JP3892649B2 - スライドドアのロックコントロール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドアを全開にしたときにスライドドアの閉方向への動きを規制する全開ロック機構と、スライドドアを全閉にしたときにスライドドアの開方向への動きを規制する全閉ロック機構とを選択的に操作しうるスライドドアのロックコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用のスライドドアは、特開平10−317756号公報に開示されているように、車体の側部に設けられ、車体の側部に固定された上方、中央および下方レールに支持されながら、各レールに沿って、車両の前後方向にスライド自在に構成される。このスライドドアは、その外側面にアウトサイドハンドル、その内側面にインサイドハンドルおよびインサイドロックノブが取付けられる。又、スライドドアの閉状態を維持する全閉ロック機構を、スライドドアの前後端部に配設し、かつスライドドアの開状態を確保する全開ロック機構を、スライドドアの前端下部に配設している。
【0003】
スライドドアの全閉ロック機構および全開ロック機構は、各ハンドルの動きに連動するロックコントロール装置により操作されるが、全閉および全開ロック機構並びにロックコントロール装置は、たとえば、特開平10−937号公報に開示される。これら全閉および全開ロック機構は、基本的には、車体およびガイドレールの後端部に設けられたストライカと、スライドドアに回動自在に支持されたラッチとからなり、ストライカとラッチとの係脱により、スライドドアの開閉操作と開閉状態の維持とを行う構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来例においては、スライドドアの全開操作をすべく、アウトサイドハンドルを動かすと、このアウトサイドハンドルの動きは、ロックコントロール装置を介して、全閉ロック機構に伝達され、ラッチとストライカの係合を解除する。スライドドアが全開位置まで達した場合は、全開ロック機構を介してラッチとストライカを係合状態とさせる。また、全開状態のスライドドアを閉状態とすべく、アウトサイドハンドルを操作すると、アウトサイドハンドルの動きが、ロックコントロール装置を介して全開ロック機構に伝達され、ストライカとラッチとの係合を解除し、スライドドアの閉方向への動きを可能にする。
【0005】
しかしながら、このアウトサイドハンドルの動きはロックコントロール装置には、ロッドを介して伝えられるので、連結部の摩擦抵抗などで操作を重くさせ、さらにロッドの撓みにより操作力の伝達の効率が悪化する。
【0006】
また、全開ロック機構の解除と全閉ロックの解除レバーとが、同軸で枢支されているので、それぞれ必要な作動ストロークの異なるレバーに対し、仕様上作動ストロークの変えられないアウトサイドハンドルで対応するので、必然的に相手レバー側でレバー比を変えてロックコントロール装置内の機構のストローク調整が必要なことから、レバーが大きくなる傾向があり、ロックコントロール装置の大型化の要因となっていた。
【0007】
そこで本発明は、揺動するアウトサイドハンドルの操作力を、ロックコントロール装置の全閉ロック機構を解除する第1のレバーと、全開ロック機構を解除する第2のレバーとにそれぞれ直接伝達させるとともに、各レバーは伝達効率のよい最適な位置に配設されているスライドドアのロックコントロール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車体の前後方向に摺動自在なスライドドアの全閉時に係合してスライドドアの開動作を規制する全閉ロック機構、および該スライドドアの全開時に係合してスライドドアの閉動作を規制する全開ロック機構を操作させるスライドドアのロックコントロール装置において、枢支点を中心に、ドア開方向およびドア閉方向に回動自在なアウトサイドハンドルの操作により揺動する出力アーム部の揺動運動を係合部で選択的に受ける第1と第2のレバーは、それぞれ異なる軸により枢支され、第1のレバーは、アウトサイドハンドルのドア開方向の操作により揺動する出力アーム部が係合部に当接して揺動することにより、全閉ロック機構を解除し、第2のレバーは、アウトサイドハンドルのドア閉方向の操作により揺動する出力アーム部が係合部に当接して揺動することにより、全開ロック機構を解除するとともに、出力アーム部は第1のレバーと第2のレバーの係合部の中間に配設されており、第1と第2のレバーは、入力を受けない中立状態において、係合部側が軸支されている枢支部より狭く、互いに向き合うハ字状に配設されている
【0009】
請求項1記載の発明によれば、第1のレバーと第2のレバーとは、異なる軸で枢支されているので、それぞれのレバーの要求されるストロークに応じて最適な位置で枢支可能であるため、レバーの大きさを必要最小限に止めることが出来、ロックコントロール装置の小型化がはかれる。また、出力アーム部を第1のレバーと第2のレバーの係合部との中間に配設したので、アウトサイドハンドルの作動ストロークが最小ですみ、ロックコントロール装置のさらなる小型化がはかれる。また、他部品を介在させる必要がないので、部品点数を削減できる。
【0011】
また、請求項記載の発明によれば、係合部側が軸支されている枢支部より狭く、互いに向き合うハ字状に配設されていると、出力アーム部と第1のレバー及び出力アーム部と第2のレバーの揺動方向が一致する伝達効率が最良な位置が揺動範囲内に配置できるので、出力アーム部は第1のレバーまたは第2のレバーのどちらの方向に揺動させた場合も少ないストロークで揺動操作が可能で操作性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1乃至図13を参照して、この発明の一実施形態を説明する。符号1は、車体に対して、上方レール2a、中央レール2b、下方レール2cによって、前後方向にスライド自在に支持されたスライドドアである。車体側の全開ロックストライカ3と係合しスライドドア1の全開状態を保持する全開ロック機構4とが、スライドドア1内の前端下部に配設されている。一方、車体側の全閉ロックストライカ5と係合し、スライドドア1の全閉状態を保持する全閉ロック機構6が、スライドドア1内の後端部に配設されている。スライドドア1の前端中間部には、全開ロック機構4、全閉ロック機構6を制御するロックコントロール装置20が配設され、全開ロック機構4、全閉ロック機構6とそれぞれ伝達ワイヤー8a、8bで連結されている。また、スライドドア1には、操作部材としてのアウトサイドハンドル9、インサイドハンドル10、インサイドロックノブ11、チャイルドレバー12が設けられている(図1参照)。
【0013】
アウトサイドハンドル9は、上下方向を向く軸9aによってスライドドア1外側面に前後方向に揺動自在に支持され、スライドドア1の全閉時にアウトサイドハンドル9を後方、すなわち、スライドドア1の開方向に揺動させると、全閉ロック機構6が解除され、スライドドア1は後方に向かって開けることが可能となる。また、スライドドア1の全開時にアウトサイドハンドル9を前方、すなわち、スライドドア1の閉方向揺動させると、全開ロック機構4が解除され、スライドドア1は前方に向かって閉めることが可能となる。
【0014】
アウトサイドハンドル9は、その車内側に二股状の係合アーム9bを一体に有し、この係合アーム9bが軸13bにより回動自在に支持された作動レバー13の上端に折り曲げ加工された入力片部13bを挟持している。この構成により、アウトサイドハンドル9を揺動させると、それに伴い係合アーム9bに挟持された入力片部13bが移動させられ、作動レバー13も軸13aを中心に回転する。作動レバー13の下端には、周方向に面した両側縁に円弧状に突出する当接突部13bが形成されている出力アーム部13cが形成されている(図2参照)。
【0015】
インサイドハンドル10は、スライドドア1内側面に突出したロックコントロール装置20の主軸7に固着され、通常は中立位置にあるが、スライドドア1の全閉時にインサイドハンドル10を、図10において時計方向に揺動させると、全閉ロック機構6が解除され、スライドドア1は後方に向かって開けることが可能となる。また、スライドドア1の全開時に、インサイドハンドル10を反時計方向に揺動させると、全開ロック機構4が解除され、スライドドア1は前方に向かって閉めることが可能となる。
【0016】
インサイドロックノブ11は、スライドドア1内に突出し、上方で解錠状態、下方で施錠状態に揺動自在に支持されている。インサイドロックノブ11を施錠状態にすると、アウトサイドハンドル9、インサイドハンドル10の操作をしても無効となり、全閉ロック機構6は解除されなくなる。
【0017】
チャイルドプルーフ機能の設定解除を切り替えるチャイルドレバー12は、操作部12aがスライドドア1前縁部から突出し、上下方向に切換可能にロックコントロール装置20に軸支されている。チャイルドプルーフ機能は、車内での幼児のいたずらで走行中に誤ってスライドドア1が開かれることを防止するもので、この機能を設定すると、インサイドハンドル10での全閉ロック機構6の解除操作が無効となり、アウトサイドハンドル9の操作のみ有効となる。チャイルドレバー12が下方に位置するときは、チャイルドプルーフ機能の設定状態でインサイドハンドル10を解除操作しても無効となり、全閉ロック機構6は解除されない。チャイルドレバー12が上方に位置するときは、チャイルドプルーフ機能の解除状態でインサイドハンドル10の操作は有効となる。なお、チャイルドレバー12は、スライドドア1が開いた状態のときだけ、操作可能となっている。
【0018】
図3から図10を用いて、ロックコントロール装置20の働きとその操作力伝達経路のための構成を説明する。
【0019】
ベースプレート21の中央部には、アウトサイドレバー22、リリースレバー23、インサイドレバー24が主軸7により同軸に支持されている。主軸7の一端は、セレーション加工がなされ、ベースプレート21を貫通して車内側に突出し、その先端にインサイドハンドル10が固着されている。主軸7の他端には、インサイドレバー24が固着され、主軸7の中間部にアウトサイドレバー22、リリースレバー23が回転可能に支持されている。すなわち、主軸7には、ベースプレート21の面からリリースレバー23、アウトサイドレバー22の順に枢着され、先端部にインサイドレバー24が固着された3枚重ねのレバー構成となっている。(図10参照)
【0020】
アウトサイドレバー22には、一端に作動レバー13からの操作力を受ける舌片状の係合片22aが折り曲げ形成された入力アーム部22bを有し、入力アーム部22bは中間には、逆L字状のカム孔22cが穿設されている。カム孔22cは、後述するノブレバー25の切換ピン26が遊動可能でアウトサイドレバー22の揺動中心から径方向に沿って延在する伝達長孔部22と、該伝達長孔部22dの上端部から連続して形成されアウトサイドレバー22の揺動中心から周方向に沿って延在する逃げ凹部22eとが形成されている。また、アウトサイドレバー22には、チャイルドレバー12の遊動ピン27が遊動可能で、アウトサイドレバー22の揺動中心から径方向に沿って延在するチャイルド用長孔22fが穿設されている。さらに、アウトサイドレバー22の入力アーム部22bの主軸7をはさんだ反対側には、バランスアーム部22gが形成され、その先端は、ウェイト効果を増すため、扇状に広がった形状となっている。これは、車両衝突時などロックコントロール装置20に衝撃が加わった際、慣性力でアウトサイドレバー22がみだりに揺動しないよう、揺動中心からみてアウトサイドレバー22が重量的にバランスのとれた状態とすることで、全閉ロック機構6が誤って解除されるのを防止するものである。なおアウトサイドレバー22は、引っ張りばね28により、反時計方向に付勢されている。
【0021】
リリースレバー23には、一端側にアウトサイドレバー22からの操作力を伝達する揺動中心から径方向に沿って延在する長孔23aが穿設され、他端には全閉ロック機構6に一端が連結された伝達ワイヤー8bの他端が連結されている。リリースレバー23は、引っ張りばね29によって、反時計方向に付勢されており、ベースプレート21に立設されたストッパー21aに当接している。なお、符号21fは、アウトサイドレバー22の図3における時計方向への揺動を規制するベースプレート21に立設されたストッパーである。
【0022】
ノブレバー25は、ベースプレート21に軸25aによって枢支されており、施錠位置と解錠位置とに揺動可能となっている。ノブレバー25の一端は、ベースプレート21に穿設された扇状の孔21bに係合し、揺動範囲を規制するストッパーの機能をはたし、さらにベースプレート21との間で節度感の発生と戻り止めのためのコイルスプリング30が設けられている。ノブレバー25の他端側には、切換ピン26を長手方向に摺動自在に保持する長溝部25bが形成されており、インサイドロックノブ11は、ノブレバー25の車内側に突出したボス部に固着される。さらに、キーシリンダ36と連結するための伝達ロッド31がホルダ31aを介し連結されている。
【0023】
切換ピン26は、アウトサイドレバー22のカム孔22cを貫通し、両端をノブレバー25の長溝部25bとリリースレバー23の長孔23aで摺動可能に支持されている。ノブレバー25を施解錠操作すると、ノブレバー25の揺動に伴い切換ピン26がアウトサイドレバー22の伝達長孔部22d内を移動する。ノブレバー25が施錠位置にあるときは、切換ピン26は逃げ凹部22eに臨むカム孔22cの伝達長孔部22dの上端に位置する。
【0024】
アウトサイドハンドル9を、全閉ロック解除方向である後方に揺動すると、作動レバー13は、反時計方向に揺動する。作動レバー13の出力アーム部13cの当接突部13bは、アウトサイドレバー22の係合片22aに当接し、アウトサイドレバー22を時計方向に揺動させる。ここで、ノブレバー25が解錠状態にあると、切換ピン26は、カム孔22cの伝達長孔部22dの下端部に移動するので、アウトサイドレバー22の揺動は、切換ピン26を介してリリースレバー23に伝達される。なお、このとき、切換ピン26は、アウトサイドレバー22の揺動に伴い、ノブレバー25の長溝部25b内を移動する(図5参照)。
【0025】
ノブレバー25が施錠状態にあると、アウトサイドレバー22を揺動しても、切換ピン26はカム孔22cの逃げ凹部22e内に進入し、リリースレバー23にはアウトサイドレバー22の揺動は伝達されない(図8参照)。
【0026】
インサイドレバー24は、円筒状に立ち上がる円筒部24aと、円筒部24a先端にフランジ状に折り曲げられたスプリング押え部24bと、さらにスプリング押え部24bの一部が折り曲げられた一対のスプリング支持爪部24cとを有する。中立復帰ばね32は、円形に巻かれたコイル部32aと、該コイル部32aから突出する2本の腕部32b、32bとからなる。中立復帰ばね32は、コイル部32aの内周をインサイドレバー24の両円筒部24aで支持され、両腕部32b、32bの中間は、インサイドレバー24のスプリング支持爪24cと係合している。さらに、中立復帰ばね32の腕部32b、32bの先端は、それぞれベースプレート21に立設されたばね受け部21cにスプリング支持爪24cと同じ方向から係合されている。この中立復帰ばねの作用によりインサイドレバー24は中立状態に保持されている。すなわち、インサイドレバー24を全閉ロック機構6を解除するために時計方向に、全開ロック機構4を解除するために反時計方向に、それぞれ揺動させると、中立復帰ばね32の一方の腕部32bは、スプリング支持爪24cに押圧され、ばね受け部21cから離間する。このとき、他方の腕部32bは、ばね受け部21cに押しつけられて弾性変形し、中立復帰する付勢力を蓄積する。ここでインサイドハンドル10の操作をやめると、弾性変形していた他方の腕部32bの付勢力で、インサイドレバー24は、中立位置に復帰する。中立復帰ばね32は、中立位置になると、両方の腕部32b、32bの付勢力が均衡し、中立位置にインサイドレバー24を保持することになる。
【0027】
インサイドレバー24には、後述するハンドルレバー33の長孔33aに連結された伝達ロッド34の他端が、ホルダ34aを介して、枢着されている。さらに、インサイドレバー24の外周部には、チャイルドレバー12に摺動可能に支持された遊動ピン27に係合可能な顎部24dが形成されている。符号24e、24eは、揺動範囲の終端で、ベースプレート21のばね受け部21cと当接するストッパー部である。
【0028】
インサイドレバー24で全開ロック機構4を解除するには、車内側のインサイドハンドル10を解除方向に揺動させると、主軸7を介して、インサイドレバー24が反時計方向に回動させられる。この揺動に伴い、ハンドルレバー33が伝達ロッド34を介して、反時計方向に揺動させられる。この結果、ハンドルレバー33に連結された伝達ワイヤー8aを介し全開ロック機構4にインサイドレバー24の解除操作が伝達され、全開ロック機構4は解除される(図6参照)。
【0029】
ベースプレート21には、弾性変形可能な樹脂材で成形されたチャイルドレバー12が、軸12dにより、設定位置と解除位置とに揺動可能に枢支されている。チャイルドレバー12は、スライドドア1側端縁から外方に突出し、設定位置と解除位置とに切換操作するための操作部12aと、遊動ピンを長手方向に摺動自在に保持する長溝部12eを有する切換アーム部12bと、設定位置と解除位置の切換操作の節度感を出すためと戻り止めのため、ベースプレート21に形成されたエンボス突起21dを乗り越える際弾性変形してチェック力を発生するチェックアーム部12cから構成されている。なお、インサイドレバー24の揺動の範囲は、ベースプレート21に立設された一対のストッパー21e、21eに操作部12aの側縁が当接する事で規制されている。
【0030】
チャイルドレバー12を解除位置に揺動させると、遊動ピン27は、アウトサイドレバー22のチャイルド用長孔22f内の右方に位置する。この状態は、遊動ピン27がインサイドレバー24の顎部24dと係合可能であり、インサイドレバー24を時計方向に揺動させると、顎部24dは遊動ピン27と係合するので、インサイドレバー24の揺動は、遊動ピン27を介して、アウトサイドレバー22に伝達され、全閉ロック機構6は解除される(図9参照)。
【0031】
チャイルドレバー12を設定位置に揺動させると、遊動ピン27は、アウトサイドレバー22のチャイルド用長孔22f内の左方に位置する。この状態は、遊動ピン27がインサイドレバー24の顎部24dと係合不能であり、インサイドレバー24を時計方向に揺動させても、顎部24dは、遊動ピンと係合しないので、インサイドレバー24の揺動は、アウトサイドレバー22に伝達されない(図9参照)。
【0032】
ハンドルレバー33は、ベースプレート21に軸33bにより軸支され、ハンドルレバー33は、引っ張りばね35により時計方向に付勢されている。また、ハンドルレバー33には、軸33bを中心とする円弧状の長孔33aが穿設されており、この長孔33aにはインサイドレバー24に一端が連結された伝達ロッド34の他端がホルダ34aに固着され摺動自在に嵌合している。また、ハンドルレバー33には、全開ロック機構4に一端が連結された伝達ワイヤー8aの他端が固着されている。また、ハンドルレバー33の外周には、折り曲げ形成され作動レバー13の当接突部13dと係合する舌片状の係合片33cとが形成されている。
【0033】
アウトサイドハンドル9を全開ロック機構4解除方向である前方に揺動すると、作動レバー13は、時計方向に揺動する。作動レバー13の出力アーム部13cの当接突部13dが、ハンドルレバー33の係合片33cに当接し、ハンドルレバー33を反時計方向に揺動させる。このハンドルレバー33の揺動により、伝達ワイヤー8aを介し、全開ロック機構4に解除操作は伝達され、全開ロック機構4は解除される(図4参照)。
【0034】
ハンドルレバー33の係合片33cとアウトサイドレバー22の係合片22aとは、作動レバー13の出力アーム部13cの当接突部13dを挟み、互いに向き合うハ字状に配設されている。作動レバー13の軸13aと、ハンドルレバー33の軸33bと、アウトサイドレバー22の主軸7との位置関係は、アウトサイドハンドル9が操作されない中立状態(図3及び図13)で、出力アーム部13cを中心として、その両側にハンドルレバー33とアウトサイドレバー22の揺動範囲がある。すなわち、作動レバー13の軸13aの中心とハンドルレバー33の軸33bの中心を結ぶ線L1上、及び作動レバー13の軸13aの中心とアウトサイドレバー22の主軸7の中心を結ぶ線L2上に出力アーム部13cが位置したとき、作動レバー13とハンドルレバー33及び作動レバー13とアウトサイドレバー22の係合点における揺動方向が一致する。このL1、L2の線が、揺動範囲の内側の中央付近にあることにより、どちらのレバーも作動レバー13からの伝達効率は最良の状態にある。このため、作動レバー13は、所定のストロークを両レバーに伝達するために、どちらの方向に揺動させた場合も少ない範囲の揺動操作をすればよく、操作性が極めて良好である。
【0035】
また、作動レバー13の出力アーム部13c先端には、円弧状の当接突部13dが形成されているので、作動レバー13のいかなる揺動角度によっても、相手側の係合片22a、33cへの当接は円滑であり、操作性が向上する。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1のレバーと第2のレバーとは、異なる軸で枢支されているので、それぞれのレバーの要求されるストロークに応じて最適な位置で枢支可能であるため、レバーの大きさを必要最小限に止めることが出来、ロックコントロール装置の小型化がはかれる。また、出力アーム部を第1のレバーと第2のレバーの係合部の中間に配設したので、アウトサイドハンドルの作動ストロークが最小ですみ、ロックコントロール装置のさらなる小型化がはかれる。また、他部品を介在させる必要がないので、部品点数を削減できる。
【0037】
請求項2記載の発明によれば、アウトサイドハンドルとの係合部側の間隔が軸支されている枢支部より狭いハ字状に配設されていると、出力アーム部と第1のレバー及び出力アーム部と第2のレバーの揺動方向が一致する伝達効率が最良な位置が揺動範囲内に配置できるので、出力アーム部は第1のレバーまたは第2のレバーのどちらの方向に揺動させた場合も少ないストロークで揺動操作が可能で操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のスライドドアが搭載された車両を示す一部側面図である。
【図2】図1のアウトサイドハンドルと作動レバーとの係合関係を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態のロックコントロール装置の中立状態を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態のロックコントロール装置のアウトサイドハンドルによる全開ロック機構解除操作を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態のロックコントロール装置のアウトサイドハンドルによる全閉ロック機構解除操作を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態のロックコントロール装置のインサイドハンドルによる全開ロック機構解除操作を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態のロックコントロール装置のインサイドハンドルによる全閉ロック機構解除操作を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態のロックコントロール装置の施錠状態におけるアウトサイドレバーによる全閉ロック機構解除操作を示す側面図である。
【図9】本発明の一実施形態のロックコントロール装置のチャイルドプルーフ設定状態におけるインサイドハンドルによる全閉ロック機構解除操作を示す側面図である。
【図10】図3におけるX-X線断面図である。
【図11】図3におけるXI-XI線断面図である。
【図12】図3におけるXII-XII線断面図である。
【図13】本発明のロックコントロール装置の作動レバー、アウトサイドレバー、ハンドルレバーの配置関係を示す概略側面図。
【符号の説明】
1 スライドドア
4 全開ロック機構
6 全閉ロック機構
7 主軸
9 アウトサイドハンドル
13 作動レバー
13a 軸
13c 出力アーム部
22 アウトサイドレバー(第1レバー)
22a 係合片(係合部)
33 ハンドルレバー(第2レバー)
33c 係合片(係合部)
33b 軸

Claims (1)

  1. 車体の前後方向に摺動自在なスライドドアの全閉時に係合してスライドドアの開動作を規制する全閉ロック機構、および該スライドドアの全開時に係合してスライドドアの閉動作を規制する全開ロック機構を操作させるスライドドアのロックコントロール装置において、
    支点を中心に、ドア開方向およびドア閉方向に回動自在なアウトサイドハンドルの操作により揺動する出力アーム部の揺動運動を係合部で選択的に受ける第1と第2のレバーは、それぞれ異なる軸により枢支され、
    第1のレバーは、アウトサイドハンドルのドア開方向の操作により揺動する出力アーム部が係合部に当接して揺動することにより、全閉ロック機構を解除し、
    第2のレバーは、アウトサイドハンドルのドア閉方向の操作により揺動する出力アーム部が係合部に当接して揺動することにより、全開ロック機構を解除するとともに、
    出力アーム部は第1のレバーと第2のレバーの係合部の中間に配設されており、
    前記第1と第2のレバーは、入力を受けない中立状態において、係合部側が軸支されている枢支部より狭く、互いに向き合うハ字状に配設されている
    ことを特徴とするスライドドアのロックコントロール装置。
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