える必要がある。このため、分解能が高くなるほど比較回路の数が大幅に増加し、これに伴って消費電力が大きくなるという問題点を有している。
【0017】
ここで、比較回路自体の消費電力を低減する技術の一例としては、「IEEEJOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS, VOL.30 NO.3, MARCH 1995」の第166〜172頁に記載されているThomas Byunghak Choによる「A 10b, 20Msample/s, 35mW Pipeline A/D Converter」が知られている。この文献では、パイプラインA/D変換器のパイプラインステージ毎の低分解能A/D変換部において、一般的なA/D変換器で用いられている高速動作・応答性に優れた定電流型比較回路に代わり、ダイナミック型比較回路を用いている。ダイナミック型比較回路は一定電流を必要としないため、定電流型比較回路を用いた場合と比較して、消費電力を大幅に低減することができる。
【0018】
ところが、上記のようなダイナミック型比較回路では、オフセットの影響が大きく、比較精度が劣化するため、低分解能A/D変換でしか用いることができないという問題点を持つ。また、比較的大きな分解能のA/D変換器で用いるためにはエラー訂正処理を行う必要がある。そのエラー訂正処理のために別途回路を設ける必要があり、その分の消費電力および占有面積が無視できない。
【0019】
本発明は上記課題を解決するものであって、その目的とするところは、高速、高精度なA/D変換器を実現するとともに、より低消費電力なA/D変換器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のA/D変換器は、それぞれが相互に異なるm+1個(mは正の整数)の参照電圧VR1〜VRm+1(但し、VR1<VR2…<VRm<VRm+1 ) 、を生成する参照電圧生成手段と、前記複数の参照電圧VR1〜VRm+1の各々と入力信号電圧との電圧差を増幅し、それぞれが出力電圧セットを生成するm+1個の差動増幅器A1〜Am+1を有する差動増幅手段であって、前記各差動増幅器A1〜Am+1の出力電圧セットのそれぞれは相補的な非反転出力電圧と反転出力電圧とを含む、差動増幅手段と、前記各差動増幅器からそれぞれ生成される出力電圧セットを受け取り、クロック信号に従って動作する動作手段とを備え、前記動作手段は、それぞれが所定のしきい値電圧Vtnを有する複数個の比較手段を含み、前記各比較手段は、前記複数の出力電圧セットのうち、前記参照電圧VRk(kは2≦k≦m+1の整数)が入力される差動増幅器Akの出力電圧セットであって第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧とを含む第1の出力電圧セットと前記参照電圧VRk−1が入力される差動増幅器Ak−1の出力電圧セットであって第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧とを含む第2の出力電圧セットとがそれぞれ入力される入力トランジスタ部と、前記クロック信号に従って動作する正帰還部とをそれぞれ含み、前記各比較手段の入力トランジスタ部は、ゲートが前記第1および第2の出力電圧セットにそれぞれ接続され、ソースがGNDに接続され、ドレインが前記正帰還部に接続されて、所定の重み付け演算を行うことにより前記しきい値電圧Vtnをそれぞれ決定し、前記第1の非反転出力電圧と前記第1の反転出力電圧との差分と前記第2の非反転出力電圧と前記第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を前記正帰還部に出力し、前記各比較手段の正帰還部は、前記クロック信号が所定のレベルにある場合に前記各比較手段の入力トランジスタ部から出力される前記比較結果をVDDレベルまたはVSSレベルにそれぞれ増幅し、前記増幅された比較結果を保持するとともに、前記増幅された比較結果をディジタル信号として出力し、これにより上記目的が達成される。
【0021】
本発明の1つの実施形態は、前記ディジタル信号をコード化するコード化手段をさらに備える、上記に記載のA/D変換器である。
【0022】
本発明の1つの実施形態は、前記第1の非反転出力電圧と前記第2の非反転出力電圧とを補間する第1の補間手段と、前記第1の反転出力電圧と前記第2の反転出力電圧とを補間する第2の補間手段とをさらに備える、上記に記載のA/D変換器である。
【0023】
本発明の1つの実施形態は、前記入力信号電圧を検出し、前記入力信号電圧の電圧レベルに応じて前記動作手段を制御する入力信号電圧レベル検出手段をさらに備える、上記に記載のA/D変換器である。
【0024】
本発明の1つの実施形態は、前記入力トランジスタ部は複数のトランジスタを含み、前記重み付け演算は、前記複数のトランジスタのそれぞれのサイズを変更することにより行われる、上記に記載のA/D変換器である。
【0025】
本発明の1つの実施形態は、前記動作手段は、2n個(nは整数)の比較手段を含む、上記に記載のA/D変換器である。
【0026】
本発明の1つの実施形態は、前記複数のトランジスタは所定のトランジスタパターンとなるように配置されており、前記トランジスタパターンの両端にダミートランジスタパターンが隣接して配置される、上記に記載のA/D変換器である。
【0027】
本発明の1つの実施形態は、前記複数のトランジスタは所定のトランジスタパターンとなるように配置されており、前記トランジスタパターンは前記入力トランジスタ部の中心線に対して線対称である、上記に記載のA/D変換器である。
【0028】
本発明の1つの実施形態は、前記参照電圧生成手段と、前記差動増幅手段と、前記動作手段とが単一のチップ上に形成されている、上記に記載のA/D変換器である。
【0029】
さらに、本発明のシステムは、可変周波数を有するクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、前記クロック信号生成手段が接続されたA/D変換器とを備えたシステムであって、前記A/D変換器は、それぞれが相互に異なるm+1個(mは正の整数)の参照電圧VR1〜VRm+1(但し、VR1<VR2…<VRm<VRm+1 ) 、を生成する参照電圧生成手段と、前記複数の参照電圧VR1〜VRm+1の各々と入力信号電圧との電圧差を増幅し、それぞれが出力電圧セットを生成するm+1個の差動増幅器A1〜Am+1を有する差動増幅手段であって、前記各差動増幅器A1〜Am+1の出力電圧セットのそれぞれは相補的な非反転出力電圧と反転出力電圧とを含む、差動増幅手段と、前記各差動増幅器からそれぞれ生成される出力電圧セットを受け取り、クロック信号に従って動作する動作手段とを備え、前記動作手段は、それぞれが所定のしきい値電圧Vtnを有する複数個の比較手段を含み、前記各比較手段は、前記複数の出力電圧セットのうち、前記参照電圧VRk(kは2≦k≦m+1の整数)が入力される差動増幅器Akの出力電圧セットであって第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧とを含む第1の出力電圧セットと前記参照電圧VRk−1が入力される差動増幅器Ak−1の出力電圧セットであって第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧とを含む第2の出力電圧セットとがそれぞれ入力される入力トランジスタ部と、前記クロック信号に従って動作する正帰還部とをそれぞれ含み、前記各比較手段の入力トランジスタ部は、ゲートが前記第1および第2の出力電圧セットにそれぞれ接続され、ソースがGNDに接続され、ドレインが前記正帰還部に接続されて、所定の重み付け演算を行うことにより前記しきい値電圧Vtnをそれぞれ決定し、前記第1の非反転出力電圧と前記第1の反転出力電圧との差分と前記第2の非反転出力電圧と前記第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を前記正帰還部に出力し、前記各比較手段の正帰還部は、前記クロック信号が所定のレベルにある場合に前記各比較手段の入力トランジスタ部から出力される前記比較結果をVDDレベルまたはVSSレベルにそれぞれ増幅し、前記増幅された比較結果を保持するとともに、前記増幅された比較結果をディジタル信号として出力し、これにより上記目的が達成される。
【0030】
以下に、本発明の作用を説明する。
【0031】
本発明によれば、動作手段は、しきい値電圧Vtnを有する比較手段を含み、比較手段は、複数の出力電圧セットのうち第1の出力電圧セットと第2の出力電圧セットとが入力される入力トランジスタ部と、クロック信号に従って動作する正帰還部とを含み、第1の出力電圧セットは第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧とを含み、前記第2の出力電圧セットは第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧とを含み、入力トランジスタ部は、所定の重み付け演算を行うことによりしきい値電圧Vtnを決定し、第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧との差分と第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を正帰還部に出力し、正帰還部は、クロック信号が所定のレベルにある場合に入力トランジスタ部から出力される比較結果を増幅し、増幅された比較結果を保持するとともに、増幅された比較結果をディジタル信号として出力し、比較結果がVDDレベル、VSSレベルまで増幅された後は動作電流が流れない。また、クロック信号が所定のレベルにない場合においては、正帰還部は動作しないので、動作電流は全く流れない。従って、消費電力が低いA/D変換器を実現することができる。また、抵抗列などの補間回路が不要となるので、さらなる低消費電力化および占有面積の削減が可能となる。
【0032】
また、第1の非反転出力電圧と第2の非反転出力手段とを補間する第1の補間手段と、第1の反転出力電圧と第2の反転出力手段とを補間する第2の補間手段とを備えているため、差動増幅器の数をさらに削減することができる。
【0033】
また、入力信号電圧の電圧レベルに応じて動作手段を制御する入力信号電圧レベル検出手段を備えているため、アナログ信号の電圧レベルに応じて、動作回路に含まれる必要な比較回路のみが動作し、それ以外の比較回路は停止するので、大幅に消費電力を削減することが可能となる。
【0034】
また、入力トランジスタ部は複数のトランジスタを含み、重み付け演算は、複数のトランジスタのそれぞれのサイズを変更することにより行われるので、抵抗列などの補間回路が不要となり、低消費電力化および占有面積の削減が可能となる。
【0035】
また、動作手段は、2n個(nは整数)の比較手段を含んでいるので、比較手段の数が増える分だけ分解能が向上したA/D変換器を実現することができる。
【0036】
また、複数のトランジスタは所定のトランジスタパターンとなるように配置されており、トランジスタパターンの両端にはダミートランジスタパターンが隣接して配置されているので、ゲート・パターンの精度を確保することができる。
【0037】
また、トランジスタパターンは入力トランジスタ部の中心線に対して線対称であるので、トランジスタ特性ミスマッチ等のばらつきを抑制することができる。
【0038】
また、A/D変換器は1チップ化することができるので、占有面積の削減効果を大きくすることができる。
【0039】
また、本発明のシステムは、A/D変換器とクロック信号生成手段とを備えており、クロック信号生成手段のクロック周波数が低い場合には動作電流が流れない期間が増えるので、消費電力を低く抑えることができる。さらに、本発明のシステムは、占有面積が小さいAD変換器を用いているので、コンパクトなシステムを構築することもできる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の並列型A/D変換器の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0041】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるA/D変換器100の構成を示す図である。A/D変換器100は、参照電圧生成回路(参照電圧生成手段)111、差動増幅器列(差動増幅手段)112、および動作回路(動作手段)113を備えている。A/D変換器100は、エンコード回路(コード化手段)105をさらに備えていてもよい。参照電圧生成回路111は、複数の参照電圧VR1〜VRm+1を発生する。差動増幅器列112は、m+1個の差動増幅器A1〜Am+1を含み、複数の参照電圧VR1〜VRm+1の各々とアナログ信号電圧入力端子104から入力された入力アナログ信号電圧Ainとの電圧差を増幅し、複数の出力電圧セットを生成する。ここで、複数の出力電圧セットのそれぞれには、相補的な非反転出力電圧と反転出力電圧とが含まれる。動作回路113は複数の出力電圧セットを受け取り、クロック信号に従って動作する。また、動作回路113は、n+1個の比較回路(比較手段)Cr1〜Crn+1を含み、それぞれの比較回路Cr1〜Crn+1は4つの入力を有する。差動増幅器A1〜Am+1からの出力電圧セットに含まれる非反転出力電圧および反転出力電圧は、直接比較回路Cr1〜Crn+1に入力される。
【0042】
各比較回路Cr1〜Crn+1は、入力トランジスタ部と正帰還部とを有している。入力トランジスタ部には、複数の出力電圧セットのうち第1の出力電圧セットと第2の出力電圧セットとが入力される。正帰還部はクロック信号に従って動作する。
【0043】
エンコード回路105は、比較結果(ディジタル信号)をコード化し、ディジタルデータ信号を生成する。
【0044】
以下、上記の各構成要素について詳しく説明する。
【0045】
参照電圧生成回路111は、直列に接続されたm個の抵抗R1〜Rmを備え、これらの両端に高電位側基準電圧111aと低電圧側基準電圧111bとが印加される。これにより、高電位側基準電圧111aと低電圧側基準電圧111bとの間の電圧が分圧され、参照電圧VR1〜VRm+1が生成する。
【0046】
差動増幅器列112の各差動増幅器A1〜Am+1は2つの入力端子を有しており、一方の入力端子には入力アナログ信号電圧Ainが入力され、他方の入力端子には参照電圧VR1〜VRm+1が入力され、その結果、複数の出力電圧のセット(例えば、第1の出力電圧セット、第2の出力電圧セットなど)が出力される。ここで、複数の出力電圧のセットのそれぞれは、相補的な非反転出力電圧V1〜Vm+1および反転出力電圧VB1〜VBm+1を含む。
【0047】
動作回路113の各比較回路Cr1〜Crn+1において、入力トランジスタ部は、所定の重み付け演算を行うことによりしきい値電圧Vtnを決定し、第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧との差分と第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を正帰還部に出力する。ここで、第1の非反転出力電圧および第1の反転出力電圧は第1の出力電圧セットに含まれ、第2の非反転出力電圧および第2の反転出力電圧は第2の出力電圧セットに含まれる。
【0048】
正帰還部は、クロック信号が所定のレベルにある場合に入力トランジスタ部から出力される比較結果を増幅し、増幅された比較結果を保持するとともに、増幅された比較結果をディジタル信号としてエンコード回路105に出力する。このディジタル信号は、例えば、比較結果によるHレベルまたはLレベルのディジタル信号である。
【0049】
次に、実施の形態1に用いる動作回路113に含まれる比較回路について説明する。
【0050】
図2は、実施の形態1に用いる動作回路113に含まれる比較回路の回路図である。
【0051】
図2に示す比較回路200は、NMOSトランジスタm11、m12、m13、m14を含む入力トランジスタ部とNMOSトランジスタm3、m4およびPMOSトランジスタm7、m8を含む正帰還部(クロスカップルインバータラッチ部)とを備え、正帰還部のゲートに出力端子Q、QBが接続されている。また、NMOSトランジスタm3のドレインとPMOSトランジスタm7のドレインとの間にNMOSスイッチトランジスタm5が接続され、MMOSトランジスタm4のドレインとPMOSトランジスタm8のドレインとの間にNMOSスイッチトランジスタm6が接続されている。ただし、NMOSスイッチトランジスタm5、m6が設置される場所は上記に限定されない。さらに、PMOSトランジスタm7のドレインと電源VDDとの間にPMOSスイッチトランジスタm9を備え、PMOSトランジスタm8のドレインと電源VDDとの間にPMOSスイッチトランジスタm10を備えている。NMOSスイッチトランジスタm5、m6、およびPMOSスイッチトランジスタm9、m10のゲートには端子CLKが接続されている。NMOSトランジスタm3のソースとVSSとの間にNMOSトランジスタm11およびNMOSトランジスタm12を備えており、NMOSトランジスタm11のゲートには入力端子Vo1、NMOSトランジスタm12のゲートには入力端子Vo2が接続されている。NMOSトランジスタm4のソースとVSSとの間にNMOSトランジスタm13およびNMOSトランジスタm14を備えており、NMOSトランジスタm13のゲートには入力端子Vob1、NMOSトランジスタm14のゲートには入力端子Vob2が接続されている。
【0052】
入力トランジスタ部は、所定の重み付け演算を行うことによりしきい値電圧Vtnを決定し、第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧との差分と第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を正帰還部に出力する。所定の重み付け演算は、例えば、入力トランジスタ部のトランジスタのサイズの比を一定の値に設定することにより実現される。例えば、トランジスタm11のサイズとトランジスタm12のサイズとを1:3に設定し、トランジスタm13のサイズとトランジスタm14のサイズとを1:3に設定することにより、しきい値電圧Vtnが得られる。なお、上述した所定の重み付け演算の実現方法としては任意の方法を用いることができる。例えば、入力トランジスタ部のトランジスタのゲート長の比を一定の値に設定することにより、上述した所定の重み付け演算を実現するようにしてもよいし、入力トランジスタ部のトランジスタのゲート幅の比を一定の値に設定することにより、上述した所定の重み付け演算を実現するようにしてもよい。
【0053】
正帰還部は、クロック信号が所定のレベルにある場合に入力トランジスタ部から出力される比較結果を増幅し、増幅された比較結果を保持するとともに、増幅された比較結果をディジタル信号として出力する。
【0054】
なお、実施の形態1では、第1の出力電圧セットと第2の出力電圧セットとが入力される比較回路の数が4個の場合を示したが、本発明はこれに限定されない。比較回路の数は2n個(nは整数)であればよく、例えば、2個、8個などであってもよい。
【0055】
次に、図3を参照して、比較回路200の動作を説明する。
【0056】
図3は、端子CLKに入力されるクロック信号および比較回路200の出力Q、QBの波形図である。
【0057】
クロック信号が“Low”の場合、NMOSスイッチトランジスタm5、m6はオフになり、PMOSスイッチトランジスタm9、m10はオンになり、正帰還部は動作せず、出力Q、QBは電源電圧にプルアップされ、出力Q、QBは“High”に固定される(Reset状態)。このとき、比較回路には電流は一切流れない。
【0058】
クロック信号が“High”の場合、NMOSスイッチトランジスタm5、m6はオンになり、PMOSスイッチトランジスタm9、m10はオフになり、正帰還部は動作する。このとき、NMOSトランジスタm11、m12、m13、m14はゲート電圧によりドレイン電流が線形に変化するリニア領域で動作しており、m11およびm12のゲートに入力される入力信号に応じたドレイン電圧VDS1、m13およびm14のゲートに入力される入力信号に応じたドレイン電圧VDS2が発生する。正帰還部は、ドレイン電圧の電圧差(VDS1とVDS2との差)を正帰還することで電源電圧(VDD)レベルまで増幅し、その状態を保持する(Compare&Latch状態)。このとき、クロック信号が“High”になり、入力信号に応じて、比較回路の出力Q、QBが増幅されるまでの期間は電流が流れるが、出力Q、QBが保持される期間は電流は流れない。
【0059】
例えば、VDS1>VDS2の場合では、その電圧差を正帰還し、出力Qは電源電圧(VDD)まで、出力QBはグランド(VSS)まで増幅される。逆にVDS1<VDS2の場合では、その電圧差を正帰還し、出力Qはグランド(VSS)まで、出力QBは電源電圧(VDD)まで増幅される。
【0060】
次に、NMOSトランジスタm11、m13のゲート幅をW1、NMOSトランジスタm12、m14のゲート幅をW2、NMOSトランジスタm11、m12、m13、m14のゲート長をL、しきい値電圧をVT、キャリアの移動度をμn、ゲート容量をCoxとし、ゲート・ソース間電圧をそれぞれVGS1(=Vo1)、VGS2(=Vo2)、VGS3(=Vob1)、VGS4(=Vob2)とすると、NMOSトランジスタm11、m12、m13、m14のドレインコンダクタンスG11、G12、G13、G14は、それぞれ、
と表すことができる。
【0061】
図2の比較回路200のしきい値電圧は、VDS1=VDS2の場合、つまり、NMOSトランジスタm11のドレインコンダクタンスG11およびNMOSトランジスタm12のドレインコンダクタンスG12の和と、NMOSトランジスタm13のドレインコンダクタンスG13およびNMOSトランジスタm14のドレインコンダクタンスG14の和とが等しい場合に得られるため、式(1.1)〜(1.4)より、
G11+G12=G13+G14
μn・Cox・[(W1/L)(Vo1−VT−VDS1)+(W2/L)(Vo2−VT−VDS1)]=μn・Cox・[(W1/L)(Vob1−VT−VDS2)+(W2/L)(Vob2−VT−VDS2)]
となる。ゆえに、
W1Vo1+W2Vo2=W1Vob1+W2Vob2・・・・・(1.5)
となる。
【0062】
ゲート幅W1およびW2のサイズ比をn/m:(m−n)/mとすると、式(1.5)から、
(nVo1+(m−n)Vo2)/m=(nVob1+(m−n)Vob2)/m・・・・・(1.6)
となる。ここで、式(1.6)を図4を用いて詳しく説明する。
【0063】
図4は、比較回路200の入力信号Vo1、Vob1、Vo2、Vob2の軌跡としきい値とを示した図である。図4の波線Aは、式(1.6)の左辺の軌跡を表しており、入力信号Vo1とVo2とを、n:m−nに分割したものである。波線Bは、式(1.6)の右辺の軌跡を表しており、入力信号Vob1とVob2とを、n:m−nに分割したものである。波線Aと波線Bとの交点Vtnは、比較回路のしきい値を示している。このとき、交点Vtnは、入力信号Vo1およびVob1の交点Vt1と入力信号Vo2およびVob2の交点Vt2との間をn:m−nに分割する。例えば、m=4とすると、n=1の場合、NMOSトランジスタ(m11、m13)とNMOSトランジスタ(m12、m14)とのゲート幅のサイズ比(W1:W2)は1:3となり、比較回路のしきい値は、交点Vt1と交点Vt2との間を1:3に分割する。n=2の場合には、NMOSトランジスタ(m11、m13)とNMOSトランジスタ(m12、m14)とのゲート幅のサイズ比(W1:W2)は2:2となり、比較回路のしきい値は、交点Vt1と交点Vt2との間を2:2に分割する。n=3の場合には、NMOSトランジスタ(m11、m13)とNMOSトランジスタ(m12、m14)とのゲート幅のサイズ比(W1:W2)は3:1となり、比較回路のしきい値は、交点Vt1と交点Vt2との間を3:1に分割する。このように、NMOSトランジスタ(m11、m13)および(m12、m14)のゲート幅のサイズ比(W1:W2)をn/m:(m−n)/mとすることで、交点Vt1と交点Vt2との間を均等に分割したしきい値を得ることができる。
【0064】
以上のように、本発明の実施の形態1では、比較回路の入力トランジスタ部に含まれるトランジスタが任意のサイズ比を有する(重み付けをもたせる)ことで、従来技術において用いられていた補間抵抗列が不要になる。従って、補間回路で必要としていた動作電流および占有面積が削減できるため、低消費電力および低コストが実現できる。
【0065】
また、ダイナミック型比較回路には無視できないオフセットが存在するが、本発明では、比較回路の前段に差動増幅手段を設けているので、入力換算での比較回路のオフセットの影響を差動増幅手段のゲイン(利得)分の一に抑制することができる。このようにして、本発明ではダイナミック型比較回路を実用可能としている。さらに、差動増幅器の出力にオフセットが生じた場合でも、隣接する2つの差動増幅器の非反転出力電圧と反転出力電圧とを、所定の重み付け演算を行うことにより任意のしきい値を有する複数の比較回路に入力しているので、差動増幅器のオフセットが複数の比較回路のそれぞれに分散され、オフセットの影響を比較回路の数の逆数に抑制することができる。
【0066】
なお、実施の形態1のA/D変換器100は1つのチップ上に形成することができる(図1の点線で囲った領域で示す)。このように1チップ化すると、各回路を効率良く配置することができるので、占有面積の削減効果が大きくなる。
【0067】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2として、実施の形態1のA/D変換器よりも差動増幅器の数を低減させたA/D変換器について説明する。
【0068】
図5は、本発明の実施の形態2によるA/D変換器300の構成を示す図である。A/D変換器300は、実施の形態1のA/D変換器100と比べて、差動増幅器列332に含まれる差動増幅器の数が少なくなっている。また、A/D変換器300は、差動増幅器A1〜Ak+1のうち2つの差動増幅器の出力間に抵抗が接続されており、差動増幅器A1〜Ak+1と動作回路に含まれる比較回路Cr1〜Crn+1との接続関係が実施の形態1とは異なっている。
【0069】
すなわち、実施の形態2の差動増幅器A1〜Ak+1は、隣り合う差動増幅器からの非反転出力電圧の間にはそれぞれ補間抵抗Rh1〜Rh2k、反転出力の間にはそれぞれ補間抵抗RBh1〜RBh2kが接続され、この補間抵抗Rh1〜Rh2kおよび補間抵抗RBh1〜RBh2kによって、補間電圧が生成される。実施の形態2では、差動増幅器A1〜Ak+1の出力と補間抵抗Rh1〜Rh2kおよび補間抵抗RBh1〜RBh2kにより生成される補間電圧とが比較回路Cr1〜Crn+1に入力され、補間電圧を用いて電圧比較を行っているため、実施の形態1より差動増幅器の数を少なくすることができる。具体的には実施の形態1で(m+1)個必要であった差動増幅器が、この実施の形態2では、(k+1)個(k=(m/2))となり、従って、差動増幅器の数は(m/2+1)個に削減することができる。ここで、2つの差動増幅器A1およびA2を例にして比較動作を説明する。差動増幅器A1およびA2がそれぞれ出力する非反転出力電圧の間の電圧は、補間抵抗Rh1およびRh2によって補間電圧Vh1に分圧される。差動増幅器A1およびA2がそれぞれ出力する反転出力電圧の間の電圧は、補間抵抗RBh1およびRBh2によって補間電圧VBh1に分圧される。比較回路Cr1〜Cr4には、差動増幅器A1の非反転出力電圧および反転出力電圧と、補間電圧Vh1およびVBh1とが入力され、差動増幅器A1の非反転出力電圧および反転出力電圧がそれぞれ入力されるトランジスタのサイズ比、ならびに補間電圧Vh1およびVBh1がそれぞれ入力されるトランジスタのサイズ比を所定の値にすることで、実施の形態1のA/D変換器の場合と同様の比較結果を得ることができる。また、差動増幅器A2の非反転出力電圧および反転出力電圧と、補間電圧Vh2およびVBh2とが入力される比較回路Cr5〜Cr8においても、実施の形態1のA/D変換器の場合と同様の比較結果を得ることができる。
【0070】
実施の形態2のA/D変換器300では、実施の形態1で示した図1の差動増幅器A2の非反転出力電圧および反転出力電圧はそれぞれ、図5の補間電圧Vh1およびVBh1に相当する。従って、同じ参照電圧間のA/D変換を行う場合、実施の形態1では差動増幅器が3個必要であったが、実施の形態2では差動増幅器は2個で足り、その差動増幅器の減少個数分の消費電力および素子数(占有面積)を削減することが可能である。さらに、2つの差動増幅器の非反転出力電圧と反転出力電圧との間が補間抵抗で互いに接続されているため、それぞれの補間抵抗がアベレージの機能を有している。従って、差動増幅器の出力にオフセットが生じた場合、隣接する2つの差動増幅器の非反転出力電圧と反転出力電圧との間にそれぞれ接続された補間抵抗が差動増幅器のオフセットを平均化するので、実施の形態1より差動増幅器のオフセットの影響をさらに低減することができる。
【0071】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3によるA/D変換器400の構成を示す図である。A/D変換器400は、実施の形態1のA/D変換器100と比較して、消費電力をさらに削減することができる。A/D変換器400の構成は、入力信号電圧の電圧レベルに応じて動作手段を制御する入力信号電圧レベル検出回路(入力信号電圧レベル検出手段)407を備えていることを除いては、実施の形態1のA/D変換器100の構成と実質的に同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0072】
図7は、実施の形態3に用いる、入力信号電圧レベル検出回路407が接続された動作回路413に含まれる比較回路500の回路図を示す。
【0073】
比較回路500は、図2に示した実施の形態1の比較回路200と比べて、論理回路ANDが追加され、論理回路ANDにクロック信号CLKと制御信号CLKCTLとが入力され、論理回路ANDの出力OANDが、PMOSスイッチトランジスタm9、m10およびNMOSスイッチトランジスタm5、m6に接続されている点のみが異なり、それ以外は実施の形態1の比較回路200と同じである。
【0074】
以上のように構成された実施の形態3のA/D変換器400の動作について説明する。表1は、論理回路ANDの論理である。
【0075】
【表1】
端子CLKCTLに“L”が入力されている場合では、端子CLKの入力が“H”であっても、“L”であっても、端子OANDには“L”が出力される。また、端子CLKCTLに“H”が入力されている場合では、端子CLKの入力が“L”のとき端子OANDに“L”が出力され、端子CLKの入力が“H”のとき端子OANDに“H”が出力される(すなわち、端子CLKに入力される信号の論理がそのまま出力される)。
【0076】
このように、端子CLKCTLに“L”が入力されている場合には、論理回路ANDの出力は常時“L”となるので、比較回路500は常時“Resetモード”となり、比較回路500は全く動作せず、動作電流も全く流れない。反対に、端子CLKCTLに“H”が入力されている場合には、論理回路ANDの出力は端子CLKに入力される信号の論理がそのまま端子OANDに出力されるので、比較回路500は端子CLKに“H”が入力された場合のみ、Vo1、Vob1、Vo2、Vob2に入力される差動電圧の大小に応じて比較を行い、その比較結果を増幅し、その後動作電流を必要とすることなくその比較結果を保持する。
【0077】
このようにして、端子CLKCTLに入力する信号に応じて、比較回路の動作を制御することが可能となり、これは例えば、端子CLKCTLが“H”の場合を動作信号、逆に“L”の場合を停止信号とすることで実現される。
【0078】
図6に示す入力信号電圧レベル検出回路407は、アナログ信号電圧入力端子404に入力されるアナログ信号を入力とし、アナログ信号の電圧レベルに応じて、必要な比較回路のみに動作信号“H”を出力して比較動作状態とし、それ以外の比較回路には停止信号“L”を出力して比較停止状態とする。このように、実施の形態3のA/D変換器400では、アナログ信号の電圧レベルに応じて、必要な比較回路のみが動作し、それ以外の比較回路は停止するので、大幅に消費電力を削減することが可能となる。
【0079】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4として、本発明のA/D変換器に用いる比較回路の入力トランジスタ部に含まれるトランジスタの好適なレイアウトについて説明する。
【0080】
図8は、トランジスタのレイアウトの一例を示す図である。図8のレイアウト600は、例えば、実施の形態1のA/D変換器100に用いる比較回路200の入力トランジスタ部に含まれるトランジスタm11、m12、m13、m14に適用することができる。図8は、トランジスタのゲート幅の比が2:2の場合が示されている。NMOSトランジスタm11は、同一形状および同一サイズのトランジスタパターンM11、M14を含み、NMOSトランジスタm12は、同一形状および同一サイズのトランジスタパターンM12、M13を含んでいる。ここで、D1、G1、S1およびD2、G2、S2はそれぞれ、NMOSトランジスタm11およびm12のドレイン、ゲート、ソースを示している。また、NMOSトランジスタm13は、同一形状および同一サイズのトランジスタパターンM22、M23を含み、NMOSトランジスタm14は、同一形状および同一サイズのトランジスタパターンM21、M24を含んでいる。ここで、D3、G3、S3およびD4、G4、S4はそれぞれ、NMOSトランジスタm13およびm14のドレイン、ゲート、ソースを示している。G1はVo1、G2はVo2に接続される。さらに、G3はVob1、G4はVob2に接続される。トランジスタパターンは図8において、向かって左からM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14の順番で配置され、その両端にトランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14と同一形状および同一サイズのダミートランジスタパターンMD1、MD2が設置されている。このように、トランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14の両端にダミートランジスタパターンMD1、MD2を設置することにより、トランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14のそれぞれの両端には、同一形状のトランジスタが配置されることになるため、トランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14のゲート・パターンの精度を確保することができる。ダミートランジスタパターンが両端にない場合では、両端部のトランジスタ(M11、M14)の出来上がり状態が他のトランジスタと異なってしまい、特性にばらつきが生じてしまう。
【0081】
また、トランジスタが後述のようにある階調を有する場合等では、図8のような配置にすれば、トランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14が入力トランジスタ部の中心線(図8中の点線で示す)に対して線対称となり、ばらつきを低減することができる。具体的に説明すると、例えば、製造上の理由等から、トランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14のゲート容量がある階調をもって変化していると仮定し、トランジスタパターンのゲート容量は、左側のトランジスタパターンから順に、Cox+ΔCox、Cox+2ΔCox、Cox+3ΔCox、Cox+4ΔCox、Cox+5ΔCox、Cox+6ΔCox、Cox+7ΔCox、Cox+8ΔCoxとする。このときのそれぞれのトランジスタパターンのドレイン電流は、
IDM11=μn(Cox+ΔCox)(W/L)[(Vo1−VT)−1/2VDS1]VDS1
IDM12=μn(Cox+2ΔCox)(W/L)[(Vo2−VT)−1/2VDS1]VDS1
IDM21=μn(Cox+3ΔCox)(W/L)[(Vob2−VT)−1/2VDS2]VDS2
IDM22=μn(Cox+4ΔCox)(W/L)[(Vob1−VT)−1/2VDS2]VDS2
IDM23=μn(Cox+5ΔCox)(W/L)[(Vob1−VT)−1/2VDS2]VDS2
IDM24=μn(Cox+6ΔCox)(W/L)[(Vob2−VT)−1/2VDS2]VDS2
IDM13=μn(Cox+7ΔCox)(W/L)[(Vo2−VT)−1/2VDS1]VDS1
IDM14=μn(Cox+8ΔCox)(W/L)[(Vo1−VT)−1/2VDS1]VDS1
と表すことができる。
【0082】
ここで、Vo1=Vob2、Vo2=Vob1の場合(図4において、しきい値がVt1とVt2との中心値になる場合)、NMOSトランジスタm11、m12のドレイン電流IDS1、およびNMOSトランジスタm13、m14のドレイン電流IDS2は、
IDS1=IDM11+IDM12+IDM13+IDM14
=μn(Cox+18ΔCox)(W/L)[(Vo1−VT)−1/2VDS1]VDS1
IDS2=IDM21+IDM22+IDM23+IDM24
=μn(Cox+18ΔCox)(W/L)[(Vo2−VT)−1/2VDS2]VDS2
とそれぞれ表すことができる。従って、トランジスタパターンM11、M12、M21、M22、M23、M24、M13、M14のゲート容量がある階調をもって変化している場合においても、その影響をキャンセルすることができる。
【0083】
また、m11のドレインとm12のドレインとを共有させ(すなわち、m11とm12とを共通のノードで接続する)、m13のドレインとm14のドレインとを共有させる(すなわち、m13とm14とを共通のノードで接続する)と、ゲート−ドレイン間の容量を削減することができるので、キックバックノイズの影響を抑制することができる。
【0084】
(実施の形態5)
次に、実施の形態5として、本発明のA/D変換器を用いたシステムについて説明する。
【0085】
図9は、本発明のA/D変換器を用いたシステム700を示す図である。システム700は、可変周波数を有するクロック信号を生成するクロック信号生成回路(クロック信号生成手段)701と、クロック信号生成手段701が接続されたA/D変換器100とを備えている。本実施の形態5では図9に示すように、A/D変換器として実施の形態1のA/D変換器100と同一のものを使用しているが、これに限定されず、本発明の特徴を有する他の実施の形態のA/D変換器を使用してもよい。
【0086】
本発明のシステムでは、A/D変換器に可変周波数を有するクロック信号を生成するクロック信号生成手段が接続されているおり、クロック信号生成手段のクロック周波数が低い場合には動作電流が流れない期間が増えるので、消費電力を低く抑えることができる。例えば、本発明のシステムは、DVD、CDなどを搭載した再生速度を切り換えるシステムでは特に有用である。
【0087】
さらに、本発明のシステムは、占有面積が小さいAD変換器を用いているので、コンパクトなシステムを構築することもできる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、動作手段は、しきい値電圧Vtnを有する比較手段を含み、比較手段は、複数の出力電圧セットのうち第1の出力電圧セットと第2の出力電圧セットとが入力される入力トランジスタ部と、クロック信号に従って動作する正帰還部とを含み、第1の出力電圧セットは第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧とを含み、前記第2の出力電圧セットは第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧とを含み、入力トランジスタ部は、所定の重み付け演算を行うことによりしきい値電圧Vtnを決定し、第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧との差分と第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を正帰還部に出力し、正帰還部は、クロック信号が所定のレベルにある場合に入力トランジスタ部から出力される比較結果を増幅し、増幅された比較結果を保持するとともに、増幅された比較結果をディジタル信号として出力し、比較結果がVDDレベル、VSSレベルまで増幅された後は動作電流が流れない。また、クロック信号が所定のレベルにない場合においては、正帰還部は動作しないので、動作電流は全く流れない。従って、消費電力が低いA/D変換器を実現することができる。また、抵抗列などの補間回路が不要となるので、さらなる低消費電力化および占有面積の削減が可能となる。
【0089】
また、第1の非反転出力電圧と第2の非反転出力手段とを補間する第1の補間手段と、第1の反転出力電圧と第2の反転出力手段とを補間する第2の補間手段とを備えているため、差動増幅器の数をさらに削減することができる。
【0090】
また、入力信号電圧の電圧レベルに応じて動作手段を制御する入力信号電圧レベル検出手段を備えているため、アナログ信号の電圧レベルに応じて、動作回路に含まれる必要な比較回路のみが動作し、それ以外の比較回路は停止するので、大幅に消費電力を削減することが可能となる。
【0091】
また、入力トランジスタ部は複数のトランジスタを含み、重み付け演算は、複数のトランジスタのそれぞれのサイズを変更することにより行われるので、抵抗列などの補間回路が不要となり、低消費電力化および占有面積の削減が可能となる。
【0092】
また、動作手段は、2n個(nは整数)の比較手段を含んでいるので、比較手段の数が増える分だけ分解能が向上したA/D変換器を実現することができる。
【0093】
また、複数のトランジスタは所定のトランジスタパターンとなるように配置されており、トランジスタパターンの両端にはダミートランジスタパターンが隣接して配置されているので、ゲート・パターンの精度を確保することができる。
【0094】
また、トランジスタパターンは入力トランジスタ部の中心線に対して線対称であるので、トランジスタ特性ミスマッチ等のばらつきを抑制することができる。
【0095】
また、A/D変換器は1チップ化することができるので、占有面積の削減効果を大きくすることができる。
【0096】
また、本発明のシステムは、A/D変換器とクロック信号生成手段とを備えており、クロック信号生成手段のクロック周波数が低い場合には動作電流が流れない期間が増えるので、消費電力を低く抑えることができる。さらに、本発明のシステムは、占有面積が小さいAD変換器を用いているので、コンパクトなシステムを構築することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるA/D変換器の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に用いる動作回路に含まれる比較回路の回路図
【図3】端子CLKに入力されるクロック信号および比較回路の出力Q、QBの波形図
【図4】比較回路の入力信号Vo1、Vob1、Vo2、Vob2の軌跡としきい値とを示した図
【図5】本発明の実施の形態2によるA/D変換器の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態3によるA/D変換器の構成を示す図
【図7】本発明の実施の形態3に用いる入力信号電圧レベル検出回路が接続された動作回路に含まれる比較回路の回路図
【図8】トランジスタのレイアウトの一例を示す図
【図9】本発明のA/D変換器を用いたシステムを示す図
【図10】従来の並列型のA/D変換器の構成を示す図
【図11】改良された別の従来技術の並列型のA/D変換器の構成を示す図
【図12】従来のA/D変換器に用いる比較回路の回路図
【符号の説明】
100 A/D変換器
104 アナログ信号電圧入力端子
105 エンコード回路
111 参照電圧生成回路
111a 高電位基準電圧
111b 低電位基準電圧
112 差動増幅器列
113 動作回路
200 比較回路
Claims (10)
- それぞれが相互に異なるm+1個(mは正の整数)の参照電圧VR1〜VRm+1(但し、VR1<VR2…<VRm<VRm+1)、を生成する参照電圧生成手段と、
前記複数の参照電圧VR1〜VRm+1の各々と入力信号電圧との電圧差を増幅し、それぞれが出力電圧セットを生成するm+1個の差動増幅器A1〜Am+1を有する差動増幅手段であって、前記各差動増幅器A1〜Am+1の出力電圧セットのそれぞれは相補的な非反転出力電圧と反転出力電圧とを含む、差動増幅手段と、
前記各差動増幅器からそれぞれ生成される出力電圧セットを受け取り、クロック信号に従って動作する動作手段と
を備え、
前記動作手段は、それぞれが所定のしきい値電圧Vtnを有する複数個の比較手段を含み、
前記各比較手段は、前記複数の出力電圧セットのうち、前記参照電圧VRk(kは2≦k≦m+1の整数)が入力される差動増幅器Akの出力電圧セットであって第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧とを含む第1の出力電圧セットと前記参照電圧VRk−1が入力される差動増幅器Ak−1の出力電圧セットであって第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧とを含む第2の出力電圧セットとがそれぞれ入力される入力トランジスタ部と、前記クロック信号に従って動作する正帰還部とをそれぞれ含み、
前記各比較手段の入力トランジスタ部は、ゲートが前記第1および第2の出力電圧セットにそれぞれ接続され、ソースがGNDに接続され、ドレインが前記正帰還部に接続されて、所定の重み付け演算を行うことにより前記しきい値電圧Vtnをそれぞれ決定し、前記第1の非反転出力電圧と前記第1の反転出力電圧との差分と前記第2の非反転出力電圧と前記第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を前記正帰還部に出力し、
前記各比較手段の正帰還部は、前記クロック信号が所定のレベルにある場合に前記各比較手段の入力トランジスタ部から出力される前記比較結果をVDDレベルまたはVSSレベルにそれぞれ増幅し、前記増幅された比較結果を保持するとともに、前記増幅された比較結果をディジタル信号として出力する、A/D変換器。 - 前記ディジタル信号をコード化するコード化手段をさらに備える、請求項1に記載のA/D変換器。
- 前記第1の非反転出力電圧と前記第2の非反転出力電圧とを補間する第1の補間手段と、前記第1の反転出力電圧と前記第2の反転出力電圧とを補間する第2の補間手段とをさらに備える、請求項1に記載のA/D変換器。
- 前記入力信号電圧を検出し、前記入力信号電圧の電圧レベルに応じて前記動作手段を制御する入力信号電圧レベル検出手段をさらに備える、請求項1に記載のA/D変換器。
- 前記入力トランジスタ部は複数のトランジスタを含み、前記重み付け演算は、前記複数のトランジスタのそれぞれのサイズを変更することにより行われる、請求項1に記載のA/D変換器。
- 前記動作手段は、2n個(nは整数)の比較手段を含む、請求項1に記載のA/D変換器。
- 前記複数のトランジスタは所定のトランジスタパターンとなるように配置されており、前記トランジスタパターンの両端にダミートランジスタパターンが隣接して配置される、請求項5に記載のA/D変換器。
- 前記複数のトランジスタは所定のトランジスタパターンとなるように配置されており、前記トランジスタパターンは前記入力トランジスタ部の中心線に対して線対称である、請求項5に記載のA/D変換器。
- 前記参照電圧生成手段と、前記差動増幅手段と、前記動作手段とが単一のチップ上に形成されている、請求項1に記載のA/D変換器。
- 可変周波数を有するクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、
前記クロック信号生成手段が接続されたA/D変換器と
を備えたシステムであって、
前記A/D変換器は、
それぞれが相互に異なるm+1個(mは正の整数)の参照電圧VR1〜VRm+1(但し、VR1<VR2…<VRm<VRm+1)、を生成する参照電圧生成手段と、
前記複数の参照電圧VR1〜VRm+1の各々と入力信号電圧との電圧差を増幅し、それぞれが出力電圧セットを生成するm+1個の差動増幅器A1〜Am+1を有する差動増幅手段であって、前記各差動増幅器A1〜Am+1の出力電圧セットのそれぞれは相補的な非反転出力電圧と反転出力電圧とを含む、差動増幅手段と、
前記各差動増幅器からそれぞれ生成される出力電圧セットを受け取り、クロック信号に従って動作する動作手段と
を備え、
前記動作手段は、それぞれが所定のしきい値電圧Vtnを有する複数個の比較手段を含み、
前記各比較手段は、前記複数の出力電圧セットのうち、前記参照電圧VRk(kは2≦k≦m+1の整数)が入力される差動増幅器Akの出力電圧セットであって第1の非反転出力電圧と第1の反転出力電圧とを含む第1の出力電圧セットと前記参照電圧VRk−1が入力される差動増幅器Ak−1の出力電圧セットであって第2の非反転出力電圧と第2の反転出力電圧とを含む第2の出力電圧セットとがそれぞれ入力される入力トランジスタ部と、前記クロック信号に従って動作する正帰還部とをそれぞれ含み、
前記各比較手段の入力トランジスタ部は、ゲートが前記第1および第2の出力電圧セットにそれぞれ接続され、ソースがGNDに接続され、ドレインが前記正帰還部に接続されて、所定の重み付け演算を行うことにより前記しきい値電圧Vtnをそれぞれ決定し、前記第1の非反転出力電圧と前記第1の反転出力電圧との差分と前記第2の非反転出力電圧と前記第2の反転出力電圧との差分とを比較した比較結果を前記正帰還部に出力し、
前記各比較手段の正帰還部は、前記クロック信号が所定のレベルにある場合に前記各比較手段の入力トランジスタ部から出力される前記比較結果をVDDレベルまたはVSSレベルにそれぞれ増幅し、前記増幅された比較結果を保持するとともに、前記増幅された比較結果をディジタル信号として出力する、システム。
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