JPH10109448A - プリンタ装置 - Google Patents
プリンタ装置Info
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- JPH10109448A JPH10109448A JP8284697A JP28469796A JPH10109448A JP H10109448 A JPH10109448 A JP H10109448A JP 8284697 A JP8284697 A JP 8284697A JP 28469796 A JP28469796 A JP 28469796A JP H10109448 A JPH10109448 A JP H10109448A
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Abstract
く、用紙の取り出し用等に設けた開口部に対する用紙の
誤挿入に有効に対応することができるプリンタ装置を提
供する。 【解決手段】 外匣ケース20の後端部に、給送路に紙
づまりした印画用紙40を取り除くための開口部20B
を形成する。給送路の開口部20Bに近い位置に、開口
部20Bから誤挿入された用紙74を係止する第1の係
止部70を設ける。この第1の係止部70により、開口
部20Bからの用紙74の進入を阻止する。また、外匣
ケース20の底部内壁面の、用紙給送機構の下方位置
に、第2の係止部72を設ける。この第2の係止部72
により、用紙給送機構より離脱して外匣ケース20の底
面に落下した印画用紙40の端部を係止し、この印画用
紙40が更に装置の奥に進入するのを阻止する。
Description
て印画シートに印刷を行うプリンタ装置に関するもので
ある。
示す断面図である。このプリンタ装置は、リボンカセッ
ト2に収容したリボンフィルム4を用いて、サーマルヘ
ッド6により印画用紙10に印画を行う昇華型あるいは
転写型と呼ばれるものである。リボンカセット2は、サ
プライリール2Aとテイクアップリール2Bとの間にリ
ボンフィルム4をかけ渡したものであり、印画動作時に
おいてはテイクアップリール2B側を図示しない駆動機
構によって駆動されてリボンフィルム4を給送する。
機構6Aによって支持されている。すなわち、サーマル
ヘッド移動機構6Aは、サーマルヘッド6をアーム6a
の先端部に支持しており、このアーム6aをヘッド位置
駆動ギア6bによって揺動変位させることにより、サー
マルヘッド6を前進方向および後退方向に移動制御する
ものである。
ームポジション位置よりリボンカセット2側に前進し
て、リボンフィルム4を反対側のプラテン8と当接する
印画ポジションまで引き出し、このリボンフィルム4と
プラテン8との間に印画用紙10を挟み込んで印刷を行
う。印画用紙10は、用紙トレー10Aに収容されてお
り、給紙機構10Bによって、挿入口部10aより1枚
ずつ印画ポジション側に給紙される。
8の前段に設けたピンチローラ10Cとキャプスタンロ
ーラ10Dとの間に挟持され、図示しない用紙給送モー
タによるキャプスタンローラ10Dの回転によって進行
方向および後退方向に給送制御される。また、ピンチロ
ーラ10Cは、サーマルヘッド移動機構6Aと連動して
おり、サーマルヘッド6が前進してプラテン8に近接す
る給紙ポジションに移動した状態でキャプスタンローラ
10D側に圧接する。この状態で、印画用紙10がピン
チローラ10Cとキャプスタンローラ10Dとの間に挟
持され、印画動作と同期した用紙10の給送制御が行わ
れる。
画像の印画を行うものであり、リボンフィルム4には、
カラー印画用のイエロー、マゼンダ、シアンの各色成分
の領域がそれぞれ所定の長さ毎に順次設けられ、また、
各色成分の領域を頭出しするための識別子が設けられ、
頭出しセンサ16によって検出されるようになってい
る。
ンフィルム4の頭出しにより、ある色成分の印画を行っ
た後、印画用紙10をキャプスタンローラ10Dの反転
駆動によって元の位置に復帰させる。一方、リボンフィ
ルム4は順送り方向に送って次の色成分領域を頭出しす
る。そして、再びキャプスタンローラ10Dの正転駆動
によって印画用紙10を給送し、次の色成分の印画を行
う。このような動作を繰り返し、カラー画像の印画を行
うことができる。
画ポジションを通過した印画用紙10の前端側の部分
は、ガイディング部材12の円弧部12Aによりガイド
され、ガイディング部材12の下面とシャーシ14の上
面の間に導かれて、装置ケース18の後方隅部に退避し
ており、印画動作終了後に、キャプスタンローラ10D
の反転駆動によって排紙口部10b側に給送され、排紙
口部10bより排紙される。
なプリンタ装置において、紙づまり等に対応するため、
印画用紙の取り出し手段をプリンタ装置の外匣ケースに
設けたものが普及している。この用紙の取り出し手段と
しては、外匣ケースに専用の開閉蓋を設け、この開閉蓋
を外してから内部の用紙を取り出せるような構成のもの
が提供されている。そして、この装置では、開閉蓋が開
いたことを検知するセンサを設け、蓋が開いている場合
にはプリント動作が行えないようにしている。
手段は、専用の開閉蓋や開閉検出用のセンサを有するた
め構成が複雑であり、コストアップを招くものとなる。
したがって、このような用紙の取り出し手段は、印画用
紙の複雑な給送路を有する比較的大きい規模の装置では
有効であるが、近年、小型、薄型化、低価格の傾向にあ
るプリンタ装置においては不向きである。
して、外匣ケースに印画用紙の給送路に臨む開口部を設
け、この開口部に臨んだ印画用紙を取り出すようにした
装置が提供されている。しかしながら、このような用紙
の取り出し用の開口部を設けた場合には、用紙が取り出
せる反面、誤って用紙を挿入するおそれがある。そし
て、用紙を開口部より誤挿入してしまった場合には、そ
の用紙の先端部が給送路に入り込んで、通常のプリント
動作が妨げられ、更に複雑な紙づまりを招いてしまうと
いったトラブルを生じることも想定される。
るセンサを設け、用紙の誤挿入を検出した場合には、プ
リンタ装置の動作を停止して、例えば誤挿入された用紙
が印画用紙の給送機構に巻き込まれたりするのを防止す
る一方、利用者に警報音等によって操作ミスを通知する
ことが可能である。しかしながら、このように誤挿入検
出用のセンサを設けて対応した場合、プリンタ装置の構
成が複雑となって、装置の複雑化やコストアップを招く
という問題がある。
ストアップを招くことなく、用紙の取り出し用等に設け
た開口部に対する用紙の誤挿入に有効に対応することが
できるプリンタ装置を提供することにある。
するため、印画シートの給送路上に設けられた印画ポジ
ションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテンと
の間に挟み込んで印画ヘッドによる印画を行う印画機構
と、印画シートを前記給送路に給送する印画シート給送
機構と、外匣ケースに形成され、前記印画シートの給送
路に連通する非挿入用開口部とを有するプリンタ装置に
おいて、前記印画シートの給送路に、前記非挿入用開口
部から誤挿入されたシートの先端部を係止するととも
に、前記印画シート給送機構によって給送されるシート
の先端部は係止しない形状の第1の係止部を設けたこと
を特徴とする。
設けられた印画ポジションにおいて、印画シートを印画
ヘッドとプラテンとの間に挟み込んで印画ヘッドによる
印画を行う印画機構と、印画シートを前記給送路に給送
する印画シート給送機構と、外匣ケースに形成され、前
記印画シートの給送路に連通する非挿入用開口部とを有
するプリンタ装置において、前記印画シートの給送路内
に配置されたシートの前記非挿入用開口部と反対側に位
置する先端部を、前記給送路の軌道より外れた位置で受
け止め係止する第2の係止部を設けたことを特徴とす
る。
ては、例えば紙づまりシートの取り出し用に設けた非挿
入用開口部より、誤ってシートが挿入された場合、この
誤挿入シートの先端部が第1の係止部によって係止され
るため、この第1の係止部より奥に誤挿入シートが挿入
されることが防止される。また、給送路につまった印画
シートを非挿入用開口部より取り除こうとして巧く操作
できず、誤って印画シートを給送路の奥の方に押してし
まったような場合にも、印画シートの非挿入用開口部の
反対側の先端部が第2の係止部によって係止されるた
め、この第2の係止部より奥に印画シートが挿入される
ことが防止される。
挿入シートや誤操作による印画シートが、第1の係止部
や第2の係止部により係止され、更に奥に挿入されるこ
とを防止できるので、更に複雑な紙づまりの発生やプリ
ント動作への影響を抑制することができる。したがっ
て、複雑な構成を用いることなく、非挿入用開口部から
の用紙の誤挿入や誤操作に有効に対応でき、プリンタ装
置の小型、薄型化や低廉化に貢献することが可能とな
る。
の実施の形態例について説明する。図1は、本発明によ
るプリンタ装置の構成例を示す側断面図であり、図2
は、図1に示すプリンタ装置に設けられるシャーシの一
例を示す斜視図である。また、図3および図4は、図1
に示すプリンタ装置における印画用紙の給送制御とサー
マルヘッドの移動制御の動作概要を(1)から(8)の
順で示す側断面図である。このプリンタ装置は、外匣ケ
ース20に設けた装着口(図示せず)よりリボンカセッ
ト22を着脱自在に装着し、このリボンカセット22に
収容されたリボンフィルム24を用いて印画用紙に印画
を行うものである。
斜視図である。図示のように、このリボンカセット22
は、サプライリール26とテイクアップリール28とを
収容する一対の筒部22A、22Bを平行に設け、これ
を連結部22Cによって連結したものであり、筒部22
A、22Bの間にサーマルヘッド30が進入可能な開口
部22Dを設け、この開口部22Dにサプライリール2
6とテイクアップリール28とにかけ渡されたリボンフ
ィルム24を臨ませたものである。また、リボンフィル
ム24は、カラー画像の印画を行うために、カラー印画
用のイエロー、マゼンダ、シアンの各色成分の領域を所
定の長さ毎に順次設けたものであり、また、各色成分の
領域の境界部分には、各色成分領域を頭出しするための
識別子が設けられ、後述する頭出しセンサ52によって
検出されるようになっている。
ンフィルム24のある色成分領域を頭出しするととも
に、印画用紙40を進行方向に送り、ある色成分の印画
を行った後、印画用紙40を後退方向に送って元の位置
に復帰させる。一方、リボンフィルム24を順送り方向
に送って次の色成分領域を頭出しする。そして、再び印
画用紙40を進行方向に送り、次の色成分の印画を行
う。このような動作を繰り返し、カラー画像の印画を行
う。
は、アーム32の先端部に設けられている。アーム32
の基端部にはカム溝32Aが形成されており、ヘッド位
置駆動ギア34に設けられたピン34Aが係合してい
る。すなわち、アーム32は、カム溝32Aとピン34
Aとで構成される確動カム機構によって、ヘッド位置駆
動ギア34の回転に伴って揺動変位するものである。
ーマルヘッド30は、図3のに示すホームポジション
位置(H0)から、図3のに示す給紙ポジション位置
(H1)を経て、図3のに示す印画ポジション位置
(H2)まで移動される。そして、サーマルヘッド30
が印画ポジション位置に前進した状態では、サーマルヘ
ッド30は、リボンフィルム24と印画用紙40を挟ん
でプラテン58に圧接し、印画動作が行われる。
は、周回り方向に環状のシャッタ部34B、34Cが所
定範囲に渡って設けられており、これらのシャッタ部3
4B、34Cの位置を一対の透過型フォトカプラ36、
38で検出することにより、ヘッド位置駆動ギア34の
回動角度を検出してヘッド位置駆動ギア34の駆動モー
タ(図示せず)を制御し、サーマルヘッド30をホーム
ポジション位置(H0)、給紙ポジション位置(H1)
および印画ポジション位置(H2)に移動する。
紙40の挿入を検出する用紙検出センサ42が設けられ
るとともに、この下流に印画用紙40の給送するピンチ
ローラ44およびキャプスタンローラ46が設けられて
いる。ピンチローラ44は、連結リンク機構48等によ
ってアーム32の基端部と連動しており、サーマルヘッ
ド30が給紙ポジション位置乃至印画ポジション位置に
移動した状態で、コイルバネ50のバネ力によってキャ
プスタンローラ46に圧接される。
ローラ46との間に挟持した印画用紙を、用紙給送モー
タ(図示せず)によるキャプスタンローラ46の回転に
よって進行方向および後退方向に給送制御する。また、
リボンフィルム24の走行位置には、リボンフィルム2
4の上述した頭出しを行うための頭出しセンサ52が設
けられている。
部、すなわち、サーマルヘッド30の移動機構、印画用
紙40の給送機構、およびリボンフィルム24の送り機
構を含む各部は、図2に示すシャーシ60に組み付けら
れている。このシャーシ60は、例えば板金加工によっ
て形成されたものであり、プリンタ装置の外匣ケース2
0の底部に沿って配置される底板部60Aと、この底板
部60Aの両側に垂直方向に立設された側板部60B、
60Cとを有している。また、シャーシ60の底板部6
0Aには、印画ポジションを通過してきた印画用紙40
をガイドするためのガイディング部62、64が設けら
れている。各ガイディング部62、64は、シャーシ6
0の板金加工時に一体に形成されたものであり、それぞ
れ底板部60Aより上方に円弧状に切り起こされてい
る。
画ポジションに臨むように配設されており、印画ポジシ
ョンより進入してきた印画用紙40の前端部を円弧状の
下面でガイドし、シャーシ60の下面側に導くものであ
る。なお、シャーシ60の下面と外匣ケース20の底部
側内壁面との間は、印画用紙40を挿通するのに十分な
間隔を有する間隙部60aが形成されている。また、第
2のガイディング部64は、外匣ケース20の後部側内
壁面に沿った円弧形状を有するものであり、この内壁面
との間で間隙部60bを形成するものである。なお、詳
しくは、外匣ケース20の後部側内壁部には、前記間隙
部60aを通過してきた印画用紙40の前端部を上方に
導くための円弧状のガイド面20aが形成されており、
このガイド面20aに沿って第2のガイディング部64
が円弧状に形成されている。
グ部64との間の間隙部60bは、間隙部60aと同
様、印画用紙40を挿通するのに十分な間隔を有してい
る。以上のようなシャーシ60の形状により、印画ポジ
ションを通過してきた印画用紙40の前端側の部分は、
ガイディング部62、64を含むシャーシ60の下面お
よびガイド面20aを含む外匣ケース20の内壁面によ
ってガイドされ、間隙部60a、60bをスムーズに走
行することができる。
状は、リボンカセット22のサプライリール26の外周
形状に沿って形成されている。そして、第1のガイディ
ング部62の上面は、リボンカセット22のサプライリ
ール26の下面をガイドするガイド面として形成されて
おり、リボンカセット22の装着操作時に、その装着位
置をガイドするとともに、装着後のリボンカセット22
を受け止めるガイドとして機能するものとなっている。
なお、図2では、本発明の特徴的な構成と直接関係しな
い細部の構造については省略した状態で示しているが、
実際のシャーシには、上述した各機構部を組み付けるた
めの取り付け孔等が適宜形成されているものとする。
路につまった印画用紙40を取り除くための非挿入用開
口部としての開口部20Bが設けられている。この開口
部20Bは、第2のガイディング部64の上端64aよ
り上に位置しており、通常の印画動作において、印画用
紙40が最も進行方向に給送された状態で、その先端部
が臨む位置に形成されており、印画用紙40の幅に対応
する幅を有するとともに、印画用紙40を取り除ける程
度の間隔を有している。
は、第1の係止部70が形成されている。この第1の係
止部70は、間隙部60bの中途部に設けられており、
開口部20B側に向かう爪状に形成されており、開口部
20B側から挿入された用紙の先端部を受け止めて係止
するものである。なお、この第1の係止部70は、開口
部20B側に向かっているため、印画ポジション側から
正規に給送される印画用紙40の先端部は第1の係止部
70に係止されずにスムーズに走行できるものである。
スタンローラ46の下側に位置して第2の係止部72が
形成されている。この第2の係止部72は、間隙部60
a、60bに配置された用紙の印画ポジション側の端部
が、給紙路の軌道を外れてプラテン58の下を通過して
きた場合に、この端部を受け止めて係止するものであ
る。例えば、印画途中等に誤って用紙がケース20の内
部に残ったとしても、開口部20Bからの誤操作によ
り、この残留した用紙を更に装置の奥に押し込んでしま
うのを防止するものである。なお、以上の第1、第2の
係止部70、72は、合成樹脂製の外匣ケース20を成
型する際に一体に形成されたものである。
タ装置における動作概要について説明する。まず、図3
のにおいて、外匣ケース20に形成した挿入口20A
より、印画用紙40が挿入されると、用紙検出センサ4
2により検出され、ヘッド位置駆動ギア34が起動して
アーム32が変位し、サーマルヘッド30がホームポジ
ションより図3のに示す給紙ポジションに移動する。
ョンに移動すると、これに連動してピンチローラ44が
キャプスタンローラ46に圧接し、これらローラ44、
46に挟持された印画用紙が、キャプスタンローラ46
の回転によってプリンタの内部方向に給送される。次
に、印画用紙の末端が前記用紙検出センサ42により検
出されると、図3のに示すように、さらに用紙給送モ
ータが所定回転し、給紙を完了する。そして、頭出しセ
ンサ52によりリボンフィルム24の必要とする色成分
領域の頭だしが行われる。
ッド30が印画ポジションに移動し、キャプスタンロー
ラ46が逆回転すると同時に、サーマルヘッド30に画
像データおよび電圧が加えられて印画が実行され、図3
のに示す状態に至る。なお、上述のようにカラープリ
ンタの場合には、イエロー、マゼンダ、シアンの重ね合
わせで、カラー印画が行われるため、図3のからま
での動作を3回繰り返すこととなる。そして、印画が完
了すると、図4のに示すように、サーマルヘッド30
が給紙ポジションに移動し、図4のに示すように、印
画済み用紙はプリンタ装置の外部に排出される。排出が
完了すると、図4のに示すように、サーマルヘッド3
0はホームポジションに戻る。
画ポジションを経てヘッド位置駆動ギア34側に進行し
た印画用紙40の前端側の部分は、シャーシ60に設け
たガイディング部62により、シャーシ60の下面に導
かれ、シャーシ60と外匣ケース20の底部側内壁面と
の間に形成された間隙部60aに挿入される。
れると、間隙部60aを通過してきた印画用紙40の前
端部は、外匣ケース20の後部側内壁面に形成したガイ
ド面20aとガイディング部64との間の間隙部60b
に沿ってガイドされる。これにより、印画ポジションを
通過した印画用紙40の前端側の部分は、ガイディング
部62、64によって外匣ケース20の内壁面に沿う間
隙部60a、60b内に配置され、スムーズに移動でき
る。したがって、上述のような双方向の給送動作が繰り
返された場合でも、印画用紙40の前端部が装置内の各
機構部に係合して紙づまり等を生じることもなく、円滑
な印字動作が得られる。
壁面に沿って円弧状に導く構成により、印画用紙40の
サイズや印画動作時のストロークに対してプリンタ装置
の外匣ケース20をコンパクトに構成でき、装置の小型
化を図ることができる。また、本例では、ガイディング
部62の上面をリボンカセット22のガイドとして兼用
させたことから、一体のシャーシ60に多様な機能を集
約でき、簡素な構成で高い機能を得ることができる。
部70の機能について説明する。図6は、開口部20B
側から用紙74が誤挿入された状態を示している。この
場合、間隙部60bの円弧形状により、用紙74の先端
部が外匣ケース20のガイド面20a側に摺接して挿入
されることになり、必ず第1の係止部70に突き当たる
ため、この第1の係止部70によって用紙74の挿入が
阻止されることとなる。したがって、誤挿入された用紙
74が装置の奥に挿入されることがないので、正常な印
画動作を阻害したり、更に複雑な紙づまりを招くような
こともなくなる。
たり、用紙の給送路を大きく開放するような構成をとる
必要もなく、装置の構成を簡素化する上で有利となる。
また、本例のように給送路を円弧状に形成して装置の小
型化を図った構成において、円弧状の給送路に対する用
紙の誤挿入に有効に対応することができ、この点でも有
利となる。
の係止部72の機能について説明する。図7は、例えば
印画途中の電源オフによって印画用紙40がピンチロー
ラ44とキャプスタンローラ46より外れて、給送路内
に放置された紙づまり状態を示している。この状態で、
印画用紙40の進行方向側の先端部は、開口部20Bに
臨んでおり、この開口部20Bより印画用紙40を引き
出して取り除くことが可能である。しかしながら、この
取り除き作業の途中で、巧く操作が行えず、引き出すべ
き印画用紙40を逆に押し込んでしまう場合がある。
き作業の途中で、印画用紙40が給送路内で不安定な状
態で移動し、その印画ポジション側の端部がプラテン5
8からも外れ、印画用紙40が完全に外匣ケース20の
底面に落ちてしまった状態を示している。そして、この
状態では、印画用紙40の印画ポジション側の端部が、
第2の係止部72によって受け止められ、印画用紙40
がこれ以上装置の奥に押し込まれないように保持する。
したがって、印画用紙40の開口部20B側の端部は、
開口部20Bに臨む位置に保持されることになるので、
拙劣な操作により印画用紙40が給送路の奥に隠れてし
まうようなこともなく、確実に取り除き作業を行うこと
ができる。
匣ケース20に第1、第2の係止部70、72を一体形
成するという簡易な構成により、開口部20Bからの誤
挿入や誤操作による紙づまりを有効に防止することがで
きる。したがって、外匣ケース20に紙づまり用紙を除
去するための開閉蓋を設けたり、誤挿入用紙の検出セン
サや紙づまりを知らせる報知機能を設けることなく装置
を構成することができ、構成の簡素化によるプリンタ装
置の小型、薄型化や軽量化、更には部品点数の削減や組
立作業の簡略化によるコストダウンを達成することがで
きる。
て、更に特殊なケースの紙づまり等が生じた場合には、
専門のサービスマンに依頼して外匣ケース20を分解す
るなどして対応することとなるが、このようなケースは
極めて稀であり、通常の稼働状態で生じるほとんどの紙
づまり等に対しては、上述した第1、第2の係止部7
0、72の機能に伴い、開口部20Bからの操作で十分
対応できる。したがって、外匣ケース20を開閉蓋で開
放するような構成とすることは不要となり、単純な外匣
ケース20を具備した簡易なプリンタ装置を提供するこ
とが可能となる。
て用紙取り出し用の開口部20Bの例について説明した
が、本発明はこれに限らず、シートの給送路に連通する
他の開口部について、同様の係止部を設けたものであっ
てもよい。また、以上は印画用紙40を外匣ケース20
の挿入口20Aより装置に挿入する構成について説明し
たが、本発明はこれに限らず、図9に示すものと同様
に、用紙トレーより自動的に給紙できるプリンタ装置に
適用してもよい。
20Aを排紙口に兼用した構成ではなく、別々の挿入口
と排紙口を有するプリンタ装置であってもよい。更に本
発明は、リボンフィルムを用いたプリンタ装置に限ら
ず、例えばインクを吐出する構成の記録ヘッドを用いた
プリンタ装置に適用することも可能であり、また、モノ
クロの印画を行うプリンタ装置に適用してもよい。
ケースに印画シートの給送路に連通する非挿入用開口部
とを有するプリンタ装置において、印画シートの給送路
に、非挿入用開口部から誤挿入されたシートの先端部を
係止する第1の係止部を設け、誤挿入シートが装置の奥
に進入するのを防ぐようにした。このため、非挿入用開
口部からの誤挿入シートによる更に複雑な紙づまり等を
簡易な構成により防止でき、プリンタ装置の安定した使
用形態が得られるとともに、装置の小型、軽量化やコス
トダウンに貢献することができる。
に配置されたシートの非挿入用開口部と反対側に位置す
る先端部を、給送路の軌道より外れた位置で受け止め係
止する第2の係止部を設け、非挿入用開口部からの操作
によって印画シートが装置の奥に進入するのを防ぐよう
にした。すなわち、例えば給送路につまった印画シート
を非挿入用開口部より取り除こうとして巧く操作でき
ず、誤って印画シートを給送路の奥の方に押してしまっ
たような場合にも、印画シートの進入が第2の係止部に
よって係止され、印画シートが装置の奥に進入するのを
阻止できる。このため、非挿入用開口部からの拙劣な操
作により、シートが装置の奥に隠れてしまうような状態
を簡易な構成により防止でき、プリンタ装置の安定した
使用形態が得られるとともに、装置の小型、軽量化やコ
ストダウンに貢献することができる。
面図である。
を示す斜視図である。
とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図
である。
とサーマルヘッドの移動制御の動作概要を示す側断面図
である。
ンカセットの一例を示す斜視図である。
用紙が誤挿入された状態を示す側断面図である。
給送機構から離脱した状態を示す側断面図である。
印画機構からも離脱して装置の底面に落ちた状態を示す
側断面図である。
る。
口部、20a……ガイド面、22……リボンカセット、
24……リボンフィルム、30……サーマルヘッド、3
2……アーム、34……ヘッド位置駆動ギア、40……
印画用紙、42……用紙検出センサ、44……ピンチロ
ーラ、46……キャプスタンローラ、52……頭出しセ
ンサ、58……プラテン、60……シャーシ、60a、
60b……間隙部、62、64……ガイディング部、7
0……第1の係止部、72……第2の係止部、74……
誤挿入用紙。
Claims (12)
- 【請求項1】 印画シートの給送路上に設けられた印画
ポジションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテ
ンとの間に挟み込んで印画ヘッドによる印画を行う印画
機構と、 印画シートを前記給送路に給送する印画シート給送機構
と、 外匣ケースに形成され、前記印画シートの給送路に連通
する非挿入用開口部とを有するプリンタ装置において、 前記印画シートの給送路に、前記非挿入用開口部から誤
挿入されたシートの先端部を係止するとともに、前記印
画シート給送機構によって給送されるシートの先端部は
係止しない形状の係止部を設けた、 ことを特徴とするプリンタ装置。 - 【請求項2】 印画シートの給送路上に設けられた印画
ポジションにおいて、印画シートを印画ヘッドとプラテ
ンとの間に挟み込んで印画ヘッドによる印画を行う印画
機構と、 印画シートを前記給送路に給送する印画シート給送機構
と、 外匣ケースに形成され、前記印画シートの給送路に連通
する非挿入用開口部とを有するプリンタ装置において、 前記外匣ケースの内部に、前記印画シートの給送路内に
配置されたシートの前記非挿入用開口部と反対側に位置
する先端部を、前記給送路の軌道より外れた位置で受け
止め係止する第2の係止部を設けたことを特徴とするプ
リンタ装置。 - 【請求項3】 前記印画シート給送機構は、外匣ケース
に設けられた印画シートの挿入用開口部より挿入された
印画シートを給送するものである請求項1または2記載
のプリンタ装置。 - 【請求項4】 前記挿入用開口部は、印画シートを排出
する排出用開口部を兼ねている請求項3記載のプリンタ
装置。 - 【請求項5】 前記印画シートの挿入用開口部は、前記
外匣ケースの前面部に形成され、前記非挿入用開口部
は、前記外匣ケースの後面部に形成されている請求項3
または4記載のプリンタ装置。 - 【請求項6】 前記印画シート給送機構は、外匣ケース
内に設けられた印画シートの収容部に収容された印画シ
ートを給送するものである請求項1または2記載のプリ
ンタ装置。 - 【請求項7】 前記非挿入用開口部は、紙づまり用取り
出し口である請求項1乃至6のいずれか1項記載のプリ
ンタ装置。 - 【請求項8】 前記印画機構は、印画シートと印画ヘッ
ドとの間にリボンフィルムを供給して印画を行う昇華型
乃至転写型の印画機構であり、前記リボンフィルムを供
給するリボンフィルム送り機構を有する請求項1乃至7
のいずれか1項記載のプリンタ装置。 - 【請求項9】 前記印画機構は、前記印画シート給送機
構による印画シートの繰り返し給送動作によって、印画
シートに多色印字を行うものである請求項1乃至8のい
ずれか1項記載のプリンタ装置。 - 【請求項10】 前記印画機構は、印画ヘッドをホーム
ポジションから印画ポジションにわたって移動制御する
印画ヘッド移動機構を有するものである請求項1乃至9
のいずれか1項記載のプリンタ装置。 - 【請求項11】 前記印画用紙の給送路は、前記印画機
構および前記印画シート給送機構を含む各機構部を組み
付けたシャーシと前記外匣ケースの内壁面との間の間隙
部に形成されている請求項1乃至10のいずれか1項記
載のプリンタ装置。 - 【請求項12】 前記第1の係止部は、前記外匣ケース
の内壁面に設けられている請求項11記載のプリンタ装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28469796A JP3809677B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | プリンタ装置 |
IDP973383A ID20882A (id) | 1996-10-07 | 1997-10-07 | Kursi kendaraan bermotor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28469796A JP3809677B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | プリンタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109448A true JPH10109448A (ja) | 1998-04-28 |
JP3809677B2 JP3809677B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=17681811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28469796A Expired - Fee Related JP3809677B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | プリンタ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3809677B2 (ja) |
ID (1) | ID20882A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009222924A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 積載機構及び画像形成装置 |
JP2013164606A (ja) * | 2013-03-29 | 2013-08-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 積載機構及び画像形成装置 |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP28469796A patent/JP3809677B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-10-07 ID IDP973383A patent/ID20882A/id unknown
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009222924A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 積載機構及び画像形成装置 |
JP2013164606A (ja) * | 2013-03-29 | 2013-08-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 積載機構及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3809677B2 (ja) | 2006-08-16 |
ID20882A (id) | 1999-03-18 |
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