JP3825327B2 - 木質板エッジ用化粧シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、木質板エッジ用化粧シートに関し、更に詳しくは、建築材料、家具、電気製品などに用いられる、MDF(中質繊維板)、パーチクルポード、積層板等の化粧木質板を製造するに際し、木口に貼り付けて使用される木質板エッジ用化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、木口に貼り付けて使用される木質板エッジ用化粧シートは、ポリ塩化ピニル樹脂(PVC)を使用して製造されていた。しかしながら、ポリ塩化ピニル樹脂は塩素を含むため、廃棄処分するために焼却すると、有害な塩酸ガスやダイオキシンを発生するという問題点があった。このような問題点を回避するために、塩素を含まず、しかも、ポリ塩化ピニル樹脂と同等の性能と価格とを有する木質板エッジ用化粧シートの開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
塩素を含まない樹脂として、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体(ABS)、エチレングリコール及びシクロヘキサンジオールとテレフタル酸との共重合体(PETG)樹脂等が従来より使用されている。しかし、これらの樹脂はポリ塩化ピニル樹脂に比較して高価であり、また、ABS樹脂は焼却により猛毒のシアン化水素ガスを発生するという問題点あった。また、塩素を含まず、かつ、ポリ塩化ピニル樹脂と同等の価格の樹脂としてオレフィン樹脂があるが、オレフィン樹脂シートはカッティング性(以下、「スリット加工性」ともいう。)が悪く、切断面が平滑にならないという問題点があった。また、シート加工性、スリット加工性、貼り加工性、接着力、ブロツキング性等の点でも問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、焼却しても有害な物質を発生せず、しかも、切断加工性、シート加工性、スリット加工性、貼り加工性、接着力及びブロツキング性が良好な木質板エッジ用化粧シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の木質板エッジ用化粧シートは、木質板の木口に貼り合わせて使用されるポリオレフィン系樹脂を含有する合板用化粧シートであって、前記ポリオレフィン系樹脂としてのポリプロピレン樹脂と、タルクとを含有し、前記ポリプロピレン樹脂のJIS K6758による23℃に於ける曲げ弾性が1300MPa以上であり、JIS K6758による230℃に於けるメルトフローレートが0.5〜10g/10分であることを特徴とする。
【0006】
このようなポリプロピレンを使用することにより、温度変化による収縮が大きくなり、木質板から剥離し難くなると共に、スリット加工時にフィルムが変形し難くなる。しかも、木質板の切断面を平坦にすることが可能となる。また、タルクを含有することにより、カッティング性がさらに向上し、スリット加工時の切断面を平坦にすることができる。
【0007】
また、本発明の木質板エッジ用化粧シートは、上述の木質板エッジ用化粧シートを基材シートとし、この基材シートの少なくとも一方の面に2層のプライマー層を形成し、前記基材シート上に形成された第1プライマー層は架橋型の樹脂を含有し、該第1プライマー層上に形成された第2プライマー層は非架橋型の樹脂からなることを特徴とする。
【0008】
このようにシートの少なくとも一方の面に2層のプライマー層を形成した構成とすることにより、温度変化が生じても容易に剥離しない木質板エッジ用化粧シートが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明の木質板エッジ用化粧シートに使用し得るポリオレフィン樹脂は、温度変化による寸法変化が大きく、曲げ弾性の高いポリプロピレン樹脂である。具体的には、JIS K6758による23℃に於ける曲げ弾性が1300MPa以上であるポリプロピレン樹脂が好適に使用される。ポリプロピレン樹脂の曲げ弾性が1300MPaより低いと、樹脂の結晶性が低くなるため温度変化による収縮が小さくなり、木質板から剥離し易くなるので好ましくない。また、ポリプロピレン樹脂が柔らかいために、スリット加工時にフィルムが変形し易く、木質板の切断面が凹凸になるので好ましくない。
【0010】
本発明に於けるポリプロピレン樹脂の組成は、ポリプロピレン単独重合体又はエチレンを2重量%以下で含有した共重合体であってもよい。エチレンの含有量が2重量%より多いと、曲げ弾性が1300MPa以下になってしまうので好ましくない。
【0011】
また、本発明に於けるポリプロピレン樹脂として、JIS K6758による230℃に於けるメルトフローレート(MFR)が0.5〜10g/10分のものが用いられる。メルトフローレートが0.5g/10分より低いと粘度が高くなって表面平滑性が悪くなり、シート加工が困難となるので好ましくない。また、メルトフローレートが10g/10分より高いと粘度が低くなり、シートの幅縮みが大きくなり、シート加工が困難となるので好ましくない。
【0012】
また、本発明の木質板エッジ用化粧シートでは、タルクを添加することにより、カッティング性がさらに向上し、スリット加工時の切断面が平滑になる。また、タルクの添加量は、上記ポリオレフィン樹脂100重量部に対して3〜25重量部であることが好ましい。タルクの添加により、以下のような効果が発揮される。即ち、スリット加工時においては途中で加工速度を変化させることがあるが、カッティング性が悪いとスリット加工の速度が変化した際にシートにかかる張力が変化し、シートが弛んで切断面がキザキザになり易い、しかし、タルクを添加することにより、このようなな問題点は全く改善される。タルクの添加量が3重量部より少ないとカッティング性が低下し、25重量部より多いとシートの機械物性が脆くなり、木質板に貼り合せた後の定寸カット又は幅トリミングに於いて欠け易くなるので好ましくない。また、タルクの平均粒子径は、1〜15μmであることが好ましい。平均粒子径が1μmより小さいと粉砕により調製するのが難しくなり、また、上記範囲を外れるものは入手が困難である。
【0013】
本発明の一実施形態では、上述の木質板エッジ用化粧シートを基材シートとし、その基材シートの少なくとも一方の面に2層のプライマー層が形成される。通常、木質板エッジ用化粧シートは、汎用のエチレン酢酸共重合体樹脂又はウレタン系樹脂等のホットメルト接着剤を用いて木口に貼り合せられるが、この接着剤に接着するように、化粧シートの少なくとも一方の面にコロナ放電処理等が行われ、塗れ指数を38dyn/cm以上にした後、第1プライマー層が塗工され、更にその上に第2プライマー層が塗工される。
【0014】
上述のホットメルト接着剤は、200℃以上に加熟溶融して塗工されるが、接着剤の温度で上層のプライマ−が溶融して接着剤と混合することにより強固な接着力を発揮する。そのため、第2プライマーとしては、上記のホットメルト接着剤と相溶性の良いエチレン酢酸ビニル(EVA)系共重合体樹脂とウレタン樹脂とをブレンドしたものが好適に用いられる。架橋剤を添加すると、ウレタン樹脂が架橋することにより融点が高くなりホットメルト接着剤の温度で溶融しなくなるのでホットメルト接着剤との接着力が劣ってしまう。そのため、本発明では架橋剤は使用されない。
【0015】
エチレン酢酸共重合体樹脂としては、100重量部中の酢酸ビニルの含有量が30〜70重量部であるものが好ましく、また、JIS K6730による190℃に於けるメルトフローレートが40〜500g/10分であるものが好ましい。酢酸ビニル含量が30重量部より低いと接着力が不足し、70重量部より多いとベタツキが多くシートに塗工し巻き取った後にフロッキングが発生し易くなるので好ましくない。また、メルトフローレートが40g/10分より低いと溶剤への溶解性が悪くなり、塗工するのに不便となり、メルトフローレートが500g/10分より高いとベタツキが多くなり、シートに塗工し巻き取った後にブロッキングが発生し易くなるので好ましくない。
【0016】
上述のポリウレタン樹脂は、ポリオール、ジイソシアネート及び硬化剤としてのp−フェニレンジアミン系化合物により構成されるものが好適に用いられる。ポリオールの例としては、ブチレンアジペート、エチレンアジペート、エチレン・ブチレンアジペート等が挙げられるが、特にブチレンアジペート(PBA)が好適に用いられる。ジイソシアネートの例としては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニレンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート等が用いられるが、特にMDI及びHDIが好適に用いられる。硬化剤の例としては、エチレンジアミン、4,4’−メチレンビス−(2−クロルアニリン)(MOCA)、トリメチレンジ−p−アミノベンゾエート等が用いられるが、特にMOCAが好適に用いられる。
【0017】
ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は10万〜25万のものが好適に用いられる。ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が10万より小さいと、ベタツキが多くなり、シートに塗工し巻き取った後ブロッキングが発生し易くなるので好ましくない。また、ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が25万より大きいと、融点が高くなり、ホットメルト接着剤で接着するときに溶融せず、接着性が低下するので好ましくない。
【0018】
第2プライマー層には、上記エチレン酢酸共重合体樹脂が30〜70重量部、上記ポリウレタン樹脂が70〜30重量部で混合されたものが使用される。エチレン酢酸共重合体樹脂の含有量が30重量部より低くウレタン樹脂の含有量が70重量部より高いと、ホットメルト接着剤への接着性が低下するので好ましくない。また、エチレン酢酸共重合体樹脂の含有量が70重量部より高くウレタン樹脂の含有量が30重量部より低いと、ウレタン系ホットメルト接着剤への接着性が低下するばかりか、第1プライマー層ヘの接着性が低下するので好ましくない。
【0019】
更に、第2プライマー層には、シートに塗工して巻き取った後にブロッキングが生ずるのを防止するために、第2プライマー層を構成する樹脂100重量部に対してシリカ(珪酸塩)を8〜20重量部で添加することが好ましい。シリカの添加量が8重量部より低いと、塗工層のベタツキが多くなり、ブロッキングを防止する効果が発揮されなくなる。また、20重量部より多いと、シリカの分散が悪くなり、凝集塊が多数存在して異物となり、外観が悪くなるばかりか、接着力が低下するので好ましくない。
【0020】
第2プライマー層に添加されるシリカの平均1次粒子径は、10〜10000nmであることが好ましい。現在販売されているシリカの平均1次粒子径は、いずれもこの範囲内に入る。平均1次粒子径が10nmより小さいと、凝集しやすく分散が困難となり、10000nmより大きいと、第2プライマー層の厚さに対して粒子が大き過ぎ、第2のプライマー層の表面からシリカ粒子の頭が高く出過ぎることとなり、接着剤との接触面積が小さくなり、接着性が低下するので好ましくない。
【0021】
第2プライマー層を構成する樹脂とシリカとは、適切な溶剤に混合されて塗工される。溶剤は、第2プライマー層を構成する樹脂が溶融し、かつ、シリカが分散し易く、塗工後シートの耐熱性の範囲内で乾燥するものなら何でも使用することができる。このような溶剤の例として、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル等を単独で又は2種類以上混合して用いることができる。
【0022】
化粧木質板は建材や家具に使用されるので、木質板エッジ用化粧シートには強固な接着力が要求される。しかし、シート状のポリプロピレンは接着性に乏しいため、表面をコロナ放電処理して水酸基、アルデヒド基、カルボキシル基などを導入して接着力を付与している。しかし、これらの基は表面に点在しているだけであるので、エチレン酢酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂等が有する極性基だけでは接着力が不足してしまうこととなる。そのため、イソシアネート、エポキシ等の架橋剤を用いコロナ放電処理されたポリプロピレンのシート表面の官能基とプライマー樹脂の官能基とを化学結合させて接着力を高める必要がある。ところが、第2プライマーに架橋剤を添加すると、前述のように融点が高くなってしまう。そこで、本発明に於いては、ポリプロピレンシートと第2プライマー層と間に、ポリプロピレンシートと強固に接着すると共に、第2のプライマーとも接着性が良好な第1のプライマー層が設けられる。
【0023】
第1のプライマー層は、ポリエステルオールとジイソシアネートから調製されるポリウレタン樹脂を主成分としている。使用し得るポリエステルオールとしては、ブチレンアジペート、エチレンアジペート、エチレン・ブチレンアジペート等が挙げられるが、特にブチレンアジペートが好適に使用される。使用し得るジイソシアネートとしては、トリレンジイリシアネート、4、4’−ジフェニレンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)イソホロンジイソシアネート(IPDI)等が用いられるが、特にMDI、HDIが好適に用いられる。ポリウレタン樹脂の好ましい重量平均分子量は5万〜25万である。重量平均分子量が5万より小さいと、ベタツキが多くなり、シートに塗工し巻き取った後にブロッキングが生じやすくなるので好ましくない。また、重量平均分子量が25万より大きいと、溶解性が悪くなり塗工に不便となるので好ましくない。
【0024】
第1プライマー層には、シートに塗工して巻き取った後にブロッキングが生ずるのを防止するために、第1プライマー層を構成する樹脂100重量部に対してシリカ(珪酸塩)を8〜20重量部で添加することが好ましい。シリカの添加量が8重量部より低いと、塗工層のベタツキが多くなり、ブロッキングを防止する効果が発揮されなくなる。また、20重量部より多いと、シリカの分散が悪くなり、凝集塊が多数存在して異物となり、外観が悪くなるばかりか、接着力が低下するので好ましくない。
【0025】
第1プライマー層に添加されるシリカの平均1次粒子径は、10〜10000nmであることが好ましい。前述のように、現在販売されているシリカの平均1次粒子径は、いずれもこの範囲内に入る。平均1次粒子径が10nmより小さいと、凝集しやすく分散が困難となり、10000nmより大きいと、第1プライマー層の厚さに対して粒子が大き過ぎ、第1のプライマー層の表面からシリカ粒子の頭が高く出過ぎることとなり、第2プライマー層との接触面積が小さくなり、接着性が低下するので好ましくない。
【0026】
第1プライマー層を構成する樹脂とシリカは、適切な溶剤に混合されて塗工される。溶剤は、第1プライマー層を構成する樹脂が溶融し、かつ、シリカが分散し易く、塗工後シートの耐熱性の範囲内で乾燥するものなら何でも使用することができる。このような溶剤の例として、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル等を単独で又は2種類以上混合して用いることができる。
【0027】
第1プライマー層に於けるポリウレタン樹脂の架橋剤としては、トリイソシアネート系のものを使用することができる。具体的には、トリフェニルメタンジイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフオスフェート、トリメチルプロパノールとヘキサメチレンジイソシアネートのウレタンアダクト体、トリメチルプロパノールとトリレンジイリシアネートのウレタンアダクト体、トリメチルプロパノールとイリホロンジイソシアネートのウレタンアダクト体、ヘキサメチレン−1−アミノ−6−イソシアネートとヘキサメチレンジイソシアネートとのビュレット変性体、ヘキサメチレン−1−アミノ−6−イソシアネートとヘキサメチレンジイソシアネー卜とのビュレット変性体等が用いられる。好適には、ウレタンアダクト体やビュレット変性体が用いられる。
【0028】
架橋剤は、第1プライマー層を構成する樹脂100重量部に対して5〜20重量部で添加される。架橋剤の添加量が5重量部より少ないと、接着力が不足し、20重量部より多いと硬化後に第1プライマー層が硬くなり、割れ易く接着力が低くなってしまうので好ましくない。架橋剤も、適切な溶剤で希釈してポリウレタン樹脂溶液と混合して使用することができ、溶剤としては、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルエチルイソブチルケトン、酢酸エチル等を単独で又は2種類以上混合して用いることができる。ウレタン樹脂溶液と架橋剤とは、予め混合して用いられる。
【0029】
更に、上記の基材シート並びに第1及び第2プライマー層を構成する樹脂には、滑剤として、Ca、Zn、Mg、Ba等の金属とステアリン酸、ラウリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸との塩、ステアロアミド、パルミトアミドなどの高級脂肪酸アマイド、平均分子量1,000〜2,000の低分子量のポリエチレン、メチレンビスステアロアミド等のビスステアロアミド、ブチルステアレート等の脂肪酸エステル、ステアリルステアレートミリシルセロチネチート等のエステルワックスグリセルモノステアレート等の多価アルコールの部分エステル等を添加してもよい。これらの滑剤は、樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部で添加することが好ましい。
【0030】
また、上記の基材シート並びに第1及び第2プライマー層を構成する樹脂には、酸化防止剤として、2,6−ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン、テトラキス−(メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)−メタン、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート等のヒンダードフェノール系化合物、トリスノニルフォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等の亜リン酸エステル等を添加してもよい。酸化防止剤の添加量は、樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部である。
【0031】
更に、上記の基材シート並びに第1及び第2プライマー層を構成する樹脂には、光安定剤として、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、フェニルサリシレート系化合物、ヒンダードアミン系化合物等を添加してもよい。これらの光安定剤の添加量は、樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部である。
【0032】
また、上記のポリオレフィン樹脂を含有するシート並びに第1及び第2プライマー層を構成する樹脂には、顔料として、酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、アゾ系化合物、フタロシアニン系化合物、酸化チタン・酸化アンチモン・酸化ニツケル固溶体等の市販のものを添加してもよい。顔料の添加量は、樹脂100重量部に対して0〜50重量部である。
【0033】
ポリプロピレン樹脂及びタルクを含有するシートの作製は、通常使用されているいずれの方法によって行うことができ、例えば、押し出し成型法、カレンダー成型法等が使用される。このシートに使用される各成分はシート化の前に良く混合され、150〜250℃で溶融・混練され、所定の厚さと幅に成型される。成型後、少なくとも片面にコロナ放電処理、プラズマ放電処理等の接着性向上のための表面処理を行ってもよい。
【0034】
第1プライマー層及び第2プライマー層の塗工は、スプレー、キスコーター、メイヤーバーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、リバースコーター、バーコーター等の通常使用される方法により行うことができる。塗工に際しては、まず、第1プライマー層となる各成分の5〜20%溶液が、乾燥後に0.5〜2μmの厚さとなるように塗工され、23℃〜150℃の温風等で乾燥される。その上から、第2フライマー層となる各成分の5〜20%溶液が、乾燥後に0.3〜6μmの厚さとなるように塗工され、23℃〜150℃の温風等で乾燥される。第1プライマー層及び第2プライマー層の厚さが、それぞれ0.3μmより薄いと、接着力が十分ではなくなり、それぞれ上記厚さより厚いと、巻取り後にブロッキングが生じ、シート展開時にプライマー層が剥ぎ取られてしまうので好ましくない。
【0035】
本発明の木質板エッジ用化粧シートの総厚は、0.3から0.6mmであることが好ましい。ここで、総厚とは、第1プライマー層及び第2プライマー層を有する木質板エッジ用化粧シートの場合は、基材シートの層厚並びに第1及び第2プライマー層の層厚の合計をいい、第1プライマー層及び第2プライマー層を有していない木質板エッジ用化粧シートの場合は、基材シートの層厚を言う。総厚が0.3mmより薄いと、シートが柔らかくなり過ぎ、スリット加工が困難となる。また、0.6mmより厚いと、シートが硬くなり、木口の曲面への貼り合せが困難となるばかりか、化粧シートとしてのコストが高くなり、経済的でないので好ましくない。
【0036】
【実施例】
表1に示すポリプロピレン及びタルクを使用し、表2に示す配合により、木質板エッジ用化粧シート(基材シート)を作製した。更に、その基材シートの一方の面に第1及び第2プライマー層を形成することにより、実施例及び比較例の木質板エッジ用化粧シートを作製した。
【0037】
【表1】
Figure 0003825327
【0038】
【表2】
Figure 0003825327
【0039】
〔基材シート(木質板エッジ用化粧シート)の作製〕
表1及び表2に示すポリプロピレン樹脂及びタルクに、ポリプロピレン樹脂100重量部に対し、酸化防止剤としてイルガノックス1010を0.1重量部、顔料として酸化チタン5重量部を添加し、タンブラーで均一に混合した。この混合物を二軸押し出し機を用いてダイス温度150〜250℃の丸ダイスから押し出してカットすることにより、ペレットを作製した。次に、このペレットを一軸押し出し機を用い、ダイス温度150〜250℃のTダイスにより押し出して、表2示す厚さのシートを60cm幅で成型した。次に、得られたシートの裏面にコロナ放電処理を行い、塗れ指数を46dyn/cmとした。
【0040】
〔第1プライマーの調製〕
ブチレンアジペートとヘキサメチレンジイソシアネートから調製された重量平均分子量約20万のポリウレタンを、メチルエチルケトン(MEK)とトルエンの1対1の混合溶剤で濃度1O重量%で希釈した。この溶液にアエロジル130(日本アエロジル株式会社製、平均1次粒子径16nm)をポリウレタン100重量部に対して10重量部で混合し、分散させた。この分散物に、架橋剤としてヘキサメチレン−1−アミノ−6−イソシアネートとヘキサメチレンジイソシアネートとのビュレット変性体をポリウレタン100重量部に対して10重量部で添加して混合することにより、第1プライマーを調製した。
【0041】
〔第2プライマーの調製〕
ブチレンアジペート、ヘキサメチレンジイソシアネート、及び4,4’−メチレンビス−(2−クロルアニリン)から調製される重量平均分子量17万のポリウレタン樹脂と、酢酸ビニル含有量50%でJIS K6730によるメルトフローレートが200g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂とを1対1に混合し、この混合物をMEKとトルエンの1対1の混合溶媒に、濃度10重量%で溶解させた。この溶液にアエロジル130(日本アエロジル株式会社製、平均1次粒子径16nm)をポリウレタン樹脂及びエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂の100重量部に対して10重量部で混合し分散させることにより、第2プライマーを調製した。
【0042】
〔木質板エッジ用化粧シートの作製〕
上記で作製した基材シートのコロナ放電処理を施した面に、上記の第1フライマーを、乾燥後に表2に示す厚さになるようにグラビアコーターで塗工し、60〜120℃の温風で15秒間乾燥することにより、第1フライマー層を形成した。次に、第1フライマー層の上に、第2プライマーを、乾燥後に表2に示す厚さになるようにグラビアコーターで塗工し、60〜120℃の温度で30秒乾燥することにより、第2プライマー層を形成した。このシートをスリット機で幅32mmに切断することにより、木質板エッジ用化粧シートを得た。
【0043】
〔木質板エッジ用化粧シートの評価〕
各実施例及び比較例について、シート加工性、スリット加工性、貼り加工性、切断加工性、接着力及びブロツキング性について評価した。その結果を表2に併せて示した。各評価基準は、以下のとおりである。
【0044】
<シート加工性>
Tダイスによる成型時の低粘度に起因する幅縮みや、高粘度に起因する表面平滑性を、以下の基準により評価した。
【0045】
○:幅縮み20%以下、表面平滑性良好
△:幅縮み20〜30%、表面平滑性やや悪い
×:幅縮み30%以上、表面平滑性悪い。
【0046】
<スリット加工性>
スリット加工を行った後の切断面の平滑性を、以下の基準により評価した。
【0047】
○:切断面が平滑
△:切断面がギザギザなものが20%以下
×:切断面がギザギザなものが20%以上。
【0048】
<貼り加工性>
90°のコーナー部への貼り合せ加工を行い、以下の基準により評価した。
【0049】
○:半径20mmのコーナーで浮き無し
△:半径20mmのコーナーで浮きあり、半径30mmのコーナーで浮き無し
×:半径30mmのコーナーで浮き有り。
【0050】
<切断加工性>
シートをパーチクルボードに貼り合せた後、シート長さがパーチクルボードより余った部分を式カッターで切断し、切断面に欠けが無いかを評価した。
【0051】
○:欠け無し
△:切断面が平滑でない
×:欠け有り。
【0052】
<接着力>
平行合板に軟化点85℃のエチレン酢酸ビニル樹脂のホットメルト接着剤を200g/cm2で塗工し、それと同時にシートプライマー面を貼り合せた後、室温で180゜剥離試験を行い、剥離力を評価した。
【0053】
○:合板が90%以上材破
△:合板が80%以上材破
×:合板材破が80%未満。
【0054】
<ブロツキング性>
巻き取ったシートを40℃で24時間加温し、その後、巻き取ったシートを展開した時のシートの性状を、以下の基準により評価した。
【0055】
○:ブロッキング無し
△:剥離がやや重い
×:プライマーが剥がれる。
【0056】
表2の結果から明らかなように、各実施例の木質板エッジ用化粧シートは、比較例のシートに比較して優れたシート加工性、スリット加工性、貼り加工性、切断加工性、接着力及びブロツキング性を示した。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の木質板エッジ用化粧シートは、ポリプロピレン樹脂を使用しているにもかかわらず、優れたシート加工性、スリット加工性、貼り加工性、切断加工性、接着力及びブロツキング性を発揮することができる。しかも、焼却処分しても、塩化水素ガス、ダイオキシン等の有害物質を発生せず、環境汚染のない木質板エッジ用化粧シートを安価に提供することが可能となる。

Claims (12)

  1. 木質板の木口に貼り合わせて使用されるポリオレフィン系樹脂を含有する合板用化粧シートであって、
    前記ポリオレフィン系樹脂としてのポリプロピレン樹脂と、タルクとを含有し、前記ポリプロピレン樹脂のJIS K6758による23℃に於ける曲げ弾性が1300MPa以上であり、JIS K6758による230℃に於けるメルトフローレートが0.5〜10g/10分であることを特徴とする木質板エッジ用化粧シート。
  2. 前記タルクの添加量は、前記ポリプロピレン樹脂100重量部に対して3〜25重量部であることを特徴とする請求項1記載の木質板エッジ用化粧シート。
  3. 前記タルクの平均粒子径が1〜15μmであることを特徴とする請求項1又は2記載の木質板エッジ用化粧シート。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の木質板エッジ用化粧シートを基材シートとし、該基材シートの少なくとも一方の面に2層のプライマー層が形成され、前記基材シート上に形成された第1プライマー層は架橋型の樹脂を含有し、該第1プライマー層上に形成された第2プライマー層は非架橋型の樹脂からなることを特徴とする木質板エッジ用化粧シート。
  5. 前記第1プライマー層は、ポリエステルポリオール及びジイソシアネートから得られる重量平均分子量10〜25万のポリウレタン樹脂100重量部を、トリイソシアネート5〜20重量部を用いて架橋した樹脂であることを特徴とする請求項4記載の木質板エッジ用化粧シート。
  6. 前記第2プライマー層は、ポリエステルポリオール、ジイソシアネート及びp−フェニレン系ジアミン化合物からなる重量平均分子量10〜25万のポリウレタン樹脂30〜70重量部と、酢酸ビニルを30〜70重量部で含有しJIS K6730による190℃に於けるメルトフローレートが40〜500g/10分のエチレン酢酸ビニル共重合体70〜30重量部とを含有する樹脂であることを特徴とする請求項4又は5記載の木質板エッジ用化粧シート。
  7. 前記第1プライマー層は、該第1プライマー層を構成する前記樹脂100重量部に対してシリカ8〜20重量部を添加したことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の木質板エッジ用化粧シート。
  8. 前記第2プライマー層は、該第2プライマー層を構成する前記樹脂100重量部に対してシリカ8〜20重量部を添加したことを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の木質板エッジ用化粧シート。
  9. 前記シリカは、1次粒子径10〜10,000nmの微粒子であることを特徴とする請求項7又は8に記載の木質板エッジ用化粧シート。
  10. 前記第1プライマー層の厚さが0.5〜2μmであることを特徴とする請求項4乃至9の何れかに記載の木質板エッジ用化粧シート。
  11. 前記第2プライマー層の厚さが0.5〜6μmであることを特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載の木質板エッジ用化粧シート。
  12. 総厚が0.3〜0.6mmであることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の木質板エッジ用化粧シート。
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