JP3830669B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両用等一般に利用される電力変換装置に係わり、特に、直流平滑用コンデンサとインバータ部分間の配線インダクタンスを低減させた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、電力変換装置において、配線インダクタンスが大きい場合には、半導体素子のスイッチング時に半導体素子に過大な電圧が印加されるため、半導体素子を保護するためのスナバ回路が必要となり、装置を小型化することが困難である。
【0003】
ところで、配線インダクタンスを低減する方法としては、電流の経路である導体をできるだけ幅広の板状とし、かつ往路と復路の導体をできるだけ近接して接続するいわゆる平行平板状にすれば良いことが知られている。これは、往路と復路を流れる電流によって発生する磁束の変化が互いに相殺し、見かけ上磁束の変化がほとんどなくなるからである。
【0004】
電力変換装置の配線においてもこのような原理を利用して、配線インダクタンスの低減が図られており、特にインバータ部分とコンデンサ部分の接続部のインダクタンスの低減方法が、特開平5−292756号公報、特開平6−38507号公報、特開平7−245951号公報、および特開平9−117126号公報などに開示されている。これらにはいずれも上述の平行平板の配線を利用したものであり、接続端子が一方の導体や両導体間に設けられる絶縁層の貫通穴を通って他方の導体に接続されている。また、特開平6−225545号公報に開示されていいるものは、上述の平行平板の配線を利用するものであるが、導体を曲げることによって貫通穴を避けるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の貫通穴を設ける構造では、貫通穴を有する導体と貫通穴を通って他方の導体に接続するため接続端子との絶縁距離を確保するために前記貫通穴を大きくとる必要がある。この場合には、貫通穴周辺の導体の狭くなった部分に電流が集中し、インピーダンスの増大、局所的な発熱等の問題が生じる。さらに、貫通穴付近では電流分布に偏りが生じるため、インダクタンスの低減効果は小さいという問題がある。
【0006】
また、特開平6−225545号公報に記載のものは、導体を曲げるなどの加工が必要であり、コストの上昇を免れない。さらに、導体が一部の接続端子を覆うように配置されているため、直流平滑用コンデンサの取り外しが極めて困難である。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、直流平滑用コンデンサとインバータ部分を接続する配線インダクタンスの低減を簡単な構成で実現した電力変換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電力変換装置は以下の特徴を有する。
【0009】
少なくとも、複数の半導体素子が組み合わされて構成され、入力側を構成する正側端子と負側端子および出力側を構成する交流端子とを備えるインバータ部と、前記正側端子および負側端子間にそれぞれ正極側導体および負極側導体を介して接続される直流平滑用コンデンサとからなる電力変換装置において、前記正極側導体および前記負極側導体を、対角の位置に1組の接続部を有するとともに平板状に形成し、前記1組の接続部を結ぶ線が交差するように各導体面を同方向で互いに平行に配置し、前記各導体の一方の接続部を前記直流平滑用コンデンサに接続するとともに、前記各導体の他方の接続部を前記正側端子および前記負側端子に接続したことを特徴とする。
【0010】
また、請求項1に記載の電力変換装置において、前記正極側導体および負極側導体の前記一方の接続部間を結ぶ線と平行な幅が、前記各導体の前記一方の接続部間の距離より大きいことを特徴とする。
【0011】
また、少なくとも、複数の半導体素子が組み合わされて構成され、入力側を構成する正側端子と負側端子および出力側を構成する交流端子とを備える複数相のインバータ部から構成される多相インバータ部と、前記各相のインバータ部の前記正側端子および負側端子間にそれぞれ正極側導体および負極側導体を介して接続される直流平滑用コンデンサとからなる電力変換装置において、前記正極側導体および前記負極側導体を、前記各導体の一辺の一端側に片寄って分散配置された一方の複数の接続部および前記各導体の前記一辺に対向する辺の他端側に片寄って分散配置された他方の複数の接続部を有するとともに平板状に形成し、前記各導体のそれぞれの前記一端側と前記他端側とを結ぶ線が互いに交差するように各導体面を同方向に平行に配置し、前記各導体の前記一方の複数の接続部を各相のそれぞれの直流平滑用コンデンサに接続するとともに、前記各導体の他方の複数の接続部をそれぞれの各相インバータ部の前記正側端子および前記負側端子に接続したことを特徴とする。
【0012】
また、少なくとも、複数の半導体素子が組み合わされて構成され、入力側を構成する正側端子と負側端子および出力側を構成する交流端子とを備える複数相のインバータ部から構成される多相インバータ部と、前記各相のインバータ部の前記正側端子および負側端子間に正極側導体および負極側導体を介して接続される直流平滑用コンデンサとからなる電力変換装置において、前記正極側導体および前記負極側導体を、前記各導体の一辺の一端側に片寄って配置された一方の接続部および前記各導体の前記一辺に対向する辺の他端側に片寄って分散配置された他方の複数の接続部を有するとともに平板状に形成し、前記各導体のそれぞれの前記一端側と前記他端側とを結ぶ線が互いに交差するように各導体面を同方向に平行に配置し、前記各導体の前記一方の接続部を直流平滑用コンデンサに接続するとともに、前記各導体の他方の複数の接続部をそれぞれの各相インバータ部の前記正側端子および前記負側端子に接続したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項1ないしは請求項4のいずれか1つの請求項に記載の電力変換装置おいて、前記正極側導体と負極側導体を略同一形状のものを用いることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明の第1の実施形態を図1から図6を用いて説明する。
【0015】
図3は、本実施形態に係わる電力変換装置に電源、整流器、およびモータ負荷を接続した状態を示す回路構成図である。
【0016】
同図において、11は電力変換装置、14は三相交流電源、15はこの三相交流電源14の交流電圧を直流電圧に変換する整流器、16はモータ負荷、6および7はそれぞれ整流器15と電力変換装置11を接続する正側導体および負側導体、8は電力変換装置11とモータ負荷16を接続する交流側導体である。
【0017】
ここで、電力変換装置11は、U相変換装置111、V相変換装置112、およびW相変換装置113の3相の変換装置から構成される。
【0018】
図1および図2は、図3に示す各相の変換装置111〜113のうちの1つの内部構造を示す図であり、図4は各相変換装置111〜113のうちの1つの等価回路図である。
【0019】
これらの図において、1は整流器15の出力側に接続されるとともに、各相変換装置111(112〜113)内の半導体素子9,10の入力側に接続される直流平滑用コンデンサ、2は正側導体6と直流平滑用コンデンサ1の正極端子間を接続する正極側導体、3は負側導体7と直流平滑用コンデンサ1の負極端子間を接続する負極側導体、4は正極側導体2と直流平滑用コンデンサ1の正極端子間を接続する接続部、5は負極側導体2と直流平滑用コンデンサ1の負極端子間を接続する接続部、9および10はそれぞれ正側の半導体素子および負側の半導体素子、12は正極側導体2と正側導体6との接続部、13は負極側導体3と負側導体7との接続部である。
【0020】
ここで、正側の半導体素子9、負側の半導体素子10、正側導体6、負側導体7、および交流導体8でインバータ部分を構成する。
【0021】
このインバータ部は、正側の半導体素子9および負側の半導体素子10が、図示していない制御装置によってオンオフ制御され、正側導体6および負側導体7間から供給される直流の電力を交流に変換して交流側導体8に出力する。
【0022】
また、直流平滑用コンデンサ1は正極側導体2および負極側導体3を介してインバータ部分と接続されており、正側の半導体素子9あるいは負側の半導体素子10がスイッチオンした瞬間に電流を供給し、半導体素子9,10の応答速度を補償している。さらに、正側の半導体素子9あるいは負側の半導体素子10がスイッチオフした際の過渡電流を吸収する。
【0023】
また、図1に示すように、正極側導体3は、長方形の一方の対角部分に突出部を有し、一方の突出部上の接続部5において直流平滑用コンデンサ1の負極端子と接続され、もう一方の突出部上の接続部13において負側導体7と接続される。また、正極側導体2は、負極側導体3の左右を反転した形状の導体板であり、負極側導体3の裏面側に設けられる。正極側導体2も負極側導体3と同様に、接続部4において直流平滑用コンデンサ1の正極端子と接続され、接続部12において正側導体6と接続される。さらに、正極側導体2と負極側導体3は、互いに平行にかつ中央の長方形の部分が重なりあうように配置され、接続部5と接続部13、接続部4と接続部12は互い違いに位置するように配置される。また、正極側導体2と負極側導体3の重なり合った部分の横幅Wは直流平滑用コンデンサ1の正極端子と負極端子間の間隔Lよりも長く、また、正極側導体2と負極側導体3間は電圧印加時に放電が生じないように間隙が設けられる。ここで、導体2,3間に絶縁材の板を配置すれば、導体間隔を狭めることも可能となる。
【0024】
図5および図6は、それぞれ正極側導体2および負極側導体3の電流分布を示す図である。
【0025】
同図において、曲線は電流の流線を示し、この間隔が狭いほど電流密度が大きいことを表している。図5では、直流平滑用コンデンサ1の正極端子との接続部4から流入した電流が、正側導体6との接続部12に流出している。図6では、負側導体7との接続部13から流入した電流が直流平滑用コンデンサ1の負極端子との接続部5に流出している。このように、正極側導体2および負極側導体3の電流流線は各導体面内に広がって分布する。これは、一方の導体に流れる電流が、他方の導体の電流密度の高い部分、つまり直流平滑用コンデンサ1の接続部とインバータ側導体の接続部に引き寄せられるためと考えられる。電流流線が面内に広がることにより、直流平滑用コンデンサ1とインバータ部分間の配線インダクタンスが減少する。さらに、正極側導体2の電流と負極側導体3の電流は互いに逆向きになっているため、発生する磁束が互いに相殺され、配線インダクタンスを低減させれることができる。
【0026】
図7は、本発明の第2の実施形態に係わる正極側導体21および負極側導体31の形状を示す図である。
【0027】
本実施形態の正極側導体21および負極側導体31は、第1の実施形態の図1に示したものに比べて、正極側導体21および負極側導体31の重なり合う部分の幅を狭くした点で相違する。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、負極側導体31と正極側導体21は、図示するように、長方形部分が重なり合うように構成され、また、各導体21,31間に電圧が印加されても放電が生じないように間隙が設けられる。なお、その他の構成は第1の実施形態のものと同じであるので説明を省略する。
【0028】
本実施形態によれば、第1の実施形態の正極側導体2および負極側導体3に比べて、重なり合う部分の幅が狭くなっているので、装置の軽量化が図られる。また、幅が狭い長方形部分において電流の流路が両導体間で互いに逆向きになり発生する磁束が相殺されるので、第1の実施形態と同様に配線インダクタンスを低減することができる。
【0029】
図8は、本発明の第3の実施形態に係わる正極側導体22および負極側導体32の形状を示す図である。
【0030】
本実施形態の正極側導体22および負極側導体32は、第1の実施形態の図1に示したものに比べて、正極側導体22および負極側導体32の対角部分の一部を削った点で相違する。第1の実施形態の正極側導体2および負極側導体3が、図5および図6に示すように、正極側導体2と負極側導体3とが重なり合う部分の対角部分の電流分布が少ないことを考慮して、この対角部分の一部を削り取ったものである。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、負極側導体32と正極側導体22間は電圧を印加した際に放電が生じないように間隙が設けられる。なお、その他の構成は第1の実施形態のものと同じである。
【0031】
本実施形態によれば、第1の実施形態の正極側導体2および負極側導体3に比べて、上記対角部分が削除されているので、装置の軽量化が図られる。また、第1の実施形態と同様に、電流の流路が両導体間で互いに逆向きになり発生する磁束が相殺されるので、第1の実施形態と同様に配線インダクタンスを低減することができる。
【0032】
図9は、本発明の第4の実施形態に係わる正極側導体23および負極側導体33の形状を示す図である。
【0033】
本実施形態の正極側導体23および負極側導体33は、第1の実施形態の図1に示したものに比べて、負極側導体33は接続部5,13と接続するための突出部を有さない長方形とするが、正極側導体23は負極側導体33と同じ大きさの長方形であって、同図の点線で示すように、負極側導体33と直流平滑用コンデンサ1との接続部分5、インバータ部分との接続部分13の部分にあたる角の部分のみを切り取った形状とする。ここで切り取る大きさは、両導体23,33間に電圧を印加した場合に正極側導体23と接続部5および接続部13間で放電が生じないような大きさである。なお、その他の構成は第1の実施形態のものと同じである。
【0034】
本実施形態によれば、第1の実施形態の正極側導体2および負極側導体3に比べて、両導体23,33を作成するための加工数を減少させることができる。また、第1の実施形態と同様に、配線インダクタンスの低減効果が得られる。
【0035】
図10は、本発明の第5の実施形態に係わる正極側導体24および負極側導体34の形状を示す図である。
【0036】
本実施形態の正極側導体24および負極側導体34は、第1の実施形態の図1に示したものに比べて、正極側導体24および負極側導体34の重なり合う部分の幅を狭くするとともに、両導体24,34の形状をS字型としたものである。なお、その他の構成は第1の実施形態のものと同じである。
【0037】
本実施形態によれば、第1の実施形態の正極側導体2および負極側導体3に比べて重なり合う部分の幅が狭くなっているので装置の軽量化が図られるとともに、第1の実施形態と同様に、配線インダクタンスの低減効果が得られる。
【0038】
図11は、本発明の第6の実施形態に係わる正極側導体25および負極側導体35の形状を示す図である。
【0039】
同図において、正極側導体25は、各相の電力変換装置111〜113のそれぞれの直流平滑用コンデンサ1の正極端子との接続部4u,4v,4w、およびU相変換装置111の正極側との接続部12u、V相変換装置112の正極側との接続部12v、およびW相変換装置113の正極側との接続部12wにそれぞれ相応して設けられる突出部を備え、負極側導体34も、上記のそれぞれの直流平滑用コンデンサ1の負極端子との接続部5u,5v,5w、およびU相変換装置111の負極側との接続部13u、V相変換装置112の負極側との接続部13v、およびW相変換装置113の負極側との接続部13wに相応して設けられる突出部を備えている。
【0040】
本実施形態と第1の実施形態を比べると、第1の実施形態のものが、各相毎の直流平滑用コンデンサ1と各相の変換装置111〜113間にそれぞれ正極側導体2および負極側導体3を設けているのに対して、本実施形態では、各相毎の直流平滑用コンデンサと各相の変換装置111〜113間に共用する1組の正極側導体25および負極側導体35が設けられている点で相違する。
【0041】
図12(a)および図12(b)は、それぞれ図11に示す正極側導体25および負極側導体35の電流分布の一例を示す図であり、図12(a)は、各相のそれぞれの直流平滑用コンデンサ1の正極端子の接続部4u,4v,4wからU相,V相,W相の各変換装置111〜113の正極側の接続部12u,12v,12wへの電流分布、図12(b)は、U相,V相,W相の各変換装置111〜113の負極側の接続部13u,13v,13wから各相のそれぞれの直流平滑用コンデンサ1の負極端子の接続部5u,5v,5wへの電流分布を示す。
【0042】
本実施形態によれば、U相,V相,W相の各変換装置111〜113に共用の1組の正極側導体24と負極側導体34を用いるので、第1から第5の実施形態の電力変換装置に比べて部品点数を減らすことができ、また、第1の実施形態と同様に、電流が広がって分布するので、配線インダクタンスの逓減効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、直流平滑用コンデンサ1の3組の正極側の接続部4u,4v,4w、および負極側の接続部5u,5v,5wから電流が供給されるので、さらに配線インダクタンスを低減することができる。また、インバータ部のU相,V相,W相の各電力変換装置111〜113への電流供給のバランスも良くなる。
【0043】
図13は、本発明の第7の実施形態に係わる正極側導体26および負極側導体36の形状を示す図である。
【0044】
同図において、正極側導体26は、各相の変換装置111〜113に図示されていない共用の直流平滑用コンデンサの正極端子との接続部4、U相変換装置111の正極側との接続部12u、V相変換装置112の負極側との接続部12v、およびW相変換装置113の負極側との接続部12wに相応して設けられる突出部を備え、負極側導体36は、上記共用の直流平滑用コンデンサの負極端子との接続部5、U相変換装置111の負極側との接続部13u、V相変換装置112の負極側との接続部13v、およびW相変換装置113の負極側との接続部13wに相応して設けられる突出部を備えている。
【0045】
本実施形態と第1の実施形態を比べると、第1の実施形態のものが、各相毎の直流平滑用コンデンサ1と各相の変換装置111〜113間にそれぞれ正極側導体2および負極側導体3が設けられているのに対して、本実施形態では、各相に共用する直流平滑用コンデンサと各相の変換装置111〜113に共用する1組の正極側導体26および負極側導体36が設けられている点で相違する。
【0046】
図14(a)および図14(b)は、それぞれ図13に示す正極側導体26および負極側導体36の電流分布の一例を示す図であり、図14(a)は、1つの直流平滑用コンデンサの正極端子の接続部4からU相,V相,W相の各変換装置111〜113の正極側の接続部12u,12v,12wへの電流分布を示し、図14(b)は、U相,V相,W相の各変換装置111〜113の負極側の接続部13u,13v,13wから前記1つの直流平滑用コンデンサの負極端子の接続部5への電流分布を示す。
【0047】
【発明の効果】
本発明の電力変換装置によれば、簡単な構成で直流平滑用コンデンサとインバータ部分の間のインダクタンスを低減でき、半導体素子の能力を最大限に利用できる。さらに、過電圧を抑制して半導体素子を保護するためのスナバ回路の容量低減、もしくはスナバレス化にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる各相の変換装置111〜113のうちの1つの内部構造を示す正面図である。
【図2】図1に示す上記内部構造の側面図である。
【図3】本実施形態に係わる電力変換装置に電源、整流器、およびモータ負荷を接続した状態を示す回路構成図である。
【図4】図3に示す各相の変換装置111〜113のうちの1つの等価回路図である。
【図5】図1および図2に示す正極側導体2の電流分布を示す図である。
【図6】図1および図2に示す負極側導体3の電流分布を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わる正極側導体21および負極側導体31の形状を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係わる正極側導体22および負極側導体32の形状を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係わる正極側導体23および負極側導体33の形状を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係わる正極側導体24および負極側導体34の形状を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係わる正極側導体25および負極側導体35の形状を示す図である。
【図12】図11に示す正極側導体25および負極側導体35の電流分布を示す図である。
【図13】本発明の第7の実施形態に係わる正極側導体26および負極側導体36の形状を示す図である。
【図14】図13に示す正極側導体26および負極側導体36の電流分布を示す図である。
【符号の説明】
1 直流平滑用コンデンサ
2,21,22,23,24,25,26 正極側導体
3,31,32,33,34,35,36 負極側導体
4,4u,4v,4w 正極側導体における直流平滑用コンデンサの正極端子との接続部分
5,5u,5v,5w 負極側導体における直流平滑用コンデンサの負極端子との接続部分
6 正側導体
7 負側導体
8 交流側導体
9 正側の半導体素子
10 負側の半導体素子
11 電力変換装置
111,112,113 U相,V相,W相の電力変換装置
12,12u,12v,12w 正極側導体と正側導体との接続部
13,13u,13v,13w 負極側導体と負側導体との接続部
14 三相交流電源
15 整流器
16 モータ負荷

Claims (5)

  1. 少なくとも、複数の半導体素子が組み合わされて構成され、入力側を構成する正側端子と負側端子および出力側を構成する交流端子とを備えるインバータ部と、前記正側端子および負側端子間にそれぞれ正極側導体および負極側導体を介して接続される直流平滑用コンデンサとからなる電力変換装置において、
    前記正極側導体および前記負極側導体を、対角の位置に1組の接続部を有するとともに平板状に形成し、前記1組の接続部を結ぶ線が交差するように各導体面を同方向で互いに平行に配置し、前記各導体の一方の接続部を前記直流平滑用コンデンサに接続するとともに、前記各導体の他方の接続部を前記正側端子および前記負側端子に接続したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1において、前記正極側導体および負極側導体の前記一方の接続部間を結ぶ線と平行な幅が、前記各導体の前記一方の接続部間の距離より大きいことを特徴とする電力変換装置。
  3. 少なくとも、複数の半導体素子が組み合わされて構成され、入力側を構成する正側端子と負側端子および出力側を構成する交流端子とを備える複数相のインバータ部から構成される多相インバータ部と、前記各相のインバータ部の前記正側端子および負側端子間にそれぞれ正極側導体および負極側導体を介して接続される直流平滑用コンデンサとからなる電力変換装置において、
    前記正極側導体および前記負極側導体を、前記各導体の一辺の一端側に片寄って分散配置された一方の複数の接続部および前記各導体の前記一辺に対向する辺の他端側に片寄って分散配置された他方の複数の接続部を有するとともに平板状に形成し、前記各導体のそれぞれの前記一端側と前記他端側とを結ぶ線が互いに交差するように各導体面を同方向に平行に配置し、前記各導体の前記一方の複数の接続部を各相のそれぞれの直流平滑用コンデンサに接続するとともに、前記各導体の他方の複数の接続部をそれぞれの各相インバータ部の前記正側端子および前記負側端子に接続したことを特徴とする電力変換装置。
  4. 少なくとも、複数の半導体素子が組み合わされて構成され、入力側を構成する正側端子と負側端子および出力側を構成する交流端子とを備える複数相のインバータ部から構成される多相インバータ部と、前記各相のインバータ部の前記正側端子および負側端子間に正極側導体および負極側導体を介して接続される直流平滑用コンデンサとからなる電力変換装置において、
    前記正極側導体および前記負極側導体を、前記各導体の一辺の一端側に片寄って配置された一方の接続部および前記各導体の前記一辺に対向する辺の他端側に片寄って分散配置された他方の複数の接続部を有するとともに平板状に形成し、前記各導体のそれぞれの前記一端側と前記他端側とを結ぶ線が互いに交差するように各導体面を同方向に平行に配置し、前記各導体の前記一方の接続部を直流平滑用コンデンサに接続するとともに、前記各導体の他方の複数の接続部をそれぞれの各相インバータ部の前記正側端子および前記負側端子に接続したことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1ないしは請求項4のいずれか1つの請求項において、前記正極側導体と負極側導体を略同一形状のものを用いることを特徴とする電力変換装置。
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