JP3886751B2 - グアニジン誘導体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫剤として有用なグアニジン誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−157308には、殺虫活性を有するグアニジン誘導体及びその製造方法が開示されている。該グアニジン誘導体の改良製造方法として、下記の図式1に示すように、イミド基を有するイソチオ尿素誘導体を経由する方法が特開平5−9173に開示されている。
図式1
【化3】
Figure 0003886751
(式中、R,R,R4aおよびR5aは同一または異なって、水素または置換されていてもよい炭化水素基を、A’は置換されていてもよい2価の炭化水素基を、Q’は置換されていてもよい複素環基を、X’は電子吸引基を、YおよびYは同一または相異なって脱離基を、n’は0または1を示す。)
また、特開平2−288860に殺虫活性を有するグアニジン誘導体が開示されており、その製造方法は以下のように開示されている。
【化4】
Figure 0003886751
(式中、R1’およびR2’は水素またはC1−4アルキル基を、R4’はC1−4アルキル基を、ZはハロゲンまたはC1−4アルキル基で置換されていてもよい少なくとも1個の窒素原子を有する5または6員複素環基を、R5’およびR6’は水素またはC1−4アルキル基を示す。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらのグアニジン誘導体の製造方法では、原料化合物として具体的にはいずれもチオイソウレア誘導体が用いられ、最終目的化合物のグアニジン誘導体の製造工程では、悪臭を有する、式RSH(式中、Rは置換されていてもよい炭化水素基を示す。)で表されるメルカプタン化合物が副生するという欠点を有している。このような現状において、反応操作が簡便で、より高い収率で、悪臭が発生しない工業的により有利なグアニジン誘導体の製造方法の開発が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成するため、式
【化5】
Figure 0003886751
(式中、Rは水素または置換されていてもよい炭化水素基を、Rは置換されていてもよいアミノ基を、Qは置換されていてもよい複素環基を、Xは電子吸引基を、nは0または1を示す。)で表わされるグアニジン誘導体〔I〕の製造ルートを鋭意検討した。その結果、式
【化6】
Figure 0003886751
(式中、Rは置換されていてもよい炭化水素基を、Xは前記と同意義を示す。)で表わされるN−置換−イソ尿素誘導体〔II〕またはその塩と、式
【化7】
Figure 0003886751
(式中、Aは置換されていてもよい2価の炭化水素基を、Y及びYは同一または相異なって脱離基を示す。)で表わされる化合物〔III〕とを反応させることにより、式
【化8】
Figure 0003886751
(式中の記号は前記と同意義を示す。)で表わされるN−環状ジアシル−N’−置換−イソ尿素誘導体〔IV〕が高収率で製造できること、および化合物〔IV〕と式Q−(CH−NH−R 〔V〕
(式中の記号は前記と同意義を示す。)で表される化合物〔V〕またはその塩とを反応させることにより、式
【化9】
Figure 0003886751
(式中の記号は前記と同意義を示す。)で表わされる化合物〔VI〕またはその塩が高収率で製造できることを見いだした。そして、この知見に基づいてさらに検討を加えた結果、意外にも化合物〔VI〕またはその塩とアミン類またはその塩とを水中または水と有機溶媒との混合溶媒中で反応させることにより、グアニジン誘導体〔I〕またはその塩が高収率で製造できることを発見した。さらにこれらに基づいて鋭意研究を重ねた結果本発明を完成した。
【0005】
すなわち本発明は、
(1)式
【化10】
Figure 0003886751
(式中、RはC1−3アルキル基を、Rは水素またはC1−4アルキル基を、Qは置換されていてもよい複素環基を、Xは電子吸引基を、nは0または1を示す。)で表わされる化合物またはその塩とC1−4アルキルアミンまたはその塩とを水中、または水と有機溶媒との混合溶媒中で反応させる式
【化11】
Figure 0003886751
(式中、RはC1−4アルキルアミノ基を、その他の記号は前記と同意義を示す。)で表わされる化合物またはその塩の製造法;
(2)O−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N’−ニトロイソ尿素またはその塩とメチルアミンまたはその塩とを水中、または水と有機溶媒との混合溶媒中で反応させることを特徴とする1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジンまたはその塩の製造法;および、
(3)O−メチル−N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N’−ニトロイソ尿素またはその塩とメチルアミンまたはその塩とを水中、または水と有機溶媒との混合溶媒中で反応させることを特徴とする1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジンまたはその塩の製造法;等に関する。
【0006】
上記式中、RおよびRで示される置換されていてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、例えば飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基が挙げられる。該飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基の好ましい具体例としては、例えばメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,s−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデシル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデシル等のC1−15アルキル基、例えばビニル,アリル,2−メチルアリル,2−ブテニル,3−ブテニル,3−オクテニル等のC2−10アルケニル基、例えばエチニル,2−プロピニル,3−ヘキシニル等のC2−10アルキニル基、例えばシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル等のC3−10シクロアルキル基、例えばシクロプロペニル,シクロペンテニル,シクロヘキセニル等のC3−10シクロアルケニル基などが挙げられる。該芳香族炭化水素基の好ましい具体例としては、例えばフェニル,ナフチル,アズレニル,アントリル,フェナントリル等のC6−14アリール基、例えばベンジル,フェネチル,ベンゾヒドリル等のC7−13アラルキル基などが挙げられる。Qで示される置換されていてもよい複素環基の複素環基としては、例えば酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1〜5個含む3〜8員環基またはその縮合環基などが用いられ、その具体例としては、例えば2−または3−チエニル、2−または3−フリル、1−,2−または3−ピロリル、2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−オキサゾリル、2−,4−または5−チアゾリル、1−,3−,4−または5−ピラゾリル、1−,2−,4−または5−イミダゾリル、3−,4−または5−イソオキサゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリル、3−または5−(1,2,4−オキサジアゾリル)、2−または5−(1,3,4−オキサジアゾリル)、3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル)、2−または5−(1,3,4−チアジアゾリル)、4−または5−(1,2,3−チアジアゾリル)、3−または4−(1,2,5−チアジアゾリル)、1−,4−または5−(1,2,3−トリアゾリル)、1−,3−または5−(1,2,4−トリアゾリル)、1−または5−(1H−テトラゾリル)、2−または5−(2H−テトラゾリル)、N−オキシド−2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−ピリミジニル、N−オキシド−2−,4−または5−ピリミジニル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル、N−オキシド−3−または4−ピリダジニル、トリアジニル、オキソトリアジニル、オキソイミダジニル、ジオキソトリアジニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペリジノ、ピラニル、チオピラニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、モルホリノ、1,4−チアジニル、1,3−チアジニル、ピペラジニル、ピペラジノなどの複素環基、インドリル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル、トリアゾロ[4,5−b]ピリダジニル、クロマニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、インドリジニル、キノリジニル、1,8−ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナントリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの縮合複素環基などが用いられる。
【0007】
これらの炭化水素基及び複素環基は、置換可能な位置に同一または相異なる置換基を1〜5個、好ましくは1〜3個有していてもよい。また置換基がハロゲン原子の場合は、該炭化水素基及び複素環基に可能な最大の数まで置換していてもよい。該置換基の好ましい具体例としては、例えばメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,s−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデシル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデシル等のC1−15アルキル基、例えばシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル等のC3−10シクロアルキル基、例えばビニル,アリル,2−メチルアリル,2−ブテニル,3−ブテニル,3−オクテニル等のC2−10アルケニル基、例えばエチニル,2−プロピニル,3−ヘキシニル等のC2−10アルキニル基、例えばシクロプロペニル,シクロペンテニル,シクロヘキセニル等のC3−10シクロアルケニル基、例えばフェニル,ナフチル等のC6−10アリール基、例えばベンジル,フェニルエチル等のC7−11アラルキル基、ニトロ基、ニトロソ基、水酸基、メルカプト基、シアノ基、オキソ基、チオキソ基、カルバモイル基、例えばメチルカルバモイル,ジメチルカルバモイル等のモノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、例えばフェニルカルバモイル等のC6−14アリール−カルバモイル基、カルボキシル基、例えばメトキシカルボニル,エトキシカルボニル等のC1−4アルコキシ−カルボニル基、例えばフェノキシカルボニル等のC6−14アリールオキシ−カルボニル基、スルホ基、例えばフッ素,塩素,臭素,ヨウ素等のハロゲン原子、例えばメトキシ,エトキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,ブトキシ,イソブトキシ,s−ブトキシ,t−ブトキシ等のC1−4アルコキシ基、例えばフェノキシ等のC6−10アリールオキシ基、例えばメチルチオ,エチルチオ,プロピルチオ,イソプロピルチオ,ブチルチオ,イソブチルチオ,s−ブチルチオ,t−ブチルチオ等のC1−4アルキルチオ基、例えばフェニルチオ等のC6−10アリールチオ基、例えばメチルスルフィニル,エチルスルフィニル,プロピルスルフィニル,イソプロピルスルフィニル,ブチルスルフィニル,イソブチルスルフィニル,s−ブチルスルフィニル,t−ブチルスルフィニル等のC1−4アルキルスルフィニル基、例えばフェニルスルフィニル等のC6−10アリールスルフィニル基、例えばメチルスルホニル,エチルスルホニル,プロピルスルホニル,イソプロピルスルホニル,ブチルスルホニル,イソブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル等のC1−4アルキルスルホニル基、例えばフェニルスルホニル等のC6−10アリールスルホニル基、例えばメトキシスルホニル,エトキシスルホニル,プロポキシスルホニル,イソプロピルオキシスルホニル,ブトキシスルホニル,イソブチルオキシスルホニル,s−ブトキシスルホニル,t−ブトキシスルホニル等のC1−4アルコキシスルホニル基、例えばフェノキシルスルホニル等のC6−10アリールオキシスルホニル基、アミノ基、例えばアセチルアミノ,プロピオニルアミノ,ベンゾイルアミノ等のC1−11カルボン酸アシルアミノ基、例えばメチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,イソプロピルアミノ,ブチルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ等のモノ−またはジ−C1−4アルキルアミノ基、例えばシクロヘキシルアミノ等のC3−6シクロアルキルアミノ基、例えばアニリノ等のC6−10アリールアミノ基、例えばトリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル,トリフェニルシリル,t−ブチルメトキシフェニルシリル等のトリ置換シリル基、例えばホルミル,アセチル,ベンゾイル等のC1−11カルボン酸アシル基、例えば2−または3−チエニル,2−または3−フリル,1−,2−または3−ピロリル,2−,3−または4−ピリジル,2−,4−または5−オキサゾリル,2−,4−または5−チアゾリル,1−,3−,4−または5−ピラゾリル,1−,2−,4−または5−イミダゾリル,3−,4−または5−イソオキサゾリル,3−,4−または5−イソチアゾリル,1,2,3−または1,2,4−トリアゾリル,2−,4−または5−ピリミジニル,ベンゾチアゾリル,ベンゾオキサゾリル,トリアジニル,オキシラニル,アジリジニル,ピロリジニル,ピペリジニル,モルホリニル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキノリル等の酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1〜5個含む3〜6員複素環基またはその縮合環基から選ばれる基などが用いられる。二つ以上の置換基が用いられる場合、これらのうちの二つの置換基が相あわさって、例えばC1−6アルキレン(例、メチレン,エチレン,トリメチレン,テトラメチレン,プロペニレン)、3−オキサペンタメチレン、ビニレン、ベンジリデン、メチレンジオキシ、2−チアトリメチレン、オキザリル、マロニル、スクシニル、マレオイル、フタロイル、酸素、硫黄、イミノ、アゾ、ヒドラゾ等の二価の基を形成していてもよい。これらの置換基が、例えばアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールオキシ、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールカルバモイル、アリールオキシカルボニル、アリールオキシスルホニル、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボン酸アシル、カルボン酸アシルアミノ、トリ置換シリル、複素環基、二価の基等である場合にはさらに例えばフッ素,塩素,臭素,ヨウ素等のハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、例えばメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,s−ブチル,t−ブチル等のC1−4アルキル基、例えばビニル,アリル等のC2−4アルケニル基、例えばエチニル,2−プロピニル等のC2−4アルキニル基、フェニル基、例えばメトキシ,エトキシ等のC1−4アルコキシ基、フェノキシ基、例えばメチルチオ,エチルチオ等のC1−4アルキルチオ基、フェニルチオ基等で1〜5個置換されていてもよく、ハロゲン原子の場合は、特に該置換基に可能な最大の数まで置換していてもよい。また置換基がアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルカルバモイル、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アミノ、アルキルアミノ等である場合にはさらに上記のようなハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルチオ基等で1〜5個置換されていてもよく、ハロゲン原子の場合は、特に該置換基に可能な最大の数まで置換していてもよい。Xで示される電子吸引基としては例えばニトロ基、シアノ基、例えばアセチル,トリクロロアセチル,トリフルオロアセチル,ペンタフルオロプロピオニル,ベンゾイル等のハロゲン(例、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素等)で1〜5個置換されていてもよいC1−10カルボン酸アシル基、例えばニコチノイル,フロイル,テノイル等の環構成原子として酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1〜4個含む3〜6員複素環カルボニル基、カルボキシル基、例えばメトキシカルボニル,エトキシカルボニル等のC1−4アルコキシ−カルボニル基、例えばフェノキシカルボニル等のC6−10アリールオキシ−カルボニル基、例えばピリジルオキシカルボニル,チエニルオキシカルボニル等の環構成原子として酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1〜4個含む3〜6員複素環オキシカルボニル基、カルバモイル基、例えばメチルスルホニル−チオカルバモイル等のC1−4アルキルスルホニル−チオカルバモイル基、例えばメチルスルホニル,エチルスルホニル,トリフルオロメチルスルホニル等のハロゲン(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素等)で1〜5個置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニル基、スルファモイル基、例えばジエトキシホスホリル等のC1−4ジアルコキシホスホリル基等が用いられる。
【0008】
Aで示される置換されていてもよい2価の炭化水素基の2価の炭化水素基としては例えばエチレン、プロピレン、トリメチレン等のC1−4アルキレン基、例えばビニレン、プロペニレン等のC2−4アルケニレン基、例えば1,2−シクロペンチレン、1,2−シクロヘキシレン等のC3−10シクロアルキレン基、例えば1−シクロプロペン−1,2−イレン、1−シクロヘキセン−1,2−イレン、4−シクロヘキセン−1,2−イレン等のC3−10シクロアルケニレン基、例えばO−フェニレン等のC6−10アリレン基等が用いられる。上記2価の炭化水素基の置換基としては、例えばRで表される置換されていてもよい炭化水素基の置換基として上述したもの等が用いられる。
【0009】
及びYで示される脱離基としては、例えばハロゲン(例、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素)、ハロゲンで1〜3個置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシ(例、メタンスルホニルオキシ,エタンスルホニルオキシ,トリフルオロメタンスルホニルオキシ等)、ハロゲンおよびC1−4アルキル基(例、メチル,エチル等)から選ばれる1〜4個で置換されていてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ(例、ベンゼンスルホニルオキシ,p−ブロモベンゼンスルホニルオキシ,メシチレンスルホニルオキシ等)、ハロゲンで1〜3個置換されていてもよいC1−6カルボン酸アシルオキシ(例、アセチルオキシ,トリフルオロアセチルオキシ等)、C6−10アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ等)、C1−4アルキルチオ(例、メチルチオ,エチルチオ等)、ハロゲンで1〜5個置換されていてもよいC6−10アリールチオ(例、フェニルチオ,ペンタクロロフェニルチオ等)、環構成原子として酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を1〜4個含む3〜6員複素環チオ(例、2−ピリジルチオ,2−ベンゾチアゾリルチオ等)が用いられる。また、YとYとで酸素原子または硫黄原子を表してもよい。
【0010】
上記アミン類としては、例えばアンモニア、第一アミンおよび第二アミンが挙げられる。該アミン類の好ましい具体例としては、例えば式RNH(式中、RおよびRは同一または異なって水素または置換されていてもよい炭化水素基を、あるいはRおよびRは相あわさって隣接窒素原子と共に環状アミノ基を示す。)で表される化合物が用いられる。RおよびRで表される置換されていてもよい炭化水素基としては、例えば上記RおよびRで表される置換されていてもよい炭化水素基として上述したもの等がその置換基を含め用いられる。RおよびRが一緒になって隣接窒素原子と共に示す環状アミノ基としては、例えばアジリジノ,アゼチジノ,ピロジノ,モルホリノ,チオモノルホリノ基等が挙げられる。Rで表される置換されていてもよいアミノ基としては、例えばアミノ基、第二または第三アミノ基が挙げられる。該アミノ基としては式RN−(式中、RおよびRは前記と同意義を有する。)で表される基が挙げられる。
【0011】
としては飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基が好ましく、さらにC1−15アルキル基が好ましい。とりわけC1−3アルキル基が好ましく、中でもメチル基が特に好ましい。Rとしては水素または飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基が好ましく、さらに水素またはC1−15アルキル基が好ましい。とりわけ水素またはC1−4アルキル基が好ましく、中でも水素が特に好ましい。Rとしては第二アミノ基が好ましく、さらにC1−4アルキル−アミノ基が好ましい。中でもメチルアミノ基が特に好ましい。アミン類としては第一アミン類が好ましく、さらにC1−4アルキル−アミンが好ましい。中でもメチルアミンが特に好ましい。AとしてはC1−4アルキレン、C2−4アルケニレンおよびC6−14アリレンが好ましく、さらにC6−14アリレンが好ましい。とりわけエチレン、トリメチレン、ビニレンまたはO−フェニレンが好ましく、中でもO−フェニレン基が特に好ましい。Qとしてはハロゲン化されていてもよい少なくとも一つの窒素原子もしくは硫黄原子を含有する5〜6員芳香族複素環基が好ましい。とりわけハロゲン化ピリジル基およびハロゲン化チアゾリル基が好ましく、中でも6−クロロ−3−ピリジル基および2−クロロ−5−チアゾリル基が特に好ましい。nとしては1が好ましい。Xとしてはニトロまたはシアノが好ましく、中でもニトロが特に好ましい。YおよびYは共にハロゲンが好ましく、中でも塩素が特に好ましい。
【0012】
グアニジン誘導体〔I〕、化合物〔II〕、〔V〕、〔VI〕およびアミン類の塩としては、農薬化学上許容な塩であればよく、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸または、例えばギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等の有機酸が用いられてもよい。またグアニジン誘導体〔I〕、化合物〔II〕、〔V〕、〔VI〕およびアミン類は、例えばカルボキシル基等の酸性基を有する場合、塩基との塩を形成する場合もあり、該塩基としては例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニア等の無機塩基、例えばピリジン、コリジン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機塩基等が用いられる。化合物〔III〕および〔IV〕が、例えばアミノ基等の塩基性基を有する場合、上記無機酸または有機酸との塩を形成する場合がある。また、化合物〔III〕および〔IV〕が、例えばカルボキシル基等の酸性基を有する場合、上記無機塩基または有機塩基との塩を形成する場合がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の製造法は例えば下記記載の反応条件に従って実施することができる。
下記の製法によって生成物が遊離の化合物で得られる場合は上記した様な塩に、また塩の形で得られる場合は遊離の化合物に、それぞれ常法に従って変換することができる。また原料化合物が上記したような塩となりうる場合も同様に遊離のままのみならず塩として用いることができる。従って、下記の製法に用いられる原料化合物及び生成物については、その塩(例えば上記グアニジン誘導体〔I〕で述べたような酸または塩基との塩等)も含めるものとする。
【0014】
(A)化合物〔IV〕は化合物〔II〕と化合物〔III〕とを反応させることにより製造される。
【化12】
Figure 0003886751
(式中の記号は前記と同意義を示す。)
化合物〔III〕は化合物〔II〕に対し約0.8〜5当量、好ましくは約1〜1.5当量用いられるが、反応に支障がない場合には大過剰量用いてもよい。本反応は、塩基の存在下で行って反応を有利に進行させることができる。そのような塩基としては、例えば炭酸水素アルカリ金属(例、炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウム等)、炭酸アルカリ金属(例、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等)、水酸化アルカリ金属(例、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等)、水酸化アルカリ土類金属(例、水酸化カルシウム等)、アルキルリチウム(例、ブチルリチウム等)、アリールリチウム(例、フェニルリチウム等)、アルカリ金属アミド類(例、ナトリウムアミド,リチウムジイソプロピルアミド)、水素化アルカリ金属(例、水素化ナトリウム,水素化カリウム等)、アルカリ金属アルコキシド(例、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド等)、アルカリ金属(例、金属ナトリウム,金属カリウム等)などの無機塩基、例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジン、5-エチル-2-メチルピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、1,8-ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン-7(以下DBUと略称する。)などの有機塩基が用いられる。上記有機塩基はそれ自体溶媒として用いることもできる。塩基は化合物〔III〕に対して約0.5〜20当量、好ましくは約1.8〜4当量用いる。反応は無溶媒で行ってもよいが、通常は反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。このような溶媒としては例えばベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン,クロロホルム,1,2-ジクロロエタン,四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ヘキサン,ヘプタン,シクロヘキサン等の飽和炭化水素類、ジエチルエ−テル,テトラヒドロフラン(以下THFと略称する),ジオキサン等のエ−テル類、アセトン,メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル,プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド(以下DMSOと略称する)等のスルホキシド類、N,N-ジメチルホルムアミド(以下DMFと略称する),N,N-ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、メタノ−ル,エタノ−ル,プロパノ−ル,イソプロパノ−ル等のアルコ−ル類、および水などが用いられる。これらの溶媒は単独で用いることもできるし、また必要に応じて二種またはそれ以上を適当な割合、例えば約1:1〜1:10(容量比)の割合で混合して用いてもよい。反応混合物が均一でない場合には、例えばトリエチルベンジルアンモニウムクロリド,トリn-オクチルメチルアンモニウムクロリド,トリメチルデシルアンモニウムクロリド,テトラメチルアンモニウムブロミド,セチルピリジニウムブロミド等の四級アンモニウム塩やクラウンエ−テル類等の相間移動触媒の存在下に反応を行ってもよい。反応温度は通常、約-20〜250℃、好ましくは約-10〜50℃である。反応時間は通常、約10分〜50時間、好ましくは約10分〜10時間の範囲である。本反応では、反応後に例えばメタノール,エタノール等の炭素数1ないし4の低級アルコール類を加えて残存している化合物〔III〕を相当するエステル体に分解することにより、後処理操作がより簡便になり、また純度のよい化合物〔IV〕が得られる場合がある。このような低級アルコール類としては、特にメタノールを用いることが好ましい。低級アルコール類は、化合物〔III〕に対して約0.1〜5.0当量用いることが好ましい。分解時間は約10分〜5時間が好ましい。分解温度は約0〜50℃が好ましい。
【0015】
(B)化合物〔VI〕は化合物〔IV〕と化合物〔V〕とを反応させることにより製造される。
【化13】
Figure 0003886751
(式中の記号は前記と同意義を示す。)
化合物〔IV〕に対し化合物〔V〕は約0.8〜5当量、好ましくは約1〜1.5当量用いられるが、反応に支障がない場合には大過剰量用いてもよい。本反応は、通常は塩基なしで行われるが、例えば上記方法(A)で用いる塩基の存在下で行って反応を有利に進行させることができる場合もある。反応は通常、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えば上記方法(A)で用いられる溶媒が挙げられる。反応混合物が均一相でない場合は、上記方法(A)で用いられる相間移動触媒を用いてもよい。反応温度は通常、約-20〜200℃、好ましくは約-10〜50℃の範囲である。反応時間は通常、約10分〜50時間、好ましくは約10分〜10時間の範囲である。本反応では式
【化14】
Figure 0003886751
(式中、Aは前記と同意義を示す。)で表わされる環状イミド化合物〔VII〕が副生する。化合物〔VII〕は、溶媒への溶解度差やカラムクロマトグラフィー等の公知手段を利用することで分離できることが多いが、場合によっては、1)塩基性水溶液に反応混合物を溶解させ、酸によって少しずつ中和しながら、化合物〔VI〕と化合物〔VII〕とを分別析出させる方法や、2)塩基性水溶液中、約0〜50℃で約30分〜5時間程度撹拌することにより、化合物〔VII〕をより析出しにくい物質(ジカルボン酸モノアミド等)に分解した後、酸で中和して化合物〔VI〕を析出させる方法によっても分離が可能である。このような分離法に用いられる塩基としては、例えば方法(A)で述べたような塩基が、酸としては例えばグアニジン誘導体〔I〕等の塩として前記したような酸がそれぞれ用いられる。
【0016】
(C)グアニジン誘導体〔I〕は化合物〔VI〕とアミン類とを反応させることにより製造される。
【化15】
Figure 0003886751
(式中の記号は前記と同意義を示す。)
上記アミン類とは、前記と同意義を有する。化合物〔VI〕に対しアミン類は約0.8〜10当量、好ましくは約1〜4当量用いられるが、反応に支障がない場合には大過剰量用いてもよい。本反応は、例えば方法(A)で述べたような塩基の存在下で行って反応を有利に進行させることができる場合もあるが、通常は塩基なしで反応は進行する。反応は通常、例えば方法(A)で述べたような溶媒中で行われる。反応混合物が均一相でない場合は、方法(A)で述べたような相間移動触媒を用いてもよい。本反応は特に水もしくは水と上記した有機溶媒との混合溶媒を用いることにより高収率でグアニジン誘導体〔I〕が製造できる。混合溶媒中の有機溶媒としては中でも上記したジクロロメタン,クロロホルム,1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類が好ましい。反応温度は通常、約-20〜200℃、好ましくは約-10〜50℃の範囲である。反応時間は通常、約10分〜50時間、好ましくは約10分〜10時間の範囲である。本反応の原料化合物〔VI〕は上記方法(B)の方法または該方法に準じた方法で製造し、一度単離したものを用いることももちろんできるが、単離精製していない化合物〔VI〕を用いることも可能である。例えば1)水または水と上記した有機溶媒との混合溶媒中で、方法(B)の条件で反応させた後、そのままアミン類を加えて反応させる方法、2)有機溶媒中で方法(B)の条件で反応させた後、反応液に水を加えて二相系としたのちアミン類を加えて反応させる方法等が可能である。後者2)の場合は前半の反応後、副生物の化合物〔VII〕が析出することがあるので、これをろ過して取り除いてもよい。もちろん、取り除かずにそのまま反応させることもできる。このようにして得られた化合物〔IV〕、〔VI〕及びグアニジン誘導体〔I〕またはそれらの塩は公知の手段、例えば濃縮、減圧濃縮、蒸留、分留、溶媒抽出、液性変換、転溶、クロマトグラフィ−、結晶化、再結晶等により単離精製することができる。グアニジン誘導体〔I〕、化合物〔II〕、〔IV〕及び〔VI〕またはそれらの塩は置換基Xの位置に関してシス体及びトランス体の立体異性体を生じ、またグアニジン誘導体〔I〕、化合物〔II〕及び〔VI〕はその置換基によっては理論的に互変異性体を生じるが、その全ての異性体も相当するグアニジン誘導体〔I〕、化合物〔II〕、〔IV〕及び〔VI〕またはそれらの塩に含まれる。
【0017】
上記の化合物〔II〕またはその塩は、一部公知化合物(例えば Rec. Trav. Chim., 81巻 69頁 (1962) 参照)であるが、Xがニトロ基の場合、例えば式
【化16】
Figure 0003886751
(式中、Rは前記と同意義を示す。)に示すように、イソ尿素誘導体〔VIII〕またはその塩をニトロ化することによって製造することができる。ニトロ化剤としては60〜100%硝酸が汎用されるが、例えば硝酸ナトリウム,硝酸カリウム等の硝酸アルカリ金属塩、例えば硝酸エチル,硝酸アミル等の硝酸アルキルエステル、ニトロニウムテトラフルオロボレ−ト(NOBF)、ニトロニウムトリフルオロメタンスルホナ−ト(NOCFSO)等を用いてもよい。ニトロ化剤は、化合物〔VIII〕に対して約1.0〜20等量程度用いることができるが、好ましくは硝酸を用いた場合で約1.5〜10等量である。本反応は無溶媒で行なってもよいが、通常は硫酸、酢酸、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等を溶媒として行なわれる。場合によっては上記方法(A)で述べたような溶媒あるいはこれらの混合物を用いてもよい。特に好ましい溶媒は硫酸である。本反応の反応温度は通常約-50〜100℃、好ましくは約-20〜30℃の範囲である。反応時間は約10分〜10時間、好ましくは約30分〜3時間の範囲である。
化合物〔III〕は市販されているか自体公知の方法または該方法に類似の方法により製造することができる。該方法としたは、例えばザ・ケミストリー・オブ・アシッド・デリバティブス・パート1(The Chemistry of acid derivatives,Part 1), John Willey & Sons (1979), 第7章;ザ・ケミストリー・オブ・アシッド・デリバティブス・パート2(The Chemistry of acid derivatives, Part2), John Willey & Sons (1979), 第11章;ザ・ケミストリー・オブ・アシル・ハライズ(The Chemistry of acyl halides), John Wiley & Sons (1972),第2章に記載の方法が挙げられる。
【0018】
化合物〔V〕またはその塩は、自体公知方法またはそれと類似の方法に従って製造することができる。該方法としては、例えばオルガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレーションズ(Organic Functional Group Preparations),Academic Press, 第1巻,第13章 (1968年);同第3巻,第10章 (1972年);特開平2−171号に記載の方法が挙げられる。化合物〔V〕またはその塩は単離せず、反応混合物のまま用いることができる。アミン類またはその塩は、市販されているか自体公知方法またはそれと類似の方法に従って製造することができる。該方法としては、例えばサーベイ・オブ・オルガニック・シンセシス(Survey of Organic Syntheses), Wiley-Interscience (1970), 第8章記載の方法が挙げられる。
【0019】
本願の製造法により製造されたグアニジン誘導体〔I〕およびその塩は特開平3-157308に記載されている如く、優れた殺虫効果を有し、殺虫組成物として用いることができる。
【0020】
【実施例】
次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定解釈されるべきものではない。実施例及び参考例のプロトンNMRスペクトルはブルカーAC−200P型スペクトロメーターで測定し、テトラメチルシランを内部基準として用い、全δ値をppmで示した。なお、下記参考例及び実施例で用いる略号は、次のような意義を有する。s:シングレット、br:ブロ−ド(幅広い)、d:ダブレット、t:トリプレット、m:マルチプレット、dd:ダブルダブレット、J:結合定数、Hz:ヘルツ、DMSO-d6:重DMSO、%:重量%、Mp.:融点。また室温とあるのは約15〜25℃を意味する。
参考例1硫酸 O-メチルイソ尿素 (5.00 g, 29.0 mmol) を 97%硫酸 (15.2 ml、10当量)に溶解させた混合物に、室温で 61%硝酸 (15.2 ml, 7当量) を10分間で滴下した。1時間撹拌後反応液を氷 (100 g) に加えた。40%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した後、酢酸エチル (300 ml) で抽出した。無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮して 2.80 g のO-メチル-N-ニトロイソ尿素を収率82.4%で得た。1H-NMR (DMSO-d6): 3.76 (3H, s), 8.60〜9.20 (2H, br. s)。Mp.107〜109℃。
【0021】
参考例2〜5
参考例1と同様の反応操作で以下の参考例2〜5を行い、O-メチル-N-ニトロイソ尿素を製造した。
【表1】
Figure 0003886751
参考例6
硫酸 O-メチルイソ尿素 (1031 g, 5.99 mol) を 97%硫酸 (940 ml、3当量)に溶解させた混合物に、氷冷下 98%硝酸 (760 ml, 3当量) を2時間で滴下した。
室温で2時間撹拌後、反応液を氷 (5000 g) に加えた。-15℃に冷却して0.5時間静置し、生じた結晶をろ取した。この結晶を水 (1000 ml) に懸濁させ、40%水酸化ナトリウム水溶液 (160 ml) を加えてpHを8として0.5時間室温で撹拌した。氷冷下でさらに0.5時間撹拌し、析出した結晶をろ取した。乾燥後 542.7g のO-メチル-N-ニトロイソ尿素を収率76.1%で得た。
【0022】
参考例7
O-メチルイソ尿素 1/2 硫酸塩 60.0 g (0.49 mol)を 98%硫酸 176.5 g (1.76mol) に溶解させた混合物に、発煙硝酸 (98%) 54.5 g (0.85 mol, 1.7 当量)を4〜8℃で1時間かけて滴下した。25℃で2.5時間撹拌後反応液を氷 400 g、水440 mlの混合物に加えた。-12℃に冷却して1.5時間静置後、析出した結晶をろ取した。水 168 mlに加えて30%水酸化ナトリウム水溶液 8.0 gを加えて pH を 8とし、10℃で1時間撹拌した。結晶をろ取、乾燥して目的のO-メチル-N-ニトロイソ尿素を 38.4g(収率66.2%)得た。
【0023】
参考例8
O-メチル-N-ニトロイソ尿素 (46.2 g, 0.388 mol)をジクロロメタン (460ml)及びピリジン (92 g, 1.16 mol) の混合物に溶解させた。氷−メタノール浴中で-15℃に冷却した混合物に塩化フタロイル (95.0 g, 0.468 mol) を10分間で滴下した。2時間撹拌後反応液にメタノール (12.5 g) を加えて15分間撹拌した。反応液を濃塩酸 (80 ml) 及び氷水 (400 ml) の混合物に加え、有機層を分液した。減圧濃縮して得た粗生成物をメタノール200mlに加えて室温で30分間、氷冷下で30分間撹拌した。結晶をろ取して 71.8 g の O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素を収率 74.3%で得た。1H-NMR (CDCl3): 4.15 (3H, s), 7.80〜8.15(4H, m)。Mp.137〜138.5℃。
【0024】
参考例9
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 (2.00 g, 8.03 mmol) をメタノール (10 ml) に懸濁させ、0℃で 5-(アミノメチル)-2-クロロチアゾール (1.20g, 8.07 mmol) を15分間で滴下した。室温で30分間撹拌後、氷冷下で水 (20 ml)を加えた。生じた結晶をろ取し、10%水酸化ナトリウム水溶液 (10 ml) に溶解して30分間撹拌した。塩酸を加えてpHを4とした。析出した結晶をろ取し、乾燥後 O-メチル-N-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-N'-ニトロイソ尿素を 1.70g(収率85.0%)得た。1H-NMR (DMSO-d6): 3.87 (3H, s), 4.61 (2H, d, J=5.5Hz), 7.61 (1H, s), 9.90 (1H, br. t, J=5.5 Hz)。Mp.133〜135℃。
【0025】
参考例10
反応溶媒をアセトンとした以外は参考例9と同様に反応を行い、収率74.0%で目的物を得た。
参考例11
反応溶媒をアセトニトリルとした以外は参考例9と同様に反応を行い、収率78.0%で目的物を得た。
実施例1
O-メチル-N-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-N'-ニトロイソ尿素 (1.00g, 4.00 mmol) を水 (10 ml) に懸濁させ、40%メチルアミン水溶液 (0.77 g, 9.92mmol) を滴下した。14時間室温で撹拌後、析出した結晶をろ取した。水 (10 ml)で洗浄して乾燥後、0.92 g の 1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを収率92.0%で得た。
【0026】
実施例2
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 (4.57 g, 18.3 mmol) とメタノール (54 ml) の混合物に3℃で撹拌しながら 5-(アミノメチル)-2-クロロチアゾール (2.96 g, 19.9 mmol) を30分間で滴下した。室温で1時間撹拌して、50 gの氷水に反応混合物をあけた。10分間撹拌後、析出した結晶をろ取し、結晶を水で洗浄した。結晶を10%水酸化ナトリウム溶液 (60 ml) に溶解して、室温で0.5時間撹拌した。この溶液をクロロホルム (100 ml) で洗浄した。濃塩酸を加えてpH4にして析出した結晶をろ取した。水洗後、結晶と水 (40 ml) の混合物に室温で撹拌しながら、40%メチルアミン水溶液 (3.78 g, 48.8 mmol) を加えた。室温で1時間撹拌し、析出した結晶をろ取した。水洗、乾燥後、1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを 2.56 g (56.0%) 得た。Mp.173.5〜176.5℃。
【0027】
実施例3
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 (2.90 g, 11.6 mmol) とジクロロメタン (30 ml) の混合物に3℃で撹拌しながら 5-(アミノメチル)-2-クロロチアゾール (1.90 g, 12.8 mmol) のジクロロメタン (15 ml) 溶液を25分間で滴下した。室温で1時間撹拌して、析出した結晶をろ別した。結晶をジクロロメタン12mlで洗浄した。ろ液、洗液及び水 (30 ml) の混合物に室温で撹拌しながら、40%メチルアミン水溶液 (1.89 g, 24.3 mmol) を5分間で加えた。室温で1時間撹拌して、析出した結晶をろ取した。水洗、乾燥後、1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを 2.15 g (74.0%) 得た。
【0028】
実施例4
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 (2.89 g, 11.6 mmol) と水 (20 ml)の混合物に3℃で撹拌しながら 5-(アミノメチル)-2-クロロチアゾール (1.79 g, 12.0 mmol) を一度に滴下した。アセトニトリル (1 ml) で滴下ロートを洗浄して洗液を反応液に加えた。室温で2時間撹拌した後、40%メチルアミン水溶液 (3.97 g, 5.11 mmol) を加え、室温で40分間撹拌した。析出した結晶をろ取し、水で洗浄した。結晶をアセトニトリル (10 ml) 中で15分間撹拌後、ろ取し、1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジン を 1.50g (51.8%) 得た。
【0029】
実施例5
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 (4.70 g, 18.9 mmol)、ジクロロメタン (25 ml) の混合物に室温で撹拌しながら 5-(アミノメチル)-2-クロロチアゾール (2.80 g, 18.9 mmol) の 2 ml ジクロロメタン溶液を5分間で滴下した。室温で30分間撹拌後、75 mlの水を加えた反応混合物に、40%メチルアミン水溶液 (6.49 g, 83.6 mmol) を2分間で加えた。室温で1.5時間撹拌して、析出した結晶をろ取し、結晶を水で洗浄した。乾燥後、1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを 3.49 g (73.5%) 得た。
【0030】
実施例6
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 5.0 g (19.46 mmol) をジクロロメタン (10 ml) 及び水 (15 ml) の混合物に懸濁させ、10℃で撹拌しながら 5-(アミノメチル)-2-クロロチアゾール 3.25 g (20.69 mmol, 1.06 当量) のジクロロメタン (5 ml) 溶液を 5 分間で滴下した。室温で 30 分間撹拌した。水(60 ml) を加えて、次にメチルアミン 6.7 ml (77.84 mmol, 4.00 当量) を加えた。室温で 1.5 時間撹拌した。結晶をろ取し、水、メタノールの順で洗浄した。結晶を乾燥して 1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを白色結晶として 3.83 g (78.8%) 得た。
【0031】
実施例7
O-メチル-N-ニトロ-N'-フタロイルイソ尿素 5.0 g (20.0 mmol) をジクロロメタン (10 ml)、水 (15 ml) に懸濁させ、10℃で撹拌しながら 5-(アミノメチル)-2-クロロピリジン 3.0 g (21.0 mmol, 1.05 当量) のジクロロメタン (5 ml)溶液を 5 分間で滴下した。室温で 30 分間撹拌した。水 (60 ml) を加えて、次にメチルアミン 6.7 ml (77.84 mmol, 4.0 当量) を加えた。室温で 1.5 時間撹拌した。反応混合物に 20%水酸化ナトリウム水溶液 30 ml を加えて分層し、水層をジクロロメタンで洗浄した。水層に濃塩酸を加えて中和し pH 3.0 とした。析出した結晶をろ取し、水、メタノールの順で洗浄した。結晶を乾燥して1-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを白色結晶として 3.12 g (収率 64.0%) 得た。融点 159〜160℃。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.85 (3H,d, J=4.4 Hz), 4.44 (2H, d, J=6.0 Hz), 7.49 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.80 (1H,dd, J=8.2 Hz, 2.6 Hz), 7.90 (1H, br), 8.37 (1H, d, J=2.6 Hz), 9.10 (1H,br)。IR (nujol) : 3300, 1620, 1570, 1380, 1340, 1240 (cm-1)。
【0032】
実施例8
O-メチル-N-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-N'-ニトロイソ尿素 (純度 87%) 47.2 g (0.164 mol)を水 410 ml に懸濁した。40%メチルアミン水溶液 25.5g (0.328 mol, 2.0 当量)を23℃で滴下した。室温下 2時間撹拌後、氷冷下に置き 36% 塩酸 14.3 ml (0.168 mol)を13〜20℃で滴下した。結晶をろ取して 1-(2-クロロ-5-チアゾリルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジンを 39.1 g (収率95.6%)得た。
【0033】
参考例8〜11および実施例1〜8で製造される化合物の化学構造式と収率を表2に示す。
Figure 0003886751
【0034】
【発明の効果】
本発明の製造法によれば、優れた殺虫作用を有するグアニジン誘導体〔I〕およびその塩を容易かつ高収率で工業的に有利に大量生産できる。

Claims (1)

  1. O−メチル−N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N’−ニトロイソ尿素またはその塩1当量と、メチルアミンまたはその塩0.8〜10当量とを水中で反応させることを特徴とする1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジンまたはその塩の製造法
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