JP3805686B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、マイクロガスレートセンサ等の電極用金属膜の上に無機質絶縁膜を層間膜として備えた、電極部窓開け工程を必要とする半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体基板上に形成する半導体装置の電極用金属膜の上に保護膜としての層間膜である厚い無機質絶縁膜を必要とするガスレートセンサ等の半導体装置の製造プロセスにおいて、下層の電極用金属膜との接合窓(コンタクトウィンドウ)を形成する工程、すなわち、電極部窓開け工程は、次のようにして行われていた。
【0003】
図10は、従来の電極部窓開け工程を示す流れ図である。図11は、電極部窓開け工程の各工程での半導体基板の断面図である。電極部窓開け工程は、レジストパターニング工程(ST101)とエッチング工程(ST102)とレジスト剥離工程(ST103)から成っている。
【0004】
レジストパターニング工程(ST101)では、まず、図11(a)で示す、半導体基板(例えばSi基板)100上に形成した無機質絶縁膜101、例えば窒化けい素(SiNx)上に電極用金属膜102、例えば白金(Pt)を堆積し、その上に無機質絶縁膜103、例えば窒化けい素(SiNx)が形成された積層構造104(SiNx/Pt/SiNx積層構造)の上にレジスト105をスピンコータなどにより、均一に塗布する(図11(b))。次に、電極部の窓開けを行う部分が光を通すようになっているマスクを積層構造104上のレジスト105に密着させ、レジスト105が反応する波長の光により露光し、その後、現像液に浸けることによりレジストの露光された部分が溶け、開口部106を形成する。そして、リンス液により現像液を洗浄する(図11(c))。
【0005】
次に、エッチング工程(ST102)において、反応性イオンエッチング(RIE)により、レジスト105の開口部106の無機質絶縁膜であるSiNxを除去し、コンタクトウィンドウ107を形成する(図11(d))。そして、レジスト剥離工程(ST103)において、レジストO2アッシングによりレジストを除去する(図12(e))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の電極部窓開け工程は、一回の無機質絶縁膜をエッチングする工程と一回のレジストO2アッシングを行う工程によって行っていたため、図11(e)で示すように、コンタクトウィンドウの端の無機質絶縁膜103が形成する段差部(以後、コンタクトウィンドウ段差部と呼ぶ)108の断面形状は、急峻であった。
【0007】
図12は、そのようなコンタクトウィンドウ107に金属を堆積することにより形成した配線109の断面を示す。図12で示すように、コンタクトウィンドウ段差部の断面形状は急峻であるため、配線の切れた部分110やカバレッジ不良の部分111が生じていることがある。また、保護膜として厚い無機質絶縁膜を必要とする半導体装置の製造プロセスでは、コンタクトウィンドウ段差部の高さは保護膜としての無機質絶縁膜の厚さによって決まってくる。
【0008】
このように従来の電極部窓開け工程で形成したコンタクトウィンドウ段差部は、配線被覆性が悪く、配線の切断やカバレッジ不良などにより配線形成不良が生じるという問題点があった。
【0009】
また、コンタクトウィンドウ段差部の配線被覆性を考慮するとコンタクトウィンドウ段差部の高さ以上の配線厚さが必要となるが、コストダウンや配線形成時の工数を削減する必要性を考慮すると、配線薄膜化が実現可能な形状を有するコンタクトウィンドウ段差部を得る必要があった。
【0010】
上記課題を解決しようとする手段は、特開平11−340161号公報に開示されており、それによると、コンタクトウィンドウを形成する方法として、第1段階として異方性エッチングを行い、第2段階として、等方性エッチングを行い、その後、第3段階として異方性エッチングを行う方法が開示されている。このような3段階のエッチング方法では、ウェットエッチングおよびドライエッチングを交互に行い、また、レジストパターニングを3回行う必要があり、工程が煩雑であると共に、コスト高であるという問題点がある。
【0011】
本発明の目的は、上記問題を解決するため、工程が煩雑でなく、コストが高くなく、また、配線形成不良が生ぜずに配線薄膜化が実現可能なコンタクトウィンドウ段差部が得られる電極窓開け工程を有する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
【0013】
第1の半導体装置の製造方法(請求項1に対応)は、半導体基板上に形成する半導体装置の電極用金属膜の上に無機質絶縁膜を層間膜として備えた半導体装置の製造方法において、電極部窓開け工程と電極部窓に配線用金属を堆積する工程を有し、電極部窓開け工程が、無機質絶縁膜上に電極部窓開け用の開口部を有するレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンの開口部のレジストの端部の断面をテーパー形状になるまで熱処理する工程と、無機質絶縁膜をレジストパターンに基づいて、ドライエッチングにより電極用金属膜が露出した開口を形成するまでエッチングを行う第1のエッチング工程と、レジストパターンの電極部窓開け用の開口部の面積が所定の面積に広がるまで開口部のレジスト端部をドライエッチングによりエッチングを行う第2のエッチング工程と、第2のエッチング工程により、所定の面積に広げた開口部により露出した無機質絶縁膜に所定の幅のテラスを持つ段差部をドライエッチングで形成する第3のエッチング工程と、レジストパターンを除去する工程と、を含み、少なくとも1回ずつの第2のエッチング工程と第3のエッチング工程を行い、テラスの幅が配線用金属の堆積厚さと同程度の幅となるように段差部が形成されることで特徴づけられる。
【0014】
第1の半導体装置の製造方法によれば、電極部窓開け工程が、無機質絶縁膜上に電極部窓開け用の開口部を有するレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンの開口部のレジストの端部の断面をテーパー形状になるまで熱処理する工程と、無機質絶縁膜をレジストパターンに基づいて、ドライエッチングにより電極用金属膜が露出した開口を形成するまでエッチングを行う第1のエッチング工程と、レジストパターンの電極部窓開け用の開口部の面積が所定の面積に広がるまで開口部のレジスト端部をドライエッチングによりエッチングを行う第2のエッチング工程と、第2のエッチング工程により、所定の面積に広げた開口部により露出した無機質絶縁膜に所定の幅のテラスを持った段差部をドライエッチングで形成する第3のエッチング工程と、レジストパターンを除去する工程と、から成るため、保護膜としての無機質絶縁膜のエッチングとレジストO2アッシングをそれぞれ2回以上に分けて行うことで、コンタクトウィンドウ段差部の形状を階段形状にすることにより、1段あたりの段差の高さが低くなり、配線の被覆性が向上し、断線やカバレッジ不良を低減できる。また、従来よりも配線の薄膜化が可能となり、低コスト化や作業時間の短縮も実現できる。
【0015】
第2の半導体装置の製造方法(請求項2に対応)は、上記の方法において、好ましくは第1のエッチング工程のドライエッチングは、反応性イオンエッチング(RIE)により行われることで特徴づけられる。
【0016】
第2の半導体装置の製造方法によれば、第1のエッチング工程のドライエッチングは、反応性イオンエッチング(RIE)により行われるため、混合ガス比を変えることにより、無機質絶縁膜とレジストのエッチング速度比を変化させることができ、コンタクトウィンドウ段差部の断面形状を制御することができる。
【0017】
第3の半導体装置の製造方法(請求項3に対応)は、上記の方法において、好ましくは第2のエッチング工程のドライエッチングは、O2アッシングにより行われることで特徴づけられる。
【0018】
第3の半導体装置の製造方法によれば、第2のエッチング工程のドライエッチングは、O2アッシングにより行われるため、マスク材のレジストを薄膜化すると共に、コンタクトウィンドウの開口部の拡大を簡単に、また、清浄にさらに、安定に行うことができる。
【0019】
第4の半導体装置の製造方法(請求項4に対応)は、上記の方法において、好ましくは第3のエッチング工程のドライエッチングは、反応性イオンエッチングにより行われることで特徴づけられる。
【0020】
第4の半導体装置の製造方法によれば、第3のエッチング工程のドライエッチングは、反応性イオンエッチングにより行われるため、混合ガス比を変えることにより、無機質絶縁膜とレジストのエッチング速度比を変化させることができ、コンタクトウィンドウ段差部の断面形状を制御することができる。
【0021】
第5の半導体装置の製造方法(請求項5に対応)は、上記の方法において、好ましくは無機質絶縁膜は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜であることで特徴づけられる。
【0022】
第5の半導体装置の製造方法によれば、無機質絶縁膜がシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜であるため、熱CVD、プラズマCVD、スパッタ法により容易に形成することができる。また、基板との熱的安定性、緻密性、密着性、耐クラック性、基板構成物質の無機質絶縁膜中への拡散がない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
実施形態で説明される構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、以下に説明される実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法での電極部窓開け工程を示す流れ図である。図2と図5は、電極部窓開け工程の各工程での半導体基板の断面図である。電極部窓開け工程は、レジストパターニング工程(ST10)と熱処理工程(ST11)と第1のエッチング工程(ST12)と第2のエッチング工程(ST13)と第3のエッチング工程(ST14)とレジストパターンを除去する工程(ST15)から成っている。
【0026】
レジストパターニング工程(ST10)は、無機質絶縁膜上に電極部窓開け用の開口部を有するレジストパターンを形成する工程であり、まず、図2(a)において、半導体基板(例えばSi基板)10上に形成した無機質絶縁膜11、例えば1.2μmの膜厚の窒化けい素(SiNx)上に電極用金属膜12、例えば0.4μmの膜厚の白金(Pt)を堆積し、その上に無機質絶縁膜13、例えば1.4μmの膜厚の窒化けい素(SiNx)が形成された積層構造14(SiNx/Pt/SiNx積層構造)の上にレジスト15をスピンコータなどにより、面内で均一に塗布する。例えば、下層にレジストAZ−ADを塗布後、上層にレジストAZ1500を塗布する(図2(b))。次に、電極部の窓開けを行う部分が光を通すようになっているマスクを積層構造14上のレジスト15に密着させ、レジスト15が反応する波長の光により露光し、その後、現像液に浸けることによりレジストの露光された部分が溶け、開口部16を形成する。そして、リンス液により現像液を洗浄する(図2(c))。
【0027】
熱処理工程(ST11)は、レジストパターンの開口部16のレジストの端部の断面を所定のテーパー形状になるまで熱処理する工程であり、レジストをポストベークすることにより、パターン肩部形状を図2(d)の部分G,Hで示すように弛緩させる。これは、例えば、オーブン内で120℃の温度で20分間保持することにより行われる。
【0028】
第1のエッチング工程(ST12)は、無機質絶縁膜をレジストパターンに基づいて、ドライエッチングにより電極用金属膜が露出した開口を形成するまでエッチングを行う。第1のエッチング工程(ST12)は、例えば、図示しない反応性イオンエッチング(RIE)装置のエッチング室内に熱処理工程(ST11)を行った後の図2(d)で示す断面を持つ半導体基板を試料ホルダにセッティングし、所定の真空度に真空引きした後、反応ガスとしてCHF3とO2とN2をそれぞれ45sccm,5sccm,5sccmの流量でエッチング室内に導入し、圧力を40mTorrにし、RF電力250Wで40分間、エッチングを行う。
【0029】
図3は、第1のエッチング工程(ST12)でのエッチングのされ方を示した図である。第1のエッチングにより、無機質絶縁膜13がエッチングされると同時にレジスト15もエッチングされ、エッチング前の無機質絶縁膜とレジストの断面(a)は、エッチングの途中では、図3の(b)で示される形状となる。その後、電極用金属膜12が露出するまでエッチングしたとき、無機質絶縁膜とレジストの断面は、図3の(c)で示すようになる。
【0030】
このように、第1のエッチング工程(ST12)では、レジストもエッチングされ、コンタクトウィンドウ段差部17がテーパー形状に形成される(図2(e))。通常のコンタクトウィンドウ段差部17は、テーパー角度が約50度で形成される。
【0031】
図4は、コンタクトウィンドウ段差部17を正面から観察したときの拡大図である。コンタクトウィンドウ1は、電極用金属膜12とコンタクトウィンドウ段差部17とレジスト上部18とレジスト肩部19と、平坦部20から成っていることが分かる。
【0032】
第2のエッチング工程(ST13)では、レジストパターンの電極部窓開け用の開口部の面積が所定の面積に広がるまで開口部のレジスト端部をドライエッチングによりエッチングを行う。所定の面積とは、レジストパターンの開口部が広がった結果として形成される無機質絶縁膜の上部の平坦な部分の幅が、後工程で行う配線の厚さと同程度になるような幅を持つようにする面積である。この工程では、ドライエッチングとしてO2アッシングを行うことにより、マスク材のレジストを薄膜化すると共に、コンタクトウィンドウ部の開口部を拡大させる。
【0033】
第2のエッチング工程(ST13)では、例えば、第1のエッチング工程(ST12)を行った後の図2(e)で示す断面を持つ半導体基板を図示しないO2アッシング用のプラズマ装置内にセッティングし、O2ガスを50sccmの流量でプラズマ装置内に導入し、圧力800mTorr、RF電力200Wの条件で5分間アッシングを行う。それにより、レジストマスク厚を減少させ、パターン弛緩部の膜厚の薄い部分から膜がなくなり、図5(a)で示す無機質絶縁膜の露出部21が形成されコンタクトウィンドウ部の開口部の面積が拡大される。
【0034】
第3のエッチング工程(ST14)では、第2のエッチング工程により、所定の面積に広げた開口部により露出した無機質絶縁膜に所定の段差の形状をドライエッチングで形成する。第3のエッチング工程(ST14)では、例えば、図示しない反応性イオンエッチング(RIE)装置のエッチング室内に第2のエッチング工程を行った後の図5(a)で示す断面を持つ半導体基板を試料ホルダにセッティングし、所定の真空度に真空引きした後、反応ガスとしてCHF3とO2とN2をそれぞれ45sccm,5sccm,5sccmの流量でエッチング室内に導入し、圧力を40mTorrにし、RF電力250Wで10分間、エッチングを行う。これにより、第1のエッチング工程で形成した段差の深さの半分でエッチングを止める(図5(b))。
【0035】
図6は、第3のエッチング工程(ST14)でのエッチングのされ方を示した図である。第3のエッチングにより、無機質絶縁膜13がエッチングされると同時にレジスト15もエッチングされ、無機質絶縁膜の段差部の高さの半分までエッチングしたとき、無機質絶縁膜とレジストの断面は、図6の(b)で示すようになる。
【0036】
このように、第3のエッチング工程(ST12)では、レジストもエッチングされ、所定の面積に広げた開口部により露出した無機質絶縁膜に所定の幅、すなわち、後工程で堆積する配線の厚さと同程度の幅のテラス23を持つ段差部をドライエッチングで形成することができる。
【0037】
図7は、コンタクトウィンドウ段差部24を正面から観察したときの拡大図である。コンタクトウィンドウ1は、電極用金属膜12とコンタクトウィンドウ段差部24とレジスト上部25とレジスト肩部26と、平坦部27から成っていることが分かる。そして、コンタクトウィンドウ段差部24は、下部段差部28と、テラス23と、上部段差部29が形成されていることが分かる。
【0038】
レジストパターンを除去する工程(ST15)では、例えば、第3のエッチング工程(ST14)を行った後の図5(b)で示す断面を持つ半導体基板を図示しないO2アッシング用のプラズマ装置内にセッティングし、O2ガスを50sccmの流量でプラズマ装置内に導入し、圧力800mTorr、RF電力200Wの条件で5分間アッシングを行う。その後、KP201剥離液に浸し、80℃の温度で2分間揺動し、IPA置換を行い、純水でリンスし、スピン乾燥を行う。この工程によりレジストが剥離され、階段状の形状をもったコンタクトウィンドウ部ができあがる。
【0039】
図8と図9は、以上のようにして形成されたコンタクトウィンドウに配線用の金属を堆積させたときの半導体基板の断面図と平面図である。図のように、堆積した配線30には、従来の方法で作成されたコンタクトウィンドウに堆積した配線で見られるような断線やカバレッジ不良がないことが分かる。
【0040】
このように、保護膜のエッチングとレジストO2アッシングの組み合わせを2回以上に分けて行うことで、コンタクトウィンドウの段差部を階段形状とすることにより、1段あたりの段差が小さくなり、配線の被覆性が向上し、断線やカバレッジ不良等を低減できる。また、従来よりも配線の薄膜化が可能となり、低コスト化や作業時間の短縮も実現できる。
【0041】
なお、本実施形態においては、無機系絶縁層として、SiNx膜を用いて説明したが、無機系絶縁層としてSiO2を用いて行うこともできる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明によれば、次の効果を奏する。
【0043】
電極部窓開け工程において、保護膜としての無機質絶縁膜のエッチングとレジストO2アッシングの組み合わせを2回以上に分けて行い、コンタクトウィンドウを形成することで、コンタクトウィンドウの段差部をテラスを有する階段形状とすることにより、1段あたりの段差が小さくなり、コンタクトウィンドウ段差部における配線の被覆性が向上し、断線やカバレッジ不良等を低減できる。また、従来よりも配線の薄膜化が可能となり、低コスト化や作業時間の短縮も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法における電極部窓開け工程を示す流れ図である。
【図2】電極部窓開け工程の各工程での半導体基板の断面図である。
【図3】第1のエッチング工程(ST12)でのエッチングのされ方を示した図である。
【図4】コンタクトウィンドウ段差部を上部から観察したときの拡大平面図である。
【図5】電極部窓開け工程の各工程での半導体基板の断面図である。
【図6】第3のエッチング工程(ST14)でのエッチングのされ方を示した図である。
【図7】コンタクトウィンドウ段差部を上部から観察したときの拡大平面図である。
【図8】コンタクトウィンドウに配線用の金属を堆積させたときの半導体基板の断面図である。
【図9】コンタクトウィンドウに配線用の金属を堆積させたときの半導体基板の平面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法における電極部窓開け工程を示す流れ図である。
【図11】従来の電極部窓開け工程の各工程での半導体基板の断面図である。
【図12】従来の電極部窓開け工程により形成したコンタクトウィンドウに配線を形成したときの半導体基板の断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板
11 無機質絶縁膜
12 電極用金属膜
13 無機質絶縁膜
14 積層構造
15 レジスト
16 開口部
17 コンタクトウィンドウ段差部
18 レジスト上部
19 レジスト肩部
20 平坦部
21 無機質絶縁膜露出部
ST10 レジストパターニング工程
ST11 熱処理工程
ST12 第1のエッチング工程
ST13 第2のエッチング工程
ST14 第3のエッチング工程
ST15 レジストパターンを除去する工程

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成する半導体装置の電極用金属膜の上に無機質絶縁膜を層間膜として備えた半導体装置の製造方法において、
    電極部窓開け工程と電極部窓に配線用金属を堆積する工程を有し、
    前記電極部窓開け工程が、前記無機質絶縁膜上に前記電極部窓開け用の開口部を有するレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンの前記開口部のレジストの端部の断面をテーパー形状になるまで熱処理する工程と、
    前記無機質絶縁膜を前記レジストパターンに基づいて、
    ドライエッチングにより前記電極用金属膜が露出した開口を形成するまでエッチングを行う第1のエッチング工程と、
    前記レジストパターンの前記電極部窓開け用の開口部の面積が所定の面積に広がるまで前記開口部のレジスト端部をドライエッチングによりエッチングを行う第2のエッチング工程と、
    前記第2のエッチング工程により、前記所定の面積に広げた前記開口部により露出した無機質絶縁膜に所定の幅のテラスを持つ段差部をドライエッチングで形成する第3のエッチング工程と、
    前記レジストパターンを除去する工程と、
    を含み、
    少なくとも1回ずつの前記第2のエッチング工程と前記第3のエッチング工程を行い、
    前記テラスの幅が前記配線用金属の堆積厚さと同程度の幅となるように前記段差部が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1のエッチング工程のドライエッチングは、反応性イオンエッチング(RIE)により行われることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2のエッチング工程のドライエッチングは、O2アッシングにより行われることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第3のエッチング工程のドライエッチングは、反応性イオンエッチングにより行われることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記無機質絶縁膜は、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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