JP3776671B2 - 取付構造及びオーディオ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、キャビネットの前面に存するカセット収納部のパネル体とフロントグラスの取付構造、及びこの取付構造を用いたオーディオ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カセット一体型のオーディオ装置においては、一般にキャビネットの前面に開閉式のカセット収納部を有したものがある。このタイプのオーディオ装置では、カセット収納部は下方で回動自在に支承されて開閉自在な構成を為している。
【0003】
図6にカセット収納部を構成するパネル体50の側断面図を示す。なお、この図においては、パネル体50に対して後述するフロントグラス60を取り付ける取付け方法についても、図6(A)から図6(B)に従って説明する。パネル体50は、パネル体50から構成されるカセット収納部にカセットテープをセットしてパネル体50を閉じた場合、外部からカセットテープの残量を把握可能とするために、透明部材としてのフロントグラス60を有するのが一般的な構造である。
【0004】
ここで、パネル体50には、このパネル体50を挿通するように形成された不図示の長孔が形成されており、この長孔の長手方向両側部分にはスライドガイド部が形成されている。スライドガイド部51は、長孔を構成する平行な対向壁よりも幅が狭くなるように段形状に突出形成されている。
【0005】
長孔に嵌め込まれるフロントグラス60は、カセット収納部にセットされたカセットテープの残量を確認可能な透過面61を有している。そして、この透過面61の長手方向両側部には、スライドガイド部51に接触する周壁面62が、透過面61と直交するように形成されている。
【0006】
このようなフロントグラス60をパネル体50に嵌め込ませるため、パネル体50には、この長手方向一端側に嵌合凹部52が設けられている。また、この嵌合凹部52に対応して、フロントグラス60の長手方向一端側には嵌合凸部62が形成されている。
【0007】
周壁面62の中途部分には、突起部64が形成されている。また、スライドガイド部51の中途部分には、突起部64の形状に対応して嵌合可能な凹陥部53が設けられている。上述の突起部64は、嵌合凹部52に嵌合凸部63が嵌め込まれたときに、ちょうど凹陥部53に嵌め込まれる位置に設けられた構成である。
【0008】
ここで、パネル体50の長孔にフロントグラス60を嵌め込んで装着させる場合、まず嵌合凹部52に嵌合凸部63の先端側を嵌めて、フロントグラス60を長手方向に撓ませながら強制的に突起部64を凹陥部53に引っ掛けて押し込む。それによって、パネル体50の長孔にフロントグラス60を装着している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のごとき従来のフロントグラス60の取り付け構造では、次のような問題がある。
すなわち、嵌合作業においては、フロントグラス60を撓ませてから行っているため、無理に撓ませることによってフロントグラス60が応力の限界を超えて破損してしまう、といった不具合が発生する場合がある。
【0010】
また、嵌合作業時に一々撓ませる作業を伴うため、作業性が悪い。このため、オーディオ装置の生産性の向上に支障をきたす、といった問題も有している。
【0011】
ここで、先願に係る特許出願では、以下のようなものがある。すなわち、大型増幅装置等の比較的重い筐体を持ち上げたり、ひっくり返したりすることなく安全かつ容易にフロントパネルを取り付けるための特開平11−261246号公報に記載の発明や、ネジ止めを省略してコストダウンを図り、かつ外力によりフロントパネルが外れないフロントパネルの取付構造の提供を目的とする特開平10−145048号公報に記載の発明、或いは簡単な構造でがたつくことなく確実に、かつ作業性良く樹脂成型品の取り付けを行うことを目的とした特開平10−303570号公報に記載の発明がある。
【0012】
しかしながら、いずれの構成もフロントグラス60の嵌合時の作業性向上を狙ったものではなく、本発明の目的とは異なるものである。
【0013】
本発明は上記のような課題に鑑み為されたもので、その目的とするところは、フロントグラスのパネル体に対する嵌合性を良好にした構造を有する取付構造及びこれを用いたオーディオ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、掛かり止めを構成する突起部及び一端側に嵌合凸部が設けられた第一の部材と、突起部を嵌合させて掛かり止めを構成する凹陥部及び一端側に嵌合凹部が設けられた第二の部材から構成される取付構造において、第二の部材には凹陥部よりも他端側にガイド窪み部が形成されていて、このガイド窪み部は、第二の部材のうちガイド窪み部に突起部を落とし込んでから第二の部材の一端側に向かって第一の部材を相対的にスライドさせることにより突起部が凹陥部に嵌り込んで掛かり止めを構成すると共に、ガイド窪み部は、湾曲面を有して窪んでいる、こととしたものである。
【0015】
このように構成したことで、ガイド窪み部に突起部を落とし込んでから第二の部材の一端側に向かって第一の部材をスライドさせることにより、突起部の凹陥部への嵌り込みがガイドされる。それによって、スライドのみの動作によって第一の部材と第二の部材とを嵌合取付けすることが可能となる。それによって、嵌合取付けの際の作業性が向上するものとなる。
また、従来必要とされていた第一の部材(又は第二の部材)を撓ませずに済むため、第一の部材(又は第二の部材)の破損を防止可能となる。
【0016】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、ガイド窪み部は、突起部のスライドを妨げないように、このスライド方向に対して傾斜して設けることとしたものである。
【0017】
このため、ガイド窪み部に突起部を落とし込んでから第二の部材の一端側に向かって第一の部材をスライドさせた場合でも、ガイド窪み部がスライド方向に対して傾斜して設けられているため、良好にガイドされるようになる。
【0018】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第一の部材の他端側には他端凹部が形成されていると共に、第二の部材の他端側には他端凸部が形成されていて、第二の部材に対して第一の部材をスライドさせて突起部が凹陥部に嵌り込んで掛かり止めを構成した場合に、これら他端凹部と他端凸部も嵌合するように設けたものである。
【0019】
このため、第一の部材と第二の部材との嵌合固定とが、スライド動作のみによって、さらに一層確実に行えるものとなる。
【0020】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第二の部材には第一の部材を嵌め込むための一端が開放した長孔が形成されており、この長孔には幅方向に突出して幅狭となる段差形状のスライドガイド部が形成されていて、このスライドガイド部に凹陥部及びガイド窪み部が形成されることとしたものである。
【0021】
このため、ガイド窪み部に突起部を落とし込んで、その後に第一の部材を長孔のスライドガイド部に従ってスライドさせれば、突起部が凹陥部に嵌り込んで掛かり止めが構成される。それによって、長孔に第一の部材が嵌り込む構成となり、長孔の長手方向に垂直な方向への第一の部材の移動が規制されるようになる。すなわち、第一の部材と第二の部材との嵌合固定が、一層確実なものとなる。
【0022】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第一の部材は、透明部材であることとしたものである。
【0023】
このため、この第一の部材を介して、第二の部材で覆われて隠れている部材を認識することが可能となる。
【0024】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第二の部材は、オーディオ装置における取付構造としてのカセット収納部を構成するパネル体であると共に、第一の部材はこのカセット収納部に取り付けられるフロントグラスとしたものである。
【0025】
このため、パネル体にフロントグラスを取り付ける場合の作業性が向上し、生産性が向上するものとなる。また、フロントグラスを撓ませて取り付けるといった作業工程をなくすることができるため、フロントグラスが破損することがなくなる。
【0026】
さらに、他の発明は、第一の部材には第二の部材を嵌め込むための一端が開放した長孔が形成されており、この長孔には幅方向に突出して幅狭となる段差形状のスライドガイド部が形成されていて、このスライドガイド部に凹陥部及びガイド窪み部が形成されることとしたものである。
【0027】
このため、ガイド窪み部に突起部を落とし込んで、その後に第二の部材を長孔のスライドガイド部に従ってスライドさせれば、突起部が凹陥部に嵌り込んで掛かり止めが構成される。それによって、長孔に第二の部材が嵌り込む構成となり、長孔の長手方向に垂直な方向への第二の部材の移動が規制されるようになる。すなわち、第一の部材と第二の部材との嵌合固定が、一層確実なものとなる。
【0028】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第二の部材は、透明部材であることとしたものである。
【0029】
このため、この第二の部材を介して、第一の部材で覆われて隠れている部材を認識することが可能となる。
【0030】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、第一の部材は、オーディオ装置における取付構造としてのカセット収納部を構成するパネル体であると共に、第二の部材はこのカセット収納部に取り付けられるフロントグラスとしたものである。
【0031】
このため、パネル体にフロントグラスを取り付ける場合の作業性が向上し、生産性が向上するものとなる。また、フロントグラスを撓ませて取り付けるといった作業工程をなくすることができるため、フロントグラスが破損することがなくなる。
【0032】
また、他の発明は、掛かり止めを構成する突起部及び一端側に嵌合凸部が設けられた第一の部材と、突起部を嵌合させて掛かり止めを構成する凹陥部及び一端側に嵌合凹部が設けられた第二の部材からなる取付構造を備えたオーディオ装置において、第一の部材と第二の部材とは、互いにスライドさせることにより嵌合取付されるものであって、第二の部材には凹陥部よりも他端側にガイド窪み部が形成されていて、このガイド窪み部は、第二の部材のうちガイド窪み部に突起部を落とし込んでから第二の部材の一端側に向かって第一の部材をスライドさせることにより突起部が凹陥部に嵌り込んで掛かり止めを構成すると共に、ガイド窪み部は、湾曲面を有して窪んでいる、こととしたものである。
【0033】
このように構成したことで、ガイド窪み部に突起部を落とし込んでから第二の部材の一端側に向かって第一の部材をスライドさせることにより、突起部の凹陥部への嵌り込みがガイドされる。それによって、スライドのみの動作によって第一の部材と第二の部材とを嵌合取付けすることが可能となる。それによって、オーディオ装置における第一の部材と第二の部材との間での嵌合取付けの際の作業性が向上し、オーディオ装置の生産性が向上するものとなる。
また、従来必要とされていた第一の部材(又は第二の部材)を撓ませずに済むため、第一の部材(又は第二の部材)の破損を防止可能となる。それによっても、オーディオ装置の生産コストの削減を図ることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図4に基づいて説明する。
【0035】
図1は、本発明のオーディオ装置10の構成を示す図である。オーディオ装置10の本体部11は、その前面がキャビネット12となっている。このキャビネット12の下方には、開閉自在な取付構造としてのカセット収納部13が設けられている。
【0036】
カセット収納部13は第二の部材(又は第一の部材)としてのパネル体14を有していて、パネル体14が外観上露出する部分である。また、カセット収納部13には、通常は見えない不図示の支障部が下方に向かって突出形成されている。このため、この支障部を介してカセット収納部13が回動自在に取り付けられていて、開閉動作を自在に行える構成となっている。
【0037】
なお、カセット収納部13が閉じている状態では、不図示のラッチ機構により閉状態を維持するように構成されているが、パネル体14の上部の一端側に設けられた押し込み部15を押すことにより、ラッチ機構のロック状態が解除されてカセット収納部13が開く。それによって、カセット収納部13に不図示のカセットテープをセットすることが可能となる。
【0038】
図3に示すように、パネル体14は、その露出面14aが長方形状に形成されているが、この露出面14aから本体部11の内部に向かって貫通するように長孔16が形成されている。長孔16は、露出面14aの長辺に平行となるように形成されており、このうち長孔16の一端部は、露出面14aの中途部で途切れるように形成されている。しかしながら、長孔16の他端部は、長方形状の露出面14aの短辺を横切って形成されている。すなわち、長孔16は、他端側が開放するように形成されている。
【0039】
この長孔16には、図2及び図4に示すように、第一の部材(又は第二の部材)としてのフロントグラス30が嵌め込まれる。このため、パネル体14には、長孔16が形成されている長手方向に沿うように、フロントグラス30のスライド取付をガイドするスライドガイド部17が形成されている。スライドガイド部17は、長孔16を構成する内壁面16aから突出してその外観が段形状を為すように形成されている。すなわち、スライドガイド部17が設けられている部分は、他の長孔16を構成する内壁面16aよりも、その幅が狭くなる段形状を為している。
【0040】
図4(A)から図4(C)に、スライドガイド部17、及びこのスライドガイド部17によりスライドがガイドされて嵌合取付されるフロントグラス30の断面形状を示す。スライドガイド部17の一端側には、鉤状に形成された嵌合凹部18が形成されている。嵌合凹部18は、パネル体14の露出面14aからパネル体14の内方に向かって突出形成された当接部18aを有している。この当接部18aにより、フロントグラス30のスライドを受け止めて、フロントグラス30を位置決め固定する。
【0041】
また、この当接部18aからスライドガイド部17の摺接面17aに向かう方向には、凹部19が形成されている。この凹部19に、フロントグラス30の嵌合凸部31が嵌り込むことにより、フロントグラス30の取り付けの一翼が担われることになる。
【0042】
このような嵌合凹部18に嵌合されるフロントグラス30の一端側は、断面の外観形状が段差状を為すように形成されている。すなわち、フロントグラス30の一端側には、フロントグラス30のスライド方向に突出するように嵌合凸部31が形成されている。そして、この嵌合凸部31が凹部19に嵌り込み、さらにフロントグラス30の上面と嵌合凸部31の間に存する段壁面31aが当接部18aに当接することによって、フロントグラス30との取り付けの一翼が担われる構成となる。
【0043】
また、フロントグラス30は、例えばアクリル樹脂等のような透明性を有していて長手方向に撓むことが可能な弾性を有する透明部材から形成されている。しかしながら、アクリル樹脂以外にも、透明性及び撓める程度の弾性を有する材質であれば、如何なる材質を用いても構わない。このフロントグラス30は、露出面14aと共にパネル体14の外観を構成するものであり、外部からカセットテープのカセット収納部13への存否、及びカセット収納部13に収納されたカセットテープの残量を確認可能とするものである。このため、フロントグラス30の取付表面は、透過面32となっている。
【0044】
フロントグラス30には、長手方向に沿って周壁33が形成されている。周壁33は、透過面32に対して略直交するように形成されている。しかしながら、透過面32が曲面状に形成されている場合等においては、必ずしも透過面32と直交するように形成されていなくても構わない。そして、この周壁33のうち、透過面32からの突出側の端面が、摺接面17aと対向する係合面34となっている。
【0045】
係合面34の中途部分には、直角三角形状に形成された突起部35が突出形成されている。突起部35は、後述する凹陥部20への嵌合をガイドするテーパ部35aと、テーパ部35aの突出端部からフロントグラス30のスライド方向(係合面34の方向)に直交する直交部35bを有するように構成されている。また、パネル体14のスライドガイド部17の中途部分には、突起部35の形状に対応して嵌合可能な凹陥部20が設けられている。すなわち、凹陥部20の形状は、ちょうど突起部35を嵌め込むことが可能な形状に形成されている。
【0046】
これら突起部35と凹陥部20とによって、嵌め込み方向と逆の方向への移動が行えない、掛かり止めが構成されている。
【0047】
ここで、スライドガイド部17には、凹陥部20よりも他端側よりの位置にガイド窪み部21が形成されている。このガイド窪み部21は、摺接面17aの他の部分よりも湾曲面を有して窪むように形成されている。また、ガイド窪み部21の最深部の窪み深さは、突起部35をガイド窪み部21に落とし込むことが可能な深さに形成されている。そして、ガイド窪み部21の凹陥部20側は、他の係合面34と同程度の高さを有するように形成されている。
【0048】
また、図4に示すように、パネル体14の他端側にも、反転した段形状の他端凸部22が設けられている。そして、この他端凸部22に対応して、フロントグラス30の他端側には他端凹部36が設けられている。これら他端凸部22及び他端凹部36は、パネル体14とフロントグラス30の嵌合の一翼を担うものである。そして、嵌合凹部18と嵌合凸部31、及び突起部35と凹陥部20が嵌合したときに、これら他端凸部22と他端凹部36も係合するように構成されている。
【0049】
以上のような構成を有するオーディオ装置のカセット収納部のパネル体に、フロントグラスを取り付ける取付方法について、以下に説明する。
【0050】
まず、取り付けに際しては、図4(A)に示すように突起部35をガイド窪み部21に位置させて、パネル体14の摺接面17aと係合面34とが接触するようにする。そして、この状態でフロントグラス20を指で押さえながら、図4(B)に示すように、嵌合凹部18側に向かってスライドさせる。すると、ガイド窪み部21に位置していた突起部35が、スライドの進行と共にガイド窪み部21を上昇し、さらに進行すると図4(C)に示すように突起部35が凹陥部20に嵌り込む。
【0051】
突起部35が凹陥部20に嵌り込むと、嵌合凸部31が嵌合凹部18に嵌合した状態となり、また他端凸部22が他端凹部36に嵌り込んだ状態となる。このため、パネル体14とフロントグラス30とは、確実に取付固定される状態となる。以上のような、簡易な操作でパネル体14にフロントグラス30を嵌合させることができる。
【0052】
このような構成のオーディオ装置10によると、ガイド窪み部21に突起部35を落とし込んで、その後にパネル体14の一端側に向かってフロントグラス30をスライドさせるのみで、突起部35の凹陥部20への嵌り込みがガイドされる。このため、スライドのみの動作によってフロントグラス30をパネル体14に容易に装着させることが可能となる。すなわち、パネル体14に対するフロントグラス30の嵌合取付けの際の作業性を向上させることができる。
【0053】
また、従来のように、フロントグラス30を撓ませる動作が不要となるため、フロントグラス30を撓ませすぎて、この応力限界を超えて破損する、といった不具合を防止することが可能となる。このように、フロントグラス30の破損を防止することにより、生産コストの低減を図ることが可能となる。
【0054】
さらに、パネル体14の他端側に他端凸部22を設けると共に、この他端凸部22と嵌合する他端凹部36をフロントグラス30の他端側に設ける構成とすることにより、パネル体14へのフロントグラス30の嵌合固定がスライドのみの動作によって、一層確実な安定したものとすることができる。
【0055】
また、フロントグラス30は、パネル体14に形成された長孔16にスライドさせて差し込んでから取付固定する構成である。このため、フロントグラス30は、内壁面16aによりフロントグラス30のスライド方向と直交する向きへの移動が規制されることになり、パネル体14とフロントグラス30との嵌合固定が一層容易に行うことができる。
【0056】
また、フロントグラス30は、透明部材であるため、カセット収納部13に収納されたカセットテープの存否やテープ残量を、外部から容易に認識することが可能となる。
【0057】
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
【0058】
上述の実施の形態では、凹陥部20をスライドガイド部17に形成する構成について述べたが、スライドガイド部17の高さが場所によって異なる場合は、凹陥部20のように窪んだ部分とせず、突起部35と同様な直角三角形状のパネル側突起体をスライドガイド部17に設ける構成としても構わない。この場合は、突起部35の垂直辺とパネル突起体の垂直辺とがぶつかることにより、掛かり止めが構成されることになる。
【0059】
また、上述の実施の形態では、パネル体14にガイド窪み部21を形成する構成について述べたが、図5に示すように、フロントグラス30にガイド窪み部21を形成する構成としても構わない。フロントグラス30にガイド窪み部21を形成する場合は、凹陥部20もフロントグラス30に形成し、突起部35はパネル体14のスライドガイド部17に形成する構成にする。
【0060】
そして、ガイド窪み部21は、凹陥部20よりも嵌合凸部31側に形成する。すなわち、図2及び図4に示したパネル体14とフロントグラス30を、紙面を反転させてパネル体14とフロントグラス30とを取り替えた構成が、図5に示す取付構造である。このようにしても、上述の実施の形態で述べた構成と同様の作用効果を生じさせることが可能となる。
【0061】
なお、パネル体14に対するフロントグラス30の取付手順は、図4に示した例と同様であり、その様子を図5(A)から図5(C)に示す。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、ガイド窪み部に突起部を落とし込んでから第二の部材の一端側に向かって第一の部材をスライドさせることにより、突起部の凹陥部への嵌り込みがガイドされる。それによって、スライドのみの動作によって第一の部材と第二の部材とを嵌合取付けすることが可能となる。それによって、嵌合取付けの際の作業性が向上するものとなる。
また、従来必要とされていた第一の部材(又は第二の部材)を撓ませずに済むため、第一の部材(又は第二の部材)の破損を防止可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるオーディオ装置の構成を示す図である。
【図2】図1のオーディオ装置に用いられるカセット収納部のパネル体及びこのパネル体に嵌合されるフロントグラスの形状を示す断面斜視図である。
【図3】図1のオーディオ装置に用いられるカセット収納部のパネル体の形状を示す平面図である。
【図4】図1のオーディオ装置に用いられるパネル体とフロントグラスの嵌合の様子を示す側断面図であり、(A)は嵌合前の状態を示す図であり、(B)は嵌合凹部に嵌合凸部の先端を引っ掛けた状態を示す図であり、(C)は嵌合された状態を示す図である。
【図5】図1のオーディオ装置に用いられるパネル体とフロントグラスの取付構造の変形例に係わる側断面図であり、(A)は嵌合前の状態を示す図であり、(B)は嵌合凹部に嵌合凸部の先端を引っ掛けた状態を示す図であり、(C)は嵌合された状態を示す図である。
【図6】従来のパネル体に対するフロントグラスの取付構造を説明する図であり、(A)は嵌合前の状態を示す図であり、(B)は嵌合凹部に嵌合凸部の先端を引っ掛けた状態を示す図であり、(C)は嵌合された状態を示す図である。
【符号の説明】
10…オーディオ装置
13…カセット収納部
14…パネル体(第二の部材(又は第一の部材))
16…長孔
17…スライドガイド部
18…嵌合凹部
20…凹陥部
21…ガイド窪み部
22…他端凸部
30…フロントグラス(第一の部材(又は第二の部材))
31…嵌合凸部
34…係合面
35…突起部
36…他端凹部

Claims (10)

  1. 掛かり止めを構成する突起部及び一端側に嵌合凸部が設けられた第一の部材と、上記突起部を嵌合させて掛かり止めを構成する凹陥部及び一端側に嵌合凹部が設けられた第二の部材から構成される取付構造において、
    上記第二の部材には上記凹陥部よりも他端側にガイド窪み部が形成されていて、このガイド窪み部は、上記第二の部材のうちガイド窪み部に上記突起部を落とし込んでから上記第二の部材の一端側に向かって上記第一の部材を相対的にスライドさせることにより上記突起部が上記凹陥部に嵌り込んで掛かり止めを構成すると共に、
    上記ガイド窪み部は、湾曲面を有して窪んでいる、
    ことを特徴とする取付構造。
  2. 前記ガイド窪み部は、前記突起部のスライドを妨げないように、このスライド方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1記載の取付構造。
  3. 前記第一の部材の他端側には他端凹部が形成されていると共に、前記第二の部材の他端側には他端凸部が形成されていて、前記第二の部材に対して前記第一の部材をスライドさせて前記突起部が前記凹陥部に嵌り込んで掛かり止めを構成した場合に、これら他端凹部と他端凸部も嵌合するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の取付構造。
  4. 前記第二の部材には前記第一の部材を嵌め込むための一端が開放した長孔が形成されており、この長孔には幅方向に突出して幅狭となる段差形状のスライドガイド部が形成されていて、このスライドガイド部に前記凹陥部及び前記ガイド窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の取付構造。
  5. 前記第一の部材は、透明部材であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の取付構造。
  6. 前記第二の部材は、オーディオ装置における取付構造としてのカセット収納部を構成するパネル体であると共に、前記第一の部材はこのパネル体に取り付けられるフロントグラスであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の取付構造。
  7. 前記第一の部材には前記第二の部材を嵌め込むための一端が開放した長孔が形成されており、この長孔には幅方向に突出して幅狭となる段差形状のスライドガイド部が形成されていて、このスライドガイド部に前記凹陥部及び前記ガイド窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の取付構造。
  8. 前記第二の部材は、透明部材であることを特徴とする請求項から4のいずれか1項に記載の取付構造。
  9. 前記第一の部材は、オーディオ装置における取付構造としてのカセット収納部を構成するパネル体であると共に、前記第二の部材はこのカセット収納部に取り付けられるフロントグラスであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の取付構造。
  10. 掛かり止めを構成する突起部及び一端側に嵌合凸部が設けられた第一の部材と、上記突起部を嵌合させて掛かり止めを構成する凹陥部及び一端側に嵌合凹部が設けられた第二の部材からなる取付構造を備えたオーディオ装置において、
    上記第一の部材と上記第二の部材とは、互いにスライドさせることにより嵌合取付されるものであって、
    上記第二の部材には上記凹陥部よりも他端側にガイド窪み部が形成されていて、このガイド窪み部は、上記第二の部材のうちガイド窪み部に上記突起部を落とし込んでから上記第二の部材の一端側に向かって上記第一の部材をスライドさせることにより上記突起部が上記凹陥部に嵌り込んで掛かり止めを構成すると共に、
    上記ガイド窪み部は、湾曲面を有して窪んでいる、
    ことを特徴とするオーディオ装置。
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