JP3849903B2 - 成形金型及び成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂材料等の射出成形に用いて好適な成形金型及び成形方法に関し、特にサイドゲート方式の成形金型から成形品を離型させる突き出し部の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂材料等を用いる成形金型の従来例を図6、図7により説明する。図6に示す成形金型1は、製品の側面側から樹脂を注入するサイドゲート方式を採用し、固定金型2及び可動金型3の中にスプール4,製品形状に対応したキャビティ10、樹脂をスプルー4からキャビティ10に送り込むランナ5、及びキャビティ10とランナ5との境界に設けられるゲート6を形成している。この成形金型1による成形後、型開きしてから、エジェクタ部材7を駆動し、突出しピン8,9を図の上方に突き出すことにより、キャビティ10の成形品とランナ5のランナ部を離型させ、取り出すことができる。このようにして得られた成形品を図7(a),(b)に示す。図に示すように、薄板状の成形品14には、成形金型1のスプール4に対応したスプール部4’及びランナ5に対応したランナ部5’がゲート6に対応したゲート部6’を介して結合している。
【0003】
以上のように、図6に示すようなサイドゲート方式の成形金型では、成形品を成形金型から取り出すとき成形品とランナ部とが連結し一体となっているので、成形品とランナ部とを分離するための後加工の工程が必要となり、工程が増える結果、生産効率が低下してしまう問題がある。
【0004】
また、薄肉の製品(板状体)を成形する場合、製品の側面側から樹脂を注入する上述のサイドゲート方式以外のゲート方式として、製品の平面側から樹脂を注入するピンポイントゲート方式がある。このピンポイントゲート方式では、成形品を金型から取り出すとき成形品とランナとが分離されるが、成形品の表面にゲート跡が残り、成形品の外観品位が低下してしまう問題がある。
【0005】
ところで、記録媒体を収納したテープカートリッジやディスクカートリッジ等には、その内部を透視するために透光性材料からつくられる窓部材が配置される場合がある。かかる窓部材等をピンポイントゲート方式による成形金型で射出成形してつくると、その表面にゲート跡が残り目立ってしまうため、このゲート方式は窓部材等の成形には不向きである。この場合、ゲート跡を他の部品で隠したりデザインを工夫して目立たなくすることは、窓部材が透光性であるため、困難なことが多い。このため、成形品の外観品位を低下させないためにはサイドゲート方式が好ましいが、生産効率の低下の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題を解決することであって、成形金型においてサイドゲート方式を採用しても、成形品の外観品位を低下させることなく成形の生産効率を向上させることのできる成形金型及び成形方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の成形金型は、固定金型と、可動金型と、前記固定金型と前記可動金型との間に形成されるキャビティ及びランナと、前記キャビティで形成された成形品を離型時に突き出すための成形品突出し部材と、前記ランナで形成されたランナ部を離型時に突き出すためのランナ突出し部材と、前記成形品突出し部材と前記ランナ突出し部材とを一体的に駆動する突出し駆動部材とを含む成形金型であって、前記成形品突出し部材及びランナ突出し部材のいずれか一方を分離して第1の突出し部材と第2の突出し部材とに構成し、前記第2の突出し部材を前記突出し駆動部材に連結するとともに、前記第1の突出し部材と前記第2の突出し部材との間に成形時に圧縮され型開時に復元する付勢部材を介在させたことを特徴とする。
【0011】
本発明の成形金型によれば、前記第1の突出し部材と前記第2の突出し部材との間に成形時に圧縮され型開時に復元する付勢部材を介在させる構成とすることにより、成型時にその成形圧力のため第1の突出し部材が突き出し方向と逆方向に移動し付勢部材が圧縮され、この状態で型開きをすると、付勢部材の復元力により、自動的に第1の突出し部材が成形品またはランナ部を突き出し離型させるため、成形品とランナ部とを自動的に分離させることができる。このように、付勢部材を用いて成形品及びランナ部の一方を型開きしただけで自動的に突き出させることにより、簡単に成形品とランナ部との分離を行うことができる。従って、成形品とランナ部との分離のための後加工の工程が不要となり、成形の生産効率を向上させることができ、また成形品の側面側から樹脂等を注入するサイドゲート方式の成形金型に本発明を適用することにより、ゲート跡のない外観品位のよい成形品が得られる。また、突出し駆動部材を突き出すことにより、成形品及びランナ部の他方の離型を行うことができる。
【0012】
また、本発明成形方法は、上述の付勢部材を備えた成形金型を用いて成形する方法であって、前記ランナを介して前記キャビティに成形材料を充填する工程と、前記成形金型を型開きする工程とを含み、前記充填工程において圧縮された前記付勢部材が前記型開き工程において復元することにより、前記第1の突き出し部材が前記成形品及び前記ランナ部のいずれか一方を突き出して離型させ、前記成形品と前記ランナ部とを分離することを特徴とする。この成形方法によれば、成型時にその成形圧力のため付勢部材が圧縮され、この状態で型開きをすると、成形圧力が解放され、付勢部材の復元力により、自動的に第1の突出し部材が成形品またはランナ部の一方を突き出し離型させ、成形品とランナ部とを自動的に分離させる。このように、付勢部材を用いて成形品及びランナ部の一方を型開きしただけで自動的に突き出し、簡単に成形品とランナ部との分離を行うことができる。従って、成形品とランナ部との分離のための後加工は不要となり、成形の生産効率を向上させることができる。また、成形金型をサイドゲート方式とすることにより、ゲート跡のない外観品位のよい成形品が得られる
【0013】
また、前記突出し駆動部材が前記第1の突出し部材を突き出してから突き出し方向と逆方向に移動したとき、この突き出された第1の突出し部材が元の位置に戻るように前記第1の突出し部材を付勢する付勢部材を配置する構成にできる。これによれば、突出し駆動部材が第1の突出し部材を突き出してから突き出す前の元の位置に戻ると、第1の突出し部材が付勢部材により元の位置に自動的に戻ることができるので、型締めをして次の成形に迅速に移行できるので、生産効率の向上に寄与できる。
【0014】
また、前記成形品突出し部材及び前記ランナ突出し部材をそれぞれ複数設けることにより、成形品及びランナ部を確実に保持しながら突き出し離型させることができる。なお、各突き出し部材の数は、成形品及びランナ部の形状によってそれぞれ適宜決めることができる。
【0015】
この場合、前記第2の突出し部材を単一とし、この単一の第2の突出し部材と連結する連結部材を設け、複数の前記第1の突出し部材が前記連結部材を介して前記突出し駆動部材により駆動されるように構成することができる。これにより、第1の突出し部材が複数となっても第2の突出し部材を単一に構成できるので、成形金型の部品点数を削減でき金型コストを低下でき、また、連結部材に上述の付勢部材を配置し、保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。
【0017】
参考例
図1は本実施の形態に関する参考例の成形金型の主要部を示す縦断面図であり、図2は図1の成形金型を成形後に型開きした状態の可動側金型を示す縦断面図である。図に示す成形金型11は、コア部18を含む固定金型12,コア部19を含む可動金型13,コア部18と19との間に形成され成形品形状と対応した空洞形状を有するキャビティ16、コア部18とコア部19との間に形成されゲート16aを介してキャビティ16と連結したランナ15,及びランナ15と連結し樹脂注入口14aを有するスプール14を備える。また、固定金型12と可動金型13とは合わせ面23において合わされて成形可能に型締めされている。なお、図1は、キャビティ16,ランナ15及びスプール14に成形用樹脂が充填された状態を示し、キャビティ16は薄板部材を成形する空洞形状となっている。
【0018】
成形金型11は更に、可動金型13のコア部19に図の上下方向に設けられた孔を貫通して配置されランナ15に成形時に形成されるランナ部を離型のために図の上方に突き出す複数のランナ突出しピン20,同様に配置されキャビティ16に形成される成形品を離型のために突き出す複数の成形品突出しピン21,及びこれらのランナ突出しピン20及び成形品突出しピン21と連結し図の上方に突き出すように駆動するエジェクタ部材17を備える。
【0019】
各ランナ突出しピン20は、コア部19を貫通するコアピン20aと、エジェクタ部材17と連結され固定された突出しピン20bとに分離して構成されている。各コアピン20aは、その先端20cがランナ部に当接し、その下端の台座部20dが、コア部19とエジェクタ部材17との間に配置されたコアピン受け部材24の上面に載るように構成されている。各突出しピン20bは、その先端20eがコアピン受け部材24内に形成された貫通孔内にコアピン20aの台座部20の下面と対抗するように位置している。コアピン受け部材17の各孔内であって各突出しピン20bの先端20eと各コアピン20aの台座部20dとの間には、図1の成形位置において、隙間25が形成されている。
【0020】
また、各コアピン20aの周囲にはコイルばね22がコア部19の下面とコアピン20aの台座部20dの上面との間に配置されている。コアピン20aが上方に移動するとコイルばね22が圧縮され、このためコアピン20aを下方に押す力が働く。なお、各コアピン20aの先端20cは、図1の成形位置において、コア部19の孔内に位置するようになっているため、ランナ15で形成されるランナ部15’(図2に示す)にはコア部19の孔に対応した形状の脚部15”が形成される。
【0021】
以上の成形金型11を用いた成形の工程について説明する。図1に示す固定金型のスプール14の樹脂注入口14aから溶融した樹脂を高圧力で注入し、スプール14,ランナ15,ゲート16aを通してキャビティ1内に充填する。この充填された樹脂が固化し冷却してから、可動金型13を固定金型12のガイドピン26に沿って図1の下方に移動することにより、型開きをする。
【0022】
次に、エジェクタ部材17を駆動源(図示省略)により駆動し、図1の上方に移動させると、エジェクタ部材17に連結し固定された複数の成形品突出しピン21が図の上方に移動し突き出て、キャビティ16に形成された成形品16’(図2に示す)を押し上げることにより、成形品16’が上方に持ち上げられて離型する。このような成形品突出しピン21の動作と同時に、エジェクタ部材17の駆動により、複数のランナ突出しピン20の各突出しピン20bが図の上方に移動するが、その先端20eが各コアピン20aの台座部20dの下面との間に存在する隙間のため、台座部20dの下面と直ぐに当接せず、各コアピン20aは移動しない。このため、ランナ15に形成されたランナ部15’(図2に示す)が複数のランナ突出しピン20のコアピン20aに突き出される前に、成形品突出しピン21により、上述のように成形品16’が突き出される際に、ゲート16aに対応する成形部分が折れ曲がり切断される。このようにして、図2のように成形品16’とランナ部15’とが分離する。
【0023】
続いて、エジェクタ部材17を更に図の上方に移動させることにより、各突出しピン20bが隙間25を移動し、図2のようにその先端20eが各コアピン20aの台座部20dの下面と当接する。そして、更にエジェクタ部材17を移動させることにより、各コアピン20aがコイルばね22を圧縮しながら上方に移動し、その先端20cがランナ部15’の脚部15”を押し上げすることにより、ランナ部15’を離型させる。このようにして分離したスプール部14’の付いたランナ部15’と成形品16’とを金型11から取り出すことができる。
【0024】
以上のように成形品等が離型した後、上方に移動したエジェクタ部材17は、リターンピン27に配置されたコイルばねの復元力により、各突出しピン20bとともに図1に示す位置に戻る。また、各コアピン20aは、圧縮されたコイルばね22の復元力によりその台座部20dが下方に押され、図1の位置に自動的に戻る。これにより、次の成形のための型締め等の工程に迅速に移行することができるため、成形サイクル時間を短縮することができ、成形の生産効率の向上に寄与でき、好ましい。
【0025】
以上のように、図1,図2の成形金型によれば、ランナ突出しピン20を分離しその間に隙間25を設けることにより、成形後の型開き時に行われる成形品突出しピン20の突き出し動作をランナ突出しピン21よりも早く行うことができる。このように両者の動作タイミングをずらすことにより、突き出しによる離型の工程においてランナ部15’と成形品16’とを簡単に分離することができるので、従来のように、離型後に成形品からランナ部等を取り除くための後加工工程が不要となる。このため、成形工程を簡略化でき、その実行がより容易となり成形工程に要する時間を短縮することができるので、成形の生産効率を向上させることができる。また、成形金型21は、サイドゲート方式を利用しているので、成形品16’にゲート跡は殆ど生じなく目立つことがないため、例えば記録媒体を収納したテープカートリッジやディスクカートリッジ等における透光性材料からなる窓部材等を成形してもその外観品位が低下することがない。なお、各突出しピン20,21の動作タイミングの差は、隙間25の間隔を変化させることにより調整できる。
【0026】
実施の形態〉
図3は本発明による実施の形態の成形金型の主要部を示す縦断面図であり、図4は図3の成形金型に樹脂材料を充填した状態を示す縦断面図であり、図5は図4の成形金型を成形後に型開きした状態の可動側金型を示す縦断面図である。図3に示す成形金型は、基本的な構成は図1と同様であるので、同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
図3に示すように、本実施の形態の成形金型31では、ランナ突出しピン20は、複数のコアピン20aと単一の突出しピン20bとに分離して設けられている。単一の突出しピン20bの下端はエジェクタ部材17に連結し固定され、その上端20eはコアピン受け板32に連結し固定されている。コアピン受け板32は単一の突出しピン20bを介してエジェクタ部材17により駆動される。なお、突出しピン20bは、複数のコアピン20aに対応して複数設けてもよい。
【0028】
コアピン受け板32の上面には複数の小径ピン20fが固定されて設けられている。各小径ピン20fと各コアピン20aの台座部20dの下面との間に隙間35が形成されている。コイルばね33が各小径ピン20fにより位置決めされてコアピン受け板32の上面と台座部20dの下面との間に配置されている。図3に示す成形位置で各コアピン20aはコイルばね33により押されその上端20cがコア部19の孔内に僅かに凹むように位置している。
【0029】
以上の成形金型31を用いた成形の工程について説明する。図3に示す固定金型のスプール14の樹脂注入口14aから溶融した樹脂を高圧力で注入し、スプール14,ランナ15,ゲート16aを通してキャビティ1内に充填する。このとき、樹脂がコア部19の各孔内にも充填され、この充填時の圧力により各コアピン20aがその先端20cから図の下方に押し下げられ、その台座部20dの下面が隙間35内で各コイルばね33を圧縮し、図4に示すように、コアピン受け板32の上面の各小径ピン20fの上端近傍まで押し下げられる。この状態で充填された樹脂が固化し冷却してから、可動金型13を固定金型12のガイドピン26に沿って図1の下方に移動することにより、型開きをする。
【0030】
以上のように成形金型31を型開きすると、ランナ15等に加わっていた成形圧力が解放される。すると、各コイルばね33が圧縮状態から復元しようとして、各コアピン20aを上方に押し戻す。これにより、各コアピン20aの先端20cがランナ部15’の脚部15”を押し上げることにより、ランナ部15’が図5のように上方に持ち上げられて離型する。この時、エジェクタ部材17はまだ駆動されていないので、各成形品突出しピン21は移動しない。このため、キャビティ16に形成された成形品16’が成形品突出しピン21により突き出される前に、ランナ突出しピン20のコアピン20aにより、上述のようにランナ部15’が突き出される際に、ゲート16aに対応する成形部分が折れ曲がり切断される。このようにして、図5のように成形品16’とランナ部15’とが分離する。なお、以上のようにランナ部15’を突き出す際に、図5のようにその脚部15”が僅かにコア部19の各孔内に残るようにコアピン20aの全長やコイルばね33の長さ等を決めることにより、ランナ部15’が成形品16’の離型前に成形金型21から不測に落下しないようにできる。
【0031】
続いて、エジェクタ部材17を図の上方に移動させることにより、成形品突出しピン21が成形品を突き上げて持ち上げることにより成形品16’を離型させる。同時に、突出しピン20b、コアピン受け板32,コイルばね33を介して各コアピン20aも上方に移動しランナ部15’の脚部15”を押し出すことにより、成形品16’とランナ部15’を完全に取り出すことができる。なお、上述のように各コアピン20aが上方に移動し、その先端20cが合わせ面23よりも突出していると、次の成形のための型締め時に固定型12側に当たってしまうので、各先端20cは合わせ面23から突出しないように構成することが望ましい。
【0032】
以上のように、本実施の形態による成形金型によれば、ランナ突出しピン20を分離しその間にコイルばね33を設けることにより、成形後の型開き時において成型時の圧力により圧縮されたコイルばね33の復元力を利用して、ランナ突出しピン21の突き出し動作を成形品突出しピン20よりも早く行うことができる。このように両者の動作タイミングをずらすことにより、突き出しによる離型の工程においてランナ部15’と成形品16’とを簡単にしかも成形後に型開きしただけで自動的に分離することができるので、従来のように、離型後に成形品からランナ部等を取り除くための後加工工程が不要となる。このため、成形工程を簡略化でき、その実行がより容易となり成形工程に要する時間を短縮することができるので、成形の生産効率を向上させることができる。
【0033】
なお、本実施の形態では各種の樹脂材料が使用できるが、PS(ポリスチレン),AS,ABS,PMMA等の比較的脆性的に破壊する樹脂材料が好ましい。また、成形金型11,31のゲート16aは円形、半円形、長方形等の各種の形状とすることができるが、成形品とランナ部との分離性能を確保する上でその幅及び長さは比較的短めが好ましい。
【0034】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、成形品突出しピン側を分離し、図と同様の構成にしてもよく、またサイドゲート方式以外のゲート方式に適用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、成形品を分離するための工程が不要となり成形の生産効率を向上させることのできる成形金型及び成形方法を提供できる。しかも、成形金型においてサイドゲート方式を採用できるので、成形品の外観品位が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に関する参考例の成形金型の主要部を示す縦断面図である。
【図2】 図1の成形金型を成形後に型開きした状態の可動側金型を示す縦断面図である。
【図3】 本発明による実施の形態の成形金型の主要部を示す縦断面図である。
【図4】 図3の成形金型に樹脂材料を充填した状態を示す縦断面図である。
【図5】 図4の成形金型を成形後に型開きした状態の可動側金型を示す縦断面図である。
【図6】 従来の成形金型の主要部を示す縦断面図である。
【図7】 図6の成形金型により成形された成形品及びランナ部を示す縦断面図(a)、及び平面図(b)である。

Claims (4)

  1. 固定金型と、可動金型と、前記固定金型と前記可動金型との間に形成されるキャビティ及びランナと、前記キャビティで形成された成形品を離型時に突き出すための成形品突出し部材と、前記ランナで形成されたランナ部を離型時に突き出すためのランナ突出し部材と、前記成形品突出し部材と前記ランナ突出し部材とを一体的に駆動する突出し駆動部材と、を含む成形金型であって、
    前記成形品突出し部材及びランナ突出し部材のいずれか一方を分離して第1の突出し部材と第2の突出し部材とに構成し、前記第2の突出し部材を前記突出し駆動部材に連結するとともに、前記第1の突出し部材と前記第2の突出し部材との間に成形時に圧縮され型開時に復元する付勢部材を介在させたことを特徴とする成形金型。
  2. 前記成形品突出し部材及び前記ランナ突出し部材をそれぞれ複数設けた請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記第2の突出し部材を単一とし、この単一の第2の突出し部材と連結する連結部材を設け、複数の前記第1の突出し部材が前記連結部材を介して前記突出し駆動部材により駆動されるように構成された請求項2に記載の成形金型。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の成形金型を用いて成形する方法であって、前記ランナを介して前記キャビティに成形材料を充填する工程と、前記成形金型を型開きする工程と、を含み、前記充填工程において圧縮された前記付勢部材が前記型開き工程において復元することにより、前記第1の突き出し部材が前記成形品及び前記ランナ部のいずれか一方を突き出して離型させ、前記成形品と前記ランナ部とを分離することを特徴とする成形方法。
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