JP3827902B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、版胴に巻き付けられた孔版原紙を、これに近接配置された紙胴側に押圧しこの押圧力によって孔版印刷を行う、例えばインナープレス方式等の孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、孔版印刷装置として、例えばインナープレス方式がある。図10は、従来のインナープレス方式の孔版印刷装置の一例を模式的に示す概略構成図である。
【0003】
同図に示すように、従来のインナープレス方式孔版印刷装置は、その本体50内に、互いの外周面を近接させて配置された版胴16及び紙胴17とからなる印刷機構4と、給紙台23上に載置された紙22を印刷機構4に供給する給紙機構5と、印刷された紙22を排紙台34に排出する排紙機構6とを備えている。
【0004】
前記版胴16は、その外周面に孔版原紙が巻き付けられるものである。この版胴16は、本体50から着脱が可能となっており、印刷する色等に応じて他の版胴と交換されたり、また外した版胴を他の孔版印刷装置で使用できるようになっている。
【0005】
また、この版胴16には、その内周面を外方に向けて押圧する中押しロール47が内部に設けられている。この中押しロール47は、図11に示すように、バネ49を介して印圧モータ48に連結されており、バネ49の付勢力によって印圧モータ48の駆動力を中押しロール47に伝達し、中押しロール47の版胴16内周面に対する押圧力を調節している。印圧モータ48は、設定された指定パルスに従って駆動するものであり、この指定パルスを調節することにより、中押しロール47の押圧力を調節することができる。
【0006】
そして、このような構成の従来の孔版印刷装置においては、設定された指定パルスに応じて印圧モータ48を動作させ、中押しロール47によって所定の圧力で版胴16の内周面を押圧しながら、該版胴16及び紙胴17を互いの略近接外周面側が同一方向に移動するよう回転させることで、版胴16に巻き付けられた孔版原紙と紙胴17との間を通る紙22を圧接させ、孔版原紙側から紙22に対して孔版印刷を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成を有する従来の孔版印刷装置においては、版胴16の組付け精度や、印刷機構4の組付け精度等により、版胴及び本体毎に固有の特性が生じる。
【0008】
従って、上述したように、版胴16を本体50から着脱して他の版胴に交換したり、外した版胴16を他の孔版印刷装置において使用するような場合、同じ指定パルスを設定して印圧モータ48を駆動しても、前述した固有の特性により所望の押圧力が得られず、印刷が薄くなったり濃くなったりと画像にばらつきが出る傾向がある。
【0009】
即ち、図12に示すように、例えば版胴16を版胴16’に交換した場合に、版胴16で設定された指定パルスによって印圧モータ48を駆動しても、版胴16と版胴16’とでは組付け精度が異なるため、中押しロール47の駆動角度にdθ分の誤差が生じて、版胴16’に対する押圧力が所望する値と異なることとなり、印刷された画像が版胴16によるときと異なってしまうという現象が発生し得る。
【0010】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、組付け精度等によって版胴毎に生じる画像のばらつきを解消し、均一な印刷精度を確保できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、互いの外周面を近接させて配置された一対の筒状体である版胴及び紙胴を有し、前記版胴の外周面に孔版原紙を装着自在に巻き付け、該版胴及び該紙胴を互いの略近接外周面側が同一方向に移動するよう回転させつつ、印圧モータにより該版胴を前記紙胴側に押圧し、この押圧力によって、前記孔版原紙と前記紙胴との間を通る印刷媒体とを圧接させて孔版印刷を行う孔版印刷装置において、前記版胴は、前記孔版印刷装置に着脱自在に設けられるとともに、当該版胴において基準となる印圧がかかるときの前記印圧モータの動作量と、前記印圧モータの標準動作量との差分を版胴印圧補正値として保持する版胴側記憶手段を備え、該孔版印刷装置本体は、ユーザー操作により入力された設定に基づいてテーブルデータを照合し、標準押圧力を決定する標準押圧力決定手段と、当該本体において基準となる印圧がかかるときの前記印圧モータの動作量と、前記印圧モータの標準動作量との差分を本体印圧補正値として保持する本体側記憶手段と、前記版胴側記憶手段が保持する前記版胴印圧補正値と、前記本体側記憶手段に保持された本体印圧補正値とから補正値を算出する補正値算出手段と、前記標準押圧力と前記補正値とから前記印圧モータの動作量を決定する演算手段とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
発明によれば、孔版印刷装置が有する印刷機構の組付け精度等によって、孔版印刷装置毎に固有特性が生じ、押圧力が変化するのを回避することができる。すなわち、孔版印刷装置毎に設けられた記憶手段に、その装置固有の押圧力に関する情報を保持させ、これに基づいて印圧を変化させることができ、画像のばらつきが出るのを防ぐことができる。
【0016】
発明によれば、標準的な押圧力を定め、これに対して装置毎、或いは版胴毎の補正値を用いて補正を行うため、全ての孔版印刷装置及び版胴を任意に組み合わせて使用する場合でも、装置や版胴固有の特性による印圧のばらつきを解消することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る孔版印刷装置の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
(孔版印刷装置の全体構成)
図1は、本実施形態に係る孔版印刷装置1の内部構成を示す概略断面図である。図1において、孔版印刷装置1は、原稿読取機構(図示せず)と、製版機構3と、印刷機構4と、給紙機構5と、排紙機構6と、排版機構7とから概略構成されている。
【0019】
原稿読取機構(図示せず)は、原稿を電気信号として読み取るものである。この読み取った情報は所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能に構成されている。
【0020】
製版機構3は、原稿読取機構で読み取った電気信号に基づいて長尺上原紙10に対して製版を行うものであり、ロールされた長尺状原紙10を収容する原紙収容部11と、長尺状原紙10の搬送方向の下流に配置されたサーマルヘッド12と、このサーマルヘッド12と対向配置されたプラテンローラ13と、長尺状原紙10の搬送方向の下流に配置された一対の原紙送りローラ14と、一対の原紙送りローラ14及び前記プラテンローラ13間に配置された原紙カッタ(図示せず)とを有する。
【0021】
印刷機構4は、版胴16及び紙胴17を有し、この版胴16及び紙胴17は互いの外周面の一部を略近接させてそれぞれ回転自在に設けられている。版胴16は所定の間隔を持って互いに対向して設けられた一対の円筒状のフランジ(不図示)を有し、そのフランジの外周面の一部には原紙クランプ部18が設けられ、この原紙クランプ部18で孔版原紙15の先端をクランプする。
【0022】
また、原紙クランプ部18以外の版胴16のフランジ外周面には版胴16周壁を形成する可撓性のスクリーン19が張設されている。版胴16のスクリーン19の内部にはインナープレス機構20の中押しロール47が設けられている。又、紙胴17の外周面の所定箇所には用紙クランプ部21が設けられ、この用紙クランプ部21で印刷媒体である印刷用紙22の先端をクランプする。
【0023】
給紙機構5は、印刷媒体である印刷用紙22が積層される給紙台23と、この給紙台23から最上位置の印刷用紙22に圧接するスクレーパ24と、このスクレーパ24の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するピックアップロール25及びサバキロール26と、このピックアップロール25及びサバキロール26の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するガイドロール27及びタイミングロール28とを有する。
【0024】
スクレーパ24の回転によって移動された印刷用紙22はピックアップロール25及びサバキロール26で最上位置の印刷用紙22のみの搬送が許容され、この搬送許容された1枚の印刷用紙22は、ガイドロール27及びタイミングロール28の回転によって紙胴17の回転に同期して搬送される。
【0025】
排紙機構6は、印刷が完了した印刷用紙22の先端をガイドする上方規制ガイド部30と、紙胴17から剥離されない印刷用紙22を剥ぎ取る用紙剥取り爪32と、上方規制ガイド部30でガイドされ、又は、用紙剥取り爪32で剥ぎ取られた印刷用紙22を搬送する用紙搬送機構33と、この用紙搬送機構33によって搬送されて来た印刷用紙22を積層状態で載置するスタッカ部34とを有する。
【0026】
排版機構7は、版胴16の原紙クランプ部18より解除された孔版原紙15の先端を導く排版誘導ベルト35と、この排版誘導ベルト35より導かれた孔版原紙15を版胴16より引き剥がしながら搬送する一対の排版搬送ベルト36と、この一対の排版搬送ベルト36によって搬送されて来る孔版原紙15を収納する排版ボックス37とを有する。
【0027】
(孔版印刷装置の動作)
次に、上記孔版印刷装置1の動作を簡単に説明する。製版機構3では、プラテンローラ13と原紙送りローラ14の回転により長尺状原紙10を搬送し、原稿読取機構(図示せず)で読取った画像情報に基づきサーマルヘッド12の各発熱体が選択的に発熱動作することにより長尺状原紙10に感熱穿孔し、この製版済の長尺状原紙10の一版長分を原紙カッタ(図示せず)で切断して孔版原紙15を作る。
【0028】
印刷機構4では、製版機構3で製版された孔版原紙15の先端を版胴16の原紙クランプ部18でクランプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて孔版原紙15を版胴16の周壁を形成するスクリーン19外周面に巻き付け装着する。
【0029】
給紙機構5では版胴16及び紙胴17の回転に同期して印刷用紙22を搬送し、紙胴17の用紙クランプ部21で印刷用紙22の先端をクランプした状態で版胴16及び紙胴17の間に搬送する。
【0030】
一方、印刷機構4では、印刷時以外は中押しロール47を待機位置とし、中押しロール47をスクリーン19より離間する箇所に位置させる。印刷時は中押しロール47を押圧位置とし、版胴16を回転する。すると、中押しロール47が原紙クランプ部18の周囲付近の位置において、中押しロール47がスクリーン19の内周側を押圧しながらスクリーン19の内周面上を回転する。中押しロール47の外周面には連続的にインク53が供給されているため、この回転によってスクリーン19にはインク53が転移される。
【0031】
又、中押しロール47の押圧によってスクリーン19は外周側に膨出し紙胴17に圧接状態となる。そして、上記したように版胴16及び紙胴17との間に給紙機構5より印刷用紙22が搬送され、この搬送されてきた印刷用紙22が中押しロール47と紙胴17との間でスクリーン19及び孔版原紙15と共に押圧されながら搬送される。
【0032】
この押圧搬送過程で印刷用紙22に孔版原紙15の穿孔部分からインク53が転写されて画像が印刷される。印刷用紙22の先端が中押しロール47の位置を過ぎその下流まで来ると、用紙クランプ部21が解除される。
【0033】
排紙機構6では、印刷用紙22の先端側を上方規制ガイド部30でガイドし、又は、印刷用紙22の先端側を用紙剥取り爪32で紙胴17より剥ぎ取り、その後、用紙搬送機構33を介してスタッカ部34に搬送する。
【0034】
なお、排版機構7では、新たな製版を開始するに際して、版胴16のスクリーン19外周面に巻き付け装着されている先の印刷に使用された使用済の孔版原紙15を排版する必要があるが、その場合には、新たな製版済の孔版原紙と版胴16の周壁の外周面に着版する前段階で版胴16の原紙クランプ部18を解除し、解除した孔版原紙15の先端側を版胴16を回転しながら排版誘導ベルト35で導き、且つ、一対の排版搬送ベルト36によって搬送して排版ボックス37に収納される。
【0035】
(本体制御部及び版胴制御部の構成)
特に、本実施形態に係る孔版印刷装置1は、その本体に装置全体を制御する本体制御部100を備えているとともに、版胴16側の版胴機構を制御する版胴制御部200を備えている。図2は、本体制御部100及び版胴制御部200の概略構成を示すブロック図である。
【0036】
同図に示すように、本体制御部100は、本体制御部100の中枢をなし孔版印刷装置1の各機構(製版機構3,排版機構7,給紙機構5,排紙機構6,印刷機構4等)を制御する制御手段(CPU)104と、種々のデータを記憶するRAM101、ROM102及び記憶手段103と、制御手段104に対する入力を行い操作に必要な種々の表示をする表示手段としての操作パネル105と、版胴16の有無を検知する版胴有無センサ111と、孔版印刷装置1本体及び版胴16間においてデータの送受を行う本体・版胴機構通信手段112とを備えている。
【0037】
前記RAM101,ROM102,記憶手段103は、制御手段104の演算処理に必要なデータや、演算処理により算出された演算結果を格納するものであり、特に印圧モータの標準動作量を求めるために必要なテーブルデータが格納されている。版胴有無センサ111は、版胴16が着脱可能であることから、動作時に版胴16が装填されていない場合があるため、版胴16の状態を監視するものである。
【0038】
一方、版胴制御部200は、版胴16に備えられたボトルセットSW206〜208や各種センサ(インク有無センサ209,インク温度センサ210,ドラムA検センサ211等)やインクモータ205を制御する制御手段(CPU)204と、種々のデータを記憶するRAM201、ROM202及び記憶手段203と、孔版印刷装置1本体及び版胴16間においてデータの送受を行う本体・版胴機構通信手段212とを備えている。
【0039】
前記RAM201,ROM202,記憶手段203は、制御手段204の演算処理に必要なデータや、演算処理により算出された演算結果を格納するものであり、特に印圧モータ48の動作量Tを求めるために必要な版胴印圧補正値Tdが格納されている。ドラムA検センサ211は、ドラムの回転停止位置を検出するものである。
【0040】
(印圧モータ動作量の算出)
次いで、上記印圧モータ動作量について説明する。図3は、標準動作量の算出を模式的に示す図である。上述したように、版胴16の印圧は、孔版印刷機本体1に設けられた印圧モータ48により、版胴16内の中押しロール47の押圧力を作用させる。即ち、印圧モータ48をパルス駆動させ、この駆動力をバネ49を介して中押しロール47に伝達し、中押しロール47の版胴16の内面に対する押圧力を調節する。そして本実施形態では、印圧モータ48の動作量T[パルス]は、標準動作量Tr、版胴印圧補正値Td及び本体印圧補正値Tmとから決定される。
【0041】
標準動作量Trは、ユーザーが要求する印刷速度や印刷濃度の設定値と、印刷時における版胴の温度によって決定される。具体的には、ユーザが操作パネル105を介して入力した、或いは工場出荷時に設定された印刷速度や印刷濃度から、記憶手段103等に格納されたテーブルデータを照合し、適切な動作量を算出する。
【0042】
次いで、これら印刷速度や印刷濃度、版胴温度により必要となる印圧モータ48の標準動作量Trが決定されると、これに版胴印圧補正値Tdと本体印圧補正Tmとを加算することによって補正制御を行う。
【0043】
ここで、版胴印圧補正値Tdとは、基準となる印圧がかかる時の印圧モータ48の動作量と、標準動作量との誤差分を補正値として実験的、経験的に求められる値であり、例えば工場出荷時やメンテナンス時に設定される。
【0044】
例えば、図4に示すように、孔版印刷装置1に対して複数の版胴161〜163を使用する場合、版胴161では、印圧モータ48を所定の設定パルスXで駆動し、紙胴17に5kgの印圧がかかったときこれを標準とする。一方、版胴162を装填した場合に指定パルス(X+20)で駆動したとき、紙胴17に5kgの印圧がかかったとすると、この+20を版胴印圧補正値Tdとする。他方、版胴163を装填した場合に指定パルス(X−20)で駆動したとき、紙胴17に5kgの印圧がかかったとすると、この−20を版胴印圧補正値Tdとする。
【0045】
また、本体印圧補正値Tmは、本体制御部100の記憶手段103等に格納される値であり、本実施形態では、実験等により求められた平均的な基準値であり、基準となる印圧がかかるときの印圧モータ48の基準動作量との誤差分を本体印圧補正値Tmとして、例えば工場出荷時等に印刷機毎に設定される。
【0046】
例えば、図5に示すように、版胴16を孔版印刷装置1Aに装填し、印圧モータを指定パルスXで駆動し、紙胴に5kgの印圧がかかったときを基準とする。これに対して、同じ版胴16を孔版印刷装置1Bに装填し、印圧モータを指定パルス(X−10)で駆動し、5kgの印圧がかかったときには、−10を版胴16の本体印圧補正値Tmとする。また、同じ版胴16を孔版印刷装置1Cに装填し、印圧モータ48を指定パルス(X+10)で駆動し、5kgの印圧がかかったときには、+10を版胴16の本体印圧補正値Tmとする。
【0047】
そして、このような各補正値の演算により、版胴16、孔版印刷装置1がいかなる組み合わせであっても、全て同一の印刷条件となり、装置や版胴毎に印刷のばらつき等が発生するのを防止することができる。
【0048】
例えば、図6に示すように、版胴162(版胴印圧補正値+20)を孔版印刷装置1B(本体印圧補正値−10)に装填する場合、動作量Tは、印刷速度や印刷濃度、版胴温度により定まる標準動作量Tr(X)に各補正値Td、Tmを加算し、
T=X(Tr)+20(Td)−10(Tm)
となる。
【0049】
また、版胴162(版胴印圧補正値+20)を孔版印刷装置1C(本体印圧補正値+10)に装填する場合には、
T=X(Tr)+20(Td)+10(Tm)
となる。
【0050】
さらに、版胴163(版胴印圧補正値−20)を孔版印刷装置1B(本体印圧補正値−10)に装填する場合には、
T=X(Tr)−20(Td)−10(Tm)
となる。
【0051】
また、版胴163(版胴印圧補正値−20)を孔版印刷装置1C(補正値+10)に装填する場合には、動作量Tは、
T=X(Tr)−20(Td)+10(Tm)
となる。
【0052】
(印刷制御処理)
次いで、印刷時における孔版印刷装置1の印刷制御処理について説明する。図7は、印刷制御処理を示すフロー図である。
【0053】
先ず、印刷制御処理が開始されると、標準動作量Trが決定される(S801)。上述したように、この標準動作量Trの決定は、印刷速度や印刷濃度の設定値と、印刷時における版胴の温度に基づいて、記憶手段103に格納されたテーブルデータを照合することにより行われる。このとき、装填された版胴側の記憶手段203等に保持された版胴印圧補正値Tdを読み込むとともに、記憶手段103に保持されている本体印圧補正値Tmを読み込む。
【0054】
次いで、読み込まれた各補正値Td及びTmにより動作量Tが求められる(S802)。即ち、上述したように、標準動作量Trに版胴印圧補正値Tdと本体印圧補正値Tmとを加算することにより動作量Tを算出する。
【0055】
その後メインモータが始動され(S803)、ループ処理によりメインモータが目標速度に達するまで待機する(S804)。そして、メインモータの速度が目標速度に達した後、排紙モータをスタートさせ(S805)、次いで印圧モータ48をTパルス分駆動させて印圧を調節する(S806)。
【0056】
その後、給紙動作を行い(S807)、印刷残り枚数=0が成立するか否かの判断を行いつつ印刷動作を行う(S808)。この印刷残り枚数は、ユーザーが設定した印刷希望枚数から実際に印刷された枚数を引いた値であり、印刷された枚数が印刷希望枚数に達したときに0となる。印刷残り枚数が0でない場合はループ処理により再度給紙動作を行い印刷処理を続行し、印刷残り枚数が0となった時点で印圧モータ0パルスに戻し(S809)、各モータを停止し(S810)印刷処理を終了する。
【0057】
このような印刷制御の際、本体制御部100における動作処理には以下の通りである。図8(a)は、本体制御部100の動作を示すフローチャート図である。
【0058】
同図に示すように、孔版印刷装置1の電源が入力されたとき、或いは版胴16が交換されたときに本体制御部100が起動し、初期化が行われる(S701)。次いで、記憶手段103等に格納された本体印圧補正値Tmを読み込むとともに、本体・版胴機構通信手段104及び212を介して版胴16側から版胴印圧補正値Tdを読み込む(S702,S703)。
【0059】
その後、キー入力処理によってパネル表示処理に移行し(S704,S705)、製版または印刷動作処理を開始する(S706)。このキー入力処理によってユーザが要求する印刷速度や印刷濃度を取得し、上記S801で説明したように、標準動作量Trを決定する。
【0060】
(版胴制御部の動作)
次いで、版胴16側に備えられる版胴制御部200の動作について説明する。図8(b)は、版胴制御部200の動作を示すフローチャート図である。
【0061】
同図に示すように、孔版印刷装置1の電源が入力されたとき、或いは版胴16が交換されたときに版胴制御部200が起動し、初期化が行われ(S707)、インクボトルの確認処理を行う(S708)。
【0062】
その後、本体側に版胴印圧補正値Tdを送信する(S710)。即ち記憶手段203に格納された版胴印圧補正値Tdを読み込み、本体・版胴機構通信手段212を介して、本体側の本体・版胴機構通信手段112に送信する。
【0063】
次いで、通信処理を行う(S710)。即ち、本体側では、版胴16側から送信された版胴印圧補正値Td等を用いて印圧モータ動作量Tを算出し、その算出された印圧モータ動作量Tによって、印圧を調整する。また印刷動作が開始されたことが、本体側から版胴16側へ送信されている間、版胴16はインクモータを制御して版胴16内にインクを供給する(S711)。
【0064】
なお、上記S708におけるインクボトルの確認処理は以下の手順により行われる。図9は、インクボトル確認処理の動作を示すフローチャート図である。
【0065】
同図に示すように、上記S708によって、インクボトル確認処理が開始されると、SW情報=000が成立するかについて判断する(S901)。このSW情報とは、版胴16内にセットされるインクボトルの有無や色などを識別するためのボトルセットSWに関する情報である。SW情報=000が成立するときには、インクボトルがセットされていないことを示す。SW情報=000が成立しないときにはインクボトルがセットされていることを示す。
【0066】
本実施形態では、SW情報=000が成立する場合は、インクボトル無しと判断しエラー登録がなされ(S905)、処理を終了する(S904)。即ち、インクボトル無しを示すエラーを本体側に登録し、本体側ではこの登録されたエラーの内容に応じて操作パネルに所定の表示をする。
【0067】
一方、S901において、SW情報=000が成立しないと判断した場合には、セットされているインクボトルの種類について判断する(S902)。即ち、記憶ボトルコード=SW情報が成立するか否かについて判断する(S902)。
【0068】
この情報ボトルコードSWとは、ユーザー設定或いは初期設定によって決定されるインクの種類等を識別するコードであり、本体側から取得しRAM201等に保持されるものである。記憶ボトルコード=SW情報が成立する場合には、セットされるべきインクボトルがセットされていることを示し、成立しない場合には、セットされるべきインクボトルがセットされていないことを示す。
【0069】
本実施形態では、S902において記憶ボトルコード=SW情報が成立しないと判断したときには、インクボトル違いエラー登録を行い(S903)、処理を終了する(S904)。即ち、インクボトル違いを示すエラーを本体側に登録し、本体側ではこの登録されたエラーの内容に応じて操作パネルに所定の表示をする。一方、S902において記憶ボトルコード=SW情報が成立すると判断したときには、インクボトル確認処理を終了し(S904)、図5中のS709以降の処理に移行する。
【0070】
(孔版印刷装置の作用・効果)
上述した構成及び動作の本実施形態に係る孔版印刷装置1によれば、版胴16等の組付け精度等によって、版胴毎或いは孔版印刷装置毎に生じる固有特性により、押圧力が変化するのを回避することができる。すなわち、版胴毎に設けられた記憶手段203や本体側に設けられた記憶手段103に、その版胴又は本体固有の押圧力に関する情報である補正値Td及びTmを保持させ、これに基づいて印圧を変化させる結果、印刷が薄くなったり濃くなったりする等の画像のばらつきが出るのを防ぐことができる。
【0071】
また、本実施形態では、各補正値Td及びTmについて、標準的な押圧力である標準動作量Trを定め、これに対する差分を補正値とし、工場出荷時やメンテナンス時に設定するため、全ての孔版印刷装置及び版胴を任意に組み合わせて使用する場合でも、孔版印刷装置や版胴固有の特性による印圧のばらつきを解消することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の孔版印刷装置によれば、孔版原紙を巻き付けた版胴を紙胴側に押圧し、この押圧力によって孔版原紙を印刷媒体とを圧接させて孔版印刷を行うような構成の孔版印刷装置において、版胴や版胴駆動機構の組付け精度等によって版胴毎に生じる画像のばらつきを解消し、均一な印刷精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る孔版印刷装置の全体構成を示す概略断面図である。
【図2】本実施形態に係る本体制御部と版胴制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る孔版印刷装置における印圧モータ動作量補正の概要を示す説明図である。
【図4】本実施形態における版胴印圧補正値の説明図である。
【図5】本実施形態における本体印圧補正値の説明図である。
【図6】本実施形態における版胴印圧補正値及び本体印圧補正値の説明図である。
【図7】本実施形態に係る孔版印刷装置の印刷制御を示すフロー図である。
【図8】(a)は、本実施形態における本体側の制御手段の動作を示すフロー図であり、(b)は、本実施形態における版胴側の制御手段の動作を示すフロー図である。
【図9】本実施形態に係る版胴制御手段の動作におけるインクボトル確認を示すフロー図である。
【図10】従来の孔版印刷装置の全体構成を示す概略断面図である。
【図11】従来の孔版印刷装置における版胴機構の構成を示す説明図である。
【図12】従来の孔版印刷装置における版胴機構の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
3 製版機構
4 印刷機構
5 給紙機構
6 排紙機構
15 孔版原紙
16 版胴
17 紙胴
19 スクリーン
22 紙(印刷媒体)
47 中押しロール
48 印圧モータ
49 バネ
100 本体制御部
200 版胴制御部

Claims (1)

  1. 互いの外周面を近接させて配置された一対の筒状体である版胴及び紙胴を有し、前記版胴の外周面に孔版原紙を装着自在に巻き付け、該版胴及び該紙胴を互いの略近接外周面側が同一方向に移動するよう回転させつつ、印圧モータにより該版胴を前記紙胴側に押圧し、この押圧力によって、前記孔版原紙と前記紙胴との間を通る印刷媒体とを圧接させて孔版印刷を行う孔版印刷装置において、
    前記版胴は、前記孔版印刷装置に着脱自在に設けられるとともに、当該版胴において基準となる印圧がかかるときの前記印圧モータの動作量と、前記印圧モータの標準動作量との差分を版胴印圧補正値として保持する版胴側記憶手段を備え、
    該孔版印刷装置本体は、
    ユーザー操作により入力された設定に基づいてテーブルデータを照合し、標準押圧力を決定する標準押圧力決定手段と、
    当該本体において基準となる印圧がかかるときの前記印圧モータの動作量と、前記印圧モータの標準動作量との差分を本体印圧補正値として保持する本体側記憶手段と、
    前記版胴側記憶手段が保持する前記版胴印圧補正値と、前記本体側記憶手段に保持された本体印圧補正値とから補正値を算出する補正値算出手段と、
    前記標準押圧力と前記補正値とから前記印圧モータの動作量を決定する演算手段と
    を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
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