JP3794815B2 - 情報記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体へデジタル情報を記録する技術分野に属し、より詳しくは、記録動作中に発生する外乱等により記録動作を中断しなければならない状態を示す記録エラーが発生した場合に、かかる記録エラーに伴う記録媒体上に記録されるデジタル情報の連続性を保障する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、動画等の情報を担うデジタル信号の記録が可能な情報記録装置として、いわゆるDVTR(Digital Video Tape Recorder)が知られている。また、本出願人は、特願平10−9833号として、光ディスクにデジタル信号の記録と再生を見掛け上同時に行う記録再生装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデジタル信号を扱うDVTR(Digital Video Tape Recorder)や本出願人が提案した情報記録装置においても上記記録エラーを修復する有効な装置は提案されていない。
従って、例えば、外部からの衝撃等で情報記録トラックからピックアップが飛ばされたりすることにより、記録エラーが発生すると、ディスクの記録が正常に実行されずに、記録すべき情報が欠落するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点にかんがみて為されたもので、情報記録中に外乱等によりデフォーカスやトラッキングはずれが発生してディスクに記録が正常に実行できない場合が生じても、記録情報の記録をとぎれさせることなく、見かけ上、全て正常に記録されて利便性を向上させることが可能な情報記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の情報記録装置は、デジタルデータを所定の圧縮率で圧縮して圧縮データを生成する圧縮回路と、前記圧縮データを一時的に記憶して出力する記録バッファメモリと、前記記録バッファメモリに記憶された前記圧縮データをエンコードするエンコーダと、エンコードされた前記圧縮データを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録手段が記録可能な状態か否を検出する記録エラー検出手段と、前記圧縮データを記録可能な場合に、前記記録バッファメモリから出力される前記圧縮データをバックアップする第1バックアップメモリと、前記記録エラー検出手段によって記録できない状態が検出されると、前記記録バッファメモリから出力される前記圧縮データをバックアップする第2バックアップメモリと、前記記録バッファメモリ、前記第1バックアップメモリ、前記第2バックアップメモリのいずれかから、前記エンコーダへ前記圧縮データが出力されるように制御し、前記圧縮回路を制御する制御手段と、を備え、前記エラー検出手段が記録できない状態を検出した場合には、前記制御手段は、前記所定の圧縮率より高い圧縮率で前記デジタルデータを圧縮して前記圧縮データを生成するよう前記圧縮回路を制御し、前記エラー検出手段が記録できる状態に復帰したことを検出した場合には、前記制御手段は、前記第1バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データを前記エンコーダに出力させ、前記第1バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データがなくなると、前記第2バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データを前記エンコーダに出力させ、前記第2バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データがなくなると、前記所定の圧縮率で前記デジタルデータを圧縮するよう前記圧縮回路を制御することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、光学的に情報の記録及び再生が可能なディスク状の記録媒体(以下、単に光ディスクという。)と、これに対応した情報の記録及び再生が可能な情報記録再生装置に対して、本発明を適用した場合の実施形態である。
【0007】
始めに、図1(a)を用いて、実施形態に係る情報記録再生装置Sの構成について説明する。
図1(a)に示すように、実施形態の情報記録再生装置Sは、記録手段及び検出手段としてのピックアップ2と、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ3と、加工手段としての圧縮回路4と、記録情報記憶手段としての記録バッファメモリ5と、バックアップメモリの切り替え手段としての第1スイッチ6および第2スイッチ9と、第1バックアップメモリ7および第2バックアップメモリ8と、エンコーダ10と、記録回路11と、再生回路12と、ピックアップ2での記録エラー検出部13と、デコーダ14と、記憶手段としての再生バッファメモリ15と、再加工手段としての伸長回路16と、D/A(ディジタル/アナログ)コンバータ17と、スピンドルモータ18と、制御手段としてのCPU19と、サーボ回路20と、操作部21と、表示部22とにより構成されている。
【0008】
上記の構成のうち、ピックアップ2、A/Dコンパータ3、圧縮回路4、記録バッファメモリ5、第1スイッチ6、第1バックアップメモリ7、第2バックアップメモリ8、第2スイッチ9、エンコーダ10及び記録回路11が情報記録手段としての情報記録部Rを構成している。
また、ピックアップ2、再生回路12、デコーダ14、再生バッファメモリ15、伸長回路16及びD/Aコンバータ17が情報再生手段としての情報再生部Pを構成している。
【0009】
次に、各構成部材個々の概要動作を説明する。
始めに、外部からの記録すべき情報を記録媒体としての光ディスク1に記録する場合について説明する。
外部から記録すべき情報(当該記録すべき情報としては、具体的には、画像情報又は音声情報或いはその双方が含まれる。)に対応する情報信号Sin(アナ口グ信号)が予め設定された入力レートで入力されてくると、A/Dコンバータ3は当該情報信号Sinをディジタル化し、ディジタル情報信号Sdを生成して圧縮回路4へ出力する。
そして、圧縮回路4は、CPU19から出力されている制御信号Sct5に基づいて、入力されてくるディジタル情報信号Sdを圧縮し、圧縮情報信号Spdを生成して記録バッファメモリ5へ出力する。このとき、当該ディジタル情報信号Sdを圧縮する際には、例えば、MPEG2(Moving Picture coding Expert Group2)方式等の圧縮方式が用いられる。
【0010】
次に、記録バッファメモリ5は、入力されてくる圧縮情報信号Spdをそのまま一時的に記憶する。このとき、当該記録バッファメモリ5は蓄積された圧縮情報信号Spdのデータ量を示すデータ量信号Smrを常にCPU19に出力している。
第1スイッチ6は、CPU19から出力される後述するスイッチ制御信号Ssw1に応じて記録バッフアメモリ5から出力される圧縮情報信号Spdを、第2スイッチ9の端子a及び第1バックアップメモリ7(いずれも第1スイッチ7の端子aに接続されている。)或いは第2バックアップメモリ8(端子bに接続されている。)のいずれかーに中継出力する。
【0011】
第1バックアップメモリ7は、いわゆるFIFO(First-ln/First-Out)型のメモリであって、記憶容量以上の圧縮情報信号Spdが供給された場合には先に記憶しておいた情報信号から順に更新記憶されるように構成されている。したがって、通常の記録か行なわれている間は、常に記憶容量−杯の圧縮情報信号Spdが更新記憶されている。かかる第1バックアップメモリ7から出力される圧縮情報信号Spdは、第2スイッチ9の端子bに供給される。
【0012】
また、第2バックアップメモリ8は、後述する記録手段であるビックアップ2が記録できない状態となったときに記録バッファメモリ5から出力される圧縮情報信号Spdの記憶を行わしめるために設けたものであって、上記第1バックアップメモリ7と同様FIFO型のメモリである。この第2バックアップメモリ8の出力は第2スイッチ9の端子cに供給される。後述するが、第2バックアップメモリ8には、上記通常の記録が行なわれている場合には、圧縮情報信号Spdの記憶は行なわれない。
【0013】
次に第2スイッチ9は、CPU19から出力される後述するスイッチ制御信号Ssw2に応じて上記記録バッファメモリ5、第1バックアップメモリ7、第2バックアップメモリ8のいずれかーから供給される圧縮情報信号Spdをエンコーダ10に中継出力する。
次に、エンコーダ10は、CPU14から出力されている制御信号Sct4に基づいて、一時的に記録バッツファメモり5に記録されている圧縮情報信号Spdを上記情報信号Sinの入力レートよりも高い記録レートで読み出し、これをエンコード(符号化)してエンコード信号Sedを生成して記録回路11へ出力する。
そして、記録回路11は、CPU19から出力されている制御信号Sct2に基づいて、入力されてくるエンコード信号Sedを記録用の記録信号Srに変換し、ピックアップ2へ出力する。このとき記録回路11においては、記録すべき情報に正確に対応した形状のピットを後述する光ディスク1上に形成すべく、エンコード信号Sedに対していわゆるライトストラテジ処理等が施される。
【0014】
Sln 次に、ピックアップ2は、記録回路7から出力されている記録信号Srに基づいて、当該ピックアップ2内の図示しない半導体レーザ等の光源を駆動してレーザ光等の光ビームBを生成して光ディスク1の情報記録面に照射し、当該記録信号Srに対応するピットを形成することにより上記記録レートRrに対応する速度で情報信号Sinを光ディスク1上に記録する。
また、ピックアップ2は、光ディスク1上に照射する光ビームBの当該光ディスク1からの反射光に対して、例えばプッシュプル法等の周知のトラッキングエラー生成方法に基づいた演算処理を施してトラッキングエラー信号Steを生成し、かかるトラッキングエラー信号Steを記録エラー検出部13に出力する。
【0015】
記録エラー検出部13は、供給されるトラッキングエラー信号Steを所定の基準値と比較する比較器からなり、後述するサーボ回路20によってトラッキング制御が行なわれている状態であって、かつトラッキングエラー信号が上記所定の基準値より大となったとき、記録エラーが発生したとして、記録エラー検出信号SeをCPU19に出力する。通常、光ビームBのトラッキング制御が行なわれている状態では、トラッキングエラー信号は略0レベルであるが、外乱によりトラッキング制御が乱された場合には、かかる外乱の大きさに応じてトラッキングエラー信号の振幅レベルが大となる。したがって、上記所定の基準値を、サーボ回路20によってトラッキング制御を行なうことのできる最大振幅しべルに設定することにより、かかる基準値よりも大となるトラッキングエラー信号が発生した時には、サーボ回路20は光ビームBをトラッキング制御できない状態にある、つまり、光ビームBが所望の記録トラックから外れてしまった状態にあるとして記録エラー検出信号SeをCPU19に出力するのてある。
【0016】
なお、光ディスク1は、後述するスピンドル制御信号Ssmに基づいて駆動されるスピンドルモータ18により所定の回転数で回転されている。また、当該光ディスク1上では、例えば、相変化方式により記録信号Srに対応するピットが形成されて情報信号Sinが記録される。
【0017】
次に、光ディスク1に記録されている情報を再生する場合の動作について説明する。
再生時においては、先ず、ピックアップ2が再生用の光ビームBを回転する光ディスク1に照射し、その反射光に基づいて光ディスク1上に形成されているピットに対応する検出信号Spを検出レートRpで生成し、再生回路12に出力する。
【0018】
次に、再生回路12は、CPU19から出力されている制御信号Sct1に基づいて、出力された検出信号Spを所定の増幅率で増幅すると共にその波形を整形し、再生信号Sppを生成してデコーダ14に出力する。
そして、デコーダ14は、CPU19から出力されている制御信号Sct3に基づいて、上記エンコーダ10におけるエンコード方式に対応するデコード(復号)方式により再生信号Sppをデコードし、デコード信号Sddを生成して上記検出レートRpに対応する速度で再生バッファメモリー15へ出力する。
【0019】
次に、再生バッファメモリ15は、入力されてくるデコード信号Sddをそのまま一時的に記憶する。このとき、当該再生バフファメモリ5は蓄積されたデコード信号Sddのデータ量を示すデータ量信号Smpを常にCPU19に出力している。
次に、伸長回路16は、CPU19から出力されている制御信号Sct6に基づいて、一時的に再生バッファメモり15に記憶されているデコード信号Sddを上記検出信号Spの検出レートRpよりも低い出力レートMpで読み出し、読み出したデコード信号Sddに対して上記圧縮回路4における圧縮処理に対応する伸長処理を施し、伸長信号Soを生成してD/Aコンバータ17に出力する。
そして、D/Aコンバータ17は、伸長信号Soをアナログ化し、上記情報信号Sinに対応する出力信号Soutを生成して外部に出力する。
【0020】
以上説明した情報記録および情報再生の動作に伴って、CPU19は上記デー夕量信号Smp又はSmr及び記録エラー検出信号Seに基づいて、所定の処理を実行すべく上記各制御信号を出力する。このとき、操作部21と表示部22を併用して、使用者等により為された操作に対応する操作部21からの指示信号ScをCPU19に出力し、当該指示信号Scに基づいてCPU19が上記各制御信号を夫々出力する。
【0021】
これと並行して、CPU19は、スピンドルモータ18及びピックアツブ2をサーボ制御するための制御信号Sct7を生成してサーボ回路20に出力し、当該サーボ回路20は、制御信号Sct7に基づいてスピンドルモータ18の回転を制御するための上記スピンドル制御信号Ssmを生成して当該スピンドルモータ18に出力すると共に、ピックアップ2におけるいわゆるトラッキングサーボ制御及び,フォーカスサーボ制御のためのピックアップ制御信号Sspを生成して当該ピックアップ2に出力する。そして、ピックアップ2は、当該ピックアップ制御信号Sspに基づき、光ビームBに対してトラッキングサーボ制御及びフォーカスサーボ制御を施しつつ上記記録信号Sr(情報信号Sin)の記録又は検出信号Spの検出を行う。また、上述した情報記録再生装置Sの動作を使用者が制御するために必要な情報は、CPU19からの表示信号Sdpに基づいて、表示部22に表示される。
【0022】
次に、上記構成を有する情報記録再生装置Sにおける本発明に係る情報記録部Rの情報記録動作について図3を用いて説明する。(本発明における情報再生動作は、前記の特願平10-9833号として既に提案した情報記録再生装置Sと同じであるので、省略する。)
始めに、情報記録再生装置Sが通常の情報記録状態にあるとき、第1スイッチ6および第2スイッチ9は、CPU19から供給されるスイイチ制御信号Ssw1及びSsw2に応じて図1に示す接続状態にあり、記録バッファメモリ5からの圧縮情報信号Spdは、第1のバックアップメモリ7を介在させずに直接エンコーダ10に入力する。スッテプ1において記録が不能であるか否かを判定するが、記録エラー検出部13によって記録不能の信号Seが出力されない通常の状態であると(ステップS1;no)、スッテプ11にジャンプし、第1,第2バックアップメモリを通さず直接記録する通常状態を維持する。
【0023】
一方、衝撃等によるピックアップ2の振動でトラッキングエラーを生じ、記録エラー検出部13によって記録不能の信号Seが出力されると(ステップS1;yes)、図2(a)に示すように、CPU19からスイッチ制御信号Ssw1が出力されて第1スイッチ6は端子bに切換わり記録バッファメモリ5の出力を第2バックアップメモリ8に供給するとともに、第1バックアップメモリ7への読み込みを停止する(ステップS2)。
【0024】
次いで、CPU19からレート制御信号Sct5を出力し、圧縮回路4におけるディジタル情報信号Sdに対する圧縮率を上げる。すなわち、ディジタル情報信号Sdの単位情報量(例えば、ビデオ信号の1フレーム分)に対する圧縮情報信号Spdの情報量を、記録エラーが検出される前までの情報量より少なくするのである。これにより、圧縮情報信号Spdの記録バッファメモリ5への転送レートは小さくなる(ステップS3)。なお、第1バックアップメモリ7へは新たな圧縮情報信号Spdの供給が停止されるのて、記憶した内容が更新されることはなく、第1バックアップメモリ7は、現在記憶している情報をそのまま保持することとなる。
【0025】
次のステップS4では、記録エラー検出部13からの信号Seが上記所定の基準値内に収束したか、すなわち、ピックアップ2が記録可能な状態に復帰したか否かを判定し、記録可能な状態でなければ(ステップS4;no)、図2(a)に示す第1スイッチ6及び第2スイッチ9の接続状態を維持する。
一方、ステップS4において、ピックアップ2が記録可能な状態にあると判定した場合には(ステップS4;yes)、図2(b)に示すように、CPU19から出力されるスイッチ制御信号Ssw2に基づいて、第2スイッチ9は端子bをエンコーダ10に接続せしめ、第1バックアップメモリ7でバックアップされていた圧縮情報信号Spdを、記録エラーの検出によって記録を中断した続き位置から再び記録する。
【0026】
次いで、ステップS6で第1バックアップメモリ7でバックアップされていた圧縮情報信号Spdが空になったか否かを判定し、圧縮情報信号Spdが未だ残っている場合には(ステップS6;no)記録動作を継続して行なう。
一方、第1バックアップメモリ7でバックアップされていた圧縮情報信号Spdが空になると(ステップS6;yes)、ステップS7に移行して、CPU19から出力されるスイッチ制御信号Ssw2により、図2(c)に示すように、第2スイッチ9は端子cをエンコーダ10と接続して、第2バックアップメモリ8でバックアップされている上記ステップS3によって圧縮率が上げられた圧縮情報信号Spdを光ディスク1に記録する。
【0027】
次いで、ステップS8に移行して、第2バックアップメモリ8でバックアップされた圧縮情報信号Spdが空になったか否かを判定し、圧縮情報信号Spdが未た残っている場合には(ステップS8;no)記録動作を継続して行なう。
一方、ステップS8において第2バックアップメモリ8の圧縮情報信号Spdが空になったと判定された場合には(ステップS8;yes)、CPU19から出力されるスイッチ制御信号Ssw1,Ssw2により第1スイッチ6及び第2スイッチ9の接続状態を、図1(a)に示す状態、つまり、記録バッファメモリ5の出力を直接エンコーダ10に供給すると共に第1バックアップメモリ7に供給する通常の接続状態に戻す(ステップS9)。
【0028】
次いで、ステップS10に移行して、CPU19から出力されるレート制御信号Sct5に基づいて圧縮回路4における圧縮率を元に戻し(この場合は圧縮率を下げる。)、圧縮情報信号Spdの記録バッファメモリ5への転送レートを大きくする(ステップS10)。
以上のステップにより第1、第2のバックアップメモリを通さず記録バッファメモリ5から出力する圧縮情報信号Spdを直接記録する通常の記録状態に復帰する(ステップS11)。
【0029】
次に、図3のフローチャートをもちいて説明した情報記録を、記録バッファメモリ5、第1バックアップメモリ7、及び、第2バックアップメモリ8の記録の蓄積データ量の変化を中心として図4を用いて説明する。なお、図3は、情報記録中に記録エラー検出部13によって記録不能の信号Seが検出された場合の各メモリの蓄積データ量の変化を示すものであり、さらに、図4中のピックアップ2の状態を示す図のうち、斜線によるハッチングの施された四角い枠の領域で示された時間帯は、通常の記録動作での圧縮率(上記の小なる圧縮率)で圧縮された圧縮情報信号の記録が実行されることを示し、縦線によるハッチングが施された四角い枠の領域で示された時間帯は、記録エラーの検出に伴うバックアップ処理による記録動作での圧縮率(上記の大なる圧縮率)て圧縮された圧縮情報信号Spdの記録が実行されることを示す。
【0030】
まず、通常の記録動作において、記録バッファメモリ5は常に上記小なる圧縮率に基づく入カレートMr1で圧縮情報信号Spdを蓄積するから、通常は記録バッフアメモリ5の蓄積データ量は入カレートMr1の傾きで増加する。また、第1のバックアップメモリ7は常にその全記録容量(Bu1)一杯にバックアップデータが記憶されている。そして、時刻t0の時点で記録バッファメモリ5の蓄積量が所定量Vthを越えたと判断されて第1スイッチ6及び第2スイッチ9を介してエンコーダ10への吐き出し動作が行なわれると、第1スイッチ6を介して第1バックアップメモリ7にも上記記録バッファメモリ5から吐き出された圧縮情報信号Spdが供給されるため、第1バックアップメモリ7の記憶内容は、この供給された新たな圧縮情報信号Spdに更新される。そして所定量V0の圧縮情報信号Spdの吐き出しが終わると再び上記小なる圧縮率に基づく入カレートMr1で伝送される圧縮情報信号Spdの蓄積動作か開始される(時刻t1)。
【0031】
いま、時刻t2において記録エラー検出部13によってピックアップ2の記録が不能であることを示す検出信号Seが検出されると(ステップS1;yes)、図2(a)に示すように、スイッチ制御信号Ssw1に応じて、第1スイッチ6は記録バッファメモリ5を第2バックアップメモリ8に接続すると共に、圧縮回路4は、CPU19から出力される制御信号Sct5に基づいて、ディジタル情報信号Sdの圧縮率を上ける、すなわち、入カレートMr1を上述した大なる圧縮率に基づく入カレートMr2に下げて記録バッフアメモリ5に圧縮情報信号Spdを供給する(ステップS2、S3)。
【0032】
かかる圧縮情報信号Spd(入カレートMr2)の供給に基づいて記録バッフアメモリ5の記録容量の蓄積量が上記所定量Vthを越えると(時刻t3)、所定量V0の吐き出しが行なわれる。このとき、ピックアップ2は未だ復帰されていないため、記録バッフアメモリ5から吐き出された上記所定量V0の圧縮情報信号Spdは、光ディスク1に記録されることはなく、第2バックアップメモリ8に記憶されることとなる(時刻t3乃至t4)。上記動作は時刻t5においてピックアップ2が記録可能な状態に復帰するまで繰り返し行なわれる(ステップS4;no)。
【0033】
時刻t5において、ピックアップ2が記録可能な状態に復帰すると(ステップS4;yes)、図2(b)に示すように、CPU19からスイッチ制御信号Ssw2が出力されて第2スイッチ9は第1バックアップメモリ7をエンコーダ10に接続する。したがって、第1バックアップメモリ7に記憶された圧縮率が小なる圧縮情報信号Spdであるバックアップデータ(時刻t0乃至t1において更新されたデータ)が光ディスク1における追記位置(図4の場合、時刻t1で記録を終了した位置)から記録されることとなる(ステップS5)。これは、時刻t7において第1バックアップメモリ7に記憶したバックアップデータがゼロになるまで続けられる(ステップS6)。なお、この第1バックアップメモリ7のバックアップデータの光ディスク1への記録中に、記録バッフアメモリ5の大なる圧縮率の圧縮情報信号Spdの蓄積量が所定量Vthを越えた場合には(時刻t6)、記録バッファ5からは上記所定量V0の圧縮情報信号Spdが第2のバックアップメモリ9に出力される。したがって、この間第2のバックアップメモリ9には大なる圧縮率の圧縮情報信号Spdが蓄積されてい<。
【0034】
時刻t7において、第1のバックアップメモリ7におけるバックアップデータが空になると(ステップS;yes)、CPU19はスイッチ制御信号Ssw2を第スイッチ9に出力し、図2(c)に示すように、第2バックアップメモリ7をエンコーダ10に接続せしめる(ステップS7)。したかって光ディスク上には上記第1のバックアップメモリ7のバックアップデータ(小なる圧縮率で圧縮されたデータ)に引き続いて第2バックアップメモリ8のバックアップデータ(大なる圧縮率で圧縮されたデータ)が記録されることとなる。なお、この実施形態で示すように、時刻t6の時点が記録バッファメモリ5から所定量V0の圧縮情報信号Spdが出力されている途中の場合には(この例では、時刻t8まで続く)、第2バックアップメモリ8からバックアップデータを取出す速度と、第2バックアップメモリ8に圧縮情報信号Spdを書き込む速度が同じであるため、第2バックアップメモリ8のデータ蓄積量は変わらない。
【0035】
次いで、時刻t9において第2バックアップメモリ8の蓄積量がゼロになったと判断されると(ステップS8;yes)、CPU19はスイッチ制御信号Ssw1、Ssw2及びを出力して、記録バッファメモリ5を第1スイッチ6を介して第1バックアップメモリ7に接続すると共に、第2スイッチ9を介してエンコーダ10に直接接続する。さらにCPU19は、レート制御信号Sct5を圧縮回路4に出力して、ディジタル情報信号Sdの圧縮率を下ける、すなわち、元の小なる圧縮率に戻し、かかる圧縮率で圧縮された圧縮情報信号Spdが記録バッファメモリ5に供給されるのである(ステップS9、S10)。なお、上記時刻t8から時刻t9においては入カレートMr2の圧縮情報信号Spdが記録バッファメモリ5に蓄積され、時刻t9以降では入カレートMr1の圧縮情報信号Spdが蓄積されるので、時刻t10において記録バッファメモリ5の蓄積量が所定量Vthを越えて吐き出される圧縮情報信号Spdには、上記入カレートMr1及びMr2の圧縮情報信号が混在するが、以降は通常の記録動作状態に戻る。
【0036】
なお、本発明において記録エラーが発生した際に上記圧縮回路4の圧縮率を上げるのは、記録できない状態にあるピックアップ2が、記録可能な状態に復帰するまでに要する時間を確保するためである。つまり、第2のバックアップメモリ9の記憶容量は有限であるから、例えばこの実施形態における情報記録装置Sで認められている最も小さい圧縮率(この場合、圧縮回路4から出力される単位時間当たりの情報量は最大となる。)のまま第2のバックアップメモリ9に記憶せしめるよりも、圧縮率を上げて記憶することにより、単位時間当たりの情報量を低減できるのて、その分第2のバックアップメモリ9によってバックアップする時間(記憶する情報量)を確保できるのである。
【0037】
勿論、圧縮率を上げることにより、圧縮率を上げない情報に比べてその信号品質は低下するが、圧縮率が上げられる時間はピックアップが復帰するまでに要する時間であって、再生時間全体で見れば十分に短く視覚上余り問題となることはない。むしろ、本発明を用いることによって、光ディスク上には記録するべき記録情報を途切れさせることなく記録できる、つまり、情報信号の連続性が補償されるため好ましいのである。
【0038】
また、記録エラー検出部13は、トラッキングエラー信号Steに基づいて記録エラーを検出する例を述べたが、これに限定されるものてはなく、例えばフォーカス状態を示すフォーカスエラー信号に基づいて検出することも可能である。
【0039】
以上説明したように、本発明によれば、前述した特徴を有することで、情報記録中にディフォーカスやデトラッキングでディスクに情報記録が正常に実行できなくなる状態が発生しても、記録情報の連続性を維持しながら記録することできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の情報記録再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の第1,第2バックアップメモリと第1スイッチ,第2スイッチの作動を説明する図である。
【図3】実施形態の情報記録の動作を示すフローチャートである。
【図4】記録バッファメモリおよび第1,第2バックアップメモリの蓄積データ量の変化を示す図である。
【符号の説明】
1…光ディスク
2…ピックアップ
3…A/Dコンバータ
4…圧縮回路
5…記録バッファメモリ
6…第1スイッチ(SW1)
7…第1バックアップメモリ
8…第2バックアップメモリ
9…第2スイッチ(SW2)
10…エンコーダ
11…記録回路
12…再生回路
13…記録エラー検出部
14…デコーダ
15…再生バッファメモリ
16…伸長回路
17…D/Aコンバータ
l8…スピンドルモータ
19…CPU
20…サーボ回路
21…操作部
22…表示部
B…光ビーム
S…情報記録再生装置
P…情報再生部
R…情報記録部
Sin…情報信号
Sd…ディジタル情報信号
Spd…圧縮情報信号
Sed…エンコード信号
Sr…記録信号
Se…記録不能信号
Ssw1,Ssw2…スイッチ制御信号
Spp…検出信号
Spp…再生信号
Sdd…デコード信号
So…伸長信号
Sout…出力信号
Smr、Smp…デー夕量信号
Sc…指示信号
Sct1、Sct2、Sct3、Sct4、Sct5、Sst6、Sct7…制御信号
Ssp…ピックアップ制御信号
Ssm…スピンドル制御信号
Sdp…表示信号
Claims (1)
- デジタルデータを所定の圧縮率で圧縮して圧縮データを生成する圧縮回路と、
前記圧縮データを一時的に記憶して出力する記録バッファメモリと、
前記記録バッファメモリに記憶された前記圧縮データをエンコードするエンコーダと、
エンコードされた前記圧縮データを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段が記録可能な状態か否を検出する記録エラー検出手段と、
前記圧縮データを記録可能な場合に、前記記録バッファメモリから出力される前記圧縮データをバックアップする第1バックアップメモリと、
前記記録エラー検出手段によって記録できない状態が検出されると、前記記録バッファメモリから出力される前記圧縮データをバックアップする第2バックアップメモリと、
前記記録バッファメモリ、前記第1バックアップメモリ、前記第2バックアップメモリのいずれかから、前記エンコーダへ前記圧縮データが出力されるように制御し、前記圧縮回路を制御する制御手段と、
を備え、
前記エラー検出手段が記録できない状態を検出した場合には、
前記制御手段は、前記所定の圧縮率より高い圧縮率で前記デジタルデータを圧縮して前記圧縮データを生成するよう前記圧縮回路を制御し、
前記エラー検出手段が記録できる状態に復帰したことを検出した場合には、
前記制御手段は、前記第1バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データを前記エンコーダに出力させ、前記第1バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データがなくなると、前記第2バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データを前記エンコーダに出力させ、前記第2バックアップメモリにバックアップされている前記圧縮データがなくなると、前記所定の圧縮率で前記デジタルデータを圧縮するよう前記圧縮回路を制御することを特徴とする情報記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07290898A JP3794815B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 情報記録装置 |
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JP07290898A JP3794815B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 情報記録装置 |
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JPH11273250A JPH11273250A (ja) | 1999-10-08 |
JP3794815B2 true JP3794815B2 (ja) | 2006-07-12 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3794815B2 (ja) |
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1998
- 1998-03-20 JP JP07290898A patent/JP3794815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11273250A (ja) | 1999-10-08 |
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