JP4193165B2 - 画像露光装置及び露光ヘッドの動作条件設定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLZT素子を主走査方向に並べて1チップに集積したPLZTアレイチップの複数個を前記主走査方向に並べる状態で備えることにより前記PLZT素子による光シャッタアレイを形成する露光ヘッドと、前記PLZT素子の光出射光量を測定する測定手段と、その測定値と調整目標値との偏差に応じた補正量により各PLZT素子の露光駆動条件を補正する動作条件設定手段とが設けられた画像露光装置、及び、この画像露光装置において前記露光駆動条件を設定する露光ヘッドの動作条件設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる画像露光装置は、PLZT素子を備えて露光する画像の画素に対応する光シャッタを構成し、その光シャッタを主走査方向に多数配列して、露光形成する画像データに基づいて各光シャッタを個別に駆動して、例えば写真感光材料上に露光画像を形成するものである。
露光ヘッドの各光シャッタは同一の駆動入力に対して同一の光量の光を出射するのが理想的であるが、現実には、製造ばらつき等により各光シャッタを構成するPLZT素子に同一の駆動入力を付与しても出射する光量がばらつく。
このため、光シャッタからの光出射光量を測定し、その測定結果に基づいて各PLZT素子の露光駆動条件すなわち入力階調値と光出射光量との対応関係を調整することが行われている。
このPLZT素子の露光駆動条件の調整手法としては、従来、調整用の画像データにて露光ヘッドを駆動し、それによって写真感光材料上に形成された画像を画像読取り装置にて読取り、その読取った濃度情報に基づいて、光シャッタの光出射光量の調整目標からのばらつきが十分小さくなるように前記露光駆動条件を補正していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成では、前記調整用の画像データによって露光形成した画像を注意深く観察すると、前記主走査方向と直交する副走査方向に延びる極淡い帯状の模様が形成されてしまうことがあり、上記方法による調整作業を繰り返しても、十分には光シャッタの光出射光量の調整目標からのばらつきを抑制できない場合があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、露光ヘッドに備えられた光シャッタアレイの光出射光量の調整目標からのばらつきを可及的に抑制する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1記載の構成を備えることにより、PLZT素子を主走査方向に並べて1チップに集積したPLZTアレイチップの複数個を前記主走査方向に並べる状態で備えることにより前記PLZT素子による光シャッタアレイを形成する露光ヘッドと、前記PLZT素子の光出射光量を測定する測定手段と、その測定値と調整目標値との偏差に応じた補正量により各PLZT素子の露光駆動条件を補正する動作条件設定手段とが設けられた画像露光装置において、前記動作条件設定手段は、1つのPLZTアレイチップ内に前記主走査方向に配列されている前記PLZT素子の内の端から複数個の前記PLZT素子の前記露光駆動条件は、残りの中央寄りの前記PLZT素子の前記露光駆動条件に適用される補正量よりも減じた補正量により補正する。
【0005】
すなわち、本発明の発明者は、従来の調整用の画像データのプリントに現れる副走査方向に延びる帯状の模様の位置が、露光ヘッドを構成するPLZTアレイチップ間の境界の位置に対応していることに着目して、PLZT素子と前記帯状の模様との関係を詳細に調べた結果、1つのPLZTアレイチップ内において前記主走査方向に配列されている前記PLZT素子の端から複数個(数十個程度)のPLZT素子によって上記の極淡い帯状の模様が形成されていることを見出した。
つまり、詳細な発生原因は明確ではないものの、プリントの測定濃度と入力階調値との関係を概略的に示す図8(b)のように、このPLZT素子の並びの端に位置する数十個程度のPLZT素子はおよそ1点鎖線Aで示す特性を有し、残りの中央寄りに位置するPLZT素子はおよそ実線Bで示す特性を有して、両者を比較すると、端側のPLZT素子は、中央寄りのPLZT素子に比べて、入力階調値の変化に対する濃度の変化の割合が高くなっていることを突き止めたのである。
【0006】
このような状況の下で、大多数を占める中央寄りのPLZT素子の特性を基に、端側のPLZT素子についての露光駆動条件を修正してしまうと、調整用の画像データのプリントによる露光駆動条件の補正を繰り返しても、図8(a)にて単一濃度画像のプリント結果として概略的に例示するような前記帯状の模様Cを完全には消し去れずに、光出射光量の調整目標からのばらつきを十分には抑制できなかったのである。
そこで、端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子との上述のような露光特性の違いを考慮して、端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子とで前記測定手段による測定値と調整目標値との偏差に対する露光駆動条件の補正の程度を異ならせるようにしたのである。
もって、露光ヘッドに備えられた光シャッタアレイの光出射光量の調整目標からのばらつきを可及的に抑制できるに至った。
尚、図8(a)では、図面を見易くするために、模様Cの濃度差を誇張して描いている。
【0007】
又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、前記測定手段は、前記露光ヘッドにて写真感光材料上に露光形成された画像の濃度を測定する画像読取り装置にて構成されている。
すなわち、光シャッタアレイの各光シャッタの光出射光量の測定は、光センサによっても測定可能であるが、写真感光材料に露光したものを画像読取り装置にて濃度測定することで、実際の稼働状態に近い状態でより精度良く光出射光量の測定を行えるので、光シャッタアレイの光出射光量の調整目標からのばらつきをより精度良く抑制することができる。
【0008】
又、上記請求項3記載の構成を備えることにより、PLZT素子を主走査方向に並べて1チップに集積したPLZTアレイチップの複数個を前記主走査方向に並べる状態で備えることにより前記PLZT素子による光シャッタアレイを形成する露光ヘッドと、前記PLZT素子の光出射光量を測定する測定手段とが設けられた画像露光装置において、前記測定手段の測定値と調整目標値との偏差に応じた補正量により各PLZT素子の露光駆動条件を補正する露光ヘッドの動作条件設定方法として、1つのPLZTアレイチップ内に前記主走査方向に配列されている前記PLZT素子の内の端から複数個の前記PLZT素子の前記露光駆動条件は、残りの中央寄り前記PLZT素子の前記露光駆動条件に適用される補正量よりも減じた補正量により補正する。
【0009】
すなわち、1つのPLZTアレイチップ内のPLZT素子の並びにおける端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子との特性の相違についての上記知見に基づいて、端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子との上述のような露光特性の違いを考慮して、端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子とで前記測定手段による測定値と調整目標値との偏差に対する露光駆動条件の補正の程度を異ならせて露光駆動条件の補正を行うのである。
もって、露光ヘッドに備えられた光シャッタアレイの光出射光量の調整目標からのばらつきを可及的に抑制できるに至った。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像露光装置を写真プリントシステムに適用した場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態で例示する写真プリントシステムDPは、いわゆるデジタルミニラボ機として知られているものであり、図5に外観を示すように、現像処理済みの写真フィルムやメモリーカード,MOあるいはCD−R等から写真プリントを作製するための画像データを入力する画像入力装置IRと、画像入力装置IRにて入力した画像データを写真感光材料としての印画紙2に露光処理する露光・現像装置EPとから構成されている。
【0011】
〔画像入力装置IRの概略構成〕
画像入力装置IRには、図4に概略的に示すように、写真フィルムの駒画像を読み取るフィルムスキャナ3と、メモリーリーダ,MOドライブ及びCD−Rドライブ等を備えた外部入出力装置4と、各種の画像を読取るためのフラットベッドスキャナにて構成される画像読取り装置5と、汎用小型コンピュータシステムにて構成されてフィルムスキャナ3や外部入出力装置4,画像読取り装置5の制御のほか写真プリントシステムDP全体の管理を実行する主制御装置6とが備えられ、更に、主制御装置6には、仕上がりプリント画像をシミュレートしたシミュレート画像や各種の制御用の情報を表示するモニタ6aと、露光条件の手動設定等や制御情報の入力操作をするための操作卓6bとが接続されている。
【0012】
〔露光・現像装置EPの概略構成〕
露光・現像装置EPは、筐体内部に、画像露光装置EXと、画像露光装置EXにて露光された印画紙2を現像処理する現像処理装置PPと、筐体上面に配置された印画紙マガジン8から引き出された印画紙2を多数の搬送ローラ9等にて現像処理装置PPへ搬送する印画紙搬送系PTとが設けられている。
【0013】
露光・現像装置EPの筐体外部には、現像処理装置PPにて現像処理及び乾燥処理された印画紙2をオーダ毎に分類するためのソータ10と、排出口11から排出された印画紙2をソータ10へ搬送するコンベア12とが設けられている。更に、印画紙搬送系PTの搬送経路の途中には、印画紙マガジン8から引き出された長尺の印画紙2を設定プリントサイズに切断するカッタ13が備えられている。
【0014】
〔画像露光装置EXの構成〕
画像露光装置EXは、PLZT光シャッタ方式を採用した露光ユニット20と、露光ユニット20を制御する露光制御装置21とを主要部として構成されている。
露光ユニット20は、図3に示すように、光源30と、光源から出射された光から赤外線成分をカットする赤外線吸収フィルタ31と、赤外線吸収フィルタ31の通過光を所望の色バランスに調整する調光フィルタ32と、集光レンズ33と、赤色,緑色,青色の各カラーフィルタを周方向に配列して図示しないモータにて回転駆動される回転フィルタ34と、集光レンズ33にて集光された光を伝える光ファイバー束35と、光ファイバー束35の先端に接続された露光ヘッドEHとしてのPLZTプリントヘッド36と、シャッタ制御回路37とが備えられている。
【0015】
PLZTプリントヘッド36には、図1及び図2に示すように512個のPLZT素子40をライン状に並べて1チップに集積したPLZTアレイチップ41を10個配列し、約5000個のPLZT素子40からなる露光ラインが備えられており、PLZT素子40の並び方向がPLZTプリントヘッド36の主走査方向となっている。但し、PLZT素子40は主走査方向に単一の列を構成しているのではなく、光出射方向視でのPLZTアレイチップ41の境界付近を拡大して示す図1下部の図面において模式的に光シャッタ開口36aとして示すように、偶数番目のPLZT素子40(図中で「EVEN列」として示す)と奇数番目のPLZT素子40(図中で「ODD列」として示す)とが主走査方向と直交する副走査方向に位置ずれした状態で配置されている。
このように配置された各PLZT素子40の光路の両側には偏光板が配置され、更に、各PLZT素子の透過光を印画紙2上に結像するための微少レンズ群が備えられている。
PLZTプリントヘッド36は、各PLZT素子40の夫々とこれら偏光板及び微少レンズ群等によって構成される光シャッタを配列した光シャッタアレイを形成している。
【0016】
各PLZT素子40夫々を駆動するシャッタ制御回路37は、各PLZT素子40の夫々に電源電圧を印加するか否かを切り替える半導体スイッチ42を1チップに集積したスイッチアレイ回路43と、各半導体スイッチ42を開閉駆動する駆動回路44とが備えられ、駆動回路44によって各半導体スイッチ42を開閉駆動することで、各PLZT素子40に形成されている一対の電極にパルス電圧が印加される。この一対の電極に電圧が印加されるとPLZT素子40を通過した光が出射されて光出射状態となり、前記電極に電圧が印加されないと光の通過を遮断して光出射停止状態となる。
駆動回路44は、露光制御装置21から各画素のデジタル濃度データとしてプリントする画像の画像データを受け取ると、各画素のデータに応じたパルス幅のパルス電圧が、その画素に対応するPLZT素子40に印加されるように、各半導体スイッチ42を駆動する。
【0017】
〔画像露光装置EXの調整〕
次に、上記構成の画像露光装置EXの調整について説明する。
以下に説明する画像露光装置EXの調整は、個々の光シャッタの光出射光量のばらつきを補正するためのものであり、写真プリントシステムDPの工場出荷時に行われる。
ここで、本実施の形態では、受け取った各画素のデジタル画像データをPLZT素子40に印加するパルス電圧のパルス幅に変換するときの変換比率を露光駆動条件としており、光出射光量が調整目標値の標準値より大きい光シャッタのPLZT素子40については前記標準値からの偏差に応じてこの変換比率を小さくし、光出射光量が前記標準値より小さい光シャッタのPLZT素子40については前記標準値からの偏差に応じてこの変換比率を大きくする。この変換比率は主制御装置6によって設定変更される。
【0018】
露光ヘッドEHの調整処理は主制御装置6にて実行され、主制御装置6は、各PLZT素子40の露光駆動条件を設定する動作条件設定手段OCとして機能する。
以下、主制御装置6の制御による露光ヘッドEHの調整動作を図6のフローチャートに基づいて概略的に説明する。
先ず、印画紙2をPLZTプリントヘッド36の露光位置へ搬送移動すると共に、調整用プリント作製用の画像データを露光制御装置21へ送り、副走査方向に移動する印画紙2に対して露光ユニット20によって調整用プリントCPの画像を露光形成させる(ステップ#1)。
調整用プリントCPは、図7に示すように、無彩色の濃度階調を複数段階で表す階調表示領域51と階調表示領域51の両脇に配置された光シャッタを特定するための位置マーカ52とを有する画像を印画紙2に露光形成して現像処理したものであり、この調整用プリント作製用の画像データは主制御装置6に記憶されている。
階調表示領域51を構成する各濃度段階の帯状領域は、各濃度段階で一定濃度を有し主走査方向に延びている。尚、図7に示す調整用プリントCPは、主操作方向の一部の光シャッタにて露光形成されたもので、露光ヘッドEHの全幅について調整するために図7に示す調整用プリントCPが複数枚作製される。これら複数枚の調整用プリントCPは、階調表示領域51は全く共通で、光シャッタの位置が異なるために位置マーカ52の表示のみが異なる。
【0019】
調整用プリントCPの画像が露光形成された印画紙2は、現像処理装置PPで現像処理並びに乾燥処理された後に排出口11から排出される。
この調整用プリントCPの濃度は、主制御装置6に接続された画像読取り装置5にて読取る。すなわち、画像読取り装置5は、印画紙2を介して光シャッタの光出射光量つまりPLZT素子40の光出射光量を測定する測定手段LMとして機能する。
調整作業者が、仕上がりプリントとして排出された複数枚の調整用プリントCPを画像読取り装置5にセットして読取り作動を開始させると、読み取られた画像データは順次に主制御装置6に取り込まれ、調整用プリントCPの画像データの入力が完了すると(ステップ#2)、読み取った濃度データが設定許容範囲内に収まっているか否かによって露光駆動条件の補正が必要か否かを判断する(ステップ#3)。
具体的に説明すると、階調表示領域65における何れかの濃度段階について、主走査方向の複数点の濃度測定値の平均値(平均濃度値)を求め、位置マーカ52の情報から特定される各光シャッタに対応する位置の濃度測定値と前記平均濃度値との偏差が設定許容範囲内か否かを各光シャッタ毎にチェックし、設定許容範囲内に収まっていなければ補正の必要有りと判断する。
【0020】
補正の必要有りと判断したときは、前記平均濃度値を調整目標値として調整目標値と補正を要する光シャッタに対応する測定濃度データとの偏差に応じて、その光シャッタ(すなわちPLZT素子40)の露光駆動条件すなわち各画素のデジタル画像データをPLZT素子40に印加するパルス電圧のパルス幅に変換するときの変換比率を変化させる。
但し、この露光駆動条件の補正は、1チップのPLZTアレイチップ41内で、主走査方向のPLZT素子40の並びにおいて端から40個のPLZT素子40(以下、これらのPLZT素子40を「端部処理素子」と称する場合がある。)と、残りの中央寄りに位置するPLZT素子40とで補正の仕方を異ならせている。
具体的には、チップの中央寄りの432個のPLZT素子40に対しては、それらのPLZT素子40の一般的な露光特性として予め得られている特性に基づいて、前記調整目標値と補正対象の光シャッタの測定濃度値との偏差に応じた補正量を設定し、その補正量で前記露光駆動条件を変化させる(ステップ#4,#5)。一方、端部処理素子に対しては、図8(b)において1点鎖線Aで説明されるような特性を有することを考慮して、前記調整目標値と補正対象の光シャッタの測定濃度値との偏差に応じて中央寄りのPLZT素子40に適用される補正量を約10%減じた値を補正量として設定し、その補正量で前記露光駆動条件を変化させる(ステップ#4,#6)。
【0021】
すなわち、1つのPLZTアレイチップ41内において前記主走査方向に配列されているPLZT素子40の端から複数個のPLZT素子40と残りの中央寄りPLZT素子とで、測定手段LMによる測定値と調整目標値との偏差に対する前記露光駆動条件の補正の程度を異ならせているのである。
補正を要する前記PLZT素子40の全てについて上記の補正処理を終了すると(ステップ#7)、この補正後の露光駆動条件によって再度調整用プリントCPを作製し(ステップ#1)、調整用プリントCPの測定濃度データのばらつきが許容範囲内に収まるまで(ステップ#3)上述の処理を繰り返す。
駆動回路44は、実際の装置稼働時において、以上のようにして設定された露光駆動条件によってパルス電圧を生成して各半導体スイッチ42を駆動する。
【0022】
〔写真プリントの作製動作〕
次に、上記構成の写真プリントシステムDPによる写真プリントの作製動作を概略的に説明する。
操作者が写真フィルムの駒画像について写真プリントの作製を指示入力したときは、主制御装置6は、フィルムスキャナ3に対して写真フィルムの読み取りを指令し、フィルムスキャナ3からその写真フィルムの画像データを順次受取って、内蔵されているメモリに記録する。
一方、操作者がメモリーカード,MOあるいはCD−R等の記録媒体に記録された画像データについて写真プリントの作製を指示入力したときは、主制御装置6は、外部入出力装置4の該当するドライブに画像データの読み取りを指令し、そのドライブから画像データを順次受取ってメモリに記録する。
更に、操作者が画像読取り装置5から画像データを取り込むことを指示入力したときは、画像読取り装置5に対してセットされた写真等の画像の読み取りを指令し、読み取った画像を順次受け取ってメモリに記録する。
【0023】
主制御装置6は、上記のようにして入力された画像データに基づいて、その画像データによってプリントを作製した場合に得られるであろうシミュレート画像を図示を省略する画像処理回路にて演算して求め、それをモニタ6aに表示する。
操作者は、このモニタ6a上のシミュレート画像を観察して、適正な画像が得られていなければ、操作卓6bから露光条件の修正入力操作を行う。
主制御装置6の画像処理回路は、入力された画像データとその修正入力とに従って予め設定された演算条件で赤色、緑色、青色毎の露光用画像データを生成する。
【0024】
この露光用画像データは、露光・現像装置EPの露光制御装置21に送られ、露光制御装置21に備えられているメモリに記憶される。
露光制御装置21は、印画紙搬送系PTから得られる印画紙2の搬送情報に基づいて、印画紙2の前端が所定の露光開始位置まで搬送されて来たことを検知すると、露光ユニット20の露光処理スピードに対応した速度で露光用画像データを露光ユニット20へ順次送信する。
露光ユニット20は、受け取った露光用画像データに基づいてPLZTプリントヘッド36の各光シャッタを作動させて印画紙2にプリント画像の潜像を形成する。
露光ユニット20にて露光処理された印画紙2は、印画紙搬送系PTにて現像処理装置PPへ搬送されて、各現像処理タンクを順次通過することにより現像され、現像処理された印画紙2は、更に乾燥処理された後に排出口11からコンベア12上に排出され、ソータ10にてオーダー毎にまとめられる。
【0025】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、光シャッタすなわちPLZT素子40の光出射光量を測定する測定手段LMとしてフラットベッドスキャナにて構成される画像読取り装置5を例示しているが、例えば、光センサにて直接的に光出射光量を測定するように測定手段LMを構成しても良い。
(2)上記実施の形態では、図7に示す階調調整も可能な調整用プリントCPを例示しているが、調整用プリントCPの画像としては、例えば全面が一定濃度を有する画像からなるもの等、種々変更可能である。
【0026】
(3)上記実施の形態では、PLZT素子40をODD列とEVEN列とに位置ずれさせて主走査方向に並べることによって、画素1列分の露光ラインを構成する場合を例示しているが、単一の素子列で画素1列分の露光ラインを構成しても良いし、更に多くの列で画素1列分の露光ラインを構成しても良い。
(4)上記実施の形態では、露光ヘッドEHは、画素1列分の露光ラインを有する場合を例示しているが、複数列分の画素の露光ラインを有するように構成しても良い。
(5)上記実施の形態では、1チップ内のPLZT素子40の素子数や、端部処理素子の素子数を具体的に例示しているが、これらの値は、使用するPLZTアレイチップ41に対応して適宜変更されるものである。
【0027】
【発明の効果】
上記請求項1記載の構成によれば、PLZTアレイチップにおける端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子との露光特性の違いを考慮して、端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子とで前記測定手段による測定値と調整目標値との偏差に対する露光駆動条件の補正の程度を異ならせるようにしたことによって、露光ヘッドに備えられた光シャッタアレイの光出射光量の調整目標からのばらつきを可及的に抑制できるに至った。
【0028】
又、上記請求項2記載の構成によれば、光シャッタアレイの各光シャッタの光出射光量の測定は、光センサによっても測定可能であるが、写真感光材料に露光したものを画像読取り装置にて濃度測定することで、実際の稼働状態に近い状態でより精度良く光出射光量の測定を行えるので、光シャッタアレイの光出射光量のばらつきをより精度良く抑制することができる。
又、上記請求項3記載の構成によれば、PLZTアレイチップにおける端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子との露光特性の違いを考慮して、端側のPLZT素子と中央寄りのPLZT素子とで前記測定手段による測定値と調整目標値との偏差に対する露光駆動条件の補正の程度を異ならせるようにしたことによって、露光ヘッドに備えられた光シャッタアレイの光出射光量の調整目標からのばらつきを可及的に抑制できるように露光ヘッドの露光駆動条件の設定を行えるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる露光ヘッドの概略構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかる露光ヘッドのブロック構成図
【図3】本発明の実施の形態にかかる露光ユニットの概略構成図
【図4】本発明の実施の形態にかかる写真プリントシステムの概略ブロック構成図
【図5】本発明の実施の形態にかかる写真プリントシステムの外観斜視図
【図6】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図7】本発明の実施の形態にかかる調整用プリントの説明図
【図8】(a)濃度むらの発生状態を説明する図
(b)光シャッタの入出力特性を示す概略図
【符号の説明】
EH 露光ヘッド
LM 測定手段
OC 動作条件設定手段
5 画像読取り装置
40 PLZT素子
41 PLZTアレイチップ
Claims (3)
- PLZT素子を主走査方向に並べて1チップに集積したPLZTアレイチップの複数個を前記主走査方向に並べる状態で備えることにより前記PLZT素子による光シャッタアレイを形成する露光ヘッドと、前記PLZT素子の光出射光量を測定する測定手段と、その測定値と調整目標値との偏差に応じた補正量により各PLZT素子の露光駆動条件を補正する動作条件設定手段とが設けられた画像露光装置であって、
前記動作条件設定手段は、1つのPLZTアレイチップ内に前記主走査方向に配列されている前記PLZT素子の内の端から複数個の前記PLZT素子の前記露光駆動条件は、残りの中央寄りの前記PLZT素子の前記露光駆動条件に適用される補正量よりも減じた補正量により補正する画像露光装置。 - 前記測定手段は、前記露光ヘッドにて写真感光材料上に露光形成された画像の濃度を測定する画像読取り装置にて構成されている請求項1記載の画像露光装置。
- PLZT素子を主走査方向に並べて1チップに集積したPLZTアレイチップの複数個を前記主走査方向に並べる状態で備えることにより前記PLZT素子による光シャッタアレイを形成する露光ヘッドと、前記PLZT素子の光出射光量を測定する測定手段とが設けられた画像露光装置において、前記測定手段の測定値と調整目標値との偏差に応じた補正量により各PLZT素子の露光駆動条件を補正する露光ヘッドの動作条件設定方法であって、
1つのPLZTアレイチップ内に前記主走査方向に配列されている前記PLZT素子の内の端から複数個の前記PLZT素子の前記露光駆動条件は、残りの中央寄り前記PLZT素子の前記露光駆動条件に適用される補正量よりも減じた補正量により補正する露光ヘッドの動作条件設定方法。
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