JP3840565B2 - 冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法 - Google Patents
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Description
この発明は、空気調和機や冷凍機を含む冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法に関する。
背景技術
各種の空気調和装置の更新需要時において、既設の冷媒配管をそのまま流用する場合がある。この場合、既設の冷媒回路の冷媒と新設の冷媒回路の冷媒とが、同一のCFC(クロロフルオロカーボン)系冷媒やHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)系冷媒であれば、さほど問題が生じることがなく、既設冷媒配管を使用することができる。
しかし、新設の冷媒回路には、近年の環境問題などの観点から、従来のCFC系冷媒やHCFC系冷媒に代わり、HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒を用いることが提案されている。
この場合、上記既設冷媒配管を流用しようとすると、冷媒配管の内部を洗浄しなければならない。つまり、既設冷媒配管の内面には、潤滑油が付着したり、ゴミなどが付着している場合が多い。特に従来のCFC系冷媒等では潤滑油に鉱油が用いられていたのに対し、HFC系冷媒では潤滑油に合成油が用いられるので、鉱油が既設冷媒配管に残存していると、新設の冷媒回路において、異物(コンタミネーション)が生じ、絞り機構を閉塞したり、圧縮機を損傷するという問題がある。
発明の開示
そこで、この発明の目的は、冷媒配管を効率良く洗浄できる冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の冷凍装置の配管洗浄装置は、冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄すると共に、冷媒ボンベを経由しない洗浄回路と、上記冷媒配管を洗浄する冷媒量を検知する冷媒量検知手段と、上記検知手段が検知した冷媒量に基づいて、洗浄冷媒量を調整する調整手段とを備え、上記洗浄回路の途中に介設されて、互いに並列に接続された2つの搬送熱交換器を有し、上記各搬送熱交換器は、その搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、液冷媒を冷媒配管に循環させる熱ポンプを備えたことを特徴としている。
この発明では、洗浄回路に冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する。このとき、冷媒量検知手段で上記冷媒配管を洗浄する冷媒量を検知し、この検知した冷媒量に基づいて、調整手段で洗浄冷媒量を調整する。したがって、この発明によれば、冷媒配管を洗浄する冷媒量の過不足を無くして、効率良く冷媒配管を洗浄できる。洗浄冷媒の量が不足すると洗浄能力が低下し、洗浄冷媒の量が過剰であると冷媒が循環しにくくなるのである。
また、この発明の配管洗浄装置では、上記2つの搬送熱交換器は、その搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返す熱ポンプ動作を行なう。
このような熱ポンプ動作によれば、洗浄回路の冷媒を圧縮機で循環させる必要がないので、圧縮機からの異物が冷媒配管に混入するおそれをなくせる。
また、一実施例の配管洗浄装置では、上記冷媒量の調整手段は、上記搬送熱交換器に接続され、上記洗浄回路に冷媒を補給する冷媒補給ラインと上記洗浄回路から冷媒を取り出す冷媒抜きラインのうちの少なくとも1つである。
この配管洗浄装置では、洗浄回路の洗浄冷媒が不足している場合には、冷媒補給ラインから搬送熱交換器に洗浄冷媒を供給し、この搬送熱交換器で洗浄冷媒を加熱して洗浄回路に洗浄冷媒を効率良く補給できる。また、洗浄回路の洗浄冷媒が過剰な場合には、冷媒抜きラインでもって搬送熱交換器に溜めた過剰冷媒を効率良く抜き出すことができる。したがって、洗浄冷媒量を常に適切に保ち、冷媒配管を効率良く洗浄できる。
また、他の実施例の配管洗浄装置では、上記洗浄回路に、冷媒から異物を分離する分離手段が接続されており、この分離手段に設けた冷媒レベルセンサで冷媒量検知手段を構成した。
この配管洗浄装置では、上記分離手段で洗浄冷媒から異物を分離することで、洗浄冷媒による洗浄力を維持でき、かつ、この分離手段に設けた冷媒レベルセンサで洗浄冷媒の量を検知できる。
また、一実施例の配管洗浄装置では、上記熱ポンプは、上記2つの搬送熱交換器の間に接続された絞り機構と、圧縮機と、四路切換弁とを有し、上記洗浄冷媒が流れる洗浄回路とは別の熱ポンプ回路を有し、この四路切換弁の切り換えでもって上記熱ポンプ回路に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えることによって、上記2つの搬送熱交換器の吸込動作と吐出動作とを切り換えるようになっており、上記圧縮機の吐出圧力が所定値以上になったとき、または、上記圧縮機の吐出温度が所定値以下になったとき、または、上記圧縮機の吸入圧力が所定値以下になったときに、上記四路切換弁を切り換える四路弁切換手段を備え、上記冷媒量検知手段は、上記四路弁切換手段の切換タイミングを検知して、この切換タイミングに基づいて上記洗浄冷媒量を検知する。
この配管洗浄装置では、熱ポンプ回路において、圧縮機で、四路切換弁,一方の搬送熱交換器,絞り機構,他方の搬送熱交換器,四路切換弁の順に作動冷媒を循環させる。そして、加圧中の一方の搬送熱交換器から液相の洗浄冷媒が流出して、熱ポンプ回路の作動冷媒と洗浄冷媒との熱交換量が低下し、上記圧縮機の吐出圧力が所定値以上になったときに、四路弁切換手段が四路切換弁を切り換える。これにより、一方の搬送熱交換器を加圧動作から冷却動作に切り換えると共に他方の搬送熱交換器を冷却動作から加圧動作に切り換える。また、冷却中の他方の搬送熱交換器に液相の洗浄冷媒が所定量だけ溜まって、冷えた冷媒が圧縮機に吸入され、上記圧縮機の吐出温度が所定値以下になると、上記四路弁切換手段が上記四路切換弁を切り換える。また、圧縮機の吸入圧力が所定値以下になったときに、上記四路弁切換手段が上記四路切換弁を切り換える。これにより、洗浄冷媒を送出し終えた搬送熱交換器に再び洗浄冷媒を溜め、同時に、洗浄冷媒の溜まった搬送熱交換器から洗浄回路に洗浄冷媒を送り出すという熱ポンプ動作が繰り返される。
ここで、上記洗浄回路に存在する洗浄冷媒の量が少ないほど、上記四路弁切換手段が四路切換弁を切り換える周期が短くなり、切り換えが頻繁に行なわれる。そこで、上記冷媒量検知手段は、上記四路切換弁の切換周期の長短を検知することによって、洗浄冷媒量の多少を検知することができる。
上記洗浄冷媒の量が少ないほど、切り換え周期が短くなるのは、作動冷媒との熱交換量が少なくなり、圧縮機の吐出圧力上昇が速くなり、吐出温度低下が速くなるからである。
また、他の実施例の配管洗浄装置では、冷媒ボンベに接続される上記冷媒補給ラインと、上記冷媒ボンベを加圧するために搬送熱交換器で加圧した冷媒ガスを冷媒ボンベに導入する加圧ラインと、この加圧ラインに設けられる加圧バルブとを備えた。
この配管洗浄装置では、洗浄冷媒の不足時に上記冷媒ボンベから上記冷媒補給ラインに洗浄冷媒を補給できる。
そして、上記冷媒ボンベの圧力が不足の場合には、冷媒ボンベからの冷媒供給が滞るから、上記加圧バルブを開けて、加圧ラインを経由して搬送熱交換器から上記冷媒ボンベに冷媒ガスを導入することによって、冷媒ボンベの圧力を所定圧に維持できる。これにより、洗浄冷媒が不足したときに、洗浄冷媒を冷媒ボンベから洗浄回路へ滞りなく速やかに供給できる。
また、一実施例の配管洗浄装置では、冷媒ボンベに接続される上記冷媒抜きラインと、上記冷媒ボンベ内の冷媒ガスを搬送熱交換器で冷却して冷媒ボンベ内を減圧するために上記冷媒ボンベから搬送熱交換器に冷媒ガスを導入する減圧ラインと、この減圧ラインに設けられる減圧バルブとを備えた。
この配管洗浄装置では、洗浄冷媒が過剰な時に上記冷媒抜きラインから上記冷媒ボンベに過剰液冷媒を返すことができる。そして、冷媒ボンベの内圧が高過ぎるときには、冷媒ボンベへの冷媒の返送が滞るから、上記減圧バルブを開けて、減圧ラインを経由して冷媒ボンベから搬送熱交換器に冷媒ガスを導入することによって、冷媒ボンベの圧力を適正値に保持できる。これにより、洗浄冷媒が過剰なときに、洗浄回路から冷媒ボンベに洗浄冷媒を滞りなく速やかに返送できる。
また、一実施例の冷凍装置の配管洗浄方法は、冷媒配管に冷媒ボンベを経由しないで洗浄冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する配管洗浄方法であって、上記洗浄冷媒が流れる洗浄回路とは別の熱ポンプ用冷媒回路に設けられた2つの搬送熱交換器で、上記搬送熱換器内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、上記液冷媒を冷媒配管に循環させ、上記冷媒配管に循環する洗浄冷媒量を検知し、この検知した洗浄冷媒量に基づいて、洗浄冷媒量を調整し、上記熱ポンプ用冷媒回路は、上記2つの搬送熱交換器の間に接続された絞り機構と圧縮機と四路切換弁とを有し、上記四路切換弁を切り換えて上記2つの搬送熱交換器に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えて、上記2つの熱交換器の冷却動作と加圧動作とを切り換え、上記圧縮機の吐出圧力が所定値以上になったとき、または、上記圧縮機の吐出温度が所定値以下になったときに、上記四路切換弁を切り換え、上記四路切換弁の切り換えタイミングを検知し、この切り換えタイミングに基づいて、上記洗浄冷媒量を検知する。
この配管洗浄方法では、四路切換弁で熱ポンプ用冷媒回路の冷媒流通方向を切り換えることによって、2つの熱交換器の冷却動作と加圧動作とを切り換えて熱ポンプ動作を実行し、上記四路切換弁の切り換えタイミングによって、洗浄冷媒量を検知できる。
また、他の実施例の配管洗浄装置では、上記2つの搬送熱交換器は、洗浄冷媒が流れる洗浄回路とは別の熱ポンプ用冷媒回路に設けられ、上記熱ポンプ用冷媒回路は、上記2つの搬送熱交換器の間に接続された絞り機構と圧縮機と四路切換弁とを有し、上記四路切換弁を所定時間毎に切り換え、上記2つの搬送熱交換器に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えて、上記2つの熱交換器の冷却動作と加圧動作とを切り換える四路弁切換手段を備えた。
この配管洗浄装置によれば、四路弁切換手段が熱ポンプ用冷媒回路の四路切換弁を所定時間毎に切り換える。ここで、この所定時間を、搬送用熱交換器内の冷媒が全部ガス冷媒の状態から冷却されて全部液冷媒になるまでの時間に設定することで、四路切換弁の切換回数が少なくて済むというメリットがある。また、所定時間で四路切換弁を切り換えるので、冷媒量を検出するセンサが不要になる。なお、上記所定時間を、搬送用熱交換器内の冷媒が全部液冷媒の状態から冷却されて全部ガス冷媒になるまでの時間に設定しても同じ効果が得られる。
また、一実施例の配管洗浄方法は、冷媒配管に冷媒ボンベを経由しないで洗浄冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する配管洗浄方法であり、洗浄冷媒が流れる洗浄回路とは別の熱ポンプ用冷媒回路に設けられた2つの搬送熱交換器で、上記搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、上記液冷媒を冷媒配管に循環させ、上記冷媒配管に循環する洗浄冷媒量を検知し、この検知した洗浄冷媒量に基づいて洗浄冷媒量を調整する配管洗浄方法であって、上記熱ポンプ用冷媒回路は、上記2つの搬送熱交換器の間に接続された絞り機構と圧縮機と四路切換弁とを有し、上記四路切換弁を所定時間毎に切り換えて上記2つの搬送熱交換器に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えて、上記2つの熱交換器の冷却動作と加圧動作とを切り換える。
この配管洗浄方法によれば、熱ポンプ用冷媒回路の四路切換弁を所定時間毎に切り換える。ここで、この所定時間を、搬送用熱交換器内の冷媒が全部ガス冷媒の状態から冷却されて全部液冷媒になるまでの時間に設定することで、四路切換弁の切換回数が少なくて済むというメリットがある。また、所定時間で四路切換弁を切り換えるので、冷媒量を検出するセンサが不要になる。なお、上記所定時間を、搬送用熱交換器内の冷媒が全部液冷媒の状態から冷却されて全部ガス冷媒になるまでの時間に設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明の冷凍装置の配管洗浄装置の実施例を示す冷媒回路図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
図1に、この発明の冷凍装置の配管洗浄装置の実施例を示す。この実施例の配管洗浄装置1は、洗浄回路2を備える。この洗浄回路2は、R22からなる洗浄冷媒を循環させて、ガスライン3と液ライン5からなる既設連絡配管を洗浄する回路である。この洗浄回路2は、ガスライン3の一端のバルブ13と液ライン5の一端のバルブ14とを直接接続する配管6と、上記液ライン5の他端のバルブ16と洗浄ユニット7の流入口に設けたバルブV2との間に接続された配管10と、上記ガスライン3の他端のバルブ15と上記洗浄ユニット7の流出口に設けたバルブV6との間に接続された配管12とを有する。
上記洗浄ユニット7は、油分離器17を備え、この油分離器17と上記流入口のバルブV2との間に接続された導入配管18を通って、上記油分離器17に液冷媒が導入される。また、上記導入配管18には上記バルブV2から上記油分離器17への冷媒流れを許す逆止弁20が設けられている。上記導入配管18は上記油分離器17の側壁の上下方向の中央よりやや上の箇所に接続されている。
上記油分離器17は、その下部に熱交換コイル21を有し、この熱交換コイル21は後述する熱ポンプ回路に接続されている。この熱交換コイル21でもって、上記導入配管18から導入された液冷媒を蒸発させる。また、上記コイル21の上下の位置で側壁に上液レベルセンサ22および下液レベルセンサ23が取り付けられている。この上液レベルセンサ22および下液レベルセンサ23はフロートスイッチで構成されている。
また、上記油分離器17は天井のやや下方かつ上記導入配管18の接続点よりも上方にはめ込まれたフィルタ24を有する。コイル21で蒸発した冷媒がフィルタ24を通過することで、冷媒中の異物が取り除かれる。また、上記油分離器17の底には排出バルブV7が取り付けられており、この排出バルブV7から底に溜まった油を排出できるようになっている。
上記油分離器17の天井には、配管29が接続され、この配管29は配管29Aと29Bとに分岐して、第1の搬送熱交換器25の天井と第2の搬送熱交換器26の天井とに接続されている。上記配管29は上記油分離器17の天井の上方位置に設けられた低圧センサ27を有している。また、上記配管29A,29Bには逆止弁30,31が設けられている。この逆止弁30,31は上記油分離器17から搬送熱交換器25,26への冷媒流を許す。
上記搬送熱交換器25,26は熱交換コイル32,33を有し、この熱交換コイル32,33は後述の熱ポンプ回路200に接続されている。そして、上記搬送熱交換器25,26の底に配管35,36が接続され、この配管35,36は逆止弁37,38(流出口のバルブV6に向かって順方向)を経由して合流配管40に接続されている。この合流配管40はバルブV1を介して、流出口に設けたバルブV6に接続されている。
一方、上記熱ポンプ回路200は、圧縮機41、熱交換器42、四路切換弁43、上記第1搬送熱交換器25、上記油分離器17、上記第2搬送熱交換器26、上記四路切換弁43、アキュムレータ45、上記圧縮機41の順に接続する配管46を有する。上記第1搬送熱交換器25と上記油分離器17とを接続する配管47には電動膨張弁48が設けられ、この電動膨張弁48をバイパスする配管50に逆止弁51(油分離器17に向かって順方向)が設けられている。上記電動膨張弁48は、上記第1搬送熱交換器25に関して反対側の配管53に取り付けられた管温筒54からの信号でもって開度が調節される。また、上記油分離器17と上記第2搬送熱交換器26とを接続する配管55に電動膨張弁56が設けられ、この電動膨張弁56をバイパスする配管57に逆止弁58(油分離器17に向かって順方向)が設けられている。上記電動膨張弁56は、第2搬送熱交換器26に関して反対側の配管60に取り付けられた管温筒61からの信号でもって開度が調節される。
そして、上記圧縮機41の吸入側配管には圧力センサP1が取り付けられており、圧縮機41の吐出側配管には温度センサT2および圧力センサP2が取り付けられている。
さらに、上記冷媒ユニット7には冷媒ボンベ71が接続されている。この冷媒ボンベ71は、冷媒補給ライン72と冷媒抜きライン73と加圧ライン74でもって、上記冷媒ユニット7に接続されている。上記冷媒補給ライン72は、上記第1,第2搬送熱交換器25,26に洗浄冷媒を補給するための配管であり、上記冷媒抜きライン73は上記第1,第2搬送熱交換器25,26から上記冷媒ボンベ71に洗浄冷媒を返すための配管である。また、上記加圧ライン74は、第1,第2搬送熱交換器25,26から上記冷媒ボンベ71にガス冷媒を導入して、上記冷媒ボンベ71の内圧を高めるための配管である。
上記冷媒補給ライン72は、バルブ79およびバルブV4を経て、ソレノイドバルブSV3に接続されており、このソレノイドバルブSV3の先で2つに分岐して逆止弁75,76(熱交換器25,26に向かって順方向)を経由して、上記逆止弁30,31の下流で分岐配管29A,29Bに接続されている。
また、上記冷媒抜きライン73は、バルブ77およびバルブV3を経て、ソレノイドバルブSV4に接続されており、このソレノイドバルブSV4から逆止弁78(冷媒ボンベ71に向かって順方向)を経て、逆止弁38の下流で配管36に接続されている。
また、上記加圧ライン74は、バルブ80およびバルブV5を経て、ソレノイドバルブSV5に接続されており、このソレノイドバルブSV5の先で2つに分岐し、逆止弁81,82(冷媒ボンベ71に向かって順方向)を経由して、上記逆止弁75,76の下流で上記冷媒補給ライン72に接続されている。
また、上記バルブV5とソレノイドバルブSV5との間の加圧ライン74はソレノイドバルブSV2を経由して上記冷媒補給ライン72の分岐点P1に接続されている。冷媒ボンベ71の圧力が高いときに、ソレノイドバルブSV2を開けると、ボンベ71から補給ライン72へガス抜きすることができる。このとき、上記加圧ライン74は、減圧ラインの役割を果たす。
また、上記加圧ライン74はソレノイドバルブSV5と逆止弁81,82の間でソレノイドバルブSV1を経由してバルブV1と流出口のバルブV6との間で配管85でもって合流配管40に接続されている。
〔基本洗浄動作〕
次に、この構成の配管洗浄装置の基本動作を説明する。まず、上記熱ポンプ回路200の四路切換弁43が図1の実線で示した状態であるときに、圧縮機41を運転することで、圧縮機41から熱交換器42を経由して第1搬送熱交換器25に液冷媒を送出する。すると、この第1搬送熱交換器25は凝縮器として働く。なお、上記熱交換器42は、第1搬送熱交換器25の前段で、冷媒の熱を所定量だけ放出させて冷媒温度を調節する役目をする。この熱交換器42の熱交換量はファン42aのオンオフで調節できる。また、配管53に取り付けた管温筒54が検知した温度の高低に応じて、電動膨張弁48の開度が大小に変化することで、油分離器17へ流入する冷媒温度を所定温度範囲に保つようになっている。上記電動膨張弁48の開度が小さいときにはバイパス配管50から逆止弁51を経て油分離器17に流入する冷媒量が増えることになる。
そして、上記第1搬送熱交換器25を経てやや温度低下した冷媒は、油分離器17の熱交換コイル21に流入し、バルブV2から導入配管18を通って油分離器17に流入した洗浄冷媒を加熱して蒸発させる。
次に、この油分離器17を通過して、さらに冷えた冷媒は、電動膨張弁56またはバイパス配管57を通って第2搬送熱交換器26の熱交換コイル33に流入する。すると、この第2搬送熱交換器26は蒸発器として働く。なお、配管60に取り付けた管温筒61が検知した温度の高低に応じて、上記電動膨張弁56の開度が大小に変化して、第2搬送熱交換器26に流入する冷媒の温度を所定温度範囲に保つようになっている。四路切換弁43が破線位置に切り換わった状態において、上記電動膨張弁56の開度が小さいときには、バイパス配管57から第2搬送熱交換器26に流入する冷媒量が増えることになる。
そして、上記第2搬送熱交換器26を経た冷媒は、四路切換弁43を経てアキュムレータ45に入ってからガス状態で圧縮機41に戻る。
このような熱ポンプ回路200の動作でもって、洗浄ユニット7の流入口のバルブV2から流入した洗浄冷媒は、まず、上記油分離器17へ流入して下部の熱交換コイル21で蒸発して、油と分離し、上部のフィルタ24で異物が取り除かれる。そして、洗浄冷媒はガス状態となって配管29を通って上昇する。
ここでは、上記第2搬送熱交換器26が吸込動作中である一方、上記第1搬送熱交換器25が吐出動作中であるので、洗浄冷媒は配管29から配管29Bの方に流入し、第2搬送熱交換器26の熱交換コイル33で冷却されて、ガス冷媒から液冷媒にされて、第2搬送熱交換器26内に溜め込まれる。そして、この第2搬送熱交換器26が液相の洗浄冷媒で満杯になると、冷えたままのポンプ側冷媒が圧縮機41に吸入されて、圧縮機41の吐出温度が低下するから、温度センサT2の検出温度が所定値よりも低下する。すると、上記温度センサT2からの信号を受けたコントローラ100が四路切換弁43を破線位置に切り換える。
すると、上記熱ポンプ回路200の冷媒流通方向が切り換わり、第1搬送熱交換器25が冷却動作を行ない、第2搬送熱交換器26が加熱動作を行なう。これにより、上記第1搬送熱交換器25には油分離器17からのガス状態の洗浄冷媒が流入して、冷却されて液冷媒にされて第1搬送熱交換器25内に溜め込まれる。一方、上記第2搬送熱交換器26では、前の冷却動作で溜め込まれた液冷媒が加熱されて昇圧され、配管36に送出される。
そして、次に、上記第1搬送熱交換器25内に液冷媒が溜め込まれて満杯になると、配管53から圧縮機41に冷たい冷媒が流入するから、上記コントローラ100が温度センサT2からの信号を受けて四路切換弁43を実線位置に切り換える。
なお、上記説明では、冷却動作を行なう方の搬送熱交換器から圧縮機41に流入して圧縮機41の吐出温度が低下したときに四路切換弁43を切り換えるようにしたが、加熱動作を行なう方の搬送熱交換器から液相の洗浄冷媒が全て流出して、ポンプ回路側の冷媒の熱交換量が低下することによって、圧縮機41の吐出圧力が上昇したことを圧力センサP2で検出して、四路切換弁43を切り換えるようにしてもよい。さらには、冷却動作を行なう方の搬送熱交換器が液相の洗浄冷媒で満杯になって、低圧センサ27で検出した油分離器17の内部圧力が圧縮機41の吐出温度相当飽和圧力まで上昇したときに、四路切換弁43を切り換えるようにしてもよい。
上述のような熱ポンプの基本動作によって、上記洗浄回路2に洗浄冷媒を強制循環させて、既設連絡配管としてのガスライン3と液ライン5とを洗浄できる。したがって、既設連絡配管を再利用できるようになり、敷設工事を大幅に簡素化できる。
なお、上記基本動作では、ソレノイドバルブSV1,SV2,SV3,SV4,SV5は全て閉じている。
〔洗浄冷媒の補給動作〕
次に、上記基本動作での洗浄動作中に洗浄冷媒が不足したときに冷媒ボンベ71から洗浄回路2に洗浄冷媒を補給する動作を説明する。
洗浄回路2の洗浄冷媒が少なくなると、熱ポンプ回路200の作動冷媒との熱交換量が少なくなり、圧縮機の吐出圧力上昇が速くなり、吐出温度低下が速くなるから、四路切換弁43の切り換え周期が短くなる。この四路切換弁43の切り換え周期が短く(例えば2分未満)なったことを、前述のコントローラ100で検出して、冷媒補給ライン72のソレノイドバルブSV3を所定時間(例えば15秒間)だけ開ける。これにより、上記冷媒ボンベ71から冷媒補給ライン72を経由して上記第1,第2搬送熱交換器25,26の内の冷却動作を行なっている低圧の方に補給の洗浄冷媒を送り込むことが可能になる。
次に、上記コントローラ100で約10分間のモニタ期間だけ上記四路切換弁43の切り換え周期をモニタする。このモニタの結果、上記四路切換弁43の切り換え周期が長くならずに短いままの場合には、冷媒ボンベ71の圧力が低くて搬送熱交換器25あるいは26に洗浄冷媒を補給できなかったと判断し、後述する冷媒ボンベ71の加圧動作を実行する。一方、上記四路切換弁43の切り換え周期が長くなったものの依然、予め定められた規定の切り換え周期よりも短い場合には、上記ソレノイドバルブSV3を再度、所定時間だけ開ける。また、上記モニタの結果、上記切り換え周期が上記規定の切り換え周期に戻った場合には、コントローラ100は冷媒ボンベ71から補給ライン72を経て冷媒回路2に洗浄冷媒を補給できたと判断して、前述した基本動作を続行することとする。このようにして、洗浄冷媒の不足を補って、洗浄能力を低下させることなく、効率良く配管(ガスライン3,液ライン5)を洗浄できる。
なお、上記モニタの結果、上記切り換え周期が上記規定の切り換え周期よりも長くなった場合には、洗浄冷媒が洗浄回路2に過充填されたものと判断して、次に説明する配管洗浄中の冷媒抜き動作を実行する。
〔洗浄冷媒の抜き動作〕
次に、洗浄冷媒が洗浄回路2に過充填されたときに冷媒回路2から冷媒ボンベ71に過剰な洗浄冷媒を返す動作を説明する。
洗浄回路2の洗浄冷媒が過剰になると、熱ポンプ回路200の作動冷媒との熱交換量が多くなり、圧縮機の吐出圧力上昇が遅くなり、吐出温度低下が遅くなるから、四路切換弁43の切り換え周期が長くなる。この四路切換弁43の切り換え周期が長く(例えば2分よりも長く)なったことを、前述のコントローラ100で検出して、冷媒抜きライン73のソレノイドバルブSV4を所定時間(例えば15秒間)だけ開ける。これにより、上記第1,第2搬送熱交換器25,26の内の加熱動作を行なっている高圧の方から配管35あるいは36を通って、冷媒抜きライン73から冷媒ボンベ71に向かって過剰な洗浄冷媒を返すことが可能になる。
次に、上記コントローラ100で約10分の間のモニタ期間だけ上記四路切換弁43の切り換え周期をモニタする。このモニタの結果、上記四路切換弁43の切り換え周期がみじかくならずに長いままの場合には、冷媒ボンベ71の圧力が高くて、搬送熱交換器25あるいは26から冷媒ボンベ71に過剰冷媒を返せなかったと判断し、次項で説明する冷媒ボンベ71のガス抜き動作を実行する。一方、上記四路切換弁43の切り換え周期が短縮されたものの依然として、予め定められた規定の切り換え周期よりも長い場合には、未だに洗浄回路2に洗浄冷媒が過剰であると判断して、上記ソレノイドバルブSV4を再度、所定時間だけ開ける。また、上記モニタの結果、上記切り換え周期が上記規定の切り換え周期に戻った場合には、コントローラ100は過剰冷媒を冷媒抜きライン73から冷媒ボンベ71に過剰冷媒を返し終わったものと判断して、前述した基本動作を続行することとする。
このように、洗浄冷媒が過剰な場合には、冷媒抜きライン73から過剰冷媒を冷媒ボンベ71に抜きだし、洗浄回路2の洗浄冷媒量を常に適切に保ち、効率良く配管(ガスライン3,液ライン5)を洗浄できる。
尚、逆に、上記モニタの結果、上記切り換え周期が上記規定の切り換え周期よりもみじかくなった場合には、洗浄冷媒が不足したものと判断して、先述した洗浄冷媒の補給動作を実行する。
〔冷媒ボンベのガス抜き動作〕
次に、冷媒ボンベ71内のガス冷媒でボンベ71の内圧が高くなったときに冷媒ボンベ71からガス冷媒を抜いて冷媒回路2に返す動作を説明する。
冷媒ボンベ71の内圧が高いときおよび冷媒ボンベ71が満杯であるときには、前述した洗浄冷媒の抜き動作によって、過剰冷媒を冷媒回路2から冷媒ボンベ71に返そうとしても、冷媒抜きライン73から冷媒ボンベ71に冷媒が返らない。上記冷媒ボンベ71に付属しているフロートスイッチ91が上記冷媒ボンベ71が満杯であることを示しているときには、冷媒ボンベ71を交換する。一方、上記フロートスイッチ91が満杯を示していないときに、冷媒抜き動作ができないときには、コントローラ100は、冷媒ボンベ71の内圧が高くなっていると判断して、冷媒ボンベ71のガス抜き動作を行なう。なお、このとき、冷媒ボンベ71の内圧を直接測定して内圧が高くなっていることを確認してもよい。また、冷媒ボンベ71の内圧を検出する圧力センサを設けて、上記コントローラ100で、冷媒ボンベ71の内圧が高くなっていることを検出して自動的にボンベのガス抜き動作を行なうようにしてもよい。
上記ガス抜き動作は、ソレノイドバルブSV2を所定時間(例えば15秒間)だけ開けることにより、冷媒ボンベ71の上部をバルブV5,ソレノイドバルブSV2,逆止弁75,76を経由して、搬送熱交換器25および26の上部に連通させる。これにより、前記加圧ライン74は減圧ラインの役割を果たし、上記冷媒ボンベ71内のガス冷媒を、減圧バルブとしてのソレノイドバルブSV2を介して、搬送熱交換器25および26の内の冷却側の熱交換器に向かって抜くことができる。
このような冷媒ボンベ71のガス抜き動作によって、洗浄回路2から冷媒ボンベ71へ洗浄冷媒をスムーズに返送できるようになる。
〔冷媒ボンベへの加圧動作〕
次に、冷媒ボンベ71内の内圧が低くなったときに冷媒ボンベ71の内圧を上げる動作を説明する。
冷媒ボンベ71の内圧が低いときおよび冷媒ボンベ71が空であるときには、前述した洗浄冷媒の補給動作によって、洗浄冷媒を冷媒ボンベ71から冷媒回路2に供給しようとしても、冷媒補給ライン72から冷媒回路2へ洗浄冷媒を供給できない。ここで、冷媒ボンベ71のフロートスイッチ91が冷媒ボンベ71が空であることを示しているときには、冷媒ボンベ71を交換する。
一方、上記フロートスイッチ91が冷媒ボンベ71が空でないことを示しているときには、冷媒ボンベ71の内圧が低くなっていると判断して、冷媒ボンベ71の加圧動作を行なう。なお、このとき、冷媒ボンベ71の内圧を直接測定して内圧が低くなっていることを確認してもよい。また、冷媒ボンベ71の内圧を検出する圧力センサを設けて、上記コントローラ100で、冷媒ボンベ71の内圧が低くなっていることを検出して自動的にボンベへの加圧動作を行なうようにしてもよい。
上記加圧動作は、ソレノイドバルブSV5を所定時間(例えば15秒間)だけ開けることにより、冷媒ボンベ71の上部を、バルブV5,ソレノイドバルブSV5,逆止弁81,82を経由して、搬送熱交換器25および26の上部に連通させる。これにより、上記搬送熱交換器25および26の内の加熱側の熱交換器から上記冷媒ボンベ71に向かってホットガス冷媒を導入することができる。
このような洗浄回路2から冷媒ボンベ71への加圧動作によって、冷媒ボンベ71の所定の内圧を保ち、冷媒ボンベ71から洗浄回路2へ洗浄冷媒をスムーズに供給できる。
尚、上記実施例では、四路切換弁43の切り換え周期の長短でもって、洗浄冷媒の多寡を判断したが、油分離器17に設けられた液レベルセンサ22,23で洗浄冷媒の多寡を判断してもよい。つまり、油分離器17における液レベルが上液レベルセンサ22を越えれば、洗浄冷媒量が過剰であると判断し、液レベルが下液レベルセンサ23を下回れば、洗浄冷媒量が不足であると判断するようにしてもよい。
また、上記実施例では、熱ポンプ回路200で洗浄回路2の洗浄冷媒を循環させたが、普通の搬送ポンプで洗浄冷媒を循環させてもよい。
さらに、上記実施例では、冷媒で冷媒配管を洗浄したが、洗浄媒体を用いてもよい。この洗浄媒体とは、たとえば、洗剤のみ、あるいは洗剤と冷媒の混合媒体を言う。この洗剤と冷媒との混合冷媒は、冷媒配管を洗浄する上で洗浄効果を上げることができる上に扱い易いので、特に有効である。
また、コントローラ100が四路切換弁43を所定時間毎に切り換えるようにしておき、この所定時間を、搬送用熱交換器25,26内の冷媒が全部ガス冷媒の状態から冷却されて全部液冷媒になるまでの時間に設定してもよい。この場合には、四路切換弁43の切換回数を少なくすることができる。また、時間設定で四路切換弁43を切り換えるので、洗浄冷媒量を検出するためのセンサは不要になる。なお、上記所定時間として、搬送用熱交換器25,26内の冷媒が全部液冷媒の状態から加熱されて全部ガス冷媒になるまでの時間に設定してもよい。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明の冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法は、既設冷媒配管を洗浄して再利用するのに適用でき、特に、CFC系やHCFC系冷媒に代えて、HCF系冷媒を使用する場合に有用である。
Claims (9)
- 冷媒を循環させて、冷媒配管(3,5)を洗浄すると共に、冷媒ボンベ(71)を経由しない洗浄回路(2)と、
上記冷媒配管(3,5)を洗浄する冷媒量を検知する冷媒量検知手段(100,22,23)と、
上記検知手段(100,22,23)が検知した冷媒量に基づいて、洗浄冷媒量を調整する調整手段(72,73)とを備え、
上記洗浄回路(2)の途中に介設されて、互いに並列に接続された2つの搬送熱交換器(25,26)を有し、上記各搬送熱交換器(25,26)は、その搬送熱交換器(25,26)内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器(25,26)内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、液冷媒を冷媒配管(3,5)に循環させる熱ポンプを備えたことを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。 - 請求項1に記載の冷凍装置の配管洗浄装置において、
上記冷媒量の調整手段は、
上記搬送熱交換器(25,26)に接続され、上記洗浄回路(2)に冷媒を補給する冷媒補給ライン(72)と上記洗浄回路(2)から冷媒を取り出す冷媒抜きライン(73)のうちの少なくとも1つであることを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。 - 請求項1に記載の冷凍装置の配管洗浄装置において、
上記洗浄回路(2)に、冷媒から異物を分離する分離手段(17)が接続されており、
この分離手段(17)に設けた冷媒レベルセンサ(22,23)で冷媒量検知手段を構成したことを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。 - 請求項1に記載の冷凍装置の配管洗浄装置において、
上記熱ポンプは、
上記2つの搬送熱交換器(25,26)の間に接続された絞り機構(48,56)と、圧縮機(41)と、四路切換弁(43)とを有し、上記洗浄冷媒が流れる洗浄回路(2)とは別の熱ポンプ回路を有し、この四路切換弁(43)の切り換えでもって上記熱ポンプ回路に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えることによって、上記2つの搬送熱交換器(25,26)の吸込動作と吐出動作とを切り換えるようになっており、
上記圧縮機(41)の吐出圧力が所定値以上になったとき、または、上記圧縮機(41)の吐出温度が所定値以下になったとき、または、上記圧縮機(41)の吸入圧力が所定値以下になったときに、上記四路切換弁(43)を切り換える四路弁切換手段(100)を備え、
上記冷媒量検知手段(100)は、
上記四路弁切換手段(100)の切換タイミングを検知して、この切換タイミングに基づいて上記洗浄冷媒量を検知することを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。 - 請求項2に記載の冷凍装置の配管洗浄装置において、
冷媒ボンベ(71)に接続される上記冷媒補給ライン(72)と、
上記冷媒ボンベ(71)を加圧するために搬送熱交換器(25,26)で加圧した冷媒ガスを冷媒ボンベ(71)に導入する加圧ライン(74)と、
この加圧ライン(74)に設けられる加圧バルブ(SV5)とを備えたことを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。 - 請求項2に記載の冷凍装置の配管洗浄装置において、
冷媒ボンベ(71)に接続される上記冷媒抜きライン(73)と、
上記冷媒ボンベ(71)内の冷媒ガスを搬送熱交換器(25,26)で冷却して冷媒ボンベ(71)内を減圧するために上記冷媒ボンベ(71)から搬送熱交換器(25,26)に冷媒ガスを導入する減圧ライン(74)と、
この減圧ライン(74)に設けられる減圧バルブ(SV2)とを備えたことを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。 - 冷媒配管(3,5)に冷媒ボンベ(71)を経由しないで洗浄冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する配管洗浄方法であって、
上記洗浄冷媒が流れる洗浄回路(2)とは別の熱ポンプ用冷媒回路に設けられた2つの搬送熱交換器(25,26)で、上記搬送熱交換器(25,26)内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器(25,26)内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、上記液冷媒を冷媒配管(3,5)に循環させ、
上記冷媒配管(3,5)に循環する洗浄冷媒量を検知し、この検知した洗浄冷媒量に基づいて、洗浄冷媒量を調整し、
上記熱ポンプ用冷媒回路は、上記2つの搬送熱交換器(25,26)の間に接続された絞り機構(48,56)と圧縮機(41)と四路切換弁(43)とを有し、上記四路切換弁(43)を切り換えて上記2つの搬送熱交換器(25,26)に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えて、上記2つの熱交換器(25,26)の冷却動作と加圧動作とを切り換え、
上記圧縮機(41)の吐出圧力が所定値以上になったとき、または、上記圧縮機の吐出温度が所定直以下になったときに、上記四路切換弁(43)を切り換え、
上記四路切換弁(43)の切りえタイミングを検知し、この切り換えタイミングに基づいて、上記洗浄冷媒量を検知することを特徴とする冷凍装置の配管洗浄方法。 - 請求項1に記載の冷凍装置の配管洗浄装置において、
上記2つの搬送熱交換器(25,26)は、洗浄冷媒が流れる洗浄回路(2)とは別の熱ポンプ用冷媒回路に設けられ、
上記熱ポンプ用冷媒回路は、上記2つの搬送熱交換器(25,26)の間に接続された絞り機構(48,56)と圧縮機(41)と四路切換弁(43)とを有し、上記四路切換弁(43)を所定時間毎に切り換え、上記2つの搬送熱交換器(25,26)に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えて、上記2つの熱交換器(25,26)の冷却動作と加圧動作とを切り換える四路弁切換手段(100)を備えたことを特徴とする配管洗浄装置。 - 冷媒配管(3,5)に冷媒ボンベ(71)を経由しないで洗浄冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する配管洗浄方法であり、
洗浄冷媒が流れる洗浄回路(2)とは別の熱ポンプ用冷媒回路に設けられた2つの搬送熱交換器(25,26)で、上記搬送熱交換器(25,26)内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送用熱交換器(25,26)内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、上記液冷媒を冷媒配管(3,5)に循環させ、上記冷媒配管(3,5)に循環する洗浄冷媒量を検知し、この検知した洗浄冷媒量に基づいて洗浄冷媒量を調整する配管洗浄方法であって、
上記熱ポンプ用冷媒回路は、上記2つの搬送熱交換器(25,26)の間に接続された絞り機構(48,56)と圧縮機(41)と四路切換弁(43)とを有し、上記四路切換弁(43)を所定時間毎に切り換え、上記2つの搬送熱交換器(25,26)に流れる作動冷媒の流通方向を切り換えて、上記2つの熱交換器(25,26)の冷却動作と加圧動作とを切り換えることを特徴とする配管洗浄方法。
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