JP3852629B2 - 印刷機のホルダー用駆動装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機のホルダー（folder) 用駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
印刷物のページ数を２倍にするため、印刷機のロータリホルダーは、シートを収集して厚い印刷物にする方法を用いている。この仕事を行なうため、折畳みブレード軸は、これがニッピングホルダーへの押込み作動を行なわないように、休止状態（silenced) にされる。この作動は、印刷物がシリンダ上に留まることができるようにし、これにより、印刷物に、シリンダが更に回転する結果として付加ページが補足される。この作動は、直進モード（straight mode)（折畳みブレードが作動状態にあり且つ印刷物がシリンダ上に留まることができないモード）とは異なっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主な課題は、印刷機のホルダー用駆動装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置は、ホルダー用折畳みブレード軸を駆動するギアを有する折畳みブレード軸に取り付けられた折畳みブレードと、折畳みブレード軸のギアを駆動するギアと、折畳みブレードのギアと駆動ギアとの間の中間ギアを備えたプランジャとを有している。
本発明の特徴は、プランジャを、中間ギアが折畳みブレード軸のギアと噛み合う第１長手方向位置と、中間ギアが駆動ギアとの整合から外れる第２長手方向位置との間で移動させる手段を設けたことにある。
本発明の他の特徴は、プランジャの第１位置において、駆動ギアが折畳みブレード軸を駆動することである。
【０００５】
本発明の他の特徴は、プランジャの第２位置において、装置の駆動ギアが折畳みブレード軸のギアを駆動しないようにすることである。
従って、本発明の特徴は、駆動ギアが、折畳みブレード軸のギアとの間接的係合または係合解除を行なって、折畳みブレード軸を「オン」「オフ」駆動することにある。
本発明の他の特徴は、プランジャの第２位置において中間ギアを解放可能にロックして、折畳みブレードが不意に回転することを防止する手段を設けたことである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の他の特徴は、本発明の実施例についての以下の説明および特許請求の範囲の記載からより完全に明らかになるであろう。
図１は、印刷機の一般的な新聞用紙ロータリホルダーの直進作動（straight operation) および収集作動（collect operations) の段階毎の説明図である。図面では、３／２ホルダーの特徴が示されている（「３／２」とは、収集シリンダが新聞用紙の３つのカットオフ長さを保持し且つカッティングシリンダが新聞用紙の２つのカットオフ長さを保持するサイズを意味する）。種々の収集シリンダ／カッティングシリンダ比、すなわち５／２および３／１を使用することもできる。
直進運転
第１説明図は、紙が収集シリンダにより引っ張られているところを示す。２つ折りブレード機構に特徴を有することに留意されたい。収集シリンダは折畳みシリンダの３／２倍の速度で回転する。
【０００７】
第２説明図は、収集シリンダとタイミングを合わされたカッティングシリンダが第２紙から第１紙を切断する正確な時点まで、第１紙が収集シリンダの回りで引っ張られるところを示す。切断作動の直後に、第１紙はニッピングローラ組立体内に押し込まれる。第２紙は、収集シリンダに配置されたピンを介して収集シリンダに保持される。
第３説明図は、第２紙がニッピングローラ組立体内に押し込まれる点を除き、第２説明図と同じ反復作動である。直進作動中、全ての紙がニッピングローラ組立体内に押し込まれる。従って、各折畳みブレード軸が駆動ギアと係合される。収集運転
収集作動は、他の全ての紙がニッピングローラ組立体内に押し込まれるため、直進作動とは異なっている。押し込まれないこれらの紙は、最初は収集シリンダに留まっており且つニッピングローラ組立体内に押し込まれる前に他の紙と結合される。
【０００８】
収集作動中、１つの折畳みブレード軸は、駆動ギアとの係合が解除され（休止状態になり）、紙が押込み作用を受けないようにする。
第１説明図では、第１紙の内側部分が押込み位置にあるけれども、折畳みブレードは休止しており、収集シリンダのピンは紙内に伸長した状態に留まっている。カッティングシリンダは、次の紙の外側部分から第１紙の内側部分を切断する。
第２説明図は、第１紙の内側部分が収集シリンダに留まっており、次の外側部分がニッピングローラ組立体内に押し込まれているところを示す。押し込まれた紙は内側部分をもたないため、廃棄物として減価される。休止した折畳みブレード軸は１８０°回転し、係合した折畳みブレード軸は押込み作用を創出する。
【０００９】
第３説明図は、第１紙の内側部分が収集シリンダに留まっており、外側部分と結合されているところを示す。一方、第２紙の内側部分は、係合した折畳みブレード軸が１８０°回転しているためニッピングローラ組立体内に押し込まれず、休止している折畳みブレード軸は押込み位置にある。
第４説明図は、休止した折畳みブレード軸が１８０°回転しているため、第１紙の全体がニッピングローラ組立体内に押し込まれており且つ係合した折畳みブレード軸が押込み位置にあるところを示す。同時に、第２紙の内側部分は収集シリンダに留まっており、第３紙の内側部分は収集シリンダ上にピン止めされる。第４説明図は第２説明図と同じであることに留意されたい。
第５説明図は、第２紙が外側部分を受け入れている点を除き、第３説明図と同じである。同様に、第６説明図は、第２紙全体がニッピングローラ組立体に押し込まれている点を除き、第４説明図と同じである。
【００１０】
この作動は反復されて、他の全ての紙がニッピングローラ組立体内に押し込まれる。本発明に提案する駆動装置は、折畳みブレードが取り付けられた折畳みブレード軸の作動（係合または休止）を制御する。
新聞用紙業界では、印刷ユニットは２つのカットオフが周回し、これにより新聞用紙のウェブには画像が交互に印刷される。収集シリンダは奇数（３、５、７等）のカットオフからなるので、各内側部分は異なる外側部分と結合（すなわち、ＢがＡと結合）されるであろう。
ここで図２および図３を参照すると、印刷機のホルダー用駆動装置１０が示されている。駆動装置は、ホルダーの折畳みブレード軸１２に取り付けられた回転折畳みブレードを有する。折畳みブレード軸１２は、該軸１２の外噛合いギア１４を有する。
【００１１】
駆動装置は、折畳みブレード軸１２の折畳みブレード軸ギア１４と整合している駆動ギア１６を有する。ギア１６は中央凹部１８を有し、該凹部１８は、その一方の側に歯２０を形成し且つ他方の側に歯２２を形成している。
駆動装置は細長いプランジャ２４を有し、該プランジャ２４は、装置１０内で摺動可能に取り付けられ且つ螺旋ばねにより外方に押圧されている。プランジャ２４は中間ギア２８を有し、該ギア２８は、ベアリング３０を介して回転可能にプランジャ２４に取り付けられている。図２の配置では、中間ギア２８は、駆動ギア１６および折畳みブレード軸ギア１４と噛み合っており、該ギア１４および折畳みブレード軸１２を回転駆動する。中間ギア２８は中央凹部３２を有し、該凹部３２は、その一方の側に歯３４を形成し且つ他方の側に歯３６を形成している。
【００１２】
プランジャ２４の外端部４０には、ベアリング４２を介してカム３８が取り付けられており、プランジャ２４のボス、即ち突起４４がカム３８のカムレース４６内に受け入れられている。
プランジャ２４は、図２に示す第１長手方向位置（第１位置では、ギア１４、２８、１６が噛み合っている位置）から、図３に示す第２長手方向位置（第２位置では、中間ギア２８が駆動装置１０内で前方に移動され、カム３８がプランジャ２４を解放可能に保持している）へと移動できる。第２位置では、中間ギアの歯３６が駆動ギア１６の凹部１８内に受け入れられ、且つ駆動ギア１６の歯２０が中間ギア２８の凹部３２内に受け入れられる。この態様では、駆動ギア１６が中間ギア２８とは噛み合わないので、駆動ギアが折畳みブレード軸ギア１４を駆動することはない。この態様では、プランジャ２４に取り付けられたタング４８が、折畳みブレード軸１２のカラー５０と係合し、もはや駆動ギア１６とは噛み合っていない中間ギア２８の回転を防止する。
【００１３】
プランジャ２４の外端部４０は、作動部材５４によって係合される。作動部材５４は、プランジャ２４を、図２の第１位置から図３の第２位置に移動させるためにカム３８を回転させる。カム３８は、作動部材５４によって再び作動され、ばね２６は、プランジャ２４を図２に示す第１位置に移動させると圧縮され、折畳みブレード軸１２を駆動するため、中間ギア２８は駆動ギア１６と係合する。プランジャ２４がその第２位置から第１位置へと移動する間、カム３８は作動部材５４によって回転され、それによって、プランジャ２４を第１位置に解放可能に保持するため、カムレース４６内のボス、即ち突起を移動させる。従って、このようにして、プランジャ２４は、ギア１４、１６、２８の態様を変えたいと思う度毎に押され、これにより、駆動装置１０は、折畳みブレード軸１２を駆動するギアの係合、および折畳みブレード軸１２の回転を停止させるギアの係合解除を制御する。
【００１４】
上記詳細な説明は理解の明瞭化のためのものに過ぎず、いかなる制限も存在しないことを理解すべきであり、当業者には種々の変更が明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】印刷機のホルダーの直進作動および収集作動について段階毎に説明する図面である。
【図２】折畳みブレード軸を駆動する装置の断面図であり、折畳みブレード軸と駆動ギアとが間接係合している状態を示すものである。
【図３】図２の駆動装置の断面図であり、駆動ギアと折畳みブレード軸との係合が間接的に解除されている状態を示すものである。
【符号の説明】
１０ 駆動装置
１２ 折畳みブレード軸
１４ 折畳みブレード軸ギア
１６ 駆動ギア
２４ プランジャ
２８ 中間ギア
３８ カム
５４ 作動部材

Claims (3)

1. ホルダー用折畳みブレード軸を駆動するギアを有する折畳みブレード軸に取り付けられた折畳みブレードと、
   折畳みブレード軸のギアを駆動する駆動ギアと、
   折畳みブレード軸のギアと駆動ギアとの間の中間ギアを備えたプランジャと、
   プランジャを、折畳みブレード軸を駆動するため、中間ギアが折畳みブレード軸のギアおよび駆動ギアと噛み合った第１長手方向位置と、駆動ギアが折畳みブレード軸のギアを駆動しないようにするため、中間ギアが駆動ギアとの整合から外れた第２長手方向位置との間で移動させる手段と、
   プランジャを第１長手方向位置に解放可能に保持するため第１カム位置に回転するように、且つプランジャを第２長手方向位置に解放可能に保持するため第２位カム位置に回転するように作動可能なカムと、を有する、ことを特徴とする、印刷機のホルダー用駆動装置。
2. 前記プランジャを第１長手方向位置から第２長手方向位置に押圧する手段を有する、ことを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 前記駆動ギアは互いに間隔を隔てて対向する１対の歯を形成する中央凹部を有し、中間ギアは１対の対向歯を形成する中央凹部を有し、プランジャの第２長手方向位置において駆動ギアの歯は中間ギアの凹部内に配置され、プランジャの第２長手方向位置において中間ギアの歯は駆動ギアの凹部内に配置される、ことを特徴とする、請求項１に記載の装置。

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