JP3773219B2 - デジタル同期網における時刻同期方法およびシステム - Google Patents

デジタル同期網における時刻同期方法およびシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル同期網における時刻同期方法およびシステムに関し、さらに詳細には、デジタル同期網特有の上り下り伝送遅延差に起因する同期誤差をなくしたデジタル同期網における時刻同期方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、時刻同期が適用される回線としては、スタッフ同期多重通信回線が挙げられる。この多重通信回線に時刻同期を適用する理由は、当該回線の伝送効率は多少劣るものの、対向局間での上り下りの伝送遅延差がほとんどなく、伝送端局装置レベルにおいてパルス送出タイミングを容易に制御することができることにあるからである。しかしながら、上述のスタッフ同期多重通信回線では、伝送効率が劣ることから、世界的にも次に示すデジタル同期網に移行するすう勢にあり、時刻同期のためにのみスタッフ同期多重通信回線を用いることは不可能になりつつある。
【0003】
一方、デジタル通信回線の分岐・挿入、多重・分離等を効率的に行える利点を有するデジタル同期網は、一般的に、上り下りの伝送遅延差が大きく、伝送端局装置レベルにおいてパルス送出タイミングを制御することが困難なため、従来、当該デジタル同期網には時刻同期システムは適用されていなかった。
【0004】
しかしながら、上記不都合を解消し、デジタル同期網のもつ利点を生かす観点から、デジタル同期網に時刻同期システムを適用することが考慮されるようになってきた。
【0005】
まず、デジタル同期網に適用する時刻同期システムの一つとして、相互同期型の時刻同期システムが提案される。この相互同期型の時刻同期システムでは、前記通信回線に、通常、受信用エラスティックストアメモリを配置しており、デジタルクロック供給装置からの局内統一クロックに同期して前記メモリからデータを読み出し、当該データから相手局パルス等を抽出している。そして、この相互同期型の時刻同期システムでは、自局パルスを送出してから相手局パルスを受信するまでの時間を計測して、その計測値を使用して時刻同期を行っている。そして、この相互同期型の時刻同期システムは、上り回線と下り回線の伝送遅延が同じものとして時間の計測を行い、その計測値で同期制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
<第1の問題点>
しかしながら、上記相互同期型の時刻同期システムをデジタル同期網に適用した場合には、次のような問題点が発生する。
【0007】
既に説明したように前記相互同期型の時刻同期システムでは、上り回線と下り回線の伝送遅延が同じものとして同期制御を行っている。ところが、前記デジタル同期網内の通信回線では、上り回線と下り回線の伝送遅延が異なっているのが現状である。したがって、このような通信回線の特性を無視し、上り回線と下り回線の伝送遅延が同じものとして同期制御を行う上記従来の回路網では、大きな時刻同期誤差が発生することになる。
【0008】
この理由は、デジタルクロック供給装置からの局内統一クロックに同期して受信用エラスティックストアメモリからデータを読み出すため、電源投入時の初期状態により、上り回線下り回線それぞれの受信用エラスティックストアメモリからのデータ読出し点が異なり、各回線の伝送遅延に違いが生じるからである。
<第2の問題点>
また、上記相互同期型の時刻同期システムを適用したデジタル同期網はもちろん、他の時刻同期システムを適用したデジタル同期網でも発生する他の問題点としては、前記通信回線のパルス送信タイミングの制御を伝送端局装置レベルで行うことが困難なことである。
【0009】
この理由は、複数のデジタル通信回線を前記伝送端局装置で統一的に取り扱うため、回線の送信タイミングが外部のデジタルクロック供給装置からの基準クロック位相に従属していることによる。
【0010】
本発明は、このような欠点を除去するもので、デジタル同期網特有の上り下り伝送遅延差に起因する同期誤差をなくし、パルス送信タイミングの制御を容易にしたデジタル同期網における時刻同期方法およびシステムを提供することを目的としている。
【0011】
すなわち、本発明は、時刻基準パルスを伝送するための回線として受信用エラスティックストアメモリが入らない回線にし、デジタルクロック供給装置から伝送端局装置へ渡される基準クロック位相を外部から制御することでパルス送信タイミングを制御して時刻同期を行うことができるデジタル同期網における時刻同期方法およびシステムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、データを送受信できる局の複数局が伝送路を介して接続されていてかつクロック周波数が全局で同期化されたデジタル同期網における全局の時刻を同期させる時刻同期方法において、は、相互に時刻基準パルスを送信し合い、自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測し、該計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御することより前記各計測時間を一致させるようにしている。
【0013】
したがって、請求項1記載の発明によれば、前記各局で計測した計測時間に基づいて前記同期網のクロック位相を制御しているので、精密な同期を得ることができる。また、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはないため、同期誤差要因とはならない。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、データを送受信できる主局と従局とが伝送路で接続されて主局と従局とが対向する形に形成されかつクロック周波数が両局で同期化されているデジタル同期網における両局の時刻を同期させる時刻同期方法において、前記主局は、時刻基準パルスを送信するとともに自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測し当該計測時間を従局に送出し、前記従局は、時刻基準パルスを送信するとともに自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時時間間隔カウンタにより計測し、かつ主局からの計測時間を取込み、前記両計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させるようにしている。
【0015】
したがって、請求項2記載の発明によれば、従局では、主局から送られてきた計測時間と、従局で計測した計測時間に基づいて前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させているので、高度な時刻同期が行える。
【0017】
また、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはないため、同期誤差要因とはならない。
【0018】
また、上記目的を達成するために、請求項記載の発明は、データを送受信できる局の複数局が伝送路を介して接続されていてかつクロック周波数が全局で同期化されているデジタル同期網における全局の時刻を同期させる時刻同期システムにおいて、前記各局は、時刻基準パルスを送信する送信手段と、自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測する時間間隔計測手段とを備え、時刻を同期させる局は、前記各計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御して前記各計測時間を一致させる時刻調整手段を有している。
【0019】
したがって、請求項記載の発明によれば、前記各局で計測した計測時間に基づいて前記同期網のクロック位相を制御しているので、精密な同期を得ることができる。また、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなくなる。また、時刻調整手段により基準時刻に同期した時刻パルスが得られることになる。
【0020】
また、請求項記載の発明は、データを送受信できる主局と従局とが伝送路で接続されて主局と従局とが対向する形に形成されかつクロック周波数が両局で同期化されているデジタル同期網における両局の時刻を同期させる時刻同期システムにおいて、前記主局は、従局のデータを受信するとともに伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを得る受信手段と、自局パルスを送信してから前記相手局パルスを受信するまでの時時間間隔カウンタにより計測する時間間隔計測手段と、時刻基準パルスを送信できるとともに前記時間間隔計測手段からの前記計測時間を従局に送出する送信手段とを備え、前記従局は、時刻基準パルスを送信する送信手段と、主局のデータを受信するとともに伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを得る受信手段と、自局パルスを送信してから前記相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測する時間間隔計測手段と、前記主局からの計測時間と当該時間間隔計測手段からの計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させる時刻調整手段とを備えている。
【0021】
したがって、請求項記載の発明によれば、従局では、主局から送られてきた計測時間と、従局で計測した計測時間に基づいて前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させているので、高度な時刻同期が行える。
【0022】
また、前記受信手段は、伝送路クロック抽出手段によって伝送路から抽出したクロックでデータを読出すような回路構成となっており、このデータから相手局クロックを得られるようにしている。
【0023】
また、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなくなる。
【0025】
また、時刻調整手段により基準時刻に同期した時刻パルスが得られることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の一形態に基づいて詳細に説明する。
【0027】
図1に、本発明に係るデジタル同期網における時刻同期方法を実現するシステムを示す。同図において、主局1は伝送路3を介して従局5に接続されており、主局1と従局5とが対向した形に形成されている。この主局1は、時刻基準局として作用する。従局5は、主局1の時刻と時刻同期できる手段を備えている。
【0028】
主局1は、デジタルクロック供給装置10と、時刻同期装置20と、伝送端局装置30とを備え、デジタルクロック供給装置10は、基準クロック(基準時刻クロック)S10を時刻同期装置20に供給するとともに、網同期クロックとして基準クロックS10を伝送端局装置30に供給するように構成されている。
【0029】
時刻同期装置20は、基準時刻発生回路21と、送信回路22と、受信回路23と、時間間隔カウンタ24とを備えており、次のように構成されている。
【0030】
基準時刻発生回路21、送信回路22および時間間隔カウンタ24には、基準時刻クロックS10が入力されるように設けられている。基準時刻発生回路21は、取り込んだ基準時刻クロックS10を基に基準時刻信号S21を形成して出力するように構成されている。送信回路22は、基準時刻クロックS10を基に計測時間データS24を送信信号S22として送出できるよう構成されている。受信回路23は、時刻同期用信号S33を基に相手局の時刻パルスS23を得ることができるように設けられている。時間間隔カウンタ24は、基準時刻クロックS10と、相手局の時刻パルスS23とから計測時間(計測された伝送遅延時間)を計測して計測時間データS24を得られるように設けられている。
【0031】
伝送端局装置30は、伝送路クロック抽出回路31と、送信回路32と、受信回路33、34とを備え、次のように構成されている。
【0032】
伝送路クロック抽出回路31は、伝送路3を伝送されてくる信号S72から伝送路クロックS31を抽出できるように設けられており、その抽出した伝送路クロックS31を受信回路33に供給できるように設けられている。受信回路33には、信号S72が入力されるように設けられている。受信回路33は、前記伝送路クロックS31を基に信号S72から受信データを読出し、この受信データから時刻同期用信号S33を得るように設けられている。この受信回路33の出力は、時刻同期装置20の受信回路23に接続されており、時刻同期用信号S33を受信回路23に供給できるように設けられている。また、受信回路34は、網同期クロックS10を基に信号S72から一般情報回線の信号S70を得るように設けられている。送信回路32は、網同期クロックS10に同期し、一般情報回線の信号S30と、時刻同期装置20からの送信信号S22とを多重化して伝送路3に送出するように設けられている。
【0033】
従局5は、デジタルクロック供給装置50と、時刻同期装置60と、伝送端局装置70とを備え、デジタルクロック供給装置50から出力される基準クロック(基準時刻クロック)S50を時刻同期装置60に供給できるように構成されている。
【0034】
時刻同期装置60は、基準時刻発生回路61と、送信回路62と、受信回路63と、時間間隔カウンタ64と、演算回路65と、位相制御回路66とを備えており、次のように構成されている。
【0035】
基準時刻発生回路61、送信回路62および時間間隔カウンタ64には、位相制御回路66からの時刻パルスS66が供給される。基準時刻発生回路61は、時刻クロックS66を基に基準時刻に同期した時刻信号S61を形成して出力できるように設けられている。送信回路62は、基準時刻クロックに同期したクロックS66を基に送信信号S62を送出できるよう設けられている。受信回路63は、時刻同期用信号S73を基に相手局の時刻パルスS63と、主局1で計測された計測時間データS24とを得ることができるように構成されている。時間間隔カウンタ64は、基準時刻クロックS66と、相手局の時刻パルスS63とから遅延時間(計測された伝送遅延時間)を計測して計測時間データS64を得られるように設けられている。演算回路65は、主局1において計測された計測時間データS24と、時間間隔カウンタ64で計測された計測時間データS64とから、制御信号S65を形成して位相制御回路66に入力できるように構成されている。位相制御回路66では、前記制御信号S65を基に、デジタルクロック供給装置50からの網同期クロックS50の位相を制御して、前記計測時間が一致し基準時刻に同期した時刻パルスS66、S67を得ることができる。なお、上記演算回路65及び位相制御回路66とで時刻調整手段が構成されている。
【0036】
伝送端局装置70は、伝送路クロック抽出回路71と、送信回路72と、受信回路73、74とを備え、次のように構成されている。
【0037】
伝送路クロック抽出回路71は、伝送路3を伝送されてくる信号S32から伝送路クロックS71を抽出できるように構成され、その抽出した伝送路クロックS71を受信回路73に供給できるように設けられている。受信回路73には、伝送路クロック抽出回路71を介した信号S32が入力されるように設けられている。受信回路73は、伝送路クロックS71を基に信号S32から受信データを読出し、この受信データから時刻同期用信号S73を得るように構成されている。この受信回路73の出力は時刻同期装置60の受信回路63に接続されており、時刻同期用信号S73を受信回路63に供給できるように設けられている。また、伝送端局装置70の受信回路74は、基準時刻に同期したクロックS67を基に信号S32から一般情報回線の信号S30を得られるように設けられている。送信回路72は、基準時刻に同期したクロックS67に同期して、一般情報回線の信号S70と、時刻同期装置60からの送信信号S62とを多重化して伝送路3に送出するように設けられている。
【0038】
このように構成されたデジタル同期網における時刻同期システムの動作を説明する。
【0039】
デジタルクロック供給装置10から出力される時刻クロックS10は、送信回路22に入力されると同時に、この入力クロックS10に従って時間計測の動作をする時間間隔カウンタ24に入力される。
【0040】
受信回路23では、伝送路クロックS31で読みだされたデータから得た時刻同期用信号S33から相手局の時刻パルスS23を得て、時間間隔カウンタ24に与える。時間間隔カウンタ24では、自局送信パルスS10と相手局パルスS23との時間間隔を計測して計測時間データS24を出力する。
【0041】
この計測された計測時間データS24は、時刻クロックS10とともに時刻同期信号S22として送信回路22から送出される。この時刻同期信号S22は、クロックS10に同期した伝送端局装置30の送信回路32により、一般情報回線の信号S30とともに多重化されて出力信号S32として伝送路3に送出される。伝送路3を伝送されてきた信号S32は、伝送端局装置70の伝送路クロック抽出回路71および受信回路74に入力される。
【0042】
ここで、伝送端局装置30の動作を説明すると、伝送端局装置30では、一般情報回線の信号S30と、時刻同期のための信号S22とを出力信号S32として送信回路32から対向する伝送端局装置70に送信される。すなわち、伝送端局装置30の送信回路32では、網同期クロックS10に従って一般情報回線の信号S30を読み出して伝送路3に送っている。
【0043】
また、相手局である従局5からの信号S72には、一般情報回線の信号S70と、同期制御のための信号S62とが含まれている。ここで、一般情報回線の信号S70は、クロックS10に従って読み出される受信回路34により出力される。また、時刻同期のための信号S62は伝送路クロック抽出回路31からの伝送路クロックS31に従って受信回路33により読み出されたデータより形成されて時刻同期用信号S33として時刻同期装置20の受信回路23に渡される。
【0044】
一方、従局5の時刻同期装置60では、自局の時刻パルスS66を送信回路62から信号S62として、伝送端局装置70および伝送端局装置30を介して相手局としての時刻同期装置20に送信すると同時に、時間間隔カウンタ64に同パルスS66を入力する。
【0045】
また、時刻同期装置60の受信回路63では、対向局からの信号を受信して得た相手局パルスS63を時間間隔カウンタ64に入力する。
【0046】
この時間間隔カウンタ64では、自局送信パルスS66と、相手局からの受信パルスS63の時間間隔を計測して計測時間データS64を形成する。
【0047】
この計測時間データS64と、受信回路63において得た主局1で計測した計測時間データS24とは、演算回路65に入力される。演算回路65では、自局で計測された計測時間データS64と、相手局で計測された計測時間データS24とを比較し、両者の差に応じた制御信号S65を作成して、位相制御回路66の制御端子に入力する。
【0048】
位相制御回路66は、デジタルクロック供給装置50からの基準クロックS50を制御信号S65に応じて位相制御し、前記両計測時間データS24、S64の計測時間が一致するように動作する。これにより、位相制御回路66からは、主局1における時刻基準クロックS10に同期したクロックS66、S67を得ることができる。
【0049】
なお、伝送端局装置70では、一般情報回線の信号S70と、時刻同期のための信号S62とを出力信号S72として、送信回路72から対向する主局1に送信される。つまり、この送信回路72では、主局1にフレーム位相同期したクロックS67に従って読み出されたデータ等を、伝送路3に送出している。
【0050】
また、相手局である主局1からの信号S32には、一般情報回線の信号S30と、同期制御のための信号S22とが含まれているので、一般情報回線の信号S30については前記クロックS27に従って読み出される受信回路74から、また、時刻同期のための信号S73については伝送路クロック抽出回路71からの伝送路クロックS71に従って受信回路73から出力される。この受信回路73から出力された時刻同期用信号S73は、時刻同期装置60の受信回路63に渡される。
【0051】
このような伝送路クロックで動作可能な回線としては、例えば同期デジタルハイアラーキ(SDH)伝送路では、伝送フレーム内のサービスビットといえるセクションオーバーヘッド(SOH)の未定義バイトやデータ通信チャンネル(DCC)を使用することが考えられる。
【0052】
上記実施の形態では、要するに、時刻基準パルスの伝送のための回線として、受信用エラスティックストアメモリが入らない回線を構成したものである。具体的には、伝送端局装置30では伝送路クロック抽出回路31により、あるいは伝送端局装置70では伝送路クロック抽出回路71により、伝送路クロックS31あるいはS71を抽出し、そのクロックS31、S71で動作する受信回路33、73にで受信データを読み出している。したがって、受信用エラスティックストアメモリを使用したときのように、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られることになる。したがって、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなくなる。このため、上記デジタル網に上記実施の形態の時刻同期方法を適用してもよい。
【0053】
また、伝送端局装置70に入力されるデジタルクロック供給装置50からの基準位相を、主局1、従局5で計測した伝送遅延の差によって形成した制御信号により位相制御回路66で制御することで、基準時刻パルスの送信タイミングを制御するために、伝送端局装置を変更することなく精密な同期制御を行うことができる。
【0054】
また、上記実施の形態では、主局1と従局5とが対向する形態で説明したが、これに限らず、複数局以上からなるデジタル同期網であってもよい。
【0055】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や変更をすることができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明に係るデジタル同期網における時刻同期方法によれば、前記各局で計測した計測時間に基づいて前記同期網のクロック位相を制御しているので、精密に時刻同期させることができる。さらに、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することがなくなり、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなく、同期誤差要因となることがない。
【0057】
また、請求項2記載の発明に係るデジタル同期網における時刻同期方法によれば、従局では、主局から送られてきた計測時間と、従局で計測した計測時間に基づいて前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させているので、高度な時刻同期を行なわせることができる。
【0058】
さらに、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することがなくなり、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなく、同期誤差要因となることがない。
【0059】
また、請求項記載の発明に係るデジタル同期網における時刻同期システムによれば、各局で計測した計測時間に基づいて同期網のクロック位相を制御しているので、効率的な通信が行えるデジタル同期網においても高度で精密な同期を行うことができ、デジタル同期網全体での時刻同期化が可能となる。さらに、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなくなる。また、計測時間を基に演算回路で制御信号を形成し、この制御信号で位相制御回路を制御して時刻パルスの位相を調整しているので、基準時刻に同期した時刻パルスが容易に得られることになる。
【0060】
また、請求項記載の発明に係るデジタル同期網における時刻同期システムによれば、従局では、主局から送られてきた計測時間と、従局で計測した計測時間に基づいて同期網のクロック位相を制御して両計測時間を一致させているので、効率的な通信が行えるデジタル同期網においても高度で精密な同期を行うことができ、デジタル同期網全体での時刻同期化が可能となる。
【0061】
さらに、受信部が伝送路から抽出したクロックでデータを読み出していることから、電源投入時の初期状態に起因することなく、受信部固有の一定遅延で受信データが得られ、上り回線と下り回線で伝送遅延に差が生じることはなくなる。
【0062】
さらに、計測時間を基に演算回路で制御信号を形成し、この制御信号で位相制御回路を制御して時刻パルスの位相を調整しているので、基準時刻に同期した時刻パルスが容易に得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル同期網における時刻同期方法およびシステムの実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 主局
3 伝送路
5 従局
10 デジタルクロック供給装置
20 時刻同期装置
21 基準時刻発生回路
22 送信回路
23 受信回路
24 時間間隔カウンタ(時間間隔計測手段)
30 伝送端局装置
31 伝送路クロック抽出回路
32 送信回路
33 受信回路
34 受信回路
50 デジタルクロック供給装置
60 時刻同期装置
61 基準時刻発生回路
62 送信回路
63 受信回路
64 時間間隔カウンタ(時間間隔計測手段)
70 伝送端局装置
71 伝送路クロック抽出回路
72 送信回路
73 受信回路
74 受信回路
S10,S50 基準時刻クロック
S24,S64 計測時間データ
S31,S71 伝送路クロック
S66,S67 (基準時刻に同期した)時刻パルス

Claims (4)

  1. データを送受信できる局の複数局が伝送路を介して接続されていてかつクロック周波数が全局で同期化されたデジタル同期網における全局の時刻を同期させる時刻同期方法において、各局は、相互に時刻基準パルスを送信し合い、自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測し、該計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御することより前記各計測時間を一致させることを特徴とするデジタル同期網における時刻同期方法。
  2. データを送受信できる主局と従局とが伝送路で接続されて主局と従局とが対向する形に形成されかつクロック周波数が両局で同期化されているデジタル同期網における両局の時刻を同期させる時刻同期方法において、前記主局は、時刻基準パルスを送信するとともに自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測し当該計測時間を従局に送出し、前記従局は、時刻基準パルスを送信するとともに自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時時間間隔カウンタにより計測し、かつ主局からの計測時間を取込み、前記両計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させることを特徴とするデジタル同期網における時刻同期方法。
  3. データを送受信できる局の複数局が伝送路を介して接続されていてかつクロック周波数が全局で同期化されているデジタル同期網における全局の時刻を同期させる時刻同期システムにおいて、前記各局は、時刻基準パルスを送信する送信手段と、自局パルスを送信してから伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測する時間間隔計測手段とを備え、時刻を同期させる局は、前記各計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御して前記各計測時間を一致させる時刻調整手段を有することを特徴とするデジタル同期網における時刻同期システム。
  4. データを送受信できる主局と従局とが伝送路で接続されて主局と従局とが対向する形に形成されかつクロック周波数が両局で同期化されているデジタル同期網における両局の時刻を同期させる時刻同期システムにおいて、前記主局は、従局のデータを受信するとともに伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを得る受信手段と、自局パルスを送信してから前記相手局パルスを受信するまでの時時間間隔カウンタにより計測する時間間隔計測手段と、時刻基準パルスを送信できるとともに前記時間間隔計測手段からの前記計測時間を従局に送出する送信手段とを備え、前記従局は、時刻基準パルスを送信する送信手段と、主局のデータを受信するとともに伝送路クロック抽出回路により伝送路から抽出したクロックで読み出したデータから取り出した相手局パルスを得る受信手段と、自局パルスを送信してから前記相手局パルスを受信するまでの時間を時間間隔カウンタにより計測する時間間隔計測手段と、前記主局からの計測時間と当該時間間隔計測手段からの計測時間を基に演算回路により制御信号を形成し、該制御信号を基に位相制御回路により前記同期網のクロック位相を制御して前記両計測時間を一致させる時刻調整手段とを備えたことを特徴とするデジタル同期網における時刻同期システム。
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