JP3832192B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3832192B2
JP3832192B2 JP2000153431A JP2000153431A JP3832192B2 JP 3832192 B2 JP3832192 B2 JP 3832192B2 JP 2000153431 A JP2000153431 A JP 2000153431A JP 2000153431 A JP2000153431 A JP 2000153431A JP 3832192 B2 JP3832192 B2 JP 3832192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
friction element
vehicle
hydraulic
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000153431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001330124A (ja
Inventor
昌典 石戸
星 児島
正博 松谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2000153431A priority Critical patent/JP3832192B2/ja
Publication of JP2001330124A publication Critical patent/JP2001330124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3832192B2 publication Critical patent/JP3832192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用制御装置に関し、特に、自動停止始動機能を有するエンジンに自動変速機を組み合わせた車両の車両用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、燃費向上のため、エンジン出力を必要としない特定の運転状態(例えば、車両が停止状態にあり、且つブレーキが操作されているとき)ではエンジンを自動停止し、エンジン出力が必要とされた場合(例えば、ドライバが発進のためにブレーキ操作を解除したとき等)にエンジンを再始動するようにしたエンジンの自動停止始動制御が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の自動停止始動制御は、現在、手動変速機付車両(M/T車)で実用化されているが、自動変速機付車両(A/T車)で実現することも可能である。この場合、下記の手順でエンジンの再始動を行なうことが考えられる。
(1)再始動開始条件(ブレーキオフ等)の成立。
(2)前進クラッチを解放状態にする。
(3)エンジンを再始動する。
(4)前進クラッチを結合する。
【0004】
なお、エンジンでオイルポンプを駆動する場合には、エンジン停止中は油圧が発生しないためクラッチを結合することができないので、必然的に上記手順になる。電動のオイルポンプ等を用いた場合は、エンジン停止中でも前進クラッチを結合することができるが、前進クラッチを結合してエンジンを再始動するとエンジンにかかる負荷が増大して始動性が悪化してしまう。したがって、電動のオイルポンプ等を用いる場合でも上記の手順でエンジンの再始動を行なうことが好ましい。
【0005】
ところで、一般的なA/T車にはクリープ力があり、このクリープ力により坂道発進等が容易になっている。しかしながら、自動停止始動制御の場合、エンジンの自動停止中は当然のことながらエンジン出力が無いのでクリープ力は発生しない。また、エンジン始動後も前進クラッチが結合されるまではクリープ力を車輪に伝達することはできない。
【0006】
このため、例えば、登坂路でエンジン停止条件(車両停止且つブレーキオン等)が成立してエンジンが自動停止した場合、ブレーキが操作されている間は車両が後退することはないが、エンジン再始動条件(ブレーキオフ等)が成立して前進クラッチが解放されてから、エンジンが再始動して前進クラッチが再結合されるまでの間は、クリープ力が発生しないために車両は後退してしまう。このような車両の後退はクリープ力のある一般的なA/T車に慣れたドライバには違和感を与えてしまうことになる。
【0007】
上記課題は、クリープ力のような前進のための駆動力を出力しなくても、車両に後退を防止する機能を備えることによって解決することができる。そこで、ブレーキ配管系にブレーキ油圧の遮断装置を設け、ブレーキ操作によりエンジンが自動停止したときにブレーキ油圧を閉じこめ、ドライバがブレーキペダルを離してもブレーキ油圧が抜けないようにして車両の後退を防止し、前進クラッチが結合したのを見計らってブレーキ油圧を抜くようにすることも考えられる。しかしながら、この場合は、遮断装置を新たに設けることになるので、当然ながらコストの増加を招くことになる。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、自動停止始動機能を有するエンジンと自動変速機とを備えた車両が、登坂路でエンジン再始動時に後退してしまうことをコスト増を招くことなく防止できるようにした、車両用制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の車両用制御装置では、自動停止始動機能を有するエンジンの駆動力が直接入力される第一油圧摩擦要素、及び、係合することによりワンウェイクラッチと協働してインターロック状態を形成する第二油圧摩擦要素への供給油圧を制御手段により制御し、上記エンジンの再始動開始時には、上記第一油圧摩擦要素を油圧供給状態から油圧解放状態にするとともに、第二油圧摩擦要素に油圧を供給するようにしている。
【0010】
なお、上記エンジンの再始動開始時とは、例えば、再始動開始条件(ブレーキオフ,アクセルオン等)が成立した時や、クランキングを開始した時(エンジン回転速度が所定値を超えた時)等を意味している。
また、再始動開始時に上記第一油圧摩擦要素を油圧解放状態にするとは、再始動開始時点において上記第一油圧摩擦要素が油圧解放状態にあるように制御するという意味であり、例えば、再始動開始に同期させて油圧を解放してもよく、再始動開始前に油圧を解放しておいてもよい。
【0011】
また、より好ましくは、上記ワンウェイクラッチと並列に第三油圧摩擦要素を配置し、上記第一油圧摩擦要素と上記第三油圧摩擦要素とが共に係合されたとき第一の変速段が達成され、上記第三油圧摩擦要素が解放されるとともに上記第二油圧摩擦要素が係合されたとき第二の変速段が達成されるように上記自動変速機を構成し、上記エンジンの停止前に上記第二の変速段を達成すべく、上記制御手段により、上記第油圧摩擦要素及び上記第油圧摩擦要素への供給油圧を制御するようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態としての車両用制御装置について説明する。
本車両用制御装置が適用される車両は、図1の全体構成を示す模式図に示すように、自動停止始動機能付きのエンジン2と自動変速機(A/T)1とを組み合わせて搭載したものであり、エンジン2と自動変速機1とを車両用制御装置としてのECU(電子制御ユニット)10により統合制御するようになっている。
【0013】
ECU10の入力側には、エンジン2の回転速度NEを検出するエンジン回転速度センサ12、車両の走行速度(車速)VSを検出する車速センサ14、ブレーキオイルの圧力に基づいてオン/オフが切り換わるブレーキ圧スイッチ15、エンジン2のスロットル開度θTH(=アクセル操作量)を検出するスロットルセンサ16、ATFの油温TOILを検出する油温センサ17等の各種センサやスイッチ類が接続されている。ECU10では、これら各種センサやスイッチ類からの情報に基づいて自動変速機1及びエンジン2の制御、ここでは、自動停止始動制御を行なっている。
【0014】
具体的には、ECU10には、自動停止始動制御を行なうため、その機能要素として停止始動判定部30,エンジン制御部31,変速機制御部32が備えられている。これら機能要素は、ECU10を構成する図示しない入出力装置,制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM,BURAM等),中央処理装置(CPU)及びタイマカウンタ等の協働によって実現されるものである。
【0015】
停止始動判定部30は、各種センサからの検出信号に基づきエンジン2の停止条件及び再始動条件の成立を判定する機能要素である。まず、停止条件としては、下記の条件が設定されている。
(a1)車速センサ14で検出された車速VSが所定値以下(すなわち車両停止状態)。
(a2)ブレーキ圧スイッチ15がオン(ブレーキ圧が所定値以上)。
(a3)油温センサ17で検出されたATFの油温TOILが所定値(速やかにエンジンを再始動できる温度)以上。
停止始動判定部30では、上記条件(a1)〜(a3)が全て成立した場合に、停止条件が成立したものと判定するようになっている。
【0016】
また、再始動条件としては、下記の条件が設定されている。
(b1)ブレーキ圧スイッチ15がオフ(ブレーキ圧が所定値未満)。
(b2)スロットルセンサ16により検出されたスロットル開度θthが所定値以上(すなわちアクセル操作が検出された)。
(b3)エンジン回転速度センサ12で検出されたエンジン回転速度NEが所定値以上(すなわちクランキング状態)。
停止始動判定部30では、上記条件(b1)〜(b3)の何れか一つでも成立した場合に、再始動条件が成立したものと判定するようになっている。
【0017】
エンジン制御部31は、停止始動判定部30の判定に基づきエンジン2を制御する機能を有している。具体的には、停止始動判定部30が停止条件が成立したものと判定した場合には、エンジン2を自動停止させ、再始動条件が成立したものと判定した場合には、エンジン2を再始動させるようにしている。なお、エンジン2の停止/始動方法は、イグニッションキーのオン/オフ操作時に行なう通常の停止始動方法と同様なのでここでは説明を省略する。
【0018】
変速機制御部32は、停止始動判定部30の判定に基づき自動変速機1を制御する機能を有している。ここで、変速機制御部32が制御する自動変速機1の構成について、図2のスケルトン図を用いて簡単に説明する。なお、図2は前輪駆動車に備えられる自動変速機を示している
自動変速機1は、図2に示すように、トルクコンバータ3,変速機構4及び差動機構5から構成されている。エンジン2の出力軸2aは、トルクコンバータ3のポンプインペラ3aに接続されており、この出力軸2aの回転に伴いポンプインペラ3aが回転すると、ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)を介してタービンランナ3bが回転駆動され、その回転が変速機構4に伝達される。変速機構4で減速されたエンジン2の回転は、差動機構5を介して図示しない車両の駆動輪に伝達される。
【0019】
変速機構4は、複数組の遊星歯車機構及びそれらの構成要素(サンギア,ピニオンギア及びリングギア)の動作を許容又は規制するクラッチやブレーキのような摩擦要素から構成されており、これらの摩擦要素の係合状態をオイルポンプ(エンジン駆動型オイルポンプ)27から供給されるATFにより適宜切り換えて、所望の変速段を達成するようになっている。
【0020】
図2においては、変速機構4は4段変速の場合について示しており、摩擦要素としてODクラッチ20,Revクラッチ21,2ndブレーキ(第油圧摩擦要素)22,LRブレーキ(第油圧摩擦要素)23,UDクラッチ(前進クラッチ:第一油圧摩擦要素)24が備えられている。また、LRブレーキ23が備えられるリングギア26には、リングギア26の回転を一方向にのみ許容するワンウェイクラッチ25が備えられている。そして、例えば、UDクラッチ24,LRブレーキ23を結合し、ODクラッチ20,Revクラッチ21,2ndブレーキ22を解放すると1速段が達成されるようになっている。また、UDクラッチ24,2ndブレーキ22を結合し、ODクラッチ20,Revクラッチ21,LRブレーキ23を解放すると2速段が達成されるようになっている。
【0021】
上記摩擦要素20〜24の係合制御は、上記摩擦要素20〜24に接続される図示しない多数の圧力調整弁と、圧力調整弁を駆動する多数のソレノイドとが備えられた油圧回路を介して行なわれるようになっている。なお、図1では、ある摩擦要素の係合状態を切り換える圧力調整弁28及びソレノイド29のみを示しており、他のソレノイド及び圧力調整弁については図示を省略している。ソレノイド29はECU10によりその作動がデューティ制御される。そして、このソレノイド29の作動に応じて圧力調整弁28へのパイロット圧(制御圧)の供給状態が調整される。具体的には、ソレノイド29により圧力調整弁28へパイロット圧が供給されると、圧力調整弁28のスプールが移動して摩擦要素からライン圧が排出され、摩擦要素の係合力が低下する。また、これとは逆に、ソレノイドによりパイロット圧が排出されると、摩擦要素にライン圧が供給されて係合力が大きくなる。
【0022】
変速機制御部32は、停止始動判定部30の判定に基づきこれらソレノイドバルブを制御して圧力調整弁を適宜駆動することによって、上記摩擦要素20〜24の係合状態を制御している。具体的には、停止始動判定部30により停止条件の成立が判定された場合には、2速段を達成すべくUDクラッチ24,2ndブレーキ22に油圧を供給して結合し、ODクラッチ20,Revクラッチ21,LRブレーキ23からは油圧を解放するようになっている。また、停止始動判定部30により再始動条件の成立が判定された場合には、2ndブレーキ22に油圧を供給するとともに、UDクラッチ24からは油圧を解放するようになっている。さらに、エンジン2の再始動完了後は、UDクラッチ24とLRブレーキ23とに油圧を供給して結合状態にするとともに、2ndブレーキ22からは油圧を解放して、1速段を達成するようになっている。
【0023】
上記のECU10(停止始動判定部30,エンジン制御部31及び変速機制御部32)による制御の流れを図示したものが図3,図4に示すフローチャートである。
まず、図3はエンジン2を自動停止する場合の制御の流れを示している。この場合、ECU10は、上記の停止条件が成立したか否かを判定する(ステップS10)。停止条件が成立した場合には、自動変速機1のソレノイドをデューティ制御して2速段へ変速する(ステップS20)。そして、変速が完了したらステップS30に進んでエンジン2を自動停止させる。これにより、UDクラッチ24及び2ndブレーキ22の油圧室内にはATFが充填されているが油圧はかかっていない状態となる。
【0024】
これに対し、図4はエンジンを再始動する場合の制御の流れを示している。この場合、ECU10は、まず、上記の再始動条件が成立したか否かを判定する(ステップS110)。再始動条件が成立した場合には、自動変速機1のソレノイドをデューティ制御して2ndブレーキ22に油圧を供給するとともに、UDクラッチ24からは油圧を解放する(ステップS120)。そして、UDクラッチ24が解放状態になったところでエンジン2を再始動させる(ステップS130)。エンジン2が再始動したら、UDクラッチ24とLRブレーキ23とに油圧を供給して結合状態にするとともに、2ndブレーキ22からは油圧を解放して解放状態にする(ステップS140)。これにより、自動変速機1の変速段は1速段となるが、このとき車速は発生していないため同期制御は不要であり、切り換え時の油圧は最大油圧でよく、ほとんど時間を要しない。
【0025】
次に、上述のように構成された本発明の車両用制御装置の作用及び効果について図5(a)〜図5(c)の力の釣り合い図を用いて説明する。図5(a)〜図5(c)は車両が坂道を登坂中に停車した場合を示しており、図中上方に向く矢印は車両を前進させる方向の力を示し、図中下方に向く矢印は車両を後退させる方向の力を示している。
【0026】
まず、図5(a)はUDクラッチ24が結合されている場合を示している。この場合、車両には重力の坂道方向の成分(坂道の負荷)が車両を後退させる方向に作用するが、エンジン2の出力(自動変速機への入力)がUDクラッチ24を介して駆動力(自動変速機からの出力)として車輪に伝達されるので、車輪に伝達される駆動力が坂道の負荷と釣り合えば車両は後退することはない。また、駆動力が坂道の負荷に勝れば車両は前進することになる。
【0027】
これに対し、図5(b)はUDクラッチ24が解放されている場合を示している。このようにUDクラッチ24を解放することにより、エンジン2の負荷を低減して再始動を容易にすることが可能であるが、エンジン2の出力を車輪に伝達できないため坂道の負荷に抵抗することはできない。したがって、通常ならば、図5(b)に示すように、車両は坂道の負荷の作用によって後退してしまうことになる。
【0028】
しかしながら、本車両用制御装置では、エンジン2の再始動開始時にUDクラッチ24を解放する代わりに2ndブレーキ22に油圧を供給して結合状態にしている。2ndブレーキ22が結合されたときには、図2に示すスケルトン図を見て分かるように、車両の後退方向の回転に対して2ndブレーキ22とワンウェイクラッチ25とがインターロック状態を作ることになる(前進方向に対しては勿論回転可能である)。したがって、図5(c)に示すように、UDクラッチ24が解放されても2ndブレーキ22とワンウェイクラッチ25とが後退方向にはインターロックするので、坂道の負荷が作用しても車両が後退することはない。
【0029】
以上のように、本車両用制御装置によれば、エンジン2の再始動開始時に2ndブレーキ22に油圧を供給して結合状態にすることによって、2ndブレーキ22とワンウェイクラッチ25とのインターロックにより登坂路での車両の後退を防止することができるという利点がある。また、UDクラッチ24を解放した状態でエンジン2の再始動を行なうことができるので、エンジン2の負荷を低減して再始動性を良好にすることができるという利点もある。
【0030】
また、本車両用制御装置によれば、自動変速機1を2速段に変速してからエンジン2を自動停止させるので、予め2ndブレーキ22の油圧室にATFを満たした状態でエンジン2を再始動させることができる。したがって、エンジン2の始動に伴いオイルポンプ27が回転を始めれば速やかに油圧を立ち上がらせることができ、発進応答性を向上させることができるという利点がある。
【0031】
さらに、本車両用制御装置によれば、新たな設備を追加することなく既存の設備のみを利用しているので、コスト増を招くことがないという利点もある。
以上、本発明の車両用制御装置の一実施形態について説明したが、本発明は実施形態のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、オイルポンプ27としてエンジンにより駆動されるものを用いているが、電動オイルポンプを用いてもよい。この場合には、自動停止前に2速段に変速しなくとも良く、少なくとも再始動開始時、好ましくは再始動開始前に2ndブレーキ22に油圧を供給して結合状態にしておけばよい。
【0032】
また、本実施形態では、エンジン2の再始動後、LRブレーキ23を結合状態にするとともに2ndブレーキ22を解放状態にして変速段を1速段にしているが、エンジン2の出力に余裕がある場合には、そのまま2速段の状態で発進するようにしてもよい。
また、本実施形態では、自動停止始動機能付きのエンジン2にトルクコンバータ3を備えた自動変速機1を組み合わせているが、電磁クラッチ式の自動変速機を組み合わせてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用制御装置によれば、エンジンの再始動開始時に第二油圧摩擦要素に油圧を供給して係合させることによって、第二油圧摩擦要素とワンウェイクラッチとのインターロックにより登坂路での車両の後退を防止することができるという利点がある。また、第一油圧摩擦要素を解放した状態でエンジンの再始動を行なうことができるので、エンジンの負荷を低減して再始動性を良好にすることができるという利点もある。
【0034】
また、自動変速機を第二の変速段に変速してからエンジンを停止させる場合には、予め第二油圧摩擦要素に作動油を満たした状態でエンジンを再始動させることができるので、エンジンにより駆動されるオイルポンプを用いる場合でも、エンジンの始動に伴いオイルポンプが回転を始めれば速やかに油圧を立ち上がらせることができ、発進応答性を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる車両の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる自動変速機の構成を示すスケルトン図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両用制御装置による制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態としての車両用制御装置による制御の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としての車両用制御装置の作用を説明するための力の釣り合い図であり、(a)は車両が坂道を登坂中に停車した状態においてUDクラッチが結合されている場合を示す図、(b)はUDクラッチと2ndブレーキとが共に解放されている場合を示す図、(c)はUDクラッチが解放され2ndブレーキが結合されている場合を示す図である。
【符号の説明】
1 自動変速機
2 エンジン
10 ECU(車両用制御装置)
22 2ndブレーキ(第油圧摩擦要素)
23 LRブレーキ(第油圧摩擦要素)
24 UDクラッチ(第一油圧摩擦要素)
25 ワンウェイクラッチ
27 オイルポンプ
30 停止始動判定部
31 エンジン制御部
32 変速機制御部(制御手段)

Claims (2)

  1. 自動停止始動機能を有するエンジンと、
    上記エンジンの駆動力が直接入力される第一油圧摩擦要素と、係合することによりワンウェイクラッチと協働してインターロック状態を形成する第二油圧摩擦要素とを含む自動変速機とを備えた車両の車両用制御装置において、
    上記第一油圧摩擦要素及び上記第二油圧摩擦要素への供給油圧を制御する制御手段をそなえ、
    上記制御手段は、上記エンジンの再始動開始時に、上記第一油圧摩擦要素を油圧供給状態から油圧解放状態にするとともに上記第二油圧摩擦要素に油圧を供給する
    ことを特徴とする、車両用制御装置。
  2. 上記自動変速機は、上記ワンウェイクラッチと並列に配置される第三油圧摩擦要素を含み、上記第一油圧摩擦要素と上記第三油圧摩擦要素とが共に係合されたとき第一の変速段が達成され、上記第三油圧摩擦要素が解放されるとともに上記第二油圧摩擦要素が係合されたとき第二の変速段が達成されるように構成され、
    上記制御手段は、上記エンジンの停止前に上記第二の変速段を達成すべく、上記第油圧摩擦要素及び上記第油圧摩擦要素への供給油圧を制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用制御装置。
JP2000153431A 2000-05-24 2000-05-24 車両用制御装置 Expired - Lifetime JP3832192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000153431A JP3832192B2 (ja) 2000-05-24 2000-05-24 車両用制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000153431A JP3832192B2 (ja) 2000-05-24 2000-05-24 車両用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001330124A JP2001330124A (ja) 2001-11-30
JP3832192B2 true JP3832192B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=18658685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000153431A Expired - Lifetime JP3832192B2 (ja) 2000-05-24 2000-05-24 車両用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3832192B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257220A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置
JP4670265B2 (ja) * 2004-06-08 2011-04-13 マツダ株式会社 アイドルストップ付き車両の制御装置
JP4604573B2 (ja) * 2004-06-28 2011-01-05 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP4934859B2 (ja) * 2007-11-21 2012-05-23 本田技研工業株式会社 変速機のクラッチ制御装置
JP6242209B2 (ja) * 2013-12-25 2017-12-06 ダイハツ工業株式会社 制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001330124A (ja) 2001-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4737040B2 (ja) 自動変速機を搭載した車両の制御装置および制御方法
US7563195B2 (en) Speed change control device and speed change control method for automatic transmission for vehicle
JP4400617B2 (ja) パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
US8771144B2 (en) Manual downshift control method for automatic transmission
BRPI0617380A2 (pt) processo e dispositivo para o controle de uma troca de marcha de uma caixa de cÂmbio automatizada
JP3301344B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
US20090018757A1 (en) Control device for vehicle
JP2959184B2 (ja) 自動変速機の変速制御方法
KR20040031604A (ko) 차량용 자동 변속기의 변속 제어 장치
JPH06201027A (ja) 自動車の自動変速装置及び自動変速方法
JP3832192B2 (ja) 車両用制御装置
JP3427563B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2004324768A (ja) 自動変速機
JPH08277925A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3630072B2 (ja) 車両用自動変速機のクリープ力制御装置
WO2018079347A1 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP2011247227A (ja) 車両の制御装置
JP5119807B2 (ja) 車両の制御装置
JP3687151B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP5181612B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3630067B2 (ja) 車両用自動変速機のクリープ力制御装置
JPH09291838A (ja) 動力装置および自動変速機の複合制御装置
JP3405790B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4816330B2 (ja) 車両の制御装置
JPH05312262A (ja) 車両用自動変速機の変速制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3832192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140728

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term