JP3821549B2 - サーボプレスの金型保護装置及びその方法 - Google Patents

サーボプレスの金型保護装置及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドが電動サーボモータにより直線的に駆動されてプレス加工が行なわれるサーボプレスにおける金型保護装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーボプレスは、プレス機械の上部に電動サーボモータによって上下駆動されるスライドを有し、前記電動サーボモータをサーボアンプにより速度制御している。そして、前記スライドの下面に取着された上型と、サーボプレスの下部に設けられたボルスタの上面に取着された下型との間でプレス加工を行なうように構成されている。
従来、上記のようなサーボプレスにおいては、プレス加工時に金型異常が発生した場合に、金型破損を防止するためにスライドを非常停止させるようにしている。上記金型異常を検出する方法としては、スライドを上下動自在に支持するプレス本体フレームの歪み量を歪みゲージセンサ等で計測し、この歪み量の大きさに基づいてプレスにかかる荷重を演算し、この荷重値が予め設定された所定の最大許容荷重よりも大きくなったときに過負荷異常と判定する方法が一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の過負荷検出方法では、図に示すように、通常の正常なプレス加工時に発生する荷重(以後、生産荷重と呼ぶ)の最大荷重LMAXよりも大きな荷重値を過負荷検出のための最大許容荷重LLIM と設定している。したがって、スライドが最大荷重が発生する位置まで下降する以前に金型破損による荷重異常が発生しても、このときの荷重値が前記最大許容荷重LLIM を越えない場合には過負荷異常と判定されないことになり、これにより、過負荷異常と判定するタイミングが遅くなる。また、過負荷異常を早期に検出しても、プレス機械を非常停止させたときのブレーキ開始時間の遅れやスライドの惰走距離等の影響もあるので、金型破損を避けられないことが多く発生している。
【0004】
また、パンチ折れ等が発生した場合には荷重が最大許容荷重LLIM を越えないこともあるので過負荷異常が検出されないことも多く、このときにはパンチ破損のままプレス加工を継続するので、不良品を多量に生産してしまうという問題が発生している。
【0005】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、最大許容荷重を越えないような荷重異常を早期に検出して金型破損を防止するサーボプレスの金型保護装置及びその方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上下動自在に配設されたスライド13と、スライド13と対向する位置に配設されたボルスタ12と、スライド13及びボルスタ12の互いに対向する面に取着された金型と、スライド13を上下動させる電動サーボモータ19と、入力した速度指令に基づいてこの電動サーボモータ19を制御してスライド13を上昇あるいは加圧下降等に切替えるサーボモータ指令出力手段29とを備えたサーボプレスの金型保護装置において、ボルスタ12からのスライド13の位置を検出するスライド位置検出手段16と、スライド13にかかる荷重を表す信号を検出する荷重検出手段19aと、この検出された荷重信号に基づいて、前記スライド13にかかる荷重値を算出する荷重演算手段21と、実プレス作業時各回のショット毎に、前記ライド位置検出手段16により検出したスライド位置に基づいて、所定間隔毎のスライド位置での重値を荷重演算手段21から入力し、この入力した荷重値を各スライド位置に対応させて記憶する基準荷重記憶手段25と、の記憶された荷重値に基づいて、各スライド位置に対応する許容荷重値を設定し、記憶する許容値設定手段23と、スライド位置で前回ショット時に設定された容荷重値と次回ショット時の荷重値とを比較し、この次回ショット時の荷重値が前回ショット時の許容荷重値以上のときに荷重異常信号を出力する荷重異常判定手段24と、この荷重異常信号入力されたとき、スライド13を加圧加工時と反対方向に駆動するための電動サーボモータ19の速度指令をサーボモータ指令出力手段29に出力するサーボモータ指令演算手段27とを備えた構成としている。
【0007】
請求項に記載の発明によると、実際のプレス作業の各ョット毎に、スライドを下降させて加圧したときのスライドにかかる荷重を検出し、この荷重値に基づいて所定間隔毎のスライド位置に対応して許容荷重値を設定し、憶しておく。そして、この加圧下降時に検出した所定間隔毎の各スライド位置のときの実負荷の荷重値が、前回のショット時に記憶した前記許容荷重値より大きいときは荷重異常と判定し、スライドを加圧加工時と反対方向に移動させる。これによって、下限位置で過負荷が発生する以前に、早期に荷重異常が検出されると共に、スライドの荷重が軽減される。また、荷重異常時に、加圧と反対方向にスライドが移動するように電動サーボモータを制御するので、電動サーボモータの最大制動トルクがスライドにかかって惰走距離が短くなると共に、応答性良くスライドを逆方向へ移動でき、よって金型及びプレス機械へ過負荷がかかるのを防止できる。したがって、金型破損を防止することができ、また、不良品の生産を無くすことができる。
【0008】
また、請求項に記載の発明は、請求項1記載のサーボプレスの金型保護装置において、前記荷重検出手段19aは、前記電動サーボモータ19の駆動電流値を検出する電流検出センサからなり、前記荷重演算手段21は、この検出された駆動電流値から加圧加工に要するトルクとして求められる実作業トルクに基づいて、スライド13にかかる荷重値を算出する構成としている。
【0009】
請求項に記載の発明によると、スライドを駆動している電動サーボモータの駆動電流値を電流検出センサにより検出しており、この駆動電流値より算出されるモータ出力トルクから加減速トルクや定速トルクを差し引いて実作業トルクとしてスライドの荷重を求めることができる。これによって、各スライド位置に対応する荷重値を簡単に演算できるので、この荷重値に基づく許容荷重値の設定、及び実負荷時の荷重異常の判定を容易に行うことができる。また、荷重値を精度良く求めることができるので、軽微な荷重異常でも容易に判定できる。
【0010】
また、請求項に記載の発明は、請求項1記載のサーボプレスの金型保護装置において、前記荷重検出手段19aは、スライド13を上下動自在に支持する本体フレームに付設され、かつ、加圧加工時の歪みを計測する歪みゲージセンサからなり、前記荷重演算手段21は、この検出された歪みの大きさに基づいて、前記スライド13にかかる荷重値を算出する構成としている。
【0011】
請求項に記載の発明によると、スライドにかかる荷重は、スライドを支持する本体フレームにスライドが加圧下降するときにかかる歪みの大きさに基づいて演算される。これによって、各スライド位置に対応する荷重値を簡単に演算できるので、この荷重値に基づく許容荷重値の設定、及び実負荷時の荷重異常の判定を容易に行うことができる。
【0012】
また、請求項に記載の発明は、上下動自在に配設され、かつ、電動サーボモータ19により駆動されるスライド13、及び、スライド13と対向する位置に配設されたボルスタ12の互いに対向する面にそれぞれ金型を取着し、電動サーボモータ19を制御してスライド13を上昇あるいは加圧下降等に切替えて素材を加工するサーボプレスの金型保護方法において、実プレス作業の各ショット毎に、定間隔毎の各スライド位置に対応させてスライド13にかかる実負荷の荷重値を検出し、この検出した荷重値に基づいて、各スライド位置に対応する容荷重値を設定して記憶するとともに、各スライド位置で、前回ショット時に設定された容荷重値と次回ショット時の荷重値とを比較し、この次回ショット時の荷重値が前回ショット時の許容荷重値以上のときには荷重異常と判定してスライド13を加圧加工時と反対方向に電動サーボモータ19により駆動する方法としている。
【0013】
請求項に記載の発明によると、実際のプレス作業の各ョット毎に、スライドを下降させて加圧したときのスライドにかかる荷重を検出し、この荷重値に基づいて所定間隔毎のスライド位置に対応して許容荷重値を設定し、憶しておく。そして、これと同時に、この加圧下降時に検出した所定間隔毎の各スライド位置のときの実負荷の荷重値が、前回のショット時に記憶した前記許容荷重値より大きいときは荷重異常と判定し、スライドを加圧加工時と反対方向に移動させる。これによって、下限位置で過負荷が発生する以前に、早期に荷重異常が検出されると共に、スライドの荷重が軽減される。また、荷重異常時に、加圧と反対方向にスライドが移動するように電動サーボモータを制御するので、電動サーボモータの最大制動トルクがスライドにかかって惰走距離が短くなると共に、応答性良くスライドを逆方向へ移動でき、よって金型及びプレス機械へ過負荷がかかるのを防止できる。したがって、金型破損を防止することができ、また、不良品の生産を無くすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係わるサーボプレスの金型保護装置の実施形態を説明する。
1は、本発明の一実施形態に係わるサーボプレスの側面断面図を示している。同図においてサーボプレス1には側面視して略C字形状のフレーム10が設けられており、フレーム10の下部にはベッド11が取付けられている。このベッド11の上部にはボルスタ12が略水平に配設されており、ボルスタ12の上面には下型(図示せず)が取着されている。
前記フレーム10の前記C字形状の開口部近傍には、この開口部と類似な形状をした補助フレーム14が装着されている。この補助フレーム14は、上下方向に変位自在となるように、その下側がピン15によりフレーム10の側面に取付けられている。
【0015】
また、フレーム10の上部には、このサーボプレス1の動力源である電動サーボモータ19、及び動力変換装置17が装着されている。この動力変換装置17は、ボールスクリューなどにより電動サーボモータ19の回転力を往復運動に変換している。電動サーボモータ19には、例えばパルスジェネレータなどのような、回転速度を検出するスライド速度検出手段19bが設けられている。この電動サーボモータ19と前記動力変換装置17とは、例えばベルトのような回転伝達部材18によって回転自在に連結されている。
なお、この回転伝達部材18はチェーンや歯車でもよいし、また回転伝達部材18を使用せずに電動サーボモータ19と動力変換装置17とのそれぞれの軸を直接結合してもよい。また、電動サーボモータ19は交流モータ、直流モータのいずれでもよい。動力変換装置17についても、ウォームギヤとウォームホイール、あるいはピニオンギヤとラックとにより回転運動を往復運動に変換してもよく、ここではその手段について限定するものではない。
【0016】
前記動力変換装置17の下端には、ボルスタ12に対向する位置で上下動自在なスライド13が装着されており、スライド13には上型(図示せず)が取付けられている。
前記スライド13の後部側と前記補助フレーム14の上端側の間には、リニアセンサなどから構成されるスライド位置検出手段16が設けられている。このスライド位置検出手段16は、軸方向がスライド13の上下動方向と平行になるようにスライド13の後部に取付けられたセンサロッド16aと、このセンサロッド16aが挿入され、かつ、補助フレーム14に取付けられた検出ヘッド16bとから構成されている。スライド13の上下動に伴って、このセンサロッド16aが、固定されている検出ヘッド16bに対して上下動することによって、検出ヘッド16bの内部に組込まれたセンサにより、スライド13の位置がボルスタ12の上面からの高さとして検出される。
【0017】
図2はスライドのモーションカーブの一例を示しており、後述するモーション設定手段及びサーボ制御装置によってモーションカーブを規定する各データが予め設定され、記憶される。同図のモーションカーブにおいて、まず、スライド13は上限位置U(図示で点A)から加工開始位置Bまで所定の高速下降速度で下降し、次に、下限位置L(図示で点C)まで所定の低速下降速度で前記金型(上型と下型)に設置された被加工物を加圧しながら下降する。そして、下限位置Lで所定時間(図示で点Dまで、時間0も含む)位置及び荷重を保持した後、下限位置Lから所定の位置(図示で点E)まで所定の低速上昇速度で上昇し、さらに上限位置U(図示で点F)まで所定の高速上昇速度で上昇して停止し、所定時間(時間0も含む)だけ停止して一サイクルを終了する。実プレス作業時には、このサイクルが繰り返し行われる。
【0018】
図3は、本実施形態に係わる金型保護装置のハード構成ブロック図を示している。
荷重検出手段19aは、スライド13の荷重を表す信号を検出しており、本実施形態では、例えばシャント抵抗等により電動サーボモータ19の駆動電流値を検出する電流検出センサからなっている。また、スライド位置検出手段16は前述のようにスライド13の高さ方向の位置を検出している。そして、これらの検出手段の検出信号はサーボ制御装置20に入力されている。
【0019】
さらに、サーボ制御装置20には、モーション設定手段9及び操作モード選択スイッチ36が付設されている。モーション設定手段9は、スライド13の所定のモーションカーブを設定でき、例えば、加圧力を設定したり、金型を上昇又は下降するための前記高速上昇速度、高速下降速度、低速上昇速度、又は、低速下降速度等のスライド速度を設定したり、あるいは、モーションカーブ上の目標位置(例えば、加圧開始位置B、下限位置L、上限位置U等)を設定できる各設定スイッチやキーボードなどにより構成されている。そして、これらの設定値は、各モーションカーブに対応したモーションデータとしてサーボ制御装置20内の所定のメモリエリアに記憶される。また、操作モード選択スイッチ36はプレス操作モードを選択できるようになっている。そして、選択されたモード信号は、サーボ制御装置20に入力される。
【0020】
サーボ制御装置20は、例えばマイクロコンピュータを主体にした一般的なコンピュータ制御装置で構成されている。サーボ制御装置20は、前記各検出手段の検出信号、及び各スイッチからの信号を入力して後述する所定の演算及び判定処理を行い、この処理結果に基づいてサーボモータ指令出力手段29へ速度指令を出力する。これにより、サーボ制御装置20は、スライド13が所定のモーションカーブに沿って作動するように制御すると共に、荷重異常発生と判定されたときは、金型を保護する方向(本実施形態では、上昇方向)にスライド13を駆動する。
サーボモータ指令出力手段29は、前記速度指令と、スライド速度検出手段19bからの速度フィードバック信号とを入力し、この速度指令と速度フィードバック信号との速度偏差が小さくなるように、電動サーボモータ19の駆動電流値を制御する。
【0021】
次に、図4に示した機能構成ブロック図に基づいて、本実施形態に係わるサーボプレスの金型保護装置の機能構成を説明する。
荷重検出手段19aは、前述のごとくスライド13にかかる荷重を表す信号として、電動サーボモータ19の駆動電流値を出力している。
荷重演算手段21は、荷重検出手段19aから出力された駆動電流値に基づいて、電動サーボモータ19の出力トルクを演算し、この演算した出力トルクに基づいてスライド13の荷重を求める。このように、電動サーボモータ19の駆動電流値に基づいて荷重を求めるには、例えば、以下のような方法で行なう。
【0022】
予め、加速又は減速トルクを算出するための負荷イナーシャ定数、定速維持するトルクを算出するための速度抵抗トルク比例定数、摩擦トルク定数、及び駆動電流と出力トルクとの関係を表すトルク定数等の各定数データを記憶しておく。そして、加速時又は減速時には、必要な加速度値又は減速度値と上記各定数データに基づいて必要な駆動電流値を求め、電流検出センサで検出した駆動電流値から前記求めた必要な駆動電流値を差引いて、加減速時の実作業トルクを算出する。定速時も同様にして、このとき維持すべき速度値と上記各定数データに基づいて必要な駆動電流値を求め、検出した駆動電流値から前記求めた必要な駆動電流値を差引いて、定速時の実作業トルクを算出する。そして、このようにして求められた電動サーボモータ19の実作業トルクと、スライド13の荷重との関係を予め求めて荷重演算手段21に記憶しておく。この荷重演算手段21は、打抜き時に検出された駆動電流値に基づいて実作業トルクを求め、この実作業トルクに基づいて荷重を演算する。このように荷重検出手段19aとして電流検出センサを使用することにより、荷重値を精度よく求めることができる。
【0023】
なお、上記のスライド13にかかる荷重の検出は、上記駆動電流値による方法に限定されずに、例えばプレス本体のフレーム10の歪みを歪みゲージセンサによって検出し、この歪みの大きさに基づいて荷重値を算出することも可能である。
【0024】
また、基準荷重記憶手段25は、操作モードが生産モードのとき、実際に被加工物を加圧加工しながら、毎回、前記スライド位置検出手段16からの位置データ、及び荷重演算手段21が算出した荷重値を入力し、所定のスライド位置毎に対応してそのときの前記荷重値を記憶する。これによって、今回のショット時の各スライド位置と荷重値とを対応させる基準荷重テーブルが作成される。基準荷重記憶手段25は、この基準荷重テーブルを各ショット毎に作成し、更新する。
そして、許容値設定手段23は、この基準荷重テーブルの各荷重値に基づいて、各スライド位置に対応する許容荷重値を設定し、記憶する。ここで、この許容荷重値は、次回のショット時に、許容値として使用される。
【0025】
荷重異常判定手段24は、操作モードが前記同様に生産モードのとき、加工中に前記スライド位置を監視しながら、所定間隔毎の各スライド位置に対応した荷重値を取り込む。そして、各スライド位置において、この実負荷の荷重値と許容値設定手段23により前回のショット時に記憶されている前記許容荷重値とを比較し、前記荷重値がこの許容荷重値以上となったときは荷重異常と判定し、荷重異常発生信号を出力する。
また、サーボモータ指令演算手段27は、荷重異常判定手段24からの荷重異常発生信号を入力したときは、スライド13がどこの位置にあっても、スライド13を所定距離だけ所定上昇速度で上昇させるための速度指令をサーボモータ指令出力手段29に出力する。さらに、サーボモータ指令出力手段29は、この速度指令を受けて電動サーボモータ19の駆動電流を制御し、スライド13を所定速度で上昇させる。
【0026】
次に、図5に示す制御フローチャートに基づいて、本実施形態に係る金型保護装置の制御方法について説明する。
まず、S21で、作業者は操作モード選択スイッチ36を切り換えて生産モードを選択する。このとき、サーボ制御装置20は(基準荷重記憶手段25)対応するモード信号を入力する。次に、S22で、作業者は実負荷でのプレス加工生産を開始し、サーボ制御装置20は(基準荷重記憶手段25)スライド位置信号を入力して加工開始したかを判断し、加工開始するまでS22で待つ。加工開始したときは、さらにS23で(基準荷重記憶手段25)スライド位置を監視し、スライド位置の所定間隔毎にこの時の実負荷での荷重値を入力する。ここで、各位置での実負荷での荷重値は、前記S3と同様に電流検出センサにより検出された電流値に基づいて算出する。そして、算出した荷重値を次回のショット時の基準荷重値として記憶し、基準荷重テーブルを作成する。
【0027】
この後、S24で(荷重異常判定手段24)、算出した荷重値が最大許容荷重値LLIM 以上か否かを判定し、最大許容荷重値LLIM より小さいときは、S25で(荷重異常判定手段24)スライド13が下限位置に達したか否かを判定する。下限位置に達してないときは、S23に戻って下限位置に達するまで以上の処理を繰り返し、達したときは、S26で(許容値設定手段23)前記作成された基準荷重テーブルの各荷重値に基づいて、各スライド位置毎の許容荷重値を求めて記憶する。つぎに、S27で(荷重異常判定手段24)加工継続か否かを判定し、加工継続のときはS28に処理を進め2回目以降のショットを継続し、加工継続でないときは本フローチャート処理を終了する。
【0028】
S28では(基準荷重記憶手段25)スライド位置を監視し、前記S23と同様にスライド位置の所定間隔毎にこの時の実負荷での荷重値を算出する。そして、この算出した荷重値を次回のショット時の基準荷重値として記憶し、基準荷重テーブルを作成する。つぎに、S29で(荷重異常判定手段24)、算出した荷重値が前回のショット時に記憶した許容荷重値以上か否かを判定し、許容荷重値より小さいときは、S30で(荷重異常判定手段24)スライド13が下限位置に達したか否かを判定する。この判定の結果、下限位置に達してないときは、S28に戻って下限位置に達するまで以上の処理を繰り返し、達したときは、S26に戻って以上の処理を各ショット毎に継続する。
【0029】
上記S24で(荷重異常判定手段24)算出した荷重値が最大許容荷重値LLIM 以上のとき、あるいはS29で(荷重異常判定手段24)算出した荷重値が前回のショット時に記憶した許容荷重値以上のときは、S31で荷重異常発生信号を出力する。これによって、(サーボモータ指令演算手段27)電動サーボモータ19のスライド上昇方向への速度指令値が演算されてサーボモータ指令出力手段29に出力され、スライド13が上昇して金型を保護する。この後、本制御フローを終了する。
【0030】
なお、これまでの処理フローチャートの説明において、前記S26での各スライド位置毎の許容荷重値の算出及び記憶は、この順序に限らずに、例えばS23又は28でのスライド位置の所定間隔毎に基準値入力した後、この基準値に対応する許容荷重値を算出して記憶してもよい。
【0031】
このような構成によると、実プレス作業時に、各ショット毎に、加圧下降時の所定間隔毎の各スライド位置に対応する荷重値を求め、この実負荷での荷重値を、各スライド位置に対応して次回ショット時の基準荷重値として設定して記憶する。そして、次回のショット時には、所定間隔毎の各スライド位置に対応して実負荷の荷重値を求めると共に、前記基準荷重値に基づいて算出された許容荷重値を読み出し、実負荷の荷重値が許容荷重値よりも大きいときに荷重異常と判定している。そして、荷重異常のときは、スライド13を加圧と反対方向に移動させるように電動サーボモータ19を制御しているので、スライド13に電動サーボモータ19の最大制動トルクがかかって惰走距離が短くなると共に、電動サーボモータ19の速度制御によって応答性良くスライド13が逆方向(例えば上昇方向へ)移動する。したがって、金型及びプレス機械に過負荷がかかるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わるサーボプレスの要部側面図を示す。
【図2】 本実施形態に係わるモーションカーブの説明図を示す。
【図3】 本実施形態に係わる型保護装置のハードブロック図を示す。
【図】 本実施形態に係わる型保護装置の機能構成ブロック図を示す。
【図】 本実施形態に係わる金型保護装置のフローチャート示す。
【図】 従来技術に係わるプレス加工時の過負荷検出の説明図を示す。
【符号の説明】
1 サーボプレス
9 モーション設定手段
10 フレーム
11 ベッド
12 ボルスタ
13 スライド
14 補助フレーム
15 ピン
16 スライド位置検出手段
16a センサロッド
16b 検出ヘッド
17 動力変換装置
18 回転伝達部材
19 電動サーボモータ
19a 荷重検出手段
19b スライド速度検出手段
20 サーボ制御装置
21 荷重演算手段
3 許容値設定手段
24 荷重異常判定手段
25 基準荷重記憶手段
27 サーボモータ指令演算手段
29 サーボモータ指令出力手段
36 操作モード選択スイッチ

Claims (4)

  1. 上下動自在に配設されたスライド(13)と、スライド(13)と対向する位置に配設されたボルスタ(12)と、スライド(13)及びボルスタ(12)の互いに対向する面に取着された金型と、スライド(13)を上下動させる電動サーボモータ(19)と、入力した速度指令に基づいてこの電動サーボモータ(19)を制御してスライド(13)を上昇あるいは加圧下降等に切替えるサーボモータ指令出力手段(29)とを備えたサーボプレスの金型保護装置において、
    ボルスタ(12)からのスライド(13)の位置を検出するスライド位置検出手段(16)と、
    スライド(13)にかかる荷重を表す信号を検出する荷重検出手段(19a) と、
    この検出された荷重信号に基づいて、前記スライド(13)にかかる荷重値を算出する荷重演算手段(21)と、
    実プレス作業時各回のショット毎に、前記ライド位置検出手段(16)により検出したスライド位置に基づいて、所定間隔毎のスライド位置での重値を荷重演算手段(21)から入力し、この入力した荷重値を各スライド位置に対応させて記憶する基準荷重記憶手段(25)と、
    の記憶された荷重値に基づいて、各スライド位置に対応する許容荷重値を設定し、記憶する許容値設定手段(23)と、
    スライド位置で前回ショット時に設定された容荷重値と次回ショット時の荷重値とを比較し、この次回ショット時の荷重値が前回ショット時の許容荷重値以上のときに荷重異常信号を出力する荷重異常判定手段(24)と、
    この荷重異常信号入力されたとき、スライド(13)を加圧加工時と反対方向に駆動するための電動サーボモータ(19)の速度指令をサーボモータ指令出力手段(29)に出力するサーボモータ指令演算手段(27)とを備えたことを特徴とするサーボプレスの金型保護装置。
  2. 請求項1記載のサーボプレスの金型保護装置において、
    前記荷重検出手段(19a) は、前記電動サーボモータ(19)の駆動電流値を検出する電流検出センサからなり、
    前記荷重演算手段(21)は、この検出された駆動電流値から加圧加工に要するトルクとして求められる実作業トルクに基づいて、スライド(13)にかかる荷重値を算出することを特徴とするサーボプレスの金型保護装置。
  3. 請求項1記載のサーボプレスの金型保護装置において、
    前記荷重検出手段(19a) は、スライド(13)を上下動自在に支持する本体フレームに付設され、かつ、加圧加工時の歪みを計測する歪みゲージセンサからなり、
    前記荷重演算手段(21)は、この検出された歪みの大きさに基づいて、スライド(13)にかかる荷重値を算出することを特徴とするサーボプレスの金型保護装置。
  4. 上下動自在に配設され、かつ、電動サーボモータ(19)により駆動されるスライド(13)、及び、スライド(13)と対向する位置に配設されたボルスタ(12)の互いに対向する面にそれぞれ金型を取着し、電動サーボモータ(19)を制御してスライド(13)を上昇あるいは加圧下降等に切替えて素材を加工するサーボプレスの金型保護方法において、
    実プレス作業の各ショット毎に、定間隔毎の各スライド位置に対応させてスライド(13)にかかる実負荷の荷重値を検出し、この検出した荷重値に基づいて、各スライド位置に対応する容荷重値を設定して記憶するとともに、各スライド位置で、前回ショット時に設定された容荷重値と次回ショット時の荷重値とを比較し、この次回ショット時の荷重値が前回ショット時の許容荷重値以上のときには荷重異常と判定してスライド(13)を加圧加工時と反対方向に電動サーボモータ(19)により駆動することを特徴とするサーボプレスの金型保護方法。
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