JP2007127325A - 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法 - Google Patents

室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007127325A
JP2007127325A JP2005320110A JP2005320110A JP2007127325A JP 2007127325 A JP2007127325 A JP 2007127325A JP 2005320110 A JP2005320110 A JP 2005320110A JP 2005320110 A JP2005320110 A JP 2005320110A JP 2007127325 A JP2007127325 A JP 2007127325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
engine
path
heat exchanger
outdoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005320110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4605784B2 (ja
Inventor
Ikuo Mizuno
郁男 水野
Takahiko Masuda
貴彦 増田
Hiroshi Sawada
浩 澤田
Masafumi Shinomiya
将文 篠宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2005320110A priority Critical patent/JP4605784B2/ja
Publication of JP2007127325A publication Critical patent/JP2007127325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4605784B2 publication Critical patent/JP4605784B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】エンジン駆動式ヒートポンプの配管洗浄能力を向上させる。
【解決手段】複数の室内機3と室外機2の連通を制御する閉鎖弁40・41を有する連絡配管50・51を有するエンジン駆動式ヒートポンプ1において、前記閉鎖弁40・41が閉状態で室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収する運転モードと、閉鎖弁40・41が開状態で全室内機3の室内熱交換器膨張弁23を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して廃熱回収器15で冷媒蒸発を行なう運転モードと、閉鎖弁40・41が開状態で全室内機3の室内熱交換器膨張弁23を全閉にして前記ガス側連絡配管51内の冷媒を吸引して廃熱回収器15で冷媒蒸発を行なう運転モードと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン駆動式ヒートポンプ、詳しくは、室外機と室内機の連絡配管の洗浄技術に関係する。
フロン系冷媒がフロン規制の対象となったことから、その代替冷媒としてHFC系冷媒が用いられるようになってきている。このHFC系冷媒は分子構造中に塩素原子を含んでいないため、圧縮機の潤滑性能が低下する。また、HFC系冷媒は、その構造上極性が強いため、非極性のスラッジやコンタミ物質(鉱油など)を溶解させず、凝縮した液冷媒中に析出させやすい性質がある。そして、このような析出物はキャピラリや膨張弁などの狭くくびれた部分に付着して、詰まりを生じさせる。その結果、圧縮機の吐出管温度の異常上昇や膨張弁の作動不良などの不具合が発生することになる。
また、このHFC系冷媒に対しては、冷凍機油における冷媒との相互溶解性が重要な特性の一つとなるため、冷凍機油としてエーテル油やエステル油等の合成油が用いられている。しかしながら、これらの合成油は、極性が強いため、冷凍機油及び冷媒以外の残留不純物を溶かしやすいという性質を有している。そのため、冷凍機油として合成油を用いた冷凍装置では、電子膨張弁で構成された減圧機構において、冷媒が蒸発したあとのスラッジ等による詰まりが生じやすく、膨張弁の作動不良などの不具合が発生することになる。
ところで、ビル又はマンションにおいては、室外機と室内機を接続する連絡配管が壁面内に埋設されていることが多い。ここで、既設の空気調和装置を撤去して新たな空気調和装置を設置する場合に、最近、既設連絡配管をそのまま使用するケースもあり、その場合、既設連絡配管内における残留冷凍機油等のコンタミ物質の存在が問題となる。特に、HFC系冷媒を使用する場合には、この既設配管内の残留コンタミ物質を除去しておく必要がある。
この連絡配管の洗浄方法として、例えば、特許文献1では、所定時間以上の冷房運転を実施して冷媒を昇温させ、その後にポンプダウン運転を実施し、冷媒及び油を回収する方法を開示している。
この方法では、冷媒回路内の冷凍機油等のコンタミ物質が冷媒と溶解しやすくなった状態で冷媒及び油が回収されることにより、連絡配管のコンタミ物質を効率良く回収することができる。
特開2003−240368号公報
しかし、特許文献1の配管洗浄運転では、ガス側の連絡配管は、ガス冷媒により洗浄されるため、洗浄が不十分となる場合がある。
そこで、解決しようとする課題は、エンジン駆動式ヒートポンプにおいて室外機と室内機とのガス側の連絡配管の洗浄能力を向上させることである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、エンジン駆動による圧縮機と、室外熱交換器と、高圧の液冷媒を貯留するレシーバと、前記エンジンの廃熱により冷媒を蒸発させる廃熱回収器と、を有する室外機と、個々に膨張弁を有する複数の室内機と、前記複数の室内機と室外機とを接続すると共にその経路上に前記複数の室内機と室外機との連通を制御する開閉手段を有する連絡配管と、より構成されるエンジン駆動式ヒートポンプにおいて、前記開閉手段が閉状態で室外機の冷媒を前記レシーバ又は室外熱交換器に回収する運転モードと、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転モードと、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全閉にして前記連絡配管のガス側配管内の冷媒を吸引して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転モードと、を備えるものである。
請求項2においては、請求項1記載のエンジン駆動式ヒートポンプの運転方法において、最初に、前記開閉手段が閉状態で室外機の冷媒を前記レシーバ又は室外熱交換器に回収する運転を行ない、続いて、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転を行ない、最後に、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全閉にして前記連絡配管のガス側配管内の冷媒を吸引して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転を行なうものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1においては、連絡配管の液側のみならず、ガス側も液冷媒による洗浄が可能となり、さらには、ガス側の連絡配管に関しては、その配管内の冷媒吸引運転によりコンタミ等の回収が一層、可能となる。そのため、液側より配管径の大きいガス側の連絡配管の洗浄を入念に行なうことが可能となる。
また、請求項2では、請求項1記載のエンジン駆動式ヒートポンプにおいて最適な手順での連絡配管の洗浄が可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係るエンジン駆動式ヒートポンプの全体的な構成を示した冷媒回路図、図2は室外機の冷媒をレシーバ又は室外熱交換器に回収する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図、図3は液及びガス側連絡配管を液冷媒で洗浄する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図である。図4はガス側連絡配管の冷媒を圧縮機で吸引する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図、図5は配管洗浄運転の各運転状態での機器動作を示す図である。
図1を用いて、本発明の実施例であるエンジン駆動式ヒートポンプ1の冷媒回路構成について説明する。本実施例では、説明を簡略にするため、1台の室外機2に対し1台の室内機3が接続されるエンジン駆動式ヒートポンプ1を例示しているが、実際には、1台の室外機2に対し複数台の室内機3・・3が接続されることが多い。
エンジン駆動式ヒートポンプ1は、駆動源としてのエンジン(図示略)から動力を得て冷媒を圧縮する圧縮機10と、該圧縮機10の吐出側に接続され冷房時及び暖房時で冷媒の流れを切り換える四方弁20と、冷房時に圧縮機10から四方弁20を介して吐出冷媒が供給される室外熱交換器12と、該室外熱交換器12を室外空気と熱交換させる室外ファン5と、暖房時に圧縮機10から四方弁20を介して吐出冷媒が供給される室内熱交換器13と、該室内熱交換器13を室内空気と熱交換させる室内ファン6と、室外熱交換器12及び室内熱交換器13間に配設される室外熱交換器膨張弁21とを有しており、これらで構成される冷媒サイクルを用いるものである。
前記圧縮機10は、その吸入側からガス冷媒を吸引・圧縮し、高温・高圧のガス冷媒を吐出する。圧縮機10の吐出側には、吐出ラインを構成する経路60を介して前記四方弁20が接続されており、この経路60にはガス冷媒中に含まれる冷凍機油を分離して圧縮機10の吸入側に戻すためのオイルセパレータ11が設けられている。すなわち、圧縮機10から吐出されるガス冷媒は、オイルセパレータ11を介して前記四方弁20へと流入し、この四方弁20にて所定の方向に導かれる。また、圧縮機10に吸引されるガス冷媒も四方弁20にて導かれるため、圧縮機10の冷媒吸入側と四方弁20とは吸入ラインを構成する経路61により接続されている。なお、吐出管温度センサ7は、圧縮機10により吐出される高温・高圧のガス冷媒温度を検知するため、経路60の圧縮機10側に設けられる。
前記四方弁20は、前記室外熱交換器12の一端側に接続されており、この室外熱交換器12の他端側には、レシーバ14が接続されている。一方、室内熱交換器13は、一端が、液側連絡配管50を介して、前記レシーバ14に接続されており、他端は、ガス側連絡配管51を介して、四方弁20に接続されている。これら液側連絡配管50及びガス側連絡配管51は、建物内部に設置されている場合が多く、最近では空調機更新時にはそのまま利用される場合がある。また、これら連絡配管50・51の室外機2側には、それぞれ液閉鎖弁40及びガス閉鎖弁41が設けられている。これら液閉鎖弁40、ガス閉鎖弁41および後述する閉鎖弁42〜45は、ボールバルブで構成され、手動により開閉される。
廃熱回収器15は、前記室外熱交換器膨張弁21とレシーバ14の間から分岐し、経路61に接続される経路63に設けられている。該経路63には、経路61に向かって廃熱回収器膨張弁22、過冷却熱交換器17、廃熱回収器15の順にて、これらが直列に接続されている。前記経路63を通過する冷媒は、蒸発潜熱により、レシーバ14内の液冷媒を、過冷却熱交換器17にて過冷却し、廃熱回収器15でエンジン冷却水からエンジンの廃熱を回収して蒸発する。
経路64は、冷媒充填終了の検知を可能とする経路である。該経路64は、前記レシーバ14内において、液冷媒の適正液面位置からレシーバ14底面より取り出される。また、該経路64は、充填検知電磁弁30及びキャピラリ26を介して、経路63上の廃熱回収器膨張弁22と過冷却熱交換器17との間に接続される。
経路65及び経路66は、吐出ラインである経路60と吸入ラインである経路61とを短絡するバイパス経路である。経路65には、減圧機構としてバイパス膨張弁24が、経路66には、バイパス電磁弁32が設けられている。これらバイパス経路65・66は、圧縮機10の吐出ガスを短絡して吸入ラインに戻すことで、エンジン駆動式ヒートポンプ1の高圧側圧力の異常上昇を防止する。
経路67は、前記レシーバ14の上面から、前記吐出ラインである経路60に向かう経路である。該経路67は、レシーバ14の高圧が異常上昇したとき、ガス冷媒を吐出ラインへ逃がすことができる。また、経路67は、逆止弁75及び76を介して、高温・高圧の吐出ガス冷媒が、レシーバ14に逆流することを防止している。
経路69は、冷媒ボンベ8(図3参照)と経路63とを接続する経路である。経路69によって、冷媒ボンベ8より追加冷媒を充填することができる。通常、室外機2には、工場出荷時に標準量の冷媒が予め充填されているが、連絡配管50・51が長い場合は、追加充填冷媒量が必要となる。このような場合は、据付時に、冷媒ボンベ8(図3参照)を閉鎖弁42に接続して、冷媒充填電磁弁31を開いて経路69を介して追加冷媒を充填する。
一方、経路68は、経路69から、逆止弁77を介して経路67に接続される。この経路68は、冷媒追加充填終了時に経路69に残留する冷媒が高圧となった場合に経路67を介して圧縮機10の吐出側へ逃がすためのものである。
経路70は、オイルタンク16を介して、吸入ラインである経路61に並列に接続されている。オイルタンク16は、ガス冷媒中のコンタミ物質を除去する装置であり、その内部構造は除去形式により様々である。除去方式としては、遠心分離式、バッフル式又は金網式が主流であり、本実施例では、除去形式は特に限定しないとする。
経路70は、前記経路61と経路63との接続部に対し、並列に設けられている。該経路70は、廃熱回収器15の出口より閉鎖弁43を介してオイルタンク16の上部に接続され、オイルタンク16上部からはオイルタンク電磁弁34及び閉鎖弁45を介して経路61に接続される。また、オイルタンク16下部からは、経路71が、油戻し電磁弁35を介して前記経路70に接続されている。ガス冷媒は、オイルタンク16の上方より内部に流入し、コンタミ物質が除去された後、再度オイルタンク16の上方より流出する。さらに、下方に落下した冷凍機油は、経路71によって経路70に戻されるのである。
次に、本発明の実施例である配管洗浄運転について説明する。
最近では、ビル又はマンションでのエンジン駆動式ヒートポンプ1の更新工事の場合、室外機2と室内機3の連絡配管50・51は壁面に埋設されていることが多いので、取り替えることなく、既設連絡配管50.51がそのまま使用される場合がある。このとき、既設空気調和設備の冷媒と新規エンジン駆動式ヒートポンプ1の冷媒が異なる場合は、冷凍機油も異なり、連絡配管50・51内における残留冷凍機油等のコンタミ物質を、洗浄により除去する必要がある。そこで、新規エンジン駆動式ヒートポンプ1設置後に、連絡配管の洗浄運転が必要となるのである。
なお、この配管洗浄運転の際に、必要なら、冷媒充填追加も同時に行なう。連絡配管50・51が長い場合は、出荷時に標準量にて予め室外機2に充填されている冷媒量よりも、さらに冷媒を追加充填する必要が生じる。このような場合は、新規エンジン駆動式ヒートポンプ1設置後に、配管洗浄と同時に追加冷媒充填も行なうのである。
これらの現状を踏まえ、既設連絡配管50・51を利用して、エンジン駆動式ヒートポンプ1を新規に設置した場合の、配管洗浄運転並びに冷媒追加充填について、以下に説明する。
図2及び図5を用いて、室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収する運転状態について説明する。図2は、この運転状態の冷媒挙動を、太い実線にて表している。また、図5は、電磁弁、電子膨張弁又は閉鎖弁の作動を示している。
この運転は、配管洗浄運転の準備段階であり、その目的は、圧縮機10を駆動するエンジン(図示なし)冷却水の昇温、及び室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収することである。通常、工場出荷時に室外機2に予め充填されている標準量の冷媒は、回路内に偏在している場合があるので、洗浄運転前にレシーバ14又は室外熱交換器12に回収する運転を行なうのが望ましい。
図5に示すように、室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収する運転状態での機器制御について説明する。
この運転状態では、液閉鎖弁40及びガス閉鎖弁41は閉じられている。四方弁20は圧縮機10の吐出側と室外熱交換器12を連通する冷房運転と同じ切り換え位置とされる。
また、レシーバ14に液冷媒を回収するために、レシーバ14出口の開閉弁は、全て閉じられる。具体的には、充填検知電磁弁30は閉じられ、廃熱回収器膨張弁22及び室外熱交換器膨張弁21は全閉とされる。さらに、バイパス電磁弁32は閉じられ、バイパス膨張弁24は全閉とされる。また、閉鎖弁42及び冷媒充填電磁弁31も閉じられている。
一方、廃熱回収器連絡用電磁弁33は開とされ、経路70上の開閉弁は全て開とされ、閉鎖弁44は閉とされる。経路70上の開閉弁とは、閉鎖弁43・45、オイルタンク電磁弁34、及び油戻し電磁弁35である。この経路70の機器作動によって、廃熱回収器15及びオイルタンク16を並列にする吸入ラインが形成されるのである。
なお、これら、電磁弁、電子膨張弁、及び四方弁の開閉作動又は開度制御は、コントローラ100によって制御され、閉鎖弁は作業者の手によって開閉作動される(図5参照)。
図2の太線で表す冷媒挙動に示すように、この運転状態では、圧縮機10は、経路63やガス閉鎖弁41〜四方弁20〜廃熱回収器連絡用電磁弁33の経路に滞留している冷媒を吸入し吐出する。そして、室外熱交換器12又はレシーバ14に回収される。このとき、同時に、エンジン冷却水も昇温される。この運転状態は、吐出管温度センサ7にて吐出ガス冷媒温度の上昇等を検知して、室外機2の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収できた頃合に終了する。
図3及び図5を用いて、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態について説明する。図3は、この運転状態の冷媒挙動を、太い実線にて表している。また、図5は、電磁弁、電子膨張弁又は閉鎖弁の作動を示している。この運転状態での目的は、連絡配管50・51の洗浄及び追加冷媒充填である。
図5に示すように、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態での機器制御について説明する。
この運転状態では、室内機3へ冷媒を流すため、液閉鎖弁40及びガス閉鎖弁41が開とされる。また、室内熱交換器膨張弁23は全開とされる。さらに、追加冷媒を充填するため、冷媒ボンベ8が閉鎖弁42に接続されて、閉鎖弁42及び冷媒充填電磁弁31が開とされる。さらに、充填検知電磁弁30も開とされる。
図3の太線で表す冷媒挙動に示すように、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態では、室外熱交換器12を凝縮器、廃熱回収器15を蒸発器とする冷凍サイクルが形成される。特記すべきこととして、室内熱交換器13は、液冷媒が通過するのみで、室内ファン6は作動せず、熱交換が行なわれない。そのため、液側の連絡配管50のみならず、ガス側の連絡配管51にも液冷媒の流動が可能となる。このように、液冷媒にて連絡配管50・51から洗浄されたコンタミ物質は、オイルタンク16によって除去される。
また、追加充填冷媒は、外部より設置される冷媒ボンベ8より、経路69を介して廃熱回収器15の上流側から圧縮機10に吸引される。
なお、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態は、通常タイマなどによる終了とする。なお、冷媒充填終了については、本実施例では説明を省略する。
連絡配管50・51内部は、液冷媒の通過により洗浄される。液冷媒は、比体積も小さく非圧縮性であり、配管内壁に十分密着しながら流動するため、ガス冷媒より洗浄能力が高い。
本実施例では、室内熱交換器13を熱交換器として機能させず、廃熱回収器15を蒸発器として冷房運転時と同じ冷媒循環を行ない、連絡配管50・51に液冷媒を流入させることで、洗浄能力の高い配管洗浄運転を実現している。
図4及び図5を用いて、ガス側連絡配管51の冷媒を圧縮機10で吸引する運転状態について説明する。図4は、この運転状態の冷媒挙動を、太い実線にて表している。また、図5は、電磁弁、電子膨張弁又は閉鎖弁の作動を示している。この運転状態での目的は、既設ガス側連絡配管51の一層の洗浄である。
図5に示すように、ガス側連絡配管51の冷媒を圧縮機10で吸引する運転状態での機器制御について説明する。
この運転状態では、冷媒追加充填は行なわないため、閉鎖弁42及び冷媒充填電磁弁31は閉とされる。さらに、充填検知電磁弁30も閉とされる。さらに、室内熱交換器膨張弁23は全閉とされる。
図4の太線で表す冷媒挙動に示すように、ガス側連絡配管51の冷媒を圧縮機10で吸引する運転状態では、圧縮機10によって、ガス側連絡配管51の冷媒を吸入・吐出し、レシーバ14又は室外熱交換器12に回収する。このとき、ガス側連絡配管51内部では、圧力が急激に低下し、配管内に滞留している冷媒は、廃熱回収器15を介して急激に圧縮機10に吸引される。この冷媒流動により、さらに、ガス側連絡配管51の洗浄がなされるのである。そして、ガス側連絡配管51から洗浄されるコンタミ物質は、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態同様に、オイルタンク16によって除去される。
つまり、ガス側連絡配管51は、液及びガス側連絡配管50・51を液冷媒で洗浄する運転状態にて洗浄されるだけではなく、ガス側連絡配管51の冷媒を圧縮機10で吸引する運転状態において、さらに洗浄されるのである。
また、この運転状態は、吐出管温度センサ7にて吐出ガス冷媒温度の上昇等を検知して、ガス側連絡配管51の冷媒をレシーバ14又は室外熱交換器12に回収できた頃合に終了する。
本発明の実施例に係るエンジン駆動式ヒートポンプの全体的な構成を示した冷媒回路図。 室外機の冷媒をレシーバ又は室外熱交換器に回収する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図。 液及びガス側連絡配管を液冷媒で洗浄する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図。 ガス側連絡配管の冷媒を圧縮機で吸引する運転状態の冷媒挙動を示す冷媒回路図。 配管洗浄運転の各運転状態での機器動作を示す図。
符号の説明
1 エンジン駆動式ヒートポンプ
2 室外機
3 室内機
10 圧縮機
23 室内熱交換器膨張弁
40 閉鎖弁
41 閉鎖弁
50 液側連絡配管
51 ガス側連絡配

Claims (2)

  1. エンジン駆動による圧縮機と、
    室外熱交換器と、
    高圧の液冷媒を貯留するレシーバと、
    前記エンジンの廃熱により冷媒を蒸発させる廃熱回収器と、
    を有する室外機と、
    個々に膨張弁を有する複数の室内機と、
    前記複数の室内機と室外機とを接続すると共にその経路上に前記複数の室内機と室外機との連通を制御する開閉手段を有する連絡配管と、
    より構成されるエンジン駆動式ヒートポンプにおいて、
    前記開閉手段が閉状態で室外機の冷媒を前記レシーバ又は室外熱交換器に回収する運転モードと、
    前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転モードと、
    前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全閉にして前記連絡配管のガス側配管内の冷媒を吸引して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転モードと、
    を備えることを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプ。
  2. 請求項1記載のエンジン駆動式ヒートポンプの運転方法において、
    最初に、前記開閉手段が閉状態で室外機の冷媒を前記レシーバ又は室外熱交換器に回収する運転を行ない、
    続いて、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全開にして冷房運転時と同じ経路で冷媒を循環して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転を行ない、
    最後に、前記開閉手段が開状態で全室内機の膨張弁を全閉にして前記連絡配管のガス側配管内の冷媒を吸引して前記廃熱回収器で冷媒蒸発を行なう運転を行なう、
    ことを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプの運転方法。
JP2005320110A 2005-11-02 2005-11-02 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法 Expired - Fee Related JP4605784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005320110A JP4605784B2 (ja) 2005-11-02 2005-11-02 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005320110A JP4605784B2 (ja) 2005-11-02 2005-11-02 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007127325A true JP2007127325A (ja) 2007-05-24
JP4605784B2 JP4605784B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=38150124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005320110A Expired - Fee Related JP4605784B2 (ja) 2005-11-02 2005-11-02 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4605784B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225549A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
WO2016080461A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 ヤンマー株式会社 ヒートポンプ
JP2017009275A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 大阪瓦斯株式会社 ヒートポンプシステムの検査方法
JP2022543000A (ja) * 2019-10-29 2022-10-07 ダイキン工業株式会社 冷媒システム
EP3859242B1 (en) * 2018-09-28 2024-02-07 Daikin Industries, Ltd. Refrigerant filling method

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267294A (ja) * 2001-03-05 2002-09-18 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置の冷媒回路切換装置
JP2004069101A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Yanmar Co Ltd アキュムレータ、及びそのアキュムレータを備える空調機とその運転方法
JP2004211944A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置の油回収方法及び空気調和装置
JP2004218931A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置
JP2004219016A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Yanmar Co Ltd 空気調和システム
JP2004293986A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Mitsubishi Electric Corp 接続配管の洗浄方法及び冷凍装置の更新方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267294A (ja) * 2001-03-05 2002-09-18 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置の冷媒回路切換装置
JP2004069101A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Yanmar Co Ltd アキュムレータ、及びそのアキュムレータを備える空調機とその運転方法
JP2004211944A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置の油回収方法及び空気調和装置
JP2004218931A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置
JP2004219016A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Yanmar Co Ltd 空気調和システム
JP2004293986A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Mitsubishi Electric Corp 接続配管の洗浄方法及び冷凍装置の更新方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225549A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
WO2016080461A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 ヤンマー株式会社 ヒートポンプ
JP2016099064A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 ヤンマー株式会社 ヒートポンプ
US10605466B2 (en) 2014-11-21 2020-03-31 Yanmar Co., Ltd. Heat Pump
US11441794B2 (en) 2014-11-21 2022-09-13 Yanmar Power Technology Co., Ltd. Heat pump
JP2017009275A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 大阪瓦斯株式会社 ヒートポンプシステムの検査方法
EP3859242B1 (en) * 2018-09-28 2024-02-07 Daikin Industries, Ltd. Refrigerant filling method
US11988426B2 (en) 2018-09-28 2024-05-21 Daikin Industries, Ltd. Refrigerant charging method
US11994323B2 (en) 2018-09-28 2024-05-28 Daikin Industries, Ltd. Refrigerant charging method, heat source unit, and renewed refrigeration cycle apparatus
JP2022543000A (ja) * 2019-10-29 2022-10-07 ダイキン工業株式会社 冷媒システム
JP7390471B2 (ja) 2019-10-29 2023-12-01 ダイキン工業株式会社 冷媒システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4605784B2 (ja) 2011-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101639798B1 (ko) 냉동공기조화기의 냉매배관 세정장치 및 세정방법
JP4605784B2 (ja) 室外機と室内機との連絡配管の洗浄用の運転モードを備えたエンジン駆動式ヒートポンプとその運転方法
JP4120221B2 (ja) 冷媒及び油回収運転方法、および、冷媒及び油の回収制御装置
AU2004264485B2 (en) Refrigeration system
JP2004205109A (ja) 空気調和装置の配管洗浄方法、配管洗浄装置、空気調和装置の配管洗浄システム、及び配管洗浄システムの制御装置
JP2004263885A (ja) 冷媒配管の洗浄方法、空気調和装置の更新方法、及び、空気調和装置
JP4052478B2 (ja) 空気調和システムの冷凍機油分離回収システムおよび洗浄方法
JP2001201215A (ja) 冷凍機油除去方法及び冷凍機油除去装置
JP4391559B2 (ja) 冷凍冷蔵装置用冷媒回路の冷媒変更方法及び冷凍冷蔵装置
JP4110818B2 (ja) 冷凍装置
JP2004270974A (ja) 冷凍冷蔵装置用冷媒回路の冷媒変更方法
US20050160762A1 (en) Refrigeration apparatus
JP3885601B2 (ja) 冷媒及び油回収方法、冷媒及び油回収制御装置、及び空気調和装置
JP2007085643A (ja) 空気調和システムの洗浄方法およびこれに用いる室外機
JP3863827B2 (ja) 空調機および空調機の運転方法
JP2004333121A (ja) 空気調和装置の更新方法、及び、空気調和装置
JP2004333121A5 (ja)
JP2004218931A (ja) 空気調和装置の配管洗浄方法及び空気調和装置
JP2004219016A (ja) 空気調和システム
JP3704608B2 (ja) 配管洗浄方法及び配管洗浄装置並びに冷凍機器
JP3700723B2 (ja) 冷凍装置
JP4281734B2 (ja) 冷凍装置
JP2005083637A (ja) 冷凍装置
JP2004223335A (ja) 配管洗浄方法、配管洗浄装置および制御装置
JP3324460B2 (ja) 冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20101004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees