JP3787284B2 - 作業機のサイドカバー開閉構造 - Google Patents
作業機のサイドカバー開閉構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3787284B2 JP3787284B2 JP2001157097A JP2001157097A JP3787284B2 JP 3787284 B2 JP3787284 B2 JP 3787284B2 JP 2001157097 A JP2001157097 A JP 2001157097A JP 2001157097 A JP2001157097 A JP 2001157097A JP 3787284 B2 JP3787284 B2 JP 3787284B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side cover
- lever
- opening
- closing structure
- swing body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機の側方に設けられる開口を開閉するサイドカバーの開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業機である、例えば建設機械の油圧シショベルは、図5,図6に示したように上部旋回体2と下部走行体1と作業装置8とから構成されている。
上記の上部旋回体2には作業機のオペレータ室用のキャブ3が設けられ、更に上部旋回体2のフレーム上には、エンジン,油圧ポンプ,冷却装置,バッテイリやコントロールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が収納される収納部2aが設けられている。
【0003】
上記の上部旋回体2の収納部2aを構成する上部旋回体2の車幅方向の外側面には、点検整備や物入れ用の適宜開口11が設けられており、上記の開口11を開閉するためのサイドカバー10を有している。
上記のサイドカバー10は把手用のサイドカバーハンドル5が設けられ、開口11に蝶着しているヒンジ部材6を介して観音開きに開閉可能に上記の開口11に取付けられている。
【0004】
そして、上部旋回体2はカウンタウエイト7,上部旋回体2のフロント部に装着されている作業アタッチメント8が設けられている。
又、図6は、図5に示したようにサイドカバー10を開放した状態を示す要部平面図であり、油圧ショベルの車幅寸法W,上部旋回体2の旋回中心O,上部旋回体2(作業アタッチメント8は除く)の最大旋回半径R等を示している。
【0005】
一般に建設機械の作業機である油圧ショベルでは、トンネル内や住宅地での作業は、周辺に立設物,壁,樹木等の障害物あり、狭所作業となることが多く、特に小旋回式油圧ショベルでは、 図5及び図6に示すように上記狭所作業に対応するためにキャブ3及びカウンタウエイト7が設定された旋回半径Rの円内に配設され、車幅寸法Wから外側に突出しないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のサイドカバー開閉構造は、図5、図6に示したように、サイドカバー10がヒンジ部材6にて上記の開口11に蝶着されているので、サイドカバー10を観音開きに開く時きには、サイドカバー10の開放軌跡が最大旋回半径Rの円内より外側に大幅に突出してしまうことになり、一般の或いは大型の油圧ショベルは勿論であるが、特に小旋回式の油圧ショベルのメリットが損なわれ、狭所作業時にサイドカバー10の開放ができないので、点検整備や物の出入れができなくなる不具合があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、作業機の外周側面に開口を設け、上記開口に設けられた開閉可能なサイドカバーを上記外周側面に沿って開閉移動できるようにして狭所作業ができる作業機のサイドカバー開閉構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、下部走行体上に上部旋回体を搭載し、上記上部旋回体にサイドカバーを有する作業機において、上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に、前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置に回動自在に枢支し、上記の前レバーと後レバーの枢支位置及び長さは平面視で上部側と下部側とが一致するように設定し、上記の前レバー及び後レバーのそれぞれ先端部を上記サイドカバーの内面側に回動自在に枢支し、上記サイドカバー開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動するとともに、上記上部旋回体に設けられる上記サイドカバーが取付けられる上記開口は上記最大旋回半径の外側面より車幅方向に切欠いた部位に設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの長さは略同一長さに構成するか、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短くなるように構成されていることを特徴している。
請求項3記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1又は2記載の構成において、上記上部旋回体の回動中心から上記上部旋回体の外周側面までの半径よりも大きい、上記上部旋回体の回動軌跡と交差する複数本の回転軌跡ができるように、上記の前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置で回動自在に上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に枢支し、上記サイドカバーの開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの上記基端部が上記上部旋回体側に取付けられる支点位置は、上記レバーの長さが長い程上記上部旋回体の開口に設けられる上記サイドカバーより上記旋回体の車幅方向の中心側に離れる部位に設けられ、上記レバーの長さが短い程上記長さの長いレバーに比較して上記上記旋回体の開口に近い部位に設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1,2,4のいずれか1項に記載の構成において、上記サイドカバーの回動軌跡が上記上部旋回体の最大旋回半径の略円内にあるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項2又は3記載の構成において、上記前レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点と上記後レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点との間の支点間距離を、上記前レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点と上記後レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点との間の支点間距離より小さくなるように構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項2又は3記載の構成において、閉時のサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って開閉移動することができるように構成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項2又は3記載の構成において、上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動することができるように構成されていることを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項6記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーと、上記の両基端部の支点と、上記の両枢支部の支点と、上記サイドカバーとから、上記両レバーの長さが略同一の長さを有し平行四辺形状リンクが構成されるようにしたことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、従来技術と実質的に
同一部位を示すものには同一符号を付して説明する。
図1は本発明の作業機のサイドカバー開閉構造を油圧ショベルに適用した場合の油圧ショベルの主要部を示す概略斜視図、図2は図1の矢視2A−2A線に沿う断面を示す概略説明図、図3は図2におけるサイドカバーの開閉状態を示す主要部の概略拡大平面図、図4は図3の4A−4A線に沿う矢視を示す概略説明図である。
【0017】
次に、本発明のサイドカバー開閉構造を図1〜図4について説明するが、本発明における前レバー17,後レバー18のそれぞれ枢支位置及び長さは、上部側と下部側が平面視で同一であるので、本実施形態では上部側について説明する。図1に示したように、作業機である、例えば建設機械の油圧シショベルは、上部旋回体2と下部走行体1と作業装置8とから構成されている。
【0018】
上記の上部旋回体2には作業機のオペレータ室用のキャブ3が設けられ、更に上部旋回体2のフレーム上には、エンジンE,油圧ポンプ,冷却装置R,バッテイリやコントロールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が収納される上部が上下方向に開閉可能なカバー2Cを有する収納部2aが設けられている。
上記の上部旋回体2の収納部2aを構成する上部旋回体2の車幅方向の外側面には、点検整備や物入れ用の適宜開口11が設けられており、上記の開口11を開閉するためのサイドカバー10を有している。
【0019】
又、図2〜図4に示したように開口11の上部の内側に設けている支点ピン15,16に枢支されると共に、それぞれ上部の前レバー17,後レバー18の先端部をサイドカバー10の内側にそれぞれ上部の枢支ピン19,20に枢支されるように構成されている。
又、図3に示したように上部旋回体2の開口11の上部及び下部のそれぞれ内側に、長さが相異なる長さがammである前レバー17と長さがbmmである後レバー18のそれぞれ基端部15と16間の支点間距離がS1である位置に回動自在に枢支し、且つその2本の上記前後のレバー17と18の枢支位置15,16及び長さは平面視でその配設位置が上部側と下側部とが一致するように設けられ、前レバー17及び後レバー18のそれぞれ先端部をサイドカバー10の内側に回動自在に枢支ピン19,20にて枢支されている。
【0020】
又、枢支ピン19,20は上部旋回体2の外周側面の形状によりサイドカバー10の内側の部位に取付けられるものである。
そして、本実施形態ではサイドカバー10の開放時にサイドカバー10が上部旋回体2の外側面2Fに沿って前方へ移動するように構成されているが,これはこれに限られるものではなく、開方向を逆方向にして後方へ移動するようにしてもよい。
【0021】
本発明の一実施形態は上記のように構成されているので、図2,図3に示したように閉じられているサイドカバー10を開く時には、図1〜図3に示したサイドカバーハンドル5に手を掛けて、先ずサイドカバー10を外側に向けて引出し、図2に示すように上部旋回体2の平面視円弧状の外側面2Fの最大旋回半径Rとサイドカバー10が閉時の外側面との間には間隔L1が存在するので、この間隔L1の略範囲でサイドカバー10を前方へ移動させながら開くことができる。
【0022】
この場合に、前レバー17の長さ(a)を後レバー18の長さ(b)より大寸に、又基端部15と16との間の支点間距離S1を枢支ピン19と20間との支点間距離S2より若干小寸に設定しているので、サイドカバー10を上部旋回体2の円弧状外側面に沿って、前方位置へ開放することができる。
又、本実施形態では、上部旋回体2の車幅方向の左右両側面に設けられるサイドカバー10の取付けるための開口11を上部旋回体2の最大旋回半径Rより略内側でサイドカバー10が開閉回動ができるように、上部旋回体2の上記左右両側を、図2に示す長さ略L1分だけ車幅を減寸した(切欠いた)部位に設けられている。
【0023】
従って、上記のサイドカバー10を回動するとサイドカバー10を最大旋回半径Rの外側に突出する部位をできるだけ少なくして、開閉操作をすることができる。
又、図2に示したように、閉時のサイドカバー10と上記上部旋回体2の最大旋回半径Rよりも大きいサイドカバー10の最大回動軌跡との範囲L2でサイドカバー10を車両の前後方向へ開閉移動できるようにしても、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0024】
尚、上記実施形態では、サイドカバー10が取付けられる開口11を上部旋回体2の上記左右の外側面より上記略L1分だけ上記減寸した上部旋回体2の上記車幅の部位にサイドカバー10を設けた場合を説明したが、上記略L1を減寸しないで、上部旋回体2の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバー10と上部旋回体2の最大旋回半径よりも大きいサイドカバー10の最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバー10を車両の前後方向へ開閉移動できるようにしても上部旋回体2の外側面2Fに沿って開閉することができるので、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0025】
又、上記実施形態おいて、上記の両レバーの長さが略同一の平行四辺形状リンク機構に構成しても上記と略同様な作用効果を奏することができる。
この上記の両レバーの長さが略同一の場合には、平行四辺形状リンク機構の構成により安定した上記開閉を行なうことができる。
又、上記の前レバーの長さaは後レバーの長さbより短く構成することにより、上記上部旋回体の外形形状に合わせて上記開閉構造を設定することができる。
【0026】
従って、上記両レバー17,18の長さa,b及び上記両レバーの枢支位置や上記両レバー17,18の支点間距離S1,S2は、上部旋回体2の外周側面の形状や上部旋回体2の最大旋回半径等により設定すればよく、上記開閉構造の設計時に自由度がある。
又、本発明の作業機のサイドカバー開閉構造はサイドカバー17,18を案内,支持等を行なうガイドレール,ローラを併用するようにすれば、更に安定した上記開閉移動を行なうことができる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、下部走行体上に上部旋回体を搭載し、上記上部旋回体にサイドカバーを有する作業機において、上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に、前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置に回動自在に枢支し、上記の前レバーと後レバーの枢支位置及び長さは平面視で上部側と下部側とが一致するように設定し、上記の前レバー及び後レバーのそれぞれ先端部を上記サイドカバーの内面側に回動自在に枢支し、上記サイドカバー開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するように構成されているので、上記サイドカバーを開くときには、サイドカバーを外側へ向けて引出しながら、上部旋回体の外側面に沿って前後方向の位置へ上記上部旋回体の最大旋回半径を大幅に超えることなく開閉することができる。
また、上記上部旋回体に設けられる上記サイドカバーが取付けられる上記開口は上記最大旋回半径の外側面より車幅方向に切欠いた部位に設けられているので、上記サイドカバーを開くときには、上記サイドカバーの開放軌跡が上記最大旋回半径Rの円内より外側に突出する部位をできるだけ少なく、上記作業機が狭所作業を行なっている場合でもサイドカバーを上記最大旋回半径Rの円内で開放して、支障なく点検整備のメンテナンスや物品の出入れ等を容易に行なうことができる。
【0028】
即ち、上記作業機が狭所作業を行なっている場合でも上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って車両の前後方向へ開閉移動することができるので、支障なく点検整備のメンテナンスや物品の出入れ等を容易に行なうことができる。
又、本発明の作業機のサイドカバー開閉構造では、その構成部品点数が少なく、組立が簡単であるから、製作費が廉価である。
【0029】
又、サイドカバー開閉構造が砂ぼこりやゴミ等の悪影響を受けないのでメンテナンスの面で有利である。
請求項2記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの長さは略同一長さに構成するか、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短くなるように構成されているので、請求項1記載の効果に加え、上記の両レバーの長さが略同一の場合には平行四辺形状リンクになり安定した上記開閉を行なうことができると共に、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短く構成することにより、上記上部旋回体の外形形状に合わせて上記開閉構造を設定することができる等、上記開閉構造の設計時に自由度がある。
【0030】
請求項3記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記上部旋回体の回動中心から上記上部旋回体の外周側面までの半径よりも大きい、上記上部旋回体の回動軌跡と交差する複数本の回転軌跡ができるように、上記の前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置で回動自在に上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に枢支し、上記サイドカバーの開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するように構成されているので、請求項1又2の効果に加え、上記サイドカバーの回動軌跡に合わせて上記両レバーの回動軌跡を決定すればよく、設計が容易になる。
【0031】
請求項4記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの上記基端部が上記上部旋回体側に取付けられる支点位置は、上記レバーの長さが長い程上記上部旋回体の開口に設けられる上記サイドカバーより上記旋回体の車幅方向の中心側に離れる部位に設けられ、上記レバーの長さが短い程上記長さの長いレバーに比較して上記上記旋回体の開口に近い部位に設けられているので、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、上記サイドカバーの回動軌跡に合わせて上記両レバーの回動軌跡を決定すればよく、設計が容易になる。
【0032】
請求項5記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1,2,4のいずれか1項に記載の構成において、上記サイドカバーの回動軌跡が上記上部旋回体の最大旋回半径の略円内にあるように構成されているので、請求項1〜4のいずれかの効果に加え、上記サイドカバーを開くときは、上記サイドカバーの開放軌跡が上記最大旋回半径Rの円内より外側に突出する部位をできるだけ少なく、上記作業機が狭所作業を行なっている場合でも上記サイドカバーを最大旋回半径の円内で開放して、支障なく点検整備のメンテナンスや物品の出し入れ等を容易に行なうことができる。
【0034】
請求項6記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項2又は3記載の構成において、上記前レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点と上記後レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点との間の支点間距離を、上記前レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点と上記後レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点との間の支点間距離より小さくなるように構成されているので、請求項2又は3の効果に加え、上記サイドカバーを上記上部旋回体の円弧状外側面に沿って車両の前後方向の位置に移動して開閉することができる。
【0035】
請求項7記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項2又は3記載の構成において、閉時のサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って開閉移動することができるように構成されているので、請求項2又は3の効果に加え、上記のサイドカバーを回動すると上記サイドカバーを最大旋回半径Rの外側に突出する部位をできるだけ少なく、車両の前後方向へ開閉移動できるようにしても、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0036】
請求項8記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項2又は3記載の構成において、上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動することができるように構成されているので、請求項2又は3の効果に加え、上記サイドカバーが取付けられる開口を上記上部旋回体の上記左右の外側面の車巾を減少しないで、上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けた上記サイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを前後方向へ開閉移動できるようにしても上記上部旋回体の外側面に沿って開閉することができ、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0037】
請求項9記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項6記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーと、上記の両基端部の支点と、上記の両枢支部の支点と、上記サイドカバーとから、上記両レバーの長さが略同一の長さを有し平行四辺形状状リンクが構成されているので、請求項7の効果に加え、上記平行四辺形状リンクにより安定した上記車両の前後方向への開閉移動を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機のサイドカバー開閉構造を油圧ショベルに適用しあた油圧ショベルの概要部斜視図である。
【図2】図1の矢視2A−2A線に沿う断面を示す概略説明図である。
【図3】図2におけるサイドカバー10の開閉状態を示す概略拡大要部平面図である。
【図4】図3の4A−4A線に沿う矢視を示す概略説明図である。
【図5】従来技術のサイドカバー開閉構造概を有する油圧ショベルの側面図である。
【図6】図5におけるサイドカバーを開放した状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 作業機のブーム
2 作業機のアーム
2a 収納部
2C カバー
2F 外側面
5 サイドカバーハンドル
6 ヒンジ部材
8 アタッチメント
10 サイドカバー
11 開口
15,16 枢支ピン
17 前レバー
18 後レバー
19,20 枢支ピン
a 前レバーの長さ
b 後レバーの長さ
O 上部旋回体の旋回中心
E エンジン
L1 閉時のサイドカバーと最大旋回半径との間の間隔
L2 閉時のサイドカバーと最大旋回半径より大きい位置との間の間隔
S1 枢支ピン17,18の枢支点の支点間距離
S2 枢支ピン19,20の枢支点の支点間距離
RO 冷却装置
W 油圧ショベルの車幅
Claims (9)
- 下部走行体上に上部旋回体を搭載し、上記上部旋回体にサイドカバーを有する作業機において、
上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に、前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置に回動自在に枢支し、
上記の前レバーと後レバーの枢支位置及び長さは平面視で上部側と下部側とが一致するように設定し、
上記の前レバー及び後レバーのそれぞれ先端部を上記サイドカバーの内面側に回動自在に枢支し、
上記サイドカバー開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するとともに、
上記上部旋回体に設けられる上記サイドカバーが取付けられる上記開口は上記最大旋回半径の外側面より車幅方向に切欠いた部位に設けられている
ことを特徴とする、作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記の前レバー及び後レバーの長さは略同一長さに構成するか、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短くなるように構成されている
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記上部旋回体の回動中心から上記上部旋回体の外周側面までの半径よりも大きい、上記上部旋回体の回動軌跡と交差する複数本の回転軌跡ができるように、上記の前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置で回動自在に上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に枢支し、
上記サイドカバーの開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方へ移動するように構成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記の前レバー及び後レバーの上記基端部が上記上部旋回体側に取付けられる支点位置は、上記レバーの長さが長い程上記上部旋回体の開口に設けられる上記サイドカバーより上記旋回体の車幅方向の中心側に離れる部位に設けられ、上記レバーの長さが短い程上記長さの長いレバーに比較して上記上部旋回体の開口に近い部位に設けられている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記サイドカバーの回動軌跡が上記上部旋回体の最大旋回半径の略円内にあるように構成されている
ことを特徴とする、請求項1,2,4のいずれか1項に記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記前レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点と上記後レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点との間の支点間距離を、上記前レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点と上記後レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点との間の支点間距離より小さくなるように構成されている
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 閉時のサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って開閉移動することができるように構成されている
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動することができるように構成されている
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 - 上記の前レバー及び後レバーと、上記の両基端部の支点と、上記の両枢支部の支点と、上記サイドカバーとから、上記両レバーの長さが略同一の長さを有する平行四辺形状リンクが構成されていること
を特徴とする、請求項6記載の作業機のサイドカバー開閉構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157097A JP3787284B2 (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 作業機のサイドカバー開閉構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157097A JP3787284B2 (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 作業機のサイドカバー開閉構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002348911A JP2002348911A (ja) | 2002-12-04 |
JP3787284B2 true JP3787284B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=19001010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001157097A Expired - Fee Related JP3787284B2 (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 作業機のサイドカバー開閉構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3787284B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4226507B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2009-02-18 | 株式会社クボタ | 旋回作業機のカバー装置 |
JP2008008089A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 建設機械のガード構造 |
-
2001
- 2001-05-25 JP JP2001157097A patent/JP3787284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002348911A (ja) | 2002-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1997028316A1 (fr) | Excavateur hydraulique du type basculant | |
JP3787284B2 (ja) | 作業機のサイドカバー開閉構造 | |
JP2017186828A (ja) | 作業機械の連結構造 | |
JP3308467B2 (ja) | 旋回作業機のボンネット装置 | |
JP4184029B2 (ja) | 作業用車両のキャブ構造 | |
JP3643238B2 (ja) | 建設機械 | |
JP4688694B2 (ja) | 旋回作業機 | |
JP3900652B2 (ja) | フォークリフトのフード開閉機構 | |
JP4742195B2 (ja) | バックホー | |
JP4613341B2 (ja) | バックホー | |
JP3078748B2 (ja) | 旋回体を備えた作業機械 | |
JP3403633B2 (ja) | 旋回作業機 | |
JP7495856B2 (ja) | 建設機械 | |
JPH0710063U (ja) | 建設機械用ドアの開閉装置 | |
JP3403634B2 (ja) | 旋回作業機 | |
JP3547367B2 (ja) | 旋回作業機のボンネット装置 | |
JP2954912B2 (ja) | 旋回式掘削作業車 | |
JP3703085B2 (ja) | ヒンジ | |
JPH08100443A (ja) | 建設機械のキャブ | |
JP2901946B2 (ja) | 旋回式掘削作業車 | |
JPH10204910A (ja) | 旋回式掘削作業車 | |
JP2622248B2 (ja) | 全旋回型作業車 | |
JPH093974A (ja) | バックホーのキャビン構造 | |
JPH08144313A (ja) | バックホー | |
JP2012036672A (ja) | 建設機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060324 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 6 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |