JP3811473B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は一般に半導体装置の係り、特に多層配線構造を有する半導体装置に関する。
従来より、半導体装置を微細化することにより、スケーリング則に沿った動作速度の高速化が図られている。一方、最近の高密度半導体集積回路装置では、個々の半導体装置間を配線するのに一般に多層配線構造が使用されるが、かかる多層配線構造では、半導体装置が非常に微細化された場合、多層配線構造中の配線パターンが近接し、配線パターン間の寄生容量による配線遅延の問題が生じる。
そこで、従来より、前記多層配線構造中における配線遅延の問題を解決すべく、多層配線構造中で層間絶縁膜を構成する絶縁膜に、従来より使われているSiO系の絶縁膜の代わりに炭化水素系あるいはフルオロカーボン系の有機絶縁膜に代表される低誘電率膜(いわゆるlow−K膜)を使い、また配線パターンに、従来より使われているAlの代わりに低抵抗の銅(Cu)を使うことが研究されている。かかる有機絶縁膜は誘電率が一般に2.3〜2.5であるが、この値は従来のSiO2層間絶縁膜より40〜50%も低い。
低誘電率膜は一般に密度が小さく、このため配線パターンとの密着性や、耐湿性などに課題が残っている。このため現在では、超微細化配線パターンが形成され配線遅延の問題が深刻になる多層配線構造下層部に低誘電率膜とCu配線パターンを使い、配線パターン間隔が比較的疎な多層配線構造上層部には、密着性に優れた従来のSiO2層間絶縁膜を使う構成が使われることが多い。
図1は、従来の典型的な多層配線構造を有する半導体装置10の構成を示す。
図1を参照するに、半導体装置10はSi基板11中に素子分離構造11Bにより画成された素子領域11A上に形成されており、前記Si基板11上に形成されたゲート絶縁膜12を介して形成されたゲート電極13と、前記ゲート電極13の両側に形成された一対の拡散領域11a,11bとを含む。
前記ゲート電極13は側壁面が側壁絶縁膜13a,13bにより覆われ、さらに前記Si基板11上には、典型的にはダウケミカル社から登録商標名SiLKとして市販されている低誘電率有機層間絶縁膜14が、前記ゲート電極13および側壁絶縁膜13a,13bを覆うように形成される。
前記層間絶縁膜14上には同様な低誘電率有機層間絶縁膜15が形成され、前記層間絶縁膜15中にはCu配線パターン15A,15Bが形成される。前記Cu配線パターン15A,15Bの各々は前記層間絶縁膜14中に形成されたコンタクトプラグ14P,14Qを介して前記拡散領域11a,11bに電気的に接続される。
前記Cu配線パターン15A,15Bは前記層間絶縁膜15上に形成された別の低誘電率有機層間絶縁膜16により覆われ、さらに前記層間絶縁膜16上にはさらに別の低誘電率有機層間絶縁膜17が形成されている。
図示の例では前記層間絶縁膜16中にはCu配線パターン16A−16Cが、また前記層間絶縁膜17中にはCu配線パターン17A,17Bが埋設されており、前記配線パターン16A,16Cは配線パターン15A,15Bにそれぞれビアプラグ16P,16Qを介して接続され、また前記配線パターン17A,17Bは前記配線パターン16A,16Cにビアプラグ17P,17Qを介して接続されている。
さらに図示の例では前記層間絶縁膜17上にSiOC層間絶縁膜18,19,20が順次積層されており、前記層間絶縁膜18中にはCuあるいはAlよりなる配線パターン18Aが、前記層間絶縁膜19中にはCuあるいはAlよりなる配線パターン19Aが、また前記層間絶縁膜20中にはCuあるいはAlよりなる配線パターン20Aが埋設されている。
前記配線パターン18A,19A,20Aは図示を省略したビアプラグにより相互に電気的に接続されており、また前記配線パターン18Aは図示を省略したビアプラグにより前記配線パターン17A,17Bのいずれかに接続されている。
図1の構造ではさらに前記層間絶縁膜20上にSiOC膜21が形成されており、さらに前記SiOC膜21上に、前記図示した素子領域あるいは多層配線領域を避けて、図示していないコンタクトパッドが形成されている。前記コンタクトパッド上にはワイヤボンディングプロセスにより、ボンディングワイヤが接続される。
図示の例ではCu配線パターン15A,14B,16A−16C,17A,17BなどはCMP工程を使ったダマシン法あるいはデュアルダマシン法で形成されるため、層間絶縁膜15〜17は平坦な主面を有することを特徴とする。
特開2000−150521号公報 特開2001−53148号公報
図1の半導体装置10はこのように低誘電率層間絶縁膜と低抵抗Cu配線パターンとを組み合わせて使うため配線遅延が少なく、高速動作を行うことが可能であるが、本発明の発明者は、図1の構造において特に0.1μm設計ルール前後の非常に厳しい微細化を行った場合、ワイヤボンディングプロセスに伴って多層配線構造内において接触不良あるいは断線が生じることがあるのを見出した。
図2は、図3に示すようにSi基板31上に厚さが2μmの低誘電率下層膜(SiLK)32と厚さが4μmのSiOC中間層膜33を積層し、さらにその上に厚さが4μmのSiO2上層膜34を積層した構造に対して0.01GPaの応力を印加した場合の、得られた積層構造中における応力分布を示す。ただし図2は、本発明の発明者が本発明の基礎となる研究において求めたもので、低誘電率下層膜32の弾性率、すなわちヤング率の値を2.5GPa、中間層膜33のヤング率の値を20GPa、上層膜のヤング率の値を70GPaとして計算を行っている。
図2を参照するに、縦軸に示す応力値は下方への印加応力を負の応力値と定義して示してあるが、このように弾性率の小さい低誘電率有機絶縁膜とより弾性率の高い無機絶縁膜とを積層した構造においては、上層膜34および中間層膜33には実質的な応力の集中はなく、低誘電率膜32中に応力が集中することがわかる。
このような低誘電率層間絶縁膜中への応力の集中の結果、図3に示すように低誘電率下層膜32中のCuパターン32Aは変形し、特に膜中の応力がCuパターンの破壊靭性値を超えると塑性変形を生じてしまう。この場合、印加応力が解除されると低誘電率膜32は緩やかに元の状態に戻るが、Cuパターン32Aは当初の状態に復元せず、その結果、配線パターンの間に隙間32Xなどの欠陥が生じてしまう。
一般にCVD−SiO2膜などの無機絶縁膜は60〜70GPa程度の大きなヤング率を有しているのに対し、有機系の低誘電率膜は膜密度が低いため、数GPa程度のヤング率しか有していない。例えば前記登録商標名SiLKで広く使われている芳香族炭化水素膜は2.5GPa程度のヤング率しか有していない。またプラズマCVD法で形成されるSiOC膜でも、3.0以下の比誘電率を有し低誘電率層間絶縁膜として使われる膜、例えばNovellus社から登録商標名Coralで市販されている低誘電率プラズマCVD−SiOC膜、あるいはApplied Materials社から登録商標名Black
Diamondで市販されている低誘電率プラズマCVD−SiOC膜、あるいはASM社から登録商標名Auroraで市販されている低誘電率プラズマCVD−SiOC膜なども、20GPa以下のヤング率しか有していない。これに対し、ワイヤボンディング工程では0.1〜0.2GPaの応力が半導体装置に印加される。
このような外部応力による多層配線構造あるいは活性素子の破損の問題は、図1の従来の構成のように、素子領域11Aあるいはその上の多層配線構造を、ワイヤボンディングが行われる電極パッド直下の領域を避けて形成することで回避することが一応可能ではある。しかし、最近の一辺の長さが100μmを切るような超小型半導体集積回路チップ、例えば一辺の長さが25μmの超小型半導体集積回路チップの場合、あるいはチップ全面にわたり活性素子が形成される高機能半導体集積回路チップの場合、図4に示すように素子領域11Aあるいはその上の多層配線構造の直上に電極パッド22を形成せざるを得ない状況が生じつつある。このような場合には、図2および図3で説明したワイヤボンディング工程に伴う応力による多層配線構造の変形および断線は深刻な問題となる。
またこのような低誘電率層間絶縁膜への応力集中による多層配線構造の変形および断線の問題は、多数の半導体集積回路装置が形成されたウェハをダイシングする際においても生じる可能性がある。すなわちこの場合には、ダイシングソーの応力が上層の大きな弾性率を有する多層配線構造を介して低誘電率層間絶縁膜を有する多層配線構造に作用する。
そこで本発明上記の課題を解決した、新規で有用な半導体装置を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、低誘電率層間絶縁膜を含む多層配線構造を有する半導体装置において、低誘電率層間絶縁膜への応力集中を抑制できる素子構造を提供することにある。
本発明は上記の課題を、基板と、前記基板上に形成された第1の多層配線構造と、前記第1の多層配線構造上に形成された第2の多層配線構造とを備え、前記第1の多層配線構造は第1の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜中に含まれる第1の配線層とを含み、前記第2の多層配線構造は第2の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜中に含まれる第2の配線層とを含み、前記第1の多層配線構造は、前記基板表面から少なくとも前記第2の多層配線構造に達する支柱を含み、前記第1の配線層は、前記支柱を避けて形成されていることを特徴とする半導体装置により、解決する。本発明によれば、比誘電率が典型的には3.0以下でヤング率が30GPa以下の低誘電率層間絶縁膜を使った第1の多層配線構造と、比誘電率が3.0以上でヤング率が30GPa以上の層間絶縁膜を使った第2の多層配線構造とを基板上において積層した構造の半導体装置において、ワイヤボンディングなどの際における前記第1の多層配線構造中の微細な配線パターンへの応力の印加が、少なくとも前記第1の多層配線構造中に支柱を形成することにより抑制される。これに伴い、多層配線構造中の微細な配線パターンの変形や断線が回避される。
本発明はまた上記の課題を、少なくとも2層以上の配線層を、基板上においてビア層を介して積層した多層配線構造において、前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、一のビアプラグは、前記一のビアプラグを含むビア層上の配線層中の配線パターンと、前記一のビアプラグを含むビア層下の配線層中の配線パターンとを接続し、前記多層配線構造中を貫通して前記基板表面に到達する支柱の一部を構成し、前記ビア層を構成する層間絶縁膜は、前記ビア層上下の配線層を構成する層間絶縁膜のいずれよりも小さな膜厚と大きな弾性率とを有することを特徴とする多層配線構造により、あるいはかかる多層配線構造を有する半導体装置により、解決する。本発明によれば、低誘電率層間絶縁膜を使った多層配線構造において、ビア層に前記低誘電率層間絶縁膜よりも大きな弾性率を有する絶縁膜を、前記低誘電率層間絶縁膜よりも小さな膜厚で形成することにより、多層配線構造中における配線層への応力の集中を回避することが可能になる。
本発明はまた上記の課題を、基板と、前記基板上に形成された多層配線構造とよりなり、前記多層配線構造は、少なくとも2層以上の配線層を、ビア層を介して積層してなり、前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、前記多層配線構造中には、前記少なくとも2層以上の配線層とビア層中の配線パターンおよびビアプラグにより複数の支柱が、前記多層配線構造を貫通して前記基板表面に達するように形成されており、前記多層配線構造中には、前記複数の支柱の間に、前記少なくとも2層以上の配線層とビア層中の配線パターンおよびビアプラグにより、前記多層配線構造中を対角線状に、連続的に延在する補強構造が形成されていることを特徴とする半導体装置により、解決する。本発明によれば、基板上に形成される低誘電率多層配線構造中に、前記基板表面に到達するように複数の支柱を形成し、さらに前記複数の支柱の間に対角線状に補強構造を形成することにより、半導体装置の外部応力に対する耐性を向上させることが可能になる。
本発明によれば、比誘電率が典型的には3.0以下でヤング率が30GPa以下の低誘電率層間絶縁膜を使った第1の多層配線構造と、比誘電率が3.0以上でヤング率が30GPa以上の層間絶縁膜を使った第2の多層配線構造とを基板上において積層した構造の半導体装置において、ワイヤボンディングなどの際における前記第1の多層配線構造中の微細な配線パターンへの応力の印加が、少なくとも前記第1の多層配線構造中に支柱を形成することにより抑制される。これに伴い、多層配線構造中の微細な配線パターンの変形や断線が回避される。
さらに本発明によれば、低誘電率層間絶縁膜を使った多層配線構造において、ビア層に前記低誘電率層間絶縁膜よりも大きな弾性率を有する絶縁膜を、前記低誘電率層間絶縁膜よりも小さな膜厚で形成することにより、多層配線構造中における配線層への応力の集中を回避することが可能になる。
さらに本発明によれば、基板上に形成される低誘電率多層配線構造中に、前記基板表面に到達するように複数の支柱を形成し、さらに前記複数の支柱の間に対角線状に補強構造を形成することにより、半導体装置の外部応力に対する耐性を向上させることが可能になる。
[第1実施例]
図5は、本発明の第1実施例による半導体集積回路装置100の構成を示す。
図5を参照するに半導体集積回路装置100はSTIなどの素子分離構造101Cにより素子領域101A,101Bを画成されたSi基板101上に形成されており、前記素子領域101AにおいてはSi基板101上にゲート絶縁膜を介して一対の側壁絶縁膜を有するゲート電極102Aが形成されており、前記Si基板101中には前記ゲート電極102Aの両側に拡散領域101a,101bが形成されている。同様に前記素子領域101BにおいてはSi基板101上にゲート絶縁膜を介して一対の側壁絶縁膜を有するゲート電極102Bが形成されており、前記Si基板101中には前記ゲート電極102Bの両側に拡散領域101c,101dが形成されている。
前記ゲート電極102A,102Bは前記Si基板101上に形成されたSiLKなど、典型的には比誘電率が3.0を切る低誘電率層間絶縁膜103により覆われており、前記層間絶縁膜103上にはCu配線パターン104A,104B,104Cおよび104Dを含む同様な低誘電率層間絶縁膜104が形成されている。図1の例と同様に、前記Cu配線パターン104A,104B,104C,104Dはそれぞれのコンタクトホール104a,104b,104c,104dを介して対応する拡散領域101a,101b,101c,101dに電気的に接続されている。
前記低誘電率層間絶縁膜104上には同様な低誘電率層間絶縁膜105,106,107が順次積層されており、前記低誘電率層間絶縁膜105中にはCu配線パターン105A〜105Dが、前記低誘電率層間絶縁膜106中にはCu配線パターン106A〜106Dが、さらに前記低誘電率層間絶縁膜107中にはCu配線パターン107A〜107Dが、順次形成されている。これらの配線パターンは、図示を省略したビアプラグにより、所望の回路パターンに従って相互に接続されている。
先にも説明したように、前記低誘電率層間絶縁膜103〜107としてSiLKを使った場合には、これらの層間絶縁膜のヤング率は2.5GPa程度にしかならない。
さらに図5の構造では前記層間絶縁膜107上にプラズマCVD法により、SiO2膜あるいはSiOC膜よりなる層間絶縁膜108および109が順次堆積され、前記層間絶縁膜108中にはCuあるいはAl合金よりなる配線パターン108A〜108Dが形成されている。また前記層間絶縁膜109中には同様な配線パターン109A〜109Dが形成されている。これらの配線パターンは、所望の回路パターンに従って相互に接続されている。
図5の構造ではさらに前記層間絶縁膜109上にプラズマCVD法により形成されたSiOC膜あるいはSiO2膜よりなる絶縁膜110が形成され、前記SiOC膜110上にはワイヤボンディングのためのコンタクトパッド111が形成されている。図示の例では、前記コンタクトパッドは前記パッシベーション膜110中のコンタクトプラグ110Vを介して配線パターン109Bに接続されている。図5の構造において前記層間絶縁膜108〜110は、60〜70GPaのヤング率を有する。
図5の半導体集積回路装置100では、さらに前記素子分離構造101C上に、前記素子分離構造101Cからコンタクトパッド111まで連続して、一直線上を延在する支柱P100が形成されている。
本実施例において前記支柱P100は、各層間絶縁膜中において、層間絶縁膜中に形成される配線パターンおよびビアプラグと同時に形成され、従って支柱Pは各層間絶縁膜中において、層間絶縁膜中の配線パターンおよびビアプラグと同じ層構造を有している。
すなわち前記層間絶縁膜103および104中において支柱P100は配線パターン104A〜104Dと同一レベルに形成されたCuパターン104Pとビアプラグ104a〜104dと同一レベルに形成されたCuプラグ104pとよりなり、前記層間絶縁膜105中においては配線パターン105A〜105Dと同一レベルに形成されたCuパターン105Pとビアプラグ105a〜105dと同一レベルに形成されたCuプラグ105pとよりなる。さらに前記支柱P100は前記層間絶縁膜106中においては配線パターン106A〜106Dと同一レベルに形成されたCuパターン106Pとビアプラグ106a〜106dと同一レベルに形成されたCuプラグ106pとよりなり、前記層間絶縁膜107中においては配線パターン107A〜107Dと同一レベルに形成されたCuパターン107Pとビアプラグ107a〜107dと同一レベルに形成されたCuプラグ107pとよりなる。また前記支柱P100は前記層間絶縁膜108中においては配線パターン108A〜108Dと同一レベルに形成されたCuパターン108Pとビアプラグ108a〜108dと同一レベルに形成されたCuプラグ108pとよりなり、前記層間絶縁膜109中においては配線パターン109A〜109Dと同一レベルに形成されたCuパターン109Pとビアプラグ109a〜109dと同一レベルに形成されたCuプラグ109pとよりなる。
さらに図5の構造では前記支柱P100は、前記パッシベーション膜110中に形成されたプラグ110Pにより、前記コンタクトパッド111の下面に係合している。
このように前記支柱P100を構成する部材104P〜110Pおよび104p〜109pは先にも説明したように一直線上に配列されており、前記コンタクトバッド111にワイヤボンディングの際に応力が印加された場合、支柱P100はこの応力を効果的に支えることが可能である。
図6は、先に説明した図3のモデルにおいて、図5と同様な支柱を、0.14×0.14μmのサイズで設けた場合の、構造中に生じる応力分布を示す。ただし図6中、先に図2で説明した、支柱を設けない場合の応力分布を曲線Aで、支柱を設けた場合の応力分布を曲線Bで示してある。
図6を参照するに、曲線Aに示される低誘電率膜中における応力の集中が、支柱を設けることにより効果的に回避されているのがわかる。
図7(A)〜図8(E)は、図5の半導体集積回路装置100の製造工程の一部を示す図である。
図7(A)を参照するに、図5で説明した低誘電率層間絶縁膜104中にはCu配線パターン104CおよびCuビアプラグ104cの他に、前記支柱Pの一部を構成するCu支柱パターン104PおよびCu支柱プラグ104pが形成されており、前記層間絶縁膜104上には次の層間絶縁膜105が、典型的にはSiCよりなるバリア膜105Sを介して形成されている。なお前記層間絶縁膜104中においてCu配線パターン104CおよびCuビアプラグ104c、およびCu支柱パターン104PおよびCu支柱プラグ104pは、典型的にはTaNなどの導電性窒化物よりなるバリアメタル膜104BMにより、層間絶縁膜104との界面が覆われている。
次に図7(B)の工程において前記SiC膜105Tをレジストプロセスによりパターニングして前記支柱Pに対応した開口部を形成し、さらに前記層間絶縁膜105を前記SiC膜105Tをハードマスクにパターニングすることにより、前記層間絶縁膜105中にはCu支柱パターン104Pを露出するビアホール105Vが形成される。
さらに図7(C)の工程において前記SiC膜105Tをさらなるレジストプロセスによりパターニングし、次の配線パターン105Cおよび次の支柱パターン105Pにそれぞれ対応した開口部を形成し、さらにこのようにパターニングされたSiC膜105Tをマスクに前記層間絶縁膜105をパターニングすることにより、前記層間絶縁膜105中には前記Cu配線パターン105Cに対応した配線溝105GCと、前記Cu支柱パターン105Pに対応した溝105GPとが同時に形成される。
さらに図8(D)の工程で図7(C)の構造上にTaNなどよりなるバリアメタル膜105BMを形成し、さらにその上にスパッタによりCuシード層105Sdを形成する。
さらに図8(E)の工程において前記Cuシード総105Sdを電極にCu層の電解めっきを行ない、前記層間絶縁膜105上の余分のCu層を前記シード層105Sd、バリアメタル膜105BMおよびハードマスク層105T共々、CMP法により研磨・除去することにより、前記配線溝105GCを充填するCu配線パターン105Cと、前記溝105GPおよび前記ビアホール105Vを充填する支柱パターン105Pおよび支柱プラグ105pが前記層間絶縁膜105中に形成される。このようにして形成された支柱プラグ105pは下層の支柱パターン104Pに係合し、従って、このような工程を繰り返すことにより、基板101からコンタクトパッド111まで連続して延在する支柱P100が形成される。
さらに本発明の発明者は、図9に示す、一辺の長さが0.7μmの多数の孤立Cuパターンを0.4μm間隔でマトリクス状に配列したモデル多層配線構造について、支柱Pの密度を様々に変化させ、配線パターンに印加される応力を評価するシミュレーションを行った。
その結果、特定の層構造で比較した場合、配線層に印加される応力は全てのCuパターンが支柱である場合にゼロになるのは当然として、支柱Pが4%の面積比で形成されている場合、0.88GPa,16%の面積比で形成されている場合0.79GPa,48%の面積比で形成されている場合0.74GPaとなり、支柱Pを約15%以上の面積比で形成しておけば、図5の層間絶縁膜103〜107中に形成されるCu配線パターンに印加される応力を所望のレベル、今のモデルでは0.8GPa以下に抑制できることが見出された。
本実施例では支柱P100は、コンタクトパッド111直下に、可能な限り多数、一様な密度で形成するのが好ましい。
なお本実施例では前記低誘電率層間絶縁膜103〜107として、SiLKの他にSOG膜、Novellus Systems社より登録商標名Coralで市販されている低誘電率CVD−SiOC膜、あるいはApplied Materials社よりBlack Diamondの登録商標名で市販されている低誘電率CVD−SiOC膜、さらには低誘電率FSG膜(いわゆるlow
FSG膜),MSQ膜、HSQ膜、FSQ膜などを使うことも可能である。これらには、ダウコーニングシリコーン社より市販のHSQ塗付膜、旭化成(株)より登録商標名ALCAP−Eとして市販の全芳香族アリールエーテル塗付膜、ハネウエル社より登録商標名FLAREで市販のアリールエーテル塗付膜、ダウケミカル社より登録商標名SiLKで市販のアリールエーテル塗付膜、ダウケミカル社より市販のベンゾシクロブテン(BCB)塗付膜、ダウケミカル社より市販のベンゾシクロブテン(BCB)CVD膜、アプライドマテリアル社より登録商標名Black Diamondで市販の無機あるいは有機SiOCH−CVD膜、富士通(株)およびトリケミカル社より市販のFSQ(フッ素含有水素シルセスキオキサン)塗付膜、JSR社より登録商標名LKD−T200で市販の無機あるいは有機メチルシルセスキオキサン(MSQ)塗付膜、前記Novellus Systems社より登録商標名Coralで市販の無機あるいは有機SiOCH−CVD膜、ASM社より登録商標Auroraで市販の無機あるいは有機SiOCH−CVD膜、ハネウエル社より登録商標名HOSPとして市販の無機あるいは有機MSQ塗付膜、ダウコーニングシリコーン社よりポーラスHSQとして市販の無機ポーラス化HSQ塗付膜、住友化学(株)より登録商標名ALS−400として市販の有機ポーラス化アリールエーテル塗付膜、触媒化成(株)より登録商標名IPSとして市販の無機あるいは有機SiH系ポーラス塗布膜、ハネウエル社より登録商標名Nanoglass-Eとして市販の無機あるいは有機SiOCH塗布膜、JSR社より登録商標名LKD−T400として市販の無機あるいは有機ポーラス化MSQ塗布膜、旭化成(株)より登録商標名ALCAP−Sとして市販の無機ポーラスシリカ塗布膜、ダウケミカル社よりポーラスSiLKとして市販の有機ポーラス化アリールエーテル塗布膜、ハネウエル社よりポーラス化FLAREとして市販の有機ポーラス化アリールエーテル塗付膜、神戸製鋼所よりsilica aerogelとして市販の無機高圧乾燥ポーラスシリカ膜などの、比誘電率が3.0以下の膜が含まれる。

[第2実施例]
図10は、本発明の第2実施例による半導体集積回路装置200の構成を示す。ただし図10中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図10を参照するに、半導体集積回路装置200は前記図5の半導体集積回路装置100と類似した構成を有するが、支柱P100の代わりに支柱P200が低誘電率多層配線構造中のみを延在し、従って支柱Pの端部が前記層間絶縁膜108の下面を支える構成になっている点で相違している。
図10の構成においても前記層間絶縁膜108〜110が比較的大きなヤング率を有しているため、先に図2で説明したようにコンタクトパッド111に印加された応力は効率的に低誘電率層間絶縁膜103〜107に伝達される。このため、前記支柱P200を本実施例のように前記低誘電率層間絶縁膜103〜107中に形成しただけでも、前記支柱P200は印加応力を支え、微細なCu配線パターンへの応力の印加が効果的に回避される。

[第3実施例]
図11は、本発明の第3実施例による半導体集積回路装置300の構成を示す。ただし図11中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図11を参照するに、本実施例ではSi基板101中のSTI構造101Cに対応して層間絶縁膜103〜110を貫通するスルーホール301が形成され、前記スルーホール301中にはWよりなる支柱P300が前記STI構造101Cから前記コンタクトパッド111まで、一直線に連続して延在する。
図12は、図11の構造の製造工程を示す。
図12を参照するに、前記Si基板101上にダマシン工程を行うことにより層間絶縁膜103〜110までを含む積層構造が形成された後、前記層間絶縁膜110上にレジスト膜Rを形成し、これをパターニングして前記STI構造101Cに、前記層間絶縁膜103〜110を連続して延在し、STI構造101Cの表面を露出するように、前記スルーホール301を形成する。
さらに図12の工程の後、前記レジスト膜Rを除去し、前記スルーホール301をWのCVD法により形成されたW膜で充填し、さらに前記層間絶縁膜110上に残留するW膜をCMP工程により除去することにより、前記スルーホール301を充填するように、図11で示したWの連続的な支柱P300が形成される。
なお、図11の実施例の一変形例として、図13に示すように前記スルーホール301を層間絶縁膜103〜107中にのみ形成し、前記スルーホール301をWプラグP300で充填した後、かかる構造上に層間絶縁膜108〜110およびそれぞれの配線パターンを有する多層配線構造を形成するようにしてもよい。
なお、本実施例において支柱P300はWプラグに限定されるものではなく、CVD、電解めっき、無電解めっき、スパッタ等様々な成膜方法を使って形成することができ、支柱P300の材料もWに限定されるものではなく、CuやAl,Niなどの他の金属材料、あるいはTaNなどの窒化物、さらにはダイヤモンドやフラーレン、カーボンナノチューブなどの材料を使うことも可能である。

[第4実施例]
図14(A),(B)は、本発明の第4実施例による半導体集積回路装置の一部を示す平面図である。
先に図9で説明したように、本発明の支柱はコンタクトパッド直下に、可能な限り多数、一様な密度で形成するのが好ましい。特に微細な配線パターンへの応力集中を回避する目的から考えると、このような支柱は、配線パターンの周囲に、配線パターンを両側から支えるように配設するのが好ましい。
図14(A)は、かかる支柱の配置の例であり、配線パターン401の両側に支柱P400が配列されているのがわかる。ただし支柱P400は、前記支柱P100〜300のいずれかと同様な断面構造を有しており、また配線パターン401は前記層間絶縁膜103〜107のいずれかに形成された配線パターン、すなわち配線パターン104A〜104D,105A〜105D,106A〜106D,107A〜107Dのいずれかを表す。
図14(B)は、前記配線パターン401の屈曲部を示す。
このような屈曲部においても、前記支柱P400を配線パターン401の両側に配置することにより、配線パターン401への応力の印加およびこれに伴う配線パターンの変形あるいは断線の問題を効果的に回避することができる。
図14(A),(B)の例では円形断面を有する支柱P400を使ったが、図15(C)あるいは15(D)の変形例に示すように矩形断面を有する支柱P410を使うことも可能である。
図15(C)を参照するに、図示の構成では支柱P410は平面図上で配線パターン401の両側において配線パターン401に沿って延在し、前記配線パターン401に印加される応力を支える。
図15(D)は図15(C)の構造を配線パターン401の屈曲部について示すが、この場合には前記矩形断面の支柱P410が配線パターン401の一方の側において配線パターン401に沿って延在するように配置されると同時に、他方の側に矩形の支柱P411が形成されているのがわかる。

[第5実施例]
図16は本発明の第5実施例による半導体チップ領域5001〜5004の構成を示す。
図16を参照するに半導体チップ領域5001〜5004はシリコンウェハ上にスクライブライン501により、個々の半導体チップに対応して画成されている。
以下では、半導体チップ領域5001についてのみ説明する。
図16を参照するに、半導体チップ領域5001では前記スクライブライン501に沿って、例えば図5の支柱P100と同様な断面構造を有する壁P500が、前記半導体チップ領域5001の外周を連続して囲むように形成されている。
このようにして形成された壁P500は半導体チップ内部への水分やガスの侵入を阻止する耐湿リングとして作用するが、同時にシリコンウェハを前記スクライブライン501に沿ってダイシングソーにより切断する際にチップ内部の低誘電率層間絶縁膜中に埋設された微細な配線パターンに印加される応力を阻止する機能をも果たす。
なお、以上の各実施例の説明では多層配線構造中に形成される支柱は、STI構造101C上に形成されていたが、本発明はかかる特定の構成に限定されるものではなく、前記支柱はSi基板上の他の絶縁膜上に、あるいはSi基板表面上に直接に形成することも可能である。ただし拡散領域など、活性領域を避けるのが好ましい。
また本発明は前記低誘電率層間絶縁膜103〜107中の配線パターンがCu配線パターンである場合に限定されるものではなく、これらがCu合金よりなる配線パターン、あるいはAlあるいはAl合金よりなる配線パターンの場合にも適用可能である。同様に本発明は前記層間絶縁膜108〜109中の配線パターンがCu配線パターンである場合に限定されるものではなく、これがCu合金よりなる配線パターン、あるいはAlあるいはAl合金よりなる配線パターンの場合にも適用可能である。

[第6実施例]
本発明の発明者は本発明の第6実施例において、先に図5で説明した本発明第1実施例の半導体集積回路装置100を基に、図5のLow-K多層配線構造を図17に示すようにCu配線層1Aを形成されたヤング率が10GPaの低誘電率層間絶縁膜1(SiLK(登録商標)と、Cuビアプラグ12Aを形成されたヤング率が20GPaのSiOC膜2との積層により形成し、前記層間絶縁膜1の膜厚h1を200nmに設定した条件下において前記膜厚h2を様々に変化させ、多層配線構造中の応力分布を求める実験を行った。
図18は、本発明の発明者が本実施例において使った試料の構造を示す。
図18を参照するに、前記試料は図5の場合と同様なSi基板101上に形成されており、図17に示す構成の配線層を4層積層し、図5の層104〜107に対応する層間絶縁膜を含む低誘電率下部多層配線構造3(Low-K)と、前記下部多層配線構造3上に形成され、プラズマCVD−SiOC膜を4層積層し、図5の層108〜110に対応する中間多層配線構造4(P−CVD−SiOC)と、前記中間多層配線構造4上に形成され、プラズマCVD−SiO2膜を4層積層した上部多層配線構造5とを含む。さらに前記上部多層配線構造5上にはAl電極パッド6が形成されている。
図18の構造において、前記低誘電率下部多層配線構造3、中間多層配線構造4および上部多層配線構造5中には、前記Al電極パッド6から前記Si基板101の表面まで、先に図5で説明した支柱P100と同様な支柱P1が延在している。
図18の実験では、前記下部多層配線構造3、中間多層配線構造4および上部多層配線構造5中の配線パターンおよびビアプラグは全てCuより形成し、前記中間多層配線構造4においては各SiOC層間絶縁膜の膜厚を、ビア層まで含めて700nm(配線層400nm,ビア層300nm)とし、また前記上部多層配線構造5においては各SiO2層間絶縁膜の膜厚を、ビア層まで含めて1200nm(配線層900nm,ビア層300nm)としている。
先にも説明したように上記の実験では、前記低誘電率下部多層配線構造3では、SiLK(登録商標)よりなる各々の低誘電率層間絶縁膜1の膜厚h1を200nmに設定し、SiOCよりなるビア層2の膜厚h2を90nm,120nm,150nm,180nm,210nm,240nm,270nm,300nmと変化させて、前記Al電極パッドにワイヤボンディング工程に対応した応力を印加した場合の応力分布を求めている。
図19は、前記低誘電率多層配線構造3について、このようにして求められた応力分布を示す。ただし図中、●はCu配線パターン1Aに印加される応力を、▲は層間絶縁膜1に印加される応力を示している。
図19を参照するに、配線パターンに印加される応力の値が、ビア層2の膜厚h2が約200nm、すなわち層間絶縁膜1の膜厚を超えたあたりから急増をはじめることがわかる。一方、層間絶縁膜に印加される応力については、このような臨界的な応力分布の変化は見られない。
図19より、図18のような低誘電率多層配線構造上に従来の力学強度の大きな多層配線構造を積層した構成の半導体装置あるいは半導体集積回路装置では、低誘電率多層配線構造中の非常に微細な配線パターンに印加される応力を最小化するためには、図17の構成においてビア層を構成するSiOC膜2の膜厚h2を、前記層間絶縁膜1の膜厚h1以下に設定するのが好ましいことがわかる。
一方、図17のような構成において前記ビア層2の膜厚h2を小さくしすぎると、上層の配線層1Aと下層の配線層1Aとが接近し、間に寄生容量を形成するため、この観点からは、前記膜厚h2は可能な限り大きいのが好ましい。このようなことから、前記膜厚h2は、前記配線パターン1Aに印加される応力の急増が始まる約200nm程度に設定するのが好ましいと考えられる。なお、前記層間絶縁膜h1の膜厚は約300nm程度以下に設定するのが好ましい。

[第7実施例]
図20は、本発明第7実施例による半導体集積回路装置の構成の一部を示す。ただし図20中、先に説明した部分には対応する参照符号を付し、説明を省略する。
図20を参照するに、本実施例では前記Si基板101上に前記図5の実施例で説明した支柱P100の代わりに、同様な構成を有する二つの支柱P100A,P100Bを形成し、さらに前記支柱P100AとP100Bの間に、前記Cuパターン104PおよびCuプラグ104pに対応して前記層間絶縁膜104中にCuパターン104XとCuプラグ104xを、前記Cuパターン105PおよびCuプラグ105pに対応して前記層間絶縁膜105中にCuパターン105XとCuプラグ105xを、前記Cuパターン106PおよびCuプラグ106pに対応して前記層間絶縁膜106中にCuパターン106XとCuプラグ106xを、さらに前記Cuパターン107PおよびCuプラグ107pに対応して前記層間絶縁膜107中にCuパターン107XとCuプラグ107xを、全体としてX字型補強構造が形成されるように、形成する。
図20の例では前記支柱P100A,P100Bの基部にはCu基部パターン104PXが形成されており、最下部のCuプラグ104pは前記Cu基部パターン104P上にコンタクトするように形成される。
図21(A)〜(D)は、このようなX字型補強構造を形成された多層配線構造に対して基板面に平行に0.07MPaの応力を印加した場合の、図20の構造中に生じる応力分布をシミュレーションにより計算した結果を示す。ただし図21では図20の多層配線構造600上に先の図18で説明したと同様な中間多層配線構造4および上部多層配線構造5、さらにAl電極パッド6を形成したモデルについて、シミュレーションを行っている。その際、前記低誘電率層間絶縁膜104〜107はいずれも2.45GPaのヤング率と0.25のポアソン比を有するものとして、また前記パターン104X等のCu配線パターンおよびプラグ104x等のCuプラグは127.5GPaのヤング率と0.33のポアソン比を有するものとして、また図18において前記中間多層配線構造5を構成するSiOC層間絶縁膜は20GPaのヤング率と0.25のポアソン比を有するものとして、前記上部多層配線構造6を構成するSiO2層間絶縁膜(USG)膜は70GPaのヤング率と0.17のポアソン比を有するものとして、さらに前記Al電極パッド6は70GPaのヤング率と0.35のポアソン比を有するものとしてシミュレーションを行っている。前記0.07MPaの応力は、CMP工程の際に生じる応力におおよそ対応している。
図21(A)〜(D)を参照するに、図21(A)は前記X字型の構造を形成した場合を、また図21(B)は図21(A)の一部を拡大して示しているが、このように基板面に平行に作用する応力が印加された場合でも、前記支柱P100A,P100Bに顕著な応力集中が生じることはないことがわかる。
これに対し、図21(C)はかかるX字型補強構造を設けなかった場合の応力分布を、また図21(D)は図21(C)の一部を拡大してしましているが、この場合には支柱P100A,P100Bの根元近傍に顕著な応力集中が生じているのがわかる。
このように、図20に示すX字型の補強構造を設けることにより、特に基板面に平行に作用する応力に対して多層配線構造の耐性を大幅に向上させることが可能である。このような基板に平行に作用する応力は、CMP工程の際に生じるのみならず、モールディング時、あるいはダイシング時、超音波接合を使ったボンディング時などにおいても生じる可能性がある。
さらにこのようなX字型の補強構造は、図16で説明した耐湿リングに適用することも可能である。
また図20の構成を簡素化して、図22に示すように一方の対角線方向にのみ補強構造を形成することも可能である。このような構造では、配線パターンを形成するのに利用できる領域が増大する。図22のその他の特徴は先に説明した通りであり、説明を省略する。
さらに図23に示すように、このような対角線型補強構造は低誘電率多層構造中に、図23に示すように3次元対角線状に形成することも可能である。
さらに本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。

(付記1) 基板と、
前記基板上に形成された第1の多層配線構造と、
前記第1の多層配線構造上に形成された第2の多層配線構造とを備え、
前記第1の多層配線構造は第1の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜中に含まれる第1の配線層とを含み、
前記第2の多層配線構造は第2の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜中に含まれる第2の配線層とを含み、
前記第1の多層配線構造は、前記基板表面から少なくとも前記第2の多層配線構造に達する支柱を含み、
前記第1の配線層は、前記支柱を避けて形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記支柱は、前記第1の多層配線構造中において前記第1の配線層と同一の層構造を有することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3) 前記支柱は、前記第1の多層配線構造中において前記第1の配線層とは異なる組成を有することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記4) 前記支柱は、前記第2の多層配線構造の下面に係合する端部を有することを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記5) 前記支柱はさらに前記第2の多層配線構造中を延在し、前記第2の多層配線構造中を延在する部分では、前記第2の配線層と同一の層構造を有することを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記6) 前記支柱はさらに前記第2の多層配線構造中を延在し、前記支柱は前記第1および第2の配線層とは異なる組成を有することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記7) 前記第2の多層配線構造上には、電極パッドが形成されていることを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記8) 前記支柱は、前記基板のうち前記電極パッド直下の領域において複数個、全体として前記領域の少なくとも15%の面積を占有するように形成されることを特徴とする付記7記載の半導体装置。
(付記9) 前記基板上、前記電極パッドの直下の領域には活性素子が形成されていることを特徴とする付記7または8記載の半導体装置。
(付記10) 前記第1の層間絶縁膜は第1のヤング率を有し、前記第2の層間絶縁膜は前記第1のヤング率よりも大きな第2のヤング率を有することを特徴とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記11) 前記第1のヤング率は30GPa未満の値を有し、前記第2のヤング率は30GPa以上の値を有することを特徴とする付記10記載の半導体装置。
(付記12) 前記第1のヤング率は、前記第2のヤング率の1/2以下であることを特徴とする付記10または11記載の半導体装置。
(付記13) 前記支柱は、30GPa以上のヤング率を有することを特徴とする付記1〜12のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記14) 前記第1の多層配線構造においては、前記支柱が複数個、前記第1の配線層を構成する配線パターンの両側に位置するように形成されることを特徴とする付記1〜13のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記15) 前記支柱は前記基板表面を連続的に延在する壁面を形成することを特徴とする付記1〜14のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記16) 前記支柱は、前記第1および第2の多層配線構造中を前記基板の外周に沿って連続的に延在し、耐湿リングを形成することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記17) 前記第1の層間絶縁膜は多孔質膜よりなることを特徴とする付記1〜16のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記18) 前記第1の層間絶縁膜は有機膜であることを特徴とする付記1〜16のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記19) 前記第2の層間絶縁膜は、CVD絶縁膜であることを特徴とする付記1〜18のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記20) 前記支柱は、前記基板上の素子分離構造上に設けられることを特徴とする付記1〜19のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記21) 前記支柱は前記基板上に複数設けられ、前記第1の多層配線構造中においては、前記複数の支柱の間に対角線的に延在する補強構造が設けられていることを特徴とする付記1〜20のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記22) 少なくとも2層以上の配線層を、ビア層を介して積層した多層配線構造において、
前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、
前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、
前記ビアプラグは、前記ビア層上の配線層中の配線パターンと、前記ビア層下の配線層中の配線パターンとを接続し、
前記ビア層を構成する層間絶縁膜は、前記ビア層上下の配線層を構成する層間絶縁膜のいずれよりも小さな膜厚と大きな弾性率とを有することを特徴とする多層配線構造。
(付記23) 前記上下の配線層において前記層間絶縁膜は300nm未満の膜厚を有することを特徴とする付記22記載の多層配線構造。
(付記24) 前記ビア層を構成する層間絶縁膜は、約180nmの膜厚を有することを特徴とする付記22または23記載の多層配線構造。
(付記25) 基板と、
前記基板上に形成された第1の多層配線構造と、
前記第1の多層配線構造上に形成された第2の多層配線構造とを含む半導体装置であって、
前記第1の多層配線構造は、少なくとも2層以上の配線層を、ビア層を介して積層してなり、
前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、
前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、
前記ビアプラグは、前記ビア層上の配線層中の配線パターンと、前記ビア層下の配線層中の配線パターンとを接続し、
前記ビア層を構成する層間絶縁膜は、前記ビア層上下の配線層を構成する層間絶縁膜のいずれよりも小さな膜厚と大きな弾性率とを有し、
前記第1の層間絶縁膜中において前記各配線層中の配線パターンおよび各ビア層中のビアプラグは、前記基板表面から前記第1の多層配線構造を貫通して連続的に延在し、少なくとも前記第2の多層配線構造に至る支柱を形成することを特徴とする半導体装置。
(付記26) 基板と、
前記基板上に形成された多層配線構造とよりなり、
前記多層配線構造中には複数の支柱が、前記基板表面に達するように形成されており、
前記多層配線構造中には、前記複数の支柱の間に、対角線状に、補強構造が形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記27) 前記多層配線構造上には別の多層配線構造が形成されており、前記多層配線構造は、その上の、前記別の多層配線構造中の層間絶縁膜よりも低い比誘電率を有する層間絶縁膜を含むことを特徴とする請求項26記載の半導体装置。
(付記28) 前記補強構造は、前記多層配線構造中における配線層と同一の層構造を有することを特徴とする付記26または27記載の半導体装置。
従来の多層配線構造を有する半導体集積回路装置の構成を示す図である。 従来の多層配線構造中における応力分布を示す図である。 図2の応力分布に対応したモデル構造を示す図である。 従来の多層配線構造を有する半導体集積回路装置において生じる問題点を説明する図である。 本発明の第1実施例による半導体集積回路装置の構成を示す図である。 本発明の効果を示す図である。 (A)〜(C)は、図5の半導体集積回路装置の製造工程を示す図(その1)である。 (D)〜(E)は、図5の半導体集積回路装置の製造工程を示す図(その2)である。 本発明における支柱の分布の一例を示す図である。 本発明第2実施例による半導体集積回路装置の構成を示す図である。 本発明第3実施例による半導体集積回路装置の構成を示す図である。 図11の半導体集積回路装置の製造工程を示す図である。 図11の半導体集積回路装置の一変形例を示す図である。 (A),(B)は、本発明の第4実施例による半導体集積回路装置の一部を示す平面図である。 (C),(D)は、本発明の第4実施例による半導体集積回路装置の一部を示す平面図である。 本発明第5実施例による半導体ウェハの一部を示す平面図である。 本発明第6実施例による多層配線構造の構成の一部を示す図である。 図17の構成を有する多層配線構造の全体を、比較例と共に示す図である。 図17の多層配線構造中における応力分布を示す図である。 本発明第7実施例による多層配線構造の構成を示す図である。 (A)〜(D)は、図20の多層配線構造中における応力分布を、比較例の場合と共に示す図である。 図20の多層配線構造の一変形例を示す図である。 図20の多層配線構造の別の変形例を示す図である。
符号の説明
10,100 半導体集積回路装置
11,31,101 基板
11A,101A,10B 素子領域
11B,101C 素子分離構造
11a,11b,101a〜101d 拡散領域
12 ゲート絶縁膜
13,102A,102B ゲート電極
13a,13b ゲート側壁絶縁膜
14〜17,32,103〜107 低誘電率層間絶縁膜
14P〜14Q,16P〜16Q,17P〜17Q,104a〜104d,110V ビアプラグ
15A〜15B,16A〜16C,17A〜17B,104A〜104D,105A〜105D,106A〜106D,107A〜107D 下部配線層
18〜21,33〜34 層間絶縁膜
18A,19A,20A,108A〜108D,109A〜109D 上部配線層
22,111 コンタクトパッド
32A 配線パターン
32X 隙間
104BM TaNバリアメタル
104P〜109P 支柱パターン
104p〜109p 支柱プラグ
105GC 配線パターン溝
105GP 支柱パターン溝
105S SiCバリア膜
105Sd Cuシード層
105T SiCハードマスク
105V ビアホール
5001〜5004 チップ領域
501 スクライブライン
P100〜P300,P400 支柱
P500 支柱兼耐湿リング

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された第1の多層配線構造と、
    前記第1の多層配線構造上に形成された第2の多層配線構造とを備え、
    前記第1の多層配線構造は第1の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜中に含まれる第1の配線層とを含み、
    前記第2の多層配線構造は第2の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜中に含まれる第2の配線層とを含み、
    前記第1の多層配線構造は、前記基板表面から少なくとも前記第2の多層配線構造の下面に達する支柱を含み、
    前記第1の配線層は、前記支柱を避けて形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記支柱は、前記第1の多層配線構造中において前記第1の配線層と同一の層構造を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記支柱は、前記第1の多層配線構造中において前記第1の配線層とは異なる組成を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記支柱は、前記第2の多層配線構造の下面に係合する端部を有することを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  5. 前記第2の多層配線構造上には、電極パッドが形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  6. 前記支柱は、前記基板のうち前記電極パッド直下の領域において複数個、全体として前記領域の少なくとも15%の面積を占有するように形成されることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記第1の層間絶縁膜は第1のヤング率を有し、前記第2の層間絶縁膜は前記第1のヤング率よりも大きな第2のヤング率を有することを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  8. 少なくとも2層以上の配線層を、基板上においてビア層を介して積層した多層配線構造において、
    前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、
    前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、
    一のビアプラグは、前記一のビアプラグを含むビア層上の配線層中の配線パターンと、前記一のビアプラグを含むビア層下の配線層中の配線パターンとを接続し、前記多層配線構造中を貫通して前記基板表面に到達する支柱の一部を構成し、
    前記ビア層を構成する層間絶縁膜は、前記ビア層上下の配線層を構成する層間絶縁膜のいずれよりも小さな膜厚と大きな弾性率とを有することを特徴とする多層配線構造。
  9. 基板と、
    前記基板上に形成された第1の多層配線構造と、
    前記第1の多層配線構造上に形成された第2の多層配線構造とを含む半導体装置であって、
    前記第1の多層配線構造は、少なくとも2層以上の配線層を、ビア層を介して積層してなり、
    前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、
    前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、
    前記ビアプラグは、前記ビア層上の配線層中の配線パターンと、前記ビア層下の配線層中の配線パターンとを接続し、
    前記ビア層を構成する層間絶縁膜は、前記ビア層上下の配線層を構成する層間絶縁膜のいずれよりも小さな膜厚と大きな弾性率とを有し、
    前記第1の多層配線構造中において前記各配線層中の配線パターンおよび各ビア層中のビアプラグは、前記基板表面から前記第1の多層配線構造を貫通して連続的に延在し、少なくとも前記第2の多層配線構造の下面に至る支柱を形成することを特徴とする半導体装置。
  10. 基板と、
    前記基板上に形成された多層配線構造とよりなり、
    前記多層配線構造は、少なくとも2層以上の配線層を、ビア層を介して積層してなり、
    前記各々の配線層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成された配線パターンとよりなり、
    前記ビア層は層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜中に形成されたビアプラグとよりなり、
    前記多層配線構造中には、前記少なくとも2層以上の配線層とビア層中の配線パターンおよびビアプラグにより複数の支柱が、前記多層配線構造を貫通して前記基板表面に達するように形成されており、
    前記多層配線構造中には、前記複数の支柱の間に、前記少なくとも2層以上の配線層とビア層中の配線パターンおよびビアプラグにより、前記多層配線構造中を対角線状に、連続的に延在する補強構造が形成されていることを特徴とする半導体装置。
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