JP3900167B2 - 車両のスライド窓 - Google Patents

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Description

本発明は車両のスライド窓に関する。
従来、バン型車やワゴン車等では、車体側面の中間ウィンドウやクォーターウィンドウに固定窓やスライド窓を設けて、同一車種でも窓仕様の異なる車両が製造されている。固定窓仕様の車両ではガラスパネルの外周を車体の窓開口の周縁部に直接に固着せしめている。これに対して、スライド窓仕様の車両では、ガラスパネルを、これをスライド移動可能に保持する窓枠に嵌めた状態で、該窓枠を車体の窓開口の周縁部に固着せしめている。ところで、固定窓のガラスパネルの外周の板厚とスライド窓の窓枠の幅とが異なるので、ガラスパネルの外周を直接固着する固定窓仕様車の窓開口の周縁部と、窓枠を固着するスライド窓仕様車の窓開口の周縁部とではそれぞれ形状を変えなければならず、各窓仕様に合わせた車体を製造しなければならない。
そこで従来の車両のスライド窓として、特許文献1に開示されたように、ガラスパネルの中間部に開口を設け、ガラスパネルの内面に、上記開口の上縁および下縁に沿うようにレール部材を設け、両レール部材により上記開口を開閉するスライドガラスを移動可能に支持せしめたものがある。これによれば、ガラスパネルの外周を車体の窓開口の周縁部に直接に固着すれば良く、固定窓仕様の車体に設置することができる。しかしながら、ガラスパネルに開口を形成する手間がかかり生産性がよくない。
また上記特許文献1において、ガラスパネルを上記開口の上縁および下縁をなす上部パネル部材と下部パネル部材、および開口の左右の両側縁を形成する左パネル部材と右パネル部材とに4分割し、上記開口の上縁および下縁に沿うように配設する上記レール部材により各部位のパネル部材を面一に組付けるようにしたものが開示されている。しかしながら、構成部材が多く、ガラスパネルを組付ける際、各パネル部材および各レール部材の位置合わせが難儀で、各パネル部材に対して各レール部材が位置ずれしやすく組付け作業性がよくない。
実開昭63−80212号公報
そこで本発明は、固定窓と共通の車体へ取付けることができるスライド窓において、スライド窓を構成する構成部材の部品点数を減らし、各構成部材を組付ける際に各構成部材の位置ずれが起きにくく組付け作業性が良好な車両のスライド窓を提供することを課題としてなされたものでる。
本発明は、開口が形成された固定パネルと、該固定パネルにその室内面に沿って移動可能に保持され、この移動により上記開口を開閉する可動パネルとを備えた車両のスライド窓であって、上記固定パネルが、横方向で間隔を空けて配置された左パネル部材および右パネル部材と、上下方向に間隔を空けて配置され、上記左パネル部材と右パネル部材とを連結する上パネル部材および下パネル部材とを備えており、上記開口が、上記4つのパネル部材に囲まれた空間に形成されており、上記上および下パネル部材はそれぞれ、上記左および右パネル部材間に配置されたパネル部と、該パネル部の上記開口に臨む端縁に該端縁から内側に張り出す段差部を介して結合して横方向に延び両端が上記パネル部よりも更に延出する延出部を有するレール部とからなり、上記上および下パネル部材はそれぞれ、上記パネル部を含む板状部と、上記段差部と、上記レール部とからなる断面形状が一定の一体成形の長尺部材から、上記板状部の上記パネル部以外の不要部分を上記段差部および上記パネル部の左右の両側から切除することにより形成され、上記上および下パネル部を左および右パネル部材間にこれらと面一に配して、左右の両側縁をそれぞれ上記左および右パネル部材の対向する端縁に衝き合わせて結合されるとともに上記レール部の上記延出部が上記左および右パネル部材の室内面に固着されており、上記可動パネルが上記上および下パネル部材の上記レール部に摺動可能に係合しているようになす(請求項1)
固定パネルを構成する上下のパネル部材にレール部を一体成形したので、スライド窓を構成する構成部材が少なくすみ、各構成部材を組付ける時に、各部材の位置決めが容易にでき、作業性良好に組付けることができる。また上下の各パネル部材の生産性が良好である。
上記段差部には、上記パネル部の内面に沿って横方向に延び、上記左および右パネル部材の内面と上記レール部の延出部とを固着した固着部に連通する凹状の溝を設け、該溝内には、これから上記固着部にかけて、上記上および下パネル部材のパネル部の側縁と上記左および右のパネル部材の側縁とを隣接して固着した固着部と交差するようにシール剤を塗布して、上記開口の隅角部付近の上記両固着部の隙間を密閉するようになす(請求項2)。左右のパネル部材と上下のパネル部材との間のシール性を向上し、車内へ雨水や外気の侵入を確実に防ぐ。
上記開口の側縁に沿って上下方向に延び、上下両端が上記上および下パネル部材のレール部に連結し、上記左または右パネル部材の内面に固着された連結部材を備けた(請求項3)。スライド窓を構成する構成部材の組付け強度を強化する。
上記下パネル部材のレール部の延出部の左右両端、および上記左右のパネル部材には、互いに連通し、上記レール部内の水を車外側へ排出する貫通穴が形成する(請求項4)。レール部内に侵入した雨水等を確実に排水できる。
上記左右のパネル部材の外面に、上記貫通穴を覆うとともに、上記レール部内の水を上記貫通孔から車外側に排出可能とするカバー部材が設けられ、上記カバー部材の内部には、上記貫通穴から車外側へ水の排出を許し、かつ車外側から上記貫通孔への水の侵入を阻止する薄い可撓性のフィルムからなる弁を設ける(請求項5)。パネル面に排水用の穴が目立たず見栄えがよく、車外側から貫通穴へ水が侵入するのを防ぐ。
上記カバー部材は浅い容器状で、上記パネル部材の外面との間に下端が開口する中空構造を形成するとともに、上記開口の直上に上記開口から上記カバー部材内に侵入した水を上記弁の外面に導くガイド壁を設ける(請求項6)。雨水等が逆流してカバー部材内へ侵入しても、ガイド壁を乗り越えた水が弁の外面に当り、弁が水抜き穴の周縁に密着する方向に押し付けられるから、水の水抜き穴への侵入を確実に防止できる。
本発明によれば、スライド窓を固定窓と共通の車体へ取付けることができ、構成部品が少なく、各構成部品を組付ける際に各構成部品の位置ずれ等が発生せず、組付け作業性が良好である。
本発明を適用した第1の実施形態を説明する。図1ないし図4に示すように、スライド窓Sは、分割した固定パネル1の中間部に開口10を形成し、固定パネル1の内面に、上記開口10を開閉するスライドパネル4が移動可能に支持せしめてある。
固定パネル1は、間隔をおいて左右両側に配置した左パネル部材2aおよび右パネル部材2bと、上下に間隔をおいて配置して左右の両パネル部材2a,2bを連結する上パネル部材3aおよび下パネル部材3bとを組付けた構造で、これら4つのパネル部材2a,2b,3a,3bで囲まれた中央部に上記開口10が形成される。上記左右のパネル部材2a,2bは、ガラス板からなり、外面には外周部を帯状に縁取るように黒色のマスク塗装201が施してある。上記上下のパネル部材3a,3bはそれぞれ金属製で、左右の両パネル部材2a,2bの上縁間および下縁間を架けわたすパネル部30a,30bと、上記パネル部30a,30bのパネル面に沿って横方向に延び、上記スライドパネル4を支持するレール部31a,31bとが一体成形してある。
図1ないし図6に示すように、上パネル部材3aのパネル部30aは、横方向に延びる帯状板で、上記左右のパネル部材2a,2bとほぼ同じ板厚に形成してある。上記開口10へ臨むパネル部30aの下縁には室内側へオフセットした位置に、横方向に延びるレール部31aが設けてある。特に図5に示すように、レール部31aは下方へ向かって開口する断面ほぼコ字形をなす。レール部31aは、パネル部30aの上記下縁内面側でかつパネル部30aの下縁よりも下方へ突出するように設けてあり、パネル部30aの下縁とレール部31aの外面上端端末とがパネル部30aの下縁から内側へ張り出す段差部34を介してつながっている。パネル部30aの内面とレール部31aの上端との境界には上記段差部34の上面側に横方向に延びる凹状の溝35が形成してあり、段差部34の肉厚を若干薄くしている。
レール部31aはその全長がパネル部30aの全長よりも長くしてあり、パネル部30aの左右両側縁からそれぞれ左右方向へほぼ一直線状に延びる延出部311,312が形成してある。
上パネル部材3aは全長にわたって、パネル部30aを形成するための板状部とレール部31aとを段差部34によりつないだ長手方向に同一断面を有する長尺のアルミ材の引出し成形し、上記板状部のうちパネル部30a以外の不要な部位を上記段差部34から切除することにより形成してある。上記板状部を切除する場合、上記段差部34を薄肉としたので、切断作業が容易である。
上パネル部材3aは、予め所定の間隔をおいて配した左右のパネル部材2a,2bの間に、それらの内面側から、パネル部30aにより左右のパネル部材2a,2bの間を面一に架けわたして左右のパネル部材2a,2bの上縁を直線状につなぐように配し、パネル部30aの左右の両側縁をそれぞれ左右のパネル部材2a,2bの対向する端縁に衝き合わせてシール性の高いウレタン接着剤6等で接着するとともに、パネル部30aの左右の両側へ延出するレール部31aの延出部311,312をそれぞれ、左右のパネル部材2a,2bの内面に沿ってウレタン接着剤6で接着して組付けてある。
下パネル部材3bは、上パネル部材3aとほぼ同様の構造で、パネル部30bの上縁内面に沿って上方へ向かって開口する断面ほぼコ字形のレール部31bが、パネル部30bの上縁よりも上方へ突出するように段差部34を介して一体成形してある。また、レール部31bはその全長がパネル部30bの全長よりも長く、パネル部30bの左右両側縁から左右方向へほぼ一直線状に延びる延出部311,312が形成してある。尚、下パネル部材3bも長手方向に同一断面を有するアルミ材の引出し成形部材から不要な部分を切除することにより形成してある。段差部34の下面には溝35が形成してある。
下パネル部材3bは、パネル部30bにより左右のパネル部材2a,2bの下端間を面一に架けわたして左右のパネル部材2a,2bの下縁をパネル部30bの下縁により一連につなぐように配し、パネル部30bの左右の両側縁をそれぞれ左右のパネル部材2a,2bの対向する端縁に衝き合わせてウレタン接着剤6で接着し、左右の両側から延出するレール部31bの延出部311,312をそれぞれ、左右のパネル部材2a,2bの内面に沿って上記接着剤6で接着してある。
このように組付けた上下のパネル部材3a,3bのパネル部30a,30bおよびレール部31a,31bは、左右のパネル部材2a,2bの外周のマスク塗装201と同色に塗装してあり、目立たないようにしてある。また、上下のパネル部30a,30bの左右両側縁と左右のパネル部材2a,2bの端縁とを衝き合わせた接着部には、開口10の左右の開口側縁に沿って設けた上下方向に延びるモール部材13によって上記接着部の外面を覆い隠してある(図7)。
また、上記開口10の隅角部を形成する上下のパネル部30a,30bの左右両側縁と左右のパネル部材2a,2bの端縁とを衝き合わせた接着部には、図7および図8に示すパネル部30aの側縁と右パネル部材2bの端縁との接着部のように、パネル部30aとパネル部材2bとの間を接着する接着剤6aと、レール部31aの延出部312とパネル部材2bの内面とを接着する接着剤6bとの間に隙間Zができやすい。該隙間Zができると、車外から車内側へ雨水等が侵入したり、外気の侵入よる風切り音が生じる。そこで、雨水や外気の侵入を防ぐために、上記隙間Zを塞ぐように上記段差部34の溝35からレール部31aとパネル部材2bとの接着部にかけて接着剤6cを塗着してシール性を高めるようにしてある。尚、他の上下のパネル部30a,30bと左右のパネル部材2a,2bとの接着部でも同様にシール性を高めている。
図1ないし図4に示すように、上下のレール部31a,31b間には、開口10の左開口側縁に沿うように上下のレール部31a,31bの延出部311間を上下に架けわたす連結部32が設けてある。連結部32は断面ほぼコ字形のレール体からなり、開口を上記開口10側へ向けて左パネル部材2aの内面に接着剤6により接着固定してある。連結部32は、左右のパネル部材2a,2bと上下のパネル部材3a,3bとを組付ける前に予め、上下両端をそれぞれ上下のパネル部材3a,3bのレール部31a,31bに結合して、両レール部31a,31b間に架設しておくことにより、上下のパネル部材3a,3bの位置関係を位置決めできる。
連結部32の上下中間位置には開口10側へ突出する舌片状のロック片70が突設してある。ロック片70は、連結部32の車室側の側面部の上下中間部を開口10側へ突出するように拡幅するとともに、該拡幅部に係止穴を設けたもので、連結部32と一体に成形して連結部32とロック片70の生産性をよくしている。
図1ないし図6に示すように、上下のレール部31a,31bおよび連結部32には、これらの内側に沿ってガラスラン5が装着してあり、上下のレール部31a,31b間に、これらに沿って左右方向へ移動可能にスライドパネル4が装着してある。スライドパネル4はガラス板からなり、その上縁および下縁をガラスラン5を介して上下のレール部31a,31bに摺動可能に係合してある。
スライドパネル4は、左方向へ移動したとき、スライドパネル4の左側縁が連結部32で受け止められ、開口10を閉鎖する。スライドパネル4の左側端の上下中間位置に上記連結部32のロック片70に対応するロック部材71が付設してあり、上記閉鎖時に、ロック片70とロック部材71とが係合してスライドパネル4をロックする。ロック部材71は一般のスライド窓に用いられる公知のものと同様でその説明を省略する。開口10の右開口側縁とスライドパネル4との間には、上記開口側縁に沿って縦方向に延び、両者の隙間を塞ぐガラスモール50が装着してある。ガラスモール50は右パネル部材2bの内面に接着し、スライドパネル4の外面に当接せしめてある。また、図は省略したが、上下のレール部31a,31bの各延出部312右端の端末にはストッパを設け、スライドパネル4の右方向への移動時に、スライドパネル4が上記ストッパに当接しこれを越えて移動することを規制している。図中80は、窓の開口10を閉じたスライドパネル4を伝ってスライドパネル4と下側のレール部31bのガラスラン5との隙間からガラスラン5内に入った雨水や洗車水を車外に排出するための水抜き孔である。
このように構成した本スライド窓Sは、固定パネル1の外周を車体の窓開口の周縁部に接着剤により接着して車体へ取付ける。スライド窓Sは、外周の板厚がガラス板の板厚ですむので一般の固定窓と共通に車体へ取付けることができる。
本スライド窓Sは、固定パネル1を左右および上下の4つの部材2a,2b,3a,3bに分割し、これらを組付けることにより開口10を形成するようにしたので、従来構造のように、ガラス板に開口をくり抜くといった難儀な作業が必要ない。また上および下パネル部材3a,3bはそれぞれ、パネル部30a,30bとレール部31a,31bとを一体に成形したので、スライド窓Sの構成部材の部品点数を削減することができ、各構成部材を組付けるときに、各部材を容易に位置決めすることができるうえ、各部材を位置ずれなく作業性良好に組付けることができる。
次に、図9、図10および図11に基づいて本発明の第2の実施形態を説明する。基本構造は第1の実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。図において、同一部材は同一符号で表し、それらの説明を省略する。下側のレール部31b内には、相対向する側壁から対向方向へ突出する棚部に支持されてガラスラン5が取付けられている。両棚部間には溝315が形成されている。レール部31bの左右(前後)両端には、棚部の下方で車外側の側壁に水抜き穴80が形成してある。水抜き穴80は、上記側壁と接着された左右のパネル部2a,2bを一連に貫通するように形成してある。
左右のパネル部材2a,2bの水抜き構造は同一で、以下図10,11により右側のパネル部材2bについて説明する。パネル部材2bの外面には水抜き穴80を覆うようにカバー部材81が固着してある。カバー部材81は合成樹脂からなる浅い容器状で、周縁部がパネル部材2bの外面に接着してあり、パネル部材2bの外面とで中空構造をなす。中空部は長方形状で、カバー部材81の下端で開口してあり、水抜き穴80から排水された水がカバー部材81から更に下方へ流下するようにしてある。
カバー部材81の内部には、四角形状でパネル部材2bの開口80を覆う大きさの逆流防止弁82が設けてある。逆流防止弁82は軟質の薄い合成樹脂のフィルムからなり、その上縁がカバー部材81の上部外周縁に接着せしめてある。またカバー部材81の内部には、逆流防止弁82の下縁に沿う位置に、カバー部材81の左右の周縁を横方向につないでガイド壁83が一体に成形してある。ガイド壁83は断面L字形で、一方の辺がカバー部材81の左右の周縁と面一に連続し、他方の辺がカバー部材81の内面に向けて突出し、先端縁が上記内面と間隙をおいて対向している。カバー部材81は、その周縁が、逆流防止弁82の上縁およびガイド壁83の一方の辺と一体にパネル部材2bの外面に接着することにより固定されている。
ガラスラン5に入った雨水や洗車水がガラスラン5の端部からレール部材31bを経て水抜き穴80に流れ込むと、これに押されて逆流防止弁82が車外側へ撓んで水抜き穴80を開放して雨水等を車外側へ排水する。排水された雨水等はガイド壁83を乗り越えてカバー部材81の下端開口から下方へ流下する。排水が終了すると、逆流防止弁82の弾性復帰力により撓み変形が戻って水抜き穴80を塞ぐ。また、雨水等が風に煽られて下端開口内へ逆流し、逆流の勢いが強く雨水等がガイド壁83を乗り越えてカバー部材81内へ侵入しても、逆流防止弁82は侵入した水で外側から押されて水抜き穴80の周辺のパネル部材2bの外面に密着するから水が水抜き穴80内へ侵入するのを確実に防止する。
本実施形態によれば、例え車両が坂道等で傾斜姿勢となり、レール部31b内に侵入した雨水等が上記左右の端部に集まっても、水抜き穴80から確実に排水することができ、レール部31b内に雨水等が溜まらない。また水抜き穴80のその車外側の開口をカバー部材81で覆ったので見栄えがよい。更にカバー部材81内に逆流防止弁82とともにガイド壁83を設けたので、雨水等が車外側から水抜き穴80を通ってレール部材31b内に侵入することがない。
図12および図13に基づいて本発明の第3の実施形態を説明する。基本構造は第1の実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。図において、同一部材は同一符号で表し、それらの説明を省略する。図に示すように、本実施形態のスライド窓S2には、開口10の右開口側縁に沿って上下方向に延び、上下のレール部31a,31bの延出部312間を架けわたす連結部33が設けてある。連結部33は縦方向に細幅帯状に延びる薄肉のアルミ板で形成してあり、右パネル部材2bの内面に接着剤により接着固定してある。そして連結部33には、右パネル部材2bとスライドパネル4との間の隙間を塞ぐガラスモールが装着してある。
スライド窓S2は、上下のレール部31a,31bと左右の連結部32,33とを開口10の周縁を井桁状に囲むように配設してあるので、スライド窓S2を構成する組付け部材の組付け強度を強化することができる。またガラスモールを右パネル部材2bのパネル内面に直接接着しなくてよく、ガラスモールの装着作業性も向上する。
図14および図15に示す第4の実施形態のスライド窓S3は、固定パネル1Aと、その内面に沿ってスライドパネル4Aを移動可能に保持するガイド部15とを、透明の合成樹脂材を射出成形して一体成形してある。固定パネル1Aのほぼ中央位置には上記射出成形時に一体成形した開口10が形成してある。ガイド部15は、固定パネル1Aの内面側で、開口10の上下の開口縁および左開口側縁に沿って開口10の3方を囲むほぼコ字状に延設してある。ガイド部15の上辺部および下辺部は開口10の左右幅よりも長く形成してあり、開口10の右側へ延出している。ガイド部15は、全長にわたって同一断面形状をなし、固定パネル1Aの内面からほぼ面直に突出する周壁16と、周壁16の先端から開口10側へ直角に屈折する縦壁17とで断面ほぼL字形をなし、固定パネル1Aの内面とでほぼコ字形の溝を形成している。
ガイド部15は、その溝内にガラスランが装着してあり、ガラスランを介してスライドパネル4Aを支持している。スライドパネル4Aは透明の合成樹脂板で構成し、その上縁および下縁をガイド部15の上辺部および下辺部に係合してある。尚、図は省略したが、スライド窓S3には、ガイド部15の縦辺部およびスライドパネル4Aの左側縁にロック片とロック部材を設けてスライドパネル4A閉鎖時にこれをロックするようになす。また開口10の右開口側縁に沿って、固定パネル1Aの内面とスライドパネル4Aとの間の隙間をシールするガラスモールを装着する。更にガイド部15の下辺部に沿う位置に固定パネル1Aを貫通して、ガイド部15の下辺部に侵入した雨水等を車外側へ排出する水抜き穴を設ける。
本実施形態のスライド窓S3によれば、固定パネル1Aとガイド部15の組付け作業が不要で、生産性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態のスライド窓の正面図である。 上記第1の実施形態のスライド窓の分解斜視図である。 上記第1の実施形態のスライド窓の内面斜視図である。 図1のIV−IV線に沿う位置での横断面図である。 図1のV−V線に沿う位置での縦断面図である。 図1のVI−VI線に沿う位置での縦断面図である。 図1のVII −VII 線に沿う位置で、上および右パネル部材の接着部を示す横断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う縦断面図である。 本発明の第2の実施形態のスライド窓の正面図である。 図9のX−X線に沿う位置での縦断面図である。 図11(A)は第2の実施形態に用いるカバー部材の外面斜視図、図11(B)はカバー部材の内面斜視図である。 本発明の第3の実施形態のスライド窓の正面図である。 上記第3の実施形態のスライド窓の分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態のスライド窓の分解斜視図である。 図15(A)は図14のXVA−XVA線に沿う縦断面図、図15(B)は図14のXVB−XVB線に沿う縦断面図である。
符号の説明
S,S1,S2,S3 スライド窓
1 固定パネル
2a 左パネル部材
2b 右パネル部材
3a 上パネル部材
3b 下パネル部材
30a,30b パネル部
31a,31b レール部
311,312 延出部
32,33 連結部
34 段差部
35 溝
4 スライドパネル(可動パネル)
6c シール剤
80 貫通穴(水抜き穴)
81 カバー部材
82 弁(逆流防止弁)
83 ガイド壁
1A 透明の合成樹脂からなる固定パネル
15 透明の合成樹脂からなるガイド部

Claims (6)

  1. 開口が形成された固定パネルと、該固定パネルにその室内面に沿って移動可能に保持され、この移動により上記開口を開閉する可動パネルとを備えた車両のスライド窓であって、
    上記固定パネルが、横方向で間隔を空けて配置された左パネル部材および右パネル部材と、上下方向に間隔を空けて配置され、上記左パネル部材と右パネル部材とを連結する上パネル部材および下パネル部材とを備えており、
    上記開口が、上記4つのパネル部材に囲まれた空間に形成されており、
    上記上および下パネル部材はそれぞれ、上記左および右パネル部材間に配置されたパネル部と、該パネル部の上記開口に臨む端縁に該端縁から内側に張り出す段差部を介して結合して横方向に延び両端が上記パネル部よりも更に延出する延出部を有するレール部とからなり、
    上記上および下パネル部材はそれぞれ、上記パネル部を含む板状部と、上記段差部と、上記レール部とからなる断面形状が一定の一体成形の長尺部材から、上記板状部の上記パネル部以外の不要部分を上記段差部および上記パネル部の左右の両側から切除することにより形成され、
    上記上および下パネル部を左および右パネル部材間にこれらと面一に配して、左右の両側縁をそれぞれ上記左および右パネル部材の対向する端縁に衝き合わせて結合されるとともに上記レール部の上記延出部が上記左および右パネル部材の室内面に固着されており、
    上記可動パネルが上記上および下パネル部材の上記レール部に摺動可能に係合していることを特徴とする車両のスライド窓。
  2. 上記段差部には、上記パネル部の内面に沿って横方向に延び、上記左および右パネル部材の内面と上記レール部の延出部とを固着した固着部に連通する凹状の溝を設け、該溝内には、これから上記固着部にかけて、上記上および下パネル部材のパネル部の側縁と上記左および右のパネル部材の側縁とを隣接して固着した固着部と交差するようにシール剤を塗布して、上記開口の隅角部付近の上記両固着部の隙間を密閉するようになした請求項1に記載の車両のスライド窓。
  3. 上記開口の側縁に沿って上下方向に延び、上下両端が上記上および下パネル部材のレール部に連結され、上記左または右パネル部材の内面に固着された連結部材を備えている請求項1および請求項2のいずれかに記載の車両のスライド窓。
  4. 上記下パネル部材のレール部の延出部の左右両端、および上記左右のパネル部材には、互いに連通し、上記レール部内の水を車外側へ排出する貫通穴が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両のスライド窓。
  5. 上記左右のパネル部材の外面に、上記貫通穴を覆うとともに、上記レール部内の水を上記貫通孔から車外側に排出可能とするカバー部材が設けられ、上記カバー部材の内部には、上記貫通穴から車外側へ水の排出を許し、かつ車外側から上記貫通孔への水の侵入を阻止する薄い可撓性のフィルムからなる弁を設けた請求項4に記載の車両のスライド窓。
  6. 上記カバー部材は浅い容器状で、上記パネル部材の外面との間に下端が開口する中空構造を形成するとともに、上記開口の直上に上記開口から上記カバー部材内に侵入した水を上記弁の外面に導くガイド壁を備えた請求項5に記載の車両のスライド窓。
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