JP4382130B2 - A/d変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、A/D変換器に関し、特に、電源電圧や、温度、又は半導体素子の特性等の各変動に起因するA/D変換特性の劣化を抑制すると共にA/D変換器の面積を削減する技術に関する。
従来のA/D変換器の構成を図7に示す。同図に示したA/D変換器は、フルフラッシュ型のA/D変換器であって、参照電圧生成回路601と、差動増幅回路列602と、電圧比較回路列603と、コード化回路605とから構成される。
前記参照電圧生成回路601は、高圧側端子601Hに与えられる高圧側基準電圧と低圧側端子601Lに与えられる低圧側基準電圧との間の電圧を、m+1個の抵抗R1〜Rm+1により分圧して、m+1個の参照電圧VR1〜VRm+1を生成している。前記生成された参照電圧VR1〜VRm+1は、差動増幅回路列602に入力される。この差動増幅回路列602は、m+1個の差動増幅回路A1〜Am+1を有し、これ等の差動増幅回路は、各々、同時に、アナログ信号電圧入力端子604から入力されたアナログ信号電圧AINと、対応する参照電圧VR1〜VRm+1との差電圧を増幅して、相補的な電圧である正極出力電圧と負極出力電圧とを出力する。電圧比較回路列603は、m+1個の電圧比較回路Cr1〜Crm+1を有し、これ等の電圧比較回路Cr1〜Crm+1は、各々、同時に、対応する前段の差動増幅回路からの正極出力電圧と負極出力電圧との大小を比較する。コード化回路605は、前記電圧比較回路列603から出力されたm+1組の比較結果を変換して、ディジタルデータ出力端子606から、所定の分解能を持つ1つのディジタルデータ信号DOUTを出力する。
前記のような並列構成を有する従来のA/D変換器は、積分型、直並列型、パイプライン型などの種々のA/D変換器と比較して、高速なA/D変換が可能という長所を有する一方、分解能が大きくなるほど差動増幅回路及び電圧比較回路の個数が増加して、消費電力及び占有面積が増大するという短所を有している。
前記の短所に対して改善を図ったA/D変換器として、例えば特許文献1では、差動増幅回路の出力を抵抗等で分圧して補間する技術を開示している。この技術では、互いに隣接する2個の差動増幅回路の出力電圧間を補間し、その補間電圧を用いて電圧比較回路において電圧比較するため、補間しない場合と比較して、差動増幅回路の個数を補間ビット分の1に低減することができ、消費電力及び占有面積を削減することが可能である。
また、例えば特許文献2では、更に消費電力の削減を図ったA/D変換器として、電圧比較回路としてダイナミック型の電圧比較回路を用いたA/D変換器を開示している。この技術では、一般的なA/D変換器で用いられている高速動作及び応答性に優れた定電流型電圧比較回路に代えて、一定電流を必要としないダイナミック型電圧比較回路を用いるため、消費電力を大幅に削減することが可能である。
一方、近年では半導体デバイスの微細化に伴い、電源電圧が低く設定されている。これにより電圧比較回路の入力ダイナミックレンジが狭くなり、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジが制限され、電源電圧変動や温度変動又はトランジスタ特性変動などによって差動増幅回路の出力ダイナミックレンジが変化し、電圧比較回路の入力ダイナミックレンジに一致しなくなり、A/D変換器の精度が劣化するという問題があった。
前記の問題に対して改善を図ったA/D変換器として、例えば特許文献3では、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを、電圧比較回路の入力ダイナミックレンジに調整する技術を開示している。この特許文献3で開示しているA/D変換器の構成を図8に示す。同図に示したA/D変換器は、フルフラッシュ型のA/D変換器であって、参照電圧生成回路701と、差動増幅回路列702と、電圧比較回路列703と、コード化回路705と、調整回路707とから構成される。
前記参照電圧生成回路701は、高圧側端子701Hに与えられる高圧側基準電圧と低圧側端子701Lに与えられる低圧側基準電圧との間の電圧を、m+1個の抵抗R1〜Rm+1により分圧して、m+1個の参照電圧VR1〜VRm+1を生成している。前記生成された参照電圧VR1〜VRm+1は、差動増幅回路列702に入力される。この差動増幅回路列702は、m+1個の差動増幅回路A1〜Am+1を有し、これ等の差動増幅回路A1〜Am+1は、各々、同時に、アナログ信号電圧入力端子704から入力されたアナログ信号電圧AINと、対応する参照電圧VR1〜VRm+1のうちの一つの参照電圧との差電圧を増幅して、相補的な電圧である正極出力電圧と負極出力電圧とを出力する。電圧比較回路列703は、m+1個の電圧比較回路Cr1〜Crm+1を有し、これ等の電圧比較回路Cr1〜Crm+1は、各々、同時に、対応する前段の差動増幅回路からの正極出力電圧と負極出力電圧との大小を比較する。コード化回路705は、前記電圧比較回路列703から出力されたm+1組の比較結果を変換して、ディジタルデータ出力端子706から、所定の分解能を持つ1つのディジタルデータ信号DOUTを出力する。ここまでは先述したA/D変換器と同じである。
特許文献3で開示している特長的な技術である前記調整回路707は、差動増幅回路レプリカ708と、電圧比較回路レプリカ709と、基準電圧出力回路710と、演算増幅回路711と、平均電圧生成回路712と、ローパスフィルタ717とから構成される。前記差動増幅回路レプリカ708は、前記差動増幅回路列702を構成する差動増幅回路A1〜Am+1と同一構成であり、その2つの入力電圧は同一の電圧Voであり、差動増幅回路コモンモード電圧713を出力する。前記電圧比較回路レプリカ709は前記電圧比較回路列703を構成する電圧比較回路Cr1〜Crm+1と同一構成であり、その入力電圧は前記差動増幅回路コモンモード電圧713であり、前記電圧比較回路レプリカ709の正極出力電圧と負極出力電圧とが前記平均電圧生成回路712の平均電圧生成抵抗a712aと平均電圧生成抵抗b712bとに各々入力され、それらの平均電圧である電圧比較回路コモンモード電圧714が得られる。前記基準電圧出力回路710は、差動増幅回路A1〜Am+1及び差動増幅回路レプリカ708の出力ダイナミックレンジが電圧比較回路Cr1〜Crm+1及び電圧比較回路レプリカ709の入力ダイナミックレンジ範囲内となる時の電圧比較回路コモンモード電圧714を含む所定範囲の基準電圧715を出力する。前記演算増幅回路711は、前記平均電圧生成回路712から出力される前記電圧比較回路コモンモード電圧714と前記基準電圧出力回路710から出力される前記基準電圧715とを受け、前記電圧比較回路コモンモード電圧714と前記基準電圧715とが一致するように帰還制御電圧716を出力する。前記帰還制御電圧716はローパスフィルタ717に接続される。前記ローパスフィルタ717は、フィルタ抵抗717R及びフィルタ容量717Cから構成され、前記帰還制御電圧716の高周波成分を除去して、ローパスフィルタリング後帰還制御電圧718を得る。前記ローパスフィルタリング後帰還制御電圧718は、前記差動増幅回路レプリカ708及び前記差動増幅回路A1〜Am+1に帰還される。
前記基準電圧出力回路710は、基準電圧発生回路719と、デコーダ720と、選択回路721とから構成される。前記基準電圧発生回路719は、符号Vref1〜Vrefnで示される1つ以上の電圧生成回路722を備えており、各々の前記電圧生成回路722は、前記基準電圧715となり得る各々異なる電圧を生成し、各々生成した電圧は前記選択回路721の各々のタップに接続されている。前記デコーダ720は、符号CSで示される外部からの制御信号723を受け、前記制御信号723に応じて前記選択回路721を制御する選択信号724を出力する。これにより、前記制御信号723によって、前記基準電圧715を調整することが可能である。
一方、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1は、一例として図3で示す回路で構成される。本回路の詳細な動作は後記するとして、本回路は高速動作及び低消費電力を特徴とするダイナミック型電圧比較回路である。これに対して、特許文献3に開示されている前記電圧生成回路722は、一例として図9で示す回路で構成される。これは、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1の構成とほぼ等しく、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1と前記電圧生成回路722と異なる点は、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1のNMOS型トランジスタで構成される入力トランジスタ部301が、前記電圧生成回路722では2個の抵抗R0a、R0bで構成される抵抗部801に置き換わっている点、及び、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1の正帰還部302が、前記電圧生成回路722ではダイオード接続部802に置き換わっている点、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1のリセット部303がスイッチ部803に置き換わっている点、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1のリセット部303を構成するトランジスタのゲート端子はクロック端子CLKが接続されていたが、前記電圧生成回路722ではスイッチ部803を構成するトランジスタのゲート端子は、A/D変換器が動作しているときは、常時”High”となる信号が接続されている点である。また、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子に、基準電圧取出端子VREFが接続されている。
一方、前記電圧生成回路722の2個の抵抗R0a、R0bの一端は、各々、ダイオード接続部を構成するNMOS型トランジスタm1aのソース端子及びNMOS型トランジスタm1bのソース端子に接続され、前記電圧生成回路722の2個の抵抗R0a、R0b各々の残る一端は、接地電圧VSSに接続されている。前記基準電圧発生回路719を構成する各々の前記電圧生成回路722の前記2個の抵抗R0a、R0bを各々の前記電圧生成回路722の間で異なる値とすることにより、各々の前記電圧生成回路722が生成する電圧を各々異なるものとすることが可能となる。
以上の構成により、電源電圧変動又は温度変動又はトランジスタ特性変動などがあったとしても、前記差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを前記電圧比較回路の入力ダイナミックレンジ内に精度良く一致させることが可能となり、各変動要因に対してもA/D変換器の精度劣化を防ぐことが可能となる。また、外部からの前記制御信号723を受け、前記基準電圧715を調節することによって、更に動作マージンを拡大することが可能となる。
特開平4−43718号公報 特開2003−158456号公報 特開2006−87064号公報
しかしながら、従来の前記基準電圧715の調整範囲を広くするためには、前記基準電圧発生回路719を構成する各々の前記電圧生成回路722の前記2個の抵抗R0a、R0bを各々の前記電圧生成回路722の間で異なる値にする必要がある。
しかも、半導体製造の際のばらつきを抑えるためには、各々の前記電圧生成回路722のレイアウト形状を等しくすることが要求され、この要求に応えるためには、前記各々の電圧生成回路722において、前記2個の抵抗R0a、R0bを単位抵抗に分割し、且つ、抵抗値が最も大きくなる前記電圧生成回路722が占める単位抵抗の数と同数の単位抵抗を、他の前記電圧生成回路722にも設けておく必要があり、その結果、その各々の電圧生成回路722において各々の2個の抵抗R0a、R0bの抵抗値を構成するのに実際に必要な単位抵抗以外の単位抵抗は、ダミー抵抗として無駄に配置されてしまっており、このため、基準電圧発生回路719が占める面積が大きくなってしまうという課題があった。
本発明は、前記課題に着目し、その目的は、A/D変換器において、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジの調整用として、基準電圧発生用の複数の電圧生成回路を持つ場合に、その電圧生成回路の構成を工夫して、基準電圧発生回路が占める面積を削減することにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、基準電圧発生用の複数の電圧生成回路において、個々の電圧生成回路が持つ抵抗を単独で所定の抵抗値を持つように構成するのではなく、複数の電圧生成回路が有する抵抗を組み合せて所定の抵抗値を持つように構成することにより、各電圧生成回路の抵抗を、各々、小さな抵抗値の抵抗のみで構成するようにする。これによって、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを電圧比較回路の入力ダイナミックレンジに精度良く一致させる機能を有しながら、基準電圧出力回路の占有面積を大幅に削減することを可能とする。
具体的に、請求項1記載の発明のA/D変換器は、複数の参照電圧を生成する参照電圧生成回路と、前記参照電圧生成回路が生成する前記複数の参照電圧に対応して備えられ、各々対応する参照電圧と共通の入力信号電圧とが入力され、前記対応する参照電圧と前記共通の入力信号電圧との電圧差を増幅して相補電圧である正極出力電圧と負極出力電圧とを出力する複数の差動増幅回路を有する差動増幅回路列と、前記複数の差動増幅回路に対応して備えられ、各々対応する差動増幅回路からの正極出力電圧と負極出力電圧との大小関係に応じたディジタル信号を出力する複数の電圧比較回路を有する電圧比較回路列と、前記複数の電圧比較回路から出力された複数のディジタル信号をコード化して、前記共通の入力信号電圧に応じたディジタル出力信号として出力するコード化回路と、前記複数の差動増幅回路の正極出力電圧及び負極出力電圧を前記複数の電圧比較回路の入力レンジの範囲内に調整する調整回路とを備え、前記調整回路は、各々1つの基準電圧を発生する複数の電圧生成回路を内蔵し、その複数の基準電圧のうち何れか1を選択して出力する基準電圧出力回路を備え、前記複数の電圧生成回路は、各々、基準電圧発生用の抵抗を有し、前記複数の電圧生成回路のうち少なくとも2つの電圧生成回路の抵抗は、直列に接続されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のA/D変換器において、前記抵抗が互いに直列に接続された2つ以上電圧生成回路において、その直列接続された複数の抵抗の端部に位置する1つの抵抗は、所定電位に接続されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のA/D変換器において、前記複数の電圧比較回路は、各々、対応する差動増幅回路の正極出力電圧及び負極出力電圧を受ける入力トランジスタ部と、前記入力トランジスタ部に接続され、クロスインバータラッチを構成する正帰還部とを有し、前記複数の電圧生成回路は、各々、前記複数の差動増幅回路の正帰還部と同一構成のダイオード接続部を有し、前記抵抗は2個であって、各々、その一端が前記ダイオード接続部に接続され、その他端が他の1つの電圧生成回路の抵抗の一端に接続されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項1記載のA/D変換器において、前記調整回路は、前記差動増幅回路と同一の回路及び形状で構成され、且つ前記差動増幅回路に供給される出力電圧調整用の帰還制御電圧と同一値の帰還制御電圧を受け、差動増幅回路コモンモード電圧を出力する差動増幅回路レプリカと、前記電圧比較回路と同一の回路及び形状で構成され、且つ前記差動増幅回路レプリカから出力される前記差動増幅回路コモンモード電圧を受け、この差動増幅回路コモンモード電圧に応じた電圧比較回路コモンモード電圧を出力する電圧比較回路レプリカと、前記電圧比較回路レプリカから出力される前記電圧比較回路コモンモード電圧と前記基準電圧出力回路が選択して出力した1つの基準電圧とが一致するように前記帰還制御電圧を発生し、この帰還制御電圧を前記差動増幅回路レプリカと前記複数の差動増幅回路に帰還する演算増幅回路とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項1記載のA/D変換器において、前記複数の電圧比較回路は、各々、対応する差動増幅回路の正極出力電圧及び負極出力電圧を受ける入力トランジスタ部と、前記入力トランジスタ部に接続され、クロスインバータラッチを構成する正帰還部とを有し、前記複数の電圧生成回路は、各々、前記各差動増幅回路の正帰還部を構成する互いに対称な2つの半回路のうち1つの半回路と同一構成の2つのダイオード接続部を有し、前記抵抗は2個であって、その2つの抵抗の一端は前記2つのダイオード接続部に接続され、その2個の抵抗のうち一方の抵抗の他端は他方の抵抗の一端に接続されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項1記載のA/D変換器において、前記基準電圧出力回路は、外部から制御信号を受け、この制御信号に基づいて前記複数の電圧生成回路のうち何れか1つを選択する選択信号を生成するデコーダーを有し、前記各電圧生成回路は、前記デコーダからの選択信号を受けたとき動作し、前記選択信号を受けないとき停止する機能を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項4記載のA/D変換器において、前記調整回路は、更に、前記電圧比較回路レプリカと前記演算増幅回路との間に配置され、前記電圧比較回路レプリカから出力される正極出力電圧及び負極出力電圧を入力し、その正極出力電圧と負極出力電圧との平均電圧を前記電圧比較回路コモンモード電圧として生成する平均電圧生成回路を備え、前記演算増幅回路は、前記平均電圧生成回路から出力される電圧比較回路コモンモード電圧が前記基準電圧出力回路が選択して出力した1つの基準電圧と一致するように、帰還制御電圧を発生することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項4記載のA/D変換器において、前記調整回路は、更に、前記演算増幅回路の出力側に配置され、前記演算増幅回路から出力される帰還制御電圧の高周波数成分を除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項1記載のA/D変換器において、前記複数の電圧生成回路が有する抵抗は、各々、正の温度依存特性を持つ抵抗、負の温度依存特性を持つ抵抗、又は正の温度依存特性を持つ抵抗と負の温度依存特性を持つ抵抗との組合せ抵抗であることを特徴とするA/D変換器。
以上により、請求項1〜9記載の発明では、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジの調整用として、基準電圧発生用の複数の電圧生成回路を持ったA/D変換器において、その各電圧生成回路の持つ抵抗同士を直列に接続して、各電圧生成回路の抵抗値を相互に異ならせたので、各電圧生成回路の抵抗を小さな抵抗値の抵抗で構成できる。従って、基準電圧発生回路の占有面積を削減しながら、電源電圧変動、温度変動又はトランジスタ特性変動があったとしても、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを電圧比較回路の入力ダイナミックレンジに精度良く一致させることができ、A/D変換器の占有面積を削減しながら、そのA/D変換器の変換精度の向上を図ることができる。特に、電圧生成回路のうち抵抗が占める面積割合は大きく、例えば50%以上であるところ、本発明では、調整できる基準電圧の数(即ち、電圧生成回路の個数)をn種類とすると、抵抗の面積を1/nに低減できるので、基準電圧発生回路の占有面積の削減効果は大きい。
特に、本発明では、基準電圧発生回路が有する複数の電圧生成回路は、各々、差動増幅回路の正帰還部の全回路ではなく、その半回路と同一構成のダイオード接続部のみを持つので、電圧生成回路の面積を更に半減することができ、より一層にA/D変換器の面積を削減できる。
また、本発明においては、基準電圧発生回路が有する複数の電圧生成回路は、各々、自己が選択されていない場合には、動作を停止するので、A/D変換器の消費電流が有効に削減される。
更に、本発明では、電圧比較回路コモンモード電圧を電圧比較回路レプリカの正極出力電圧と負極出力電圧との平均値より得るので、製造ばらつきを抑制することが可能であり、A/D変換器の特性ばらつきを削減できる。
加えて、本発明においては、調整回路内の演算増幅回路の出力側に配置されたローパスフィルタにより、帰還制御電圧の高周波成分を除去することが可能であるので、ノイズによるA/D変換器の特性劣化を抑制できる。
また、本発明では、電圧比較回路の温度特性と電圧生成回路の温度特性を近づけることが可能であるので、A/D変換器の温度変動による劣化を抑制できる。
以上説明したように、請求項1〜9記載の発明のA/D変換器によれば、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジの調整用として、基準電圧発生用の複数の電圧生成回路を持ったA/D変換器において、その各電圧生成回路の抵抗を小さな抵抗値の抵抗で構成できるように対処したので、基準電圧発生回路の占有面積を削減しながら、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを電圧比較回路の入力ダイナミックレンジに精度良く一致させて、A/D変換器の占有面積を削減しながら、そのA/D変換器の変換精度の向上を図ることができる。
特に、本発明によれば、基準電圧発生回路が有する複数の電圧生成回路を差動増幅回路の正帰還部の半回路と同一構成のダイオード接続部のみを持つように構成したので、電圧生成回路の面積を更に半減することができ、より一層にA/D変換器の面積を削減できる効果を奏する。
以下、本発明のA/D変換器の実施の形態を図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に基づいたA/D変換器の実施の形態の一例である。同図に示したA/D変換器は、フルフラッシュ型のA/D変換器であって、参照電圧生成回路101と、差動増幅回路列102と、電圧比較回路列103と、コード化回路105と、調整回路107とから構成される。
前記参照電圧生成回路101は、高圧側端子101Hに与えられる高圧側基準電圧と低圧側端子101Lに与えられる低圧側基準電圧との間の電圧を、m+1個の抵抗R1〜Rm+1により分圧して、m+1個の参照電圧VR1〜VRm+1を生成している。前記生成された参照電圧VR1〜VRm+1は、差動増幅回路列102に入力される。この差動増幅回路列102は、m+1個の差動増幅回路A1〜Am+1を有し、これ等の差動増幅回路は、各々、2つの入力端子を有し、一方の入力端子にはアナログ信号電圧入力端子104から入力されたアナログ信号電圧AINが入力され、他方の入力端子には各々の差動増幅回路に対応する参照電圧VR1〜VRm+1のうちの一つの参照電圧が入力され、これら入力電圧の電圧差を増幅して、相補的な電圧である正極出力電圧と負極出力電圧とを出力する。電圧比較回路列103は、クロック端子CLKに与えられるクロック信号に同期して動作するm+1個の電圧比較回路Cr1〜Crm+1を有し、これ等の電圧比較回路Cr1〜Crm+1は、各々、同時に、対応する前段の差動増幅回路からの正極出力電圧と負極出力電圧との大小を比較する。コード化回路105は、前記電圧比較回路列103から出力されたm+1組の比較結果を変換して、ディジタルデータ出力端子106から、所定の分解能を持つ1つのディジタルデータ信号DOUTを出力する。
前記調整回路107は、差動増幅回路レプリカ108と、電圧比較回路レプリカ109と、基準電圧出力回路110と、演算増幅回路111と、平均電圧生成回路112と、ローパスフィルタ117とから構成される。前記差動増幅回路レプリカ108は、前記差動増幅回路列102を構成する差動増幅回路A1〜Am+1と同一構成であり、その2つの入力電圧は同一の電圧Voであり、差動増幅回路コモンモード電圧113を出力する。前記電圧比較回路レプリカ109は前記電圧比較回路列103を構成する電圧比較回路Cr1〜Crm+1と同一構成であり、その入力電圧は前記差動増幅回路コモンモード電圧113であり、前記電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧と負極出力電圧とが前記平均電圧生成回路112の平均電圧生成抵抗a112aと平均電圧生成抵抗b112bとに各々入力され、それらの平均電圧である電圧比較回路コモンモード電圧114が得られる。前記基準電圧出力回路110は、差動増幅回路A1〜Am+1及び差動増幅回路レプリカ108の出力ダイナミックレンジが電圧比較回路Cr1〜Crm+1及び電圧比較回路レプリカ109の入力ダイナミックレンジ範囲内となる時の電圧比較回路コモンモード電圧114を含む所定範囲の基準電圧115を出力する。前記演算増幅回路111は、前記平均電圧生成回路112から出力される前記電圧比較回路コモンモード電圧114と、前記基準電圧出力回路110から出力される前記基準電圧115とを受け、前記電圧比較回路コモンモード電圧114と前記基準電圧115とが一致するように帰還制御電圧116を出力する。前記帰還制御電圧116は、ローパスフィルタ117に接続される。前記ローパスフィルタ117は、フィルタ抵抗117R及びフィルタ容量117Cから構成され、前記帰還制御電圧116の高周波成分を除去し、ローパスフィルタリング後帰還制御電圧118を得る。前記ローパスフィルタリング後帰還制御電圧118は、前記差動増幅回路レプリカ108及び前記差動増幅回路A1〜Am+1に帰還される。
前記基準電圧出力回路110は、基準電圧発生回路119と、デコーダ120と、選択回路121とから構成される。前記基準電圧発生回路119は、本発明の最も特徴的な構成である符号Vref1〜Vrefnで示される複数の電圧生成回路122を備えており、各々の前記電圧生成回路122は、前記基準電圧115となり得る各々異なる電圧を生成し、その各々生成した電圧は、前記選択回路121の各々のタップに接続されている。前記電圧生成回路122の詳細な構成、動作に関しては後述する。前記デコーダ120は、符号CSで示される外部からの制御信号123を受け、前記制御信号123に応じて前記選択回路121を制御する選択信号124を出力する。前記選択信号124によって、前記選択回路121を構成するスイッチS1〜Snのうち何れを導通させるかを選択、即ち、符号Vref1〜Vrefnで示される複数の電圧生成回路122が発生する各々の電圧の何れかを選択することによって、前記基準電圧115を調整することが可能である。
図2は、前記差動増幅回路列102を構成する前記差動増幅回路A1〜Am+1又は前記差動増幅回路レプリカ108の構成の一例である。差動増幅回路A1は、2つの入力端子ain、vrとを有し、入力端子ainには前記アナログ信号電圧入力端子104から入力されたアナログ信号電圧AINが入力され、入力端子vrには各々の差動増幅回路に対応する参照電圧VR1〜VRm+1のうちの1つの参照電圧が入力される。各々の入力端子は、NMOS型トランジスタmainのゲート端子及びNMOS型トランジスタmvrのゲート端子に接続されている。NMOS型トランジスタmain、mvrのソース端子は、NMOS型トランジスタm0のドレイン端子に接続されている。NMOS型トランジスタm0のソース端子は、接地電圧AVSSに接続されており、NMOS型トランジスタm0のゲート端子は、外部より与えられるバイアス電圧vbnが接続されており、NMOS型トランジスタm0はバイアス電圧vbnに応じて定電流ID0が流れる。NMOS型トランジスタmain、mvrには、各々、入力端子ainの電圧及、入力端子vrの電圧に応じた電流IDain、IDvrが流れる。従って、ID0=IDain+IDvrの関係を満たす。NMOS型トランジスタmain、mvrのドレイン端子は、各々、PMOS型トランジスタm1a、PMOS型トランジスタm1bのドレイン端子に接続されている。PMOS型トランジスタm1a、m1bのソース端子は、電源電圧AVDDに接続されており、PMOS型トランジスタm1a、m1bのゲート端子は、外部より与えられるバイアス電圧vbp1が接続されており、PMOS型トランジスタm1a、m1bはバイアス電圧vbp1に応じて定電流ID1が流れる。2個のトランジスタmain、m1aの接続点及び2個のトランジスタmvr、m1bとの接続点は、各々、PMOS型トランジスタm2a及びPMOS型トランジスタm2bのソース端子に接続されている。PMOS型トランジスタm2a、m2bのドレイン端子は、各々負荷抵抗RLa、RLbが接続されており、PMOS型トランジスタm2a、m2bのゲート端子は、外部より与えられるバイアス電圧vbp2に接続されている。従って、負荷抵抗RLa、RLbには、各々電流ILa=ID1−IDain及びILb=ID1−IDvrが流れる。前記差動増幅回路A1は、相補出力となる2つの出力端子vo、vobを有し、各々、電圧は、vo=RLaxILa=RLa(ID1−IDain)、vob=RLbxILb=RLb(ID1−IDvr)となる。
アナログ信号電圧AINが変化することにより、電流IDain、IDvrが変化し、その電圧変化に応じて相補出力である電圧vo、vobが変化する。
ここで、前記差動増幅回路A1の、NMOS型トランジスタmain、mvr同士、PMOS型トランジスタm1a、m1b同士、及びPMOS型トランジスタm2a、m2b同士が、同じ電気的特性を持ち、また、負荷抵抗RLa、RLbとが同じ抵抗値RLであるとして、2つの入力電圧AIN、VRが等しい場合には、IDain=IDvr=ID0/2となり、電圧vo、vob、vo=vob=RL(ID1−ID0/2)となり、この電圧値が前記差動増幅回路A1の出力コモンモード電圧となる。従って、前記ローパスフィルタリング後帰還制御電圧118をバイアス電圧vbp1又はバイアス電圧vbp2に帰還することにより、前記差動増幅回路A1の出力コモンモード電圧を調整することが可能となる。
尚、本発明のA/D変換器を構成する差動増幅回路は、前述の構成に制限されず、PMOS型トランジスタとNMOS型トランジスタとが入れ替わっている差動増幅回路等、同じ機能を持つ差動増幅回路であれば、同様の効果を得ることができる。
図3は、前記電圧比較回路Cr1〜Crm+1の構成の一例である。本回路は高速動作及び低消費電力を特徴とするダイナミック型電圧比較回路である。前記電圧比較回路Cr1を例示して説明する。図3において、NMOS型トランジスタm0aとNMOS型トランジスタm0bとから構成される入力トランジスタ部301と、NMOS型トランジスタm1aとNMOS型トランジスタm1bとPMOS型トランジスタm3aとPMOS型トランジスタm3bとによってクロスインバータラッチを構成する正帰還部302と、NMOS型トランジスタm2aとNMOS型トランジスタm2bとPMOS型トランジスタm4aとPMOS型トランジスタm4bとから構成されるリセット部303とを有する。電圧比較回路Cr1は、2つの入力端子in+、in−とを有し、入力端子in+、in−は、各々前記差動増幅回路の相補的な出力電圧である正極出力電圧(vo)と負極出力電圧(vob)とが入力される。入力端子in+、in−は、各々、NMOS型トランジスタm0a、m0bのゲート端子に接続されている。NMOS型トランジスタm0a、m0bのソース端子は、接地電圧VSSに接続されており、NMOS型トランジスタm0a、m0bのドレイン端子は、各々、NMOS型トランジスタm1a、m1bのソース端子に接続されている。NMOS型トランジスタ1a、m1bのドレイン端子は、各々、NMOS型トランジスタm2a、m2bのソース端子に接続されており、NMOS型トランジスタm1a、m1bのゲート端子は、各々、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子とPMOS型トランジスタm3bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2bのドレイン端子とPMOS型トランジスタm4bのドレイン端子とに、PMOS型トランジスタm3bのゲート端子とPMOS型トランジスタm3aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2aのドレイン端子とPMOS型トランジスタm4aのドレイン端子とに接続されている。PMOS型トランジスタ3a、m3b、m4a、m4bのソース端子は電源電圧VDDに接続されている。前記電圧比較回路Cr1は、相補出力となる2つの出力端子Q、QBを有し、PMOS型トランジスタm3aのドレイン端子及びPMOS型トランジスタm3bのドレイン端子は、各々、出力端子Q、QBに接続される。NMOS型トランジスタm2a、m2b、及びPMOS型トランジスタm4a、m4bのゲート端子はクロック信号CLKが接続される。
以下、入力端子in+、in−の入力コモンモード電圧は、NMOS型トランジスタm0a、m0bが線形領域で動作するようにバイアスされていると仮定する。
クロック信号CLKが”Low”の場合、リセット部303を構成するNMOS型トランジスタm2a、m2bが”OFF”、リセット部303を構成するPMOS型トランジスタm4a、m4bが”ON”するため、出力端子Q、QBは、電源電圧VDDにプルアップされ、出力端子Q、QBは共に”High”となる(Reset状態)。このとき、電圧比較回路Cr1には電流は流れない。
クロック信号CLKが”High”の場合、リセット部303を構成するNMOS型トランジスタm2a、m2bが”ON”、リセット部303を構成するPMOS型トランジスタm4a、m4bが”OFF”するため、正帰還部302は動作可能となる。前記電圧比較回路Cr1の入力端子in+、in−に応じて、NMOS型トランジスタm0a、m0bの各々のドレイン電圧が変化し、それらのドレイン電圧の差電圧を正帰還部302が正帰還し、増幅する。例えば各入力端子間の電圧がin+>in−の場合には、NMOS型トランジスタm0aのドレイン電圧>NMOS型トランジスタm0bのドレイン電圧となり、出力端子Qは電源電圧VDDに、また、出力端子QBは接地電圧VSSまで増幅され、出力端子Qは”High”となり、出力端子QBは”Low”を出力する(Compare&Latch状態)。このとき、出力端子Q、QBがReset状態から遷移している間は電流が流れるが、出力端子Q、QBの出力が”High”又は”Low”に固定されると、電流は流れなくなる。
以上から、前記のようなダイナミック型電圧比較回路Cr1は、一般的な定電流型電圧比較回路と比較すると、大幅に消費電流を削減できるというメリットを有する。
尚、リセット部303を構成するNMOS型トランジスタm2a、m2bとPMOS型トランジスタm4a、m4bとは、先述のとおり接続されなくとも、同動作を実現できる構成であれば、同様の効果を得ることができる。
尚、前記電圧比較回路Cr1の出力端子Q、QBは先述の通りの位置に制限されず、例えば、出力端子Qであれば、NMOS型トランジスタm1aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2aのソース端子との接続点、又は、NMOS型トランジスタm0aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm1aのソース端子との接続点、また、出力端子QBであれば、NMOS型トランジスタm1bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2bのソース端子との接続点、又は、NMOS型トランジスタm0bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm1bのソース端子との接続点としても同様の効果を得ることができる。
図4は、前記電圧生成回路122の構成の一例であり、本発明の大きな特徴を示す。これは、前記電圧比較回路Cr1の構成とほぼ等しく、前記電圧比較回路Cr1と前記電圧生成回路122とが異なる点は、前記電圧比較回路Cr1のNMOS型トランジスタで構成される入力トランジスタ部301が、前記電圧生成回路122では2個の抵抗R0a、R0bで構成される抵抗部401に置き換わっている点、及び、前記電圧比較回路Crの正帰還部302が前記電圧生成回路122ではダイオード接続部402に置き換わっている点、前記電圧比較回路Cr1のリセット部303が前記電圧生成回路122ではスイッチ部403に置き換わっている点、前記電圧比較回路Cr1のリセット部303を構成するトランジスタのゲート端子はクロック端子CLKが接続されていたが、前記電圧生成回路122ではスイッチ部403を構成するトランジスタのゲート端子は、A/D変換器が動作しているときは、常時”High”となる信号が接続されている点である。また、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子には、基準電圧を取り出す基準電圧取出端子VREFが接続されている。
また、前記電圧生成回路122は、先述した特許文献3に開示されている従来技術の電圧生成回路722の構成と異なる点は、従来技術の電圧生成回路722の2個の抵抗R0a、R0bの各々の一端が接地電圧VSSに接続されているのに対して、前記電圧生成回路122の2個の抵抗R0a、R0bは接地電圧VSSに接続されておらず、前記電圧生成回路122の2個の抵抗R0a、R0bの各々の両端は、接続端子XaとYa及びXbとYbとなっており、外部回路と接続できるようになっている点であり、これが本発明の大きな特徴となっている。
前記電圧生成回路122は、抵抗R0a、R0bとから構成される抵抗部401と、NMOS型トランジスタm1aとNMOS型トランジスタm1bとPMOS型トランジスタm3aとPMOS型トランジスタm3bとによって構成されるダイオード接続部402と、NMOS型トランジスタm2aとNMOS型トランジスタm2bとPMOS型トランジスタm4aとPMOS型トランジスタm4bとから構成されるスイッチ部403とを有する。負荷抵抗R0a、R0bの一端は、各々、NMOS型トランジスタm1a、m1bのソース端子に接続されており、各々の接続点は、接続端子Xa、Xbである。負荷抵抗R0a、R0bの残るもう一端は、各々、接続端子Ya、Ybである。NMOS型トランジスタm1a、m1bのドレイン端子は、各々、NMOS型トランジスタm2a、m2bのソース端子に接続されており、NMOS型トランジスタm1a、m1bのゲート端子は、各々、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子とPMOS型トランジスタm3aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2aのドレイン端子とPMOS型トランジスタm4aのドレイン端子及びPMOS型トランジスタm3bのゲート端子とPMOS型トランジスタm3bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2bのドレイン端子とPMOS型トランジスタm4bのドレイン端子とに接続されている。前記MOS型トランジスタm3a、m3b、m4a、m4bのソース端子は電源電圧VDDに接続されている。前記電圧生成回路122は、基準電圧の出力端子VREFを有し、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子に接続される。NMOS型トランジスタm2a、m2b及びPMOS型トランジスタm4a、m4bのゲート端子は、A/D変換器が動作しているときは、常時”High”となるスイッチ信号POWDが接続される。
次に、本発明に特徴的な複数個(n個)の電圧生成回路122の接続関係を説明する。図5は、複数個の電圧生成回路122のうち、第p番目(p=1〜nの何れかの値)と第p+1番目の2個の電圧生成回路122p、122p+1間での抵抗R0a、R0bの接続関係の概念図を例示している。第p番目の電圧生成回路122pの接続端子Xapは第p+1番目の電圧生成回路122p+1の接続端子Yap+1と接続され、第p番目の電圧生成回路122pの接続端子Xbpは第p+1番目の電圧生成回路122p+1の接続端子Ybp+1と接続されている。即ち、2個の電圧生成回路122p、122p+1では、2個の抵抗R0a同士が直列に接続され、他の2個の抵抗R0b同士も直列に接続される接続関係(第1の接続関係)となっている。
尚、図5(b)に示すように、相い隣る2個の電圧生成回路122p、122p+1において、前記の第1の接続関係に加えて、各電圧生成回路122p、122p+1において、自己の接続端子Xapと接続端子Xbpとを接続した接続関係(第2の接続関係)としても良い。更には、図5(c)に示すように、各電圧生成回路122p、122p+1において、自己の接続端子Xaと接続端子Xbとを接続すると共に、自己の接続端子Yaと接続端子Ybとを接続し、更に相い隣る2個の電圧生成回路122p、122p+1の接続端子Yap、Ybp、Yap+1、Ybp+1を1本の配線で接続した第3の接続関係としても良い。この第3の接続関係を取った場合に、各電圧生成回路122での接続された2個の接続端子Xa、Xbを図1の基準電圧発生回路119の各電圧生成回路122ではXp(p=1〜n)、他の接続された2個の接続端子Ya、YbをYp(p=1〜n)と符号を付している。
ここで、前記第1〜第3の接続関係において、n個の電圧生成回路122のうち少なくとも一つの接続端子Yは、所定電位(例えば接地電圧VSS)に接続される。
具体的に、p=1の前記電圧生成回路122の接続端子Y1が接地電圧VSSに接続されている場合を説明する。また、ここで、抵抗R0a=R0b=R0とし、p番目の前記電圧生成回路122の抵抗部401に流れる電流をIrefpとする。これにより、電圧生成回路122において、電圧Vrefpは、接続端子Xpから接地電位VSSの間に、px(R0/2)の抵抗を接続しているものと等価になる。
スイッチ信号POWDが”Low”の場合、スイッチ部403を構成するNMOS型トランジスタm2a、m2bが”OFF”、スイッチ部403を構成するPMOS型トランジスタm4a、m4bが”ON”するため、基準電圧取出端子VREFは、電源電圧VDDにプルアップされる(PowerDown状態)。このとき、前記電圧生成回路122には電流は流れない。
スイッチ信号POWDが”High”の場合、スイッチ部403を構成するNMOS型トランジスタm2a、m2bが”ON”、スイッチ部を構成するPMOS型トランジスタm4a、m4bが”OFF”するため、ダイオード接続部402は動作可能となる。このとき、NMOS型トランジスタm1a、m1b、m2a、m2b及びPMOS型トランジスタm3a、m3bは抵抗としてみなせる。このとき、各々符号Vrefpで示される前記電圧生成回路122は各々のバイアス条件が成立する電流、電圧を発生し、並びに、自己のダイオード接続部402からの電流をIrefdとすると、
Irefp=ΣIref(x)+Irefd (xはp+1〜nまでの値)
が成立する。このときの各々の前記電圧生成回路122の基準電圧取出端子VREFを選択することにより、前記基準電圧115を調整することが可能となる。
以上のように、前記電圧生成回路122の構成では、各々の電圧生成回路122の抵抗部401を共有することにより、従来技術の電圧生成回路722と比較して、その抵抗が占める面積を削減しつつ、各々の前記電圧生成回路122の構成は全く同じであって、レイアウト形状を等しくすることが可能であり、半導体製造の際のばらつきを抑える効果も得ながら、電源電圧変動や温度変動又はトランジスタ特性変動があったとしても、前記差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを前記電圧比較回路の入力ダイナミックレンジ内に精度良く一致させることが可能となり、各変動要因に対してもA/D変換器の精度劣化を防ぐことが可能となる。更に、外部からの制御信号123を受け、前記基準電圧115を調節することによって、更に動作マージンを拡大することが可能となる。
尚、1番目の前記電圧生成回路122の接続端子Y1を接地電位VSSに接続するとしたが、これに制限されず、例えば、1番目の前記電圧生成回路122の接続端子Y1とp+1番目の前記電圧生成回路122の接続端子Yp+1とを接地電位VSSに接続し、前記電圧生成回路122の1〜p番目とp+1〜n番目の抵抗部401とに使用する抵抗の電気的性質、例えば抵抗値や温度係数を異なるものにすることにより、前記基準電圧115を2種類のステップで調整することや、2種類の温度補償の勾配を持たせながら調整することが可能となる。
尚、平均電圧生成回路112を、平均電圧生成抵抗a112a及び平均電圧生成抵抗b112bから構成されると示したが、平均電圧生成回路112と同様の機能を持つ回路を用いることで同様の効果を得ることができる。
尚、基準電圧取出端子VREFは、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子に接続されているとしたが、その他、例えばPMOS型トランジスタm3bのゲート端子の電位も前記PMOS型トランジスタm3aのゲート端子と同電位であるので、このPMOS型トランジスタm3bのゲート端子に基準電圧取出端子VREFを接続しても良く、更には、電圧比較回路Cr1の出力端子の位置構成に従って、例えば、NMOS型トランジスタm1aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2aのソース端子との接続点、又は、抵抗R0aとNMOS型トランジスタm1aのドレイン端子との接続点(Xa)、又は、NMOS型トランジスタm1bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2bのソース端子との接続点、又は、抵抗R0bとNMOS型トランジスタm1bのドレイン端子との接続点(Xb)としても良い。
また、平均電圧生成回路112を用いて電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧と負極出力電圧との平均電圧を得て、これを電圧比較回路コモンモード電圧114としていたが、製造ばらつきによる前記電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧と負極出力電圧とのオフセットを無視できるならば、平均電圧生成回路112は不要であり、電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧又は負極出力電圧の何れかを、電圧比較回路コモンモード電圧114としても、回路規模を削減した上に、同様の効果を得ることができる。
尚、ローパスフィルタ117が、フィルタ抵抗117R及びフィルタ容量117Cから構成されると示したが、ローパスフィルタ117と同様の機能を持つ回路を用いることでも、同様の効果を得ることができる。
尚、ローパスフィルタリング後帰還制御電圧118は、ローパスフィルタ117を用いて帰還制御電圧116を高周波成分を除去して得るとしていたが、A/D変換器の特性に対して帰還制御電圧116に含まれる高周波成分の影響が無視できるならば、ローパスフィルタ117は不要であり、差動増幅回路レプリカ108及び差動増幅回路A1〜Am+1へローパスフィルタリング後帰還制御電圧118を帰還する替わりに、帰還制御電圧116を帰還しても、回路規模を削減した上に同様の効果を得ることができる。
尚、本実施形態は、前記特許文献1に示される様な、差動増幅回路の出力電圧を補間する技術に対しても、本実施形態に開示している技術を適用することが可能であり、これにより、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを電圧比較回路の入力ダイナミックレンジ内に精度良く一致させることが可能である。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図6は、図4に示す電圧生成回路122の別の実施の形態の構成の一例であり、本実施形態の大きな特徴である。これは、前記電圧比較回路Cr1の構成とほぼ等しく、前記電圧比較回路Cr1と前記電圧生成回路122’とが異なる点は、前記電圧比較回路Cr1のNMOS型トランジスタで構成される入力トランジスタ部301が、前記電圧生成回路122’では、1個の抵抗R0aで構成される抵抗部501a、及び、1個の抵抗R0bで構成される抵抗部501bに置き換わっている点、並びに、前記電圧比較回路Cr1の正帰還部302が前記電圧生成回路122’では2つのダイオード接続部502a、502bに置き換わっている点、前記電圧比較回路Crのリセット部303が前記電圧生成回路122’では2つのスイッチ部503a、503bに置き換わっている点、前記電圧比較回路Cr1のリセット部303を構成するトランジスタのゲート端子はクロック端子CLKが接続されていたが、本電圧生成回路122’ではスイッチ部503a及びスイッチ部503bを構成するトランジスタのゲート端子は、A/D変換器が動作しているときは常時”High”となる信号が接続されている点である。また、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子に基準電圧取出端子VREFaが、PMOS型トランジスタm3bのゲート端子に基準電圧取出端子VREFbが接続されている。
図4に示す電圧生成回路122と図6に示す電圧生成回路122’との違いは、前記の通り抵抗部、ダイオード接続部、スイッチ部が各々2つに分かれている点である。前記2つのダイオード接続部502a、502bは全体として図3の正帰還部302と同一構成である、換言すれば、各ダイオード接続部502a、502bは、前記正帰還部302の構成回路の半分の回路(半回路)のみを使用して構成されている。
また、前記電圧生成回路122’は、先述した特許文献3に開示されている従来技術の電圧生成回路722の構成とほぼ等しく、従来技術の電圧生成回路722と前記電圧生成回路122’とが異なる点として、従来技術の電圧生成回路722の2個の抵抗R0a、R0bでは、その各々の一端が接地電圧VSSに接続されているのに対して、前記電圧生成回路122’の2個の抵抗R0a、R0bは接地電圧VSSに接続されておらず、前記電圧生成回路122’の2個の抵抗R0a、R0bの各々の両端は、接続端子Xa、Ya、Xb、Ybとなっており、接続端子Xaは接続端子Ybと接続されており、接続端子Xb及び接続端子Yaは外部回路と接続できるようになっている点が挙げられ、これが本実施形態の大きな特徴となっている。
前記電圧生成回路122’は、抵抗R0aから構成される抵抗部501a及び抵抗R0bから構成される抵抗部501bと、NMOS型トランジスタm1aとPMOS型トランジスタm3aとによって構成されるダイオード接続部502a、及びNMOS型トランジスタm1bとPMOS型トランジスタm3bとによって構成されるダイオード接続部502bと、NMOS型トランジスタm2aとPMOS型トランジスタm4aとから構成されるスイッチ部503a、及びNMOS型トランジスタm2bとPMOS型トランジスタm4bとから構成されるスイッチ部503bとを有する。
抵抗R0a、R0bの一端は、各々NMOS型トランジスタm1a、m1bのソース端子に接続されており、各々の接続点は、接続端子Xa、Xbである。抵抗R0a、R0bの他端は、各々、接続端子Ya、Ybである。接続端子Xaと接続端子Ybとは接続されている。NMOS型トランジスタm1a、m1bのドレイン端子は、各々、NMOS型トランジスタm2a、m2bのソース端子に接続されており、NMOS型トランジスタm1a、m1bのゲート端子は、各々、P々MOS型トランジスタm3aのゲート端子とPMOS型トランジスタm3aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2aのドレイン端子とPMOS型トランジスタm4aのドレイン端子と、PMOS型トランジスタm3bのゲート端子とPMOS型トランジスタm3bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2bのドレイン端子とPMOS型トランジスタm4bのドレイン端子とに接続されている。PMOS型トランジスタm3a、m3b、m4a、m4bのソース端子は電源電圧VDDに接続されている。前記電圧生成回路122’は、基準電圧取出端子VREFa、VREFbとを有し、各々、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子、PMOS型トランジスタm3bのゲート端子に接続される。NMOS型トランジスタm2aとPMOS型トランジスタm4aのゲート端子と、NMOS型トランジスタm2bとPMOS型トランジスタm4bのゲート端子とは、各々、A/D変換器が動作しているときは、常時”High”となるスイッチ信号POWDa及びスイッチ信号POWDbが接続される。
ここで、少なくとも一つの前記電圧生成回路122’の接続端子Yaは接地電圧VSSに接続され、残る他の前記電圧生成回路122’の接続端子Yapは他の前記電圧生成回路122’の接続端子Xap−1と接続されているとする。ここで、pは1〜nの値の何れかの値である。また、ここで、p=1の前記電圧生成回路122’の接続端子Ya1が接地電圧VSSに接続されているとする。また、ここで、抵抗R0a=R0b=R0とし、p番目の前記電圧生成回路122’の抵抗部501aに流れる電流をIrefap、同じくp番目の前記電圧生成回路122’の抵抗部501bに流れる電流をIrefbpとする。これにより、電圧生成回路122’において、接続端子Xapから接地電位VSSの間に、R0x((p−1)x2+1)の抵抗を接続し、接続端子Xbpから接地電位VSSの間に、R0xpx2の抵抗を接続しているものと等価になる。
スイッチ信号POWDa及びスイッチ信号POWDbが”Low”の場合、スイッチ部503a及びスイッチ部503bを構成するMOS型トランジスタm2a、m2bが”OFF”、スイッチ部503a及びスイッチ部503bを構成するPMOS型トランジスタm4a、m4bが”ON”するため、基準電圧取出端子VREFa、VREFbは電源電圧VDDにプルアップされる(PowerDown状態)。このとき、前記電圧生成回路122’には電流は流れない。
スイッチ信号POWDa及びスイッチ信号POWDbが”High”の場合、スイッチ部503a及びスイッチ部503bを構成するNMOS型トランジスタm2a、m2bが”ON”、スイッチ部503a及びスイッチ部503bを構成するPMOS型トランジスタm4a、m4bが”OFF”するため、ダイオード接続部502a及びダイオード接続部502bは動作可能となる。このとき、NMOS型トランジスタm1a、m1b、m2a、m2b及びPMOS型トランジスタm3a、m3bは抵抗としてみなせる。このとき、各々の前記電圧生成回路122’は、各々のバイアス条件が成立する電流、電圧を発生し、並びに、自己のダイオード接続部502a、502bからの電流をIrefda(p)、Irefdb(p)とすると、
Irefa(p)=ΣIrefa(x)+ΣIrefb(y)+Irefda(p)
(xはp+1〜nまでの各値、yはp〜nまでの各値)
Irefb(p)=ΣIrefa(x)+ΣIrefb(y)+Irefdb(p)
(xはp+1〜nまでの各値、yはp+1〜nまでの各値)
が成立する。このときの各々の前記電圧生成回路122’の基準電圧取出端子VREFa又はVREFbを選択することにより、前記基準電圧115を調整することが可能となる。
以上のように、前記電圧生成回路122’の構成とすることにより、各々の電圧生成回路122’の2つの抵抗部501a及び抵抗部501bを共有することにより、従来技術の電圧生成回路722と比較して、その抵抗が占める面積を半分に削減しつつ、電圧生成回路122と比較して、このように回路規模を半分にしても、1つの基準電圧を生成でき、更にその占有面積を削減しつつ、各々の前記電圧生成回路122’の構成は全く同じであって、レイアウト形状を等しくすることが可能であり、半導体製造の際のばらつきを抑える効果も得ながら、電源電圧変動や温度変動又はトランジスタ特性変動があったとしても、前記差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを前記電圧比較回路の入力ダイナミックレンジ内に精度良く一致させることが可能となり、各変動要因に対してもA/D変換器の精度劣化を防ぐことが可能となる。また、外部からの制御信号123を受けて、基準電圧115を調節することにより、更に動作マージンを拡大することが可能となる。
尚、1番目の前記電圧生成回路122’の接続端子Ya1を接地電位VSSに接続するとしたが、これに制限されず、例えば、1番目の前記電圧生成回路122’の接続端子Ya1とp+1番目の前記電圧生成回路122’の接続端子Yap+1とを接地電位VSSに接続し、前記電圧生成回路122’の1〜p番目とp+1〜n番目の抵抗部501a又は抵抗部501bに使用する抵抗の電気的性質、例えば抵抗値や温度係数を異なるものにすることにより、前記基準電圧115を2種類のステップで調整したり、2種類の温度補償の勾配を持たせながら調整することが可能となる。
尚、抵抗R0aの温度係数をCa、抵抗R0bの温度係数をCbとして、R0a=CaxR0及びR0b=CbxR0とし、これらの温度係数Ca、Cbを各々、正と正、正と負、又は負と負など、任意に選択することができるとすると、例えば、R0a+R0b=(Ca+Cb)R0となり、前記電圧生成回路122’の温度係数を任意に設定することができ、電圧比較回路Crの温度補償を行うことが可能となる。
尚、NMOS型トランジスタm2aとPMOS型トランジスタm4aのゲート端子と、NMOS型トランジスタm2bとPMOS型トランジスタm4bのゲート端子は、各々、A/D変換器が動作しているときは常時”High”が接続されるとしたが、これを、選択信号124に同期して、基準電圧115として選択されている前記電圧生成回路のスイッチ信号を”High”、基準電圧115として選択されていない前記電圧生成回路のスイッチ信号を”Low”として、動作が不要な前記電圧生成回路を停止させることにより、基準電圧出力回路の消費電力を削減することが可能となる。
尚、平均電圧生成回路112が、平均電圧生成抵抗a112a及び平均電圧生成抵抗b112bから構成されると示したが、平均電圧生成回路112と同様の機能を持つ回路を用いることで同様の効果を得ることができる。
尚、基準電圧取出端子VREFa、VREFb端子は、PMOS型トランジスタm3aのゲート端子及びPMOS型トランジスタm3bのゲート端子に接続されているとしたが、電圧比較回路Crの出力端子の位置構成に従って、例えば、NMOS型トランジスタm1aのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2aのソース端子との接続点、及び、NMOS型トランジスタm1bのドレイン端子とNMOS型トランジスタm2bのソース端子との接続点、又は、抵抗R0aとNMOS型トランジスタm1aのドレイン端子との接続点(Xa)、及び抵抗R0bとNMOS型トランジスタm1bのドレイン端子との接続点(Xb)としても、同様の効果が得られる。
また、平均電圧生成回路112を用いて電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧と負極出力電圧との平均電圧を得て、これを電圧比較回路コモンモード電圧114としていたが、製造ばらつきによる前記電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧と負極出力電圧とのオフセットを無視できるならば、平均電圧生成回路112は不要であり、電圧比較回路レプリカ109の正極出力電圧又は負極出力電圧の何れかを、電圧比較回路コモンモード電圧114としても、回路規模を削減した上に、同様の効果を得ることができる。
更に、ローパスフィルタ117が、フィルタ抵抗117R及びフィルタ容量117Cから構成されると示したが、ローパスフィルタ117と同様の機能を持つ回路を用いることにより、同様の効果を得ることができる。
加えて、ローパスフィルタリング後帰還制御電圧118は、ローパスフィルタ117を用いて帰還制御電圧116の高周波成分を除去して得るとしていたが、A/D変換器の特性に対して帰還制御電圧116に含まれる高周波成分の影響が無視できるならば、ローパスフィルタ117は不要であり、差動増幅回路レプリカ108及び差動増幅回路A1〜Am+1へローパスフィルタリング後帰還制御電圧118を帰還する替わりに、帰還制御電圧116を帰還しても、回路規模を削減した上に同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態は、前記特許文献1に示される様な、差動増幅回路の出力電圧を補間する技術に対しても、本実施形態に開示している技術を適用することが可能であり、これにより差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを電圧比較回路の入力ダイナミックレンジ内に精度良く一致させることが可能である。
以上説明したように、本発明は、A/D変換器において、複数の基準電圧を発生してその1つを選択出力する基準電圧出力回路の面積を有効に削減しながら、差動増幅回路の出力ダイナミックレンジを電圧比較回路の入力ダイナミックレンジに精度良く一致させたので、このA/D変換器を内蔵する機器を含んだDVDプレイヤーやDVDレコーダなどの民生機器のディジタルデータ再生システム、ディジタルTVなどの民生機器の復調システム等に広く適用することが可能である。
本発明の実施の形態のA/D変換器の全体構成を示す図である。 同A/D変換器に備える差動増幅回路の内部構成の一例を示す図である。 同A/D変換器に備える電圧比較回路の内部構成の一例を示す図である。 同A/D変換器に備える電圧生成回路の内部構成の一例を示す図である。 同電圧生成回路の複数個の間の接続の様子を示し、同図(a)は第1の接続関係を、同図(b)は第2の接続関係を、同図(c)は第3の接続関係を各々示す図である。 本発明の第2の実施の形態のA/D変換器に備える電圧生成回路の内部構成の一例を示す図である。 第1の従来技術のA/D変換器の全体構成を示す図である。 第2の従来技術のA/D変換器の全体構成を示す図である。 第2の従来技術のA/D変換器に備える電圧生成回路の内部構成を示す図である。
符号の説明
101 参照電圧生成回路
102 差動増幅回路列
103 電圧比較回路列
104 アナログ信号電圧入力端子
105 コード化回路
106 ディジタルデータ出力端子
107 調整回路
108 差動増幅回路レプリカ
109 電圧比較回路レプリカ
110 基準電圧出力回路
111 演算増幅回路
112 平均電圧生成回路
112a、112b 平均電圧生成抵抗
113 差動増幅回路コモンモード電圧
114 電圧比較回路コモンモード電圧
115 基準電圧
116 帰還制御電圧
117 ローパスフィルタ
117R フィルタ抵抗
117C フィルタ容量
118 ローパスフィルタリング後帰還制御電圧
119 基準電圧発生回路
120 デコーダ
121 選択回路
122 電圧生成回路
123 制御信号
124 選択信号
301 入力トランジスタ部
302 正帰還部
303 リセット部
401 抵抗部
402 ダイオード接続部
403 スイッチ部
501a、501b 抵抗部
502a、502b ダイオード接続部
503a、504b スイッチ部

Claims (9)

  1. 複数の参照電圧を生成する参照電圧生成回路と、
    前記参照電圧生成回路が生成する前記複数の参照電圧に対応して備えられ、各々対応する参照電圧と共通の入力信号電圧とが入力され、前記対応する参照電圧と前記共通の入力信号電圧との電圧差を増幅して相補電圧である正極出力電圧と負極出力電圧とを出力する複数の差動増幅回路を有する差動増幅回路列と、
    前記複数の差動増幅回路に対応して備えられ、各々対応する差動増幅回路からの正極出力電圧と負極出力電圧との大小関係に応じたディジタル信号を出力する複数の電圧比較回路を有する電圧比較回路列と、
    前記複数の電圧比較回路から出力された複数のディジタル信号をコード化して、前記共通の入力信号電圧に応じたディジタル出力信号として出力するコード化回路と、
    前記複数の差動増幅回路の正極出力電圧及び負極出力電圧を前記複数の電圧比較回路の入力レンジの範囲内に調整する調整回路とを備え、
    前記調整回路は、
    各々1つの基準電圧を発生する複数の電圧生成回路を内蔵し、その複数の基準電圧のうち何れか1を選択して出力する基準電圧出力回路を備え、
    前記複数の電圧生成回路は、各々、基準電圧発生用の抵抗を有し、
    前記複数の電圧生成回路のうち少なくとも2つの電圧生成回路の抵抗は、直列に接続されている
    ことを特徴とするA/D変換器。
  2. 前記請求項1記載のA/D変換器において、
    前記抵抗が互いに直列に接続された2つ以上電圧生成回路において、その直列接続された複数の抵抗の端部に位置する1つの抵抗は、所定電位に接続されている
    ことを特徴とするA/D変換器。
  3. 前記請求項1記載のA/D変換器において、
    前記複数の電圧比較回路は、各々、
    対応する差動増幅回路の正極出力電圧及び負極出力電圧を受ける入力トランジスタ部と、
    前記入力トランジスタ部に接続され、クロスインバータラッチを構成する正帰還部とを有し、
    前記複数の電圧生成回路は、各々、
    前記複数の差動増幅回路の正帰還部と同一構成のダイオード接続部を有し、
    前記抵抗は2個であって、各々、その一端が前記ダイオード接続部に接続され、その他端が他の1つの電圧生成回路の抵抗の一端に接続されている
    ことを特徴とするA/D変換器。
  4. 前記請求項1記載のA/D変換器において、
    前記調整回路は、
    前記差動増幅回路と同一の回路及び形状で構成され、且つ前記差動増幅回路に供給される出力電圧調整用の帰還制御電圧と同一値の帰還制御電圧を受け、差動増幅回路コモンモード電圧を出力する差動増幅回路レプリカと、
    前記電圧比較回路と同一の回路及び形状で構成され、且つ前記差動増幅回路レプリカから出力される前記差動増幅回路コモンモード電圧を受け、この差動増幅回路コモンモード電圧に応じた電圧比較回路コモンモード電圧を出力する電圧比較回路レプリカと、
    前記電圧比較回路レプリカから出力される前記電圧比較回路コモンモード電圧と前記基準電圧出力回路が選択して出力した1つの基準電圧とが一致するように前記帰還制御電圧を発生し、この帰還制御電圧を前記差動増幅回路レプリカと前記複数の差動増幅回路に帰還する演算増幅回路とを備える
    ことを特徴とするA/D変換器。
  5. 前記請求項1記載のA/D変換器において、
    前記複数の電圧比較回路は、各々、
    対応する差動増幅回路の正極出力電圧及び負極出力電圧を受ける入力トランジスタ部と、
    前記入力トランジスタ部に接続され、クロスインバータラッチを構成する正帰還部とを有し、
    前記複数の電圧生成回路は、各々、
    前記各差動増幅回路の正帰還部を構成する互いに対称な2つの半回路のうち1つの半回路と同一構成の2つのダイオード接続部を有し、
    前記抵抗は2個であって、その2つの抵抗の一端は前記2つのダイオード接続部に接続され、その2個の抵抗のうち一方の抵抗の他端は他方の抵抗の一端に接続されている
    ことを特徴とするA/D変換器。
  6. 前記請求項1記載のA/D変換器において、
    前記基準電圧出力回路は、
    外部から制御信号を受け、この制御信号に基づいて前記複数の電圧生成回路のうち何れか1つを選択する選択信号を生成するデコーダーを有し、
    前記各電圧生成回路は、
    前記デコーダからの選択信号を受けたとき動作し、前記選択信号を受けないとき停止する機能を有する
    ことを特徴とするA/D変換器。
  7. 前記請求項4記載のA/D変換器において、
    前記調整回路は、更に、
    前記電圧比較回路レプリカと前記演算増幅回路との間に配置され、前記電圧比較回路レプリカから出力される正極出力電圧及び負極出力電圧を入力し、その正極出力電圧と負極出力電圧との平均電圧を前記電圧比較回路コモンモード電圧として生成する平均電圧生成回路を備え、
    前記演算増幅回路は、
    前記平均電圧生成回路から出力される電圧比較回路コモンモード電圧が前記基準電圧出力回路が選択して出力した1つの基準電圧と一致するように、帰還制御電圧を発生する
    ことを特徴とするA/D変換器。
  8. 前記請求項4記載のA/D変換器において、
    前記調整回路は、更に、
    前記演算増幅回路の出力側に配置され、前記演算増幅回路から出力される帰還制御電圧の高周波数成分を除去するローパスフィルタを備える
    ことを特徴とするA/D変換器。
  9. 前記請求項1記載のA/D変換器において、
    前記複数の電圧生成回路が有する抵抗は、各々、
    正の温度依存特性を持つ抵抗、負の温度依存特性を持つ抵抗、又は正の温度依存特性を持つ抵抗と負の温度依存特性を持つ抵抗との組合せ抵抗である
    ことを特徴とするA/D変換器。
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