JP3887254B2 - 防水コネクタのシール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雄型コネクタハウジングの嵌合凸部の側部と雌型コネクタハウジングの嵌合凹部との間をシール部材によって確実にシールすることができる防水コネクタのシール構造に関するものである。
【従来の技術】
従来、自動車等に使用されているコネクタは水が浸入しないようにほとんどが防水性のものである。この防水コネクタとしては、いろいろな種類のものがあり、例えば車両に搭載されるモータ等の電気機器に設けられたコネクタと電線の端部に装着されたコネクタとを嵌合させて電気的に接続させるものや、2つの電線の端部を雌雄コネクタを介して接続させるものがあるが、ほとんどが雄型コネクタハウジングの嵌合凸部と雌型コネクタハウジングの嵌合凸部とを嵌合させ、その嵌合部分をシールする構造のものである。
【0002】
防水コネクタとしては、具体的には例えば、図6に示すようなものがある。この防水コネクタ40は、雄型コネクタハウジング41の嵌合凸部42と雌型コネクタハウジング43の嵌合凹部44とを嵌合させることにより、嵌合凸部42の側部と嵌合凹部44との間がシール部材45によってシールされるものである。シール部材45は、図6及び図7に示すように、ゴム材から成る柔軟な筒状パッキン46の端部に、樹脂材から環状に形成された硬質のパッキンホルダ47が接着剤等により固着され、パッキンホルダ47の外周面の2箇所に、外周面から突出する係合爪48が形成されている。
このシール部材45を雄型コネクタハウジング41の外壁を構成するフード49内の嵌合凸部42の外周上に挿入し、図8に示すように、係合爪48と係止突起50とを係合させることにより、シール部材45が雄型コネクタハウジング41に固定される。この雄型コネクタハウジング41の嵌合凸部42に、図6に示すように、雌型コネクタハウジング43の嵌合凹部44を嵌合させると、嵌合凹部44の内壁によって筒状パッキン46が押圧されて弾性変形し雌型コネクタハウジング43の壁面に密着するので、雄型コネクタハウジング41と雌型コネクタハウジング43との間がシールされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のシール部材は、ゴム材から成る柔軟な筒状パッキンと、樹脂材から環状に形成された硬質のパッキンホルダとの2つの別部材を例えば接着剤を用いて固着して形成されているため、雌型コネクタハウジングの嵌合凸部と雄型コネクタハウジングの嵌合凹部とを嵌合させるとき、シール部材に嵌合方向に沿った大きな力が作用すると、筒状パッキンとパッキンホルダとの固着部分から分離されることがあり得り、雌型コネクタハウジングと雄型コネクタハウジングとの間のシールを十分に行えないことにもなる場合がある。
【0004】
また、雌型コネクタハウジングと雄型コネクタハウジングとの嵌合形状、例えば嵌合凸部の側部の形状が特殊な場合、例えば内側に向って湾曲されている箇所がある場合には、その湾曲部分に筒状パッキンが密着せずに、嵌合凸部の側部から離れて浮き上がりこのまま嵌合凹部を嵌合させると、その筒状パッキンがかみ込み等を起こして、雌型コネクタハウジングと雄型コネクタハウジングとの間のシールを十分に行えないことがあり得る。
【0005】
そこで、本発明は、このような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、かみ込み等を起こすことなくシールを確実に行うことができる防水コネクタのシール構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の防水コネクタのシール構造は、雄型コネクタハウジングの嵌合凸部を雌型コネクタハウジングの嵌合凹部内に挿嵌したときの嵌合凸部の側部と嵌合凹部との間を環状のシール部材によってシールする構造において、内側に向かって曲がっている前記嵌合凸部の側部に、該嵌合凸部の曲部のうち最も内側に位置されている箇所に少なくとも1つの係合部を配設し、前記シール部材の内周部に、前記係合部と係合してシール部材を嵌合凸部の側部に密着させる係止突部を一体的に設け、前記嵌合凸部内に、側部に凹部を有する接続端子が収容され、前記係合部が、前記嵌合凹部内に収容された接続端子の凹部に連通する係合孔であり、前記係止突部が、前記係合孔を貫通して接続端子の凹部内に先端部が挿入される係止突起であることを特徴とする。
【0007】
このように構成することで、嵌合凸部の側部にシール部材を位置させつつ係止突部を係合部に係合させることにより、シール部材が雄型コネクタハウジングの嵌合凸部の側部に密着する。雄型コネクタハウジングの嵌合凸部に、雌型コネクタハウジングの嵌合凹部を嵌合させることにより、嵌合凹部の内壁によってシール部材が押圧されて弾性変形して内壁に密着するので、嵌合凸部と嵌合凹部との間がシールされる。このように嵌合するとき、シール部材に嵌合方向の大きな力が作用した場合でも、係止突部がシール部材に一体的に設けられているため、シール部材が嵌合凸部から離れることがないので、かみ込み等を起こすことなくシール部材によるシールを確実に行える。
【0008】
また、前記嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合形状が、内側に向って曲っている曲部を有し、前記係合部が嵌合凸部の曲部のうち最も内側に位置されている箇所に少なくとも1つの係合部が配設されている構成を採用している
【0009】
これにより、嵌合凸部の曲部ではシール部材が曲部から離れて浮き上がり易いが、シール部材の係止突部を曲部の係合部に係合させることにより、シール部材が曲部において浮き上がることがないので、嵌合形状が特殊な場合でも、かみ込み等を起こすことなくシール部材によるシールを確実に行える。
【0010】
また、前記嵌合凸部の側部の少なくとも一部が露出し、この露出している側部に前記シール部材を密着させると共に、シール部材が密着する箇所に、シール部材として機能すべくシール部材の一部を露出させて収容するシール部材収容溝を設けることが好ましい
【0011】
このようにシール部材収容溝が露出している嵌合凸部の側部に設けられているので、シール部材の収容(装着)を容易に行える。また、シール部材がシール部材収容溝に収容されているため、嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合するとき、シール部材が嵌合方向に沿ってずれ難いので、シール部材によるシールをより確実に行える。
【0012】
また、前記嵌合凸部内に、側部に凹部を有する接続端子が収容され、前記係合部が、前記嵌合凸部内に収容された接続端子の凹部に連通する係合孔であり、前記係止突部が、前記係合孔を貫通して接続端子の凹部内に先端部が位置されて係止される係止突起である構成を採用している。
【0013】
このように、係止突起を係合孔に挿入してシール部材を係止するとき、係止突起の先端部が嵌合凸部内に収容された接続端子の凹部内に位置されるため、接続端子の収容が不完全の場合には、係止突起の挿入を完全に行えず、接続端子の完全収容状態の可否を検知することができ、しかも接続端子のガタツキを抑えることができる
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1乃至図3は本発明の防水コネクタのシール構造の一例を示す図である。図4は本発明のシール部材の一例を示す斜視図である。図5は本発明の接続コネクタとコネクタ部との関係を示す一部断面図である。
【0015】
図1乃至図3、図5において、1は接続コネクタ2のコネクタハウジング(一方のコネクタハウジング)である。接続コネクタ2は、シールド電線等の絶縁被覆電線3の端部に接続されるものであり、この接続コネクタ2と嵌合されて接続されるコネクタとしては、他のシールド電線等の絶縁被覆電線の端部に接続されたコネクタでもよいが、本実施の形態では、例えば車両に搭載されるモータ等の電気機器4に設けられたコネクタ部5の場合について説明する。
【0016】
電気機器4は、例えば、電気自動車の3相交流モータであり、一体的にほぼ円弧状のコネクタ部5が突設され、このコネクタ部5は、図5に示すように、例えば雌型コネクタとして形成されていると共に、接続コネクタ2が雄型コネクタとして形成されている。
コネクタ部5の雌型コネクタハウジング6には、ほぼ円弧状の嵌合凹部7が設けられ、この嵌合凹部7内には、その円弧方向に沿って所定の間隔を隔てて3つのピン状の機器端子8が底部から深さ方向に突出して設けられている。嵌合凹部7の底部には、絶縁部材9が設けられ、この絶縁部材9は嵌合凹部7の側部にも設けるようにしてもよい。また、雌型コネクタハウジング6にはCリング10が取り付けられ、各機器端子8が係止されている。なお、コネクタ部5は、機器端子(電極)8を3つ有しているが、これに限定されるものではなく、1つでも、2つ又は4つ以上の場合でもよい。
コネクタ部5の周縁部には、接続コネクタ2が嵌合される嵌合段部11が周設されていると共に、接続コネクタ2を固定する例えばボルト(図示せず)が螺合するネジ溝が螺刻されているコネクタ固定孔12が設けられている。
【0017】
接続コネクタ2のコネクタハウジング(雄型コネクタハウジング)1は、図1乃至図3、図5に示すように、断面ほぼ円弧状の円弧状柱体に形成され、一端部、図示例では下端部は、雌型コネクタハウジング6の嵌合凹部7に嵌合するほぼ円弧状の嵌合凸部13として形成されている。嵌合凸部13の嵌合方向の長さ(嵌合凹部7に挿入されて嵌合される部分の長さ)は、嵌合凹部7の深さ方向(嵌合方向)の長さより短い寸法、例えば若干短い寸法に形成されている。雄型コネクタハウジング1の側部下端部は、嵌合凸部13の嵌合方向に沿って延出し、コネクタ部5の嵌合段部11に嵌合する嵌合片14として形成されている。つまり、嵌合凸部13の基部及びその近傍が嵌合片14によって覆われた形状に形成されている。
雄型コネクタハウジング1には、コネクタ固定孔12に螺合して雄型コネクタハウジング1(接続コネクタ2)をコネクタ部5に固定するボルト(図示せず)を貫通させるボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。
【0018】
雄型コネクタハウジング1には、一端面(嵌合凸部13の先端面)から他端面(上面)を貫通する円形状の電線挿通孔15が3つ設けられている。電線挿通孔15は、雄型コネクタハウジング1を雌型コネクタハウジング6に嵌合したとき、3つの機器端子8の軸とほぼ同軸に位置されるように円弧方向に沿って所定の間隔を隔てて配設されている。電線挿通孔15は、ほぼ中央部から上面までが電線部16に、残りが接続端子収容部17として形成されている。
電線部16は、絶縁被覆電線3の外径より大径の円形に形成され、絶縁被覆層が被覆されている絶縁被覆電線3が位置される。
接続端子収容部17は、絶縁被覆電線3の外径より若干大きな径の円形に形成されており、接続端子18が収容されるようになっている。
【0019】
接続端子18は、導電性材料により絶縁被覆電線3の外径とほぼ同じ外径で、かつ、絶縁被覆電線3の芯線3a(又は機器端子8)の径より若干大きな内径の円筒状に形成されている。接続端子18は、その内部の中央部が閉塞されており、絶縁被覆電線3の絶縁被覆層を除去した芯線3aを挿入して例えば6箇所で加締めて固着する第1接続部19と、機器端子8が挿入される第2接続部20とにより形成されている。第2接続部20には、機器端子8の外径より小径に形成されるばね挟持部21が設けられている。
【0020】
接続端子18の周面(側部)の中央部には、その周方向に沿って断面凹状の凹部(首部)22が設けられ、この首部22は、接続端子収容部17に収容されたとき、嵌合片14の先端より嵌合方向前方の嵌合凸部13内に位置されるようになっている。また、接続端子18の第2接続部20の端部の近傍の周面には係止溝23が設けられている。また、接続端子18の第1接続部19の外周端部は、端部にいくに連れて漸次縮径された係合部24として形成されている。
【0021】
電線挿通孔15の電線部16と接続端子収容部17との間には、接続端子収容部17に収容した接続端子18の第1接続部19の端部の係合部24と係合して接続端子18の接続端子収容部17からの抜け出を防止する弾性変形可能な係止片25が設けられている。
電線挿通孔15の嵌合凸部13側の開口部15aは、接続端子18の接続端子収容部17の内径とほぼ同じか若干大きな径に形成されている。嵌合凸部13の下方には、接続端子18の係止溝23に係合して接続端子18を係止する係止部材(図示せず)を取り付ける係止孔26が設けられている。
【0022】
嵌合凸部13の嵌合凹部7に嵌合される側部(外周部)13aには、その周方向に沿ってシール部材27が密着されている。シール部材27の位置は、嵌合凹部7に嵌合される部分であれば特に限定されないが、好ましくは嵌合片14の先端部より嵌合方向前方の外部に露出している部分(嵌合片14の内部でない部分)であって接続端子収容部17に収容した接続端子18の首部22に対応した位置である。
【0023】
シール部材27が密着される嵌合凸部13の側部には、シール部材27として機能すべくシール部材27の一部を露出させて収容するシール部材収容溝28が設けられている。シール部材収容溝28は、シール部材27の一部を収容してシール部材収容溝28から露出した部分でシール部材27としての機能を図るもので、シール部材収容溝28から露出する部分は好ましくはシール部材27のほぼ半分又はそれ以上がよい。
シール部材収容溝28の形状は、特に限定されず、例えば、図示するように矩形状、半円形状、半楕円状等どのように形成してもよい。シール部材収容溝28の大きさは、収容されたシール部材27が嵌合方向に沿ってほとんど移動しないような大きさに形成することが好ましい。
【0024】
嵌合凸部13のシール部材収容溝28内には、接続端子収容部17に貫通する係合部である円形状の係合孔29が設けられている。係合孔29は、シール部材27を設ける位置(シール部材収容溝28内)に1つ又は2つ以上設けてもよいが、シール部材27を設けたとき(例えばシール部材収容溝28内に収容したとき)、シール部材収容溝28からシール部材27が離脱する箇所には必ず設けるようにする。例えば、嵌合凸部13が円弧状に形成されている場合には、内側に向って曲っている曲部、つまり内周部のほぼ中央部(最も内側)に係合孔29を設けるようにする。
【0025】
シール部材27としては、特に限定されないが、例えば柔軟性弾性材料により形成された環状のものである。シール部材27の断面形状は、ほぼ円形状、楕円形状、矩形状、多角形状等どのように形成してもよく、シール部材27の嵌合凹部7との接触部分及び/又は嵌合凸部13との接触部分にはその周方向に沿ってリップや突条を1又は2以上設けるようにしてもよい。シール部材27の長さは、密着させる嵌合凸部13の側部の周方向の長さより若干短い寸法に形成することがよく、例えばシール部材27をシール部材収容溝28内に収容するときにはシール部材収容溝28内の長さより若干短い寸法に形成することがよい。シール部材27としては、具体的には例えば、図4に示すようなOリングが用いられる。
【0026】
シール部材27の内周部には、図1、図2及び図4に示すように、係合孔29と係合してシール部材27をシール部材収容溝28(嵌合凸部13の側部)に密着させる係止突部30が一体的に内側に向けて突設されている。
係止突部は、具体的には、係合孔29の径より若干小さい径であって、その係合孔29の長さより若干長い円柱部30aと、その円柱部30aの先端部に設けられ、係合孔29の径より大径に形成された円錐体状に形成された頭部30bとからなる係止突起30として形成されている。係止突起30は、係合孔29に応じて例えば係合孔29が1つの場合には図示するようにシール部材27の内周部に1つ設けられており、係止突起30を係合孔29に挿入して係止すると共にシール部材27をシール部材収容溝28に収容させることにより、シール部材27がシール部材収容溝28(嵌合凸部13の側部)に密着するようになっている。なお、係止突起30及び係合孔29によりシール部材27を密着させたが、シール部材27のシール機能を十分に発揮することができるならば、シール部材収容溝28にシール部材27を密着させた状態を保持する構造例えば嵌合構造やシール部材収容溝28の開口部にリブを設けるようにしてもよい。
【0027】
さて、雄型コネクタハウジング1の嵌合凸部13と雌型コネクタハウジング6の嵌合凹部7とを嵌合させるには、まず、絶縁被覆電線3の端部の絶縁被覆層を除去して芯線3aを露出させる。この露出させた芯線3aを接続端子18の第1接続部19に挿入して、第1接続部19をその周方向に沿った例えば6箇所を加締めて接続端子18を絶縁被覆電線3の芯線3aに固着する。
【0028】
この絶縁被覆電線3を雄型コネクタハウジング1の電線挿通孔15に挿入する。つまり、固着した接続端子18の第2接続部20を雄型コネクタハウジング1の上面の電線挿通孔15の開口部から挿入し、接続端子18が電線部16から接続端子収容部17に達すると、接続端子18(第2接続部20)の先端部が係止片25に接触して係止片25を押圧して弾性変形させる。これにより、係止片25が接続端子18の挿入を許容するように弾性変形し、接続端子18が接続端子収容部17に挿入され、接続端子18が完全に接続端子収容部17に挿入されて収容される。完全収容されると、図1に示すように、第2接続部20の先端部が電線挿通孔15の開口部15aを形成する壁部に当接すると共に、係止片25が接続端子18による押圧が解除されてもとの形状に復帰して、第1接続部19の端部の係合部24と係合して接続端子18の接続端子収容部17からの抜け出が防止される。
残りの絶縁被覆電線においても同様に接続端子18を固着して電線挿通孔15に挿入して、接続端子18を接続端子収容部17に収容させる。
【0029】
この雄型コネクタハウジング1の嵌合凸部13を、図5に示すように、雌型コネクタハウジング6の嵌合凹部7につき合せてから、嵌合凹部7内に挿入して機器端子8を電線挿通孔15内へと導き入れる。機器端子8の先端部は接続端子18の第2接続部20に進入し、ばね挟持部21に当接して止まる。
この雄型コネクタハウジング1のボルト挿通孔にそれぞれボルトを挿入して、各ボルトの先端部を雌型コネクタハウジング6のコネクタ固定孔12に螺合させる。これらボルトを締め付けることによって、機器端子8の先端部が第2接続部20のばね挟持部21を弾性変形させつつ第2接続部20内に進入する。そして、嵌合凸部13が嵌合凹部7に嵌合されると共に、雄型コネクタハウジング1の嵌合片14が雌型コネクタハウジング6の嵌合段部11に嵌合されて、各機器端子8と絶縁被覆電線3の芯線3aとがそれぞれ電気的に接続される。
【0030】
このように、雄型コネクタハウジング1の嵌合凸部13を雌型コネクタハウジング6の嵌合凹部7に嵌合させるとき、嵌合凸部13の側部13aには、図1乃至図3、図5に示すようにシール部材27例えばOリングが密着されているため、嵌合凹部7の内壁によってシール部材27が押圧されて弾性変形して内壁に密着するので、嵌合凸部13の側部13aと嵌合凹部7との間がシール部材27によってシールされる。
【0031】
そのシール部材27は、内周部に係止突起30が一体的に設けられ、この係止突起30が嵌合凸部13の側部13aの係合孔29に挿入されて係止され、嵌合凸部13の側部13aに密着されているので、かみ込み等を起こすことなくシール部材27によるシールを確実に行える。
すなわち、シール部材27の係止突起30の頭部30bを係合孔29に当接させて係合孔29に押し込むと、頭部30bが弾性変形して係合孔29に挿入される。頭部30bは、係合孔29を貫通すると元の形状に復帰して係合孔29を形成する壁部に係止される。これにより、シール部材27が嵌合凸部13の側部13aに密着されるため、嵌合凸部13を嵌合凹部7内に挿入して嵌合させるとき、シール部材27に嵌合方向に沿った大きな力が作用しても、係止突起30はシール部材27に一体的に設けられているので、シール部材27が嵌合凸部13の側部13aの密着位置からずれることがない。したがって、かみ込み等を起こすことなく雄型コネクタハウジング1と雌型コネクタハウジング6との間を確実にシールすることができる。
【0032】
また、係合孔29は、シール部材27が嵌合凸部13の表面から離脱し易い箇所、例えば、嵌合凸部13が円弧状に形成されている場合には、内側に向って曲っている曲部、つまり内周部のほぼ中央部(最も内側)に設けられ、この係合孔29に係止突起30が挿入されて係止され、シール部材27が密着されているため、シール部材27が曲部において浮き上がることがないので、嵌合形状が特殊な場合でも、かみ込み等を起こすことなくシール部材27によるシールを確実に行える。
【0033】
すなわち、嵌合凸部13の曲部ではシール部材27が曲部から離れて浮き上がり易い。特にシール部材27としてOリングを用いると、Oリングの初期形状は、嵌合凸部13の円弧形状ではなく、円形や楕円形又はその形に近い形状であるので、嵌合凸部13の側部13aに密着させると、シール部材27は曲部において側部13aの表面から離れて浮き上がる。この状態のまま嵌合凸部13を嵌合凹部7に嵌合させると、浮き上がったシール部材27がかみ込み等を起こすことがある。これに対して、係止突起30を係合孔29に挿入して係止させることにより、曲部においてシール部材27が側部13aの表面から離れて浮き上がることなく密着するので、嵌合形状が特殊な場合でも、かみ込み等を起こすことなくシール部材27によるシールを確実に行える。
【0034】
また、シール部材27が密着されている箇所が、嵌合片14より嵌合方向前方の露出している嵌合凸部13の側部13aであるため、シール部材27の収容(装着)を容易に行える。つまり、雄型コネクタハウジング1は小さなものがおおく、例えば、嵌合凸部13がフード等の内部に位置されていると、そのフードと嵌合凸部13との間には指も入らないので、シール部材27を装着し難い。これに対して、シール部材27を密着させる箇所が露出していると、外部に邪魔になるものがないので、シール部材27の装着を行えやすい。
【0035】
また、シール部材27をシール部材収容溝28に収容させて嵌合凸部13の側部13aに密着させることにより、シール部材27に嵌合方向に沿った力が作用しても、シール部材27が嵌合凸部13の側部13aの密着位置からずれ難いので、シール部材27によるシールをより確実に行える。
【0036】
また、係合孔29が接続端子収容部17に収容した接続端子18の首部22に対応する位置に設けられ、この係合孔29に挿入した係止突起30の頭部30bが接続端子18の首部22内に挿入されるので、接続端子18の接続端子収容部17への収容が不完全の場合には、係止突起30の挿入を完全に行えず、接続端子18の完全収容状態の可否を検知することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上要するに請求項1に記載の発明によれば、シール部材を嵌合凸部に係合する係止突部がシール部材に一体的に設けられているため、嵌合時、シール部材が嵌合凸部から離れることがないので、かみ込み等を起こすことなくシール部材によるシールを確実に行える。
また、シール部材が曲部において浮き上がることがないので、嵌合形状が特殊な場合でも、かみ込み等を起こすことなくシール部材によるシールを確実に行える。
また、シール部材の装着を容易に行えると共に、嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合するとき、シール部材が嵌合方向に沿ってずれ難いので、シール部材によるシールをより確実に行える。
また、係止突起を係合孔に挿入してシール部材を係止するとき、係止突起の先端部が嵌合凸部内に収容された接続端子の凹部内に位置されるので、接続端子の完全収容状態の可否を検知することができ、接続端子のガタツキは確実に防止される
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、シール部材が曲部において浮き上がることがないので、嵌合形状が特殊な場合でも、かみ込み等を起こすことなくシール部材によるシールを確実に行える。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、シール部材の装着を容易に行えると共に、嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合するとき、シール部材が嵌合方向に沿ってずれ難いので、シール部材によるシールをより確実に行える。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、係止突起を係合孔に挿入してシール部材を係止するとき、係止突起の先端部が嵌合凸部内に収容された接続端子の凹部内に位置されるので、接続端子の完全収容状態の可否を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水コネクタのシール構造の一例を示す断面図である。
【図2】図1中のA−A線矢視断面図である。
【図3】本発明の防水コネクタのシール構造の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明のシール部材の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の接続コネクタとコネクタ部との関係を示す一部断面図である。
【図6】従来の防水コネクタのシール構造の一例を示す断面図である。
【図7】従来のシール部材と雌型コネクタハウジングとの関係を示す斜視図である。
【図8】従来のシール部材の係止の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 雄型コネクタハウジング
6 雌型コネクタハウジング
7 嵌合凹部
13 嵌合凸部
13a 側部
18 接続端子
22 首部(凹部)
27 シール部材(Oリング)
28 シール部材収容溝
29 係合孔(係合部)
30 係止突起(係止突部)

Claims (1)

  1. 雄型コネクタハウジングの嵌合凸部を雌型コネクタハウジングの嵌合凹部内に挿嵌したときの嵌合凸部の側部と嵌合凹部との間を環状のシール部材によってシールする構造において、内側に向かって曲がっている前記嵌合凸部の側部に、該嵌合凸部の曲部のうち最も内側に位置されている箇所に少なくとも1つの係合部を配設し、前記シール部材の内周部に、前記係合部と係合してシール部材を嵌合凸部の側部に密着させる係止突部を一体的に設け、前記嵌合凸部内に、側部に凹部を有する接続端子が収容され、
    前記係合部が、前記嵌合凹部内に収容された接続端子の凹部に連通する係合孔であり、前記係止突部が、前記係合孔を貫通して接続端子の凹部内に先端部が挿入される係止突起であることを特徴とする防水コネクタのシール構造。
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