JP3858238B2 - 射出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させることによって成形品を得ることができるようになっている。
【0003】
そのために、前記射出成形機は型締装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させることによって金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行う。
【0004】
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリューを、後端に連結された駆動装置としての駆動部によって前進させることにより射出ノズルから樹脂が射出され、前記駆動部によってスクリューを回転させ、樹脂の圧力によってスクリューを後退させることにより樹脂の計量が行われる。
【0005】
図2は従来の射出装置の概念図である。
【0006】
図において、10は加熱シリンダ、11はスクリュー、12は図示されないフレームに固定された固定プレートであり、該固定プレート12に加熱シリンダ10の後端が固定される。また、前記固定プレート12と対向させて移動自在に可動プレート13が配設される。
【0007】
該可動プレート13のほぼ中央に、スクリュー支持軸14がベアリング15によって回転自在に配設され、前記スクリュー支持軸14に前記スクリュー11の後端(図における右端)が固定される。そして、前記スクリュー支持軸14の後端に従動プーリ16が固定される。また、前記可動プレート13の所定の箇所に図示されない計量用モータが取り付けられ、該計量用モータの出力軸に図示されない駆動プーリが取り付けられ、該駆動プーリと前記従動プーリ16との間に図示されないタイミングベルトが張設される。
【0008】
そして、前記可動プレート13の周縁の2箇所において、ボールねじ軸18がベアリング19によって互いに平行に、かつ、回転自在に支持される。前記ボールねじ軸18は、前方(図における左方)にねじ部21を、後方(図における右方)に軸部22を備え、該軸部22は、可動プレート13に形成された穴23を貫通して後方に延び、後端に同期プーリ24が取り付けられ、各同期プーリ24間にタイミングベルト25が張設される。
【0009】
一方、前記ねじ部21は、固定プレート12の図示されない穴を貫通して前方に延び、固定プレート12に取り付けられたボールナット26と螺(ら)合させられる。なお、前記ボールねじ軸18及びボールナット26によってボールねじが構成され、該ボールねじによって回転運動が直線運動に変換される。
【0010】
また、前記可動プレート13の所定の箇所に射出用モータ28が取り付けられ、該射出用モータ28の出力軸29に駆動プーリ31が取り付けられるとともに、前記二つのボールねじ軸18のうちの所定のボールねじ軸18の後端において、前記同期プーリ24より外側に従動プーリ32が取り付けられ、前記駆動プーリ31と従動プーリ32との間にタイミングベルト33が張設される。
【0011】
そして、計量工程時に、前記計量用モータを駆動することによって前記スクリュー11を回転させると、図示されないホッパ内のペレット状の樹脂が、落下して加熱シリンダ内に進入し、加熱シリンダ内を前進させられる。また、該加熱シリンダの周囲には図示されないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シリンダを加熱し、加熱シリンダ内の樹脂を溶融させることができるようになっている。したがって、スクリュー11を回転させると、図示されないスクリューヘッドの前方に溶融させられた樹脂が蓄えられ、それに伴ってスクリュー11が後退(図における右方向に移動)させられる。
【0012】
次に、射出工程時に、前記射出用モータ28を駆動することによって、ボールねじ軸18を回転させると、ボールねじ軸18の回転運動がボールナット26のボールねじ軸18に対する直線運動に変換され、スクリュー11が前進(図における左方向に移動)させられる。その結果、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、加熱シリンダの前端に取り付けられた図示されない射出ノズルから射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の駆動部において、前記ボールねじは、回転運動を直線運動に変換する際にスラスト方向の荷重を受けるので、スラスト荷重に対する耐久性が高くなるように設計されるが、駆動部の組立ての際にボールねじ軸18とボールナット26とが偏心すると、駆動部の作動に伴ってボールねじに偏荷重が加わり、ボールねじの耐久性が著しく低くなってしまう。
【0014】
図3はボールねじ軸とボールナットとの偏心を説明する図、図4は偏心量と寿命比との関係図である。なお、図4において、横軸に偏心量εを、縦軸に寿命比L/L0を採ってある。
【0015】
図3において、26はボールナット、SH1はボールナット26の軸線、SH2はボールねじ軸18(図2)の軸線、εは前記軸線SH1、SH2間の偏心量である。図4に示されるように、偏心量εが大きくなるほど寿命比L/L0が小さくなる。なお、寿命比L/L0は、軸線SH1、SH2間の偏心量εを変化させたときの寿命Lを、偏心量εが0〔mm〕であるときの寿命L0で除算した値である。
【0016】
また、駆動部の作動に伴って、固定プレート12及び可動プレート13が変形し、ボールねじ軸18とボールナット26とが相対的に傾いたときも、ボールねじに偏荷重が加わり、ボールねじの耐久性が著しく低くなってしまう。
【0017】
図5はボールねじ軸とボールナットとの傾きを説明する図、図6は傾き角と寿命比との関係図である。なお、図6において、横軸に傾き角θを、縦軸に寿命比L/L0を採ってある。
【0018】
図5において、26はボールナット、SH1はボールナット26の軸線、SH2はボールねじ軸18(図2)の軸線、θは前記軸線SH1、SH2間の傾き角である。図6に示されるように、傾き角θが大きくなるほど寿命比L/L0が小さくなる。なお、寿命比L/L0は、軸線SH1、SH2間の傾き角θを変化させたときの寿命Lを、傾き角θが0〔rad〕であるときの寿命L0で除算した値である。
【0019】
このように、ボールねじ軸18とボールナット26とが偏心したり、傾いたりすると、ボールねじに偏荷重が加わり、ボールねじの耐久性が著しく低くなってしまうので、ボールねじの加工精度を高くするとともに、駆動部の組立ての際にボールねじ軸18とボールナット26とが偏心することがないように、ボールねじの芯(しん)出しを十分に行う必要がある。したがって、駆動部のコストが高くなってしまうだけでなく、組立作業が煩雑になってしまう。
【0020】
本発明は、前記従来の駆動部の問題点を解決して、コストを低くすることができるだけでなく、組立作業を簡素化することができる射出装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出装置においては、シリンダ部材を固定する固定部材と、該固定部材と対向させて移動自在に配設され、射出部材の後端が回転自在に取り付けられた可動部材と、複数のボールナットと、該各ボールナットと螺合させられるねじ部及び軸部を備えた複数のボールねじ軸と、駆動されたときに、前記各ボールナット及び各ボールねじ軸のうちの一方を回転させることによって、前記可動部材を移動させる駆動手段とを有する。
【0022】
そして、前記各ボールねじ軸と各ボールナットとが相対的に傾くのを防止するように、前記固定部材と可動部材との間において、前記各軸部の所定の箇所に、前記駆動手段が駆動されるのに伴って変形することによって、前記各軸部に加わる偏荷重を吸収する可撓(とう)部が形成される。
【0023】
本発明の他の射出装置においては、シリンダ部材を固定する固定部材と、該固定部材と対向させて移動自在に配設され、射出部材の後端が回転自在に取り付けられた可動部材と、複数のボールナットと、該各ボールナットと螺合させられるねじ部及び軸部を備えた複数のボールねじ軸と、駆動されたときに、前記各ボールナット及び各ボールねじ軸のうちの一方を回転させることによって、前記可動部材を移動させる駆動手段とを有する。
【0024】
そして、前記各ボールねじ軸と各ボールナットとが相対的に傾くのを防止するように、前記固定部材と可動部材との間において、前記各ねじ部と各軸部とは、前記駆動手段が駆動されるのに伴って変形することによって、前記各軸部に加わる偏荷重を吸収する弾性材により連結される。
【0025】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記固定部材及び可動部材のうちの一方に、固定部材及び可動部材のうちの他方を案内するガイドバーが配設される。
【0026】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記各ボールナットは固定部材及び可動部材のうちの一方に固定される。そして、前記各ボールねじ軸は固定部材及び可動部材のうちの他方に対して回転自在に支持される。
【0027】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記各ボールナットは固定部材及び可動部材のうちの一方に対して回転自在に支持される。そして、前記各ボールねじ軸は固定部材及び可動部材のうちの他方に固定される。
【0028】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記可撓部は小径部によって形成される。
【0029】
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記可撓部は軟材料によって形成される。
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記可動部材の複数箇所に、前記各ボールねじ軸が互いに平行に支持される。
本発明の更に他の射出装置においては、さらに、前記各ボールねじ軸は、射出部材とは異なる軸上に配設される。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、駆動装置として射出装置の駆動部について説明する。
【0031】
図1は本発明の実施の形態における射出装置の駆動部の断面図、図7は本発明の実施の形態における射出装置の可塑化部の断面図、図8は本発明の実施の形態における射出装置の作動状態を示す概念図である。
【0032】
図において、10はシリンダ部材としての加熱シリンダ、11は射出部材としてのスクリューであり、該スクリュー11の外周面には螺旋状のフライト36が形成され、該フライト36に沿って溝37が形成される。また、41はフレーム、12は該フレーム41に固定された固定部材としての固定プレートであり、該固定プレート12に前記加熱シリンダ10の後端(図1における右端)が固定される。そして、前記固定プレート12と対向させて移動自在に可動部材としての可動プレート13が配設される。
【0033】
該可動プレート13のほぼ中央に、スクリュー支持軸14がベアリング15a、15bによって回転自在に配設され、前記スクリュー支持軸14に前記スクリュー11の後端が固定される。なお、前記ベアリング15bは、射出時においてスクリュー11に加わる射出力を受けることができるようにスラストベアリングによって構成される。
【0034】
そして、前記スクリュー支持軸14の後端に従動プーリ16が固定される。また、前記可動プレート13の所定の箇所に計量用の駆動手段としての図示されない計量用モータが取り付けられ、該計量用モータの出力軸に図示されない駆動プーリが取り付けられ、該駆動プーリと前記従動プーリ16との間に図示されないタイミングベルトが張設される。
【0035】
そして、前記可動プレート13の周縁の複数箇所(本実施の形態においては、2箇所)において、ボールねじ軸18がベアリング19によって互いに平行に、かつ、回転自在に支持される。なお、45はベアリング19を押さえる押さえプレートである。前記ボールねじ軸18は、前方(図1における左方)にねじ部21を、後方(図1における右方)に軸部22を備え、該軸部22は、可動プレート13に形成された穴23を貫通して後方に延び、後端に同期プーリ24が取り付けられ、各同期プーリ24間に図示されないタイミングベルトが張設される。
【0036】
一方、前記ねじ部21は、固定プレート12に形成された穴43を貫通して前方に延び、固定プレート12に取り付けられたボールナット26と螺合させられる。該ボールナット26は、前端(図1における左端)にフランジ部44が形成され、該フランジ部44を貫通する図示されないボルトによって固定プレート12に固定される。なお、前記ボールねじ軸18及びボールナット26によってボールねじが構成され、該ボールねじによって回転運動を直線運動に変換する運動方向変換手段が構成される。
【0037】
また、前記可動プレート13の所定の箇所に射出用の駆動手段としての図示されない射出用モータが取り付けられ、該射出用モータの出力軸に図示されない駆動プーリが取り付けられるとともに、各ボールねじ軸18のうちの所定のボールねじ軸18の後端において、前記同期プーリ24より外側に従動プーリ32が取り付けられ、前記駆動プーリと従動プーリ32との間に図示されないタイミングベルトが張設される。したがって、前記射出用モータを駆動することによって、従動プーリ32を回転させ、同期プーリ24を回転させることによってボールねじ軸18を回転させることができる。
【0038】
なお、本実施の形態においては、ボールねじ軸18が可動プレート13に対して回転自在に支持され、ボールナット26が固定プレート12に固定されるようになっているが、ボールねじ軸18を固定プレート12に対して回転自在に支持し、ボールナット26を可動プレート13に固定することもできる。また、ボールねじ軸18を可動プレート13に固定し、ボールナット26を固定プレート12に対して回転自在に支持したり、ボールねじ軸18を固定プレート12に固定し、ボールナット26を可動プレート13に対して回転自在に支持したりすることもできる。その場合、射出用モータを駆動することによってボールナット26が回転させられる。
【0039】
前記構成の射出装置において、計量工程時に、前記計量用モータを駆動することによって、前記スクリュー11を回転させると、ホッパ61内の成形材料としての樹脂が、落下して加熱シリンダ10内に進入し、加熱シリンダ10内を前進(図7における左方向に移動)させられる。
【0040】
また、該加熱シリンダ10の周囲には図示されないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シリンダ10を加熱し、加熱シリンダ10内の樹脂を溶融させることができるようになっている。したがって、スクリュー11を回転させると、溶融させられた樹脂が溝37内を前進させられ、スクリューヘッド62の前方(図7における左方)に蓄えられ、それに伴ってスクリュー11が後退(図7における右方向に移動)させられる。
【0041】
次に、射出工程時に、前記射出用モータを駆動することによって、ボールねじ軸18を回転させると、ボールねじ軸18の回転運動がボールナット26の直線運動に変換され、スクリュー11が前進させられる。その結果、前記スクリューヘッド62の前方に蓄えられた樹脂は、加熱シリンダ10の前端(図7における左端)に取り付けられた射出ノズル64から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。
【0042】
ところで、前記ボールねじは、回転運動を直線運動に変換する際にスラスト方向の荷重を受けるので、スラスト荷重に対する耐久性が高くなるように設計されるが、駆動部の組立ての際にボールねじ軸18とボールナット26とが偏心すると、駆動部の作動に伴って、ボールねじに偏荷重が加わり、ボールねじの耐久性が著しく低くなってしまう。
【0043】
また、駆動部の作動に伴って、固定プレート12及び可動プレート13が変形し、ボールねじ軸18とボールナット26とが相対的に傾いたときも、ボールねじに偏荷重が加わり、ボールねじの耐久性が著しく低くなってしまう。
【0044】
そこで、固定プレート12の後端面(図1における右端面)における2箇所、本実施の形態においては、固定プレート12の上端の近傍及び下端の近傍に、後方に向けて変形抑制部材としてのガイドバー51が突出させて配設されるとともに、可動プレート13に前記ガイドバー51を貫通させる貫通穴52が形成され、ガイドバー51と貫通穴52とが摺(しゅう)動させられる。したがって、可動プレート13は、駆動部の作動に伴って進退(図1における左右方向に移動)する際に、ガイドバー51によって案内されるので、固定プレート12と可動プレート13との平行度を保つことができる。その結果、固定プレート12及び可動プレート13が変形するのを抑制することができる。なお、本実施の形態においては、前記ガイドバー51は固定プレート12に配設され、ガイドバー51によって可動プレート13が案内されるようになっているが、ガイドバーを可動プレート13に配設し、ガイドバーによって固定プレート12を案内することもできる。
【0045】
また、前記軸部22の所定の箇所、本実施の形態においては、軸部22の前端に、前記ねじ部21の後端と隣接させて可撓部としての小径部63が形成される。本実施の形態において、小径部63はくびれ部によって形成され、軸方向における中央の径が最も小さく、中央から離れるに従って径が大きくされる。また、小径部を凹溝によって形成することもできる。さらに、軸部の軸方向における所定の範囲を他の部分より軟らかい軟材料にすることによって可撓部を形成したり、軸部を軸方向における所定の箇所において第1、第2の部分に分割し、第1、第2の部分をばね等の弾性材で連結したりすることもできる。
【0046】
したがって、駆動部の組立ての際にボールねじ軸18とボールナット26とが偏心したり、駆動部の作動に伴って、たとえ、固定プレート12及び可動プレート13が変形しても、図8に示されるように、前記小径部63が変形することによって偏荷重を吸収し、ボールねじ軸18とボールナット26との偏心量を吸収することができるだけでなく、ボールねじ軸18とボールナット26とが相対的に傾くのを防止することができる。
【0047】
また、ボールねじに偏荷重が加わることがなくなるので、ボールねじの耐久性を高くすることができる。そして、ボールねじの加工精度を高くする必要がなくなるので、駆動部のコストを低くすることができる。また、駆動部の組立ての際にボールねじの芯出しを十分に行う必要がなくなるので、駆動部の組立作業を簡素化することができる。
【0048】
本実施の形態においては、駆動装置として射出装置の駆動部について説明しているが、型締装置、エジェクタ装置等の駆動部に適用することもできる。
【0049】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出装置においては、シリンダ部材を固定する固定部材と、該固定部材と対向させて移動自在に配設され、射出部材の後端が回転自在に取り付けられた可動部材と、複数のボールナットと、該各ボールナットと螺合させられるねじ部及び軸部を備えた複数のボールねじ軸と、駆動されたときに、前記各ボールナット及び各ボールねじ軸のうちの一方を回転させることによって、前記可動部材を移動させる駆動手段とを有する。
【0051】
そして、前記各ボールねじ軸と各ボールナットとが相対的に傾くのを防止するように、前記固定部材と可動部材との間において、前記各軸部の所定の箇所に、前記駆動手段が駆動されるのに伴って変形することによって、前記各軸部に加わる偏荷重を吸収する可撓部が形成される。
【0052】
この場合、射出装置の組立ての際にボールねじ軸とボールナットとが偏心したり、射出装置が駆動されるのに伴って固定部材及び可動部材が変形したりしても、前記可撓部が変形することによって、各軸部に加わる偏荷重を吸収し、ボールねじ軸とボールナットとの偏心量を吸収することができるだけでなく、ボールねじ軸とボールナットとが相対的に傾くのを防止することができる。
【0053】
また、ボールねじに偏荷重が加わることがなくなるので、ボールねじの耐久性を高くすることができる。そして、ボールねじの加工精度を高くする必要がなくなるので、射出装置のコストを低くすることができる。また、射出装置の組立ての際にボールねじの芯出しを十分に行う必要がなくなるので、射出装置の組立作業を簡素化することができる。
【0054】
本発明の他の射出装置においては、さらに、前記固定部材及び可動部材のうちの一方に、固定部材及び可動部材のうちの他方を案内するガイドバーが配設される。
【0056】
この場合、固定部材及び可動部材のうちの一方に配設されたガイドバーによって固定部材及び可動部材のうちの他方が案内されるので、固定部材と可動部材との平行度を保つことができる。
【0057】
したがって、固定部材及び可動部材が変形するのを抑制することができる。その結果、ボールねじに偏荷重が加わることがなくなるので、ボールねじの耐久性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の駆動部の断面図である。
【図2】従来の射出装置の概念図である。
【図3】ボールねじ軸とボールナットとの偏心を説明する図である。
【図4】偏心量と寿命比との関係図である。
【図5】ボールねじ軸とボールナットとの傾きを説明する図である。
【図6】傾き角と寿命比との関係図である。
【図7】本発明の実施の形態における射出装置の可塑化部の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態における駆動装置の作動状態を示す概念図である。
【符号の説明】
12 固定プレート
13 可動プレート
18 ボールねじ軸
21 ねじ部
22 軸部
26 ボールナット
51 ガイドバー
63 小径部

Claims (9)

  1. (a)シリンダ部材を固定する固定部材と、
    (b)該固定部材と対向させて移動自在に配設され、射出部材の後端が回転自在に取り付けられた可動部材と、
    (c)複数のボールナットと、
    (d)該各ボールナットと螺合させられるねじ部及び軸部を備えた複数のボールねじ軸と、
    (e)駆動されたときに、前記各ボールナット及び各ボールねじ軸のうちの一方を回転させることによって、前記可動部材を移動させる駆動手段とを有するとともに、
    (f)前記各ボールねじ軸と各ボールナットとが相対的に傾くのを防止するように、前記固定部材と可動部材との間において、前記各軸部の所定の箇所に、前記駆動手段が駆動されるのに伴って変形することによって、前記各軸部に加わる偏荷重を吸収する可撓部が形成されることを特徴とする射出装置。
  2. (a)シリンダ部材を固定する固定部材と、
    (b)該固定部材と対向させて移動自在に配設され、射出部材の後端が回転自在に取り付けられた可動部材と、
    (c)複数のボールナットと、
    (d)該各ボールナットと螺合させられるねじ部及び軸部を備えた複数のボールねじ軸と、
    (e)駆動されたときに、前記各ボールナット及び各ボールねじ軸のうちの一方を回転させることによって、前記可動部材を移動させる駆動手段とを有するとともに、
    (f)前記各ボールねじ軸と各ボールナットとが相対的に傾くのを防止するように、前記固定部材と可動部材との間において、前記各ねじ部と各軸部とは、前記駆動手段が駆動されるのに伴って変形することによって、前記各軸部に加わる偏荷重を吸収する弾性材により連結されることを特徴とする射出装置。
  3. 前記固定部材及び可動部材のうちの一方に、固定部材及び可動部材のうちの他方を案内するガイドバーが配設される請求項1又は2に記載の射出装置。
  4. (a)前記各ボールナットは固定部材及び可動部材のうちの一方に固定され、
    (b)前記各ボールねじ軸は固定部材及び可動部材のうちの他方に対して回転自在に支持される請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出装置。
  5. (a)前記各ボールナットは固定部材及び可動部材のうちの一方に対して回転自在に支持され、
    (b)前記各ボールねじ軸は固定部材及び可動部材のうちの他方に固定される請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出装置。
  6. 前記可撓部は小径部によって形成される請求項1、3、4又は5のいずれか1項に記載の射出装置。
  7. 前記可撓部は軟材料によって形成される請求項1、3、4又は5のいずれか1項に記載の射出装置。
  8. 前記可動部材の複数箇所に、前記各ボールねじ軸が互いに平行に支持される請求項1〜7のいずれか1項に記載の射出装置。
  9. 前記各ボールねじ軸は、射出部材とは異なる軸上に配設される請求項1〜8のいずれか1項に記載の射出装置。
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