JP3828697B2 - コネクタ導通検査具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタ内の端子の挿入が不完全である場合に、端子を係止する可撓係止ランスに挿入検査ピンを突き当てて異常を検知させるコネクタ導通検査具に関し、詳細にはコネクタ導通検査具を目視することで異常を検知し得るようにしたコネクタ導通検査具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は既存のコネクタ導通検査具の一例を示すものである。
このコネクタ導通検査具70は、コネクタ71内に挿入係止された電線付きの端子(図示せず)の導通の有無を検査するためのものであり、フレーム72に固定されたコネクタ保持部73と、コネクタ保持部73に対して進退自在に配置された検査部74と、リンク75を介して検査部74を駆動する操作レバー76とを備えている。
【0003】
コネクタ保持部73は、コネクタ71を上方から挿入させる略門柱状のガイド部77を有している。コネクタ保持部73にコネクタ71がセットされる。コネクタ71は、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング78の内部に電線付きの雌型の端子を挿入係止させて成るものである。
【0004】
検査部74は絶縁樹脂製のガイドブロック79内にコネクタ嵌合室80を有し、コネクタ嵌合室80内に、コネクタ71内の端子に対応した複数の導電性の導通検査ピン(プローブピン)を有している。導通検査ピン(図示せず)は電線(図示せず)に接続され、電線導出側がガイドブロック後方のカバー81で覆われている。ガイドブロック79は例えばフレーム72内で水平方向の一対のガイド軸(図示せず)に沿って前後方向にスライド自在である。
【0005】
操作レバー76は略くの字状に屈曲形成され、前端下部が支軸82でフレーム72に回動自在に連結され、前端上部がリンク75の後端に支軸83で連結され、リンク75の前端が検査部74のガイドブロック79の側壁面に支軸(ボルト)84で連結されている。支軸83,84はリンク75の各孔部に挿通され、各孔部の内周を支軸83,84の外周が摺動自在である。
【0006】
コネクタ71をコネクタ保持部73にセットした状態で、操作レバー76を矢印イの如く前方に倒すことで、リンク75介して検査部74がコネクタ71に向けて前進し、コネクタ嵌合室80にコネクタ71の前半部側が挿入される。それと同時に、各導通検査ピン(図示せず)がコネクタ71内の各端子(図示せず)に接触する。
【0007】
操作レバー76を前方に倒すことで、下側の支軸82を中心として一方の支軸83が前方に向けて円運動を行い、それによりリンク75が前方に移動し、他方の支軸84に連結したガイドブロック79が前進する。
【0008】
コネクタ側の電線85は、例えば電線85の他方に接続された図示しないコネクタを介して導通検査装置(回路集約部)に接続され、導通検査ピン側の電線(図示せず)が同じく導通検査装置に接続される。これにより、コネクタ71の端子と導通検査ピンとが閉回路を構成し、両者の導通があった場合に導通検査装置がOKのランプ表示を行い、導通がなかった場合にブザーや点滅等でNGの表示を行う。
【0009】
一方、上記のようなコネクタ導通検査具にコネクタ内の端子の挿入状態をも検知させる機能を具備させたものとして、例えば特開平11−31570号には、図5に示すようなコネクタ導通検査具が提案されている。
【0010】
このコネクタ導通検査具94は、合成樹脂製のホルダ95から一体に突出形成された複数本の挿入検査ピン96と、ホルダ95の各孔部97に挿入固定された複数本の導通検査ピン98と、ホルダ95を前後方向スライド自在に支持する合成樹脂製のピンブロック99と、導通検査ピン98の後端に弾性的に当接したスライド部100を有するブローブピン101と、コネクタ嵌合室102を有してピンブロック99に接合したガイドブロック103とを備えている。ホルダ95と挿入検査ピン96と導通検査ピン98とで一つのセットピン104が構成されている。
【0011】
コネクタ105は前例と同様の機構でコネクタ嵌合室102内に挿入される。
その際、下側の端子106の如く端子収容室107に不完全挿入である場合には、コネクタハウジングの可撓係止ランス108が端子106の外周面に当接して撓んでいるから、挿入検査ピン96の先端が可撓係止ランス108の先端に突き当たって、ホルダ95が挿入検査ピン96及び導通検査ピン98と一体に後退し、すなわちセットピン104が後退し、導通検査ピン98が端子106と接触せず、それにより異常が検知される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来(図5)の構造にあっては、コネクタハウジングへの端子106の挿入が不完全である場合に、導通検査ピン98が端子106に接触せず、導通不良が表示されるわけであるが、表示ランプの切れや作業者がその表示を見落とすといったアブノーマルなケースの場合に品質が確保できないという懸念があった。また、挿入検査ピン96が可撓係止ランス108に突き当たった際に、ホルダ95がピンブロック99内をスライド式に後退するために、使用頻度が高い場合にはホルダ95が磨耗して、動きが悪くなったり引っ掛かったりするといった懸念があった。
【0013】
また、特開平7−73949号公報(図示せず)には、撓んだ可撓係止ランスに突き当たった挿入検査ピンが後退してスイッチ部を遮断し、電気的に導通不良を起こさせて、導通NGを表示させる構造が開示されているが、この構造においても、使用頻度によってはスイッチ部が磨耗して、交換を余技なくされるといった懸念があった。
【0014】
本発明は、上記した点に鑑み、例えば表示ランプ切れや表示の見落としといった万一の場合に備えて、確実に異常を検知できる機構を備えると共に、可撓係止ランスに対する挿入検査ピン周りの磨耗やそれに伴う故障等を防止でき、しかも構造が簡単で低コストなコネクタ導通検査具を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、コネクタをセットするコネクタ保持部と、該コネクタの端子に接触可能な可動式の導通検査ピンと、該コネクタの可撓係止ランスの撓み空間に進入可能な固定式の挿入検査ピンとを有して、該コネクタ保持部に対して進退可能な検査部と、該検査部に一端側を連結され、操作レバーに他端側を連結されたリンクとを備えるコネクタ導通検査具において、前記リンクが一対のリンク板と、該一対のリンク板の長手方向に沿うリンクカバーと、該一対のリンク板の長手方向に設けられた各長孔と、各長孔にスライド自在に係合したリンクカバー側の各軸部と、該一対のリンク板を伸長方向に付勢する弾性部材とを備え、前記操作レバーの操作で前記挿入検査ピンが前記可撓係止ランスに当接した際に、該一対のリンク板が該弾性部材の付勢に抗して該リンクカバーに沿って近接方向に移動し前記検査部と前記コネクタ保持部との間に異常検知用の隙間が生じると共に、該リンクが短縮されて異常検知可能となることを特徴とする(請求項1)。
前記弾性部材の付勢力が、前記検査部を前進させる際の抵抗力よりも強いことも有効である(請求項)。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図2は、本発明に係るコネクタ導通検査具の一実施形態を示すものであり、図1は端子の挿入が完全である場合、図2は端子の挿入が不完全である場合、あるいは可撓係止ランスの戻り不良がある場合を示している。図1,図2において検査部のスライド機構や操作レバーの構造等は従来(図4)と同様であるので図示を省略している。
【0017】
図1の如く、このコネクタ導通検査具1は、コネクタ2をセットする合成樹脂製のコネクタ保持部3と、コネクタ2の端子4に対する導通検査ピン5の先端側とコネクタハウジング6の可撓係止ランス7(71 ,72 )に対する挿入検査ピン8とをコネクタ嵌合室9内に突出させ、導通検査ピン5の後端側をプローブピン(導通ピン)10に弾性的に当接させた検査部11と、左右一対の金属製のリンク12を介して検査部11をコネクタ保持部3に向けて前進させる操作レバー13とを備え、前記挿入検査ピン8を検査部11内に不動に固定すると共に、各リンク12に変位吸収機構を設けて、図2の如く撓んだ状態の可撓係止ランス72 に挿入検査ピン8が当接した際に、検査部11が図1に較べて後退して、コネクタ保持部3と検査部11との間に隙間14を構成することを特徴とするものである。
【0018】
図1において、コネクタ保持部3は前壁(正面壁)15と両側壁16とを有し、前壁15に電線導出用の切欠部17を有している。コネクタ保持部3の上部は開口され、コネクタ2の後半部を上方からコネクタ保持部3内に挿入可能である。コネクタ2の後端が前壁15の内面に当接し、両側壁16のガイド溝等でコネクタ2の後半部が前後左右不動に固定されている。
【0019】
検査部11は、コネクタ嵌合室9を有する合成樹脂製のガイドブロック18と、ガイドブロック18内で固定された挿入検査ピン8と、ガイドブロック18を貫通して進退自在な導通検査ピン5と、プローブピン10を固定した合成樹脂製のピンブロック19と、両ブロック18,19の間に挟持され、内部で導通検査ピン5の後端とプローブピン10の前端とを当接させた合成樹脂製の中間ブロック20とで構成されている。
【0020】
ガイドブロック18のコネクタ嵌合室9にコネクタ2の前半部が挿入され、端子4の完全挿入状態で且つ係止ランス7が端子4を係止した状態で、ガイドブロック18の前端面21がコネクタ保持部3の後端面22に隙間なく当接している。
【0021】
コネクタ2は、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング6の端子収容室23内に電線付きの雌型の端子4を挿着して成り、端子4は基板部24の一方に、左右一対の略眼鏡状の弾性接触片25を有し、基板部24の他方に電線圧着部26を有している。一対の弾性接触片25の中央寄りの後端が可撓係止ランス7の先端側の段部で係止され、導通検査ピン5の先端が基板部24の先端に当接している。
【0022】
可撓係止ランス7は端子収容室23の上壁27(ロックアーム28を上とした場合)から斜め前方に突設されている。コネクタ2は上下二段に複数の端子収容室23を有し、各端子収容室23に各端子4が挿入係止されている。
【0023】
挿入検査ピン8は各可撓係止ランス7に対応した数が矩形ブロック状のホルダ30から一体に突設され、ホルダ30はガイドブロック18の孔部31内に圧入やねじ止め等の手段で固定されている。各挿入検査ピン8はホルダ30と一体にガイドブロック18に固定されている。本実施形態でホルダ30及び挿入検査ピン8は金属材で形成されている。
【0024】
各端子4の基板部24の先端(接触点)に対応してホルダ30に前後方向の孔部32が貫通して設けられ、各孔部32に導電金属製の導通検査ピン5が挿通され、導通検査ピン5の外面と孔部32の内面との間に絶縁樹脂製のスリーブ33が挿入固定されている。スリーブ33の先端はホルダ30の前端と同一面に位置し、スリーブ33の後端側はホルダ30の後端から突出して大径の鍔部34を構成している。
【0025】
導通検査ピン5はホルダ30の全長よりも長く真直に形成され、前端側と後端側とがホルダ30から突出し、後端側に大径部35を有し、大径部35とホルダ30の後端との間にスリーブ33の鍔部34が位置して、ホルダ30と導通検査ピン5との絶縁が図られている。導通検査ピン5はスリーブ33に沿って前後方向に進退自在である。なお、ホルダ30と挿入検査ピン8を絶縁樹脂材で一体に形成することも可能であり、その場合にはスリーブ33は不要である。
【0026】
ホルダ30の後端部にはストッパとしての鍔部36が一体に形成され、鍔部36が中間ブロック20の凹溝37の内面で押圧固定されている。中間ブロック20は薄めに形成され、導通検査ピン5の後端の大径部35を前後方向スライド自在に係合させる孔部38を凹溝37に続いて有している。孔部38内で導電性のプローブピン10の前端が導通検査ピン5の大径部35に弾性的に接触している。
【0027】
プローブピン10は大径の筒状部40と、筒状部40にスライド自在に係合した小径なピン本体41と、筒状部40内でピン本体41を突出方向に付勢するコイルばね42と、筒状部40に続くリード端子43とで構成されている。ピンブロック19の孔部44内に筒状部40が挿入固定され、ピン本体41が導通検査ピン5に押されてコイルばね42の付勢に抗して後退可能となっている。リード端子43に外部回路としての電線45が接続され、電線45はコネクタ2側の電線46と共に表示器を含む導通検査装置(図示せず)に電気的に接続されている。
【0028】
ピンブロック19の両側壁にリンク12の前端側がボルト47とスリーブ48とナット49で連結され、リンク12の後端側は操作レバー13に支軸50で連結されている。左右の各リンク12は変位吸収機構を備えている。すなわち各リンク12は、図3にも示す如く、前後一対の同一長さの略長方形状のリンク板51,52と、両リンク板を長手方向スライド自在に連結するリンクカバー60と、両リンク板を伸長方向に付勢する圧縮コイルばね(弾性部材)59とで構成されている。各リンク板51,52の長孔57,58と一対の軸部61とコイルばね59とで変位吸収機構が構成されている。各リンク板51,52は長手方向に分離され、前側のリンク板51の前端部の円孔53がスリーブ48の外周にほぼ隙間なく係合し、後側のリンク板52の後端部の円孔54が操作レバー13側の支軸50の外周にほぼ隙間なく係合している。ボルト47とスリーブ48とでピンブロック側の支軸55を構成している。操作レバー側の支軸50は一端に鍔部56を有し、他端側の周溝に止めリング67を嵌着させたものである。
【0029】
前側のリンク板51の後端部と後側のリンク板52の前端部とにはそれぞれリンク長手方向に長孔57,58が形成されている。各長孔に短円柱状の軸部61がスライド自在に係合し、各軸部61はリンクカバー60の円孔を貫通して鍔部で抜け出しなく固定されている。図1の状態でリンク12は伸長し、前側の軸部61は長孔57の後端側に位置し、後側の軸部61は長孔58の前端側に位置している。
【0030】
図3の如く、両リンク板51,52はコイルばね59で長手伸長方向に弾性的に付勢されている。すなわち、一対のリンク板52の内側の各端部の上下両側に切欠部62が形成され、各切欠部62内にコイルばね59の両端部側が伸縮自在に係合している。コイルばね59の両端は切欠部62の端面に弾性的に当接している。コイルばね59はリンクカバー60の内側で上下に一対平行に配置されている。リンクカバー60は矩形筒状に形成されている。リンクカバー60の両側壁に前後一対の円孔が設けられ、各円孔内に軸部61がほぼ隙間なく貫通されて、鍔部や加締や係止リング等の手段で抜け出しなく両側壁に固定されている。
【0031】
上下左右計二対のコイルばね59の総合の付勢力は、フレーム(図示せず)に対する検査部11の摺動抵抗と、検査部11のコネクタ嵌合室9にコネクタ2が挿入される際の摺動抵抗と、導通検査ピン5の摺動抵抗と、プローブピン10のコイルばね42の付勢力等とを総合した値、すなわち検査部11を前進させる際の抵抗力よりも強く設定されている。
【0032】
なお、リンク12を左右一対ではなく、ピンブロック19の中央に一つのリンク12(一対のリンク板51,52)を配置することも可能である。この場合のコイルばね59の付勢力も上記同様の値であることが必要である。また、コイルばね59に代えて、図示しない他の弾性付勢手段(弾性部材)を用いることも可能である。
【0033】
また、上記リンク板51,52よりも長い一対のリンク板(図示せず)を重ね合わせて、一方のリンク板の前端側と他方のリンク板の後端側とに、各支軸50,55にスライド自在に係合する長孔を設け、一対のリンク板を圧縮コイルばねで連結させて伸長方向に弾性付勢させることも可能である。各リンク板の長孔とコイルばねとで変位吸収機構が構成される。
【0034】
図1の如くコネクタ2内に端子4が完全挿入され、且つ可撓係止ランス7で端子4が係止された状態で、操作レバー13を従来(図3)と同様に前方に倒してリンク12を介して検査部11をコネクタ2に係合させた際に、前後の両リンク板51,52は長手方向に変位することなくコイルばね59(図3)の付勢のもとで最伸長の状態となっている。リンク12を側方から見た場合、リンク12は長く伸ばされている。
【0035】
検査部11の挿入検査ピン8の先端部は可撓係止ランス7の撓み空間64内に進入し、導通検査ピン5の先端が端子4の先端に接触している。導通検査ピン5の後端はプローブピン10の前端に接触している。それにより、端子側の電線46とプローブピン側の電線45とが導通検査装置(図示せず)を介して閉回路を形成し、導通検査OKが表示される。
【0036】
図2のロックアーム寄りの可撓係止ランス72 の如く、端子4の挿入が不完全である場合や、可撓係止ランス72 自体が変形や引っ掛かりを起こして撓んだ状態のまま復元しない場合には、操作レバー13を倒して検査部11をコネクタ保持部3に向けて前進させた際に、撓んだ可撓係止ランス72 の先端に挿入検査ピン8の先端が当接して、それ以上の検査部11の前進が阻止され、コネクタ保持部3と検査部11との間に大きな隙間14が生じる。この隙間14の大きさは図1の可撓係止ランス7の撓み空間64内に挿入検査ピン8の先端が進入する長さにほぼ等しい。
【0037】
この隙間14を作業者が目視で確認することで、可撓係止ランス7の戻り不良があることが容易に且つ確実に検知される。勿論、導通検査ピン5の先端が端子4に接触していないから、導通検査結果はNGとなり、二重に異常が検出される。導通検査ピン5の後端側の大径部35はプローブピン10のコイルばね42に付勢されてホルダ30の後端側で絶縁スリーブ32の鍔部34に当接している。挿入検査ピン8は検査部11内を何ら摺動することがないから、磨耗はコネクタ2との摺接のみで生じるので極めて少なく、引っ掛かりによる戻り不良といった故障の心配もない。
【0038】
また、挿入検査ピン8の先端が可撓係止ランス72 の先端に当接した際に、リンク12がコイルばね59の付勢に抗して圧縮され、前側のリンク板51の長孔57がリンクカバー60の前側の軸部61に沿ってスライド式に後退すると共に、後側のリンク板52の長孔58が後側の軸部61に沿ってスライド式に前進する。これにより、両支軸50,55の間隔が短縮され、同時にコイルばね59(図3)が圧縮される。コイルばね59はその付勢力でリンク圧縮時の衝撃を緩和すると共に、リンク伸長時の動作をスムーズに行わせ、各リンク板間やリンク板51,52と各軸部61との摺動不良を防止する。
【0039】
図2のリンク12の圧縮状態でリンク12を作業者が側方から見た際に、図1の伸長状態に較べてリンクの全長が短くなっているから、それによっても作業者が異常を検知することができる。
【0040】
上記リンク12は他のあらゆる種類のコネクタ導通検査具にも適用可能であり、ボルト47を緩めると共に支軸50の止めリング57を抜くだけで簡単に交換可能である。そして、挿入検査ピン8を有する他のコネクタ導通検査具において、挿入検査ピン8を固定式とするだけで簡単に改造可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、端子の挿入が不完全である場合や、可撓係止ランスの戻りが不完全である場合に、挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たり、導通検査ピンと端子との接触がなされず、導通検査NGとなることは勿論のこと、挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たった際に、検査部がそれ以上コネクタ保持部に向けて前進することができず、検査部とコネクタ保持部との間に隙間が生じるから、作業者がその隙間を目視することで異常を簡単に検知することができる。従って、導通検査ピンと隙間とで二重に検知が行われることになり、たとえ導通検査ピン側の表示ランプが切れていたり、あるいは作業者が表示ランプを見落としたとしても、手近の検査部のなす隙間を確実に目視することができ、異常が確実に検知される。
【0042】
また、挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たった際に、挿入検査ピンがスライド式に進退しないから、挿入検査ピンやピン周りの磨耗が防止され、従来の挿入検査ピンの戻り不良といった故障もなくなり、寿命が高まり、メンテナンスの回数も減少する。また、挿入検査ピンを検査部内で不動に固定し、挿入検査ピンが可撓係止ランスに当接した際に検査部とコネクタ保持部との間に隙間が空くようにした簡単な構造であり、しかも電気的接続は導通検査ピンのみで行わせるから、回路配線が簡素化され、コネクタ導通検査具が簡素化・軽量化・低コスト化される。
【0044】
また、挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たって、コネクタ保持部に対して検査部がそれ以上前進できなくなった際に、一対のリンク板の各長孔がリンクカバー側の各軸部に沿ってリンク短縮方向にスライド移動して、操作レバーの変位を吸収するから、挿入検査ピンが可撓係止ランスを無理に押すことがなくなり、可撓係止ランスの変形や破損が防止される。また、挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たった際に、リンクが圧縮方向に移動するのを作業者が目視で確認することによっても、可撓係止ランスが撓んだままであることが容易に検知される。
【0045】
また、弾性部材によって一対のリンク板が長手伸長方向に付勢されて、伸長された状態に保持されるから、操作レバーの変位の吸収が弾性部材によって確実に且つ緩やかに且つスムーズに行われる。また、挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たった際に、弾性部材が圧縮されるのを作業者が目視確認可能であり、それによっても可撓係止ランスが撓んだままであることが容易に検知される。
【0046】
また、請求項記載の発明によれば、操作レバーの操作で検査部をコネクタ保持部に向けて摺動させる際の摺動抵抗や、検査部にコネクタ保持部側のコネクタが挿入される際の摺動抵抗や、導通検査ピンがコネクタ内の端子に押接する際の抵抗力等を弾性部材が受けても圧縮されることがないから、端子の完全挿入時(正確には可撓係止ランスで端子を係止した状態)における導通検査ピンが端子に接触した状態と、端子の不完全挿入時(正確には可撓係止ランスが端子を係止しておらず撓んだ状態)における挿入検査ピンが可撓係止ランスに突き当たった状態(この時点で弾性部材が圧縮方向に強く押圧される)とを正確に区別させることができ、異常が正確に検知される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ導通検査具の一実施形態における端子の完全挿入状態(可撓係止ランスが端子を係止した状態)を示す横断面図である。
【図2】同じく可撓係止ランスが端子を係止していない状態におけるコネクタ導通検査具の動向を示す横断面図である。
【図3】変位吸収機構を備えるリンクを示す側面図である。
【図4】従来のコネクタ導通検査具の一例を示す分解斜視図である。
【図5】従来のコネクタ導通検査具の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ導通検査具
2 コネクタ
3 コネクタ保持部
4 端子
5 導通検査ピン
7(71 ,72 ) 可撓係止ランス
8 挿入検査ピン
11 検査部
12 リンク
13 操作レバー
14 隙間
50,55 支軸
51,52 リンク板
57,58 長孔
59 コイルばね(弾性部材)
60 リンクカバー
61 軸部
64 撓み空間

Claims (2)

  1. コネクタをセットするコネクタ保持部と、該コネクタの端子に接触可能な可動式の導通検査ピンと、該コネクタの可撓係止ランスの撓み空間に進入可能な固定式の挿入検査ピンとを有して、該コネクタ保持部に対して進退可能な検査部と、該検査部に一端側を連結され、操作レバーに他端側を連結されたリンクとを備えるコネクタ導通検査具において、
    前記リンクが一対のリンク板と、該一対のリンク板の長手方向に沿うリンクカバーと、該一対のリンク板の長手方向に設けられた各長孔と、各長孔にスライド自在に係合したリンクカバー側の各軸部と、該一対のリンク板を伸長方向に付勢する弾性部材とを備え、
    前記操作レバーの操作で前記挿入検査ピンが前記可撓係止ランスに当接した際に、該一対のリンク板が該弾性部材の付勢に抗して該リンクカバーに沿って近接方向に移動し前記検査部と前記コネクタ保持部との間に異常検知用の隙間が生じると共に、該リンクが短縮されて異常検知可能となることを特徴とするコネクタ導通検査具。
  2. 前記弾性部材の付勢力が、前記検査部を前進させる際の抵抗力よりも強いことを特徴とする請求項1記載のコネクタ導通検査具。
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