JP3877421B2 - 床パネル及び建物ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床パネル及び該床パネルが用いられた建物ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の工業生産化を図る一方式である建物ユニット方式は、運搬可能な所定の大きさの立体的な建物ユニットを工場で組み立て、その複数を建築現場で接合して建物を完成させるものであり、この建物ユニットは、通常、床パネル、壁パネル及び必要に応じ天井パネルとが組み立てられて構成される。
【0003】
従来、例えば、図3に示すように、建物ユニットに用いられる床パネル10としては、根太11、11……と最外縁の側根太12、12に直交してその木口と突きつけの状態で端根太13、13が釘27により接合されて方形の枠組みとされ、根太11、11……及び側根太12、12の間に架け渡された受け材14、14……も取り付けられ床枠組みが構成され、この床枠組みの上面に面材15が取り付けられて構成されている。
【0004】
さらに、この床パネル10の裏側において端根太13の下側に、継ぎ下枠22がこの端根太13の長さ方向に沿って取り付けられており、その一方の側縁部23が端根太13よりも床パネル10の内側へ突出されている。通常、この継ぎ下枠22には、その長さ方向に沿って所定の間隔で複数個のボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、このボルト挿通孔には、基礎アンカーボルト又は上階と下階の建物ユニットを緊結する連結ボルトが挿通され、上記アンカーボルト又は連結ボルトの締結により堅牢な躯体構造が構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記床パネルに、階段等の吹き抜けのような空間が必要な場合には、例えば、図4に示された床パネル101のように、側根太12、12、端根太131、受け材14で囲まれた開口部Aが設けられる。
しかし、開口部Aが設けられて根太11が減少したことによりこの床パネルは、外部からの曲げや捩じりに対して弱くなり、この補強のために端根太131の横幅を拡大することが必要となるが、端根太131の横幅拡大により、従来の端根太13から床パネル10の内側へ突出されていた継ぎ下枠22の側端部23は端根太131の下部に隠れることとなり、側根太12、12にかかる荷重を継ぎ下枠22により支えることが不能となる問題が生じる。
【0006】
この問題を解決するため、梁受け金具等を用いる方法があるが、この方法では余分な部品やその取り付け作業が増加して生産性を阻害し、またコストも上昇する。
【0007】
また、図5(図4のBの一角のみを示す)に示すように、端根太131を短くし、継ぎ下枠22に側根太12の端部を載せ、側根太12の側面から端根太131の木口に釘27により接合する方法も考えられるが、この方法では釘打ちの方向を90°変更しなくてはならず、従来の床パネル製造装置が使用できず、また作業スペースも変更を要する等の新たな問題を生じる。
【0008】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、開口部を有する床パネルであっても、余分な部品を必要とせず、従来の製造装置がそのまま使用でき、生産性が阻害されず、コストも上昇しない床パネル、及び該床パネルを用いた建物ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の床パネル(以下、本発明1という)は、床パネルの最外縁の根太である側根太、この側根太と直交して接合された端根太、及びこの端根太の下側に取り付けられた継ぎ下枠とが組まれて形成されてなる方形の床パネルであって、上記端根太と上記継ぎ下枠とは略同じ幅に形成されるとともに、上記端根太の両端に上記側根太の端部を嵌め込む切欠きが側根太の幅と略同じ幅だけ残して設けられており、この切欠きに上記側根太の端部を嵌め込んで上記継ぎ下枠の上面に載せて接合させることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の建物ユニット(以下、本発明2という)は、本発明1の床パネルの対向する2対の側縁の少なくとも1対の側縁の夫々に沿って壁パネルが立設され、この壁パネルの上部に天井パネルが取付けられるか、又は取付けられずに組み立てられたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明1の床パネルは、床パネルの最外縁の根太である側根太、この側根太と直交して接合された端根太、及びこの端根太の下側に取り付けられた継ぎ下枠とが組まれて形成されてなる方形の床パネルであって、上記端根太の両端に上記側根太の端部を嵌め込む切欠きが設けられており、この切欠きに上記側根太の端部が嵌め込まれ接合されているので、上記床パネルに開口部が設けられていても強度は十分確保されており、余分な部品を必要とせず、従来の製造装置がそのまま使用でき、生産性が阻害されず、コストも上昇しない。
【0012】
本発明2の建物ユニットは、本発明1の床パネルの対向する2対の側縁の少なくとも1対の側縁の夫々に沿って壁パネルが立設され、この壁パネルの上部に天井パネルが取付けられるか、又は取付けられずに組み立てられているので、上記床パネルに開口部が設けられていても、この建物ユニットの強度は十分確保されており、余分な部品を必要とせず、従来の製造装置がそのまま使用でき、生産性が阻害されず、コストも上昇しない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明1の床パネルの実施の一例を示す一部切欠斜視図である。
【0014】
図1に示す床パネル1は、方形であって短辺を構成する端根太40、40はその両端に、最外縁の側根太12、12の端部を嵌め込む切欠きが設けられて横幅が狭くなされた端部41、41……を有しており、この端部41、41……の側面に上記側根太12、12の木口を当接させて端根太40、40と上記側根太12、12とを直交させ釘27により接合されて方形の枠組みとされている。
【0015】
上記側根太12、12の間に架け渡された受け材14及びこの受け材14から直角方向に、つまり側根太12と平行方向に根太11、11……も取り付けられて床枠組みが構成され、かくして、側根太12、12、端根太40及び受け材14で囲まれた方形の開口部Aが形成されている。この床枠組みの開口部A以外の上面に面材15が取り付けられて床パネル1が構成されている。
【0016】
さらに、この床パネル1の裏側において端根太40の下側に、継ぎ下枠22が端根太40の長さ方向に沿って取り付けられており、従って側根太12の端部は上記継ぎ下枠22の上面に載せられて接合され、上記側根太12の荷重は継ぎ下枠22に支持される形となされている。
この継ぎ下枠22には、その長さ方向に沿って所定の間隔で複数個のボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、このボルト挿通孔には、基礎アンカーボルト又は上階と下階の建物ユニットを緊結する連結ボルトが挿通される。
【0017】
本実施例において、上記根太11及び側根太12として幅38mm×高さ235mmの木材を、上記端根太40としては幅89mm×高さ235mmの木材を用い、端根太40の端部41は幅38mm×高さ235mm、長さ(端根太40の木口からの切欠き長さ)は38mmとして側根太12の幅と同一とした。また、継ぎ下枠22としては、幅89mm×高さ38mmの木材を用いた。
また、本実施例においては、面材15として厚さ20mmの構造用合板を用い、開口部A以外の床枠組みの上面に取り付けた。
【0018】
さらに、側根太12も補強のため89mm×235mmと断面を大きくする場合があるが、このような場合には端根太40の端部の切欠きを側根太断面に合わせて大きくすればよい。
【0019】
図2は、本発明2の建物ユニット2の実施の一例を示す一部切欠き斜視図である。1は本発明1の床パネルであり、16、16、16は壁パネルであって、上記床パネル1の側縁に沿って立設されている。本実施例では床パネル1の3方に壁パネル16が立設されているが、建物ユニット1がどの箇所を構成するかによって立設され、少なくとも相対向する一対の側縁に沿って立設される。
【0020】
各壁パネル16は、縦枠17、上枠18及び下枠19により組み立てられた壁枠組みからなる。本実施例においては、縦枠17、上枠18、下枠19もに38mm×89mmの木材を用いた。また、この壁枠組みの内面及び外面には該建物ユニットの使用箇所に応じて内面材25及び/又は外面材26が取り付けられ、さらに必要に応じ内装、外装の仕上げも施される。
【0021】
図2に例示した建物ユニット2には天井パネルは取り付けられていない。それは壁パネル16の上には別途用意した屋根を取り付けるか、或いはこの上に載置し取り付ける上階の建物ユニットの床パネルを下階の建物ユニットの天井として利用するようになしたからであるが、本発明2の建物ユニット2としては天井パネルが取り付けられたものであってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明1の床パネルの構成は上述の通りであり、本発明によれば、この床パネルに開口部が設けられていても強度は十分確保されており、余分な部品を必要とせず、従来の製造装置がそのまま使用でき、生産性が阻害されず、コストも上昇しない。
【0023】
本発明2の建物ユニットの構成は上述の通りであり、本発明によれば、この建物ユニットに用いられる床パネルに開口部が設けられていても、この建物ユニットの強度は十分確保されており、余分な部品を必要とせず、従来の製造装置がそのまま使用でき、生産性が阻害されず、コストも上昇しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の床パネルの実施の一例を示す一部切欠斜視図。
【図2】本発明2の建物ユニットの実施の一例を示す一部切欠斜視図。
【図3】従来の床パネルを示す一部切欠斜視図。
【図4】従来の床パネルの他の一例を示す一部切欠斜視図。
【図5】図4の角部の一部を示す斜視図。
【符号の説明】
1、10、101 床パネル
11 根太
12 側根太
13、131、40 端根太
14 受け材
15、25、26 面材
17、18、19 枠材
2 建物ユニット
22 継ぎ下枠
23 継ぎ下枠の側縁部
27 釘
41 端根太の切欠きされた端部
Claims (2)
- 床パネルの最外縁の根太である側根太、この側根太と直交して接合された端根太、及びこの端根太の下側に取り付けられた継ぎ下枠とが組まれて形成されてなる方形の床パネルであって、上記端根太と上記継ぎ下枠とは略同じ幅に形成されるとともに、上記端根太の両端に上記側根太の端部を嵌め込む切欠きが側根太の幅と略同じ幅だけ残して設けられており、この切欠きに上記側根太の端部を嵌め込んで上記継ぎ下枠の上面に載せて接合させることを特徴とする床パネル。
- 請求項1記載の床パネルの対向する2対の側縁の少なくとも1対の側縁の夫々に沿って壁パネルが立設され、この壁パネルの上部に天井パネルが取付けられるか、又は取付けられずに組み立てられたことを特徴とする建物ユニット。
Priority Applications (1)
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JP02727598A JP3877421B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 床パネル及び建物ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11222940A JPH11222940A (ja) | 1999-08-17 |
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ID=12216536
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JP02727598A Expired - Lifetime JP3877421B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 床パネル及び建物ユニット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3877421B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010070959A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 床パネルの補強構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL2004863C2 (en) * | 2010-06-09 | 2011-12-13 | Infra & B V | Building or part thereof, prefab floor part and method for forming a building or a floor part. |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP02727598A patent/JP3877421B2/ja not_active Expired - Lifetime
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