JP3827480B2 - 自動運転建設機械およびその位置計測手段の校正方法 - Google Patents

自動運転建設機械およびその位置計測手段の校正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動運転を行う建設機械に係わり、特に、ダンプトラックやクラッシャ等の作業機械へ自動積み込み作業を行う自動運転建設機械およびその位置計測装置の校正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、砕石現場等において、油圧ショベル等の建設機械によるダンプトラックやクラッシャ等への積み込み作業は、ある決まった場所から土石を掘削し、ダンプトラックのベッセルやクラッシャのホッパ等の決まった場所へ放土するという単調な繰り返し作業である。このような単調な繰り返し作業は、オペレータにとって苦痛であり、人手を介在せずに自動的に行わせるという欲求が高まっている。
【0003】
従来、このような積み込み作業の自動化の一つの方法としては、掘削位置と放土位置とを教示して、これらの位置間で、油圧ショベルを走行させずに旋回作業を主とする繰り返し作業を行わせている。例えば、特開平9−195321号公報には、教示された動作を繰り返して、油圧ショベルの掘削から放土までの一連の作業を自動的に行わせる技術が開示されている。
【0004】
しかし、この従来技術では、掘削によるジャッキアップや旋回の慣性力等の原因により、自動運転ショベル自体が位置ずれしてしまうという可能性がある。また、ダンプトラックが毎回、同じ場所に停車するとは限らず、ダンプトラック上の放土すべき適切な位置に積み込むことが出来ない可能性がある。そこで、この問題を解決するために、自動運転ショベルにビデオカメラ等の撮像手段を設置し、撮像データからダンプトラック等の目標物としての作業機械の所定の放土位置を算出して放土することが考えられる。例えば、特開平10−88625号公報には、ホイールローダーにステレオビジョンシステムを塔載して、掘削目標場所までの距離を測定して掘削を行い、また、放土目標場所までの位置を測定して放土を行わせる技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような作業目標までの距離を測定して作業を行わせる場合、距離センサをどこに設置してもその測定結果を自動運転建設機械の制御系に反映させるためには、自動運転建設機械上における距離センサの位置を校正しておく必要がある。通常、この校正は建設機械の寸法からその位置を求めたり、外部に設けた校正装置によって校正を行ったりする必要がある。
【0006】
しかし、距離センサの位置を動かしたり、付け替えた時には校正を行わなければならない。この校正に手間がかかると建設機械の稼働率の低下につながるので、作業現場ではこの校正を平易にかつ迅速に行う必要がある。
【0007】
また、建設機械の寸法から校正を行う場合は、取り付ける建設機械の大きさが変わるとその校正値も変わるので、そのたびにシステムの変更を行う必要があり、この場合も稼働率の低下をきたすので、どのような建設機械の機種にも迅速に対応できる校正方法が必要となる。
【0008】
本発明の目的は、上記の間題点を鑑みてなされたものであり、自動運転建設機械本体上に校正のための基準点を設けることにより稼働現場での校正と建設機械の機種が変わることによる影響を受けない校正方法を可能にした自動運転建設機械およびその位置計測装置の校正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0010】
第1の手段は、教示して記憶された教示データを順次読み出して、油圧ショベルの掘削から放土までの一巡する作業を繰り返し行う自動運転建設機械において、前記自動運転建設機械本体上に設置される位置を計測する位置計測手段と、該位置計測手段によって掘削位置を計測し、計測された掘削位置によって教示された掘削位置を補正するとともに、前記位置計測手段によって放土位置を計測し、計測された放土位置によって教示された放土位置を補正する手段と、前記自動運転建設機械本体上または前記自動運転建設機械本体に取り付け可能に設けられ、前記自動運転建設機械本体上での互いの位置が既知である複数の基準点を備える手段とを備え、前記位置計測手段により前記基準点の位置を計測することにより、前記位置計測手段の前記自動運転建設機械に対する位置を校正可能にしたことを特徴とする。
【0011】
第2の手段は、第1の手段において、前記基準点を備える手段は、前記油圧ショベルのフロント部に設けられることを特徴とする。
【0012】
第3の手段は、第2の手段において、前記基準点を備える手段は、前記フロント部に取り付けられる校正用治具であることを特徴とする。
【0013】
第4の手段は、第1の手段ないし第3の手段のいずれか1つの手段おいて、前記位置計測手段は、少なくとも1台のカメラにより構成される視覚センサを備えることを特徴とする。
【0014】
第5の手段は、前記自動運転建設機械本体上に設置される位置を計測する位置計測手段と、該位置計測手段によって掘削位置を計測し、計測された掘削位置によって教示された掘削位置を補正するとともに、前記位置計測手段によって放土位置を計測し、計測された放土位置によって教示された放土位置を補正する手段と、前記自動運転建設機械本体上に設けられ、前記自動運転建設機械本体上での互いの位置が既知である複数の基準点とを備え、教示して記憶された教示データを順次読み出して、油圧ショベルの掘削から放土までの一巡する作業を繰り返し行う自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法において、前記位置計測手段により前記基準点の位置を計測することにより、前記位置計測手段の前記自動運転建設機械に対する位置を校正することを特徴とする。
【0015】
第6の手段は、教示して記憶された教示データを順次読み出して、油圧ショベルの掘削から放土までの一巡する作業を繰り返し行う自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法において、前記油圧ショベルを校正のための所定の姿勢にするステップと、前記油圧ショベルのフロントの各関節における角度を検出して自動運転建設機械本体の制御座標系から前記自動運転建設機械本体上での互いの位置が既知である複数の基準点を備える基準点座標系への第1の変換行列を求めるステップと、前記自動運転建設機械本体に設けられる撮影手段により前記基準点を撮像して前記基準点座標系から撮像座標系への第2の変換行列を求めるステップと、前記第1の変換行列と前記第2の変換行列から前記制御座標系から前記撮像座標系への第3の変換行列を求めるステップと、前記第3の変換行列の逆変換行列を求めるステップとからなることを特徴とする。
【0016】
第7の手段は、第5の手段または第6の手段のいずれか1つの手段において、前記位置計測手段の校正は、前記油圧ショベルのフロント部の姿勢を複数回変更して実施することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図1から図9を用いて説明する。
【0018】
図2は、本実施形態に係わる自動運転建設機械およびその作業形態の一例を示す図である。
【0019】
同図において、1は後述する土石貯留所4に貯留された土石41を掘削して後述するダンプトラック3に放土する自動運転建設機械の一例としての自動運転ショベル、2は自動運転ショベル1から遠隔の位置に配置され自動運転ショベル1を遠隔操作する遠隔操作装置、3は土石41が積み込まれるベッセル31を備え、自動運転ショベル1から放土された土石を積み込み運搬するダンプトラック、4は土石貯留所、42は土石貯留所4の範囲を示すために設け た目印である。
ここで、自動運転ショベル1は、さらに走行体11と、走行体11上に旋回可能に設けた旋回体12と、旋回体12に俯仰動可能に設けたブーム14と、ブーム14の先端に回動可能に設けたアーム15と、アーム15の先端に回動可能に設けたバケット16と、旋回体12とブーム14との俯仰角を検出する角度センサ17と、ブーム14とアーム15との回動角を検出する角度センサ18と、アーム15とバケット16との回動角を検出する角度センサ19と、旋回体12の旋回角を検出する角度センサ60と、旋回体12に設けた運転台13と、運転台13の屋上に設けたダンプトラック3の積み込み場所と土石貯留所4を撮像するために設けたビデオカメラ61と、ビデオカメラ61を水平方向及び垂直方向に旋回可能にする雲台62と、自動運転ショベル1と遠隔操作装置2との間で各種のデータの送受信を行う無線機63とから構成されている。
【0020】
なお、本実施形態では、ビデオカメラ61を運転台13の屋上に設置したが、撮像に適した場所であるならば自動運転ショベル1のどこに設置してもよい。
【0021】
図1は、本実施形態に係る自動運転建設機械の主として再生動作時の制御機構を示すブロック図である。
【0022】
なお、同図において図2に示す同一符号の箇所は同一箇所を示す。
【0023】
同図において、10は自動運転ショベル1に搭載される装置の範囲を示し、100は主としてコンピュータで構成される自動運転を行うための各種の制御を行う自動運転コントローラ、101は後述するサーボ制御部1006から出力する駆動信号によって駆動される補助制御弁、102は補助制御弁101から出力される油圧信号によって制御され、後述するアクチュエータ103に流入する油量を制御する主制御弁、103は自動運転ショベル1の旋回体12、ブーム14、アーム15およびバケット16の各シリンダおよび旋回モータを作動するためのアクチュエータ、104は後述するサーボ前処理部1005へ補正値を出力する補正値計算部、1044は後述する位置計測部1041で取り込まれる画像等を確認するモニタ、64は雲台62の俯仰角度と旋回角度を検出して、これらを制御する雲台制御部、65は雲台制御部64を介してオペレーターが雲台の俯仰角度と旋回角度を操作する雲台操作部、66は再生動作時の作業位置の教示時に、後述する教示位置格納部1001に教示位置データおよび教示コマンド格納部1002に教示コマンドをそれぞれ格納させる教示操作部である。
【0024】
さらに、自動運転コントローラ100は、教示時に教示操作部66による教示操作に従って作成された教示位置データと各教示位置での雲台62の教示位置データを記憶する教示位置格納部1001と、教示時に作成された教示コマンドを記憶する教示コマンド格納部1002と、教示コマンド格納部1002からの教示コマンドをシーケンシャルに読み出し、教示位置出力部1004に教示位置データを出力させるための指令信号を出力すると共に、教示位置データ間の移動速度等の指令信号を出力するコマンドインタプリタ部1003と、コマンドインタプリタ部1003からの指令に従って教示位置格納部1001に格納されている教示位置データを出力する教示位置出力部1004と、教示位置出力部1004から出力される教示位置データを補間処理して補間された位置データに後述する補正値算出部1043から出力される補正値を加算して目標位置データを出力するサーボ前処理部1005と、サーボ前処理部1005からの入力値と現在位置演算部1007からの帰還値とを比較してその偏差を補正する駆動信号を補助制御弁101に出力するサーボ制御部1006と、角度センサ17〜19,60からの検出信号に基づいて自動運転ショベル1の現在位置を演算する現在位置演算部1007と、から構成される。
【0025】
また、補正位置計算部104は、ビデオカメラ61により撮像した画像信号を取り込み、コマンドインタプリタ部1003や教示操作部66からの指令により目標位置を計測する位置計測部1041と、自動運転ショベル1とダンプトラック3との教示時の位置関係および自動運転ショベル1と土石貯留所4との教示時の位置関係を記憶する基準教示位置格納部1042と、コマンドインタプリタ部1003からの指令による位置計測部1041の計算結果と基準教示位置格納部1042に格納されているの基準位置とにより目標位置の補正値を算出する補正値算出部1043と、から構成される。
【0026】
また、遠隔操作装置2は、再生動作時に、後述するコマンドインタプリタ部1003に自動運転ショベル1の再生動作の起動指令または停止指令を出力する再生操作部21と、前記指令を車載装置10に送信する無線機22とから構成される。
【0027】
ここで、教示時は、オペレーターは、教示操作部66によって自動運転ショベル1の姿勢を教示すると共に、自動運転ショベルが掘削動作に入る前には放土位置がモニタ1044に映し出されるように、また、放土動作に入る前には掘削位置がモニタ1044に映し出されるように、雲台操作部65により雲台62の姿勢を操作する。この時の姿勢は雲台の教示位置として教示位置格納部1001に記憶される。
【0028】
次に、図1に示す位置計測部1041における位置計測の処理手順を図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0029】
再生動作時、ビデオカメラ61によって撮像された画像信号は、位置計測部1041に入力される。位置計測部1041に取り込まれた画像信号は、ステップ301において、フィルタでノイズ除去され、ステップ302でエッジ抽出のオペレータを用いてエッジの抽出が行われる。次に、ステップ303では抽出したエッジからハフ変換等の手法を用いて直線の抽出を行う。ステップ304においてはステップ303で抽出した直線とステップ302で抽出したエッジとから、画像内の線分の端点と交点を検出する。次に、ステップ305において、あらかじめ登録してある対象物のモデルとステップ304で得られた線分の情報とから対象物の形状の認識を行う。形状の認識が出来ると、ステップ306において、ベッセル41上の特徴点の位置を算出する。
【0030】
ここで、位置計測部1041が認識したベッセル41の形状および特徴点S1,S2,S3,S4の例を図4に示す。
【0031】
また、特徴点抽出を簡略化するためにダンプトラック3のベッセル31に特徴点を明確にするための目印として光源等を取り付けて、明るさの違いによって特徴点を抽出するようにしてもよい。
【0032】
ここで、上記の特徴点の算出は、図5に示すように、一般に、少なくともベッセル31等の対象物の3点の特徴点間の距離が既知であって、ビデオカメラ61で撮像した画面内でのこれらの点の位置s1〜s4が解れば、後述する公知の計算方法によって各点の空間での位置を求めることが出来る。
【0033】
同図において、70に示すXo,Yo,Zoはベッセル41の目標物に設定した目標物座標系であり、この座標系70は特徴点の座標を表わすことが出来れば空間中のどこにとってもよいが、ここでは特徴点S1〜S4のうちの1つである点s1を目標物座標系の原点としている。71に示すXc,Yc,Zcはカメラ61のレンズ中心を原点としたカメラ座標系である。72に示すXw,Yw,Zwは自動運転ショベル1を自動制御するための基準となる制御座標系である。
【0034】
なお、前述の公知の計算方法としては、大村等によって発表された電子情報通信学会論文誌D−IIVo1.J72−D−IINo.9pp1441−1447が知られている。
【0035】
一般的に、座標系同士の位置関係は4行4列の同次変換行列で表すことができる。以下に、本実施形態に係る座標系同士の位置関係を表わす4行4列の同次変換行列について説明する。
【0036】
図5において、目標物座標系70からカメラ座標系71への変換行列をcHo、カメラ座標系71から制御座標系72への変換行列をwHc、目標物座標系70から制御座標系72への変換行列をwHoとすると、各変換行列間の関係は、
wHo=wHc×cHo …(1)
で表わすことが出来る。
【0037】
この変換行列は、例えば、目標物座標系70での任意の点の座標を(xo,yo,zo)とし、同じ点が制御座標系72で(xw,yw,zw)という座標で表わせる時、
【数1】
Figure 0003827480
という関係が成り立つ。
【0038】
前述した公知の計算方法を用いれば、目標物座標系70上の配置が既知である基準点とカメラで撮像した基準点の画像から3次元空間上での基準点の座標が求まるので、(1)式における目標物座標系70からカメラ座標系71への変換行列cHoを求めることが出来る。また、カメラ座標系71から制御座標系72への変換行列wHcは、カメラの車体上の設置場所によって求まるが後述する方法によって校正を行う。このようにして変換行列cHoと変換行列wHcが求まると、(1)式により、目標物座標系70から制御座標系72への変換行列wHoが求まり、その結果、目標物と制御座標系の位置関係を求めることが出来る。
【0039】
次いで、ステップ307において、算出された特徴点の位置情報からカメラ座標系71における目標位置を算出する。次いで、ステップ308において前述した方法で算出した校正値を基にカメラ座標系71から制御座標系72への変換を行って制御座標系72における目標位置を算出する。
【0040】
掘削位置の抽出については、図6に示すように、土石貯留所4の左右にその範囲を示すための4つの特徴点S1’,S2’,S3’,S4’をもった目印42を設置する。ここでも目印42の位置関係は既知とすることが出来るので、目印42をビデオカメラ61により撮像し、前記と同様の方法により土石貯留所4の位置を算出することができる。
【0041】
自動運転を行う際には、以上のようにして計測した目標位置と基準教示位置格納部1042に格納している基準位置とを補正値算出部1043で比較して補正値を算出する。算出した補正値をサーボ前処理部1005に補正値として与えることにより位置補正をしながら作業を行う。
【0042】
次に、(1)式における変換行列wHoを求める方法、即ち、ビデオカメラ61の位置を校正する方法について図7から図9を用いて説明する。
【0043】
図7はバケット16に校正用治具を取り付けた自動運転ショベルを示す図であり、図8は図7に示すバケット16付近の拡大図である。
【0044】
これらの図において、161は校正時にバケット16に取り付けられる校正用の治具、1613は治具161上に原点を持つ治具座標系(Xs,Ys,Zs)、1611,1612は両者が交差する点を治具座標系の原点として示すための線、1614は治具161の表面に施され、それぞれの配置が既知であるマークである。
【0045】
なお、図7の各座標系は座標軸が2本しか記載されていないが、残りの軸は右手系でとると考える。
【0046】
また、マーク1614には十字の図形が用いられているが、このマーク1614は画像処理により検出することができ、また、各マーク1614の配置が分かるようなものであればどのような形状でもよい。治具座標系(Xs,Ys,Zs)が設定されると、各マーク1614の原点からの配置を確定することができる。
【0047】
治具161はバケット16に固定してあり、バケット16に対する取り付け位置は既知であり、また、この治具161は校正の時にだけ取り付け、通常の作業を行っている時は外ずしておく。
【0048】
この治具161上のマーク1614の位置は、バケット16への取り付け位置が既知であるので、フロント部の各関節に取り付けてある角度計17〜19の出力から、ショベル本体に対するそれぞれの位置、即ち、制御座標系72における治具161上のマーク1614の位置が既知となる。即ち、制御座標系72から治具座標系1613への変換行列sHwは治具161の取り付け位置とフロントの角度より求まる。
【0049】
一方、治具161を本実施形態に係る位置計測装置のカメラ61で撮影し、前述の方法にて位置計測を行うと治具座標系1613からカメラ座標系71への変換行列cHsを求めることが出来る。
【0050】
従って、上記の2つの変換行列sHw,cHsから以下の式により制御座標系72からカメラ座標系71への変換行列cHwを求めることができる。
【0051】
cHw=cHs×sHw …(3)
ここで、wHc=cHw−1 …(4)
であるので、(3)式と(4)式により変換行列wHcが求まり、(1)式において、変換行列wHcおよび変換行列cHoが求まることにより、制御座標系72とカメラ座標系71の位置関係を表わす変換行列wHoを求めることができる。
【0052】
ここで、上記の変換行列wHcを求める、即ち、制御座標系72に対するカメラ座標系71の校正に係わる処理手順を図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0053】
まず、ステップ901において、フロントを校正の姿勢に移動させる。校正の姿勢は治具161上のマークがカメラ61で撮影した画面内に入っていればどのような姿勢でも良いが、出来るだけ光軸と治具161が垂直になるように、即ち、画面と治具161の面が平行となるような姿勢が望ましい。次に、ステップ902において、校正の姿勢の状態のフロントの姿勢を、各関節に取り付けてある角度計から検出する。次に、ステップ903において、ステップ902で検出したフロントの姿勢より制御座標系72から治具座標系1613への変換行列であるsHwを算出する。次にステップ904において、治具161の画像を取り込む。次にステップ905において撮像した治具161の画像から線分を抽出し交差する線分であるマーク1614の画面上の座標を抽出する。次にステップ906において、既知である治具座標系1613上のマーク1614の座標とステップ905で抽出した画面上のマークの座標から前述の公知の計算方法によって空間上のマーク1614の座標を求め、その結果から治具座標系1613からカメラ座標系71への変換行列cHsを算出する。次にステップ907において、ステップ903で算出した制御座標系72から治具座標系1613への変換行列sHwとステップ906で算出した治具座標系1613からカメラ座標系71への変換行列cHsを(3)式へ代入して制御座標系72からカメラ座標系71への変換行列cHwを算出する。次にステップ908において、ステップ907で算出した制御座標系72からカメラ座標系71への変換行列cHwを(4)式へ代入して、カメラ座標系71から制御座標系72への変換行列wHcを算出する。
【0054】
次にステップ909においてその計算結果を保存する。保存した変換行列wHcは、図3に示す再生動作時のフローチャートのステップ308における(1)式による演算に使用する。
【0055】
以上のような手順により、実際の取り付け位置から校正した位置関係を求めることが出来る。
【0056】
本実施形態では、校正のために取る姿勢を一つにしているが、図9に示すフローチャートのステップ905の抽出が終わったところでフロントの姿勢を変更し、処理を繰り返しサンプルする点数を増やすことにより結果の冗長性を増すことが出来る。
【0057】
また、本実施形態では、校正用の治具161をバケット16に取り付けているが、油圧ショベル1上のその他の部位に治具を取り付けて校正を行うことも出来る。
【0058】
さらに、本実施形態では、バケット16に治具161を取り付けて校正を行っているが、治具を取り付けずにバケット16そのものの特徴点、例えば、爪の先やバケットの縁を抽出して算出することにより、校正を行うこともできる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、位置計測手段により自動運転建設機械本体に設けた基準点の位置を計測することにより、位置計測手段の自動運転建設機械に対する位置を校正することができるので、平易な手段で位置計測手段の校正を行うことができ、自動運転建設機械の稼働率を低下させずにメンテナンスを行うことができる。
【0060】
また、制御対象となるフロント部に基準点を設けたので、制御座標系に対する基準点の位置を校正するために別途計測する必要がなく、建設機械の機種によって計測方法を変更する必要がなくなり、機種や取り付け位置を変更しても迅速に校正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動運転建設機械の主として再生動作時の制御機構を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係わる自動運転建設機械およびその作業形態の一例を示す図である。
【図3】図1に示す位置計測部1041における位置計測の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す位置計測部1041が認識したベッセル41の形状および特徴点S1,S2,S3,S4を示す図である。
【図5】図2に示すベッセル31等の目標物に設定した目標物座標系70、テレビカメラ61のレンズ中心を原点にしたカメラ座標系71、および自動運転ショベルを自動運転するための基準となる制御座標系72を示す図である。
【図6】図1に示す位置計測部1041が土石貯留所4の特徴点S1’,S2’,S3’,S4’として認識する目印42を示す図である。
【図7】本実施形態に係る治具161がバケット16に取り付けられた自動運転ショベル1を示す図である。
【図8】図7に示す治具161が取り付けられたバケット16付近の拡大図である。
【図9】本実施形態に係る位置計測装置の制御座標系72に対するカメラ座標系71の校正に係る処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動運転建設機械本体
10 車載装置
1001 教示位置格納部
1002 教示コマンド格納部
1003 コマンドインタプリタ部
1004 教示位置出力処理部
1005 サーボ前処理部
1006 サーボ制御部
1007 現在位置演算部
101 補助制御弁
102 主制御弁
103 アクチュエータ
104 補正位置計算部
1041 位置計測部
1042 基準位置格納部
1043 補正値算出部
1044 モニタ
16 バケット
161 校正用治具
2 遠隔操作装置
21 再生操作部
22,63 無線機
3 ダンプトラック
31 ベッセル
4 土石貯留所
41 土石
42 土石貯留範囲目印
61 ビデオカメラ
62 雲台
64 雲台制御部
65 雲台操作部
66 教示操作部

Claims (7)

  1. 教示して記憶された教示データを順次読み出して、油圧ショベルの掘削から放土までの一巡する作業を繰り返し行う自動運転建設機械において、
    自動運転建設機械本体上に設置される位置を計測する位置計測手段と、該位置計測手段によって掘削位置を計測し、計測された掘削位置によって教示された掘削位置を補正するとともに、前記位置計測手段によって放土位置を計測し、計測された放土位置によって教示された放土位置を補正する手段と、前記自動運転建設機械本体上または前記自動運転建設機械本体に取り付け可能に設けられ、前記自動運転建設機械本体上での互いの位置が既知である複数の基準点を備える手段とを備え、前記位置計測手段により前記基準点の位置を計測することにより、前記位置計測手段の自動運転建設機械に対する位置を校正可能にしたことを特徴とする自動運転建設機械。
  2. 請求項1において、
    前記基準点を備える手段は、前記油圧ショベルのフロント部に設けられることを特徴とする自動運転建設機械。
  3. 請求項2において、
    前記基準点を備える手段は、前記フロント部に取り付けられる校正用治具であることを特徴とする自動運転建設機械。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1つの請求項おいて、
    前記位置計測手段は、少なくとも1台のカメラにより構成される視覚センサを備えることを特徴とする自動運転建設機械。
  5. 自動運転建設機械本体上に設置される位置を計測する位置計測手段と、該位置計測手段によって掘削位置を計測し、計測された掘削位置によって教示された掘削位置を補正するとともに、前記位置計測手段によって放土位置を計測し、計測された放土位置によって教示された放土位置を補正する手段と、前記自動運転建設機械本体上に設けられ、前記自動運転建設機械本体上での互いの位置が既知である複数の基準点とを備え、教示して記憶された教示データを順次読み出して、油圧ショベルの掘削から放土までの一巡する作業を繰り返し行う自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法において、
    前記位置計測手段により前記基準点の位置を計測することにより、前記位置計測手段の前記自動運転建設機械に対する位置を校正することを特徴とする自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法。
  6. 教示して記憶された教示データを順次読み出して、油圧ショベルの掘削から放土までの一巡する作業を繰り返し行う自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法において、
    前記油圧ショベルを校正のための所定の姿勢にするステップと、前記油圧ショベルのフロントの各関節における角度を検出して自動運転建設機械本体の制御座標系から前記自動運転建設機械本体上での互いの位置が既知である複数の基準点を備える基準点座標系への第1の変換行列を求めるステップと、前記自動運転建設機械本体に設けられる撮影手段により前記基準点を撮像して前記基準点座標系から撮像座標系への第2の変換行列を求めるステップと、前記第1の変換行列と前記第2の変換行列から前記制御座標系から前記撮像座標系への第3の変換行列を求めるステップと、前記第3の変換行列の逆変換行列を求めるステップとからなることを特徴とする自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法。
  7. 請求項5または請求項6のいずれか1つの請求項において、前記位置計測手段の校正は、前記油圧ショベルのフロント部の姿勢を複数回変更して実施することを特徴とする自動運転建設機械に設けられる位置計測手段の校正方法。
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