JP2009016575A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁性が高い銅配線構造の半導体装置を提供することである。
【解決手段】ダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記配線間絶縁膜は、
エッチングレートが異なる複数の絶縁膜による積層構造で構成され、
少なくとも一つの絶縁膜が銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
前記複数の絶縁膜は、ビア部分の導体に圧縮応力が作用する組み合わせからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関する。特に、銅拡散耐性を持つ有機樹脂を配線層に有するダマシン配線構造の半導体装置に関する。
大規模集積回路(LSI)は、近年、益々、集積度、動作速度が向上している。そして、集積度の向上に伴って、集積回路を構成するトランジスタ等の半導体素子は小型化されている。この小型化によって、半導体素子の動作速度は向上している。そして、配線による遅延時間が大規模集積回路の動作速度を律速するようになっている。この配線による遅延時間は、配線抵抗と配線容量とに依存する。従って、配線抵抗と配線容量との低減が求められている。
配線抵抗の低抵抗化は、配線材料をAlから抵抗率が低いCuに変更することで達成されている。
しかしながら、Cuは微細配線の絶縁膜中に拡散し易い性質を持つ為、配線銅(Cu)を高抵抗のバリアメタルで防護する必要が有る。
ところが、微細化の進行に伴って配線銅(Cu)幅は小さくなり、バリアメタルの膜厚も小さくしなくてはならない。とは言うものの、銅(Cu)の拡散を防いで絶縁信頼性を確保する為には、バリアメタルの膜厚の微細化には限界が有る。すなわち、バリアメタルの膜厚を薄くすると、銅(Cu)の拡散を防止できず、絶縁信頼性が低下する。
このような観点から、絶縁膜自体に銅拡散耐性を持つ低誘電率材料の開発が求められるに至った。そして、銅拡散耐性を持つ低誘電率材料として、様々な有機材料が提案されている。
例えば、Divinylsiloxane-bis-Benzocyclobutene(DVS-BCB)を用いた配線構造のものが報告(非特許文献1)されている。又、ボラジン-シロキサンポリマー材料を使用して微細加工したことが報告(非特許文献2)されている。
M. Tada , et al., 2001Symp. VLSI Technol. Dig. (2001) P13〜14 高分子学会編 (2004) 「マイクロエレクトロニクスにおける高分子材料」P67〜68
しかしながら、これまでに提案の材料では、耐熱性が不足して製造プロセスの要求を満たさない、パターン描画を阻害するガスを発生する、化学増幅型レジストを用いるとレジストの感度が低下すると言った問題が残されている。
従って、本発明が解決しようとする第1の課題は、絶縁性が高い銅配線構造の半導体装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第2の課題は、絶縁信頼性が向上した銅配線構造の半導体装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第3の課題は、配線抵抗が抑制された銅配線構造の半導体装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第4の課題は、応力誘起ボイドの形成が抑制された銅配線構造の半導体装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第5の課題は、塗布型バリア絶縁膜を適用した銅配線構造の半導体装置を提供することである。
本発明が解決しようとする第6の課題は、低廉なコストの銅配線構造の半導体装置を提供することである。
前記の課題は、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは、
積層して設けられたものであり、
かつ、前記ビア層の接続銅に対して前記下層配線層側に向けての応力が作用するような絶縁膜材料が選択されて構成された
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
例えば、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは、
積層して設けられたものであり、
かつ、(該配線間絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))−(該接続銅用絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))が10〜100ppm/℃であるように選択されて構成されてなる
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
特に、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは、
積層して設けられたものであり、
該配線間絶縁膜は、銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
かつ、該接続銅用絶縁膜は、前記ビア層の接続銅に対して前記下層配線層側に向けての応力が作用するような絶縁膜材料が選択されて構成された
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
例えば、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは、
積層して設けられたものであり、
該配線間絶縁膜は、銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
かつ、(該配線間絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))−(該接続銅用絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))が10〜100ppm/℃であるように選択されて構成されてなる
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
又、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは積層して設けられ、
前記配線間絶縁膜は銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
前記接続銅用絶縁膜は前記配線間絶縁膜のエッチングレートとは異なるエッチングレートのもので構成されてなる
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
又、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは、
積層して設けられ、
更に、(該配線間絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))−(該接続銅用絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))が10〜100ppm/℃であるように選択されて構成され、
しかも、前記配線間絶縁膜は銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
かつ、該接続銅用絶縁膜は該配線間絶縁膜のエッチングレートとは異なるエッチングレートのもので構成されてなる
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
中でも、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは積層して設けられたものであり、
前記配線間絶縁膜が銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
前記接続銅用絶縁膜はSiC,SiCNの群の中から選ばれる少なくとも一つで構成されてなる
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
特に、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは積層して設けられたものであり、
前記配線間絶縁膜が銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
前記接続銅用絶縁膜はSiC,SiCNの群の中から選ばれる少なくとも一つで構成され、
前記銅拡散耐性を持つ樹脂は、そのエッチングレートが前記接続銅用絶縁膜のエッチングレートと異なるものであり、かつ、その熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数)が前記接続銅用絶縁膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数)より10〜100ppm/℃大きいものである
ことを特徴とする半導体装置によって解決される。
又、上記の半導体装置であって、銅拡散耐性を持つ樹脂は、耐熱温度が400℃以上、誘電率が3.0以下のN原子を持つ有機樹脂であることを特徴とする半導体装置によって解決される。中でも、銅拡散耐性を持つ樹脂がポリベンゾオキサゾールであることを特徴とする半導体装置によって解決される。
又、上記の半導体装置であって、接続銅用絶縁膜がSiC,SiCNの群の中から選ばれる少なくとも一つで構成されてなることを特徴とする半導体装置によって解決される。
又、上記の半導体装置であって、銅と絶縁膜との界面にTiが設けられてなることを特徴とする半導体装置によって解決される。
上記のように構成させた本発明の半導体装置は、銅配線構造の絶縁性が高い。しかも、絶縁信頼性が向上した。そして、高抵抗のバリアメタルを設けていないので、配線抵抗が抑制されている。又、応力誘起ボイドの形成が抑制されている。又、塗布型バリア絶縁膜を適用したことから、低廉なコストの半導体装置である。
本発明の半導体装置は、上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造の半導体装置である。配線層は複数である。従って、二層に限られず、三層、四層、五層、……の如何を問わない。配線層(上層配線層や下層配線層)は、信号伝達用の配線銅、及び配線銅の周囲に設けられた配線間絶縁膜を具備する。ビア層は、上層配線層の配線銅と下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅、及び接続銅の周囲に設けられた接続銅用絶縁膜を具備する。配線間絶縁膜と接続銅用絶縁膜とは積層して設けられたものである。配線間絶縁膜と接続銅用絶縁膜とは、ビア層の接続銅に対して下層配線層側に向けての応力が作用するように絶縁膜材料が選択され、このような組み合わせになる材料で構成される。このような異なる材料としては、例えばエッチングレートが異なる材料が選択されて構成される。或いは、熱膨張係数が異なる材料で構成される。例えば、(上層配線層の配線間絶縁膜の膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))−(ビア層の絶縁膜の膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数))が10〜100ppm/℃(好ましくは、20〜80ppm/℃)であるように各々の材料が選択されて各々の絶縁膜が構成される。一般的には、熱膨張係数が異なると言うことは、エッチングレートも異なり、従ってエッチングレート及び熱膨張係数が異なる材料(特に、熱膨張係数が上記のような物性差の材料)が選択される。すなわち、斯くの如きの構成とすることによって、ビア層の接続銅に対して下層配線層側に向けての応力が作用するようになる。配線間絶縁膜は、好ましくは、銅拡散耐性を持つ樹脂で構成される。特に、耐熱温度が400℃以上(好ましくは、450℃以上。)、誘電率が3.0以下(好ましくは、2.7以下。そして、現実的には1.9以上。)のN原子を持つ銅拡散耐性を持つ有機樹脂で構成される。このような有機樹脂の中でも好ましいものとしてポリベンゾオキサゾール(Polybenzoxazole:PBO)が挙げられる。接続銅用絶縁膜としては、特に好ましいものとしてSiC,SiCNが挙げられる。更に、好ましくは、銅と絶縁膜との界面にTiが設けられる。
本発明の一つの大きな特徴は、銅拡散耐性を持つ有機樹脂系絶縁膜を用いることによって、銅拡散に対するバリア層を無くしたことである。これは、有機樹脂系材料を含む様々な絶縁膜を評価している過程において、図1に示されるTDDB(time-dependent dielectric breakdown)試験による銅拡散評価結果の通り、ポリベンゾオキサゾール等の有機樹脂は銅拡散耐性を持っていることを見出したことに基づくものである。有機樹脂系絶縁材料は或る程度の銅拡散耐性を期待できる。例えば、PBOやBCB(PolyBenzocyclobuten)等の有機樹脂系絶縁材料は銅拡散耐性を期待できる。しかしながら、中でも、PBOは、耐熱性にも優れていることが判った。更に、誘電率についても、ポリイミドよりも優れていることが判った。かつ、これまで絶縁材料として用いられて来たSiCやSiCNに比べると、微細加工性に優れていることも判った。従って、配線層における配線間絶縁膜としてPBOを用いることで、高抵抗のバリアメタルを用いずとも済むようになり、配線抵抗低減の効果が得られ、又、高誘電率のバリア絶縁膜を用いずとも済み、実行誘電率低減の効果が得られる。
本発明の特徴および利点を明確にすべく、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を以下に詳述する。
図2は、本発明を銅/低誘電率絶縁膜ダマシン配線構造に適用した第1の実施形態を示す断面図である。図2中、1は下地SiO膜、2はSiC(又はSiCN)からなるバリア絶縁膜、3はPBOからなる低誘電率の配線間絶縁膜、4は下層配線銅(Cu)、5はPBO膜3の表面に形成されたSiC(又はSiCN)からなるキャップ膜、6は下層配線銅4及びキャップ膜5(PBO膜3)の表面に設けられたSiC(又はSiCN)からなるバリア絶縁膜、7はPBOからなる低誘電率の配線間絶縁膜、8は上層配線銅(Cu)、9は下層配線銅4と上層配線銅8とを電気的に接続する接続銅、10はPBO膜7の表面に形成されたSiC(又はSiCN)からなるキャップ膜、11はSiC(又はSiCN)からなるバリア絶縁膜、12はSiOからなる保護膜である。尚、図2から判る通り、下層配線層は、PBO配線間絶縁膜3と下層配線銅4とキャップ膜5とからなる。但し、キャップ膜5が無い場合もある。上層配線層は、PBO配線間絶縁膜7と上層配線銅8とキャップ膜10とからなる。但し、キャップ膜10が無い場合もある。ビア層は、バリア絶縁膜6と接続銅9とからなる。
そして、図2からも判る通り、銅拡散耐性を有する絶縁膜材料(PBO)を用いたことから、銅拡散防止金属層が設けられて無い。すなわち、例えばTa等の高抵抗の銅拡散防止金属層が下層配線銅4と接続銅9との境界に存在しない為、ビア層における低抵抗化を格段に向上させることが出来る。これは、従来にあっては、ビア底部、即ち、下層配線銅4の表面に設けた銅拡散防止金属(例えば、Ta)層が配線銅を分断していたのであるが、本発明によれば、こうした問題が解決される。
更に、熱膨張係数が異なる複数の絶縁材料、即ち、PBOとSiC(SiCN)とを用いたことで、各々の絶縁材料の熱膨張係数の違いにより生じる内部応力を効果的に利用できる。尚、PBO膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数)は86ppm/℃であり、SiC膜の熱膨張係数(膜厚方向の熱膨張係数)は1〜10ppm/℃であり、SiCN膜の熱膨張係数は1〜10ppm/℃である。すなわち、上記のような絶縁材料の組み合わせによれば、配線層(下層配線銅4)の銅原子がビア底で下向きに押し付けられる方向の応力を受けるようになる。因みに、ビア層におけるバリア絶縁膜6としてSiCを、上層配線層における配線間絶縁膜7としてPBOを用いた積層構造(ハイブリッド構造)の場合、配線層(下層配線銅4)の銅原子がビア底で下向きに50MPa以上の力で押し付けられる。尚、図3にストレス誘起ボイドの発生し易い構造を示す。図3の第一配線層M1と第二配線層M2に幅が5μmの配線、ビア層に直径130nmのビアを設けた多層配線構造のビア底における応力のシミュレーション結果を示す。何れの絶縁膜もがSiOCの同種膜の構造のものでは、下向きの応力が0〜数MPaであるのに対して、配線層の絶縁膜がPBO、かつ、ビア層の絶縁膜がSiCのハイブリッド構造のものでは、下向きの応力が150MPa以上と約2桁以上大きな応力となっている。従って、断線が発生し難い信頼性の高い配線構造となっていることが判る。又、配線層の絶縁膜材料とビア層の絶縁膜材料とにエッチングレートが互いに異なる材料を用いたハイブリッド構造を採用したので、同種膜を使用するシングルダマシンやデュアルダマシン製造方法に比べて工程数が低減できる。
しかも、SiCやSiCN等の銅拡散防止絶縁材料は高誘電率なのに対し、配線間絶縁膜にPBO等の有機樹脂を用いた場合には、それだけ低誘電率なものであるから、配線の実効誘電率低減の効果が得られる。
図4は本発明の配線構造を構成する工程図を示すものである。尚、本工程における製造条件は、通常のダマシン配線構造を形成する場合の条件を用いることが出来、工程的にも、かつ、設備的にも、新たな経済的な負担が増えることはない。そして、製造工程は、絶縁膜材料が違うのみであるから、以下では、簡単な説明に留める。
図4(a)は、下層配線層(下層配線銅4とPBO配線間絶縁膜3とキャップ膜5)の上にSiC膜(バリア絶縁膜)6がCVDにより設けられ、そしてフォトエッチング技術によりビア加工が施され、次いでPBO溶液が塗布されてPBO配線間絶縁膜7が設けられた段階を示すものである。
この後、図4(b)に示される通り、SiC膜(キャップ膜)10がCVDにより設けられ、そしてフォトエッチング技術によりSiC膜10に対して配線溝用の窓加工が施される。
そして、図4(c)に示される通り、窓が形成されたキャップ膜10をハードマスクとしてPBO配線間絶縁膜7を除去し、更にバリア絶縁膜6をハードマスクとしてビア(孔)に充填されていたPBOを除去する。
次いで、図4(d)に示される通り、銅のシード膜を表面に設けた後、湿式メッキにより銅メッキを施し、下層配線銅4に密着させて接続銅9をビア(孔)に充填し、引き続いて上層配線銅8を設ける。
この後、図4(e)に示される通り、CMPを行ない、表面を平坦にする。
そして、上記のようにして得られた配線層において、ビア層での応力は下向きで150MPa以上と計算され、上層配線層の銅原子はビア層側に引き寄せられる(押し付けられる)方向の応力を受ける為、断線が発生し難い。因みに、このことが図5に示される。
尚、ビア層部分に発生する圧縮応力は、絶縁膜に使用する材料の熱膨張係数の違い等による内部応力に寄るものであり、ビア層に生ずる下向きの応力が50MPa以上であれば、応力起因ボイドを抑制でき、断線が発生し難い。
更に、図6に配線間TDDBの評価結果を示す。本発明の配線構造はTDDB10年寿命を確保しており、絶縁信頼性も高いことが判る。
図7は、本発明になる第2の実施形態を示す半導体装置の概略断面図である。
本実施形態にあっては、銅膜と絶縁膜との間にTi層21を薄く設けたものであり、その他の点については前記実施形態のものと基本的に同じくするので、詳細な説明を省略する。
すなわち、Ti層を設けることによって、配線としての高い信頼性を保持できるようになる。
これは、ビア配線の部分では、使用する材料の熱膨張係数の違い等によるビア部の銅と絶縁材料との間で剥離を生じ、導通信頼性を損ない兼ねない。従って、絶縁膜との密着性を向上させておくことは、絶縁膜材料の選択幅を広げるのみならず、製造歩留向上や品質面でも好ましいことである。
そこで、発明者による様々な実験の結果、図8に示される如く、銅のシード膜成膜前に、チタンによるライニング処理を行なうと、絶縁膜側壁と銅との密着性が向上することが見出された。このTi層は、厚さが数原子層分でも効果が有り、〜2nmも有れば十分である。そして、現在多用されている銅に対して抵抗値の高いバリアメタル膜であるTa/TaNの10〜30nmに比較しても、配線形成の微細化動向に有利であることは勿論、低抵抗化の面でも有利である。更に、この製法も、従来のTa/TaNのバリア膜形成工程を利用し、材料をTaでなく、Tiとしてそのまま使用でき、Ti層を設けたことによる電気抵抗値の変化は性能に影響を与える程でも無い。その結果、工程中のトラブルもなく、高歩留でハイブリッドの配線工程を形成することが出来た。
TDDB試験による銅拡散評価結果 本発明になる半導体装置の概略断面図 ビア底における応力を示すグラフ 本発明になる半導体装置の製造工程図 バリアメタル付SiOC積層膜とバリアメタル無PBO/SiC積層膜との応力起因ボイド耐性を説明するグラフ 配線間TDDBの評価結果 本発明の第2実施形態になる半導体装置の概略断面図 本発明の第2実施形態になる半導体装置の応力起因ボイド耐性向上を示すグラフ
符号の説明
2 バリア絶縁膜(SiC,SiCN)
3 配線間絶縁膜(PBO)
4 下層配線銅(Cu)
5 キャップ膜(SiC,SiCN)
6 バリア絶縁膜(SiC,SiCN)
7 配線間絶縁膜(PBO)
8 上層配線銅(Cu)
9 接続銅

特許出願人 次世代半導体材料技術研究組合
代 理 人 宇 高 克 己

Claims (7)

  1. 上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
    前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
    前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
    前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは、
    積層して設けられたものであり、
    かつ、前記ビア層の接続銅に対して前記下層配線層側に向けての応力が作用するような絶縁膜材料が選択されて構成された
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 配線間絶縁膜が銅拡散耐性を持つ樹脂で構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1の半導体装置。
  3. 上層配線層、下層配線層、及び前記上層配線層と前記下層配線層との間に設けられたビア層を具備するダマシン配線構造を有する半導体装置において、
    前記半導体装置の配線層は、配線銅および配線間絶縁膜を具備し、
    前記半導体装置のビア層は、前記上層配線層の配線銅と前記下層配線層の配線銅とを電気的に接続する接続銅および該接続銅用絶縁膜を具備してなり、
    前記配線間絶縁膜と前記接続銅用絶縁膜とは積層して設けられ、
    前記配線間絶縁膜は銅拡散耐性を持つ樹脂で構成され、
    前記接続銅用絶縁膜は前記配線間絶縁膜のエッチングレートとは異なるエッチングレートのもので構成されてなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 銅拡散耐性を持つ樹脂は、耐熱温度が400℃以上、誘電率が3.0以下のN原子を持つ有機樹脂である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3の半導体装置。
  5. 銅拡散耐性を持つ樹脂がポリベンゾオキサゾールである
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4いずれかの半導体装置。
  6. 接続銅用絶縁膜がSiC,SiCNの群の中から選ばれる少なくとも一つで構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかの半導体装置。
  7. 銅と絶縁膜との界面にTiが設けられてなる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかの半導体装置。
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