JP3761856B2 - 分離型スロットマシン - Google Patents

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美紀 杉坂
隆博 桜井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、分離型スロットマシン、さらに詳しくは、遊技の部分を担当するリールユニット及び主基板を交換ユニットとして、他の部分から分離可能に形成したスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンは、正面側に開口する筺形の本体キャビネットと、本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、本体キャビネットの内部に、リールユニット、ホッパーユニット、遊技を司る基板等が固定設置され、全体が構成されていた。
【0003】
このような、従来のスロットマシンにおいては、遊技内容を変更する際には本体キャビネットまるごと交換しなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスロットマシンにおいては、遊技内容を変更するための台交換の際、遊技を担当しないホッパーユニット等も同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄となっていたという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、資源の有効利用を図りつつ、経済性、機能性に優れた分離型スロットマシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、かっこ内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、底板(15)と、底板(15)を左右から挟んで相対向する二枚の側板(16)と、側板(16)を挟んで底板(15)と相対向する天板(17)と、底板(15)、側板(16)、天板(17)により形成された方形を背面側から塞ぐ裏板(18)とを有する筺形の本体キャビネット(1)と、この本体キャビネット(1)の開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転させるための駆動モータを有するリールユニット(22)と、前記回転リール(23)の作動を制御するための主基板とを少なくとも有し、支持体に少なくとも前記リールユニット(22)及び主基板(25)を設置した交換ユニット(2)を、前記本体キャビネット(1)内部に着脱自在に形成した分離型スロットマシンであって、前記交換ユニット(2)は、前記本体キャビネット(1)の天板(17)に設けられた支持部材(12)により、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に吊り下げ支持されていると共に、前扉 (3) のうち上扉 (30) 交換ユニット(2)の支持体(21)の手前側にのみ軸支して、交換ユニット (2) と上扉 (30) を一体で交換可能とし、かつ交換ユニット (2) を本体キャビネット (1) に固定した状態で上扉 (30) を開閉自在に形成したことを特徴とする。
【0008】
本発明は、分離型スロットマシンとして、リールユニット(22)及び主基板(25)を最低限交換可能に形成し、リールユニット(22)及び主基板(25)を最低限搭載した交換ユニット(2)を、本体キャビネット(1)の側板(16)に設けられた支持部材(12)により支持して、本体キャビネット(1)の開口部(11)に収納したものである。
なお、本体キャビネット(1)は、前記交換ユニット(2)の他に、例えば、遊技メダルを貯留すると共に払い出すためのホッパーユニット(5)や、スロットマシンに電源を入れるため電源装置などが収納可能となっている。
【0009】
前記本体キャビネット(1)は、正面側に開口する箱形の筐体であり、天板(17)には、交換ユニット(2)を開口上部(13)に収納するための支持部材(12)が設けられている。
ここで、支持部材(12)は、交換ユニット(2)を天板(17)で支持することができる形状であればよく、例えば、交換ユニット(2)の上面と天板(17)の下面とを直接又は間接的に係合させるものの他、交換ユニット(2)を載置可能な手段を有するものも含まれる。なお、支持部材(12)として、天板(17)以外の部分、例えば交換ユニット(2)に設けられるものを有していてもかまわない。
【0010】
前記交換ユニット(2)は、支持体としての枠体(21)及びリールユニット(22)及び主基板(25)とから構成することができ、他の構成部品、例えば、演出を制御するための副基板などが含まれていてもよい。
支持体としての枠体(21)は、本体キャビネット内部に固定するためのものであり、さらに、リールユニット(22)及び主基板を一体的に取り扱い可能とするものである。この枠体(21)は、リールユニット(22)及び主基板(25)等の機器を設置することが可能な強度を有する枠状の構造体であれば良いものであり、具体的には、例えば、図1に示すように、直方体状の枠構造からなる金属枠のようなものを含むものである。そして、枠体(21)の内部には、複数の仕切り等を設けて、主基板(25)等を配置しやすくしても良いものである。枠体(21)は、例えばクリップなどの固定装置(10)により本体キャビネット内部に固定されると共に、固定装置(10)を解除することにより、本体キャビネット(1)から取り出し可能となっている。
【0011】
前記交換ユニット(2)は、前記本体キャビネット(1)の天板(17)に取り付けられた支持部材(12)により、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に吊り下げ支持される。
また、交換ユニット(2)の支持体(21)の手前側には前扉(3)のうち上扉(30)を開閉自在に軸止してある。
ここで、「交換ユニット(2)は・・・支持部材(12)により、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に吊り下げ支持」とは、交換ユニット(2)の重量を支持部材(12)により支持し、交換ユニット(2)が開口部(11)内に配置されていることであって、交換ユニット(2)の上下方向の位置決めは、天板(17)に取り付けられた支持部材(12)により決定されていることを意味するものである。
【0012】
以上のように形成することにより、交換ユニット(2)の重量により、交換ユニット(2)の上下方向のぶれを抑えることができる。そして、交換ユニット(2)を支持部材(12)に取り付けるだけで、交換ユニット(2)の上下方向の位置決めを終了させることができる。このため、本体キャビネット(1)にボルトやねじ等の固定治具を介して、直接、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)に取り付けるようなものと比較して、交換ユニット(2)を簡単に取り付けることができ、交換ユニット(2)の交換作業を容易なものにすることができる。
【0013】
前記前扉(3)は、本体キャビネット(1)の開口部(11)を開塞自在に取り付けられており、扉を閉めるとスロットマシンの正面構造となるように形成されているものである。すなわち、回転リール(23)を見ることができる表示窓(32)や、スロットマシンを操作するための操作部(41)等を設けることができるものである。また、この前扉(3)は、上扉(30)、下扉(40)のように上下に二分割して形成してある。
【0014】
前記主基板(25)は、ROM、RAM、CPU等を有し、主として、当選の抽選や回転リール(23)の停止制御など遊技を制御するものである。そして、これを交換すると遊技内容を変更することができる。
また、遊技内容を変更すると、回転リール(23)の図柄や図柄配置を変更する必要もあることから、リールユニット(22)も主基板とセットで交換できるようにしたものである。リールユニット(22)は、表面に複数の図柄が表示される回転リール(23)を複数(例えば3個)有し、各回転リール(23)の回転軸にはこれらを回転させるための駆動モータがそれぞれ設けられている。
【0015】
本発明によれば、遊技内容を変えたいときには、前扉(3)と一体に交換ユニット(2)を取り外し、新しい交換ユニット(2)を取り付ければ、本体キャビネット(1)をはじめ、遊技内容に直接関係ない部品はそのまま再利用することができる。
また、本発明に係る分離型スロットマシンは、以下のように形成してある。
【0016】
すなわち、前記前扉(3)は、上扉(30)と下扉(40)とから成り、前記上扉(30)には係合部(6)の一方が設けられるとともに、前記交換ユニット(2)の枠体(21)には、上扉(30)の係合部(6)と回転自在に係合する他方の係合部(6)が設けてあり、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)に収納した状態で、本体キャビネット(1)の開口上部(13)を上扉(30)で開閉可能に形成することができる。
【0017】
また、前記上扉(30)の係合部(6)は、あらかじめ交換ユニット(2)の係合部(6)に係合固定されている。このように形成してあるので、上扉(30)と交換ユニット(2)は一緒に梱包輸送され、設置時も一体ものとして取り扱うことができる。すなわち、交換ユニット(2)を取り替えるときには必然的に上扉(30)も取り替えられることとなる。
【0018】
また、前記上扉(30)は、前記交換ユニット(2)の枠体(21)にロックされるロック機構(7)を有し、交換ユニット(2)が本体キャビネット(1)に収納固定された状態で、上扉(30)をロックすることにより、本体キャビネット(1)の開口上部(13)が施錠されるように形成することができる。このように形成することにより、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)内部に収納固定して、上扉(30)を閉めロックすると、上扉(30)は交換ユニット(1)を介して間接的に本体キャビネット(1)に固定されることとなり、本体キャビネット(1)の開口上部(13)を施錠するものとなる。
【0019】
また、前記下扉(4)に、着脱自在に形成した前パネル(50)を取り付けてもよい。このように形成することにより、遊技変更に際し、前パネル(50)のみを交換して下扉(40)を交換することなくそのまま利用することができる。
また、上記分離型スロットマシンは、前記本体キャビネット(1)内部に前記交換ユニット(2)を固定するためのロック手段(120)を備え、前記ロック手段(120)は、前記交換ユニット(2)と、前記本体キャビネット(1)との間に設けたものとすることができる。このように形成することにより、ロック手段(120)を介して、交換ユニット(2)と本体キャビネット(1)とを固定することができ、交換ユニット(2)をスロットマシンの内部に固定することができる。
【0020】
また、前記ロック手段(120)は、前記交換ユニット(2)の左右側面と、それに対応する前記本体キャビネット(1)の内部側面との間に設けてもよい。このように形成することにより、ロック手段(120)を介して、交換ユニット(2)の左右側面と、それに対応する本体キャビネット(1)の内部側面とを固定することができ、交換ユニット(2)の左右をスロットマシンの内部に固定することができる。そして、交換ユニット(2)の相対する面である左右側面を、本体キャビネット(1)に固定しているため、交換ユニット(2)の所定の一面で固定するようなものと比較して、しっかりと固定することができる。
【0021】
なお、前記分離型スロットマシン(S)は、その内部に前記交換ユニット(2)を固定するためのロック手段(120)を備え、前記ロック手段(120)は、前記交換ユニット(2)と、前記支持部材(12)との間に設けたものとすることができる。このように形成することにより、ロック手段(120)を介して、交換ユニット(2)と支持部材(12)とを固定することができ、交換ユニット(2)をスロットマシンの内部に固定することができる。
【0022】
本発明に係る分離型スロットマシン(S)は、前記上扉(30)の下部に回転可能なローラー(210)を固定し、前記ローラー(210)を案内するローラーガイド(220)を前記本体キャビネット(1)の開口上部(13)の内部に設けたものとすることができる。
ここで、前記ローラーガイド(220)は、その上面を前記ローラー(210)が回転しながら移動可能なものであって、ローラー(210)を所定方向に案内するためのものである。一組のローラー(210)及びローラーガイド(220)の取り付け箇所は、1箇所に限定されるものではなく、取り付け場所も限定されるものではない。
【0023】
このように形成することにより、上扉(30)の下部に固定されたローラー(210)が、本体キャビネット(1)の開口上部(13)の内部に設けたローラーガイド(220)の上を転がりながら移動することができる。このため、上扉(30)により本体キャビネット(1)の開口上部(13)を開閉する際、摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉(30)を開方向又は閉方向に移動させることができる。また、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内するとともに支持している。このため、ローラー(210)を有する上扉(30)を、ローラーガイド(220)を有する本体キャビネット(1)の開口上部(13)の内部の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、ローラー(210)をローラーガイド(220)に載せるだけで、上扉(30)の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。これらにより、上扉(30)の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
【0024】
さらに、本発明に係る分離型スロットマシン(S)は、前記上扉(30)の下部に固定されて回転可能なローラー(210)と、前記交換ユニット(2)を前記本体キャビネット(1)に固定した際に、前記交換ユニット(2)の前記支持体に、前記上扉(30)の開閉方向に沿って前記ローラー(210)を案内するとともに支持可能なローラーガイド(220)とを備えたものとすることができる。
【0025】
このように形成することにより、支持体(例えば、枠体(21))を有する交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)に固定した後、上扉(30)の下部に固定されたローラー(210)が、交換ユニット(2)の支持体に設けたローラーガイド(220)の上を転がりながら移動することができる。このため、上扉(30)により本体キャビネット(1)の開口上部(13)を開閉する際、上扉(30)と支持体との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉(30)を開方向又は閉方向に移動させることができる。また、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内するとともに支持している。このため、ローラー(210)を有する上扉(30)を、ローラーガイド(220)を有する支持体の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、ローラー(210)をローラーガイド(220)に載せるだけで、上扉(30)の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。これらにより、上扉(30)の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
【0026】
また、このように形成した場合、ローラーガイド(220)を本体キャビネット(1)に設けるものと比較して、ローラー(210)を設けた上扉(30)と、ローラーガイド(220)を設けた交換ユニット(2)との両者間の上下方向の位置精度を、向上させることができる。これにより、上扉(30)と、交換ユニット(2)内部の回転リール(23)を有するリールユニット(22)との位置精度を、向上させることができる。したがって、回転リール(23)を上扉(30)に対して正確な位置に配置することができ、回転リール(23)の設置位置が、上扉(30)に対してずれることを回避することができる。
【0027】
さらに、本発明に係る分離型スロットマシン(S)は、前記上扉(30)の下部に固定されて回転可能なローラー(210)と、前記本体キャビネット(1)の内面に、上扉(30)の開閉方向に沿って前記ローラー(210)を案内するとともに支持可能なローラーガイド(220)とを備えたものとすることができる。このように形成することにより、上扉(30)の下部に固定されたローラー(210)が、本体キャビネット(1)の内面に形成されたローラーガイド(220)の上を転がりながら移動することができる。このため、上扉(30)により本体キャビネット(1)の開口上部(13)を開閉する際、上扉(30)と本体キャビネット(1)との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉(30)を開方向又は閉方向に移動させることができる。また、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内するとともに支持している。このため、ローラー(210)を有する上扉(30)を、ローラーガイド(220)を有する本体キャビネット(1)の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、ローラー(210)をローラーガイド(220)に載せるだけで、上扉(30)の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。これらにより、上扉(30)の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
【0028】
また、本発明に係る分離型スロットマシン(S)は、前記下扉(40)の下部に固定されて回転可能なローラー(210)と、前記本体キャビネット(1)の内面に、下扉(40)の開閉方向に沿って前記ローラー(210)を案内するとともに支持可能なローラーガイド(220)とを備えたものとすることができる。
このように形成することにより、下扉(40)の下部に固定されたローラー(210)が、本体キャビネット(1)の内面に形成されたローラーガイド(220)の上を転がりながら移動することができる。このため、下扉(40)により本体キャビネット(1)の開口下部(14)を開閉する際、下扉(40)と本体キャビネット(1)との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに下扉(40)を開方向又は閉方向に移動させることができる。また、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内するとともに支持している。このため、ローラー(210)を有する下扉(40)を、ローラーガイド(220)を有する本体キャビネット(1)の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、ローラー(210)をローラーガイド(220)に載せるだけで、下扉(40)の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。これらにより、下扉(40)の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
【0029】
さらに、本発明に係る分離型スロットマシン(S)は、開口上部(13)を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とを設け、前記開口下部(14)には、少なくとも、遊技メダルを貯留すると共にメダルを払い出すためのホッパーユニット(5)及び設定変更など店が遊技機の特性を変更するための操作装置(例えば電源ユニット(4))を固定し、前記上扉(30)は、本体キャビネット(1)の開口上部(13)を施錠可能に形成すると共に、前記下扉(40)は、本体キャビネット(1)の開口下部(14)を施錠可能に形成し、前記上扉(30)の解錠手段は、前記下扉(40)の解錠手段とは別個に設けたものとすることができる。
【0030】
前記ホッパーユニット(5)及び操作装置は、メダル詰まり等のトラブル解消や、遊技機の電源スイッチを入れる等、ホールの従業員により頻繁に操作する必要がある一方、前記主基板(25)については、逆に特定の人でなければ操作できないようにすることが望ましい。上記のように形成すれば、頻繁に扉を開ける必要のある開口下部(13)と、交換ユニット(2)が配置されており重要部品の収納された開口上部(14)とを別個に施錠し、かつ別個に解錠することができる。
【0031】
また、前記下扉(40)を、外部から解錠可能に形成し、前記上扉(30)は、前記下扉(40)を解錠しなければ解錠不能であるように形成することができる。このように形成すれば、上扉(30)の解錠条件を下扉(40)の解錠とすることができる。
そして、前記上扉(30)は、遊技場の集中管理システムによる指令に基づいて解錠されるように形成することができる。
【0032】
ここで、「遊技場の集中管理システムによる・・解錠」とは、例えば、各スロットマシンの解錠手段をホールコンピュータの管理下におくもの、すなわち、ホールコンピュータを操作し解錠指令を出さなければ、解錠することができないようにするものである。なお、前記集中管理システムは、下扉(30)の解錠についても管理可能であってもかまわない。
【0033】
このように形成すれば、遊技場の集中管理システムの解錠指令が無いと、たとえ下扉40が解錠されており、上扉(30)の解錠手段が操作可能な状態にあったとしても、上扉30を解錠することができないようにすることができる。
さらに、本発明に係る分離型スロットマシン(S)は、前記上扉(30)の下扉(40)側端部に、下扉(40)の上扉(30)側端部の裏面にまで達する隠し部(34)を設けたものとすることができる。
【0034】
ここで、「隠し部(34)」は、上扉(30)と一体的に形成してもよく、また、上扉(30)とは別個に形成し、例えばビス等を用いて、上扉(30)に固定してもよい。また、「隠し部(34)」は、プラスチックによって形成してもよく、また、金属によって形成してもよい。このように形成することにより、リールユニット(22)及び主基板等の交換を容易にしつつも、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくすることができ、これにより、主基板等にいたずら等をされにくくすることができるのである。
【0035】
なお、前記隠し部(34)は、金属によって形成することができ、上扉と一体的に形成しすることもできる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0036】
すなわち、請求項2記載の発明は、前記支持部材(12)は、少なくとも前記天板(17)に取り付けられたガイド手段(140)であることを特徴とする。
ここで、前記ガイド手段(140)とは、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)内部に収納し若しくは取り出す際の前後方向の動きをガイドすると共に、交換ユニット(2)を支持可能に形成されているものである。また、ガイド手段(140)は、天板(17)以外、例えば交換ユニット(2)に設けられていてもよい。
【0037】
具体的には、例えば、ガイド手段(140)として、天板(17)の下面に奥行き方向にわたって設けたガイドレール(141,144)と、交換ユニット(2)に設けた前記ガイドレール(141,144)に係合可能かつ摺動可能な係合部(143)とすることができる。このようにすることにより、交換ユニット(2)の出し入れ時には、前記係合部(143)がガイドレール(141,144)を摺動して交換ユニット(2)の動きを補助すると共に、収納時には、前記係合部とガイドレール(141,144)とが係合して、天板(17)に交換ユニット(2)が支持される。
【0038】
なお、ガイドレール(141,144)と前記係合部(143)との接触面に、ガイドローラ(142)を設けてもよい。そうすると、交換ユニット(2)の出し入れの際、摩擦抵抗を軽減し、より作業が楽である。
また、ガイド手段(140)は複数設けてもよい。例えば、交換ユニット(2)の上面と係合可能なガイド手段(140)と、交換ユニット(2)の側面と係合可能なガイド手段(140)とを同時に備えていてもよい。
【0039】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記ガイド手段(140)は、天板(17)の下面に奥行き方向にわたって設けたガイドレール(141)と、交換ユニット(2)の上面に設けた前記ガイドレール(141)を走行可能なガイドローラ(142)とし、前記ガイドレール(141)は、正面側から奥行き方向に向かい下向きに傾斜するレール部(141b)を有していることを特徴とする。
【0040】
本発明は、請求項2記載の発明におけるガイド手段(140)を限定したものである。
前記ガイドレール(141)は、複数設けてもよい。そして、ガイドローラ(142)は少なくとも二個、交換ユニット(2)の奥側と手前側に設けるのが好ましい。
ガイドローラ(142)は、ガイドレール(141)の正面側からレール部(141b)に係合可能であり、かつレール部(141b)上を走行可能である。ガイドローラ(142)がレール部(141b)に係合することにより、交換ユニット(2)が本体キャビネット(1)内に支持され、またガイドローラ(142)がレール部(141b)を走行することにより、交換ユニットの前後方向の動きがスムースに行える。
【0041】
さらに、レール部(141b)は、正面側から奥行き方向に向かい下向きに傾斜しているので、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)の開口上部(13)に収納する際、自重で奥行き方向に移動し、交換ユニット(2)の収納がより容易になる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0042】
すなわち、請求項4記載の発明は、前記ガイドレール(141)の奥側に、前記ガイドローラ(142)を係止するための係止部(300)を設けたことを特徴とする。
この係止部(300)は、ガイドローラ(142)を係止することにより交換ユニット(2)を定位置(収納位置)で停止させるためのものである。さらには、定位置の手前で一旦停止可能な形状とすると好ましい。例えば、レール部(141b)奥側の手前に設けた凸部(301)とそれに連続して形成された凹部(302)とし、手前の凸部(301)にガイドローラ(142)が係止されて交換ユニット(2)の移動が停止し、さらに奥方向に押すと、ガイドローラ(142)が凸部(301)を乗り越えて凹部(302)に嵌り込み、交換ユニット(2)を定位置に停止させるようにすることができる。
【0043】
このように形成することにより、交換ユニット(2)が裏板(18)に勢いよくぶつかることもなく、交換ユニット(2)をより安全に収納することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0044】
すなわち、請求項5記載の発明は、前記本体キャビネット(1)の裏板(18)に、位置決めピン(190)を設け、交換ユニット(2)の背面には前記位置決めピン(190)を挿入可能な孔(27)を設けたことを特徴とする。
位置決めピン(190)は複数設けてもよく、孔(27)はこの位置決めピン(190)の位置に合わせて、例えば支持体としての枠体(21)の背面板や枠材の部分に設ける。
【0045】
交換ユニット(2)は、本体キャビネット(1)に収納される際、前記位置決めピン(190)にガイドされるかたちで定位置に収まるので、交換ユニット(2)をより確実に収納することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0046】
すなわち、請求項6記載の発明は、前記支持部材(12)は、前記交換ユニット(2)を載置可能に形成した載置手段(170)であることを特徴とする。
ここで、前記載置手段(170)は、交換ユニット(2)をその上に乗せることができるもの、すなわち、交換ユニット(2)を底面から支持可能なものであり、かつ天板(17)に取り付けられているものである。
【0047】
具体的には、例えば、吊り下げ部(173)により天板(17)から吊り下げられた載置板(171)又は載置枠(172)とすることができる。そして、この載置板(171)又は載置枠(172)の上に、交換ユニット(2)を乗せることにより、交換ユニット(2)が本体キャビネット(1)内部に収納支持されるものである。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図12は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
【0049】
図1及び図2は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図3及び図4は係合部6を示す斜視図、図5はロック機構7を示す断面図、図6及び図7は前パネル50の取り付けを示す図、図8は本発明の他の実施の形態を示す図である。図9及び図10は、支持部材の概略図、図11及び図12は、支持部材の他の例を示す図である。
【0050】
本実施の形態における分離型スロットマシンは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0051】
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部材12が設けられている。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0052】
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0053】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0054】
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板25と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0055】
さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、前記枠体21の上面には、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けられているが、これについては後述する。
【0056】
交換ユニット2は、本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により本体キャビネット1内部に固着される。
(支持部材12)
前記支持部材12は、前記交換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持するためのものである。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイド手段140となっている。
【0057】
ガイド手段140は、具体的には、図1に示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を有する係合部143とから構成されている。
前記ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けられており、前記ガイドレール141のレール上をガイドローラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部143及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能に形成されている。
【0058】
ガイドレール141は、図1及び図9(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられた切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そして、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドローラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設けられている。
【0059】
そして、前記張り出し部148をガイドレール141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部124の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦抵抗を軽減する。
【0060】
このように、ガイド手段140は、交換ユニット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納でき、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働きによりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるのである。
さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、この部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるものである。
【0061】
なお、特に図示しないが、収納時に、ガイドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2が動かないようにするためのストッパーを設けてもよい。
ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図9(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドローラ142を設ける。
【0062】
この場合には、ガイドレール141とガイドローラ142との係合により、交換ユニット2が支持される。
以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニット2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形成したものであるが、これとは逆に、図10に示すように、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユニット2にガイドレール141を設けるように形成してもよい。
【0063】
すなわち、図10(A)に示すように、先端にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せることにより、交換ユニット2を支持するようにすることができる。また、図10(B)に示すように、交換ユニット2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0064】
さらに、係合部143を、図11に示すように、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能な係合部143、を設けたものである。
【0065】
そして、ガイドレール141と交換ユニット2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合により、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とすることができる。このように形成すると、交換ユニット2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方から支持することにより、より安定して開口上部13に配置することができる。
【0066】
なお、係合部143は、ガイドローラ142を有していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を用いて、滑りを良くすることもできる。
また、前記係合部143は、図1に示すように交換ユニット2の上面に奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あるいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さらに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0067】
(支持部材12の他の形態)
ところで、以上述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140として位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手段170として機能させることもできる。
載置手段170は、図12に示すように、天板17から垂直方向に取り付けられた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部173と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一体形成されていてもよい。
【0068】
図8及び図12(A)は、載置部171と吊り下げ部173を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成され、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けられている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0069】
図12(B)は、載置部171と吊り下げ部173を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げて、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部を載置部171としたものである。
なお、特に図示しないが、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができる。
【0070】
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0071】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0072】
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0073】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
【0074】
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0075】
(上扉30と交換ユニット2の係合及び前パネル50の交換)
ここで、本実施の形態の要点となる部分について、図面に基づき詳細に説明する。
まず、上扉30と交換ユニット2の係合及びロックの詳細について説明する。
図3は、交換ユニット2に上扉30を回転自在に係合する係合部6の詳細を示すものである。
【0076】
図3に示すように、交換ユニット2の枠体係合部60は、枠体21の縦枠から正面側に突出する張り出し部65と、この張り出し部65の先端に設けられたピン67とからなり、縦枠に上下方向に一定の間隔を置いて並設されている。
一方、上扉30の裏面には、水平方向に突出する板状の張り出し部66にピン穴68を有する上扉係合部61が、前記枠体係合部60に対応するように設けられている。この上扉係合部61は、ピン穴68を前記ピン67に向かって下方向から挿入すると、板状の張り出し部66がピン67の段差部分に引っかかり、枠体係合部60と回転自在に係合されるものである。
【0077】
なお、上扉係合部61は、図4に示すような形状としても良い。すなわち、張り出し部66の先端を筒状に形成し、これをピン穴68とするものである。
ところで、上扉30と交換ユニット2は、枠体係合部60と上扉係合部61を固着しないで分離可能としてもよいが、係合部6を予め固定しておくようにしても良い。すなわち、いずれであっても、搬送時、取り付け時において、上扉30と交換ユニット2を一体にして扱えるようにしてある。というのは、遊技の変更に伴い、例えば回転リール23の数を変更したり、表示装置32の種類を変更する場合もあり、このようなときには上扉30の形状も変える必要があるので、上扉30と交換ユニット2は同時に交換される頻度が高いのである。このように形成すれば、台交換の際、上扉30と交換ユニット2を同時に取り外し又は取り付けできるので、作業の手間を省くことができる。
【0078】
次に、ロック機構7の詳細を、図2及び図5に基づき説明する。
ロック機構7は、上扉30及び下扉40の裏面側部に設けられた固定部70及び可動部80、本体キャビネット1及び交換ユニット2に設けられた突出片90とから構成されている。ここで、上扉30及び下扉40のロック機構7の構造は、基本的には同様であり、下扉40のロック機構7は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになっているが、上扉30のロック機構7は外側から解錠することができず、下扉40が開いているときにロック解除可能となっている点が異なるものである。ここでは、上扉30のロック機構7について詳述する。
【0079】
図5は、施錠時のロック機構7を示すものである。ロック機構7は、上扉30の裏板に固定された固定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能に取り付けられた可動部80を有する。固定部70は可動部80を支持するためのものであり、可動部80は、枠体21に設けられた突出片90に係合し上扉30と交換ユニット2とをロックし又はロック解除するためのものである。
【0080】
ここで、突出片90は本体キャビネット1に設けることもできるが、上扉30は交換ユニット2に取り付けられていることから、交換ユニット2の交換に伴い上扉30のロック機構7と本体キャビネット1の突出片90とに微妙なズレが生じることもあり得る。これはロック部のがたつきの原因となり、このようにがたつきのある扉は工具などを使用して外部からこじ開けられないとも限らない。従って、確実にロックされるために、交換ユニット2の枠体21に設けるのが望ましいのである。
【0081】
固定部70には、ピン73及びストッパー71が設けられており、これらで可動部80を支持している。さらに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ72が、可動部80を常に上方向に引き上げるようにはたらいており、一方可動部80には段部83が設けられ、この段部83がストッパー71に当接して可動部80を係止している。
【0082】
そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81bを有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81bに突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を上方向に引っ張っているので、前扉30と交換ユニット2とがロックされた状態となっているものである。
また、前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除つまみ82が設けられている。この解除つまみ82を下に引っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが解除される。なお、解除つまみ82は、下扉40を開けないと操作できないようになっている。
【0083】
さらに、開いた状態の上扉30を閉めるときには、係止片81の斜辺81aが突出片90に当接し、さらに扉を閉める方向に押すと可動部80は徐々に下に下がっていく。そしてさらに扉を閉める方向に押すと、可動部80がバネ72により上方向に引っ張られているので、ついには突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81bに嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されているのである。
【0084】
以上のように形成されている上扉30と交換ユニット2は、交換ユニット2を本体キャビネット1に収納し固定した状態で前扉30を閉めると、本体キャビネット1の開口上部13を塞ぐことができ、同時にロックされて開口上部13を施錠することができる。
続いて、前パネル50の取り付け部分の詳細について、図6及び図7に基づき説明する。前パネル50は、遊技の説明等が書かれている場合には、遊技変更に際し変更する必要があり、遊技の説明等が書かれていない場合でも、上扉30のデザインとそろいであることが多いので、上扉30を交換するとき同時に交換する必要がある。
【0085】
前パネル50は、図6に示すように、上部に複数の凸部51を有し、下部には複数の鉤部52が設けられている。一方、下扉40の操作部41の下方に設けられた開口部400の上枠46には、前記凸部51を嵌入可能な孔46aが、下枠47には前記鉤部52を差込可能な切欠部47aが形成されている。
そして、前パネル50を下扉40の開口部400に嵌め込む時には、まず凸部51を孔46aに嵌め入れ、それから鉤部52を切欠部47aに差し込んで押し込む。そうすると図7に示すように、鉤部52が下枠47に引っかかり、前パネル50が下扉40に固定されるものである。また、前パネル50を取り外す場合には、下扉40の裏側から鉤部52を上方に引き上げて前パネル50を正面側に押し出せば、簡単に外すことができる。
【0086】
以上のように構成された分離型スロットマシンSについて、遊技内容変更のための台交換は、以下のように行うことができる。
【0087】
第一に、上扉30及び交換ユニット2のみを取り替えることができる。すなわち、前扉30が一体に形成されている交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付けるものである。このとき、交換ユニット2と上扉30が一体に形成されていれば、作業効率がなおよい。このような交換によれば、遊技の変更に伴い回転リール23の数が変わったり、表示装置32を変更しても、上扉30の形状を同時に変えることができる。
【0088】
第二に、上扉30及び交換ユニット2及び前パネル50のみを取り替えることができる。すなわち、前記した手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外し、新たな前パネル50を取り付けるものである。このような交換によれば、外観上前扉30及び前パネル50が変わることにより、最低限のパーツ交換であたかも全く異なるスロットマシンをホールに配置したような効果が得られる。
【0089】
また、上扉30、下扉40、交換ユニット2のすべてを交換しても、遊技に直接関係のない電源ユニット4やホッパーユニット5を本体キャビネット1に残して、あたかもスロットマシンを一新したかのような効果が得られる。
【0090】
なお、本実施の形態は、前扉が上下二分割されているものであったが、図8に示すように、前扉3が一枚に形成されているものであってもよい。この場合には、係合部6及びロック機構7の突出片90は本体キャビネット1の側板16に設けることとなる。
(第二の実施の形態)
(図面の説明)
図13乃至図21は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。
【0091】
図13及び図14は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図15は側面ロック手段の固定装置の外観斜視図、図16は側面ロック手段の概略平面図、図17は背面ロック手段の概略斜視図、図18は背面ロック手段の概略断面図、図19は支持部材の概略図、図20及び図21は支持部材の他の例を示す図である。
本実施の形態における分離型スロットマシンは、図13に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0092】
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部材12が設けられている。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0093】
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0094】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0095】
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板25と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
【0096】
前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0097】
また、前記枠体21の上面には、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けられているが、これについては後述する。
交換ユニット2は、本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により本体キャビネット1に固着される。
【0098】
(支持部材12)
前記支持部材12は、前記交換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持するためのものである。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイド手段140となっている。
ガイド手段140は、具体的には、図13に示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を有する係合部143とから構成されている。
【0099】
前記ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けられており、前記ガイドレール141のレール上をガイドローラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部143及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能に形成されている。
【0100】
ガイドレール141は、図13及び図19(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられた切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そして、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドローラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設けられている。
【0101】
そして、前記張り出し部148をガイドレール141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部124の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦抵抗を軽減する。
【0102】
このように、ガイド手段140は、交換ユニット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納でき、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働きによりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるのである。
さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、この部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるものである。
【0103】
なお、特に図示しないが、収納時に、ガイドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2が動かないようにするためのストッパーを設けてもよい。
ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図19(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドローラ142を設ける。
【0104】
この場合には、ガイドレール141とガイドローラ142との係合により、交換ユニット2が支持される。
以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニット2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形成したものであるが、これとは逆に、図20に示すように、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユニット2にガイドレール141を設けるように形成してもよい。
【0105】
すなわち、図20(A)に示すように、先端にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せることにより、交換ユニット2を支持するようにすることができる。また、図20(B)に示すように、交換ユニット2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0106】
さらに、係合部143を、図21に示すように、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能な係合部143、を設けたものである。
【0107】
そして、ガイドレール141と交換ユニット2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合により、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とすることができる。このように形成すると、交換ユニット2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方から支持することにより、より安定して開口上部13に配置することができる。
【0108】
なお、係合部143は、ガイドローラ142を有していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を用いて、滑りを良くすることもできる。
また、前記係合部143は、図13に示すように交換ユニット2の上面に奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あるいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さらに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0109】
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0110】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図14に示すように、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0111】
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0112】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
【0113】
さらに、図14に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0114】
以下に、特に本実施の形態の要点となる部分について、図面に基づき詳細に説明する。
(ロック手段120)
当該分離型スロットマシンSは、その内部に交換ユニット2を固定するためのロック手段120を備えている。
【0115】
上記ロック手段120は、図13に示すように、交換ユニット2の両側面を固定するための側面ロック手段121と、交換ユニット2の背面を固定するための背面ロック手段122とを備えている。
(側面ロック手段121)
上記側面ロック手段121は、交換ユニット2の左右側面と、本体キャビネット1の内部両側面との間に設けられているものであって、交換ユニット2の左右両側面を本体キャビネット1に固定するためのものである。
【0116】
具体的には、側面ロック手段121は、図13、図15及び図16に示すように、交換ユニット2の枠体21の左右に固定されているフック部130と、本体キャビネット1の内部の左右側面に固定されている固定装置10とからなるものである。
前記フック部130は、交換ユニット2の枠体21の前面側の左右の縦枠にそれぞれ固定されている。そして、このフック部130は、背面側に向かって横断面形状が鉤状に延びる金属薄板細片からなるものである。
【0117】
前記固定装置10は、本体キャビネット1の左右の側板16の内側にそれぞれ固定されて、前記フック部130の先端を引っかけて固定可能なものである。
具体的には、図15に示すように、固定装置10は、交換ユニット2の内部の左右の側板16に固定される回転軸136と、この回転軸136に軸支されて回動可能である断面形状がコ字状の摺動レバー132と、この摺動レバー132の途中に開口するスライド溝137をスライド可能なピン移動体139とを備えている。そして、このピン移動体139は、前記スライド溝137に通されスライド可能な基端側ピン138と、この基端側ピン138の両端から延びるピン連結部133と、このピン連結部133の先端間に位置する先端側ピン131からなるものである。そして、基端側ピン138の中央には、回転軸136から延びるスライド棒134が通されている。そして、そのスライド棒134の周囲には、ばねが配置され、このばねが、回転軸136と基端側ピン138との間を延ばす方向に力を加えている。
【0118】
上記側面ロック手段121の取り扱い手順を以下に示す。
先ず、交換ユニット2を側面ロック手段121を介して本体キャビネット1に固定する場合、摺動レバー132を手前側に開いた状態でピン移動体139の先端側ピン131を、枠体21のフック部130に引っかける。そして、先端側ピン131にフック部130を引っかけた状態のまま、摺動レバー132を本体キャビネット1の側面側に向かって閉じることにより、図16に示すように、ばねの付勢力によりフック部130を背面側に引っ張った状態を維持することができるものである。これにより、フック部130及び固定装置10を介して、交換ユニット2の枠体21を、本体キャビネット1の背面側に向かって引っ張りながら固定することができる。 一方、交換ユニット2を側面ロック手段121を介して本体キャビネット1から取り外す場合、上記手順を逆に行うことにより可能なものである。すなわち、図16に示すような摺動レバー132が閉じた状態から、摺動レバー132を前面側に向かって開く。そして、摺動レバー132が開いた状態において、フック部130から先端側ピン131を取り外すことにより、かかるロックが解除されるものである。
【0119】
本実施の形態に係る側面ロック手段121は、先端側ピン131をフック部130に引っかけて、摺動レバー132を閉じるだけで、簡単にフック部130を固定装置10に固定することができ、ロック状態にすることができるものである。また、逆に、摺動レバー132を開いて、先端側ピン131をフック部130から取り外すだけで、簡単にフック部130を固定装置10から外すことができ、ロック状態を解除することができるものである。これにより、交換ユニット2の取り付け作業や、取り外し作業を、簡単なものにすることができる。
【0120】
なお、特に図示しないが、フック部130を、交換ユニット2の枠体21の前面側の左右の縦枠に上下二個ずつ固定し、固定装置10を、本体キャビネット1の左右の側板16の内側に上下に並べて二個ずつ設け、交換ユニット2の側方前面を四カ所で固定するようにしてもよい。このようにすれば、より確実に交換ユニット2を本体キャビネット1に固定することができる。
【0121】
(背面ロック手段122)
背面ロック手段122は、交換ユニット2の背面と、本体キャビネット1の裏板18との間に設けられているものであって、交換ユニット2の背面を本体キャビネット1に固定するためのものである。
具体的には、背面ロック手段122は、図17及び図18に示すように、交換ユニット2の背面に形成された開口孔部101及び裏板18に取り付けられた固定装置180とから構成されている。
【0122】
前記固定装置180は、裏板18に取り付けられたケース107内を左右方向に摺動可能な摺動片103と、この摺動片103から正面側に向かって突出する突起部102を有している。
ケース107は、中空の管材又は摺動片103が内部を摺動可能なスリットを有する角材などであり、裏板18に取り付けられている。この取り付け位置は、交換ユニット2を支持部材12により開口上部13内に支持させた状態で、後述する開口孔部101に突起部102が挿入可能な位置となっている。そして、このケース107の正面側には、前記突起部102が突出し、かつ左右方向に移動可能とする長孔106が左右に並んで二つ設けられている。
【0123】
前記摺動片103は、前記ケース107内部に挿入された板状の部材であり、正面側に向かって突出する突起部102が、左右に並んで二つ設けられている。この突起部102は、先端部が球状あるいは円錐状に形成された棒状であり、前記ケース107の長孔106から突出している。
ここで、摺動片103の右端はケース107から突出し、手前側に略直角に折れ曲がったレバー108を形成している。レバー108の略中央部は、側板16に設けられたブラケットにピン104を介して支持されており、レバー108はピン104を支点に水平方向に回動自在となっている。そして、図18に示すように、このレバー108の手前側端部を左右に動かすことにより、前記摺動片103が左右方向に摺動するように形成されているものである。
【0124】
前記開口孔部101は、図17に示すように、交換ユニット2の背面底部、例えば枠体21の背面側の下枠に設けられた孔である。この開口孔部101は、前記突起部102よりも大径に形成されたガイド孔110と、前記突起部102とほぼ同径に形成された嵌入孔111とが左右に連結した形状となっている。ガイド孔110は、突起部102を嵌入孔111に誘導するためのものであり、突起部102と嵌入孔111が嵌合することにより、固定装置180と枠体21の背面底部が固定され、交換ユニット2が裏板18に固定されるものである。
【0125】
上記構成を有する背面ロック手段122の取り扱い手順を以下に示す。
まず、交換ユニット2を背面ロック手段122を介して本体キャビネット1に固定する場合、レバー108を図面左側に移動させ、摺動片103の突起部102を、長孔106の最右端に位置させる。そして、交換ユニット2を支持部材12と係合せしめ、本体キャビネット1内部に押入する。このとき、突起部102が開口孔部101のガイド孔110に挿入される。ここで、レバー108を図面右側に移動させると、摺動片103はケース107内を左側に摺動し、突起部102も長孔106にガイドされながら左側に移動する。そうすると、突起部102は嵌入孔111に嵌り合い、突起部102と開口孔部101とが係合し、固定装置180と枠体21の背面底部が固定され、交換ユニット2が本体キャビネット1に固定される。
【0126】
一方、背面ロック手段122のロックを解除して交換ユニット2を本体キャビネット1から取り出す場合には、右側の位置にあるレバー108を図面左側に移動させると、摺動片103はケース107内を右側に摺動し、突起部102も長孔106にガイドされながら右側に移動する。そうすると、突起部102は嵌入孔111から外れてガイド孔110へと移動し、突起部102と開口孔部101との係合が解除される。これにより、固定装置180と枠体21の背面底部がフリーになり、交換ユニット2を本体キャビネット1から取り出すことができる。
【0127】
このように、本実施の形態による背面ロック手段180によれば、レバー108の操作のみで、交換ユニット2を本体キャビネット1の裏板18に固定することができ、交換ユニット2を支持部材12により支持するだけの場合に比べ、より確実にかつ安定的に交換ユニット2を収納することができる。また、交換ユニット2を取り出す場合にも、レバー108の操作のみで固定を解除することができる。
【0128】
なお、固定装置180の突起部102が開口孔部101に係合することにより、固定装置180は交換ユニット2を背面底部から支持する役割も果たすものとなる。
なお、背面ロック手段122としては、上記構成のものに限られず、裏板18と交換ユニット2を固定可能なものであれば、如何なる構成のものであってもかまわない。例えば、特に図示しないが、交換ユニット2の枠体21の背面側の下枠に嵌入孔を有する凸部を設け、前記固定装置180の前記摺動片103には、棒状の突起部102の代わりに、嵌入孔に嵌入可能な鉤部を有する係合片を設けたものとすることができる。また、側面ロック手段121に用いたフック部130及び固定装置10と同じ構成のものとしてもよい。
【0129】
ところで、特に図示しないが、ガイド手段140にロック手段120を設けてもよい。例えば、図19(A)のガイドレール141と係合部143をピンやくさびで係止させるものや、図19(B)ガイドローラ142や、ガイドレール141の正面側にストッパーを設けたりしてもよい。
(第三の実施の形態)
(図面の説明)
図22乃至図32は、本発明の第三の実施の形態を示すものである。
【0130】
図22及び図23は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図24は上扉と交換ユニットとの係合部分の概略斜視図、図25及び図26はローラー及びローラーガイドの取付状態の概略側面図をそれぞれ示すものである。図27及び図28は、ローラー及びローラーガイドの取付状態の他の形態を示す概略側面図である。図29は支持部材の概略断面図、図30乃至図32は、支持部材の他の例を示す図である。
【0131】
本実施の形態における分離型スロットマシンは、図22に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1を開閉可能に塞ぐ前扉3とを備えている。そして、本体キャビネット1の内部には、前記交換ユニット2支持するための支持部材12を備えている。そして、前扉3は、本体キャビネット1の支持部材12よりも上側の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット1の支持部材12よりも下側の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とを備えている。
【0132】
(本体キャビネット1)
上記本体キャビネット1は、図22及び図23に示すように、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部材12が
設けられている。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0133】
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0134】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0135】
そして、本体キャビネット1の開口下部14の向かって右側の側板16の内面下部には、上扉30のローラー210を案内するためのローラーガイド220である上扉用ローラーガイド221、及び、下扉40のローラー210を案内するためのローラーガイド220である下扉用ローラーガイド222が固定されている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての四角枠状の枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
【0136】
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板25と、各種演出を行うための副基板とが含まれている。
前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0137】
さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、前記枠体21の上面には、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けられているが、これについては後述する。
【0138】
交換ユニット2は、本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により本体キャビネット1内部に固着される。
(支持部材12)
前記支持部材12は、前記交換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持するためのものである。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイド手段140となっている。
【0139】
ガイド手段140は、具体的には、図22に示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を有する係合部143とから構成されている。
前記ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けられており、前記ガイドレール141のレール上をガイドローラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部143及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能に形成されている。
【0140】
ガイドレール141は、図22及び図29(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられた切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そして、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドローラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設けられている。
【0141】
そして、前記張り出し部148をガイドレール141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部124の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦抵抗を軽減する。
【0142】
このように、ガイド手段140は、交換ユニット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納でき、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働きによりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるのである。
さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、この部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるものである。
【0143】
なお、特に図示しないが、収納時に、ガイドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2が動かないようにするためのストッパーを設けてもよい。
ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図29(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドローラ142を設ける。
【0144】
この場合には、ガイドレール141とガイドローラ142との係合により、交換ユニット2が支持される。
以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニット2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形成したものであるが、これとは逆に、図30に示すように、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユニット2にガイドレール141を設けるように形成してもよい。
【0145】
すなわち、図30(A)に示すように、先端にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せることにより、交換ユニット2を支持するようにすることができる。また、図30(B)に示すように、交換ユニット2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0146】
さらに、係合部143を、図31に示すように、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能な係合部143、を設けたものである。
【0147】
そして、ガイドレール141と交換ユニット2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合により、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とすることができる。このように形成すると、交換ユニット2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方から支持することにより、より安定して開口上部13に配置することができる。
【0148】
なお、係合部143は、ガイドローラ142を有していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を用いて、滑りを良くすることもできる。
また、前記係合部143は、図22に示すように交換ユニット2の上面に奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あるいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さらに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0149】
(支持部材12の他の形態)
ところで、以上述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140として位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手段170として機能させることもできる。
載置手段170は、図32に示すように、天板17から垂直方向に取り付けられた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部173と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一体形成されていてもよい。
【0150】
図32(A)は、載置部171と吊り下げ部173を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成され、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けられている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0151】
図32(B)は、載置部171と吊り下げ部173を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げて、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部を載置部171としたものである。
なお、特に図示しないが、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができる。
【0152】
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、本体キャビネット1の支持部材12の上側の開口上部13を開閉自在に塞ぐものである。そして、上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、上扉30は、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0153】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図23に示すように、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0154】
上記上扉30の向かって右側の下部の裏面側には、回転可能なローラー210である上扉用ローラー211が固定されている。
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。そして、下扉40は、本体キャビネット1の支持部材12の下側の開口下部14を開閉自在に塞ぐことができるものである。
【0155】
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉じた状態においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0156】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、下扉40を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
【0157】
さらに、図23に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
そして、上記下扉40の向かって右側の下部の裏面側には、回転可能なローラー210である下扉用ローラー212が固定されている。
【0158】
(上扉30と交換ユニット2の係合)
交換ユニット2の枠体係合部60は、図24に示すように、枠体21の縦枠から正面側に突出する張り出し部65と、この張り出し部65の先端に設けられたピン67とからなり、縦枠に上下方向に一定の間隔を置いて並設されている。
一方、上扉30の裏面には、水平方向に突出する板状の張り出し部66にピン穴68を有する上扉係合部61が、前記枠体係合部60に対応するように設けられている。この上扉係合部61は、ピン穴68を前記ピン67に向かって下方向から挿入すると、板状の張り出し部66がピン67の段差部分に引っかかり、枠体係合部60と回転自在に係合されるものである。
【0159】
ところで、上扉30と交換ユニット2は、枠体係合部60と上扉係合部61とを固着しないで分離可能としてもよいが、係合部6を予め固定しておくようにしても良い。すなわち、搬送時、取り付け時において、上扉30と交換ユニット2を一体にして扱えるようにするものである。というのは、遊技の変更に伴い、例えば回転リール23の数を変更したり、表示装置32の種類を変更する場合もあり、このようなときには上扉30の形状も変える必要があるので、上扉30と交換ユニット2は同時に交換される頻度が高いのである。このように形成すれば、台交換の際、上扉30と交換ユニット2を同時に取り外し又は取り付けできるので、作業の手間を省くことができる。
【0160】
次に、ロック機構7の詳細を、図23及び図25に基づき説明する。
ロック機構7は、上扉30及び下扉40の裏面側部に設けられた固定部70及び可動部80、本体キャビネット1及び交換ユニット2に設けられた突出片90とから構成されている。ここで、上扉30及び下扉40のロック機構7の構造は、基本的には同様であり、下扉40のロック機構7は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになっているが、上扉30のロック機構7は外側から解錠することができず、下扉40が開いているときにロック解除可能となっている点が異なるものである。ここでは、上扉30のロック機構7について詳述する。
【0161】
図25は、施錠時のロック機構7を示すものである。ロック機構7は、上扉30の裏板に固定された固定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能に取り付けられた可動部80を有する。固定部70は可動部80を支持するためのものであり、可動部80は、枠体21に設けられた突出片90に係合し上扉30と交換ユニット2とをロックし又はロック解除するためのものである。
【0162】
ここで、突出片90は本体キャビネット1に設けることもできるが、上扉30は交換ユニット2に取り付けられていることから、交換ユニット2の交換に伴い上扉30のロック機構7と本体キャビネット1の突出片90とに微妙なズレが生じることもあり得る。これはロック部のがたつきの原因となり、このようにがたつきのある扉は工具などを使用して外部からこじ開けられないとも限らない。従って、確実にロックされるために、交換ユニット2の枠体21に設けるのが望ましいのである。
【0163】
固定部70には、上下二カ所にピン73及びストッパー71が設けられており、これらで可動部80を支持している。さらに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ72が、可動部80を常に上方向に引き上げるようにはたらいており、一方可動部80には段部83が設けられ、この段部83が上部にあるストッパー71に当接して可動部80を係止している。
【0164】
そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81bを有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81bに突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を上方向に引っ張っているので、上扉30と交換ユニット2とがロックされた状態となっているものである。
また、前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除つまみ82が設けられている。この解除つまみ82を下に引っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが解除されるものである。なお、解除つまみ82は、下扉40を開けないと操作できないようになっている。
【0165】
さらに、開いた状態の上扉30を閉めるときには、係止片81の斜辺81aが突出片90の下端に当接し、さらに扉を閉める方向に押すと突出片90の下端が係止片81の斜辺81aを押し、可動部80は徐々に下方に下がっていく。そして、さらに扉を閉める方向に押すと、可動部80はバネ72により上方向に引っ張られているので、ついには突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81bに嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されているのである。
【0166】
以上のように形成されている上扉30と交換ユニット2は、交換ユニット2を本体キャビネット1に収納し固定した状態で上扉30を閉めると、本体キャビネット1の開口上部13を塞ぐことができ、同時にロックされて開口上部13を施錠することができる。
(ローラー210)
上記ローラー210は、全体形状が略円板状であって、回転軸を中心として、回転可能に形成されているものである。なお、このローラー210は、上下方向に可動することはなく、上扉30又は下扉40の裏面の予め設定された所定の上下方向の位置に固定されているものである。
上記ローラー210は、その取り付け位置により、以下の2つに分類される。
【0167】
(1)上扉用ローラー211
(2)下扉用ローラー212
なお、ローラー210は、上記の二つに限定されるものではない。さらに、前扉3が3つ以上に分割されているような場合は、それに対応する個数、形成するようにしても良いものである。
【0168】
(上扉用ローラー211)
上記上扉用ローラー211は、図22、図23及び図25に示すように、上扉30の向かって右側の下部の裏面側に固定されているローラー210である。
(下扉用ローラー212)
上記下扉用ローラー212は、図22、図23及び図25に示すように、下扉40の向かって右側の下部の裏面側に固定されているローラー210である。
【0169】
(ローラーガイド220)
上記ローラーガイド220は、上扉30又は下扉40の開閉方向に沿ってローラー210を案内するとともに支持可能に形成されているものである。上記ローラーガイド220は、前記ローラー210が転がり可能な金属細片からなるものである。そして、ローラーガイド220の前面側には、下方に向かって僅かに折り曲げられた折り曲げ部223が形成されている。この折り曲げ部223は、ローラー210をローラーガイド220の上面に滑らかに導くためのものである。すなわち、上扉30又は下扉40を閉じる際、先ず、ローラー210が折り曲げ部223に当接し、その後、ローラー210が折り曲げ部223の上面を転がりながら、ローラーガイド220本体の上面まで案内されるものである。
【0170】
上記ローラーガイド220は、その取り付け位置により、以下の二つに分類される。
(1)上扉用ローラーガイド221
(2)下扉用ローラーガイド222
なお、ローラーガイド220は、上記の二つに限定されるものではない。さらに、前扉3が3つ以上に分割されているような場合は、それに対応する個数、形成するようにしても良いものである。
【0171】
(上扉用ローラーガイド221)
上記上扉用ローラーガイド221は、上扉用ローラー211を案内するためのものであって、本体キャビネット1の開口上部13の内部に設けてあるものである。 具体的には、図22、図23及び図25に示すように、上扉用ローラーガイド221は、本体キャビネット1の内面に、上扉30の開閉方向に沿って上扉用ローラー211を案内するとともに支持可能なものである。すなわち、上扉用ローラーガイド221は、本体キャビネット1の右側の側板16の上下方向略中央部に、ねじ等の締結部材を介して固定されているものである。
【0172】
本実施の形態によれば、上扉30の下部に固定された上扉用ローラー211が、側板16に形成された上扉用ローラーガイド221の上を転がりながら移動することができる。このため、上扉30により本体キャビネット1の開口上部13を開閉する際、上扉30と上扉用ローラーガイド221との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉30を開方向又は閉方向に移動させることができる。
【0173】
また、上扉用ローラーガイド221は、上扉用ローラー211を案内するとともに支持している。このため、上扉用ローラー211を有する上扉30を、上扉用ローラーガイド221を設けた側板16の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、上扉用ローラー211を上扉用ローラーガイド221に載せるだけで、上扉30の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。これらにより、上扉30の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
【0174】
なお、図28に示すように、上扉用ローラーガイド221を、本体キャビネット1の右側の側板16の開口上部13の内面下部であって、側板16の上下方向略中央部よりも若干上側に設けてもよい。
(下扉用ローラーガイド222)
上記下扉用ローラーガイド222は、下扉用ローラー212を案内するためのものであって、本体キャビネット1の開口下部14の内部に設けてあるものである。 具体的には、図22、図23及び図26に示すように、下扉用ローラーガイド222は、本体キャビネット1の開口下部14の向かって右側の側板16の内面下部に固定されている。そして、下扉用ローラーガイド222は、下扉40の開閉方向に沿って下扉用ローラー212を案内するとともに支持可能に形成されている。
【0175】
本実施の形態によれば、下扉40の下部に固定された下扉用ローラー212が、本体キャビネット1の内面に形成された下扉用ローラーガイド222の上を転がりながら移動することができる。このため、下扉40により本体キャビネット1の支持部材12の下側の開口下部14を開閉する際、下扉40と本体キャビネット1との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに下扉40を開方向又は閉方向に移動させることができる。
【0176】
また、下扉用ローラーガイド222は、下扉用ローラー212を案内するとともに支持している。このため、下扉用ローラー212を有する下扉40を、下扉用ローラーガイド222を有する本体キャビネット1の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、下扉用ローラー212を下扉用ローラーガイド222に載せるだけで、下扉40の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。
【0177】
これらにより、下扉40の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
(分離型スロットマシンSの交換手順)
以上のように構成された分離型スロットマシンSについて、遊技内容変更のための台交換は、以下のように行うことができる。
【0178】
第一に、交換ユニット2のみを取り替えることができる。すなわち、下扉40を解錠してから上扉30のロックを解除し、上扉30を開いて上方向に持ち上げ係合部6を外し、枠体21から上扉30を取り外す。しかる後、固定装置10を外し交換ユニット2を取り出す。そして新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付け、先ほど外した上扉30を取り付けるものである。このような交換によれば、スロットマシンの外観をいっさい変えることなく遊技内容を変更することができる。
【0179】
第二に、上扉30及び交換ユニット2のみを取り替えることができる。すなわち、上記した手順において、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付けたのち、新たな上扉30を取り付けるものである。このとき、交換ユニット2と上扉30が一体に形成されていれば、作業効率がなおよいものである。このような交換によれば、遊技の変更に伴い回転リール23の数が変わったり、表示装置32を変更しても、上扉30の形状を同時に変えることができる。
【0180】
第三に、上扉30、交換ユニット2及び前パネル50のみを取り替えることができる。すなわち、上記した手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外し、新たな前パネル50を取り付けるものである。このような交換によれば、外観上上扉30及び前パネル50が変わることにより、最低限のパーツ交換であたかも全く異なるスロットマシンをホールに配置したような効果が得られる。
【0181】
このほか、外観のみを変化させたいときには上扉30と前パネル50のみを交換してもよいし、場合によっては前パネル50のみを交換することもできる。また、上扉30、下扉40、交換ユニット2のすべてを交換しても、遊技に直接関係のない電源ユニット4やホッパーユニット5を本体キャビネット1に残して、あたかもスロットマシンを一新したかのような効果が得られる。
【0182】
(他の実施の形態)
ところで、ローラー及びローラーガイド221の取付状態を、図27に示すように形成してもよい。すなわち、第三の実施の形態で説明した分離型スロットマシンSの上扉用ローラーガイド221の取り付け位置が異なるものである。
なお、その他の構成は、第三の実施の形態と同一であるため、説明を省略する。
【0183】
(上扉用ローラーガイド221)
本実施の形態では、上扉用ローラーガイド221を、交換ユニット2に形成したものである。具体的には、図27に示すように、本実施の形態に係る上扉用ローラーガイド221は、交換ユニット2の支持体としての枠体21に、形成されているものである。そして、上扉用ローラーガイド221は、上扉30の開閉方向に沿って上扉用ローラー211を案内するとともに支持可能に形成されているものである。すなわち、上扉用ローラーガイド221は、交換ユニット2の枠体21の向かって右側下部に固定されているものである。そして、交換ユニット2の枠体21を支持部材12の上面に載置して固定することにより、上扉用ローラーガイド221も、本体キャビネット1の開口上部13の内部に固定されるものである。
【0184】
本実施の形態によれば、支持体としての枠体21を有する交換ユニット2を本体キャビネット1内部に固定した際、上扉30の下部に固定された上扉用ローラー211が、交換ユニット2の枠体21に設けた上扉用ローラーガイド221の上を転がりながら移動することができる。このため、上扉30により本体キャビネット1の支持部材12の上側の開口上部13を開閉する際、上扉30と枠体21との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉30を開方向又は閉方向に移動させることができる。
【0185】
また、上扉用ローラーガイド221は、上扉用ローラー211を案内するとともに支持している。このため、上扉用ローラー211を有する上扉30を、上扉用ローラーガイド221を有する枠体21の上下方向の適正位置に配置することができる。これにより、上扉用ローラー211を上扉用ローラーガイド221に載せるだけで、上扉30の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。
【0186】
これらにより、上扉30の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
また、本実施の形態は、上扉用ローラーガイド221を、交換ユニット2の支持体としての枠体21に直接、固定している。このため、上扉用ローラーガイド221を本体キャビネット1に固定するものと比較して、上扉用ローラー211を設けた上扉30と、上扉用ローラーガイド221を設けた交換ユニット2との上下方向の位置精度を、向上させることができる。これにより、上扉30と、交換ユニット2内部の回転リール23を有するリールユニット22との位置精度を、向上させることができ、回転リール23を上扉30に対して正確な位置に配置することができる。したがって、分離型スロットマシンSの正面から見て、上扉30の表示窓31の内部に、回転リール23を予め予定した適正な位置に正確に配置することができ、回転リール23の位置が表示窓31からずれることを回避することができる。
【0187】
(第四の実施の形態)
(図面の説明)
図33乃至図42は、本発明の第四の実施の形態を示すものである。
図33及び図34は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図35及び図36はロック機構7を示す断面図、図37はスロットマシンの外観正面図、図38はホールコンピュータによる解錠管理の概略図を示す図である。図39は支持部材を示す概略断面図、図40乃至図42は支持部材の他の例を示す図である。
【0188】
本実施の形態における分離型スロットマシンは、図33に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0189】
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部材12が設けられている。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0190】
ここで、電源ユニット4は、支持部材12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0191】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0192】
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
【0193】
前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0194】
また、前記枠体21の上面には、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けられているが、これについては後述する。
交換ユニット2は、本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により本体キャビネット1内部に固着される。
【0195】
(支持部材12)
前記支持部材12は、前記交換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持するためのものである。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイド手段140となっている。
ガイド手段140は、具体的には、図33に示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を有する係合部143とから構成されている。
【0196】
前記ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けられており、前記ガイドレール141のレール上をガイドローラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部143及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能に形成されている。
【0197】
ガイドレール141は、図33及び図39(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられた切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そして、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドローラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設けられている。
【0198】
そして、前記張り出し部148をガイドレール141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部124の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦抵抗を軽減する。
【0199】
このように、ガイド手段140は、交換ユニット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納でき、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働きによりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるのである。
さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、この部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるものである。
【0200】
なお、特に図示しないが、収納時に、ガイドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2が動かないようにするためのストッパーを設けてもよい。
ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図39(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドローラ142を設ける。
【0201】
この場合には、ガイドレール141とガイドローラ142との係合により、交換ユニット2が支持される。
以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニット2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形成したものであるが、これとは逆に、図40に示すように、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユニット2にガイドレール141を設けるように形成してもよい。
【0202】
すなわち、図40(A)に示すように、先端にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せることにより、交換ユニット2を支持するようにすることができる。また、図40(B)に示すように、交換ユニット2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0203】
さらに、係合部143を、図41に示すように、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能な係合部143、を設けたものである。
【0204】
そして、ガイドレール141と交換ユニット2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合により、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とすることができる。このように形成すると、交換ユニット2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方から支持することにより、より安定して開口上部13に配置することができる。
【0205】
なお、係合部143は、ガイドローラ142を有していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を用いて、滑りを良くすることもできる。
また、前記係合部143は、図33に示すように交換ユニット2の上面に奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あるいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さらに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0206】
(支持部材12の他の形態)
ところで、以上述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140として位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手段170として機能させることもできる。
載置手段170は、図42に示すように、天板17から垂直方向に取り付けられた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部173と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一体形成されていてもよい。
【0207】
図42(A)は、載置部171と吊り下げ部173を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成され、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けられている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0208】
図42(B)は、載置部171と吊り下げ部173を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げて、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部を載置部171としたものである。
なお、特に図示しないが、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができる。
【0209】
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0210】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図34に示すように、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0211】
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0212】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
【0213】
さらに、図34に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0214】
(ロック機構7)
ここで、特に本発明の要点となるロック機構7の詳細について、図面に基づき説明する。
ロック機構7は、図35又は図36に示すように、上扉30及び下扉40の裏面側部に設けられた固定部70及び可動部80、本体キャビネット1及び交換ユニット2に設けられた突出片90とから構成されている。
【0215】
まず、上扉30のロック機構7について、図35に基づき詳述する。
図35は、施錠時のロック機構7を示すものである。ロック機構7は、上扉30の裏板に固定された固定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能に取り付けられた可動部80を有する。固定部70は可動部80を支持するためのものであり、可動部80は、枠体21に設けられた突出片90に係合し上扉30と交換ユニット2とをロックし又はロック解除するためのものである。
【0216】
ここで、突出片90は本体キャビネット1に設けることもできるが、上扉30は交換ユニット2に取り付けられていることから、交換ユニット2の交換に伴い上扉30のロック機構7と本体キャビネット1の突出片90とに微妙なズレが生じることもあり得る。これはロック部のがたつきの原因となり、このようにがたつきのある扉は工具などを使用して外部からこじ開けられないとも限らない。従って、確実にロックされるために、交換ユニット2の枠体21に設けるのが望ましいのである。
【0217】
固定部70には、ピン73及びストッパー71が設けられており、これらで可動部80を支持している。さらに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ72が、可動部80を常に上方向に引き上げるようにはたらいており、一方可動部80には段部83が設けられ、この段部がストッパー71に当接して可動部80を係止している。
【0218】
そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81bを有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81bに突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を上方向に引っ張っているので、前扉30と交換ユニット2とがロックされた状態となっているものである。
また、前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除つまみ82が設けられている。解除つまみ82は、上扉30の下面よりも下方に突出しており、この解除つまみ82を下に引っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが解除される。なお、解除つまみ82は、下扉40を開けないと操作できないようになっているが、これについては後述する。
【0219】
さらに、開いた状態の上扉30を閉めるときには、係止片81の斜辺81aが突出片90に当接し、さらに扉を閉める方向に押すと可動部80は徐々に下に下がっていく。そしてさらに扉を閉める方向に押すと、可動部80がバネ72により上方向に引っ張られているので、ついには突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81bに嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されているのである。
【0220】
以上のように形成されている上扉30と交換ユニット2は、交換ユニット2を本体キャビネット1に収納し固定した状態で前扉30を閉めると、本体キャビネット1の開口上部13を塞ぐことができ、同時にロックされて開口上部13を施錠することができる。
次に、下扉40のロック機構7について、図36に基づき詳述する。ここで、下扉40のロック機構7の構造は、基本的には上扉30のものと同様であるので、詳細の重複する部分は説明を省略し、上扉30と異なる部分の詳細を説明する。
【0221】
図36は、施錠時のロック機構7の上部を示すものである。下扉40のロック機構7は、上扉30のロック機構7の下端にある解除つまみ82が無い代わりに、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになっている。
鍵穴44の内部には、特に図示しないが、所定の鍵を差し込むと嵌り合う溝を有する解錠用鍵と、解錠用鍵から扉内側に向かって延びる解錠用シャフト45が設けられている。そして、解錠用シャフト45の先端には、突起部を有する解錠用カム45aが形成されている。一方、可動部80の上端部は突出片84となっており、この突出片84には開口部85が設けられている。さらに、開口部85には、前記解錠用カム45aの突起が係止されている。この状態で、本体キャビネット1の側壁16に設けられた突出片90が係止片81の溝部81bに嵌り込み、下扉40と本体キャビネット1とがロックされている。
【0222】
このロックを解除するときは、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで所定方向に回すと、前記解錠用シャフト45の先端に設けられた解錠用カム45aが、図27における矢印方向に回転する。このとき、開口部85に係止されている解錠用カム45aの突起が可動部80を押し下げ、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが解除される。
【0223】
なお下扉40も、上扉30同様に、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されているものである。
(ロック管理)
つぎに、上記構成を有する分離型スロットマシンSのロック管理について、図37を用いて説明する。図37は、分離型スロットマシンSの外観正面図であり、図37(A)は前扉3を閉めた状態、図37(B)は、下扉40を開けた状態をそれぞれ示すものである。
【0224】
まず、図37(A)に示すように、閉扉時において、上扉30のロック機構7の解除つまみ82は、扉内部に隠れてしまっているので、分離型スロットマシンSの外側から操作可能な解錠手段は、鍵穴44のみである。従って、所定の鍵を用いて下扉40を開けることはできるが、下扉40が施錠されている状態で上扉30を開けることはできない。
【0225】
また、図37(B)に示すように、下扉40を解錠して開くと、上扉30のロック機構7の解除つまみ82が操作可能となる。従って、上扉30を解錠するには、下扉40を開けて、解除つまみ82を引き下げてロックを解除しなければならない。
このように、下扉40の鍵がなければ上扉30を解錠できないので、下扉40の鍵の使用を管理することにより、基板等の一般人には手を触れられたくない部品をガードすることができる。ただし、この構成によれば、下扉40が開いてしまえば上扉30も簡単に解錠することができる。
【0226】
そこで、さらにロック管理を厳重に行う場合には、下扉40が解錠されても、それだけでは上扉30を開けることができないように形成することができる。
例えば、上扉30の解除つまみ82を操作するための別の鍵を設け、この鍵は例えばホールマネージャー等の特定の人しか取り扱えないように管理するものである。しかし、この場合は、鍵を複数設けなければならない。
【0227】
その他のロック管理として、遊技場の集中管理システムによるものとすることができる。すなわち、図38に示すように、スロットマシンの上扉30のロック機構7をホールコンピュータの管理下におき、ホールコンピュータにより上扉30の解錠をおこなうものである。
具体的には、特に図示しないが、上扉30のロック機構7を所定の解錠指令によりロック解除可能に形成し、各スロットマシンのロック機構7をロック解除手段と接続する。そして、このロック解除手段をホールコンピュータの操作盤により操作し、所定の台の上扉30を解錠できるようにしたものである。
【0228】
このように形成することにより、たとえ下扉40が開いていても、上扉30はホールコンピュータでロック解除しないかぎり開けることができず、より厳重に重要部品をガードすることができる。ちなみに、下扉40については、内部には電源ユニット4やホッパーユニット5など、店の従業員が操作する必要が多いものが収納されているので、外部から解錠可能にしておくほうが好ましいが、下扉40についてもコンピュータ管理としてもかまわない。
【0229】
(第五の実施の形態)
(図面の説明)
図43乃至図50は、本発明の第六の実施の形態を示すものである。
図43及び図44は、本実施の形態に係る分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図45及び図46は、上扉30及び下扉40の要部を示す側面断面図である。
図47は支持部材の概略断面図、図48乃至図50は支持部材の他の例を示す図である。
【0230】
(分離型スロットマシン)
図43に示すように、本実施の形態に係る分離型スロットマシンは、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1と、本体キャビネット1の内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2と、本体キャビネット1の開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とから構成されている。
【0231】
また、前扉3は、本体キャビネット1の開口部11のうち上側部分(開口上部13)を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット1の開口部11のうち下側部分(開口下部14)を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成されている。
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、底板15、側板16、天板17及び裏板18から構成され、正面側には開口部11を有する筺体である。また、この本体キャビネット1の天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部材12が設けられている。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0232】
ここで、電源ユニット4は、電源装置が内装されているとともに、遊技店側が種々の設定を行うための店操作部100が設けられている。
また、ホッパーユニット5は、投入されたメダルを貯留しておくとともに、入賞によりメダルを払い出すためのものである。
また、電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際して、必ずしも交換する必要がないため、本体キャビネット1に固定したままにすることができるようになっている。
【0233】
また、側板16の正面左側の下部には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための係合部6としての本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
更に、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするためのロック機構7としての突出片90が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0234】
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この支持体としての枠体21に固定されたリールユニット22と、基板ユニット24とから構成されている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータとを有している。
【0235】
また、基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とが含まれている。
また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を回転自在に係合するための係合部6としての枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
更に、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするためのロック機構7としての突出片90が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0236】
また、前記枠体21の上面には、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けられているが、これについては後述する。
交換ユニット2は、本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により本体キャビネット1内部に固着される。
【0237】
(支持部材12)
前記支持部材12は、前記交換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持するためのものである。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイド手段140となっている。
ガイド手段140は、具体的には、図43に示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を有する係合部143とから構成されている。
【0238】
前記ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けられており、前記ガイドレール141のレール上をガイドローラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部143及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能に形成されている。
【0239】
ガイドレール141は、図43及び図47(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられた切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そして、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドローラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設けられている。
【0240】
そして、前記張り出し部148をガイドレール141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部124の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦抵抗を軽減する。
【0241】
このように、ガイド手段140は、交換ユニット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納でき、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働きによりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるのである。
さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、この部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるものである。
【0242】
なお、特に図示しないが、収納時に、ガイドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2が動かないようにするためのストッパーを設けてもよい。
ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図47(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドローラ142を設ける。
【0243】
この場合には、ガイドレール141とガイドローラ142との係合により、交換ユニット2が支持される。
以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニット2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形成したものであるが、これとは逆に、図48に示すように、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユニット2にガイドレール141を設けるように形成してもよい。
【0244】
すなわち、図48(A)に示すように、先端にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せることにより、交換ユニット2を支持するようにすることができる。また、図48(B)に示すように、交換ユニット2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0245】
さらに、係合部143を、図49に示すように、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能な係合部143、を設けたものである。
【0246】
そして、ガイドレール141と交換ユニット2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合により、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とすることができる。このように形成すると、交換ユニット2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方から支持することにより、より安定して開口上部13に配置することができる。
【0247】
なお、係合部143は、ガイドローラ142を有していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を用いて、滑りを良くすることもできる。
また、前記係合部143は、図43に示すように交換ユニット2の上面に奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あるいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さらに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0248】
(支持部材12の他の形態)
ところで、以上述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140として位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手段170として機能させることもできる。
載置手段170は、図50に示すように、天板17から垂直方向に取り付けられた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部173と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一体形成されていてもよい。
【0249】
図50(A)は、載置部171と吊り下げ部173を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成され、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けられている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0250】
図50(B)は、載置部171と吊り下げ部173を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げて、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部を載置部171としたものである。
なお、特に図示しないが、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができる。
【0251】
(前扉3)
前扉3は、本体キャビネット1の開口部11を開塞自在に塞ぐためのものでありる。この前扉3を閉めると、分離型スロットマシンの正面構造となる。また、この前扉3は、本体キャビネット1の開口部11のうち上側部分(開口上部13)を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット1の開口部11のうち下側部分(開口下部14)を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0252】
(上扉30)
上扉30は、本体キャビネット1の開口上部13を開閉自在に塞ぐためのものである。この上扉30は、板状の扉であり、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている。また、この上扉30のほぼ中央部には、前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31が設けられ、また、この上扉30の周囲には、飾り部33が設けられ、また、この上扉30の正面下部には、種々の表示を行うための表示装置32が設けられている。
【0253】
ここで、飾り部33は、ランプ等により形成してもよく、また、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。
また、表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、例えば、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
【0254】
また、図44に示すように、上扉30の裏面には、枠体係合60部に係合可能な係合部6としての上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、また、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
また、図44乃至図46に示すように、上扉30の下扉40側端部には、下扉40の上扉30側端部の裏面にまで達する隠し部34が設けられている。
【0255】
また、上扉30は、主にプラスチックによって形成されているとともに、隠し部34は、金属によって形成されている。そして、隠し部34の上扉30への固定は、ビス及び接着剤等を用いて行われている。
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を開閉自在に塞ぐためのものである。この下扉40は、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されている。また、この下扉40の上面は、閉扉時には、上扉30よりも前側に突出するように形成されている。また、この下扉40の上部には、スロットマシンを作動させるための操作部41が設けられ、また、この下扉40のほぼ中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれ、また、この下扉40の下部には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されている。
【0256】
また、操作部41としては、下扉40の上面右側には、メダル投入口42が設けられ、また、下扉40の上面左側には、ベットスイッチが設けられ、また、下扉40の正面上部には、スタートスイッチ、ストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。
なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、また、スタートスイッチとは、回転リール23の回転を開始させるためのものであり、また、ストップスイッチとは、回転リール23の回転を停止させるためのものである。
【0257】
また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものである。すなわち、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるのである。
更に、図44に示すように、下扉40の裏面には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。また、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
【0258】
また、下扉40の裏面には、本体係合部62と係合可能な係合部6としての下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
(交換ユニット2等の交換)
次に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSにおける、交換ユニット2等の交換について簡単に説明する。
【0259】
第一に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、交換ユニット2のみを取り替えることができる。すなわち、下扉40を解錠してから上扉30のロックを解除し、その後、枠体21から上扉30を取り外す。その後、固定装置10を外し、本体キャビネット1から交換ユニット2を取り出す。そして、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付け、先ほど外した上扉30を、新たな交換ユニット2の枠体21に取り付ける。このような交換によれば、スロットマシンの外観をいっさい変えることなく、遊技内容を変更することができる。
【0260】
第二に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、上扉30及び交換ユニット2の二点のみを取り替えることができる。すなわち、上記した第一の手順において、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付けた後、新たな交換ユニット2の枠体21に、新たな上扉30を取り付ける。このとき、交換ユニット2と上扉30とが一体的に形成されていれば、作業効率がなおよい。このような交換によれば、遊技の変更に伴い、回転リール23の数が変わったり、表示装置32を変更しても、上扉30のデザインを同時に変えることができる。
【0261】
第三に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、上扉30、交換ユニット2及び前パネル50の三点のみを取り替えることができる。すなわち、上記した第二の手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外し、そこに新たな前パネル50を取り付ける。このような交換によれば、前扉30のデザインが変わることにより、最低限のパーツ交換で、あたかも全く異なるスロットマシンをホールに配置したような効果が得られる。
【0262】
以上説明したように、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、前扉3を上下に二分割して、上扉30と下扉40とによって構成することにより、交換ユニット2の交換を容易にするとともに、上扉30の下扉40側端部に、下扉40の上扉30側端部の裏面にまで達する隠し部34を設けることにより、上扉40と下扉30との間の隙間をクランク状にし、これにより、上扉30と下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をされにくくしているのである。
【0263】
更に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、隠し部34を金属によって形成することにより、隠し部34を変形しにくくし、これにより、上扉30と下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をより一層されにくくしているのである。
なお、本実施の形態では、上扉30は、主にプラスチックによって形成されるとともに、隠し部34は、金属によって形成されるとした。また、隠し部34の上扉30への固定は、ビス及び接着剤等を用いて行われるとした。すなわち、上扉30と隠し部34とは別個に形成されるものとした。
【0264】
ただ、図46に示すように、上扉30と隠し部34とは一体的に形成することもできる。具体的には、例えば、金属材料を用いて、プレス加工等により、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することができる。また、例えば、プラスチック材料を用いて、射出成形等により、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することもできる。
【0265】
そして、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することにより、分離型スロットマシンの製造工程を減らすことができ、また、隠し部34が上扉30から外れないようにすることもできる。また、隠し部34が上扉30から外れなければ、上扉30と下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることができ、これによっても、主基板等にいたずら等をより一層されにくくすることができるのである。
【0266】
また、本実施の形態では、隠し部34を設けていることにより、下扉40を閉じた状態において、上扉30のみを開けようとしても、隠し部34が下扉40の上扉側端部の裏面に当たって、上扉30のみを開けることはできない。これにより、基板ユニット24等を有する本体キャビネット1の上部を、よりいっそう保護することができる。
【0267】
(第六の実施の形態)
(図面の説明)
図51乃至図56は、本発明の第六の実施の形態を示すものである。
図51及び図52は分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図53は交換ユニットと本体キャビネット上部の拡大斜視図、図54はガイドレールとガイドローラの拡大図、図55は交換ユニットの取り付けを示す縦断面図、図56はガイドレールの側断面図である。
【0268】
本実施の形態における分離型スロットマシンは、図51に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0269】
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部材12(ガイドレール141)が設けられている。なお、ガイドレール141については後述する。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0270】
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0271】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0272】
そして、裏板18の開口上部13側には、交換ユニット2の位置決めをするための位置決めピン190が4個設けられている。位置決めピン190は、後述する交換ユニット2の背面に設けられた孔27に挿入可能に形成されていて、交換ユニット2がガイドレール141に沿って本体キャビネット内に収納されたとき、ちょうど前記孔27に挿入される位置に設けてある。この位置決めピン190があることにより、交換ユニット2を確実に所定の定位置に収納することができるものである。
【0273】
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板25と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
【0274】
前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0275】
また、前記枠体21の上面には、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位置させるための支持部材12(ガイドローラ142)が設けられているが、これについては後述する。
さらに、枠体21の背面には、図53及び図55に示すように、前記本体キャビネット1の裏板18に設けられた4個の位置決めピン190を挿入可能な孔27が設けられている。孔27は、縦長の長孔であり、位置決めピン190が挿入された状態で、交換ユニット2が上下に僅かだけ移動可能になっている。
【0276】
交換ユニット2は、本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。このとき、位置決めピン190によりガイドされ、好適な定位置に収納される。そして、固定装置10により本体キャビネット1に固着される。
(支持部材12)
前記支持部材12は、前記交換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持するためのものである。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイド手段140となっている。
【0277】
ガイド手段140は、具体的には、図53に示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142とから構成されている。
前記ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。また、前記ガイドローラ142は、交換ユニット2の上面に、奥行き方向にわたって設けられた一対のローラ取り付け部材26に、所定間隔をおいて2個ずつ設けられている。なお、これらの詳細については後述する。
【0278】
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0279】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図14に示すように、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0280】
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0281】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
【0282】
さらに、図14に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0283】
以下に、特に本実施の形態の要点となる部分について、図面に基づき詳細に説明する。
(ガイド手段140)
ガイド手段140は、本体キャビネット1に取り付けられたガイドレール141と、交換ユニット2に取り付けられたガイドローラ142とからなる。
【0284】
ガイドレール141は、図53に示すように、断面略鉤型のアングル部材であり、正面側から背面側に行くに従って天板17からの垂直方向の長さが長くなる垂下片141aの先端に、レール部141bを形成してある。すなわち、図55に示すように、側面から見ると、レール部141bが奥行き方向に向かって傾斜するようになっているものである。また、レール部141bの反垂下片側には、立ち上がり片が形成されていて、ガイドローラ142をレール部141bに乗せて摺動させる際、レール部141bから外れてしまうのを防ぐようになっている。そして、一対のガイドレール141のレール部141bが相対向するように、天板17の底面に取り付けられる。
【0285】
さらに、レール部141bの奥側には、係止部300が形成されている。係止部300は、図56に示すように、正面側に形成した凸部301と、凸部301に連続して形成した凹部302とからなる。そして、凹部302は、交換ユニット2が開口上部13内の定位置に収納された際、ガイドローラ142がちょうど嵌り込む位置に形成されている。
【0286】
一方、ガイドローラ142は、交換ユニット2の上面に、奥行き方向にわたって設けられた一対のローラ取り付け部材26に、所定間隔をおいて2個ずつ設けられている。そしてガイドローラ142は、図54に示すように、前記ローラ取り付け部材26から横方向に張り出して取り付けられており、前記ガイドレール141のレール部141b上を走行可能に形成されているとともに、垂下片141aと立ち上がり片との間に嵌り込み、ガイドレール141と係合可能に形成されている。
【0287】
(交換ユニット2等の交換)
次に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSにおける、交換ユニット2の交換について説明する。
本体キャビネット1に交換ユニット2を取り付ける場合には、交換ユニット2のガイドローラ142を、本体キャビネット1のガイドレール141に正面側から引っ掛けるようにして、交換ユニット2を開口上部13に入れる。すると、ガイドレール141は奥行き方向に向かって下向きに傾斜しているので、交換ユニット2は自重で開口上部13内に入り込む。
【0288】
そして、背面側のガイドローラ142がレール部141bに形成された係止部300の凸部301まで到達すると、交換ユニット2は一時停止する。このとき、本体キャビネット1の裏板18に突設されている位置決めピン190が、交換ユニット2の背面の孔27に挿入される。この状態で交換ユニット2を正面側から押し込めば、ガイドローラ142は前記凸部301を乗り越えて、凹部302に嵌り込む(図56参照)。このとき、孔27は縦長に形成されているので、ガイドローラ142が凸部301を乗り越えるときに位置決めピン190とぶつかることはなく、交換ユニット2は位置決めピン190により上下方向にガイドされながら、定位置に停止する。
【0289】
このようにして本体キャビネット1内に収納された交換ユニット2を、固定装置10にて固定すればよい。
本体キャビネット1から交換ユニット2を取り外す場合には、固定装置10を解除して、交換ユニット2を手前に引っ張る。すると、ガイドローラ142が凸部301を乗り越えて、交換ユニット2は手前に引き出される。ガイドローラ142とガイドレール141との間の摩擦抵抗は少ないので、ガイドレール141の上向き傾斜を引っ張り上げるときでも、それほど力を加える必要なく、交換ユニット2を取り出すことができる。
【0290】
このように、ガイド手段140は、交換ユニット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納でき、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働きによりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるのである。
さらに、本実施の形態によれば、ガイドローラ142が下り傾斜のガイドレール141を走行することにより交換ユニット2を自重で本体キャビネット1内に収納させることができ、また係止部300があることにより、交換ユニット2が勢いよく裏板18に衝突することもなく、固定装置10にて固定する際も、ガイドローラ142が凹部302に係止されているので、安全かつ安定的な作業を行うことができる。そして、位置決めピン190を設けたことにより、交換ユニット2を好適な定位置に誘導することができ、確実な作業を行うことができるものである。
【0291】
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態として、第一の実施の形態から第六の実施の形態に分けて述べてきたが、分離型スロットマシンSとしては、上記したすべての実施の形態に記載した構成を備えているものであってもよく、上記実施の形態のうち、いずれかの実施の形態に記載した構成を備えているものであってもよい。さらには、上記実施の形態のうち、いずれかの実施の形態に記載した構成を複数組み合わせて有しているものであってもよい。
【0292】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、分離型スロットマシンのうち遊技を担当する部分のみを交換可能とし、交換の必要のない部分はそのまま残しておくことができる。従って、省資源、リサイクルに貢献でき、一部交換で済むことから交換作業の効率がよく機能的であるとともに、交換費用がかからず経済性にも優れた分離型スロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、上扉と交換ユニットの係合部部分の詳細を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、上扉と交換ユニットの係合部部分の詳細を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、ロック機構の概略を示す断面図である。
【図6】 本発明の第一の実施の形態であって、前パネルの下扉への取り付けを示す斜視図である。
【図7】 本発明の第一の実施の形態であって、前パネルの取り付け状態を示す断面図である。
【図8】 本発明の第一の実施の形態であって、分離型スロットマシンの他の例を示す斜視図である。
【図9】 本発明の第一の実施の形態であって、支持部材を示す概略図である。
【図10】 本発明の第一の実施の形態であって、支持部材の他の例を示す概略図である。
【図11】 本発明の第一の実施の形態であって、支持部材の他の例を示す概略図である。
【図12】 本発明の第一の実施の形態であって、支持部材の他の例を示す概略図である。
【図13】 本発明の第二の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図14】 本発明の第二の実施の形態であって、分離型スロットマシンの本体から前扉を外した分解斜視図である。
【図15】 本発明の第二の実施の形態であって、側面ロック手段の固定装置を示す外観斜視図である。
【図16】 本発明の第二の実施の形態であって、側面ロック手段を示す概略平面図である。
【図17】 本発明の第二の実施の形態であって、背面ロック手段を示す概略斜視図である。
【図18】 本発明の第二の実施の形態であって、背面ロック手段を示す概略斜視図である。
【図19】 本発明の第二の実施の形態であって、支持部材を示す概略図である。
【図20】 本発明の第二の実施の形態であって、支持部材の他の例を示す概略図である。
【図21】 本発明の第二の実施の形態であって、支持部材の他の例を示す概略図である。
【図22】 本発明の第三の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図23】 本発明の第三の実施の形態であって、分離型スロットマシンの本体から前扉を外した分解斜視図である。
【図24】 本発明の第三の実施の形態であって、上扉と交換ユニットとの係合部分の概略斜視図を示す概略斜視図である。
【図25】 本発明の第三の実施の形態であって、上扉用ローラー及び上扉用ローラーガイドの取付状態の概略側面図である。
【図26】 本発明の第三の実施の形態であって、下扉用ローラー及び下扉用ローラーガイドの取付状態の概略側面図である。
【図27】 本発明の第三の実施の形態であって、上扉用ローラー及び上扉用ローラーガイドの取付状態の他の例を示す概略側面図である。
【図28】 本発明の第三の実施の形態であって、上扉用ローラー及び上扉用ローラーガイドの取付状態の他の例を示す概略側面図である。
【図29】 本発明の第三の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図30】 本発明の第三の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図31】 本発明の第三の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図32】 本発明の第三の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図33】 本発明の第四の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図34】 本発明の第四の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図である。
【図35】 本発明の第四の実施の形態であって、上扉のロック機構の概略を示す断面図である。
【図36】 本発明の第四の実施の形態であって、下扉のロック機構の概略を示す断面図である。
【図37】 本発明の第四の実施の形態であって、分離型スロットマシンの外観正面図である。
【図38】 本発明の第四の実施の形態であって、コンピュータによるロック管理システムの概略を示す図である。
【図39】 本発明の第四の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図40】 本発明の第四の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図41】 本発明の第四の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図42】 本発明の第四の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図43】 本発明の第五の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図44】 本発明の第五の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図である。
【図45】 本発明の第五の実施の形態であって、分離型スロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図46】 本発明の第五の実施の形態であって、分離型スロットマシンの上扉及び下扉の要部についての他の例を示す側面断面図である。
【図47】 本発明の第五の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図48】 本発明の第五の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図49】 本発明の第五の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図50】 本発明の第五の実施の形態であって、支持部材の他の形態を示す概略図である。
【図51】 本発明の第六の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図52】 本発明の第六の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図である。
【図53】 本発明の第六の実施の形態であって、交換ユニットと本体キャビネット上部の拡大図である。
【図54】 本発明の第六の実施の形態であって、ガイドレールとガイドローラを示す正面断面図である。
【図55】 本発明の第六の実施の形態であって、交換ユニットと本体キャビネットの取り付けを示す断面図である。
【図56】 本発明の第六の実施の形態であって、ガイドレールとガイドローラを示す側断面図である。
【符号の説明】
S 分離型スロットマシン 1 本体キャビネット
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 係合部 7 ロック機構
10 固定装置 11 開口部
12 支持部材 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 裏板
21 支持体としての枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 主基板 26 ローラ取り付け部材
27 孔
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
34 隠し部
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け
44 鍵穴 45 解錠用シャフト
45a 解錠用カム
46 上枠 47 下枠
46a 孔 47a 切欠部
48 メダルセレクター 49 スピーカ
50 前パネル 51 凸部
52 鉤部
60 枠体係合部 61 上扉係合部
62 本体係合部 63 下扉係合部
65 張り出し部 66 張り出し部
67 ピン 68 ピン穴
70 固定部 71 ストッパー
72 ばね 73 ピン
80 可動部 81 係止片
81a 斜辺 81b 溝部
82 解除つまみ 83 段部
84 突出片 85 開口部
90 突出片
100 店操作部
101 開口孔部 102 突起部
104 ピン 106 長孔
107 ケース 108 レバー
110 ガイド孔 111 嵌合孔
120 ロック手段 121 側面ロック手段
122 背面ロック手段 130 フック部
131 先端側ピン 132 摺動レバー
133 ピン連結部 134 スライド棒
135 ばね 136 回転軸
137 スライド溝 138 基端側ピン
139 ピン移動体
140 ガイド手段 141 ガイドレール
141a垂下片 141bレール部
142 ガイドローラ 143 係合部
144 ガイドレール 145 切欠溝
146 垂下片 147 レール部
148 張り出し部 149 立設片
150 支持部材 151 板材
152 取り付けレール
160 凸部 161 取り付け突起
170 載置手段 171 載置部
173 吊り下げ部
180 固定装置 190 位置決めピン
200 電源スイッチ
210 ローラー
211 上扉用ローラー 212 下扉用ローラー
220 ローラーガイド 221 上扉用ローラーガイド
222 下扉用ローラーガイド 223 折り曲げ部
230 設定変更スイッチ
300 係止部 301 凸部
302 凹部
400 開口部

Claims (6)

  1. 底板と、底板を左右から挟んで相対向する二枚の側板と、側板を挟んで底板と相対向する天板と、底板、側板、天板により形成された方形を背面側から塞ぐ裏板とを有する筺形の本体キャビネットと、
    この本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを有するリールユニットと、
    前記回転リールの作動を制御するための主基板とを少なくとも有し、
    支持体に少なくとも前記リールユニット及び主基板を設置した交換ユニットを、前記本体キャビネット内部に着脱自在に形成した分離型スロットマシンであって、
    前記交換ユニットは、前記天板に取り付けられた支持部材により、本体キャビネットの開口部内に吊り下げ支持されていると共に、
    前扉のうち上扉を交換ユニットの支持体の手前側にのみ軸支して、交換ユニットと上扉を一体で交換可能とし、かつ交換ユニットを本体キャビネットに固定した状態で上扉を開閉自在に形成したことを特徴とする分離型スロットマシン。
  2. 前記支持部材は、少なくとも前記天板に取り付けられたガイド手段であることを特徴とする請求項1記載の分離型スロットマシン。
  3. 前記ガイド手段は、前記天板の下面に奥行き方向にわたって設けたガイドレールと、前記交換ユニットの上面に設けた前記ガイドレールを走行可能なガイドローラとし、
    前記ガイドレールは、正面側から奥行き方向に向かい下向きに傾斜するレール部を有していることを特徴とする請求項2記載の分離型スロットマシン。
  4. 前記ガイドレールに、前記ガイドローラを係止するための係止部を設けたことを特徴とする請求項3記載の分離型スロットマシン。
  5. 前記本体キャビネットの裏板に位置決めピンを設け、前記交換ユニットの背面には前記位置決めピンを挿入可能な孔を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の分離型スロットマシン。
  6. 前記支持部材は、前記交換ユニットを載置可能に形成した載置手段であることを特徴とする請求項1記載の分離型スロットマシン。
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