JP3806539B2 - 永久磁石式同期モータの制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型強力な永久磁石を界磁に利用した永久磁石式同期モータの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型強力な永久磁石を界磁に利用した同期モータは、小型化が可能であり、また、モータを含む駆動装置が小型化でき、効率が向上するメリットがある。
【0003】
このようなモータのトルクを制御するには、モータの磁極位置に対応し、磁界方向(d軸)と直角方向の電流成分(q軸電流成分)を制御して行う。この技術は、中野著「サーボ技術とパワーエレクトロニクス」(共立出版1994年9月発行)94〜95頁に記載されている。また、直流モータと同様の目的で、同期モータでも規定速度より速度が上昇するにしたがって、界磁弱めをするために、d軸電流を制御する方法もある。この技術は、例えば、特開平8−182398 号公報に記載されている。
【0004】
しかし、同期モータには電機子反作用がある。そのため、ある回転速度で運転していても負荷が増加するにしたがって、電圧が上昇する。この現象は上記従来の制御方法のいずれにも生ずる。特に、定格トルクよりも負荷が大きいときなどでは、電圧上昇が顕著になる。このため、定格速度付近で運転する時、モータを制御するインバータの可出力電圧(出力可能な最大電圧)は、負荷の増加による電圧増加に対応できるように大きくしなければならない。この結果、インバータの容量を増加させたり、モータの絶縁耐圧を上げなければならない、という問題がある。
【0005】
さらに、インバータの可出力電圧に関係するインバータ入力直流電圧は、通常、交流電源からダイオードとコンデンサからなる整流器によって作成されるため、交流電源の電圧変動の影響を受ける。特に、交流電源電圧が低下した場合、直流電圧の低下とともにインバータの可出力電圧も低下する。このため、前述したモータの負荷の増加による電圧増加に加えて、交流電源の電圧変動にも対応できるように、新たにトランス等を設けて予め受電電圧を高くするため装置が大型化するという問題も生じる。また、インバータ入力直流電圧が電池などの場合であっても、負荷を継続して印加することによって変動するため同様の対応が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記問題点に鑑み、モータの出力電圧,電流の増加を小さくし、インバータの容量およびモータの絶縁耐圧の増加を抑制するに好適な永久磁石式同期モータの制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、永久磁石式同期モータの端子電圧の値が前記インバータの出力可能な最大出力電圧の範囲内となるように、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)を制御することによって、解決できる。
【0008】
ここで、d軸電流成分は、前記インバータに入力される直流電圧と前記モータのトルク及び回転速度との関係に基づいたd軸電流成分の仮の指令値を演算し、この演算した仮のd軸電流指令の値が零ないし正極性の場合、前記d軸電流成分を零とし、前記演算による仮のd軸電流指令値が負極性の場合、前記d軸電流成分を前記仮のd軸電流指令に追従させる。
【0009】
また、前記インバータに入力される直流電圧と前記モータのトルク及び回転速度との関係に基づいて、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)の仮の指令値を演算し、通常は零に制御される前記d軸電流成分を前記インバータに入力されるPWMパルスを作成するための変調波と搬送波とが所定の関係になったことに応動して前記d軸電流成分を前記仮のd軸電流指令に追従させる。
また、前記インバータに入力される直流電圧と前記モータのトルク及び回転速度との関係に基づいて、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)の仮の指令値を演算し、通常は零に制御される前記d軸電流成分を前記インバータに入力されるPWMパルスのオン時間と前記インバータの搬送波周期とが所定の関係になったことに応動して前記d軸電流成分を前記仮のd軸電流指令に追従させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による永久磁石式同期モータの制御方法を示す。
図1において、交流電源70の交流電圧はコンバータ71によって直流に変換され、この直流電圧は平滑コンデンサ72で平滑され、平滑された直流は更にインバータ66で、可変電圧・可変周波数の交流に変換される。インバータ66の出力は永久磁石式同期モータ51に供給され、これにより同期モータ51を可変速駆動する。永久磁石式同期モータ51の回転軸は負荷(図示せず)に接続され、さらに、位置検出器52,速度検出器53に接続される。位置検出器52は、レゾルバやエンコーダなどが用いられ、同期モータ51の電機子と永久磁石界磁の相対的位置、すなわち、回転角を検出する。速度検出器53は、エンコーダなどが用いられ、同期モータ51の回転速度を検出する。図示の例では、位置検出器52,速度検出器53を機能に分け、別記したが、実際にはレゾルバやエンコーダなど同一の機器により構成してもよい。
【0012】
今、速度指令装置61から速度指令ω* が出力されると、速度検出器53の出力信号ωとの偏差Δωが速度制御装置62に入力される。速度制御装置62は、この偏差に応じて働き、その出力信号は同期モータ51のトルク指令信号T* になる。速度制御装置62の出力信号T* は、q軸電流指令装置63に入力され、q軸電流指令装置63ではトルク指令信号T* に応じたq軸電流指令Iq *が演算される。q軸電流指令Iq *は、同期モータ51の電機子電流ベクトルの磁界方向と直交する成分の指令であり、電流制御装置65に入力される。一方、d軸電流指令装置Id *は、後述するような方法により、d軸電流指令Id *を演算する。d軸電流指令Id *は同期モータ51の電機子電流ベクトルの磁界と同方向成分の指令であり、その指令信号の主たる目的は、同期モータ51のトルクだけでなく、出力電圧の増加を抑制制御するための指令信号を出すことにある。このd軸電流指令信号Id *も電流制御装置65に入力される。
【0013】
電流制御装置65は、位置検出器52からの信号をもとに、電流検出器74で検出した実際の電流が指令通りに流れるように制御するためのもので、その出力はd軸及びq軸の直流電圧指令Vd *,Vq *になる。電流制御装置65の出力信号Vd *,Vq *は変調波発生装置75に入力され、変調波発生装置75では位相検出器52からの信号をもとに、直流の電圧指令Vd *,Vq *に応じた交流量の変調波信号a* (3相の場合、実際の変調波信号は、U,V,W相の3つであるが、ここではこれを一括してa* で表している)を出力する。変調波発生装置75の出力信号a* は、搬送波発生装置76の出力である三角波状の搬送波信号sc とともにPWMパルス発生装置
77に入力される。
【0014】
PWMパルス発生装置77では、入力した変調波信号a* と搬送波信号sc とを比較し、インバータ66を駆動するためのPWMパルス信号を作成するパルス幅変調を行い、インバータ66にPWMパルス信号を出力する。
【0015】
インバータ66ではPWMパルス発生装置77からのPWMパルス信号により、PWM制御が実行され、インバータ66の出力電圧,出力周波数が制御される。
【0016】
このようにして、同期モータ51に流れる電流が制御され、トルクと端子電圧が制御される。
【0017】
図2は図1の制御の原理を示す電流,電圧のベクトル図である。図2において、
I:電機子電流
Id,Iq:Iのd,q軸成分
EO :無負荷誘起電圧
Vt :端子電圧
Xd,Xq:d,q軸のリアクタンスで、Xd=Xad+X1,Xq=Xaq+Xl
Xad,Xaq,Xl :d,q軸電機子反作用リアクタンス,漏れリアクタンスである。図より、同期モータの出力Pは、数式(1)のようになる。
【0018】
【数1】
すなわち、トルクTは、数式(2)で表わされる。
【0019】
【数2】
ここで、
ω :モータ軸の回転角速度で、ω=ω1/(p/2)
ω1:電気回転角周波数
p :モータの極数
Φ :磁束
Ld,Lq:d,q軸のインダクタンス
であり、
【0020】
【数3】
E0=ω1・Φ …(3)
【0021】
【数4】
Xd=ω1・Ld,Xq=ω1・Lq …(4)
である。このとき、同期モータ51が円筒機の場合、Ld=Lq=Lであるから、トルクTは、数式(5)のように表わされる。
【0022】
【数5】
T=k・Φ・Iq (kは定数) …(5)
この結果、トルクTは、電流のq軸成分Iq のみに比例する。したがって、トルクを制御するには、電流のq軸成分Iq だけを制御すればよいことがわかる。
次に同期モータの端子電圧Vt は、図2のベクトルから、数式(6)のように表わされる。
【0023】
【数6】
数式(6)から、モータが一定速度で回転しているとき、端子電圧Vt は、d軸電流成分を零としても、q軸電流成分により変化する。すなわち、トルクを増加するために電流成分Iq を増加させると、端子電圧Vt は増加することが分かる。このとき、数式(6)から、d軸電流成分Id を負に制御すると、電圧のq軸成分の大きさが小さくなるので、ベクトル和としての端子電圧は抑制できることも分かる。
【0024】
ここで、数式(6)のモータの端子電圧Vt にインバータの可出力電圧Vmaxを代入し、さらに、Id について解くと、数式(7)を得る。
【0025】
【数7】
数式(7)から、モータ端子電圧抑制を行う弱め界磁制御の判断は、
数式(7)の結果がId≧0ならば弱め界磁制御不要(Id *に0を設定)
数式(7)の結果がId<0ならば弱め界磁制御必要(Id *にIdを設定)
で表すことができる。
【0026】
ここで、Lq,Ld,Φはモータ定数であり一定として扱え、Iqとω1はモータ運転状態で変わるので、それぞれ検出値もしくは制御装置内の指令値を用いればよい。一方、Vmax はインバータに入力される直流電圧Vdcにより変動するので、次式で演算すればよい。
【0027】
【数8】
Vmax=(Amax・Vdc)/(2√2) …(8)
(8)式のAmax は、搬送波と変調波の振幅比で定義した変調度の最大値であり、通常、搬送波の振幅のピークを超えないようにAmax =1以下に設定する。このようにすると、モータの端子電圧波形に低時高調波成分が含まれない。すなわち、端子電圧波形が歪まないため、モータから発生するトルク脈動を抑えることができ、エレベーターなどの振動を抑制すべき用途には、好適であることが分かる。また、多少のトルク脈動を許す用途では、Amax =1以下に設定する必要はなく、Amax が1を超える値に設定すればよいことが分かる。
【0028】
図3は上記の原理を応用したd軸電流指令装置64の構成例である。図は円筒機の場合(Ld=Lq=L)であり、q軸電流指令信号Iq *はq軸電流指令装置63で速度制御装置62からのトルク指令T* を数式(5)の原理により変換したものである。d軸電流演算器642は、数式(7)に基づいて、速度検出器53からの信号とq軸電流指令装置63からの信号Iq *及び可出力電圧設定器643からの信号Vmax を入力し、仮のd軸電流指令Idrefを出力する。弱め界磁制御判定器645では、d軸電流演算器642からの信号Idrefを入力し、上述した弱め界磁制御の判断に基づいて、d軸電流指令Id *を決定する。すなわち、Idref≧0ならばId *=0,Idref<0ならばId *=Idrefとしている。なお、可出力電圧設定器643は、数式(8)に基づいて、直流電圧検出器73の電圧検出信号Vdcからインバータの可出力電圧Vmax を設定している。
【0029】
このようにd軸電流指令を制御することにより、端子電圧の大きさを所定値に抑えることができるので、モータの耐圧や、インバータの制御電圧範囲を小さくできる。モータが最高回転付近でインバータの出力電圧に余裕がないときに効果的で、インバータの出力容量の低減ができる。さらに、インバータに入力される直流電圧の変動も考慮しているので、受電電圧が低下した場合においてもインバータが出力電圧不足になることはなく、安定な弱め界磁制御が実行される。
【0030】
こうして得られた電流指令Iq *,Id *は電流指令装置65に入力される。図4は電流制御装置65の具体的構成例を示す。本例の基本構成は周知であり、例えば、電気学会論文誌D,117巻,5号(1997年7月),539頁,図5に記載されている。図4の構成は、図2のベクトル図からd,q軸の電圧成分を演算し、さらにd,q軸の電流の指令と実際値との偏差に応じて働くACR−d,ACR−qを備えている。また、図は電機子抵抗Ra をさらに考慮している。
【0031】
Id/Iq演算651は位置検出器52からの界磁磁極位置(電気的回転角)θに応じた正弦または余弦信号を基準に、電流検出器74からの3相の瞬時電流検出値iu,iv,iwを用いて各電流の成分Id,Iqが検出される。電流制御装置65の出力はd,q軸の電圧指令信号Vd *,Vq *であり、変調波発生装置75では、このId/Iq演算651の逆演算を行って、PWMパルス発生装置77でのPWMパルス作成に用いる正弦波状の変調波信号a* を作成している。この演算は周知なので省略する。
【0032】
図5はこのような制御の有無による特性を示す図である。(a)は本発明の制御を行ったときの特性例、(b)は本発明の制御を行わず、d軸分の電流は零とし、q軸分の電流制御のみをトルクに応じて行う従来の制御の特性例を示す。
【0033】
(a)の例では、弱め界磁制御の条件になるトルク指令aの点から、d軸電流Id をトルク指令の増加に応じて負の方向に増加させている。また、q軸電流は数式(5)からわかるようにトルクに比例させる。d軸電流をこのように制御すると、d,q軸電流成分のベクトル和である電機子電流Iは、Iq よりやや増加するものの、端子電圧Vt は無負荷時からほとんど増加しない。さらに、インバータの直流電圧が低下した場合のb〜c点においても、d軸電流が自動的に負の方向に増加され、インバータの可出力範囲内まで端子電圧を抑制できている。このため、インバータ出力電圧の可変範囲を必要最低限度の適切なものにすることができる。この結果、インバータの容量の増加を抑えられる。
【0034】
一方、(b)のようにd軸分を零にすると、端子電圧Vt はトルク指令の増加とともに増大する。また、インバータの直流電圧の低下時には、(b)のようにインバータの可出力電圧範囲を超える場合がある。この結果、このような現象を防ぐために、インバータの出力電圧は大きなものが必要になり、その結果インバータの容量が増大する。
【0035】
以上のように、本発明によれば、インバータの出力電圧の可変範囲が小さくできるので、インバータ容量を低減でき、また、モータの絶縁耐圧も増加させない。このため、小型かつ経済的なシステムを提供できる。
【0036】
図6は図3に示したものと別の実施例を示す。図において、図3と同一番号のものは同一物を示す。図6の弱め界磁制御判定器641は、弱め界磁制御時の判定を変調波発生装置75からの信号と搬送波発生装置76からの信号に基づいて行い、切替え回路644に切替え信号を出力する。具体的には、変調波信号a* の振幅が搬送波信号sc のピーク値(波高値)に達した時、d軸電流指令Id *にd軸電流演算器642の出力信号Idrefを選択する信号を切替え回路644に出力する。また、d軸電流指令Id *には、切替え回路644により、上述した状態以外において、0信号が入力される。
【0037】
このようにすると、弱め界磁制御の判定(開始点)をインバータの出力電圧を決める搬送波と変調波の関係から直接決められるため、モータの端子電圧波形に低時高調波成分が含まれず、モータから発生するトルク脈動を確実に抑えることができ、端子電圧は所定値を超えることがないので、インバータの出力電圧の可変範囲の余裕を小さくでき、さらに、インバータの出力容量を低減できる。
【0038】
なお、上記例では、変調波信号a* の振幅が搬送波信号sc のピーク値(波高値)に達した時と説明したが、変調波信号a* と搬送波信号sc の振幅比を定義し、この振幅比が予め設定した所定値に達した場合としてもよい。さらに、可出力電圧設定器643は、インバータの直流電圧検出器73の電圧検出信号Vdcからインバータの可出力電圧Vmax を設定しているが、上述したように弱め界磁制御の判定(開始点)を搬送波と変調波の関係から直接決めているため、直流電圧の検出信号を用いずに、可出力電圧Vmax を予め設定した一定値としてもよい。図7は図3と図6に示したものとさらに別の実施例を示す。図において、図3及び図6と同一番号のものは同一物を示す。図7の弱め界磁制御判定器646は、弱め界磁制御時の判定をPWMパルス発生装置77からのPWMパルス信号に基づいて行い、切替え回路644に切替え信号を出力する。具体的には、PWMパルス信号のオン時間が、搬送波信号の周期(インバータのキャリア周期)に達した時、d軸電流指令Id *にd軸電流演算器642の出力信号Idrefを選択する信号を切替え回路644に出力する。また、d軸電流指令Id *には、切替え回路644により、上述した状態以外において、0信号が入力される。
【0039】
このようにすると、弱め界磁制御の判定(開始点)をインバータの出力電圧を決めるPWMパルス信号から直接決められるため、図6の実施例と同様に、インバータの出力電圧の可変範囲の余裕を小さくでき、さらに、インバータの出力容量を低減できる。
【0040】
なお、上記例では、PWMパルス信号のオン時間がインバータのキャリア周期に達した時と説明したが、PWMパルス信号のオン時間とキャリア周期の時間比を定義し、この時間比が予め設定した所定値に達した場合としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、永久磁石式同期モータの端子電圧の値が前記インバータの出力可能な最大出力電圧の範囲内となるように、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)を制御するため、モータ端子電圧の増加の抑制ができるので、モータの出力電圧,電流の増加を小さくすることができ、この結果、インバータの容量及びモータの絶縁耐圧の増加を抑制することが可能になる。このため、制御システム全体を小型かつ経済的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による永久磁石同期モータの制御方法を示す図。
【図2】制御原理を説明するためのベクトル図。
【図3】図1におけるd軸電流指令装置の構成例を示す図。
【図4】電流制御装置の構成例を示す図。
【図5】本発明による特性を示す図。
【図6】d軸電流指令装置の他の構成例を示す図。
【図7】d軸電流指令装置の他の構成例を示す図。
【符号の説明】
51…同期モータ、52…位置検出器、53…速度検出器、61…速度指令装置、62…速度制御装置、63…q軸電流指令装置、64…d軸電流指令装置、65…電流制御装置、66…インバータ、70…交流電源、71…コンバータ、72…平滑コンデンサ、73…直流電圧検出器、74…電流検出器、75…変調波発生装置、76…搬送波発生装置、77…PWMパルス発生装置、641,645,646…弱め界磁制御判定器、642…d軸電流演算器、643…可出力電圧設定器、644…切替え回路、651…Id/Iq演算。
Claims (3)
- 直流電圧を入力し可変電圧・可変周波数の交流に変換するインバータからなる電力変換器によって駆動される永久磁石式同期モータの制御方法であって、
前記インバータに入力される直流電圧と前記モータのトルク及び回転速度との関係に基づいて、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)の仮の指令値を演算し、前記仮の指令値が零または正極性の場合、前記d軸電流成分を零とし、前記仮の指令値が負極性の場合、前記d軸電流成分を前記仮の指令値に追従させることを特徴とする永久磁石式同期モータの制御方法。 - 直流電圧を入力し可変電圧・可変周波数の交流に変換するインバータからなる電力変換器によって駆動される永久磁石式同期モータの制御方法であって、
前記インバータに入力される直流電圧の設定値または検出値と前記モータのトルク及び回転速度との関係に基づいて、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)の仮の指令値を演算し、前記インバータに入力されるPWMパルスを作成するための変調波と搬送波とが所定の関係になった時に前記d軸電流成分を前記仮の指令値に追従させ、他の状態では前記d軸電流成分を零とすることを特徴とする永久磁石式同期モータの制御方法。 - 直流電圧を入力し可変電圧・可変周波数の交流に変換するインバータからなる電力変換器によって駆動される永久磁石式同期モータの制御方法であって、
前記インバータに入力される直流電圧の設定値または検出値と前記モータのトルク及び回転速度との関係に基づいて、前記モータの磁界と同方向の電流成分(d軸電流成分)の仮の指令値を演算し、前記インバータに入力されるPWMパルスのオン時間と前記インバータの搬送波周期とが所定の関係になった時に前記d軸電流成分を前記仮の指令値に追従させ、他の状態では前記d軸電流成分を零とすることを特徴とする永久磁石式同期モータの制御方法。
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