JP3809677B2 - プリンタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画ヘッドを用いて印画シートに印刷を行うプリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のプリンタ装置の構成例を示す断面図である。
このプリンタ装置は、リボンカセット2に収容したリボンフィルム4を用いて、サーマルヘッド6により印画用紙10に印画を行う昇華型あるいは転写型と呼ばれるものである。
リボンカセット2は、サプライリール2Aとテイクアップリール2Bとの間にリボンフィルム4をかけ渡したものであり、印画動作時においてはテイクアップリール2B側を図示しない駆動機構によって駆動されてリボンフィルム4を給送する。
【0003】
サーマルヘッド6は、サーマルヘッド移動機構6Aによって支持されている。すなわち、サーマルヘッド移動機構6Aは、サーマルヘッド6をアーム6aの先端部に支持しており、このアーム6aをヘッド位置駆動ギア6bによって揺動変位させることにより、サーマルヘッド6を前進方向および後退方向に移動制御するものである。
【0004】
そして、図9に示すサーマルヘッド6のホームポジション位置よりリボンカセット2側に前進して、リボンフィルム4を反対側のプラテン8と当接する印画ポジションまで引き出し、このリボンフィルム4とプラテン8との間に印画用紙10を挟み込んで印刷を行う。
印画用紙10は、用紙トレー10Aに収容されており、給紙機構10Bによって、挿入口部10aより1枚ずつ印画ポジション側に給紙される。
【0005】
そして、印画動作時においては、プラテン8の前段に設けたピンチローラ10Cとキャプスタンローラ10Dとの間に挟持され、図示しない用紙給送モータによるキャプスタンローラ10Dの回転によって進行方向および後退方向に給送制御される。
また、ピンチローラ10Cは、サーマルヘッド移動機構6Aと連動しており、サーマルヘッド6が前進してプラテン8に近接する給紙ポジションに移動した状態でキャプスタンローラ10D側に圧接する。この状態で、印画用紙10がピンチローラ10Cとキャプスタンローラ10Dとの間に挟持され、印画動作と同期した用紙10の給送制御が行われる。
【0006】
また、図9に示すプリンタ装置は、カラー画像の印画を行うものであり、リボンフィルム4には、カラー印画用のイエロー、マゼンダ、シアンの各色成分の領域がそれぞれ所定の長さ毎に順次設けられ、また、各色成分の領域を頭出しするための識別子が設けられ、頭出しセンサ16によって検出されるようになっている。
【0007】
そして、カラー印画を行う場合には、リボンフィルム4の頭出しにより、ある色成分の印画を行った後、印画用紙10をキャプスタンローラ10Dの反転駆動によって元の位置に復帰させる。一方、リボンフィルム4は順送り方向に送って次の色成分領域を頭出しする。
そして、再びキャプスタンローラ10Dの正転駆動によって印画用紙10を給送し、次の色成分の印画を行う。このような動作を繰り返し、カラー画像の印画を行うことができる。
【0008】
また、以上のような印画動作において、印画ポジションを通過した印画用紙10の前端側の部分は、ガイディング部材12の円弧部12Aによりガイドされ、ガイディング部材12の下面とシャーシ14の上面の間に導かれて、装置ケース18の後方隅部に退避しており、印画動作終了後に、キャプスタンローラ10Dの反転駆動によって排紙口部10b側に給送され、排紙口部10bより排紙される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなプリンタ装置において、紙づまり等に対応するため、印画用紙の取り出し手段をプリンタ装置の外匣ケースに設けたものが普及している。
この用紙の取り出し手段としては、外匣ケースに専用の開閉蓋を設け、この開閉蓋を外してから内部の用紙を取り出せるような構成のものが提供されている。そして、この装置では、開閉蓋が開いたことを検知するセンサを設け、蓋が開いている場合にはプリント動作が行えないようにしている。
【0010】
しかしながら、このような用紙の取り出し手段は、専用の開閉蓋や開閉検出用のセンサを有するため構成が複雑であり、コストアップを招くものとなる。
したがって、このような用紙の取り出し手段は、印画用紙の複雑な給送路を有する比較的大きい規模の装置では有効であるが、近年、小型、薄型化、低価格の傾向にあるプリンタ装置においては不向きである。
【0011】
そこで、より単純な用紙の取り出し手段として、外匣ケースに印画用紙の給送路に臨む開口部を設け、この開口部に臨んだ印画用紙を取り出すようにした装置が提供されている。
しかしながら、このような用紙の取り出し用の開口部を設けた場合には、用紙が取り出せる反面、誤って用紙を挿入するおそれがある。そして、用紙を開口部より誤挿入してしまった場合には、その用紙の先端部が給送路に入り込んで、通常のプリント動作が妨げられ、更に複雑な紙づまりを招いてしまうといったトラブルを生じることも想定される。
【0012】
そこで、このような用紙の誤挿入を検出するセンサを設け、用紙の誤挿入を検出した場合には、プリンタ装置の動作を停止して、例えば誤挿入された用紙が印画用紙の給送機構に巻き込まれたりするのを防止する一方、利用者に警報音等によって操作ミスを通知することが可能である。
しかしながら、このように誤挿入検出用のセンサを設けて対応した場合、プリンタ装置の構成が複雑となって、装置の複雑化やコストアップを招くという問題がある。
【0013】
そこで本発明の目的は、構成の複雑化やコストアップを招くことなく、用紙の取り出し用等に設けた開口部に対する用紙の誤挿入に有効に対応することができるプリンタ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、印画シートの給送路上に設けられた印画ポジションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテンとの間に通過させて印画ヘッドによる印画を行う印画機構と、印画シートを給送路に給送する印画シート給送機構と、外匣ケースに形成され、印画シートの給送路に連通する紙づまり時専用の取り出し口である非挿入用開口部と、を有し、印画シートの給送路に、非挿入用開口部から誤挿入されたシートの先端部を係止するとともに、印画シート給送機構によって給送されるシートの先端部は係止しない形状の誤挿入係止部を設けたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、印画シートの給送路上に設けられた印画ポジションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテンとの間に通過させて印画ヘッドによる印画を行う印画機構と、印画シートを給送路に給送する印画シート給送機構と、外匣ケースに形成され、印画シートの給送路に連通する紙づまり時専用の取り出し口である非挿入用開口部と、を有し、印画シートの給送路内に配置されたシートの非挿入用開口部と反対側に位置する先端部を、給送路の軌道より外れた位置で受け止め係止する軌道外係止部を設けたことを特徴とする。
【0016】
以上のような本発明のプリンタ装置においては、例えば紙づまりシートの取り出し用に設けた非挿入用開口部より、誤ってシートが挿入された場合、この誤挿入シートの先端部が誤挿入係止部によって係止されるため、この誤挿入係止部より奥に誤挿入シートが挿入されることが防止される。
また、給送路につまった印画シートを非挿入用開口部より取り除こうとして巧く操作できず、誤って印画シートを給送路の奥の方に押してしまったような場合にも、印画シートの非挿入用開口部の反対側の先端部が軌道外係止部によって係止されるため、この軌道外係止部より奥に印画シートが挿入されることが防止される。
【0017】
このようにして、非挿入用開口部からの誤挿入シートや誤操作による印画シートが、誤挿入係止部や軌道外係止部により係止され、更に奥に挿入されることを防止できるので、更に複雑な紙づまりの発生やプリント動作への影響を抑制することができる。
したがって、複雑な構成を用いることなく、非挿入用開口部からの用紙の誤挿入や誤操作に有効に対応でき、プリンタ装置の小型、薄型化や低廉化に貢献することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるプリンタ装置の実施の形態例について説明する。
図1は、本発明によるプリンタ装置の構成例を示す側断面図であり、図2は、図1に示すプリンタ装置に設けられるシャーシの一例を示す斜視図である。
また、図3および図4は、図1に示すプリンタ装置における印画用紙の給送制御とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を(1)から(8)の順で示す側断面図である。
このプリンタ装置は、外匣ケース20に設けた装着口(図示せず)よりリボンカセット22を着脱自在に装着し、このリボンカセット22に収容されたリボンフィルム24を用いて印画用紙に印画を行うものである。
【0019】
図5は、リボンカセット22の一例を示す斜視図である。
図示のように、このリボンカセット22は、サプライリール26とテイクアップリール28とを収容する一対の筒部22A、22Bを平行に設け、これを連結部22Cによって連結したものであり、筒部22A、22Bの間にサーマルヘッド30が進入可能な開口部22Dを設け、この開口部22Dにサプライリール26とテイクアップリール28とにかけ渡されたリボンフィルム24を臨ませたものである。
また、リボンフィルム24は、カラー画像の印画を行うために、カラー印画用のイエロー、マゼンダ、シアンの各色成分の領域を所定の長さ毎に順次設けたものであり、また、各色成分の領域の境界部分には、各色成分領域を頭出しするための識別子が設けられ、後述する頭出しセンサ52によって検出されるようになっている。
【0020】
そして、カラー印画を行う場合には、リボンフィルム24のある色成分領域を頭出しするとともに、印画用紙40を進行方向に送り、ある色成分の印画を行った後、印画用紙40を後退方向に送って元の位置に復帰させる。一方、リボンフィルム24を順送り方向に送って次の色成分領域を頭出しする。
そして、再び印画用紙40を進行方向に送り、次の色成分の印画を行う。このような動作を繰り返し、カラー画像の印画を行う。
【0021】
また、図1において、サーマルヘッド30は、アーム32の先端部に設けられている。アーム32の基端部にはカム溝32Aが形成されており、ヘッド位置駆動ギア34に設けられたピン34Aが係合している。すなわち、アーム32は、カム溝32Aとピン34Aとで構成される確動カム機構によって、ヘッド位置駆動ギア34の回転に伴って揺動変位するものである。
【0022】
そして、このアーム32の揺動により、サーマルヘッド30は、図3の▲1▼に示すホームポジション位置(H0)から、図3の▲2▼に示す給紙ポジション位置(H1)を経て、図3の▲4▼に示す印画ポジション位置(H2)まで移動される。
そして、サーマルヘッド30が印画ポジション位置に前進した状態では、サーマルヘッド30は、リボンフィルム24と印画用紙40を挟んでプラテン58に圧接し、印画動作が行われる。
【0023】
また、ヘッド位置駆動ギア34の側面には、周回り方向に環状のシャッタ部34B、34Cが所定範囲に渡って設けられており、これらのシャッタ部34B、34Cの位置を一対の透過型フォトカプラ36、38で検出することにより、ヘッド位置駆動ギア34の回動角度を検出してヘッド位置駆動ギア34の駆動モータ(図示せず)を制御し、サーマルヘッド30をホームポジション位置(H0)、給紙ポジション位置(H1)および印画ポジション位置(H2)に移動する。
【0024】
一方、印画用紙40の給送路には、印画用紙40の挿入を検出する用紙検出センサ42が設けられるとともに、この下流に印画用紙40の給送するピンチローラ44およびキャプスタンローラ46が設けられている。
ピンチローラ44は、連結リンク機構48等によってアーム32の基端部と連動しており、サーマルヘッド30が給紙ポジション位置乃至印画ポジション位置に移動した状態で、コイルバネ50のバネ力によってキャプスタンローラ46に圧接される。
【0025】
そして、ピンチローラ44とキャプスタンローラ46との間に挟持した印画用紙を、用紙給送モータ(図示せず)によるキャプスタンローラ46の回転によって進行方向および後退方向に給送制御する。
また、リボンフィルム24の走行位置には、リボンフィルム24の上述した頭出しを行うための頭出しセンサ52が設けられている。
【0026】
また、以上のようなプリンタ装置の各機構部、すなわち、サーマルヘッド30の移動機構、印画用紙40の給送機構、およびリボンフィルム24の送り機構を含む各部は、図2に示すシャーシ60に組み付けられている。
このシャーシ60は、例えば板金加工によって形成されたものであり、プリンタ装置の外匣ケース20の底部に沿って配置される底板部60Aと、この底板部60Aの両側に垂直方向に立設された側板部60B、60Cとを有している。
また、シャーシ60の底板部60Aには、印画ポジションを通過してきた印画用紙40をガイドするためのガイディング部62、64が設けられている。各ガイディング部62、64は、シャーシ60の板金加工時に一体に形成されたものであり、それぞれ底板部60Aより上方に円弧状に切り起こされている。
【0027】
第1のガイディング部62は、上述した印画ポジションに臨むように配設されており、印画ポジションより進入してきた印画用紙40の前端部を円弧状の下面でガイドし、シャーシ60の下面側に導くものである。なお、シャーシ60の下面と外匣ケース20の底部側内壁面との間は、印画用紙40を挿通するのに十分な間隔を有する間隙部60aが形成されている。
また、第2のガイディング部64は、外匣ケース20の後部側内壁面に沿った円弧形状を有するものであり、この内壁面との間で間隙部60bを形成するものである。
なお、詳しくは、外匣ケース20の後部側内壁部には、前記間隙部60aを通過してきた印画用紙40の前端部を上方に導くための円弧状のガイド面20aが形成されており、このガイド面20aに沿って第2のガイディング部64が円弧状に形成されている。
【0028】
また、ガイド面20aと第2のガイディング部64との間の間隙部60bは、間隙部60aと同様、印画用紙40を挿通するのに十分な間隔を有している。
以上のようなシャーシ60の形状により、印画ポジションを通過してきた印画用紙40の前端側の部分は、ガイディング部62、64を含むシャーシ60の下面およびガイド面20aを含む外匣ケース20の内壁面によってガイドされ、間隙部60a、60bをスムーズに走行することができる。
【0029】
また、第1のガイディング部62の円弧形状は、リボンカセット22のサプライリール26の外周形状に沿って形成されている。そして、第1のガイディング部62の上面は、リボンカセット22のサプライリール26の下面をガイドするガイド面として形成されており、リボンカセット22の装着操作時に、その装着位置をガイドするとともに、装着後のリボンカセット22を受け止めるガイドとして機能するものとなっている。
なお、図2では、本発明の特徴的な構成と直接関係しない細部の構造については省略した状態で示しているが、実際のシャーシには、上述した各機構部を組み付けるための取り付け孔等が適宜形成されているものとする。
【0030】
また、外匣ケース20の後端部には、給紙路につまった印画用紙40を取り除くための非挿入用開口部としての開口部20Bが設けられている。
この開口部20Bは、第2のガイディング部64の上端64aより上に位置しており、通常の印画動作において、印画用紙40が最も進行方向に給送された状態で、その先端部が臨む位置に形成されており、印画用紙40の幅に対応する幅を有するとともに、印画用紙40を取り除ける程度の間隔を有している。
【0031】
また、外匣ケース20のガイド面20aには、誤挿入係止部である第1の係止部70が形成されている。この第1の係止部70は、間隙部60bの中途部に設けられており、開口部20B側に向かう爪状に形成されており、開口部20B側から挿入された用紙の先端部を受け止めて係止するものである。
なお、この第1の係止部70は、開口部20B側に向かっているため、印画ポジション側から正規に給送される印画用紙40の先端部は第1の係止部70に係止されずにスムーズに走行できるものである。
【0032】
また、外匣ケース20の底部には、キャプスタンローラ46の下側に位置する軌道外係止部である第2の係止部72が形成されている。この第2の係止部72は、間隙部60a、60bに配置された用紙の印画ポジション側の端部が、給紙路の軌道を外れてプラテン58の下を通過してきた場合に、この端部を受け止めて係止するものである。
例えば、印画途中等に誤って用紙がケース20の内部に残ったとしても、開口部20Bからの誤操作により、この残留した用紙を更に装置の奥に押し込んでしまうのを防止するものである。なお、以上の第1、第2の係止部70、72は、合成樹脂製の外匣ケース20を成型する際に一体に形成されたものである。
【0033】
次に、図3、図4に基づいて、このプリンタ装置における動作概要について説明する。
まず、図3の▲1▼において、外匣ケース20に形成した挿入口20Aより、印画用紙40が挿入されると、用紙検出センサ42により検出され、ヘッド位置駆動ギア34が起動してアーム32が変位し、サーマルヘッド30がホームポジションより図3の▲2▼に示す給紙ポジションに移動する。
【0034】
そして、サーマルヘッド30が給紙ポジションに移動すると、これに連動してピンチローラ44がキャプスタンローラ46に圧接し、これらローラ44、46に挟持された印画用紙が、キャプスタンローラ46の回転によってプリンタの内部方向に給送される。
次に、印画用紙の末端が前記用紙検出センサ42により検出されると、図3の▲3▼に示すように、さらに用紙給送モータが所定回転し、給紙を完了する。そして、頭出しセンサ52によりリボンフィルム24の必要とする色成分領域の頭だしが行われる。
【0035】
次に、図3の▲4▼に示すように、サーマルヘッド30が印画ポジションに移動し、キャプスタンローラ46が逆回転すると同時に、サーマルヘッド30に画像データおよび電圧が加えられて印画が実行され、図3の▲5▼に示す状態に至る。
なお、上述のようにカラープリンタの場合には、イエロー、マゼンダ、シアンの重ね合わせで、カラー印画が行われるため、図3の▲2▼から▲5▼までの動作を3回繰り返すこととなる。
そして、印画が完了すると、図4の▲6▼に示すように、サーマルヘッド30が給紙ポジションに移動し、図4の▲7▼に示すように、印画済み用紙はプリンタ装置の外部に排出される。排出が完了すると、図4の▲8▼に示すように、サーマルヘッド30はホームポジションに戻る。
【0036】
また、以上のような印画動作において、印画ポジションを経てヘッド位置駆動ギア34側に進行した印画用紙40の前端側の部分は、シャーシ60に設けたガイディング部62により、シャーシ60の下面に導かれ、シャーシ60と外匣ケース20の底部側内壁面との間に形成された間隙部60aに挿入される。
【0037】
また、更に印画用紙40が進行方向に送られると、間隙部60aを通過してきた印画用紙40の前端部は、外匣ケース20の後部側内壁面に形成したガイド面20aとガイディング部64との間の間隙部60bに沿ってガイドされる。
これにより、印画ポジションを通過した印画用紙40の前端側の部分は、ガイディング部62、64によって外匣ケース20の内壁面に沿う間隙部60a、60b内に配置され、スムーズに移動できる。
したがって、上述のような双方向の給送動作が繰り返された場合でも、印画用紙40の前端部が装置内の各機構部に係合して紙づまり等を生じることもなく、円滑な印字動作が得られる。
【0038】
また、印画用紙40を外匣ケース20の内壁面に沿って円弧状に導く構成により、印画用紙40のサイズや印画動作時のストロークに対してプリンタ装置の外匣ケース20をコンパクトに構成でき、装置の小型化を図ることができる。
また、本例では、ガイディング部62の上面をリボンカセット22のガイドとして兼用させたことから、一体のシャーシ60に多様な機能を集約でき、簡素な構成で高い機能を得ることができる。
【0039】
次に、図6に基づき、上述した第1の係止部70の機能について説明する。
図6は、開口部20B側から用紙74が誤挿入された状態を示している。この場合、間隙部60bの円弧形状により、用紙74の先端部が外匣ケース20のガイド面20a側に摺接して挿入されることになり、必ず第1の係止部70に突き当たるため、この第1の係止部70によって用紙74の挿入が阻止されることとなる。
したがって、誤挿入された用紙74が装置の奥に挿入されることがないので、正常な印画動作を阻害したり、更に複雑な紙づまりを招くようなこともなくなる。
【0040】
これにより、誤挿入検出用のセンサを設けたり、用紙の給送路を大きく開放するような構成をとる必要もなく、装置の構成を簡素化する上で有利となる。また、本例のように給送路を円弧状に形成して装置の小型化を図った構成において、円弧状の給送路に対する用紙の誤挿入に有効に対応することができ、この点でも有利となる。
【0041】
次に、図7、図8に基づき、上述した第2の係止部72の機能について説明する。
図7は、例えば印画途中の電源オフによって印画用紙40がピンチローラ44とキャプスタンローラ46より外れて、給送路内に放置された紙づまり状態を示している。この状態で、印画用紙40の進行方向側の先端部は、開口部20Bに臨んでおり、この開口部20Bより印画用紙40を引き出して取り除くことが可能である。
しかしながら、この取り除き作業の途中で、巧く操作が行えず、引き出すべき印画用紙40を逆に押し込んでしまう場合がある。
【0042】
図8は、このような印画用紙40の取り除き作業の途中で、印画用紙40が給送路内で不安定な状態で移動し、その印画ポジション側の端部がプラテン58からも外れ、印画用紙40が完全に外匣ケース20の底面に落ちてしまった状態を示している。
そして、この状態では、印画用紙40の印画ポジション側の端部が、第2の係止部72によって受け止められ、印画用紙40がこれ以上装置の奥に押し込まれないように保持する。したがって、印画用紙40の開口部20B側の端部は、開口部20Bに臨む位置に保持されることになるので、拙劣な操作により印画用紙40が給送路の奥に隠れてしまうようなこともなく、確実に取り除き作業を行うことができる。
【0043】
このように、本例のプリンタ装置では、外匣ケース20に第1、第2の係止部70、72を一体形成するという簡易な構成により、開口部20Bからの誤挿入や誤操作による紙づまりを有効に防止することができる。
したがって、外匣ケース20に紙づまり用紙を除去するための開閉蓋を設けたり、誤挿入用紙の検出センサや紙づまりを知らせる報知機能を設けることなく装置を構成することができ、構成の簡素化によるプリンタ装置の小型、薄型化や軽量化、更には部品点数の削減や組立作業の簡略化によるコストダウンを達成することができる。
【0044】
なお、以上のようなプリンタ装置において、更に特殊なケースの紙づまり等が生じた場合には、専門のサービスマンに依頼して外匣ケース20を分解するなどして対応することとなるが、このようなケースは極めて稀であり、通常の稼働状態で生じるほとんどの紙づまり等に対しては、上述した第1、第2の係止部70、72の機能に伴い、開口部20Bからの操作で十分対応できる。
したがって、外匣ケース20を開閉蓋で開放するような構成とすることは不要となり、単純な外匣ケース20を具備した簡易なプリンタ装置を提供することが可能となる。
【0045】
なお、以上の例では、非挿入用開口部として用紙取り出し用の開口部20Bの例について説明したが、本発明はこれに限らず、シートの給送路に連通する他の開口部について、同様の係止部を設けたものであってもよい。
また、以上は印画用紙40を外匣ケース20の挿入口20Aより装置に挿入する構成について説明したが、本発明はこれに限らず、図9に示すものと同様に、用紙トレーより自動的に給紙できるプリンタ装置に適用してもよい。
【0046】
また、上述のように印画用紙40の挿入口20Aを排紙口に兼用した構成ではなく、別々の挿入口と排紙口を有するプリンタ装置であってもよい。
更に本発明は、リボンフィルムを用いたプリンタ装置に限らず、例えばインクを吐出する構成の記録ヘッドを用いたプリンタ装置に適用することも可能であり、また、モノクロの印画を行うプリンタ装置に適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、外匣ケースに印画シートの給送路に連通する紙づまり時専用の取り出し口である非挿入用開口部と、を有し、印画シートの給送路に、非挿入用開口部から誤挿入されたシートの先端部を係止する誤挿入係止部を設け、誤挿入シートが装置の奥に進入するのを防ぐようにした。
このため、非挿入用開口部からの誤挿入シートによる更に複雑な紙づまり等を簡易な構成により防止でき、プリンタ装置の安定した使用形態が得られるとともに、装置の小型、軽量化やコストダウンに貢献することができる。
【0048】
また、本発明では、印画シートの給送路内に配置されたシートの非挿入用開口部と反対側に位置する先端部を、給送路の軌道より外れた位置で受け止め係止する軌道外係止部を設け、非挿入用開口部からの操作によって印画シートが装置の奥に進入するのを防ぐようにした。
すなわち、例えば給送路につまった印画シートを非挿入用開口部より取り除こうとして巧く操作できず、誤って印画シートを給送路の奥の方に押してしまったような場合にも、印画シートの進入が軌道外係止部によって係止され、印画シートが装置の奥に進入するのを阻止できる。
このため、非挿入用開口部からの拙劣な操作により、シートが装置の奥に隠れてしまうような状態を簡易な構成により防止でき、プリンタ装置の安定した使用形態が得られるとともに、装置の小型、軽量化やコストダウンに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリンタ装置の構成例を示す側断面図である。
【図2】図1に示すプリンタ装置に設けられるシャーシを示す斜視図である。
【図3】図1に示すプリンタ装置の印画用紙の給送制御とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図である。
【図4】図1に示すプリンタ装置の印画用紙の給送制御とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図である。
【図5】図1に示すプリンタ装置において使用するリボンカセットの一例を示す斜視図である。
【図6】図1に示すプリンタ装置において、開口部から用紙が誤挿入された状態を示す側断面図である。
【図7】図1に示すプリンタ装置において、印画用紙が給送機構から離脱した状態を示す側断面図である。
【図8】図1に示すプリンタ装置において、印画用紙が印画機構からも離脱して装置の底面に落ちた状態を示す側断面図である。
【図9】従来のプリンタ装置の一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
20……外匣ケース、20A……挿入口、20B……開口部、20a……ガイド面、22……リボンカセット、24……リボンフィルム、30……サーマルヘッド、32……アーム、34……ヘッド位置駆動ギア、40……印画用紙、42……用紙検出センサ、44……ピンチローラ、46……キャプスタンローラ、52……頭出しセンサ、58……プラテン、60……シャーシ、60a、60b……間隙部、62、64……ガイディング部、70……第1の係止部、72……第2の係止部、74……誤挿入用紙。

Claims (11)

  1. 印画シートの給送路上に設けられた印画ポジションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテンとの間に通過させて印画ヘッドによる印画を行う印画機構と、
    印画シートを前記給送路に給送する印画シート給送機構と、
    外匣ケースに形成され、前記印画シートの給送路に連通する紙づまり時専用の取り出し口である非挿入用開口部と、を有し、
    前記印画シートの給送路に、前記非挿入用開口部から誤挿入されたシートの先端部を係止するとともに、前記印画シート給送機構によって給送されるシートの先端部は係止しない形状の誤挿入係止部を設けた、
    ことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 印画シートの給送路上に設けられた印画ポジションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテンとの間に通過させて印画ヘッドによる印画を行う印画機構と、
    印画シートを前記給送路に給送する印画シート給送機構と、
    外匣ケースに形成され、前記印画シートの給送路に連通する紙づまり時専用の取り出し口である非挿入用開口部と、を有し、
    前記外匣ケースの内部に、前記印画シートの給送路内に配置されたシートの前記非挿入用開口部と反対側に位置する先端部を、前記給送路の軌道より外れた位置で受け止め係止する軌道外係止部を設けた、
    ことを特徴とするプリンタ装置。
  3. 前記印画シート給送機構は、外匣ケースに設けられた印画シートの挿入用開口部より挿入された印画シートを給送するものである請求項1または2記載のプリンタ装置。
  4. 前記挿入用開口部は、印画シートを排出する排出用開口部を兼ねている請求項3記載のプリンタ装置。
  5. 前記印画シートの挿入用開口部は、前記外匣ケースの前面部に形成され、前記非挿入用開口部は、前記外匣ケースの後面部に形成されている請求項3または4記載のプリンタ装置。
  6. 前記印画シート給送機構は、外匣ケース内に設けられた印画シートの収容部に収容された印画シートを給送するものである請求項1または2記載のプリンタ装置。
  7. 前記印画機構は、印画シートと印画ヘッドとの間にリボンフィルムを供給して印画を行う昇華型乃至転写型の印画機構であり、前記リボンフィルムを供給するリボンフィルム送り機構を有する請求項1乃至6のいずれか1項記載のプリンタ装置。
  8. 前記印画機構は、前記印画シート給送機構による印画シートの繰り返し給送動作によって、印画シートに多色印字を行うものである請求項1乃至7のいずれか1項記載のプリンタ装置。
  9. 前記印画機構は、印画ヘッドをホームポジションから印画ポジションにわたって移動制御する印画ヘッド移動機構を有するものである請求項1乃至8のいずれか1項記載のプリンタ装置。
  10. 前記印画用紙の給送路は、前記印画機構および前記印画シート給送機構を含む各機構部を組み付けたシャーシと前記外匣ケースの内壁面との間の間隙部に形成されている請求項1乃至9のいずれか1項記載のプリンタ装置。
  11. 前記誤挿入係止部は、前記外匣ケースの内壁面に設けられている請求項10記載のプリンタ装置。
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