JP3845694B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像信号に応じて感光材料である印画紙への露光を制御する露光ヘッドを備えた画像記録装置に関するものであり、特に、露光ヘッドの各光出力部間における露光量のムラを補正し得る画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、デジタルライン露光デバイスと呼ばれる画像記録装置が種々提案されている。この種の画像記録装置は、フィルム画像等を画像データとして取り込み、取り込んだ画像データに応じて印画紙を露光し、印画紙に画像を記録するものである。
【0003】
このような画像記録装置における露光制御は、通常、露光部により行われる。上記の露光部は、例えば露光ヘッド、光源、光源からの光を露光ヘッドに導く光ファイバー束で構成される。露光ヘッドは、印画紙の搬送方向と直交する方向(印画紙の幅方向)に一次元的に配列され、光の透過とその阻止とを各画素(ドット)ごとに制御するシャッタ部(光出力部)を備えている。
【0004】
このような構成では、所望の画素に対応する位置のシャッタ部に画像データに応じた駆動電圧を印加すると、上記シャッタ部が開き、上記シャッタ部に導入された光源からの光が印画紙方向に出力され、印画紙が露光される。これにより、上記所望の画素の記録を行うことができるようになっている。
【0005】
ところで、上記の画像記録装置では、露光ヘッドの各シャッタ部ごとの光出力特性が経時的に変化する。これは、例えば光源の劣化および光源の交換、光ファイバー束における光透過率の部分的なばらつき、露光ヘッドの機能低下等に起因する。このような光出力特性の経時的な変化が起こると、各シャッタ部間の露光量のばらつきが大きくなって露光品質が低下し、画像を忠実に再現することができなくなる。
【0006】
そこで、従来から提案されている画像記録装置では、上記露光ヘッドと対向する位置に、各シャッタ部の露光量を測定するセンサを、各シャッタ部の配列方向に沿って走査可能なように設けている。そして、センサの測定値に基づいて、例えばシャッタ開口時間を各シャッタ部ごとに調整できるようになっている。つまり、このような構成では、露光ヘッドの光出力特性が経時的に変化しても、その都度、センサの測定結果に基づいて露光量の補正を行うことにより、画像品質の低下を回避できるようになっている。
【0007】
また、上記センサを設ける代わりに、高解像度の原稿スキャナーを設け、上記露光部によって全面一色のベタ画像を印画紙に記録した後に当該印画紙を上記原稿スキャナーにて読み取り、この原稿スキャナーの読み取り結果に応じて露光量の補正を行う方法もある。なお、この方法では、各シャッタ部と印画紙の画素位置とが1対1で対応するようなテストチャートを露光記録し、読み取り用印画紙として用いればよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的に、デジタルライン露光デバイスにおける焦点深度は浅く、このため露光ヘッドにおける露光品質を維持するためには、印画紙のピント方向(印画紙の画像記録面に対して法線方向)の位置ずれは±0.05mm以内しか許容されていない。したがって、露光ヘッドと対向してセンサを設ける構成では、センサとして、走査平行度が例えば1.00mm(±0.50mm:これはプラスマイナス0.50mmずつで計1.00mmとなることを示す。以下、同様の表現は同じ意味を表す。)という精度の悪いものよりも、走査平行度が0.10mm(±0.05mm)以下、好ましくは、0.04mm(±0.02mm)以下の非常に高精度なものが要求される。なお、走査平行度とは、センサの精度
を示す一種の指標であり、走査時のセンサの上記法線方向のぶれのことである。
【0009】
ここで、露光ヘッドが、現在主流となりつつある305mm幅の印画紙まで対応している場合、センサの走査距離は305mm以上必要となる。しかし、このように走査距離が長いほど、例えば走査平行度0.10mm(±0.05mm)を維持してセンサを走査させるのは一般的に困難であり、また、当該走査を実現できても、装置の製作が複雑となるため、装置の価格が上昇してしまう。したがって、低コストでの走査を考えれば、センサとしては走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のものを用いるのが妥当となる。
【0010】
ところが、走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のセンサを用いる構成では、以下のような問題が生じる。
【0011】
図3(a)は、走査平行度が0.04mm(±0.02mm)のセンサによって露光量を各シャッタ部ごとに測定したときの測定波形の一例を示し、図3(b)は、走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のセンサによって露光量を各シャッタ部ごとに測定したときの測定波形の一例を示している。なお、露光ヘッドは400DPI(Dot Per Inch)の露光解像度を有するものであり、305mm幅の印画紙に対応できるように、また、印画紙の幅方向の誤差も考慮して、例えば5120個の光出力部を有するものとする。なお、これらの図中、Dot No.1、Dot No.5120 は、一次元的に配列された露光ヘッドの各シャッタ部において、両端部に位置するシャッタ部に対応している。
【0012】
これらの図からも分かるように、走査平行度が0.04mm(±0.02mm)のセンサではほぼ適切な露光量が得られていると判断できる箇所(ヘッド中央付近)でも、走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のセンサでは、センサのぶれによって露光量不足を認識してしまう場合がある。この場合、制御部は、露光量を増大させる方向の補正値、つまり、実際の補正値とは異なる補正値を生成してしまう。
【0013】
したがって、走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のセンサを用いる構成では、露光量補正を正確に行うことができず、その結果、高品質なプリントを得ることができないという問題が生ずる。
【0014】
一方、高解像度の原稿スキャナーを設けて露光量補正を行う場合においては、原稿スキャナーとして、少なくとも露光ヘッドの露光解像度以上の解像度を有するスキャナーを用いることが必要であるが、良好な補正値を得るためには、例えば露光解像度の5倍以上の解像度を有するスキャナーを用いなければならないことが経験から分かっている。つまり、露光ヘッドの露光解像度が400DPIの場合、2000DPI以上の解像度を有する原稿スキャナーが必要となる。
【0015】
ところが、このような高解像度の原稿スキャナーは高価であるため、この方法を用いて露光量補正を行う構成では、装置の価格が高騰してしまうという問題が生ずる。
【0016】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、走査平行度の精度のあまり高くないセンサを用いても露光量補正を正確に行うことができ、その結果、装置の価格を低減させることができる画像記録装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、露光ヘッドの各光出力部を画像信号に応じて駆動して光の透過を制御することにより、露光ヘッドとは非接触の感光材料に画像を記録する画像記録装置であって、上記各光出力部の露光量を測定する露光量測定手段と、上記各光出力部の露光量を補正する露光量補正手段とを備えた画像記録装置において、上記露光ヘッドよりも高い解像度の画像読み取り手段で読み取った感光材料の画像濃度に基づいて上記露光量補正手段があらかじめ補正した露光量で、露光ヘッドが露光してから、各光出力部の光出力特性に経時変化が生じるまでの間に、上記露光量測定手段が測定した露光量である補正基準露光量を記憶する記憶手段をさらに備え、上記露光量補正手段は、上記露光量測定手段が上記補正基準露光量を測定した後に、上記露光量測定手段が測定した露光量と上記記憶手段に記憶された上記補正基準露光量との相対比較に基づいて、各光出力部の露光量を補正することを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、露光ヘッドの各光出力部が画像信号に応じて駆動される。この駆動によって各光出力部を透過した光が感光材料に到達することで、感光材料に画像が記録される。
【0019】
ここで、各光出力部における光出力特性は、例えば光源劣化等の影響で経時的に変化する。しかし、露光量補正手段が各光出力部の露光量を補正することにより、光出力特性の経時変化に起因する各光出力部の露光量のムラ、ばらつきが低減され、その結果、感光材料に高精細な画像を記録することが可能となる。
【0020】
ところで、一般的に、所定の光出力部における露光量測定手段の測定結果が例えば露光量不足を示している場合、露光量測定手段の精度が高ければ、その測定結果をそのまま信用することができるが、露光量測定手段の精度が低い場合には、その測定結果が真に露光量不足を示しているのか、あるいは、露光が適切に行われているのに露光量測定手段の精度が低いために露光量を正確に測定できていないことを示しているのかを区別できない。そのため、従来では、露光量測定手段を精度の高いもので構成せざるを得ず、その結果、装置の価格上昇を招来していた。
【0021】
しかし、上記構成では、露光量補正手段が、上記測定結果と、記憶手段に記憶された補正基準露光量という露光量補正を行う際の基準との相対比較に基づいて露光量補正を行う。これにより、例えば精度が低いことに起因して露光量測定手段が露光量を正確に測定できていないときでも、その測定結果と上記補正基準露光量との相対比較により、所定の光出力部において露光量不足であるか否かを的確に、かつ、容易に判断することができる。また、補正基準露光量を基準にして露光量補正を行うので、上記測定結果だけに基づいて露光量補正を行う場合に比べ、露光量補正を正確に行うことができる。
【0022】
したがって、上記構成によれば、露光量測定手段を精度のそれほど高くない比較的安価なもので構成しても、露光量補正を正確に行うことができ、その結果、安価なセンサを採用して装置の価格を低減することができる。
【0023】
また、上記補正基準露光量は、常に、記憶手段に記憶されているので、露光量補正を行うごとに例えば高解像度の原稿スキャナーを用いて補正基準露光量を求める必要が無い。したがって、上記のような高価なスキャナーを常に装置に内蔵しておかなくても済むので、上記構成によれば、このような理由からも装置の価格低減を図ることができる。
【0024】
さらに、上記の構成によれば、露光量補正手段があらかじめ補正した露光量でもって露光ヘッドが露光した後、上記露光量を上記露光量測定手段が測定するまでの短時間では、各光出力部における光出力特性の経時的変化が起こることはほとんどない。したがって、露光量測定手段の精度の良し悪しに関係なく、補正基準として信頼性の高い補正基準露光量を得ることができ、その結果、露光量の補正をより正確に行うことができる。
【0025】
本発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、前記のいずれかの構成において、上記補正基準露光量は、上記露光量測定手段の精度に応じて設定されていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、補正基準露光量が露光量測定手段の精度に応じて設定されているので、用いる露光量測定手段の精度に関係なく露光量補正を確実に行うことができる。したがって、露光量測定手段を様々な精度のもので構成することができ、その結果、装置のバリエーションを増やして、ユーザーに装置の選択の幅をより持たせることができる。
【0027】
本発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、前記のいずれかの構成において、上記露光量補正手段は、上記露光量測定手段にて測定した露光量が、上記記憶手段に記憶された補正基準露光量と一致するように、各光出力部の露光量を補正することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、露光量測定手段が測定した露光量と、補正基準露光量とが一致するように露光量を補正するので、光出力特性が経時的に変化しても、各光出力部間における露光量のムラ、ばらつきをほとんど抑えることができる。その結果、感光材料の露光をさらに均一に行って、さらに高品質な画像を得ることができる。
【0029】
本発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、前記のいずれかの構成において、上記露光ヘッドの主要部は、PLZT素子であることを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、PLZT素子は、高い透光性と、電圧を印加すると複屈折率が変化するという電気光学効果とを併せ持っており、例えば発光ダイオード、液晶、蛍光表示管等に比べ、優れた露光能力を備えているので、露光ヘッドをPLZT素子で構成することにより、高精細なドットを形成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
本実施形態に係る画像記録装置は、図1に示すように、マガジン1、画像記録部2、および、処理部3を備えている。
【0033】
マガジン1は、未露光未現像の印画紙4(感光材料)をロール状態で収納する印画紙収納部であり、収納された印画紙4は、画像記録部2内の露光位置に搬送されるようになっている。
【0034】
画像記録部2は、露光位置に搬送された印画紙4を露光し、印画紙4上に画像を形成する露光部5と、露光部5の後述するPLZTヘッド5aの各光出力部からの露光量を測定する測定部6とから構成されているが、その詳細な構成については後述する。
【0035】
処理部3は、現像部と乾燥部とを備えている。現像部は、発色現像液、漂白液、定着液、安定液の各処理液を収容する各処理槽を有しており、露光部5にて画像の記録された印画紙4を各処理液に順次浸漬することにより、現像処理を行う。乾燥部は、現像部にて処理された印画紙4を乾燥させる。
【0036】
また、処理部3は、乾燥部にて乾燥された印画紙4を1コマ単位に分割するカッター3aを備えており、分割された印画紙4は、仕上がりプリント4aとして装置外部に排出される。
【0037】
次に、画像記録部2の詳細について以下に説明する。
【0038】
画像記録部2の露光部5は、同図に示すように、PLZTヘッド5a(露光ヘッド)、光源5b、光源5bからの光をPLZTヘッド5aに導く光ファイバー束5c、制御部5d(露光量補正手段)、および、メモリ5e(記憶手段)を少なくとも備えている。
【0039】
PLZTヘッド5aは、透明強誘電性セラミックス材料であるPLZT素子を一対の偏光板(偏光子と検光子)の間に配したものである。PLZT素子は、ジルコン酸鉛(PbZrO3 )とチタン酸鉛(PbTiO3 )とを適当な比率で固溶体としたもの(PZT)に、ランタンを添加してホットプレスして得られる(Pb1-x Lax )(Zry Ti1-y )1-x/4 O3 系固溶体である。
【0040】
このPLZTヘッド5aは、光源5bからの光の透過とその阻止とを制御するシャッタ部(光出力部)を備えている。各シャッタ部は、印画紙4の搬送方向と直交する方向(印画紙4の幅方向)に一次元的に設けられている。本実施形態では、PLZTヘッド5aの露光解像度は400DPIであり、305mm(およそ12インチ)幅の印画紙4にも余裕を持って対応できるように、かつ、印画紙幅の誤差をも考慮して、上記シャッタ部は、例えば5120個設けられており、400×12の単純計算で得られる4800個よりも多い数となっている。そして、PLZTヘッド5aには、5120ドット分の画像データが送られるようになっている。
【0041】
このようなPLZTヘッド5aは、高い透光性と、電圧を印加すると複屈折率が変化するという電気光学効果とを併せ持っている。したがって、所望の画素に対応する位置のシャッタ部に画像データに応じた駆動電圧を印加すると、偏光子で直線偏光された光がPLZT素子を通過する際に偏光状態が変化し、検光子の偏光面に一致した光成分のみが検光子から出射され、印画紙4が露光されるようになっている。
【0042】
ここで、本発明では、露光ヘッドをPLZT素子を用いて構成しているが、上記のPLZT素子以外にも、例えばLED(Light Emitting Diode)アレイ、液晶、蛍光表示管等で構成することも勿論可能である。しかし、特にPLZT素子は、上記他の部材に比べて露光能力に優れており、それゆえ、高精細なドットを形成することができる。また、PLZT素子は応答速度が非常に速く、オン/オフ時の光透過率比は、2000:1にもなり、かつ、使用温度範囲も広くて長寿命である等の利点を有している。
【0043】
なお、LEDアレイは、それ自体が発光素子であるので、これを露光ヘッドに適用した場合、光源を別途設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。しかし、LEDアレイは、R、G、Bの各素子ごとに光強度に偏りがあるため、高画質のプリントを得るためにはそのような偏りを考慮に入れた露光制御を行う必要がある。また、液晶は応答速度が遅いのでライン露光には不向きであるが、適用不可能ではない。
【0044】
光源5bは、例えば白色光源であり、光源5bの光ファイバー束5c側には、R、G、Bの3色の色領域を有する円盤状色フィルタ(図示せず)が配設されている。したがって、光源5bからの光が円盤状色フィルタを透過することによって、R、G、Bの有色光が順番に印画紙4の画素1ライン分に照射され、以降、各ラインごとに3色の露光が行われるようになっている。
【0045】
制御部5dは、原稿スキャナーあるいは装置外部の図示しないパソコン等から送信される画像データに基づいてPLZTヘッド5aの各シャッタ部を駆動すると共に、センサ6a(後述する)の測定した露光量分布が、メモリ5eに記憶された補正基準露光量分布と一致するように、PLZTヘッド5aの露光量を調整すべく、PLZTヘッド5aの各シャッタ部の開口時間を制御する。
【0046】
メモリ5eは、例えば装置の出荷後、最初に露光量の補正を行った直後にセンサ6aが測定した露光量を補正基準露光量として記憶するものである。したがって、上記補正基準露光量は、センサ6aの走査平行度に応じた設定となり、用いるセンサの精度によっては異なるものとなる。
【0047】
つまり、本発明では、後述するように、センサ6aとして例えば走査平行度1.00mm(±0.50mm)のものを使用しているが、さらに走査平行度の低いものを使用しても、当該走査平行度に応じた補正基準露光量が設定され、メモリ5eに記憶される。したがって、本発明において、センサ6aを走査平行度が1.00mm(±0.50mm)以外のもので構成することも勿論可能であり、その結果、装置のバリエーションを増やして、ユーザーに装置の選択の幅をより持たせることが可能となる。
【0048】
ここで、装置の出荷後に行う最初の露光量の補正は、例えばメーカー側に設けられた高精度の原稿スキャナーが仕上がりプリントをスキャニングし、その測定結果を制御部5dにフィードバックすることによって行われる。したがって、本発明では、価格の高い高精度の原稿スキャナーを装置に内蔵しておく必要がない。
【0049】
また、図示はしないが、PLZTヘッド5aの印画紙4側には、PLZTヘッド5aの透過光を印画紙4上に集光させる集光レンズが設けられている。この集光レンズは、複数のシャッタ部と対応した(シャッタ部と1対1対応ではない)小径レンズが複数個、印画紙4の幅方向に一次元的に配列されてなっている。このような集光レンズを用いることにより、PLZTヘッド5aと印画紙4とを非接触で配置することが可能となる。
【0050】
例えば偏平CRT(Cathode Ray Tube)のように露光ヘッドと感光材料とを接触させるタイプでは、以下の理由で、露光ヘッドからの出力光を、露光ヘッドと対向配置されるセンサが直接読み込むことができない。つまり、接触タイプでは、露光ヘッドと感光材料とが接触してこそ露光ピントが合い、それゆえ、露光ピントが合った状態で露光ヘッドからの出力光をセンサが読み込むためには、露光ヘッドに対してセンサが直接接触しなければならない。しかし、この場合、露光ヘッドおよびセンサが共に損傷することになるので、結局、接触タイプでは、上記出力光の直接の読み込みはできなくなる。
【0051】
したがって、本願のような非接触タイプでは、露光ヘッドおよびセンサの損傷は当然なく、センサが上記出力光を確実に測定することが可能となる。
【0052】
次に、測定部の構成について説明する。
【0053】
測定部6は、印画紙4を挟んで露光部5と対向する位置に設けられており、センサ6a(露光量測定手段)、センサ支持部6b、および、ボールネジ6cから構成されている。
【0054】
センサ6aは、PLZTヘッド5aを透過する光の光量を測定するものであり、センサ支持部6bによって支持されている。本実施形態のセンサ6aは、走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のものであり、走査平行度が0.04mm(±0.02mm)、0.10mm(±0.05mm)のものよりも価格は安価である。センサ6aの測定結果は、制御部5dにフィードバックされる。なお、センサ6aの走査平行度は、PLZTヘッド5aにおける光出力特性のように経時的に変化するものではない。
【0055】
センサ支持部6bは、印画紙4の幅方向に沿って設けられたボールネジ6cの回転によって、上記幅方向に移動することが可能となっている。したがって、センサ6aは、ボールネジ6cの回転により、PLZTヘッド5aの各シャッタ部を上記幅方向に走査することが可能となっている。
【0056】
次に、本発明の画像記録装置の動作について説明する。なお、本動作は、補正基準露光量の獲得動作と、獲得した補正基準露光量に基づく露光量の補正動作とに大きく分かれている。そこで、まず、補正基準露光量の獲得動作について説明する。
【0057】
まず、印画紙4を露光位置に搬送する。そして、制御部5dが画像データに応じてPLZTヘッド5aの各シャッタ部を駆動し、光ファイバー束5cを介して得られる光源5bからの光でもって上記印画紙を露光し、印画紙一面に一色のベタ画像を形成する。なお、このベタ画像には、各シャッタ位置(ドット位置)を認識するために、例えば100ドットおき程度にマーキングを施しておくことが望ましい。
【0058】
続いて、ベタ画像の形成された印画紙4を処理部3に搬送し、処理部3にて現像、乾燥の各処理を施した後、カッター3aによってベタ画像を1コマ切り落とす。そして、装置外部の例えばメーカー側に設置された高精度の原稿スキャナーで上記1コマ分のベタ画像の画像濃度を読み取る。上記原稿スキャナーが露光量不足の画素を認識すると、上記画素位置および露光量の不足量等のデータを制御部5dに送信する。制御部5dは、上記データを受信すると、例えばPLZTヘッド5aの上記画素位置に対応するシャッタ部の開口時間を、露光量不足が回避される時間だけ長くする制御を以降のプリントで行う。このようにして、まず、各シャッタ部における露光量のムラ、ばらつきの補正が行われる。
【0059】
なお、上述した露光量の補正は、少なくとも装置の出荷段階でメーカーが行うようにすればよいが、出荷後であれば、ユーザーが装置をメーカーへ持ち込むか、あるいは、上記の原稿スキャナーを装置に接続してユーザー側で行うことも可能である。最も効率的な方法は、ユーザーがプリントしたベタ画像をメーカーに送り、それに基づいてメーカーが補正する(補正値を算出する)方法である。
【0060】
次に、制御部5dは、PLZTヘッド5aの各シャッタ部を上記の補正量でもって駆動する。そして、ボールネジ6cを回転させて、センサ6aを各シャッタ部の配列方向に走査することにより、センサ6aに各シャッタ部の露光量を測定させる。ここで、センサ6aにて得られた露光量の各シャッタ部ごとの分布を図2(a)に示す。なお、Dot No.1、Dot No.5120 は、一次元的に配列されたPLZTヘッド5aの各シャッタ部において、両端部に位置するシャッタ部に対応している。
【0061】
図2(a)から判断すると、一見、各シャッタ部の露光量にばらつきがあるように思えるが、実際には、露光量のばらつきはほとんど無いと言える。これは、図2(a)に示す測定波形が、原稿スキャナーの測定結果に基づいて露光量を補正した直後のものであり、光出力特性の経時的変化が、上記の補正を行ってからセンサ6aが最初に露光量を測定するまでの短時間で起こることはないからである。また、走査平行度のあまりよくないセンサ6aでは、露光量にばらつきがほとんど無くても、図2(a)に示す程度の露光量の変化は当然見られるからでもある。
【0062】
そこで、本発明では、センサ6aにて得られる図2(a)の測定波形を補正基準露光量分布としてメモリ5eに記憶しておく。このとき、上記補正基準露光量は、センサ6aの精度に応じて設定されることになる。以下、例えば装置の立ち上げごとに、上記補正基準露光量分布に基づいてユーザー側で露光量の補正を行う。
【0063】
次に、獲得した補正基準露光量に基づく露光量の補正動作について以下に説明する。なお、ここでは、補正基準露光量を獲得してから露光量を補正するまでに、PLZTヘッド5aの各シャッタ部の光出力特性が、光源5bの劣化等に起因して経時変化を起こす程度の時間が経過しているものとする。
【0064】
まず、通常の印画紙4を露光して画像の記録を行う前に、制御部5dは、PLZTヘッド5aの各シャッタ部を、上述した原稿スキャナーを用いて最初に補正した補正量でもって駆動する。そして、センサ6aを各シャッタ部の配列方向に走査することにより、センサ6aに各シャッタ部の露光量を測定させる。ここで、センサ6aにて得られた露光量の各シャッタ部ごとの分布を図2(b)に示す。このような測定波形はデータとして制御部5dに送信される。
【0065】
続いて、制御部5dは、図2(b)に示す測定波形がメモリ5eに記憶された図2(a)に示す初期波形に一致するように各シャッタ部を駆動する。具体的には、制御部5dは、図2(a)の波形を基準にして、図2(b)における測定光量が図2(a)と異なっているシャッタ部の開口時間を調整し、当該シャッタ部の測定光量を図2(a)の補正基準露光量と一致させる。このようにして、補正基準露光量に基づく露光量の補正が完了すると、以降は、このように補正された露光量でもって、通常のプリント動作が行われる。
【0066】
すなわち、マガジン1に通常の印画紙4がセットされ、当該印画紙4が露光位置に搬送される。すると、制御部5dは、図示しないパソコン等から送信される画像データに基づいてPLZTヘッド5aの各シャッタ部を、補正基準露光量と一致した露光量でもって駆動し、印画紙4を露光する。したがって、この場合、PLZTヘッド5aの各シャッタ部の光出力特性が経時的に変化しているにもかかわらず、印画紙4には、適切な露光量でもって高精細なドットが形成される。この露光によって画像の記録された印画紙4は、その後、処理部3に搬送され、現像、乾燥された後、カッター3aによって1コマずつ切り落とされて仕上がりプリント4aとなる。
【0067】
以上のように、センサ6aとして走査平行度の高くないものを用いたとき、センサ6aがその精度に起因して露光量を正確に測定できていなくても、センサ6aの測定結果と、センサ6aの精度に応じて設定された補正基準露光量との相対比較でもって、所定のシャッタ部における露光量不足を的確に認識することが可能となり、この認識に基づいて露光量補正を確実に行うことが可能となる。また、補正基準露光量を補正の基準とするので、上記測定結果だけに基づいて露光量補正を行う場合に比べ、露光量補正を正確に行うことが可能となる。
【0068】
したがって、本発明では、センサ6aを精度のそれほど高くない比較的安価なもので構成しても露光量補正を正確に行うことができ、その結果、安価なセンサ6aを採用して装置の価格低減を図ることができる。
【0069】
また、求めた補正基準露光量をメモリ5eに記憶させておけばよいので、上記の補正基準露光量をその都度高精度の原稿スキャナーを用いて求める必要がなく、それゆえ、上記原稿スキャナーを装置に常に内蔵しておく必要が無い。したがって、本発明によれば、このような理由からも装置の価格低減を図ることができる。
【0070】
また、上記補正基準露光量は、高精度のスキャナーを用いて露光量を正確に補正した直後にセンサ6aが取り込んだ露光量であるので、センサ6aの走査平行度の良し悪しに関係なく、補正基準として高い信頼性が得られる。したがって、このような信頼性の高い補正基準露光量に基づいて露光量補正を行うことにより、その補正をより正確に行うことができる。
【0071】
また、本発明では、制御部5dは、センサ6aが測定した露光量と、補正基準露光量とが一致するように露光量を補正するので、光出力特性が経時的に変化しても、各シャッタ部間における露光量のムラ、ばらつきをほとんど抑えることができる。その結果、印画紙4の露光がさらに均一となり、より高品質な画像を得ることができる。なお、上記両者が完全一致でなく略一致するような露光量補正を行っても、上記の効果を十分に得ることができる。
【0072】
なお、本発明では、露光量の補正を、各シャッタ部の開口時間の調整により行っているが、この他にも、例えば光源5bの照射強度の調整によって行うことも当然可能であり、この場合でも、本発明と同様の効果が得られるのは勿論のことである。ただし、光源5bの照射強度を調整する方法では、ヘッド全域の光量調整はできるものの、ドット単位の光量調整はできない。
【0073】
なお、本発明では、原稿スキャナーの測定結果に基づいて制御部5dが補正した露光量でもってPLZTヘッド5aが露光した直後に、センサ6aが測定した露光量を補正基準露光量としているが、補正基準露光量を設定する時期は、このように原稿スキャナーによる補正直後に限定するわけではない。要は、PLZTヘッド5aの光出力特性の経時変化に要する時間を考慮して補正基準露光量を設定すればよい。例えば装置を立ち上げてから1時間経過後であっても光出力特性に経時変化が生じていないのであれば、原稿スキャナーに基づく補正後1時間経過したときに測定した露光量を補正基準露光量としてもよい。
【0074】
なお、本発明では、光源5bとPLZTヘッド5aとの間に円盤状色フィルタを配置し、PLZTヘッド5aに入射する光の色を入射前に調整することにより、印画紙4に画像データに応じたカラーの画像を記録するようにしている。しかし、例えば、PLZTヘッド5aの各シャッタ部に各色に対応した駆動電圧を印加するようにし、特定波長の光のみを実質的に透過させる色フィルタとしての機能をPLZTヘッド5a自体に持たせるようにした構成にも、本発明を適用することができるのは言うまでもない。
【0075】
なお、本発明に係る画像記録装置は、以上のように、感光材料の画像濃度に基づいて露光量補正手段があらかじめ補正した露光量でもって露光ヘッドが露光した直後に、露光量測定手段が測定した露光量である補正基準露光量を記憶する記憶手段をさらに備え、露光量補正手段は、露光量測定手段にて測定した露光量と、上記記憶手段に記憶された補正基準露光量との相対比較に基づいて、各光出力部の露光量を補正する構成であってもよい。
【0076】
それゆえ、例えば精度が低いことに起因して露光量測定手段が露光量を正確に測定できていないときでも、その測定結果と上記補正基準露光量との相対比較により、所定の光出力部において露光量不足であるか否かを的確に、かつ、容易に判断することができる。また、補正基準露光量を基準にして露光量補正を行うので、上記測定結果だけに基づいて露光量補正を行う場合に比べ、露光量補正を正確に行うことができる。
【0077】
したがって、上記構成によれば、露光量測定手段を精度のそれほど高くない比較的安価なもので構成しても、露光量補正を正確に行うことができ、その結果、安価なセンサを採用して装置の価格を低減することができるという効果を奏する。
【0078】
また、補正基準露光量を記憶手段に記憶させる構成であるので、例えば上記補正基準露光量を求めるための高解像度の原稿スキャナーを常に装置に内蔵しておき、露光量補正を行うごとに上記スキャナーにて補正基準露光量を求める必要が無い。したがって、上記原稿スキャナーを装置に内蔵しなくても済む分、装置の価格を低減することができるという効果を奏する。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る画像記録装置は、以上のように、露光ヘッドの各光出力部を画像信号に応じて駆動して光の透過を制御することにより、露光ヘッドとは非接触の感光材料に画像を記録する画像記録装置であって、上記各光出力部の露光量を測定する露光量測定手段と、上記各光出力部の露光量を補正する露光量補正手段とを備えた画像記録装置において、上記露光ヘッドよりも高い解像度の画像読み取り手段で読み取った感光材料の画像濃度に基づいて上記露光量補正手段があらかじめ補正した露光量で、露光ヘッドが露光してから、各光出力部の光出力特性に経時変化が生じるまでの間に、上記露光量測定手段が測定した露光量である補正基準露光量を記憶する記憶手段をさらに備え、上記露光量補正手段は、上記露光量測定手段が上記補正基準露光量を測定した後に、上記露光量測定手段が測定した露光量と上記記憶手段に記憶された上記補正基準露光量との相対比較に基づいて、
各光出力部の露光量を補正することを特徴としている。
【0080】
それゆえ、例えば精度が低いことに起因して露光量測定手段が露光量を正確に測定できていないときでも、その測定結果と上記補正基準露光量との相対比較により、所定の光出力部において露光量不足であるか否かを的確に、かつ、容易に判断することができる。また、補正基準露光量を基準にして露光量補正を行うので、上記測定結果だけに基づいて露光量補正を行う場合に比べ、露光量補正を正確に行うことができる。
【0081】
したがって、上記構成によれば、露光量測定手段を精度のそれほど高くない比較的安価なもので構成しても、露光量補正を正確に行うことができ、その結果、安価なセンサを採用して装置の価格を低減することができるという効果を奏する。
【0082】
また、補正基準露光量を記憶手段に記憶させる構成であるので、例えば上記補正基準露光量を求めるための高解像度の原稿スキャナーを常に装置に内蔵しておき、露光量補正を行うごとに上記スキャナーにて補正基準露光量を求める必要が無い。したがって、上記原稿スキャナーを装置に内蔵しなくても済む分、装置の価格を低減することができるという効果を奏する。
【0083】
本発明に係る画像記録装置は、以上のように、前記のいずれかの構成において、上記補正基準露光量は、上記露光量測定手段の精度に応じて設定されている構成である。
【0084】
それゆえ、用いる露光量測定手段に関係なく露光量補正を確実に行うことができるので、露光量測定手段を様々な精度のもので構成することができる。その結果、前記のいずれかの構成による効果に加えて、装置のバリエーションを増やして、ユーザーに装置の選択の幅をより持たせることができるという効果を奏する。
【0085】
本発明に係る画像記録装置は、以上のように、前記のいずれかの構成において、上記露光量補正手段は、上記露光量測定手段にて測定した露光量が、上記記憶手段に記憶された補正基準露光量と一致するように、各光出力部の露光量を補正する構成である。
【0086】
それゆえ、光出力特性が経時的に変化しても、各光出力部間における露光量のムラ、ばらつきをほとんど抑えることができる。その結果、前記のいずれかの構成による効果に加えて、感光材料の露光をさらに均一に行って、さらに高品質な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0087】
本発明に係る画像記録装置は、以上のように、前記のいずれかの構成において、上記露光ヘッドの主要部は、PLZT素子である構成である。
【0088】
それゆえ、前記のいずれかの構成による効果に加えて、PLZT素子は、例えば発光ダイオード、液晶、蛍光表示管等に比べ、優れた露光能力を備えているので、露光ヘッドをPLZT素子で構成することにより、高精細なドットを形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像記録装置の概略の構成を示す説明図である。
【図2】 (a)は、各シャッタ部ごとの露光量の分布であって、上記画像記録装置のメモリに記憶される補正基準露光量分布を示すグラフである。(b)は、各シャッタ部の光出力特性が経時変化した後にセンサが測定した各シャッタ部ごとの露光量の分布を示すグラフである。
【図3】 (a)は、走査平行度が0.04mm(±0.02mm)のセンサが測定した各シャッタ部ごとの露光量の分布の一例を示すグラフである。(b)は、走査平行度が1.00mm(±0.50mm)のセンサが測定した各シャッタ部ごとの露光量の分布の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
4 印画紙(感光材料)
5a PLZTヘッド(露光ヘッド)
5d 制御部(露光量補正手段)
6a センサ(露光量測定手段)
6d メモリ(記憶手段)
Claims (4)
- 露光ヘッドの各光出力部を画像信号に応じて駆動して光の透過を制御することにより、露光ヘッドとは非接触の感光材料に画像を記録する画像記録装置であって、
上記各光出力部の露光量を測定する露光量測定手段と、
上記各光出力部の露光量を補正する露光量補正手段とを備えた画像記録装置において、
上記露光ヘッドよりも高い解像度の画像読み取り手段で読み取った感光材料の画像濃度に基づいて上記露光量補正手段があらかじめ補正した露光量で、露光ヘッドが露光してから、各光出力部の光出力特性に経時変化が生じるまでの間に、上記露光量測定手段が測定した露光量である補正基準露光量を記憶する記憶手段をさらに備え、
上記露光量補正手段は、上記露光量測定手段が上記補正基準露光量を測定した後に、上記露光量測定手段が測定した露光量と上記記憶手段に記憶された上記補正基準露光量との相対比較に基づいて、
各光出力部の露光量を補正することを特徴とする画像記録装置。 - 上記補正基準露光量は、上記露光量測定手段の精度に応じて設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 上記露光量補正手段は、上記露光量測定手段にて測定した露光量が、上記記憶手段に記憶された補正基準露光量と一致するように、各光出力部の露光量を補正することを特徴とする請求項1または2記載の画像記録装置。
- 上記露光ヘッドの主要部は、PLZT素子であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像記録装置。
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