JP3729608B2 - 製版印刷装置 - Google Patents

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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なるサイズの印刷領域を有する版胴を互いに交換して装着可能であり、装着された版胴の印刷領域に応じてロール状の製版済の孔版印刷用原紙を切断して版胴に巻装して印刷を行い、新たな原稿に基づく印刷に際しては、使用済の孔版印刷用原紙を版胴より剥ぎ取るとともに搬送手段により排版収納箱に搬送して廃棄する製版印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば用紙A3サイズの印刷領域を有する版胴を使用して印刷を行う場合に、使用する原稿の大きさや印刷用紙の大きさがA3サイズよりも小さい原稿或いは印刷用紙であっても、ロール状孔版印刷用原紙から切断され版胴に巻装される孔版印刷用原紙の大きさは、常に一定でA3サイズをカバーする大きさとされていた。このような印刷機を使用して小部数の印刷を行う場合、1枚当たりの印刷コストに最も影響するのは原紙のコストとなる。
【0003】
これらの点を考慮して、それぞれ用紙A3サイズ、B4サイズ及びA4サイズ等の異なるサイズの印刷領域を有する複数の版胴を用意し、原稿の大きさや印刷用紙の大きさに合わせて版胴を互いに交換して製版印刷装置に装着できるようにしたものが提案されている。これらの版胴は総て同じ外径を備えており、印刷インキを透過させる夫々の印刷領域は、版胴の一母線上に設けられたクランプ装置付近を始端とする点では共通であるが、終端が上記夫々のサイズに応じて異なっているのが一般的である。そこで、その選択された版胴の印刷領域に応じた長さにロール状の製版済の孔版印刷用原紙を切断して版胴に巻装することで使用する原紙を節約し、印刷コストの低減が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そして、新たな原稿に基づく印刷に際しては、使用済の孔版印刷用原紙を前記版胴より剥ぎ取るとともに排版ローラ等の搬送手段により排版収納箱に搬送して廃棄される。この時、排版ローラの回転量は、版胴に巻装された原紙の長さに相当する回転量よりも多くないと、排版収納箱に原紙を全部送り込むことができない。したがって、排版ローラの回転量は、製版印刷装置で使用される孔版印刷用原紙の最大長さ(例えばA3サイズ)に相当する回転量よりも少し多く設定しておくことが一般的である。
【0005】
しかし、最大長さよりも短い孔版印刷用原紙が版胴に巻装されている場合、原紙の排版時に排版ローラを上記の設定回転量で回転させると、原紙が全部排版収納箱へ収容された後も、しばらくは排版ローラが回転し続けることになり、一旦排版収納箱に収容された原紙が排版ローラに絡まり、再び排版収納箱から出てくる等の不都合が生じることがあった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、それぞれ異なるサイズの印刷領域を有する版胴が装着可能であり、装着された前記版胴の印刷領域に応じてロール状の製版済の孔版印刷用原紙を切断して前記版胴に巻装して印刷を行い、新たな原稿に基づく印刷に際しては、使用済の孔版印刷用原紙を前記版胴より剥ぎ取るとともに搬送手段により排版収納箱に搬送して廃棄する製版印刷装置において、原紙の排版時の搬送手段の動作を、原紙が排版収納箱に収納された直後に停止させることにより、原紙を確実に排版収納箱に収容することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の如き目的は、本発明によれば、異なるサイズの印刷領域を有する版胴を互いに交換して装着可能であり、装着された前記版胴の印刷領域に応じてロール状の製版済の孔版印刷用原紙を切断して前記版胴に巻装して印刷を行い、新たな原稿に基づく印刷に際しては、使用済の孔版印刷用原紙を前記版胴より剥ぎ取るとともに搬送手段により排版収納箱に搬送して廃棄する製版印刷装置において、前記製版印刷装置に装着された版胴に応じて前記搬送手段の動作時間を制御する制御手段を設けたことを特徴とする製版印刷装置によって達成される。
前記動作時間を制御する制御手段は、例えば、前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点を検出する検出手段と、該検出手段の情報に応答して前記搬送手段の搬送動作を停止させる制御手段とを備えるものとすることができ、また、別法として、例えば、版胴種類又は上記動作時間に関する情報を記憶したRAM等の記憶手段を版胴に取り付けて、版胴の装着時にこの情報を装置本体に提供するか、若しくは装置本体に予め格納されている版胴種類と上記動作時間に関するテーブルを参照して版胴種類に応じた上記動作時間を装置本体が選択できるようにしてもよく、また、版胴にCPU等の時間カウント手段を組み込み、前記搬送手段の動作時間が到来した時点で該搬送手段の停止信号を装置本体に送信するように構成してもよい。
【0008】
上記のような製版印刷装置において、通常、孔版印刷用原紙は、版胴が一回転する間に前記排版収納箱に全部収容されるので、孔版印刷用原紙の収容過程は版胴の回転角度と相関関係がある。したがって、前記検出手段は、前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を検出する手段とすると好都合である。
【0009】
かかる検出手段は、版胴の周縁に固定された第一の検知板と、この検知板から前記版胴の回転方向逆回りに前記回転角度だけ離隔させて版胴の周縁に固定された別の検知板と、両検知板を検出する静止したセンサとから構成することができる。具体的には、前記第一の検知板は、排版に際して版胴が始動する位置で前記センサに検出される位置に配置され、前記制御手段は、前記別の検知板が前記センサによって検出されたことに応答して、前記搬送手段の搬送動作を停止させるものとすることができる。
【0010】
また、前記検出手段は、版胴の種類を検出する手段と、該版胴に巻装された前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を検出する手段とからなるものとすることができる。この場合、前記版胴の種類を検出する手段は、版胴の周縁に固定された第一の検知板と、この検知板から前記版胴の回転方向逆回りに前記回転角度だけ離隔させて版胴の周縁に固定された別の検知板と、両検知板を検出する静止したセンサとからなり、前記版胴の回転角度を検出する手段は、前記センサが両検知板を検知することに基づいて求められる前記回転角度を記憶する記憶手段と、前記版胴の回転角度を監視すると共に前記記憶手段に記憶された前記回転角度まで前記版胴が回転したことを検出する版胴回転監視手段とからなり、前記制御手段は、該版胴回転監視手段の検出に応答して、前記搬送手段の搬送動作を停止させるように構成することができる。
【0011】
また、前記検出手段は、版胴の種類を検出する手段と、該版胴に巻装された前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を版胴の種類毎に記憶した記憶装置と、検出された版胴の種類に応じた回転角度を前記記憶装置から選択して記憶する別の記憶手段と、前記版胴の回転角度を監視すると共に選択された前記回転角度まで前記版胴が回転したことを検出する版胴回転監視手段とからなり、前記制御手段は、該版胴回転監視手段の検出に応答して、前記搬送手段の搬送動作を停止させるように構成することもできる。
【0012】
上記の版胴回転監視手段は、版胴またはそれを駆動するモータの軸に連結されたエンコーダとすることが好ましい。上記の版胴の種類を検出する手段は、版胴の種類に応じて設定されるディップスイッチの情報に基づいて検出するものであってよく、又は、版胴の周縁に固定された第一の検知板と、前記版胴の種類に応じて前記第一の検知板と異なった角度だけ離隔して版胴の周縁に固定される別の検知板と、両検知板を検出する静止したセンサとから構成することもできる。後者の検知板としては、例えば、従来の製版印刷装置において、着版時に版胴の種類に応じた長さに孔版印刷用原紙を切断するタイミングでカッタを動作させるために版胴の周縁に設けられている検知板を利用することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る製版印刷装置の一実施例を示している。この製版印刷装置1は、原稿画像読取部20と、感熱式の製版部30と、孔版印刷機構部40と、排版部50と、給紙部60と、排紙部70とを有している。
【0014】
図に示すように、原稿画像読取部20は、印刷すべき原稿が載置される原稿セット台21と、原稿セット台21にセットされた原稿を搬送する原稿搬送ローラ対22と、原稿の画像を光学的に読み取り、これを電気信号に変換する、例えば密着型のイメージセンサ23と、イメージセンサ23で読み取られた原稿を積載する原稿排出トレー24とを具備している。
【0015】
この原稿画像読取部20での原稿の読み取りは、原稿セット台21に、原稿がセットされた後、装置本体に設けられた公知の操作パネル(図示せず)の製版スタートボタンを押下することにより開始される。
【0016】
製版部30は、図面において紙面に垂直な方向に上下に対を成して配列した複数個の発熱体からなるサーマルヘッド31と、サーマルヘッド31に対向して設けられたプラテンローラ32を有している。図1において製版部30の左方には、原紙ロール保持部29が設けられている。原紙ロール保持部29は、連続シート状である感熱性の孔版印刷用原紙Sを巻装したロール体Rを交換可能に保持している。サーマルヘッド31及びプラテンローラ32の隣には、上下一対の原紙搬送ローラ対33と、製版済の孔版印刷用原紙Sを一版分毎に切断する上下に対をなす固定刃34と可動刃35からなる原紙カッタ36と、製版済みの孔版印刷用原紙Sを後述する版胴2のクランプ部6へ搬送ガイドする原紙案内下板37と原紙案内上板38とからなる原紙案内板39とが設けられている。
【0017】
この製版部30では、ロール体Rから繰り出された孔版印刷用原紙Sがプラテンローラ32と原紙搬送ローラ対33によって搬送され、サーマルヘッド31にて感熱式に穿孔製版が施された後、一版分の孔版印刷用原紙Sが原紙カッタ36で切断され、後述する版胴2側に搬送している。
【0018】
また、製版部30は、原紙カッタ36にて切断された後のロール体Rから繰り出される孔版印刷用原紙Sの先端部を原紙カッタ36を越えた原紙案内板39の所定の位置まで搬送して、次の製版処理まで待機させるための孔版原紙待機センサ45が設けられている。この孔版原紙待機センサ45は、切断後の孔版印刷用原紙Sの先端部を検知し、この検知タイミングによりプラテンローラ32および原紙搬送ローラ対33が所定量搬送されるまで回転駆動する。そして、原稿画像読取部20のイメージセンサ23にて読み取られた画像信号に基づき上記サーマルヘッド31の発熱体が発熱されることにより、孔版印刷用原紙Sには上記原稿の画像に応じた穿孔画像が形成される。
【0019】
給紙部60は、印刷用紙Pが積載されて不図示の上下動機構により上下動される給紙台61と、給紙台61より印刷用紙Pを一枚ずつ取り出すピックアップローラ62と、メインモータ3の回転をピックアップローラ62に断続的に伝達する給紙クラッチ63と、印刷用紙Pを版胴2とプレスローラ10との間へ所定のタイミングをもって送り出す用紙搬送ローラ対64を有している。
【0020】
排紙部70は、印刷済の印刷用紙Pを版胴2から分離する分離爪71と、分離爪71により版胴2から剥がされた印刷済の印刷用紙Pを排紙台72に搬送して載置させるためのベルトコンベア式の排紙搬送装置73とを有している。
【0021】
図1に示すように、孔版印刷機構部40は、自身の中心軸線の周りに回転可能な円筒状の版胴2を有している。版胴2はメインモータ3によって図1にて時計廻り方向へ回転駆動される。版胴2の周壁は、印刷領域に当たる部分がインキ通過性の構造とされている。即ち、本装置に装着される版胴2がA3用であれば、上記インキ通過性の領域の大きさは、版胴2の中心軸線方向の長さは例えば、300mmであり、版胴2の周方向の長さは例えば440mmとされ、装着される版胴2がA4縦用であれば、上記インキ通過性の領域の大きさは、版胴2の中心軸線方向の長さは例えば、220mmであり、版胴2の周方向の長さは例えば300mmとされる。
【0022】
版胴2の周壁部のインキ不通過領域には、その外面に母線の方向に沿ってステージ部4が設けられている。このステージ部4には、ステージ部4と共働して孔版印刷用原紙Sの一端をクランプする原紙クランプ板5が設けられている。原紙クランプ板5の枢軸16にはギア17が取り付けられている。図1中に示すクランプソレノイド18は、同図中に示していない固定部材である装置本体のフレーム側に取り付けられている。このクランプソレノイド18は、駆動ギア19aと駆動ギア19aの駆動源である不図示のクランプモータとを有するクランプ駆動ユニット19を上下動させ、駆動ギア19aを前記枢軸16に取り付けられたギア17に選択的に噛合させる。
【0023】
ギア17に噛合った状態で駆動ギア19aが回転駆動されることにより、原紙クランプ板5は版胴2のステージ部4上において略180°回動する。即ち、製版部30から搬送されてきた製版済の孔版印刷用原紙Sの先端部をステージ部4と共働して係止するクランプ位置(図1に示された位置)と、このクランプ位置から略180°回動されたノンクランプ位置との間で、原紙クランプ板5は枢軸16を中心に回転駆動される。
【0024】
版胴2の内部には、スキージローラ7とドクタロッド8とを含むインキ供給部9が設けられており、版胴2の内周面にインキを供給することができる。版胴2の下方には、プレスローラ10が上下動自在に設けられている。このプレスローラ10は、版胴2の回転に同期して版胴2との間に供給されてきた印刷用紙Pを版胴2の外周面に押し付け、版胴2のインキ通過領域及び孔版印刷用原紙Sの穿孔部を介して供給されるインキを印刷用紙Pに転写させる。
【0025】
さらに版胴2の構造について詳述する。版胴2は、図2に示されているように支持板121よって回転可能に支持されてユニット化され、支持板121に形成された係合部123にて製版印刷装置1に引き出し移動可能に設けられた可動版胴支持枠125に着脱可能に係合し、全体が製版印刷装置1に対して引き出し式に交換可能になっている。また、版胴2には印刷インキを貯容したインキボトル127、インキボトル127より印刷インキを吸い出してインキ供給部9へ送り出すインキ供給ポンプ129、インキ供給ポンプ駆動用モータ131が固定配置されている。
【0026】
版胴2は、目的に応じて製版印刷装置1に装着され、印刷領域がA3用、A4用等サイズによって異なるが、直径及び軸線方向の長さはいずれも同じに構成されている。この版胴2は、図3に示すように円筒状の周壁11の開口した両端部に剛性を有する一対のフランジ12,13が挿入され、周壁11と両フランジ12,13がネジ等の固定手段によって固定された構造とされており、全体として円筒形状が保持されている。図示していないが、円筒形状が保持されている版胴2の外周面には、版胴2の内周面から供給されるインキを均一に分散させるための1枚乃至2枚のスクリーンが巻装されている。
【0027】
図4に示されるように、版胴2のフランジ12またはフランジ13のいずれかの側端部には、クランプ部6が真上に位置している時に、印刷機本体に設けられた着排版位置センサ85と重なる位置に第一の検知板87が取り付けられており、この位置が版胴2の基準位置となる。この基準位置は、版胴2の停止位置、クランプ部6のクランプ板5の駆動位置、版胴2の抜き差し可能な位置となる。
【0028】
さらに、版胴2のフランジ12またはフランジ13のいずれかの側端部には、図3に示すように、版胴2に巻装される孔版印刷用原紙Sの切断長さを決定する第二の検知板84が設けられている。図示の例では、着排版位置センサ85はインタラプト型の光センサであり、第一の検知板87及び第二の検知板84は該センサの遮蔽板とされているが、同様の機能を達成する他の手段を用いてもよい。図3(b)に最も良く示されるように、着排版位置センサ85は二つの溝85a及び85bを備えており、第一の検知板87及び第二の検知板84は共に溝85aを通過して、通過時に該溝の光線を遮蔽する。そして、版胴2の外周面に設けられているクランプ部6が真上にある状態から版胴2が回転し、第二の検知板84が溝85aを通過したことを該センサ85が検出した時に、原紙カッタ36を駆動して孔版印刷用原紙Sを切断する。
【0029】
従って、この第二の検知板84の取付け位置をその版胴2の種類に応じて設定することにより、それぞれ版胴2の外周面に巻装される孔版印刷用原紙Sの切断長さを任意に選定することができる。例えば版胴2の種類が、B4の印刷領域を有するものであれば、図4に示されるように、その版胴2が有するB4サイズに応じたインキ通過領域を越える長さの所に第二の検知板84を取付ければよく、A3用であれば、その版胴2が有するA3サイズに応じたインキ通過領域を越えた地点に設けられた穴84aに第二の検知板84をねじやリベットで取付ければよく、A4用であれば、その版胴2が有するA4サイズに応じたインキ通過領域を越えた地点に設けられた穴84bに第二の検知板84をねじやリベットで取付ければよい。因みに、版胴2がA3用であれば、切断される孔版印刷用原紙Sの大きさは、320mm×515mmであり、版胴2がA4用であれば、切断される孔版印刷用原紙Sの大きさは、320mm×310mmである。
【0030】
上述のように本発明の製版印刷装置に使用される版胴2は、それぞれ異なる印刷領域、換言すれば、上述したようにインキ通過領域がA3サイズのもの、A4のもの等が複数個準備されており、必要に応じて交換使用される。尚、版胴2の交換構造については、特公昭62−28758号、特公平4−46236号の各公報に詳細に示されている。
【0031】
なお、上記第一の検知板87は、版胴の種類にかかわらず一定の位置に設けられる一方で、上記第二の検知板84は版胴の印刷領域の大きさに応じて、上述のように異なった位置に設けられるので、第一の検知板87と第二の検知板84との角度差を検出することにより版胴の種類を判別することができる。即ち、第二の検知板84は、本発明において、原紙カッタ34の駆動制御手段としてだけでなく、版胴の種類を検出する手段として用いることもできる。
【0032】
また、版胴の種類を検出する手段としては、版胴2を支持する支持板121に設けたディップスイッチ133,135を用いることもできる。これらディップスイッチ133,135は、各々オン・オフによる組み合わせにより四つのモードを設定でき、例えばディップスイッチ133と135の双方がオフの場合は印刷領域がA3の版胴であり、ディップスイッチ133がオフでディップスイッチ135がオンの場合は印刷領域がA4の版胴と云う具合に、各異なるサイズの印刷領域を有する版胴2に予め割り付け定義されている。また、支持体121には版胴2が製版印刷装置1にセットされることにより製版印刷装置1側の電気コネクタ137と自動接続される電気コネクタ139が設けられている。このコネクタ接続によりディップスイッチ133,135のオン・オフ情報が製版印刷装置1内の後述する制御系に伝送されることにより、版胴の種類を検出することができる。
【0033】
尚、版胴の種類を検出する手段としては、前記ディップスイッチ133,135の他、印刷領域の異なる版胴2毎に、支持体121にそれぞれ異なる数、或いは異なる位置にスリットを形成しておき、装置本体側にはスリットに対応したそれぞれの位置にセンサを配置した構成としてもよい。この場合、版胴2を装置本体に装着した際、装置本体側のセンサが検出したスリットによって版胴2の種類が判別できる。また、印刷領域の異なる版胴2毎に支持体121にバーコードを設け、装置本体への版胴2の装着に伴って装置本体側に設けた読取装置によりバーコードの読み取りを行い、版胴2の種類を判別する構成としてもよい。
【0034】
図1に示すように、排版部50は排版爪51を有している。排版爪51は軸52によって枢支されており、その基端部には排版爪駆動用ソレノイド53が連動連結されている。排版爪51は軸52を中心として所定角度範囲内で回転駆動される。即ち、排版爪51はその先端部が、版胴2の外周面に接近した孔版印刷用原紙Sの剥ぎ取り位置と、版胴2から所定の距離離れた待機位置との間で移動するように駆動される。
【0035】
版胴2から剥ぎ取られた孔版印刷用原紙Sは、剥ぎ取り位置において、版胴2から離れた方向に導かれる。排版爪51が版胴2から剥ぎ取った孔版印刷用原紙Sが導かれる排版爪51の右方には、排版送りモータ83により駆動され、剥ぎ取った孔版印刷用原紙Sの搬送手段として、上ローラ54と下ローラ55とからなる排版ローラ対56が設けられている。排版ローラ対56による搬送方向の隣部には、排版ローラ対56により搬送されてきた使用済の孔版印刷用原紙Sを廃棄、収納する排版収納箱57が設けられている。また、該搬送手段は、ベルト式の搬送装置等とすることもでき、図示の例に限定されない。
【0036】
本発明においては、上記排版ローラ対56は、使用済の孔版印刷用原紙Sを全部排版収納箱57に搬送し終えた後、直ちに、その搬送動作を停止するように制御される。この制御手段は、孔版印刷用原紙S全部を排版収納箱57に搬送するに必要十分な動作量だけ排版ローラ対56が動作した後に、その搬送動作を停止させる。図示の例では、排版時、版胴2は排版ローラ対56に同期して図面の矢印の方向に一定速度で一回転し、排版ローラ対56は版胴2が一回転する間に孔版印刷用原紙Sを全て排版収納箱57に収容するような一定の回転速度に設定される。かくして、孔版印刷用原紙Sを全て排版収納箱57に収容し終える迄の排版ローラ対56の動作量は、排版時の版胴の回転角度に対応させることができる。図4の具体例では、版胴2のいずれかのフランジ12またはフランジ13の側端部に、孔版印刷用原紙Sを排版ローラ対56が全部排版収納箱57に搬送し終えた時の版胴2の回転角度θを代表する第三の検知板86が設けられている。因みに、この回転角度θは、例えば、版胴2がB4用であれば328°、版胴2がA4縦用であれば290°、版胴2がA4横用であれば240°、版胴2がA3用であれば0°とすることができる。すなわち、版胴2がA3用の場合、第三の検知板86は第一の検知板87と共用されてもよい。
【0037】
この第三の検知板86は、第一及び第二の検知板87及び84と同様に、インタラプト型センサを遮蔽する遮蔽板とすることができ、図示の例では、着排版位置センサ85の溝85bを通過するように配置されている。したがって、排版時、版胴2が回転して第三の検知板86が着排版位置センサ85の溝85bを通過した時、これに応答させて排版ローラ対56の搬送動作を停止させるように制御することにより、その後排版ローラ対56を無駄に回転させることが防止でき、また、一旦収容された孔版印刷用原紙Sが排版ローラ54、55に絡まって外に出てくるようなトラブルも防止できる。図4の例では、着排版位置センサ85は二つの溝85a及び85bを備えているが、第一、第二、及び第三の検知板は、センサ85が夫々の検知板を別個に認識できれば、共通の一つの溝を通過するものであってもよい。なお、上記第一の検知板87は、版胴の種類にかかわらず一定の位置に設けられる一方で、上記第三の検知板86は版胴2の印刷領域の大きさに応じて、上述のように異なった位置に設けられるので、第一の検知板87と第三の検知板86との角度差を検出することにより版胴の種類を判別することができる。即ち、第三の検知板86は、本発明において、孔版印刷用原紙Sが排版収納箱57に全部収容される時点を検出する検出手段としてだけでなく、版胴の種類を検出する手段として用いることもできる。
【0038】
該検出手段の別の態様として、版胴2又はその駆動用のメインモータ3の回転軸に版胴回転監視手段としてエンコーダ(図示せず)を連結して版胴2の回転角度を監視できるようにし、排版時、版胴2が上記角度θだけ回転したときに、排版ローラ対56の搬送動作を停止させるように制御してもよい。エンコーダは、例えば、放射状のスリットが360個穿設されたものとすることができ、その円周にインタラプト型の光センサを配置して版胴2の回転角度を監視すればよい。そして、図4において、第一の検知板87がインタラプト型センサ85と重なった状態を基準位置として、例えば、版胴2がB4用であれば328回光センサが検知したとき、版胴2がA4縦用であれば290回光センサが検知したとき、版胴2がA4横用であれば240回光センサが検知したときに排版ローラ対56の搬送動作を停止させればよい。尚、版胴2がA3用であれば、再び基準位置に達したときに排版ローラ対56の搬送動作を停止させればよい。
【0039】
排版ローラ対56の搬送動作を停止させるための制御手段は、排版ローラ対56の排版送りモータ83をオフ動作させる手段でもよく、又、排版ローラ55と排版送りモータ83をクラッチ等で接続し、このクラッチを上記検出手段に応答させて解除して排版ローラ55をアイドル状態にする手段でもよく、その他、排版ローラ55及び排版ローラ54を相互に離隔させる手段でもよい。
【0040】
図5は、孔版印刷用原紙Sが排版収納箱57に全部収容される時点を検出する検出手段として、図4に示す第三の検知板86を用いる製版印刷装置1の制御系の一実施例を概略的に示している。この制御系は、前述した版胴2、原紙搬送ローラ33、クランプ板6、原紙カッター36、排版ローラ対56の動作を、インタラプト型センサ85の溝85a及び85bで検出された信号に基づき、マイクロプロセッサなどにより構成されたCPU200とそのプログラム及びそれに接続されたROM201及びRAM202を介して制御する構成となっている。
【0041】
次に、図5の制御系に基づく製版印刷装置の一連の動作の概略を図6の動作フローチャートを基に説明する。まず、製版モードにてスタートボタン(図示せず)が押下されると、原稿画像読取部20にて原稿の画像の読み取りがなされるとともに、その原稿画像読取部20にて読み取られた画像情報に応じて製版部30にてロール状の孔版印刷用原紙Sに製版処理が行われる(ST2)。また同時に現在版胴2に巻装されている使用済の孔版印刷用原紙Sを排版部50にて排版処理する(ST3)。排版処理が終了した後、製版された孔版印刷用原紙Sはその先端部が原紙クランプ板5にて版胴2に係止され、その状態で版胴2が回転させられることにより版胴2の外周面には孔版印刷用原紙Sが巻装される。この版胴2への孔版印刷用原紙Sの着版動作中に版胴2が所定の回転角度になったことが、版胴2のフランジ12またはフランジ13の側縁部に取り付けられた第二の検知板84が着排版位置センサ85にて検出されると、カッター部36が駆動されて孔版印刷用原紙Sが切断される。これにより着版処理が完了する(ST4)。
【0042】
次に、印刷モードにて印刷枚数を入力し、スタートボタンが押下されると、版胴2が回転され、この版胴2の回転に同期して給紙部60より供給されてきた印刷用紙Pをプレスローラ10にて版胴2の外周面に押し付け、版胴2のインキ通過領域及び孔版印刷用原紙Sの穿孔部を介して供給されるインキを印刷用紙Pに転写させる。印刷された印刷用紙Pは排紙部70にて版胴2より分離されて、排紙台72上に排紙される(ST5)。上記の印刷処理は、設定された印刷枚数に達するまで繰り返される。
【0043】
次に、図6のフローチャートの排版処理(ST3)において行われる、排版ローラ対56の動作制御について図7のフローチャート、図8のタイムチャートを基に詳しく説明する。
【0044】
排版動作フローは、上述のように、スタートボタンがユーザにより操作されることによって製版処理(ST2)と並行して開始され、先ず第一の検知板87が着排版位置センサ85と重なる位置、すなわち、版胴2のクランプの枢軸16が真上を向いた基準位置に版胴2を配置させる(ST31及びST32)。そして、クランプソレノイド18をオン動作させて上記基準位置にて回転停止している版胴2上のギヤ17に駆動ギヤ19aを噛合させ、クランプモータをオン動作させて原紙クランプ板5をクランプ解放位置へ移動させるクランプ開動作を行う。これと同時、又は、クランプ開動作が完了してからクランプソレノイド18の動作により駆動ギヤ19aがギヤ17との噛合より離脱するのに要する所定時間が経過した後、排版を開始する(ST33)。排版は、排版爪駆動用ソレノイド53をオン動作させて排版爪51を原紙剥ぎ取り位置に位置させ、排版送りモータ83をオン動作させて排版ローラ対56を回転させ、メインモータ3を微低回転速度でオン動作させて版胴2を回転させることにより行われる。これにより版胴2の外周面に巻装されている孔版印刷用原紙Sは版胴2の回転に伴い排版爪51により版胴2より剥ぎ取られ、排版ローラ対56と噛合して排版収納箱57内へ送り込まれる。
【0045】
そして、排版ローラ対56が版胴2に巻装されていた孔版印刷用原紙Sを排版収納箱57に全部収納した時点、すなわち、版胴2がA3用以外である場合は第三の検知板86が着排版位置センサ85を通過したことが検知された時に、そして、版胴2がA3用である場合は第一の検知板87が着排版位置センサ85を通過したことが検知された時に、排版送りモータ83をオフ動作させて停止し、排版ローラ対56の搬送動作を停止させる(ST34、ST35)。したがって、排版ローラ対56は孔版印刷用原紙Sが排版収納箱57に収容された後に無駄に動作することが無く、これによって一旦排版収納箱57に収容された孔版印刷用原紙Sが排版ローラ55に絡まって再び外へ出てくるような問題も生じない。その後、版胴2は上記基準位置に戻され(ST36、ST37)た後、上述の着版処理に供される(ST4)。この構成によれば、版胴2を交換した直後に直接製版動作を行なった場合でも、排版ローラ対56の動作を、版胴の種類に応じた時点で停止させることができる。したがって、排版ローラ対56を停止させる時点に関する情報は、製版印刷装置のディップスイッチ133及び135の設定に関連した情報として組み込む必要がなく、ディップスイッチの使用又は設定に拘らず、排版ローラ対56の動作を版胴の種類に応じたものに制御することができる。
【0046】
次に、別の具体例として、版胴2を交換した場合に、予め版胴2の種類を判別し、その判別情報に基づいて、排版時の排版ローラ55の動作量を制御する態様を、以下、図9及び図10に基づいて説明する。図9から明らかなように、この具体例は、製版処理(ST2)及び排版処理(ST3)が行われる前に、版胴種類検出処理(ST1)の段階を備えている点で、図6の制御と異なっている。
【0047】
この版胴種類検出処理(ST1)は、図10のフローチャートにしたがって行なうことができる。上記のように、図4に示された第二の検知板84又は第三の検知板86の第一の検知板87に対する相対位置は、版胴の種類に固有のものであるから、図10のフローチャートにしたがって、版胴の装着時に予めこの相対位置を検出することにより、版胴の種類を判別することができる。
【0048】
図10に示されるように、使用済みの孔版印刷用原紙Sが巻装された版胴2を製版印刷装置に装着した後、スタートボタンがユーザにより操作されることにより、版胴種類検出処理(ST1)が開始され、先ず第一の検知板87が着排版位置センサ85と重なる位置、すなわち、版胴2のクランプの枢軸16が真上を向いた基準位置に版胴2を配置させる(ST11及びST12)。そして、メインモータ3をオン動作させて版胴2を微速回転させるとともに、RAM202に格納された版胴2の周期情報T0及びT1の値を0に初期化し、T0のカウントを開始する(ST13)。そして、版胴2に設けられた第三の検知板86が、着排版位置センサ85を通過した時にT0のカウントを停止し、T0の時間を求める(ST14)とともに、このT0の時間が版胴周期よりも小さい場合(ST15)は、T1のカウントを開始し(ST16)、次に、第一の検知板87が着排版位置センサ85を通過した時(ST17)にT1のカウントを停止してT1の時間を求める(ST18)。このT1の時間は、版胴2の印刷領域の種類に固有のものであるから、T1の時間を、予めROM201に格納しておいた表1に示す版胴の種類とT1の時間との関係を参照して、版胴2の種類を検出することができる。一方、T0の時間が版胴周期以上である場合は、版胴2の種類を最大サイズ(例えば、A3)と判断する(ST15、ST19))。かくして、版胴2の種類が検知された後、版胴2は上記と同じ基準位置に戻され、版胴の回転が停止される(ST110及びST111)。なお、図10において、T0及びT1の時間は、版胴2の回転の始動から第三の検知板86が着排版位置センサ85を通過する前後の時間としたが、第二の検知板84が着排版位置センサ85を通過する前後の時間とすることもできる。このように、第二の検知板84又は第三の検知板86を用いて版胴の種類を判別する場合、ディップスイッチ133及び135の使用又は設定に拘らず、版胴2を装着するだけで版胴の種類が判別できるので好都合である。また、第一の検知板と第二又は第三の検知板との角度差を読み込むことで版胴の種類を知ることが可能となるので、その版胴種類の情報を操作パネルに表示させて、使用者がその表示に従って、給紙台に積載された用紙のうち使用可能な用紙サイズを容易に判断できるようにすることもできる。
【0049】
その後の排版処理(ST3)においては、図7及び図8にしたがって、上述のように排版ローラ対56の動作を制御することができるが、図10のフローチャートで版胴2の種類が判別できているので、版胴が排版終了位置に達したことを判断する際に(ST34)、予めROM201に格納させておいた表1に例示する版胴の種類と版胴の排版終了位置θとの関係を参照し、版胴2又はそのメインモータ3に連結されたエンコーダ(図示せず)で版胴の回転角度を監視しつつ、該エンコーダによって版胴が排版終了位置θに達したことが検出されたときに排版ローラ対56の動作を停止するようにしてもよい(ST35)。また、T0及びT1から第三の検知板86が着排版位置センサ85を通過した時の版胴の回転角度θの値を計算してRAM202に格納しておき、ROM201に格納させておいた表1を参照することなく、エンコーダによって版胴の回転角度がRAM202に格納されたθの値に達したことが検出されたときに排版ローラ対56の動作を停止するようにしてもよい(ST35)。この場合、θの値はA4、B4等の規格に相当するものでなくとよく、任意の印刷領域を備えた版胴に対応させて排版ローラ対56の回転を制御することができる。
【0050】
【表1】
Figure 0003729608
【0051】
次に、更に別の具体例として、版胴2の種類を、図11に示されるようなディップスイッチ133及び135の設定や、上記したスリットやバーコード等の版胴種類検出手段で判別し場合、その判別情報に基づいて、排版時の排版ローラ対56の動作を制御する態様を、以下、図11及び図12に基づいて説明する。この具体例は、図9に示されたフローチャートにしたがって行われる点では、前述の具体例と同様であるが、版胴種類検出処理(ST1)が図12のフローチャートによって行われる点で、図9の制御と異なっている。
【0052】
図12において、スタートボタンがユーザにより操作されることにより、版胴種類検出手段によって設定された版胴2の種類(ST120)がA3サイズ用であるか判断され(ST121)、これがA3サイズ用である場合は、予めROM201に格納させておいた表1に例示する版胴の種類と版胴の排版終了位置θとの関係を参照し、版胴の排版終了位置をθ=360°に設定する(ST122)。版胴2がA3サイズ用でない場合、これがB4サイズ用であるかどうか判断され、(ST123)、これがB4サイズ用である場合、上記と同様にROM201を参照し、版胴の排版終了位置をθ=328°に設定する(ST124)。版胴2がB4サイズ用でない場合、これがA4サイズ用であるかどうか判断され(ST125)、これがA4サイズ用である場合、上記と同様にROM201を参照し、版胴の排版終了位置をθ=290°に設定する(ST126)。版胴2がA4サイズ用でない場合、これがA4横サイズ用であるかどうか判断され(ST127)、これがA4横サイズ用である場合、上記と同様にROM201を参照し、版胴の排版終了位置をθ=240°に設定する(ST128)。版胴2がA4横サイズ用でない場合は、エラー処理され、適当な警告手段でこれを使用者に伝える。
【0053】
かくして、図12にしたがって版胴の種類が判別された後は、図9にしたがって以降の製版処理(ST2)、排版処理(ST3)等が行われる。排版処理(ST3)は、図7のフローチャートにしたがって行われ、版胴が排版終了位置に達したことを判断する際は(ST34)、版胴2又はそのメインモータ3に連結されたエンコーダ(図示せず)で版胴の回転角度を監視しつつ、版胴が図12のフローチャートで抽出した排版終了位置θに達したときに排版ローラ対56を停止させるようにすればよい(ST35)。
【0054】
【発明の効果】
本発明の製版印刷装置によれば、孔版印刷用原紙が搬送手段によって排版収納箱に全部収容される時点を検出する検出手段と、該検出手段に応答して搬送手段の搬送動作を停止させる制御手段とを設けることとしたので、印刷領域の異なるサイズの版胴が頻繁に交換使用された場合でも、搬送手段の動作を、版胴の種類に応じた排版終了時点で停止させることができる。したがって、搬送手段の無駄な動きを無くすことができるだけでなく、一旦排版収納箱に収容された原紙が搬送手段に絡まり、再び排版収納箱から出てくる等の不都合も防止できる。
【0055】
特に、孔版印刷用原紙の収容過程が版胴の回転角度と相関関係があることに着目し、孔版印刷用原紙が排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を検出する手段として、版胴の周縁に固定された第一の検知板と、この検知板から前記版胴の回転方向逆回りに前記回転角度だけ離隔させて版胴の周縁に固定された別の検知板と、両検知板を検出する静止したセンサとからなるものを採用する場合には、版胴の種類を判別する過程を要すること無く、版胴を交換した直後に直接製版動作を行なっても、上記搬送手段の動作を、版胴の種類に応じた時点で停止させることができる。
【0056】
また、上記のような別の検知板を設けなくとも、孔版印刷用原紙が排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を版胴の種類毎に予め情報として製版印刷装置に与えておき、版胴種類判別手段によって判別された版胴の種類に応じて、それに対応する上記回転角度を抽出できるようにし、版胴の回転角度を経時的に監視し、上記回転角度に達したことを条件として上記搬送手段の動作を停止するように構成することもできる。この場合、版胴の部品点数を増加させることなく本発明の目的を達成できる点で好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製版印刷装置の一実施例を示す図
【図2】同製版印刷装置に使用される版胴の構成を示す一部に断面を施した斜視図
【図3】(a)同製版印刷装置において原紙カッタ及び排版ローラ対のタイミング信号を出力する着排版位置センサの取付状態を示す版胴の斜視図(b)同着排版位置センサの部分拡大斜視図
【図4】図3の版胴の側面図
【図5】同製版印刷装置の制御系の一実施例を示すブロック図
【図6】同製版印刷装置の一連の動作の一例を概略的に示す動作フローチャート図
【図7】図6の排版処理の動作を示すフローチャート図
【図8】図7の排版処理の動作を示すタイムチャート図
【図9】同製版印刷装置の一連の動作の他の例を概略的に示す動作フローチャート図
【図10】図9における版胴種類検出処理の動作を示すフローチャート図
【図11】同製版印刷装置の制御系の他の実施例を示すブロック図
【図12】図11の制御系における版胴種類検出処理の動作を示すフローチャート図
【符号の説明】
1…製版印刷装置、2…版胴、56…排版ローラ対、57…排版収納箱、82…ボックスセットセンサ、84…第二の検知板、85…着排版位置センサ、86…第三の検知板、87…第一の検知板、133,135…ディップスイッチ、200…CPU、202…RAM、S…孔版印刷用原紙。

Claims (3)

  1. 異なるサイズの印刷領域を有する版胴を互いに交換して装着可能であり、装着された前記版胴の印刷領域に応じてロール状の製版済の孔版印刷用原紙を切断して前記版胴に巻装して印刷を行い、新たな原稿に基づく印刷に際しては、使用済の孔版印刷用原紙を前記版胴より剥ぎ取るとともに前記版胴が一回転する間に搬送手段により排版収納箱に搬送して全部収容させることにより廃棄する製版印刷装置において、
    前記製版印刷装置に装着された版胴に応じて前記搬送手段の動作時間を制御する制御手段を設け、当該制御手段は、前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点を検出する検出手段を備え、該検出手段の情報に応答して前記搬送手段の搬送動作を停止させることにより前記搬送手段の動作時間を制御し、
    前記検出手段は、版胴の種類を検出する手段と、該版胴に巻装された前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を検出する手段とからなり、
    前記版胴の種類を検出する手段は、版胴の周縁に固定された第一の検知板と、この検知板から前記版胴の回転方向逆回りに前記回転角度だけ離隔させて版胴の周縁に固定された別の検知板と、両検知板を検出する静止したセンサとからなり、
    前記版胴の回転角度を検出する手段は、前記センサが両検知板を検知することに基づいて求められる前記回転角度を記憶する記憶手段と、前記版胴の回転角度を監視すると共に前記記憶手段に記憶された前記回転角度まで前記版胴が回転したことを検出する版胴回転監視手段とからなり、
    前記制御手段は、該版胴回転監視手段の検出に応答して、前記搬送手段の搬送動作を停止させることを特徴とする製版印刷装置。
  2. 異なるサイズの印刷領域を有する版胴を互いに交換して装着可能であり、装着された前記版胴の印刷領域に応じてロール状の製版済の孔版印刷用原紙を切断して前記版胴に巻装して印刷を行い、新たな原稿に基づく印刷に際しては、使用済の孔版印刷用原紙を前記版胴より剥ぎ取るとともに前記版胴が一回転する間に搬送手段により排版収納箱に搬送して全部収容させることにより廃棄する製版印刷装置において、
    前記製版印刷装置に装着された版胴に応じて前記搬送手段の動作時間を制御する制御手段を設け、当該制御手段は、前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点を検出する検出手段を備え、該検出手段の情報に応答して前記搬送手段の搬送動作を停止させることにより前記搬送手段の動作時間を制御し、
    前記検出手段は、版胴の種類を検出する手段と、該版胴に巻装された前記孔版印刷用原紙が前記排版収納箱に全部収容される時点における版胴の回転角度を版胴の種類毎に記憶した記憶装置と、検出された版胴の種類に応じた回転角度を前記記憶装置から選択して記憶する別の記憶手段と、前記版胴の回転角度を監視すると共に選択された前記回転角度まで前記版胴が回転したことを検出する版胴回転監視手段とからなり、
    前記制御手段は、該版胴回転監視手段の検出に応答して、前記搬送手段の搬送動作を停止させることを特徴とする製版印刷装置。
  3. 前記版胴の種類を検出する手段は、版胴の周縁に固定された第一の検知板と、前記版胴の種類に応じて前記第一の検知板と異なった角度だけ離隔して版胴の周縁に固定される別の検知板と、両検知板を検出する静止したセンサとからなる請求項に記載の製版印刷装置。
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