JP3891693B2 - チュービング装置の杭芯合わせ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーシングチューブを回転させながら押し込んで杭孔を掘削するチュービング装置を施工する杭施工箇所の中心に合わせて設置するチュービング装置の杭芯合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開昭63−251520号公報にあるように、ケーシングチューブを回転させながら地中に押し込むチュービング装置が知られている。このチュービング装置により1つの杭の施工が完了すると、次の杭施工箇所にチュービング装置を移動するが、その際、チュービング装置をクレーンにより吊り上げて、次の杭施工箇所にチュービング装置を移動していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来の方法では、チュービング装置が杭施工箇所に正確に設置されないと、杭の位置がずれてしまう。チュービング装置をクレーンにより吊り上げて杭施工箇所に降ろし、杭孔の中心とチュービング装置の中心とが一致しているか否かを確認し、ずれている場合には再びチュービング装置をクレーンにより吊り上げて、移動させてから杭施工箇所に降ろして中心を一致させるようにしていたので、設置に多くの時間を要し作業効率上の問題があった。
【0004】
本発明の課題は、効率よく、かつ正確にチュービング装置を杭施工箇所の中心に設置することができるチュービング装置の杭芯合わせ方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
ケーシングチューブの外周を把持して回転させながら前記ケーシングチューブを押し込むチュービング装置を杭芯に合わせて設置するチュービング装置の杭芯合わせ方法において、
定規の基準位置を杭施工箇所の中心に合わせ、
前記定規の位置決め孔に位置決め杭を打ち込み、
前記定規を取り外した後、前記位置決め杭に合わせて前記杭孔の両側に敷板を敷き、
前記両敷板の基準に前記チュービング装置を合わせて前記両敷板上に前記チュービング装置を設置することを特徴とするチュービング装置の杭芯合わせ方法がそれである。
【0006】
また、前記定規の基準位置に基準孔を形成し、前記杭施工箇所の中心に基準杭を打ち込んで前記定規の基準位置を前記杭施工箇所の中心に合わせるようにしてもよい。更に、前記定規には、前記杭孔の外側で、その両側に複数の前記位置決め孔をそれぞれ形成し、該複数の位置決め孔にそれぞれ前記位置決め杭を打ち込むようにしてもよい。あるいは、前記敷板の基準は、前記チュービング装置に合わせて形成された位置決め突起であってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図5に示すように、ケーシングチューブ1を回転しながら押し込むチュービング装置2は、ケーシングチューブ1の外周に等間隔で配置された複数の楔状のチャック部材4を備え、チャック部材4は、回転リング6に吊下げられている。回転リング6は、上部フレーム8にベアリング10を介して回転可能に支持されており、上部フレーム8と昇降フレーム12とは複数のチャックシリンダ14により連結されている。
【0008】
昇降フレーム12にはケーシングチューブ1を外周のチャック部材4と共に挿入可能な回転体16が、回転可能に支持されている。回転体16は、昇降フレーム12に固定された油圧の駆動モータ18により回転駆動されるように構成されている。
【0009】
また、昇降フレーム12はベースフレーム20の四隅に設けられた昇降シリンダ機構22により昇降されるように構成されている。ベースフレーム20の底面の四隅には、レベル調整用ジャッキ(図示せず)が取り付けられており、各レベル調整用ジャッキを駆動してベースフレーム20のレベルや傾斜を調整できるように構成されている。
【0010】
杭施工の際には、チュービング装置2にケーシングチューブ1が挿入されて、チャックシリンダ14が駆動されると、上部フレーム8が引き下げられ、チャック部材4がケーシングチューブ1の外周と回転体16との間に挿入されて、チャック部材4がケーシングチューブ1の外周を把持する。
【0011】
駆動モータ18が回転駆動されて回転体16と共にケーシングチューブ1が回転され、また、昇降シリンダ機構22が縮み側に駆動されて、昇降フレーム12が下降される。これにより、ケーシングチューブ1は、回転しながら地中に押し込まれ、ケーシングチューブ1先端の図示しない掘削ビットにより掘削が行われる。
【0012】
昇降シリンダ機構22がストローク端まで駆動されると、ケーシングチューブ1の把持が開放され、昇降シリンダ機構22が伸び側に駆動されて、昇降フレーム12を上昇させる。そして、前述した動作を繰り返し、ケーシングチューブ1による掘削が行われる。
【0013】
掘削が終了した後は、チュービング装置2を次の杭施工箇所に移動する。移動するに際しては、まず、次の杭施工箇所に図1に示すように定規30を置く。定規30には、基準位置としての基準孔32が中央に形成されており、また、定規30には、ケーシングチューブ1よりも外側に、かつ、ケーシングチューブ1の片側に複数の位置決め孔34,35が形成されている。更に、ケーシングチューブ1の反対側にも同様に複数の位置決め孔36,37が形成されている。
【0014】
ケーシングチューブ1の一方の側にある複数の位置決め孔34,35はピッチPa で形成されており、他方の側にある複数の位置決め孔36,37はピッチPa で形成されている。また、ケーシングチューブ1を間にした内側の位置決め孔35,36はピッチPb で形成されている。
【0015】
定規30は、杭孔38の施工箇所の中心に、基準位置としての基準孔32が合わされて置かれ、基準孔32に基準杭40が打ち込まれる。その後、各位置決め孔34〜37にそれぞれ位置決め杭42〜45が打ち込まれる。基準杭40、各位置決め杭42〜45を打ち込んだ後、定規30を基準杭40、位置決め杭42〜45から外すと共に、基準杭40は引き抜く。尚、定規30と基準杭40とは一体に形成して、基準杭40を杭孔38の施工箇所の中心に合わせるようにしてもよい。
【0016】
次に、各位置決め杭42〜45に応じて2枚の敷板46,48を敷く。敷板46,48には、図3に示すように、それぞれピッチPa で複数の位置決め孔50〜53が形成されている。敷板46,48はこの各位置決め孔50〜53に各位置決め杭42〜45が挿入されるようにして杭施工箇所を間にして敷かれる。
【0017】
また、敷板46,48には、予め基準としての位置決め突起54〜57が形成されており、両敷板46,48の位置決め孔51,52がピッチPb のときに、位置決め突起54〜57に合わせて敷板46,48にチュービング装置2を設置すると、チュービング装置2と杭孔38の施工箇所中心とが合うように、位置決め突起54〜57が形成されている。
【0018】
敷板46,48を敷いた後、図4に示すように、敷板46,48上に位置決め突起54〜57に合わせて図示しないクレーンにより吊り上げたチュービング装置2を設置する。これにより、チュービング装置2と杭孔38の施工箇所の中心とが合う。次に、前述したように、チュービング装置2よりケーシングチューブ1を把持して、ケーシングチューブ1を回転させながら地中に押込み、杭孔38を掘削する。
【0019】
杭施工箇所の中心には測量によりマーク等が付けられ、このマークに定規30の基準孔32を合わせることにより、容易に、かつ正確に定規30を杭施工箇所の中心に合わせることができる。また、基準杭40を基準孔32に打ち込むことにより、定規30のずれを防止することができる。
【0020】
定規30を取り外した後、複数の位置決め杭42〜45を各敷板46,48の位置決め孔50〜53に合わせて、挿入する。各敷板46,48には複数(本実施形態では2個づつ)の位置決め孔50〜53が形成されているので、各敷板46,48の位置は位置決め杭42〜45の位置に応じて決まる。従って、各敷板46,48を複数の位置決め杭42〜45に合わせて敷くだけで、各敷板46,48の位置が簡単に決まる。尚、ピッチPa は両敷板46,48で同じとする必要はない。
【0021】
更に、両敷板46,48の位置決め突起54〜57に合わせてチュービング装置2を両敷板46,48上に設置することにより、チュービング装置2は杭施工箇所の中心に正確に設置される。尚、位置決め突起54〜57に限らず、両敷板46,48にはチュービング装置2が入り込む溝等を形成してもよい。
【0022】
このように、杭孔38施工箇所の中心に合わせて定規30を置き、定規30の位置決め孔34〜37に位置決め杭42〜45を打ち込む。その後、定規30を取り外し、位置決め杭42〜45に合わせて敷板46,48を敷く。その敷板46,48上に、位置決め突起54〜57に合わせてチュービング装置2を設置する。
【0023】
これにより、チュービング装置2と杭孔38の施工箇所の中心とが容易に、かつ正確に一致し、ケーシングチューブ1を回転させながら押し込むことにより、杭孔38を掘削できる。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明のチュービング装置の杭芯合わせ方法は、定規を用いて位置決め杭を打ち込んだ後、位置決め杭に合わせて敷板を敷き、敷板の基準に合わせてチュービング装置を敷板上に設置するので、容易にかつ正確にチュービング装置を杭施工箇所の中心に設置することができるという効果を奏する。
【0025】
また、定規に基準孔を形成し、基準孔に基準杭を打ち込むようにすると、定規の基準位置を杭施工箇所の中心に合わせた状態で、定規がずれないようにすることができる。更に、定規には、杭孔の両側にそれぞれ位置決め孔を形成することにより、敷板の位置を容易に決めることができる。敷板に位置決め突起を形成することにより、チュービング装置の位置を容易に決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのチュービング装置の杭芯合わせ方法に用いる定規の合わせ方を示す説明図である。
【図2】本実施形態の敷板の敷き方を示す説明図である。
【図3】本実施形態の敷板の平面図である。
【図4】本実施形態のチュービング装置を敷板上に設置する状態を示す説明図である。
【図5】本実施形態のチュービング装置による掘削の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ケーシングチューブ 2…チュービング装置
30…定規 32…基準孔
34〜37…位置決め孔 38…杭孔
40…基準杭 42〜45…位置決め杭
46,48…敷板 50〜53…位置決め孔
54〜57…位置決め突起
Claims (4)
- ケーシングチューブの外周を把持して回転させながら前記ケーシングチューブを押し込むチュービング装置を杭芯に合わせて設置するチュービング装置の杭芯合わせ方法において、
定規の基準位置を杭施工箇所の中心に合わせ、
前記定規の位置決め孔に位置決め杭を打ち込み、
前記定規を取り外した後、前記位置決め杭に合わせて前記杭孔の両側に敷板を敷き、
前記両敷板の基準に前記チュービング装置を合わせて前記両敷板上に前記チュービング装置を設置することを特徴とするチュービング装置の杭芯合わせ方法。 - 前記定規の基準位置に基準孔を形成し、前記杭施工箇所の中心に基準杭を打ち込んで前記定規の基準位置を前記杭施工箇所の中心に合わせることを特徴とする請求項1記載のチュービング装置の杭芯合わせ方法。
- 前記定規には、前記杭孔の外側で、その両側に複数の前記位置決め孔をそれぞれ形成し、該複数の位置決め孔にそれぞれ前記位置決め杭を打ち込むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のチュービング装置の杭芯合わせ方法。
- 前記敷板の基準は、前記チュービング装置に合わせて形成された位置決め突起であることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のチュービング装置の杭芯合わせ方法。
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JP12741498A JP3891693B2 (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | チュービング装置の杭芯合わせ方法 |
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JPH11323932A JPH11323932A (ja) | 1999-11-26 |
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1998
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