JP2003334279A - 分離型スロットマシン - Google Patents

分離型スロットマシン

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JP2003334279A JP2002296153A JP2002296153A JP2003334279A JP 2003334279 A JP2003334279 A JP 2003334279A JP 2002296153 A JP2002296153 A JP 2002296153A JP 2002296153 A JP2002296153 A JP 2002296153A JP 2003334279 A JP2003334279 A JP 2003334279A
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進 今関
Norimichi Kishi
憲路 岸
Yoshinori Sugisaka
美紀 杉坂
Takahiro Sakurai
隆博 桜井
Hiroshi Koyama
浩史 小山
Nobuo Fujii
伸生 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 資源の有効利用を図りつつ、経済性、機能性
に優れた分離型スロットマシンを提供すること。 【解決手段】 前記交換ユニット(2)は、前記本体キャ
ビネット(1)の天板(17)に設けられた支持部材(12)によ
り、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に支持されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分離型スロット
マシン、さらに詳しくは、遊技の部分を担当するリール
ユニット及び主基板を交換ユニットとして、他の部分か
ら分離可能に形成したスロットマシンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のスロットマシンは、正面側に開口
する筺形の本体キャビネットと、本体キャビネットの開
口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、本体キャビネッ
トの内部に、リールユニット、ホッパーユニット、遊技
を司る基板等が固定設置され、全体が構成されていた。
【0003】このような、従来のスロットマシンにおい
ては、遊技内容を変更する際には本体キャビネットまる
ごと交換しなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のスロットマシンにおいては、遊技内容を変更するため
の台交換の際、遊技を担当しないホッパーユニット等も
同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかか
るだけでなく、資源の無駄となっていたという問題点が
あった。
【0005】そこで、本発明は、上記した従来の技術の
有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、資源の有効利用を図りつつ、経済性、機
能性に優れた分離型スロットマシンを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項に記載された発明
は、上記した各目的を達成するためになされたものであ
り、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を
用いて、以下に説明する。なお、かっこ内の符号及び図
面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番
号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではな
い。
【0007】(特徴点) (請求項1)請求項1記載の発明は、次の点を特徴とす
る。すなわち、請求項1記載の発明は、底板(15)と、底
板(15)を左右から挟んで相対向する二枚の側板(16)と、
側板(16)を挟んで底板(15)と相対向する天板(17)と、底
板(15)、側板(16)、天板(17)により形成された方形を背
面側から塞ぐ裏板(18)とを有する筺形の本体キャビネッ
ト(1)と、この本体キャビネット(1)の開口部(11)を開閉
自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リ
ール(23)及びこの回転リール(23)を回転させるための駆
動モータを有するリールユニット(22)と、前記回転リー
ル(23)の作動を制御するための主基板とを少なくとも有
し、支持体に少なくとも前記リールユニット(22)及び主
基板(25)を設置した交換ユニット(2)を、前記本体キャ
ビネット(1)内部に着脱自在に形成した分離型スロット
マシンであって、前記交換ユニット(2)は、前記本体キ
ャビネット(1)の天板(17)に設けられた支持部材(12)に
より、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に支持され
ていることを特徴とする。
【0008】本発明は、分離型スロットマシンとして、
リールユニット(22)及び主基板(25)を最低限交換可能に
形成し、リールユニット(22)及び主基板(25)を最低限搭
載した交換ユニット(2)を、本体キャビネット(1)の側板
(16)に設けられた支持部材(12)により支持して、本体キ
ャビネット(1)の開口部(11)に収納したものである。な
お、本体キャビネット(1)は、前記交換ユニット(2)の他
に、例えば、遊技メダルを貯留すると共に払い出すため
のホッパーユニット(5)や、スロットマシンに電源を入
れるため電源装置などが収納可能となっている。
【0009】前記本体キャビネット(1)は、正面側に開
口する箱形の筐体であり、天板(17)には、交換ユニット
(2)を開口上部(13)に収納するための支持部材(12)が設
けられている。ここで、支持部材(12)は、交換ユニット
(2)を天板(17)で支持することができる形状であればよ
く、例えば、交換ユニット(2)の上面と天板(17)の下面
とを直接又は間接的に係合させるものの他、交換ユニッ
ト(2)を載置可能な手段を有するものも含まれる。な
お、支持部材(12)として、天板(17)以外の部分、例えば
交換ユニット(2)に設けられるものを有していてもかま
わない。
【0010】前記交換ユニット(2)は、支持体としての
枠体(21)及びリールユニット(22)及び主基板(25)とから
構成することができ、他の構成部品、例えば、演出を制
御するための副基板などが含まれていてもよい。支持体
としての枠体(21)は、本体キャビネット内部に固定する
ためのものであり、さらに、リールユニット(22)及び主
基板を一体的に取り扱い可能とするものである。この枠
体(21)は、リールユニット(22)及び主基板(25)等の機器
を設置することが可能な強度を有する枠状の構造体であ
れば良いものであり、具体的には、例えば、図1に示す
ように、直方体状の枠構造からなる金属枠のようなもの
を含むものである。そして、枠体(21)の内部には、複数
の仕切り等を設けて、主基板(25)等を配置しやすくして
も良いものである。枠体(21)は、例えばクリップなどの
固定装置(10)により本体キャビネット内部に固定される
と共に、固定装置(10)を解除することにより、本体キャ
ビネット(1)から取り出し可能となっている。
【0011】前記交換ユニット(2)は、前記本体キャビ
ネット(1)の天板(17)に取り付けられた支持部材(12)に
より、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に支持され
る。ここで、「交換ユニット(2)は・・・支持部材(12)
により、本体キャビネット(1)の開口部(11)内に支持」
とは、交換ユニット(2)の重量を支持部材(12)により支
持し、交換ユニット(2)が開口部(11)内に配置されてい
ることであって、交換ユニット(2)の上下方向の位置決
めは、天板(17)に取り付けられた支持部材(12)により決
定されていることを意味するものである。
【0012】以上のように形成することにより、交換ユ
ニット(2)の重量により、交換ユニット(2)の上下方向の
ぶれを抑えることができる。そして、交換ユニット(2)
を支持部材(12)に取り付けるだけで、交換ユニット(2)
の上下方向の位置決めを終了させることができる。この
ため、本体キャビネット(1)にボルトやねじ等の固定治
具を介して、直接、交換ユニット(2)を本体キャビネッ
ト(1)に取り付けるようなものと比較して、交換ユニッ
ト(2)を簡単に取り付けることができ、交換ユニット(2)
の交換作業を容易なものにすることができる。
【0013】前記前扉(3)は、本体キャビネット(1)の開
口部(11)を開塞自在に取り付けられており、扉を閉める
とスロットマシンの正面構造となるように形成されてい
るものである。すなわち、回転リール(23)を見ることが
できる表示窓(32)や、スロットマシンを操作するための
操作部(41)等を設けることができるものである。なお、
この前扉(3)は、本体キャビネット(1)に固定されていて
もよいし、分離可能に形成されていてもよい。さらにま
た、この前扉(3)は、上扉(30)、下扉(40)のように上下
に二分割して形成することもできる。
【0014】前記主基板(25)は、ROM、RAM、CP
U等を有し、主として、当選の抽選や回転リール(23)の
停止制御など遊技を制御するものである。そして、これ
を交換すると遊技内容を変更することができる。また、
遊技内容を変更すると、回転リール(23)の図柄や図柄配
置を変更する必要もあることから、リールユニット(22)
も主基板とセットで交換できるようにしたものである。
リールユニット(22)は、表面に複数の図柄が表示される
回転リール(23)を複数(例えば3個)有し、各回転リー
ル(23)の回転軸にはこれらを回転させるための駆動モー
タがそれぞれ設けられている。
【0015】本発明によれば、遊技内容を変えたいとき
には、前扉(3)を開けて交換ユニット(2)を取り外し、新
しい交換ユニット(2)を取り付ければ、本体キャビネッ
ト(1)をはじめ、遊技内容に直接関係ない部品はそのま
ま再利用することができる。ところで、本発明に係る分
離型スロットマシンは、以下のように形成してもよい。
【0016】すなわち、前記前扉(3)は、上扉(30)と下
扉(40)とから成り、前記上扉(30)には係合部(6)の一方
が設けられるとともに、前記交換ユニット(2)の枠体(2
1)には、上扉(30)の係合部(6)と回転自在に係合する他
方の係合部(6)が設けてあり、交換ユニット(2)を本体キ
ャビネット(1)に収納した状態で、本体キャビネット(1)
の開口上部(13)を上扉(30)で開閉可能に形成することが
できる。このように形成することにより、遊技内容を変
更する場合には、上扉(30)を開けて交換ユニット(2)を
取り外し、新しい交換ユニット(2)を取り付ければ、ホ
ッパーユニット(5)など、遊技内容に直接関係ない部品
はそのまま利用することができる。さらに、上扉(30)を
のみを交換して下扉(40)は交換せずにそのまま利用する
ことができる。
【0017】また、前記上扉(30)の係合部(6)は、あら
かじめ交換ユニット(2)の係合部(6)に係合固定されてい
るものとすることができる。このように形成することに
より、上扉(30)と交換ユニット(2)は一緒に梱包輸送さ
れ、設置時も一体ものとして取り扱うことができる。す
なわち、交換ユニット(2)を取り替えるときには必然的
に上扉(30)も取り替えられることとなる。
【0018】また、前記上扉(30)は、前記交換ユニット
(2)の枠体(21)にロックされるロック機構(7)を有し、交
換ユニット(2)が本体キャビネット(1)に収納固定された
状態で、上扉(30)をロックすることにより、本体キャビ
ネット(1)の開口上部(13)が施錠されるように形成する
ことができる。このように形成することにより、交換ユ
ニット(2)を本体キャビネット(1)内部に収納固定して、
上扉(30)を閉めロックすると、上扉(30)は交換ユニット
(1)を介して間接的に本体キャビネット(1)に固定される
こととなり、本体キャビネット(1)の開口上部(13)を施
錠するものとなる。
【0019】また、前記下扉(4)に、着脱自在に形成し
た前パネル(50)を取り付けてもよい。このように形成す
ることにより、遊技変更に際し、前パネル(50)のみを交
換して下扉(40)を交換することなくそのまま利用するこ
とができる。また、上記分離型スロットマシンは、前記
本体キャビネット(1)内部に前記交換ユニット(2)を固定
するためのロック手段(120)を備え、前記ロック手段(12
0)は、前記交換ユニット(2)と、前記本体キャビネット
(1)との間に設けたものとすることができる。このよう
に形成することにより、ロック手段(120)を介して、交
換ユニット(2)と本体キャビネット(1)とを固定すること
ができ、交換ユニット(2)をスロットマシンの内部に固
定することができる。
【0020】また、前記ロック手段(120)は、前記交換
ユニット(2)の左右側面と、それに対応する前記本体キ
ャビネット(1)の内部側面との間に設けてもよい。この
ように形成することにより、ロック手段(120)を介し
て、交換ユニット(2)の左右側面と、それに対応する本
体キャビネット(1)の内部側面とを固定することがで
き、交換ユニット(2)の左右をスロットマシンの内部に
固定することができる。そして、交換ユニット(2)の相
対する面である左右側面を、本体キャビネット(1)に固
定しているため、交換ユニット(2)の所定の一面で固定
するようなものと比較して、しっかりと固定することが
できる。
【0021】なお、前記分離型スロットマシン(S)は、
その内部に前記交換ユニット(2)を固定するためのロッ
ク手段(120)を備え、前記ロック手段(120)は、前記交換
ユニット(2)と、前記支持部材(12)との間に設けたもの
とすることができる。このように形成することにより、
ロック手段(120)を介して、交換ユニット(2)と支持部材
(12)とを固定することができ、交換ユニット(2)をスロ
ットマシンの内部に固定することができる。
【0022】本発明に係る分離型スロットマシン(S)
は、前記上扉(30)の下部に回転可能なローラー(210)を
固定し、前記ローラー(210)を案内するローラーガイド
(220)を前記本体キャビネット(1)の開口上部(13)の内部
に設けたものとすることができる。ここで、前記ローラ
ーガイド(220)は、その上面を前記ローラー(210)が回転
しながら移動可能なものであって、ローラー(210)を所
定方向に案内するためのものである。一組のローラー(2
10)及びローラーガイド(220)の取り付け箇所は、1箇所
に限定されるものではなく、取り付け場所も限定される
ものではない。
【0023】このように形成することにより、上扉(30)
の下部に固定されたローラー(210)が、本体キャビネッ
ト(1)の開口上部(13)の内部に設けたローラーガイド(22
0)の上を転がりながら移動することができる。このた
め、上扉(30)により本体キャビネット(1)の開口上部(1
3)を開閉する際、摩擦抵抗を抑えることができ、スムー
ズに上扉(30)を開方向又は閉方向に移動させることがで
きる。また、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を
案内するとともに支持している。このため、ローラー(2
10)を有する上扉(30)を、ローラーガイド(220)を有する
本体キャビネット(1)の開口上部(13)の内部の上下方向
の適正位置に配置することができる。これにより、ロー
ラー(210)をローラーガイド(220)に載せるだけで、上扉
(30)の上下方向の位置決め作業を終了させることができ
る。これらにより、上扉(30)の取付作業や、その後の開
閉作業を確実且つ容易に行うことができる。
【0024】さらに、本発明に係る分離型スロットマシ
ン(S)は、前記上扉(30)の下部に固定されて回転可能な
ローラー(210)と、前記交換ユニット(2)を前記本体キャ
ビネット(1)に固定した際に、前記交換ユニット(2)の前
記支持体に、前記上扉(30)の開閉方向に沿って前記ロー
ラー(210)を案内するとともに支持可能なローラーガイ
ド(220)とを備えたものとすることができる。
【0025】このように形成することにより、支持体
(例えば、枠体(21))を有する交換ユニット(2)を本体
キャビネット(1)に固定した後、上扉(30)の下部に固定
されたローラー(210)が、交換ユニット(2)の支持体に設
けたローラーガイド(220)の上を転がりながら移動する
ことができる。このため、上扉(30)により本体キャビネ
ット(1)の開口上部(13)を開閉する際、上扉(30)と支持
体との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上
扉(30)を開方向又は閉方向に移動させることができる。
また、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内す
るとともに支持している。このため、ローラー(210)を
有する上扉(30)を、ローラーガイド(220)を有する支持
体の上下方向の適正位置に配置することができる。これ
により、ローラー(210)をローラーガイド(220)に載せる
だけで、上扉(30)の上下方向の位置決め作業を終了させ
ることができる。これらにより、上扉(30)の取付作業
や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができ
る。
【0026】また、このように形成した場合、ローラー
ガイド(220)を本体キャビネット(1)に設けるものと比較
して、ローラー(210)を設けた上扉(30)と、ローラーガ
イド(220)を設けた交換ユニット(2)との両者間の上下方
向の位置精度を、向上させることができる。これによ
り、上扉(30)と、交換ユニット(2)内部の回転リール(2
3)を有するリールユニット(22)との位置精度を、向上さ
せることができる。したがって、回転リール(23)を上扉
(30)に対して正確な位置に配置することができ、回転リ
ール(23)の設置位置が、上扉(30)に対してずれることを
回避することができる。
【0027】さらに、本発明に係る分離型スロットマシ
ン(S)は、前記上扉(30)の下部に固定されて回転可能な
ローラー(210)と、前記本体キャビネット(1)の内面に、
上扉(30)の開閉方向に沿って前記ローラー(210)を案内
するとともに支持可能なローラーガイド(220)とを備え
たものとすることができる。このように形成することに
より、上扉(30)の下部に固定されたローラー(210)が、
本体キャビネット(1)の内面に形成されたローラーガイ
ド(220)の上を転がりながら移動することができる。こ
のため、上扉(30)により本体キャビネット(1)の開口上
部(13)を開閉する際、上扉(30)と本体キャビネット(1)
との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉
(30)を開方向又は閉方向に移動させることができる。ま
た、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内する
とともに支持している。このため、ローラー(210)を有
する上扉(30)を、ローラーガイド(220)を有する本体キ
ャビネット(1)の上下方向の適正位置に配置することが
できる。これにより、ローラー(210)をローラーガイド
(220)に載せるだけで、上扉(30)の上下方向の位置決め
作業を終了させることができる。これらにより、上扉(3
0)の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行
うことができる。
【0028】また、本発明に係る分離型スロットマシン
(S)は、前記下扉(40)の下部に固定されて回転可能なロ
ーラー(210)と、前記本体キャビネット(1)の内面に、下
扉(40)の開閉方向に沿って前記ローラー(210)を案内す
るとともに支持可能なローラーガイド(220)とを備えた
ものとすることができる。このように形成することによ
り、下扉(40)の下部に固定されたローラー(210)が、本
体キャビネット(1)の内面に形成されたローラーガイド
(220)の上を転がりながら移動することができる。この
ため、下扉(40)により本体キャビネット(1)の開口下部
(14)を開閉する際、下扉(40)と本体キャビネット(1)と
の間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに下扉(4
0)を開方向又は閉方向に移動させることができる。ま
た、ローラーガイド(220)は、ローラー(210)を案内する
とともに支持している。このため、ローラー(210)を有
する下扉(40)を、ローラーガイド(220)を有する本体キ
ャビネット(1)の上下方向の適正位置に配置することが
できる。これにより、ローラー(210)をローラーガイド
(220)に載せるだけで、下扉(40)の上下方向の位置決め
作業を終了させることができる。これらにより、下扉(4
0)の取付作業や、その後の開閉作業を確実且つ容易に行
うことができる。
【0029】さらに、本発明に係る分離型スロットマシ
ン(S)は、開口上部(13)を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、
開口下部(14)を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とを設け、前記
開口下部(14)には、少なくとも、遊技メダルを貯留する
と共にメダルを払い出すためのホッパーユニット(5)及
び設定変更など店が遊技機の特性を変更するための操作
装置(例えば電源ユニット(4))を固定し、前記上扉(3
0)は、本体キャビネット(1)の開口上部(13)を施錠可能
に形成すると共に、前記下扉(40)は、本体キャビネット
(1)の開口下部(14)を施錠可能に形成し、前記上扉(30)
の解錠手段は、前記下扉(40)の解錠手段とは別個に設け
たものとすることができる。
【0030】前記ホッパーユニット(5)及び操作装置
は、メダル詰まり等のトラブル解消や、遊技機の電源ス
イッチを入れる等、ホールの従業員により頻繁に操作す
る必要がある一方、前記主基板(25)については、逆に特
定の人でなければ操作できないようにすることが望まし
い。上記のように形成すれば、頻繁に扉を開ける必要の
ある開口下部(13)と、交換ユニット(2)が配置されてお
り重要部品の収納された開口上部(14)とを別個に施錠
し、かつ別個に解錠することができる。
【0031】また、前記下扉(40)を、外部から解錠可能
に形成し、前記上扉(30)は、前記下扉(40)を解錠しなけ
れば解錠不能であるように形成することができる。この
ように形成すれば、上扉(30)の解錠条件を下扉(40)の解
錠とすることができる。そして、前記上扉(30)は、遊技
場の集中管理システムによる指令に基づいて解錠される
ように形成することができる。
【0032】ここで、「遊技場の集中管理システムによ
る・・解錠」とは、例えば、各スロットマシンの解錠手
段をホールコンピュータの管理下におくもの、すなわ
ち、ホールコンピュータを操作し解錠指令を出さなけれ
ば、解錠することができないようにするものである。な
お、前記集中管理システムは、下扉(30)の解錠について
も管理可能であってもかまわない。
【0033】このように形成すれば、遊技場の集中管理
システムの解錠指令が無いと、たとえ下扉40が解錠され
ており、上扉(30)の解錠手段が操作可能な状態にあった
としても、上扉30を解錠することができないようにする
ことができる。さらに、本発明に係る分離型スロットマ
シン(S)は、前記上扉(30)の下扉(40)側端部に、下
扉(40)の上扉(30)側端部の裏面にまで達する隠し部
(34)を設けたものとすることができる。
【0034】ここで、「隠し部(34)」は、上扉(30)
と一体的に形成してもよく、また、上扉(30)とは別個
に形成し、例えばビス等を用いて、上扉(30)に固定し
てもよい。また、「隠し部(34)」は、プラスチックに
よって形成してもよく、また、金属によって形成しても
よい。このように形成することにより、リールユニット
(22)及び主基板等の交換を容易にしつつも、上扉(3
0)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具
等を挿入されにくくすることができ、これにより、主基
板等にいたずら等をされにくくすることができるのであ
る。
【0035】なお、前記隠し部(34)は、金属によって
形成することができ、上扉と一体的に形成しすることも
できる。 (請求項2)請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0036】すなわち、請求項2記載の発明は、前記支
持部材(12)は、少なくとも前記天板(17)に取り付けられ
たガイド手段(140)であることを特徴とする。ここで、
前記ガイド手段(140)とは、交換ユニット(2)を本体キャ
ビネット(1)内部に収納し若しくは取り出す際の前後方
向の動きをガイドすると共に、交換ユニット(2)を支持
可能に形成されているものである。また、ガイド手段(1
40)は、天板(17)以外、例えば交換ユニット(2)に設けら
れていてもよい。
【0037】具体的には、例えば、ガイド手段(140)と
して、天板(17)の下面に奥行き方向にわたって設けたガ
イドレール(141,144)と、交換ユニット(2)に設けた前記
ガイドレール(141,144)に係合可能かつ摺動可能な係合
部(143)とすることができる。このようにすることによ
り、交換ユニット(2)の出し入れ時には、前記係合部(14
3)がガイドレール(141,144)を摺動して交換ユニット(2)
の動きを補助すると共に、収納時には、前記係合部とガ
イドレール(141,144)とが係合して、天板(17)に交換ユ
ニット(2)が支持される。
【0038】なお、ガイドレール(141,144)と前記係合
部(143)との接触面に、ガイドローラ(142)を設けてもよ
い。そうすると、交換ユニット(2)の出し入れの際、摩
擦抵抗を軽減し、より作業が楽である。また、ガイド手
段(140)は複数設けてもよい。例えば、交換ユニット(2)
の上面と係合可能なガイド手段(140)と、交換ユニット
(2)の側面と係合可能なガイド手段(140)とを同時に備え
ていてもよい。
【0039】(請求項3)請求項3記載の発明は、請求
項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記ガイド手段(14
0)は、天板(17)の下面に奥行き方向にわたって設けたガ
イドレール(141)と、交換ユニット(2)の上面に設けた前
記ガイドレール(141)を走行可能なガイドローラ(142)と
し、前記ガイドレール(141)は、正面側から奥行き方向
に向かい下向きに傾斜するレール部(141b)を有している
ことを特徴とする。
【0040】本発明は、請求項2記載の発明におけるガ
イド手段(140)を限定したものである。前記ガイドレー
ル(141)は、複数設けてもよい。そして、ガイドローラ
(142)は少なくとも二個、交換ユニット(2)の奥側と手前
側に設けるのが好ましい。ガイドローラ(142)は、ガイ
ドレール(141)の正面側からレール部(141b)に係合可能
であり、かつレール部(141b)上を走行可能である。ガイ
ドローラ(142)がレール部(141b)に係合することによ
り、交換ユニット(2)が本体キャビネット(1)内に支持さ
れ、またガイドローラ(142)がレール部(141b)を走行す
ることにより、交換ユニットの前後方向の動きがスムー
スに行える。
【0041】さらに、レール部(141b)は、正面側から奥
行き方向に向かい下向きに傾斜しているので、交換ユニ
ット(2)を本体キャビネット(1)の開口上部(13)に収納す
る際、自重で奥行き方向に移動し、交換ユニット(2)の
収納がより容易になる。 (請求項4)請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0042】すなわち、請求項4記載の発明は、前記ガ
イドレール(141)の奥側に、前記ガイドローラ(142)を係
止するための係止部(300)を設けたことを特徴とする。
この係止部(300)は、ガイドローラ(142)を係止すること
により交換ユニット(2)を定位置(収納位置)で停止さ
せるためのものである。さらには、定位置の手前で一旦
停止可能な形状とすると好ましい。例えば、レール部(1
41b)奥側の手前に設けた凸部(301)とそれに連続して形
成された凹部(302)とし、手前の凸部(301)にガイドロー
ラ(142)が係止されて交換ユニット(2)の移動が停止し、
さらに奥方向に押すと、ガイドローラ(142)が凸部(301)
を乗り越えて凹部(302)に嵌り込み、交換ユニット(2)を
定位置に停止させるようにすることができる。
【0043】このように形成することにより、交換ユニ
ット(2)が裏板(18)に勢いよくぶつかることもなく、交
換ユニット(2)をより安全に収納することができる。 (請求項5)請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0044】すなわち、請求項5記載の発明は、前記本
体キャビネット(1)の裏板(18)に、位置決めピン(190)を
設け、交換ユニット(2)の背面には前記位置決めピン(19
0)を挿入可能な孔(27)を設けたことを特徴とする。位置
決めピン(190)は複数設けてもよく、孔(27)はこの位置
決めピン(190)の位置に合わせて、例えば支持体として
の枠体(21)の背面板や枠材の部分に設ける。
【0045】交換ユニット(2)は、本体キャビネット(1)
に収納される際、前記位置決めピン(190)にガイドされ
るかたちで定位置に収まるので、交換ユニット(2)をよ
り確実に収納することができる。 (請求項6)請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0046】すなわち、請求項6記載の発明は、前記支
持部材(12)は、前記交換ユニット(2)を載置可能に形成
した載置手段(170)であることを特徴とする。ここで、
前記載置手段(170)は、交換ユニット(2)をその上に乗せ
ることができるもの、すなわち、交換ユニット(2)を底
面から支持可能なものであり、かつ天板(17)に取り付け
られているものである。
【0047】具体的には、例えば、吊り下げ部(173)に
より天板(17)から吊り下げられた載置板(171)又は載置
枠(172)とすることができる。そして、この載置板(171)
又は載置枠(172)の上に、交換ユニット(2)を乗せること
により、交換ユニット(2)が本体キャビネット(1)内部に
収納支持されるものである。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。 (第一の実施の形態) (図面の説明)図1乃至図12は、本発明の第一の実施
の形態を示すものである。
【0049】図1及び図2は分離型スロットマシンを示
す分解斜視図、図3及び図4は係合部6を示す斜視図、
図5はロック機構7を示す断面図、図6及び図7は前パ
ネル50の取り付けを示す図、図8は本発明の他の実施の
形態を示す図である。図9及び図10は、支持部材の概
略図、図11及び図12は、支持部材の他の例を示す図
である。
【0050】本実施の形態における分離型スロットマシ
ンは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口
部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1
内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャ
ビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体
キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40と
から構成されている。
【0051】(本体キャビネット1)本体キャビネット
1は、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる
正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニッ
ト2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための
支持部材12が設けられている。また、底板15には電源ユ
ニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0052】ここで、電源ユニット4は、特に図示しな
いが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々
の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有して
いる。上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、
交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要の
ないものであり、交換時には設置されたままにしておけ
るようになっているものである。
【0053】また、側板16の正面左側の下部には、前記
下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合
部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を
閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック
機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられてい
る。
【0054】(交換ユニット2)交換ユニット2は、種
々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての
枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及
び基板ユニット24とから形成されている。ここで、リー
ルユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回
転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転
させるための駆動モータを有している。また、前記基板
ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御
するための主基板25と、各種演出を行うための副基板が
含まれている。記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上
扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下
方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0055】さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠に
は、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出
片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ
設けられている。また、前記枠体21の上面には、交換ユ
ニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13
に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けら
れているが、これについては後述する。
【0056】交換ユニット2は、本体キャビネット1の
支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部1
3内部に収納されるものである。そして、固定装置10に
より本体キャビネット1内部に固着される。 (支持部材12)前記支持部材12は、前記交換ユニット2
を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイ
ドするとともに、交換ユニット2を支持するためのもの
である。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイ
ド手段140となっている。
【0057】ガイド手段140は、具体的には、図1に示
すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた二
本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設け
られたガイドローラ142を有する係合部143とから構成さ
れている。前記ガイドレール141は、天板17の下面に、
奥行き方向にわたって平行して一対設けられている。前
記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けられてお
り、前記ガイドレール141のレール上をガイドローラ142
が摺動可能に形成されているとともに、係合部143及び
ガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能に形成
されている。
【0058】ガイドレール141は、図1及び図9(A)に
示すように、下面に長手方向にわたって設けられた切欠
部145を有する断面方形の管材であり、一方交換ユニッ
ト2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張り出し
部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立ち上が
り部149を有する係合部143が設けられている。そして、
前記張り出し部148の下面には、複数のガイドローラ142
が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設けられて
いる。
【0059】そして、前記張り出し部148をガイドレー
ル141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部12
4の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行
き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の
下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141
の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦
抵抗を軽減する。
【0060】このように、ガイド手段140は、交換ユニ
ット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納で
き、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働き
によりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交
換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるので
ある。さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイ
ドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、こ
の部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換
ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるもので
ある。
【0061】なお、特に図示しないが、収納時に、ガイ
ドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2
が動かないようにするためのストッパーを設けてもよ
い。ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図9
(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレ
ール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張
り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出
し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出
すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドロ
ーラ142を設ける。
【0062】この場合には、ガイドレール141とガイド
ローラ142との係合により、交換ユニット2が支持され
る。以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニッ
ト2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形
成したものであるが、これとは逆に、図10に示すよう
に、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユ
ニット2にガイドレール141を設けるように形成しても
よい。
【0063】すなわち、図10(A)に示すように、先端
にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付
け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出
させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せる
ことにより、交換ユニット2を支持するようにすること
ができる。また、図10(B)に示すように、交換ユニッ
ト2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141
をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0064】さらに、係合部143を、図11に示すよう
に、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、
下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に
張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換
ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付
け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能
な係合部143、を設けたものである。
【0065】そして、ガイドレール141と交換ユニット
2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147
と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合に
より、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とす
ることができる。このように形成すると、交換ユニット
2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損
しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方か
ら支持することにより、より安定して開口上部13に配置
することができる。
【0066】なお、係合部143は、ガイドローラ142を有
していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺
動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール
141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を
用いて、滑りを良くすることもできる。また、前記係合
部143は、図1に示すように交換ユニット2の上面に奥
行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニッ
ト2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。ある
いは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さら
に、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニッ
ト2の側面に設けるようにしてもよい。
【0067】(支持部材12の他の形態)ところで、以上
述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140と
して位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手
段170として機能させることもできる。載置手段170は、
図12に示すように、天板17から垂直方向に取り付けら
れた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体
キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支
持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部1
73と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一
体形成されていてもよい。
【0068】図8及び図12(A)は、載置部171と吊り
下げ部173を別個の部材で形成した例である。すなわ
ち、吊り下げ部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒
などで形成され、上端部は天板17の下面にねじ等を用い
て取り付けられている。そして、載置部171は、交換ユ
ニット2を乗せることができる板材、方形の枠材などで
形成され、前記吊り下げ部173の下端部に固定されてい
る。
【0069】図12(B)は、載置部171と吊り下げ部173
を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げ
て、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部
を載置部171としたものである。なお、特に図示しない
が、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170
を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実
かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができ
る。
【0070】(上扉30)上扉30は、交換ユニット2の枠
体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の
扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側
から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り
部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表
示装置32が設けられているものである。
【0071】ここで、前記飾り部33は、ランプ等により
形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが
点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、
7セグメントLED等により数字を表示するものや、特
に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるい
はCRTなどとしてもよい。さらに、図2に示すよう
に、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な
上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられて
おり、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設け
られている。
【0072】(下扉40)下扉40は、本体キャビネット1
の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であ
り、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック
可能に形成されているものである。下扉40の上部は、ス
ロットマシンを作動させるための操作部41となってお
り、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも
前側に突出するようになっている。また、下部には払い
出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成
されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の
表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0073】前記操作部41としては、下扉40の上面右端
にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットス
イッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイ
ッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッ
チとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのもので
あり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転
リール23の回転を開始及び停止させるためのものであ
る。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであ
り、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロ
ックが解除されるものである。
【0074】さらに、図2に示すように、下扉40の裏面
側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘
導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレク
ター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の
左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設
けられている。また、下扉40の裏面には、前記本体係合
部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおい
て二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロ
ック機構7が設けられている。
【0075】(上扉30と交換ユニット2の係合及び前パ
ネル50の交換)ここで、本実施の形態の要点となる部分
について、図面に基づき詳細に説明する。まず、上扉30
と交換ユニット2の係合及びロックの詳細について説明
する。図3は、交換ユニット2に上扉30を回転自在に係
合する係合部6の詳細を示すものである。
【0076】図3に示すように、交換ユニット2の枠体
係合部60は、枠体21の縦枠から正面側に突出する張り出
し部65と、この張り出し部65の先端に設けられたピン67
とからなり、縦枠に上下方向に一定の間隔を置いて並設
されている。一方、上扉30の裏面には、水平方向に突出
する板状の張り出し部66にピン穴68を有する上扉係合部
61が、前記枠体係合部60に対応するように設けられてい
る。この上扉係合部61は、ピン穴68を前記ピン67に向か
って下方向から挿入すると、板状の張り出し部66がピン
67の段差部分に引っかかり、枠体係合部60と回転自在に
係合されるものである。
【0077】なお、上扉係合部61は、図4に示すような
形状としても良い。すなわち、張り出し部66の先端を筒
状に形成し、これをピン穴68とするものである。ところ
で、上扉30と交換ユニット2は、枠体係合部60と上扉係
合部61を固着しないで分離可能としてもよいが、係合部
6を予め固定しておくようにしても良い。すなわち、搬
送時、取り付け時において、上扉30と交換ユニット2を
一体にして扱えるようにするものである。というのは、
遊技の変更に伴い、例えば回転リール23の数を変更した
り、表示装置32の種類を変更する場合もあり、このよう
なときには上扉30の形状も変える必要があるので、上扉
30と交換ユニット2は同時に交換される頻度が高いので
ある。このように形成すれば、台交換の際、上扉30と交
換ユニット2を同時に取り外し又は取り付けできるの
で、作業の手間を省くことができる。
【0078】次に、ロック機構7の詳細を、図2及び図
5に基づき説明する。ロック機構7は、上扉30及び下扉
40の裏面側部に設けられた固定部70及び可動部80、本体
キャビネット1及び交換ユニット2に設けられた突出片
90とから構成されている。ここで、上扉30及び下扉40の
ロック機構7の構造は、基本的には同様であり、下扉40
のロック機構7は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠
するようになっているが、上扉30のロック機構7は外側
から解錠することができず、下扉40が開いているときに
ロック解除可能となっている点が異なるものである。こ
こでは、上扉30のロック機構7について詳述する。
【0079】図5は、施錠時のロック機構7を示すもの
である。ロック機構7は、上扉30の裏板に固定された固
定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能に取り付けら
れた可動部80を有する。固定部70は可動部80を支持する
ためのものであり、可動部80は、枠体21に設けられた突
出片90に係合し上扉30と交換ユニット2とをロックし又
はロック解除するためのものである。
【0080】ここで、突出片90は本体キャビネット1に
設けることもできるが、上扉30は交換ユニット2に取り
付けられていることから、交換ユニット2の交換に伴い
上扉30のロック機構7と本体キャビネット1の突出片90
とに微妙なズレが生じることもあり得る。これはロック
部のがたつきの原因となり、このようにがたつきのある
扉は工具などを使用して外部からこじ開けられないとも
限らない。従って、確実にロックされるために、交換ユ
ニット2の枠体21に設けるのが望ましいのである。
【0081】固定部70には、ピン73及びストッパー71が
設けられており、これらで可動部80を支持している。さ
らに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ
72が、可動部80を常に上方向に引き上げるようにはたら
いており、一方可動部80には段部83が設けられ、この段
部83がストッパー71に当接して可動部80を係止してい
る。
【0082】そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81b
を有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81b
に突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を
上方向に引っ張っているので、前扉30と交換ユニット2
とがロックされた状態となっているものである。また、
前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除
つまみ82が設けられている。この解除つまみ82を下に引
っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロ
ックが解除される。なお、解除つまみ82は、下扉40を開
けないと操作できないようになっている。
【0083】さらに、開いた状態の上扉30を閉めるとき
には、係止片81の斜辺81aが突出片90に当接し、さらに
扉を閉める方向に押すと可動部80は徐々に下に下がって
いく。そしてさらに扉を閉める方向に押すと、可動部80
がバネ72により上方向に引っ張られているので、ついに
は突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81bに
嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわ
ち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成され
ているのである。
【0084】以上のように形成されている上扉30と交換
ユニット2は、交換ユニット2を本体キャビネット1に
収納し固定した状態で前扉30を閉めると、本体キャビネ
ット1の開口上部13を塞ぐことができ、同時にロックさ
れて開口上部13を施錠することができる。続いて、前パ
ネル50の取り付け部分の詳細について、図6及び図7に
基づき説明する。前パネル50は、遊技の説明等が書かれ
ている場合には、遊技変更に際し変更する必要があり、
遊技の説明等が書かれていない場合でも、上扉30のデザ
インとそろいであることが多いので、上扉30を交換する
とき同時に交換する必要がある。
【0085】前パネル50は、図6に示すように、上部に
複数の凸部51を有し、下部には複数の鉤部52が設けられ
ている。一方、下扉40の操作部41の下方に設けられた開
口部400の上枠46には、前記凸部51を嵌入可能な孔46a
が、下枠47には前記鉤部52を差込可能な切欠部47aが形
成されている。そして、前パネル50を下扉40の開口部40
0に嵌め込む時には、まず凸部51を孔46aに嵌め入れ、そ
れから鉤部52を切欠部47aに差し込んで押し込む。そう
すると図7に示すように、鉤部52が下枠47に引っかか
り、前パネル50が下扉40に固定されるものである。ま
た、前パネル50を取り外す場合には、下扉40の裏側から
鉤部52を上方に引き上げて前パネル50を正面側に押し出
せば、簡単に外すことができる。
【0086】以上のように構成された分離型スロットマ
シンSについて、遊技内容変更のための台交換は、以下
のように行うことができる。第一に、交換ユニット2の
みを取り替えることができる。すなわち、下扉40を解錠
してから上扉30のロックを解除し、上扉30を開いて上方
向に持ち上げ係合部6を外し、枠体21から上扉30を取り
外す。しかる後、固定装置10を外し交換ユニット2を取
り出す。そして新たな交換ユニット2を本体キャビネッ
ト1に取り付け、先ほど外した上扉30を取り付けるもの
である。このような交換によれば、スロットマシンの外
観をいっさい変えることなく遊技内容を変更することが
できる。
【0087】第二に、上扉30及び交換ユニット2のみを
取り替えることができる。すなわち、前記した手順にお
いて、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取
り付けたのち、新たな上扉30を取り付けるものである。
このとき、交換ユニット2と上扉30が一体に形成されて
いれば、作業効率がなおよい。このような交換によれ
ば、遊技の変更に伴い回転リール23の数が変わったり、
表示装置32を変更しても、上扉30の形状を同時に変える
ことができる。
【0088】第三に、上扉30及び交換ユニット2及び前
パネル50のみを取り替えることができる。すなわち、前
記した手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外し、
新たな前パネル50を取り付けるものである。このような
交換によれば、外観上前扉30及び前パネル50が変わるこ
とにより、最低限のパーツ交換であたかも全く異なるス
ロットマシンをホールに配置したような効果が得られ
る。
【0089】このほか、外観のみを変化させたいときに
は上扉30と前パネル50のみを交換してもよいし、場合に
よっては前パネル50のみを交換することもできる。ま
た、上扉30、下扉40、交換ユニット2のすべてを交換し
ても、遊技に直接関係のない電源ユニット4やホッパー
ユニット5を本体キャビネット1に残して、あたかもス
ロットマシンを一新したかのような効果が得られる。
【0090】なお、本実施の形態は、前扉が上下二分割
されているものであったが、図8に示すように、前扉3
が一枚に形成されているものであってもよい。この場合
には、係合部6及びロック機構7の突出片90は本体キャ
ビネット1の側板16に設けることとなる。 (第二の実施の形態) (図面の説明)図13乃至図21は、本発明の第二の実
施の形態を示すものである。
【0091】図13及び図14は分離型スロットマシン
を示す分解斜視図、図15は側面ロック手段の固定装置
の外観斜視図、図16は側面ロック手段の概略平面図、
図17は背面ロック手段の概略斜視図、図18は背面ロ
ック手段の概略断面図、図19は支持部材の概略図、図
20及び図21は支持部材の他の例を示す図である。本
実施の形態における分離型スロットマシンは、図13に
示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する
本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在
に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の開口
上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体キャビネット1の
開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されてい
る。
【0092】(本体キャビネット1)本体キャビネット1
は、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側
に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を
本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部
材12が設けられている。また、底板15には電源ユニット
4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0093】ここで、電源ユニット4は、特に図示しな
いが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々
の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有して
いる。上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交
換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のな
いものであり、交換時には設置されたままにしておける
ようになっているものである。
【0094】また、側板16の正面左側の下部には、前記
下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合
部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を
閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック
機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられてい
る。
【0095】(交換ユニット2)交換ユニット2は、種々
の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠
体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び
基板ユニット24とから形成されている。ここで、リール
ユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転
リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転さ
せるための駆動モータを有している。また、前記基板ユ
ニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御す
るための主基板25と、各種演出を行うための副基板が含
まれている。
【0096】前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上
扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下
方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、枠体
係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉
30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上
下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0097】また、前記枠体21の上面には、交換ユニッ
ト2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位
置させるための支持部材12(係合部143)が設けられて
いるが、これについては後述する。交換ユニット2は、
本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)
と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。
そして、固定装置10により本体キャビネット1に固着さ
れる。
【0098】(支持部材12)前記支持部材12は、前記交
換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向
の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持す
るためのものである。本実施の形態においては、支持部
材12は、ガイド手段140となっている。ガイド手段140
は、具体的には、図13に示すように、本体キャビネッ
ト1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、
交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を
有する係合部143とから構成されている。
【0099】前記ガイドレール141は、天板17の下面
に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられてい
る。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けら
れており、前記ガイドレール141のレール上をガイドロ
ーラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部1
43及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能
に形成されている。
【0100】ガイドレール141は、図13及び図19
(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられ
た切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換
ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張
り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立
ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そ
して、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドロ
ーラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設
けられている。
【0101】そして、前記張り出し部148をガイドレー
ル141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部12
4の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行
き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の
下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141
の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦
抵抗を軽減する。
【0102】このように、ガイド手段140は、交換ユニ
ット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納で
き、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働き
によりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交
換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるので
ある。さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイ
ドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、こ
の部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換
ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるもので
ある。
【0103】なお、特に図示しないが、収納時に、ガイ
ドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2
が動かないようにするためのストッパーを設けてもよ
い。ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図19
(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレ
ール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張
り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出
し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出
すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドロ
ーラ142を設ける。
【0104】この場合には、ガイドレール141とガイド
ローラ142との係合により、交換ユニット2が支持され
る。以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニッ
ト2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形
成したものであるが、これとは逆に、図20に示すよう
に、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユ
ニット2にガイドレール141を設けるように形成しても
よい。
【0105】すなわち、図20(A)に示すように、先端
にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付
け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出
させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せる
ことにより、交換ユニット2を支持するようにすること
ができる。また、図20(B)に示すように、交換ユニッ
ト2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141
をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0106】さらに、係合部143を、図21に示すよう
に、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、
下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に
張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換
ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付
け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能
な係合部143、を設けたものである。
【0107】そして、ガイドレール141と交換ユニット
2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147
と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合に
より、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とす
ることができる。このように形成すると、交換ユニット
2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損
しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方か
ら支持することにより、より安定して開口上部13に配置
することができる。
【0108】なお、係合部143は、ガイドローラ142を有
していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺
動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール
141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を
用いて、滑りを良くすることもできる。また、前記係合
部143は、図13に示すように交換ユニット2の上面に
奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニ
ット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あ
るいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さ
らに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニ
ット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0109】(上扉30)上扉30は、交換ユニット2の枠
体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の
扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側
から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り
部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表
示装置32が設けられているものである。
【0110】ここで、前記飾り部33は、ランプ等により
形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが
点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、
7セグメントLED等により数字を表示するものや、特
に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるい
はCRTなどとしてもよい。さらに、図14に示すよう
に、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な
上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられて
おり、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設け
られている。
【0111】(下扉40)下扉40は、本体キャビネット1
の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であ
り、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック
可能に形成されているものである。下扉40の上部は、ス
ロットマシンを作動させるための操作部41となってお
り、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも
前側に突出するようになっている。また、下部には払い
出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成
されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の
表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0112】前記操作部41としては、下扉40の上面右端
にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットス
イッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイ
ッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッ
チとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのもので
あり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転
リール23の回転を開始及び停止させるためのものであ
る。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであ
り、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロ
ックが解除されるものである。
【0113】さらに、図14に示すように、下扉40の裏
面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを
誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレ
クター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部
の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が
設けられている。また、下扉40の裏面には、前記本体係
合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をお
いて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、
ロック機構7が設けられている。
【0114】以下に、特に本実施の形態の要点となる部
分について、図面に基づき詳細に説明する。 (ロック手段120)当該分離型スロットマシンSは、そ
の内部に交換ユニット2を固定するためのロック手段120
を備えている。
【0115】上記ロック手段120は、図13に示すよう
に、交換ユニット2の両側面を固定するための側面ロッ
ク手段121と、交換ユニット2の背面を固定するための背
面ロック手段122とを備えている。 (側面ロック手段121)上記側面ロック手段121は、交換
ユニット2の左右側面と、本体キャビネット1の内部両側
面との間に設けられているものであって、交換ユニット
2の左右両側面を本体キャビネット1に固定するためのも
のである。
【0116】具体的には、側面ロック手段121は、図1
3、図15及び図16に示すように、交換ユニット2の
枠体21の左右に固定されているフック部130と、本体キ
ャビネット1の内部の左右側面に固定されている固定装
置10とからなるものである。前記フック部130は、交換
ユニット2の枠体21の前面側の左右の縦枠にそれぞれ固
定されている。そして、このフック部130は、背面側に
向かって横断面形状が鉤状に延びる金属薄板細片からな
るものである。
【0117】前記固定装置10は、本体キャビネット1の
左右の側板16の内側にそれぞれ固定されて、前記フック
部130の先端を引っかけて固定可能なものである。具体
的には、図15に示すように、固定装置10は、交換ユニ
ット2の内部の左右の側板16に固定される回転軸136と、
この回転軸136に軸支されて回動可能である断面形状が
コ字状の摺動レバー132と、この摺動レバー132の途中に
開口するスライド溝137をスライド可能なピン移動体139
とを備えている。そして、このピン移動体139は、前記
スライド溝137に通されスライド可能な基端側ピン138
と、この基端側ピン138の両端から延びるピン連結部133
と、このピン連結部133の先端間に位置する先端側ピン1
31からなるものである。そして、基端側ピン138の中央
には、回転軸136から延びるスライド棒134が通されてい
る。そして、そのスライド棒134の周囲には、ばねが配
置され、このばねが、回転軸136と基端側ピン138との間
を延ばす方向に力を加えている。
【0118】上記側面ロック手段121の取り扱い手順を
以下に示す。先ず、交換ユニット2を側面ロック手段121
を介して本体キャビネット1に固定する場合、摺動レバ
ー132を手前側に開いた状態でピン移動体139の先端側ピ
ン131を、枠体21のフック部130に引っかける。そして、
先端側ピン131にフック部130を引っかけた状態のまま、
摺動レバー132を本体キャビネット1の側面側に向かって
閉じることにより、図16に示すように、ばねの付勢力
によりフック部130を背面側に引っ張った状態を維持す
ることができるものである。これにより、フック部130
及び固定装置10を介して、交換ユニット2の枠体21を、
本体キャビネット1の背面側に向かって引っ張りながら
固定することができる。 一方、交換ユニット2を側面
ロック手段121を介して本体キャビネット1から取り外す
場合、上記手順を逆に行うことにより可能なものであ
る。すなわち、図16に示すような摺動レバー132が閉
じた状態から、摺動レバー132を前面側に向かって開
く。そして、摺動レバー132が開いた状態において、フ
ック部130から先端側ピン131を取り外すことにより、か
かるロックが解除されるものである。
【0119】本実施の形態に係る側面ロック手段121
は、先端側ピン131をフック部130に引っかけて、摺動レ
バー132を閉じるだけで、簡単にフック部130を固定装置
10に固定することができ、ロック状態にすることができ
るものである。また、逆に、摺動レバー132を開いて、
先端側ピン131をフック部130から取り外すだけで、簡単
にフック部130を固定装置10から外すことができ、ロッ
ク状態を解除することができるものである。これによ
り、交換ユニット2の取り付け作業や、取り外し作業
を、簡単なものにすることができる。
【0120】なお、特に図示しないが、フック部130
を、交換ユニット2の枠体21の前面側の左右の縦枠に上
下二個ずつ固定し、固定装置10を、本体キャビネット1
の左右の側板16の内側に上下に並べて二個ずつ設け、交
換ユニット2の側方前面を四カ所で固定するようにして
もよい。このようにすれば、より確実に交換ユニット2
を本体キャビネット1に固定することができる。
【0121】(背面ロック手段122)背面ロック手段122
は、交換ユニット2の背面と、本体キャビネット1の裏板
18との間に設けられているものであって、交換ユニット
2の背面を本体キャビネット1に固定するためのものであ
る。具体的には、背面ロック手段122は、図17及び図
18に示すように、交換ユニット2の背面に形成された
開口孔部101及び裏板18に取り付けられた固定装置180と
から構成されている。
【0122】前記固定装置180は、裏板18に取り付けら
れたケース107内を左右方向に摺動可能な摺動片103と、
この摺動片103から正面側に向かって突出する突起部102
を有している。ケース107は、中空の管材又は摺動片103
が内部を摺動可能なスリットを有する角材などであり、
裏板18に取り付けられている。この取り付け位置は、交
換ユニット2を支持部材12により開口上部13内に支持さ
せた状態で、後述する開口孔部101に突起部102が挿入可
能な位置となっている。そして、このケース107の正面
側には、前記突起部102が突出し、かつ左右方向に移動
可能とする長孔106が左右に並んで二つ設けられてい
る。
【0123】前記摺動片103は、前記ケース107内部に挿
入された板状の部材であり、正面側に向かって突出する
突起部102が、左右に並んで二つ設けられている。この
突起部102は、先端部が球状あるいは円錐状に形成され
た棒状であり、前記ケース107の長孔106から突出してい
る。ここで、摺動片103の右端はケース107から突出し、
手前側に略直角に折れ曲がったレバー108を形成してい
る。レバー108の略中央部は、側板16に設けられたブラ
ケットにピン104を介して支持されており、レバー108は
ピン104を支点に水平方向に回動自在となっている。そ
して、図18に示すように、このレバー108の手前側端
部を左右に動かすことにより、前記摺動片103が左右方
向に摺動するように形成されているものである。
【0124】前記開口孔部101は、図17に示すよう
に、交換ユニット2の背面底部、例えば枠体21の背面側
の下枠に設けられた孔である。この開口孔部101は、前
記突起部102よりも大径に形成されたガイド孔110と、前
記突起部102とほぼ同径に形成された嵌入孔111とが左右
に連結した形状となっている。ガイド孔110は、突起部1
02を嵌入孔111に誘導するためのものであり、突起部102
と嵌入孔111が嵌合することにより、固定装置180と枠体
21の背面底部が固定され、交換ユニット2が裏板18に固
定されるものである。
【0125】上記構成を有する背面ロック手段122の取
り扱い手順を以下に示す。まず、交換ユニット2を背面
ロック手段122を介して本体キャビネット1に固定する
場合、レバー108を図面左側に移動させ、摺動片103の突
起部102を、長孔106の最右端に位置させる。そして、交
換ユニット2を支持部材12と係合せしめ、本体キャビネ
ット1内部に押入する。このとき、突起部102が開口孔
部101のガイド孔110に挿入される。ここで、レバー108
を図面右側に移動させると、摺動片103はケース107内を
左側に摺動し、突起部102も長孔106にガイドされながら
左側に移動する。そうすると、突起部102は嵌入孔111に
嵌り合い、突起部102と開口孔部101とが係合し、固定装
置180と枠体21の背面底部が固定され、交換ユニット2
が本体キャビネット1に固定される。
【0126】一方、背面ロック手段122のロックを解除
して交換ユニット2を本体キャビネット1から取り出す
場合には、右側の位置にあるレバー108を図面左側に移
動させると、摺動片103はケース107内を右側に摺動し、
突起部102も長孔106にガイドされながら右側に移動す
る。そうすると、突起部102は嵌入孔111から外れてガイ
ド孔110へと移動し、突起部102と開口孔部101との係合
が解除される。これにより、固定装置180と枠体21の背
面底部がフリーになり、交換ユニット2を本体キャビネ
ット1から取り出すことができる。
【0127】このように、本実施の形態による背面ロッ
ク手段180によれば、レバー108の操作のみで、交換ユニ
ット2を本体キャビネット1の裏板18に固定することが
でき、交換ユニット2を支持部材12により支持するだけ
の場合に比べ、より確実にかつ安定的に交換ユニット2
を収納することができる。また、交換ユニット2を取り
出す場合にも、レバー108の操作のみで固定を解除する
ことができる。
【0128】なお、固定装置180の突起部102が開口孔部
101に係合することにより、固定装置180は交換ユニット
2を背面底部から支持する役割も果たすものとなる。な
お、背面ロック手段122としては、上記構成のものに限
られず、裏板18と交換ユニット2を固定可能なものであ
れば、如何なる構成のものであってもかまわない。例え
ば、特に図示しないが、交換ユニット2の枠体21の背面
側の下枠に嵌入孔を有する凸部を設け、前記固定装置18
0の前記摺動片103には、棒状の突起部102の代わりに、
嵌入孔に嵌入可能な鉤部を有する係合片を設けたものと
することができる。また、側面ロック手段121に用いた
フック部130及び固定装置10と同じ構成のものとしても
よい。
【0129】ところで、特に図示しないが、ガイド手段
140にロック手段120を設けてもよい。例えば、図19
(A)のガイドレール141と係合部143をピンやくさびで係
止させるものや、図19(B)ガイドローラ142や、ガイ
ドレール141の正面側にストッパーを設けたりしてもよ
い。 (第三の実施の形態) (図面の説明)図22乃至図32は、本発明の第三の実
施の形態を示すものである。
【0130】図22及び図23は分離型スロットマシン
を示す分解斜視図、図24は上扉と交換ユニットとの係
合部分の概略斜視図、図25及び図26はローラー及び
ローラーガイドの取付状態の概略側面図をそれぞれ示す
ものである。図27及び図28は、ローラー及びローラ
ーガイドの取付状態の他の形態を示す概略側面図であ
る。図29は支持部材の概略断面図、図30乃至図32
は、支持部材の他の例を示す図である。
【0131】本実施の形態における分離型スロットマシ
ンは、図22に示すように、大きく分けて、正面側に開
口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1
内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャ
ビネット1を開閉可能に塞ぐ前扉3とを備えている。そし
て、本体キャビネット1の内部には、前記交換ユニット
2支持するための支持部材12を備えている。そして、前
扉3は、本体キャビネット1の支持部材12よりも上側の開
口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット
1の支持部材12よりも下側の開口下部14を開閉自在に塞
ぐ下扉40とを備えている。
【0132】(本体キャビネット1)上記本体キャビネ
ット1は、図22及び図23に示すように、底板15、側
板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体
であり、天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1
の開口上部13内に支持するための支持部材12が設けられ
ている。また、底板15には電源ユニット4及びホッパー
ユニット5が固定されている。
【0133】ここで、電源ユニット4は、特に図示しな
いが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々
の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有して
いる。上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交
換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のな
いものであり、交換時には設置されたままにしておける
ようになっているものである。
【0134】また、側板16の正面左側の下部には、前記
下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合
部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を
閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック
機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられてい
る。
【0135】そして、本体キャビネット1の開口下部14
の向かって右側の側板16の内面下部には、上扉30のロー
ラー210を案内するためのローラーガイド220である上扉
用ローラーガイド221、及び、下扉40のローラー210を案
内するためのローラーガイド220である下扉用ローラー
ガイド222が固定されている。 (交換ユニット2)交換ユニット2は、種々の部品を設置
あるいは固定するための支持体としての四角枠状の枠体
21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び基
板ユニット24とから形成されている。
【0136】ここで、リールユニット22は、周囲に複数
の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しな
いが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有
している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びス
ロットマシンの作動を制御するための主基板25と、各種
演出を行うための副基板とが含まれている。前記枠体21
の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合す
るための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ
設けられている。
【0137】さらに、枠体係合部60の対向側の縦枠に
は、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出
片90(ロック機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ
設けられている。また、前記枠体21の上面には、交換ユ
ニット2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13
に位置させるための支持部材12(係合部143)が設けら
れているが、これについては後述する。
【0138】交換ユニット2は、本体キャビネット1の
支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部1
3内部に収納されるものである。そして、固定装置10に
より本体キャビネット1内部に固着される。 (支持部材12)前記支持部材12は、前記交換ユニット2
を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイ
ドするとともに、交換ユニット2を支持するためのもの
である。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイ
ド手段140となっている。
【0139】ガイド手段140は、具体的には、図22に
示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた
二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設
けられたガイドローラ142を有する係合部143とから構成
されている。前記ガイドレール141は、天板17の下面
に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられてい
る。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けら
れており、前記ガイドレール141のレール上をガイドロ
ーラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部1
43及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能
に形成されている。
【0140】ガイドレール141は、図22及び図29
(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられ
た切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換
ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張
り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立
ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そ
して、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドロ
ーラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設
けられている。
【0141】そして、前記張り出し部148をガイドレー
ル141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部12
4の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行
き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の
下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141
の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦
抵抗を軽減する。
【0142】このように、ガイド手段140は、交換ユニ
ット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納で
き、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働き
によりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交
換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるので
ある。さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイ
ドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、こ
の部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換
ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるもので
ある。
【0143】なお、特に図示しないが、収納時に、ガイ
ドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2
が動かないようにするためのストッパーを設けてもよ
い。ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図29
(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレ
ール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張
り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出
し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出
すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドロ
ーラ142を設ける。
【0144】この場合には、ガイドレール141とガイド
ローラ142との係合により、交換ユニット2が支持され
る。以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニッ
ト2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形
成したものであるが、これとは逆に、図30に示すよう
に、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユ
ニット2にガイドレール141を設けるように形成しても
よい。
【0145】すなわち、図30(A)に示すように、先端
にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付
け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出
させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せる
ことにより、交換ユニット2を支持するようにすること
ができる。また、図30(B)に示すように、交換ユニッ
ト2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141
をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0146】さらに、係合部143を、図31に示すよう
に、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、
下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に
張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換
ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付
け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能
な係合部143、を設けたものである。
【0147】そして、ガイドレール141と交換ユニット
2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147
と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合に
より、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とす
ることができる。このように形成すると、交換ユニット
2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損
しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方か
ら支持することにより、より安定して開口上部13に配置
することができる。
【0148】なお、係合部143は、ガイドローラ142を有
していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺
動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール
141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を
用いて、滑りを良くすることもできる。また、前記係合
部143は、図22に示すように交換ユニット2の上面に
奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニ
ット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あ
るいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さ
らに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニ
ット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0149】(支持部材12の他の形態)ところで、以上
述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140と
して位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手
段170として機能させることもできる。載置手段170は、
図32に示すように、天板17から垂直方向に取り付けら
れた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体
キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支
持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部1
73と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一
体形成されていてもよい。
【0150】図32(A)は、載置部171と吊り下げ部173
を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ
部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成さ
れ、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けら
れている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗
せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前
記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0151】図32(B)は、載置部171と吊り下げ部173
を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げ
て、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部
を載置部171としたものである。なお、特に図示しない
が、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170
を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実
かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができ
る。
【0152】(上扉30)上扉30は、交換ユニット2の枠
体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の
扉であり、本体キャビネット1の支持部材12の上側の開
口上部13を開閉自在に塞ぐものである。そして、上扉30
は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見
ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を
設けてある。そして、上扉30は、種々の表示を行うため
の表示装置32が設けられているものである。
【0153】ここで、前記飾り部33は、ランプ等により
形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが
点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、
7セグメントLED等により数字を表示するものや、特
に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるい
はCRTなどとしてもよい。さらに、図23に示すよう
に、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な
上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられて
おり、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設け
られている。
【0154】上記上扉30の向かって右側の下部の裏面側
には、回転可能なローラー210である上扉用ローラー211
が固定されている。(下扉40)下扉40は、本体キャビネ
ット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の
扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつ
ロック可能に形成されているものである。そして、下扉
40は、本体キャビネット1の支持部材12の下側の開口下
部14を開閉自在に塞ぐことができるものである。
【0155】下扉40の上部は、スロットマシンを作動さ
せるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉
じた状態においては、上扉30よりも前側に突出するよう
になっている。また、下部には払い出されたメダルを溜
めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40
の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前
パネル50が嵌め込まれている。
【0156】前記操作部41としては、下扉40の上面右端
にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットス
イッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイ
ッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッ
チとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのもので
あり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転
リール23の回転を開始及び停止させるためのものであ
る。また、鍵穴44は、下扉40を解錠するためのものであ
り、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロ
ックが解除されるものである。
【0157】さらに、図23に示すように、下扉40の裏
面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを
誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレ
クター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部
の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が
設けられている。また、下扉40の裏面には、前記本体係
合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をお
いて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、
ロック機構7が設けられている。そして、上記下扉40の
向かって右側の下部の裏面側には、回転可能なローラー
210である下扉用ローラー212が固定されている。
【0158】(上扉30と交換ユニット2の係合)交換ユ
ニット2の枠体係合部60は、図24に示すように、枠体2
1の縦枠から正面側に突出する張り出し部65と、この張
り出し部65の先端に設けられたピン67とからなり、縦枠
に上下方向に一定の間隔を置いて並設されている。一
方、上扉30の裏面には、水平方向に突出する板状の張り
出し部66にピン穴68を有する上扉係合部61が、前記枠体
係合部60に対応するように設けられている。この上扉係
合部61は、ピン穴68を前記ピン67に向かって下方向から
挿入すると、板状の張り出し部66がピン67の段差部分に
引っかかり、枠体係合部60と回転自在に係合されるもの
である。
【0159】ところで、上扉30と交換ユニット2は、枠
体係合部60と上扉係合部61とを固着しないで分離可能と
してもよいが、係合部6を予め固定しておくようにして
も良い。すなわち、搬送時、取り付け時において、上扉
30と交換ユニット2を一体にして扱えるようにするもの
である。というのは、遊技の変更に伴い、例えば回転リ
ール23の数を変更したり、表示装置32の種類を変更する
場合もあり、このようなときには上扉30の形状も変える
必要があるので、上扉30と交換ユニット2は同時に交換
される頻度が高いのである。このように形成すれば、台
交換の際、上扉30と交換ユニット2を同時に取り外し又
は取り付けできるので、作業の手間を省くことができ
る。
【0160】次に、ロック機構7の詳細を、図23及び
図25に基づき説明する。ロック機構7は、上扉30及び
下扉40の裏面側部に設けられた固定部70及び可動部80、
本体キャビネット1及び交換ユニット2に設けられた突出
片90とから構成されている。ここで、上扉30及び下扉40
のロック機構7の構造は、基本的には同様であり、下扉4
0のロック機構7は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠
するようになっているが、上扉30のロック機構7は外側
から解錠することができず、下扉40が開いているときに
ロック解除可能となっている点が異なるものである。こ
こでは、上扉30のロック機構7について詳述する。
【0161】図25は、施錠時のロック機構7を示すも
のである。ロック機構7は、上扉30の裏板に固定された
固定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能に取り付け
られた可動部80を有する。固定部70は可動部80を支持す
るためのものであり、可動部80は、枠体21に設けられた
突出片90に係合し上扉30と交換ユニット2とをロックし
又はロック解除するためのものである。
【0162】ここで、突出片90は本体キャビネット1に
設けることもできるが、上扉30は交換ユニット2に取り
付けられていることから、交換ユニット2の交換に伴い
上扉30のロック機構7と本体キャビネット1の突出片90と
に微妙なズレが生じることもあり得る。これはロック部
のがたつきの原因となり、このようにがたつきのある扉
は工具などを使用して外部からこじ開けられないとも限
らない。従って、確実にロックされるために、交換ユニ
ット2の枠体21に設けるのが望ましいのである。
【0163】固定部70には、上下二カ所にピン73及びス
トッパー71が設けられており、これらで可動部80を支持
している。さらに、固定部70と可動部80との間に取り付
けられたバネ72が、可動部80を常に上方向に引き上げる
ようにはたらいており、一方可動部80には段部83が設け
られ、この段部83が上部にあるストッパー71に当接して
可動部80を係止している。
【0164】そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81b
を有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81b
に突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を
上方向に引っ張っているので、上扉30と交換ユニット2
とがロックされた状態となっているものである。また、
前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除
つまみ82が設けられている。この解除つまみ82を下に引
っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロ
ックが解除されるものである。なお、解除つまみ82は、
下扉40を開けないと操作できないようになっている。
【0165】さらに、開いた状態の上扉30を閉めるとき
には、係止片81の斜辺81aが突出片90の下端に当接し、
さらに扉を閉める方向に押すと突出片90の下端が係止片
81の斜辺81aを押し、可動部80は徐々に下方に下がって
いく。そして、さらに扉を閉める方向に押すと、可動部
80はバネ72により上方向に引っ張られているので、つい
には突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81b
に嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわ
ち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成され
ているのである。
【0166】以上のように形成されている上扉30と交換
ユニット2は、交換ユニット2を本体キャビネット1に収
納し固定した状態で上扉30を閉めると、本体キャビネッ
ト1の開口上部13を塞ぐことができ、同時にロックされ
て開口上部13を施錠することができる。 (ローラー210)上記ローラー210は、全体形状が略円板
状であって、回転軸を中心として、回転可能に形成され
ているものである。なお、このローラー210は、上下方
向に可動することはなく、上扉30又は下扉40の裏面の予
め設定された所定の上下方向の位置に固定されているも
のである。上記ローラー210は、その取り付け位置によ
り、以下の2つに分類される。
【0167】(1)上扉用ローラー211 (2)下扉用ローラー212 なお、ローラー210は、上記の二つに限定されるもので
はない。さらに、前扉3が3つ以上に分割されているよ
うな場合は、それに対応する個数、形成するようにして
も良いものである。
【0168】(上扉用ローラー211)上記上扉用ローラ
ー211は、図22、図23及び図25に示すように、上
扉30の向かって右側の下部の裏面側に固定されているロ
ーラー210である。 (下扉用ローラー212)上記下扉用ローラー212は、図2
2、図23及び図25に示すように、下扉40の向かって
右側の下部の裏面側に固定されているローラー210であ
る。
【0169】(ローラーガイド220)上記ローラーガイ
ド220は、上扉30又は下扉40の開閉方向に沿ってローラ
ー210を案内するとともに支持可能に形成されているも
のである。上記ローラーガイド220は、前記ローラー210
が転がり可能な金属細片からなるものである。そして、
ローラーガイド220の前面側には、下方に向かって僅か
に折り曲げられた折り曲げ部223が形成されている。こ
の折り曲げ部223は、ローラー210をローラーガイド220
の上面に滑らかに導くためのものである。すなわち、上
扉30又は下扉40を閉じる際、先ず、ローラー210が折り
曲げ部223に当接し、その後、ローラー210が折り曲げ部
223の上面を転がりながら、ローラーガイド220本体の上
面まで案内されるものである。
【0170】上記ローラーガイド220は、その取り付け
位置により、以下の二つに分類される。 (1)上扉用ローラーガイド221 (2)下扉用ローラーガイド222 なお、ローラーガイド220は、上記の二つに限定される
ものではない。さらに、前扉3が3つ以上に分割されて
いるような場合は、それに対応する個数、形成するよう
にしても良いものである。
【0171】(上扉用ローラーガイド221)上記上扉用
ローラーガイド221は、上扉用ローラー211を案内するた
めのものであって、本体キャビネット1の開口上部13の
内部に設けてあるものである。 具体的には、図22、
図23及び図25に示すように、上扉用ローラーガイド
221は、本体キャビネット1の内面に、上扉30の開閉方向
に沿って上扉用ローラー211を案内するとともに支持可
能なものである。すなわち、上扉用ローラーガイド221
は、本体キャビネット1の右側の側板16の上下方向略中
央部に、ねじ等の締結部材を介して固定されているもの
である。
【0172】本実施の形態によれば、上扉30の下部に固
定された上扉用ローラー211が、側板16に形成された上
扉用ローラーガイド221の上を転がりながら移動するこ
とができる。このため、上扉30により本体キャビネット
1の開口上部13を開閉する際、上扉30と上扉用ローラー
ガイド221との間の摩擦抵抗を抑えることができ、スム
ーズに上扉30を開方向又は閉方向に移動させることがで
きる。
【0173】また、上扉用ローラーガイド221は、上扉
用ローラー211を案内するとともに支持している。この
ため、上扉用ローラー211を有する上扉30を、上扉用ロ
ーラーガイド221を設けた側板16の上下方向の適正位置
に配置することができる。これにより、上扉用ローラー
211を上扉用ローラーガイド221に載せるだけで、上扉30
の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。
これらにより、上扉30の取付作業や、その後の開閉作業
を確実且つ容易に行うことができる。
【0174】なお、図28に示すように、上扉用ローラ
ーガイド221を、本体キャビネット1の右側の側板16の開
口上部13の内面下部であって、側板16の上下方向略中央
部よりも若干上側に設けてもよい。 (下扉用ローラーガイド222)上記下扉用ローラーガイ
ド222は、下扉用ローラー212を案内するためのものであ
って、本体キャビネット1の開口下部14の内部に設けて
あるものである。 具体的には、図22、図23及び図
26に示すように、下扉用ローラーガイド222は、本体
キャビネット1の開口下部14の向かって右側の側板16の
内面下部に固定されている。そして、下扉用ローラーガ
イド222は、下扉40の開閉方向に沿って下扉用ローラー2
12を案内するとともに支持可能に形成されている。
【0175】本実施の形態によれば、下扉40の下部に固
定された下扉用ローラー212が、本体キャビネット1の内
面に形成された下扉用ローラーガイド222の上を転がり
ながら移動することができる。このため、下扉40により
本体キャビネット1の支持部材12の下側の開口下部14を
開閉する際、下扉40と本体キャビネット1との間の摩擦
抵抗を抑えることができ、スムーズに下扉40を開方向又
は閉方向に移動させることができる。
【0176】また、下扉用ローラーガイド222は、下扉
用ローラー212を案内するとともに支持している。この
ため、下扉用ローラー212を有する下扉40を、下扉用ロ
ーラーガイド222を有する本体キャビネット1の上下方向
の適正位置に配置することができる。これにより、下扉
用ローラー212を下扉用ローラーガイド222に載せるだけ
で、下扉40の上下方向の位置決め作業を終了させること
ができる。
【0177】これらにより、下扉40の取付作業や、その
後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。 (分離型スロットマシンSの交換手順)以上のように構
成された分離型スロットマシンSについて、遊技内容変
更のための台交換は、以下のように行うことができる。
【0178】第一に、交換ユニット2のみを取り替える
ことができる。すなわち、下扉40を解錠してから上扉30
のロックを解除し、上扉30を開いて上方向に持ち上げ係
合部6を外し、枠体21から上扉30を取り外す。しかる
後、固定装置10を外し交換ユニット2を取り出す。そし
て新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付
け、先ほど外した上扉30を取り付けるものである。この
ような交換によれば、スロットマシンの外観をいっさい
変えることなく遊技内容を変更することができる。
【0179】第二に、上扉30及び交換ユニット2のみを
取り替えることができる。すなわち、上記した手順にお
いて、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り
付けたのち、新たな上扉30を取り付けるものである。こ
のとき、交換ユニット2と上扉30が一体に形成されてい
れば、作業効率がなおよいものである。このような交換
によれば、遊技の変更に伴い回転リール23の数が変わっ
たり、表示装置32を変更しても、上扉30の形状を同時に
変えることができる。
【0180】第三に、上扉30、交換ユニット2及び前パ
ネル50のみを取り替えることができる。すなわち、上記
した手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外し、新
たな前パネル50を取り付けるものである。このような交
換によれば、外観上上扉30及び前パネル50が変わること
により、最低限のパーツ交換であたかも全く異なるスロ
ットマシンをホールに配置したような効果が得られる。
【0181】このほか、外観のみを変化させたいときに
は上扉30と前パネル50のみを交換してもよいし、場合に
よっては前パネル50のみを交換することもできる。ま
た、上扉30、下扉40、交換ユニット2のすべてを交換し
ても、遊技に直接関係のない電源ユニット4やホッパー
ユニット5を本体キャビネット1に残して、あたかもスロ
ットマシンを一新したかのような効果が得られる。
【0182】(他の実施の形態)ところで、ローラー及
びローラーガイド221の取付状態を、図27に示すよう
に形成してもよい。すなわち、第三の実施の形態で説明
した分離型スロットマシンSの上扉用ローラーガイド221
の取り付け位置が異なるものである。なお、その他の構
成は、第三の実施の形態と同一であるため、説明を省略
する。
【0183】(上扉用ローラーガイド221)本実施の形
態では、上扉用ローラーガイド221を、交換ユニット2に
形成したものである。具体的には、図27に示すよう
に、本実施の形態に係る上扉用ローラーガイド221は、
交換ユニット2の支持体としての枠体21に、形成されて
いるものである。そして、上扉用ローラーガイド221
は、上扉30の開閉方向に沿って上扉用ローラー211を案
内するとともに支持可能に形成されているものである。
すなわち、上扉用ローラーガイド221は、交換ユニット2
の枠体21の向かって右側下部に固定されているものであ
る。そして、交換ユニット2の枠体21を支持部材12の上
面に載置して固定することにより、上扉用ローラーガイ
ド221も、本体キャビネット1の開口上部13の内部に固定
されるものである。
【0184】本実施の形態によれば、支持体としての枠
体21を有する交換ユニット2を本体キャビネット1内部に
固定した際、上扉30の下部に固定された上扉用ローラー
211が、交換ユニット2の枠体21に設けた上扉用ローラー
ガイド221の上を転がりながら移動することができる。
このため、上扉30により本体キャビネット1の支持部材1
2の上側の開口上部13を開閉する際、上扉30と枠体21と
の間の摩擦抵抗を抑えることができ、スムーズに上扉30
を開方向又は閉方向に移動させることができる。
【0185】また、上扉用ローラーガイド221は、上扉
用ローラー211を案内するとともに支持している。この
ため、上扉用ローラー211を有する上扉30を、上扉用ロ
ーラーガイド221を有する枠体21の上下方向の適正位置
に配置することができる。これにより、上扉用ローラー
211を上扉用ローラーガイド221に載せるだけで、上扉30
の上下方向の位置決め作業を終了させることができる。
【0186】これらにより、上扉30の取付作業や、その
後の開閉作業を確実且つ容易に行うことができる。ま
た、本実施の形態は、上扉用ローラーガイド221を、交
換ユニット2の支持体としての枠体21に直接、固定して
いる。このため、上扉用ローラーガイド221を本体キャ
ビネット1に固定するものと比較して、上扉用ローラー2
11を設けた上扉30と、上扉用ローラーガイド221を設け
た交換ユニット2との上下方向の位置精度を、向上させ
ることができる。これにより、上扉30と、交換ユニット
2内部の回転リール23を有するリールユニット22との位
置精度を、向上させることができ、回転リール23を上扉
30に対して正確な位置に配置することができる。したが
って、分離型スロットマシンSの正面から見て、上扉30
の表示窓31の内部に、回転リール23を予め予定した適正
な位置に正確に配置することができ、回転リール23の位
置が表示窓31からずれることを回避することができる。
【0187】(第四の実施の形態) (図面の説明)図33乃至図42は、本発明の第四の実
施の形態を示すものである。図33及び図34は分離型
スロットマシンを示す分解斜視図、図35及び図36は
ロック機構7を示す断面図、図37はスロットマシンの
外観正面図、図38はホールコンピュータによる解錠管
理の概略図を示す図である。図39は支持部材を示す概
略断面図、図40乃至図42は支持部材の他の例を示す
図である。
【0188】本実施の形態における分離型スロットマシ
ンは、図33に示すように、大きく分けて、正面側に開
口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット
1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キ
ャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本
体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40
とから構成されている。
【0189】(本体キャビネット1)本体キャビネット
1は、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる
正面側に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニッ
ト2を本体ユニット1の開口上部13内に支持するための
支持部材12が設けられている。また、底板15には電源ユ
ニット4及びホッパーユニット5が固定されている。
【0190】ここで、電源ユニット4は、支持部材12の
下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特
に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技
店側が種々の設定を行うためのスイッチ等、店操作部10
0を有している。上記電源ユニット4及びホッパーユニ
ット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換
する必要のないものであり、交換時には設置されたまま
にしておけるようになっているものである。
【0191】また、側板16の正面左側の下部には、前記
下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合
部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を
閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック
機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられてい
る。
【0192】(交換ユニット2)交換ユニット2は、種
々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての
枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及
び基板ユニット24とから形成されている。ここで、リー
ルユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回
転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転
させるための駆動モータを有している。また、前記基板
ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御
するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含
まれている。
【0193】前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上
扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下
方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、枠体
係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉
30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上
下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0194】また、前記枠体21の上面には、交換ユニッ
ト2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位
置させるための支持部材12(係合部143)が設けられて
いるが、これについては後述する。交換ユニット2は、
本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)
と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。
そして、固定装置10により本体キャビネット1内部に固
着される。
【0195】(支持部材12)前記支持部材12は、前記交
換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向
の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持す
るためのものである。本実施の形態においては、支持部
材12は、ガイド手段140となっている。ガイド手段140
は、具体的には、図33に示すように、本体キャビネッ
ト1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、
交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を
有する係合部143とから構成されている。
【0196】前記ガイドレール141は、天板17の下面
に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられてい
る。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けら
れており、前記ガイドレール141のレール上をガイドロ
ーラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部1
43及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能
に形成されている。
【0197】ガイドレール141は、図33及び図39
(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられ
た切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換
ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張
り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立
ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そ
して、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドロ
ーラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設
けられている。
【0198】そして、前記張り出し部148をガイドレー
ル141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部12
4の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行
き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の
下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141
の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦
抵抗を軽減する。
【0199】このように、ガイド手段140は、交換ユニ
ット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納で
き、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働き
によりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交
換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるので
ある。さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイ
ドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、こ
の部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換
ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるもので
ある。
【0200】なお、特に図示しないが、収納時に、ガイ
ドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2
が動かないようにするためのストッパーを設けてもよ
い。ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図39
(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレ
ール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張
り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出
し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出
すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドロ
ーラ142を設ける。
【0201】この場合には、ガイドレール141とガイド
ローラ142との係合により、交換ユニット2が支持され
る。以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニッ
ト2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形
成したものであるが、これとは逆に、図40に示すよう
に、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユ
ニット2にガイドレール141を設けるように形成しても
よい。
【0202】すなわち、図40(A)に示すように、先端
にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付
け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出
させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せる
ことにより、交換ユニット2を支持するようにすること
ができる。また、図40(B)に示すように、交換ユニッ
ト2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141
をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0203】さらに、係合部143を、図41に示すよう
に、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、
下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に
張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換
ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付
け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能
な係合部143、を設けたものである。
【0204】そして、ガイドレール141と交換ユニット
2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147
と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合に
より、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とす
ることができる。このように形成すると、交換ユニット
2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損
しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方か
ら支持することにより、より安定して開口上部13に配置
することができる。
【0205】なお、係合部143は、ガイドローラ142を有
していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺
動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール
141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を
用いて、滑りを良くすることもできる。また、前記係合
部143は、図33に示すように交換ユニット2の上面に
奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニ
ット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あ
るいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さ
らに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニ
ット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0206】(支持部材12の他の形態)ところで、以上
述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140と
して位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手
段170として機能させることもできる。載置手段170は、
図42に示すように、天板17から垂直方向に取り付けら
れた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体
キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支
持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部1
73と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一
体形成されていてもよい。
【0207】図42(A)は、載置部171と吊り下げ部173
を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ
部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成さ
れ、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けら
れている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗
せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前
記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0208】図42(B)は、載置部171と吊り下げ部173
を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げ
て、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部
を載置部171としたものである。なお、特に図示しない
が、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170
を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実
かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができ
る。
【0209】(上扉30)上扉30は、交換ユニット2の枠
体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の
扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側
から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り
部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表
示装置32が設けられているものである。
【0210】ここで、前記飾り部33は、ランプ等により
形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが
点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、
7セグメントLED等により数字を表示するものや、特
に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるい
はCRTなどとしてもよい。さらに、図34に示すよう
に、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な
上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられて
おり、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設け
られている。
【0211】(下扉40)下扉40は、本体キャビネット1
の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であ
り、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック
可能に形成されているものである。下扉40の上部は、ス
ロットマシンを作動させるための操作部41となってお
り、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも
前側に突出するようになっている。また、下部には払い
出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成
されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の
表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0212】前記操作部41としては、下扉40の上面右端
にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットス
イッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイ
ッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッ
チとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのもので
あり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転
リール23の回転を開始及び停止させるためのものであ
る。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであ
り、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロ
ックが解除されるものである。
【0213】さらに、図34に示すように、下扉40の裏
面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを
誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレ
クター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部
の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が
設けられている。また、下扉40の裏面には、前記本体係
合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をお
いて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、
ロック機構7が設けられている。
【0214】(ロック機構7)ここで、特に本発明の要
点となるロック機構7の詳細について、図面に基づき説
明する。ロック機構7は、図35又は図36に示すよう
に、上扉30及び下扉40の裏面側部に設けられた固定部70
及び可動部80、本体キャビネット1及び交換ユニット2
に設けられた突出片90とから構成されている。
【0215】まず、上扉30のロック機構7について、図
35に基づき詳述する。図35は、施錠時のロック機構
7を示すものである。ロック機構7は、上扉30の裏板に
固定された固定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能
に取り付けられた可動部80を有する。固定部70は可動部
80を支持するためのものであり、可動部80は、枠体21に
設けられた突出片90に係合し上扉30と交換ユニット2と
をロックし又はロック解除するためのものである。
【0216】ここで、突出片90は本体キャビネット1に
設けることもできるが、上扉30は交換ユニット2に取り
付けられていることから、交換ユニット2の交換に伴い
上扉30のロック機構7と本体キャビネット1の突出片90
とに微妙なズレが生じることもあり得る。これはロック
部のがたつきの原因となり、このようにがたつきのある
扉は工具などを使用して外部からこじ開けられないとも
限らない。従って、確実にロックされるために、交換ユ
ニット2の枠体21に設けるのが望ましいのである。
【0217】固定部70には、ピン73及びストッパー71が
設けられており、これらで可動部80を支持している。さ
らに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ
72が、可動部80を常に上方向に引き上げるようにはたら
いており、一方可動部80には段部83が設けられ、この段
部がストッパー71に当接して可動部80を係止している。
【0218】そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81b
を有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81b
に突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を
上方向に引っ張っているので、前扉30と交換ユニット2
とがロックされた状態となっているものである。また、
前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除
つまみ82が設けられている。解除つまみ82は、上扉30の
下面よりも下方に突出しており、この解除つまみ82を下
に引っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外
れ、ロックが解除される。なお、解除つまみ82は、下扉
40を開けないと操作できないようになっているが、これ
については後述する。
【0219】さらに、開いた状態の上扉30を閉めるとき
には、係止片81の斜辺81aが突出片90に当接し、さらに
扉を閉める方向に押すと可動部80は徐々に下に下がって
いく。そしてさらに扉を閉める方向に押すと、可動部80
がバネ72により上方向に引っ張られているので、ついに
は突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81bに
嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわ
ち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成され
ているのである。
【0220】以上のように形成されている上扉30と交換
ユニット2は、交換ユニット2を本体キャビネット1に
収納し固定した状態で前扉30を閉めると、本体キャビネ
ット1の開口上部13を塞ぐことができ、同時にロックさ
れて開口上部13を施錠することができる。次に、下扉40
のロック機構7について、図36に基づき詳述する。こ
こで、下扉40のロック機構7の構造は、基本的には上扉
30のものと同様であるので、詳細の重複する部分は説明
を省略し、上扉30と異なる部分の詳細を説明する。
【0221】図36は、施錠時のロック機構7の上部を
示すものである。下扉40のロック機構7は、上扉30のロ
ック機構7の下端にある解除つまみ82が無い代わりに、
鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになってい
る。鍵穴44の内部には、特に図示しないが、所定の鍵を
差し込むと嵌り合う溝を有する解錠用鍵と、解錠用鍵か
ら扉内側に向かって延びる解錠用シャフト45が設けられ
ている。そして、解錠用シャフト45の先端には、突起部
を有する解錠用カム45aが形成されている。一方、可動
部80の上端部は突出片84となっており、この突出片84に
は開口部85が設けられている。さらに、開口部85には、
前記解錠用カム45aの突起が係止されている。この状態
で、本体キャビネット1の側壁16に設けられた突出片90
が係止片81の溝部81bに嵌り込み、下扉40と本体キャビ
ネット1とがロックされている。
【0222】このロックを解除するときは、鍵穴44に所
定の鍵を差し込んで所定方向に回すと、前記解錠用シャ
フト45の先端に設けられた解錠用カム45aが、図27に
おける矢印方向に回転する。このとき、開口部85に係止
されている解錠用カム45aの突起が可動部80を押し下
げ、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが
解除される。
【0223】なお下扉40も、上扉30同様に、扉を閉めれ
ば自動的にロックされるように形成されているものであ
る。 (ロック管理)つぎに、上記構成を有する分離型スロッ
トマシンSのロック管理について、図37を用いて説明
する。図37は、分離型スロットマシンSの外観正面図
であり、図37(A)は前扉3を閉めた状態、図37
(B)は、下扉40を開けた状態をそれぞれ示すものであ
る。
【0224】まず、図37(A)に示すように、閉扉時
において、上扉30のロック機構7の解除つまみ82は、扉
内部に隠れてしまっているので、分離型スロットマシン
Sの外側から操作可能な解錠手段は、鍵穴44のみであ
る。従って、所定の鍵を用いて下扉40を開けることはで
きるが、下扉40が施錠されている状態で上扉30を開ける
ことはできない。
【0225】また、図37(B)に示すように、下扉40
を解錠して開くと、上扉30のロック機構7の解除つまみ
82が操作可能となる。従って、上扉30を解錠するには、
下扉40を開けて、解除つまみ82を引き下げてロックを解
除しなければならない。このように、下扉40の鍵がなけ
れば上扉30を解錠できないので、下扉40の鍵の使用を管
理することにより、基板等の一般人には手を触れられた
くない部品をガードすることができる。ただし、この構
成によれば、下扉40が開いてしまえば上扉30も簡単に解
錠することができる。
【0226】そこで、さらにロック管理を厳重に行う場
合には、下扉40が解錠されても、それだけでは上扉30を
開けることができないように形成することができる。例
えば、上扉30の解除つまみ82を操作するための別の鍵を
設け、この鍵は例えばホールマネージャー等の特定の人
しか取り扱えないように管理するものである。しかし、
この場合は、鍵を複数設けなければならない。
【0227】その他のロック管理として、遊技場の集中
管理システムによるものとすることができる。すなわ
ち、図38に示すように、スロットマシンの上扉30のロ
ック機構7をホールコンピュータの管理下におき、ホー
ルコンピュータにより上扉30の解錠をおこなうものであ
る。具体的には、特に図示しないが、上扉30のロック機
構7を所定の解錠指令によりロック解除可能に形成し、
各スロットマシンのロック機構7をロック解除手段と接
続する。そして、このロック解除手段をホールコンピュ
ータの操作盤により操作し、所定の台の上扉30を解錠で
きるようにしたものである。
【0228】このように形成することにより、たとえ下
扉40が開いていても、上扉30はホールコンピュータでロ
ック解除しないかぎり開けることができず、より厳重に
重要部品をガードすることができる。ちなみに、下扉40
については、内部には電源ユニット4やホッパーユニッ
ト5など、店の従業員が操作する必要が多いものが収納
されているので、外部から解錠可能にしておくほうが好
ましいが、下扉40についてもコンピュータ管理としても
かまわない。
【0229】(第五の実施の形態) (図面の説明)図43乃至図50は、本発明の第六の実
施の形態を示すものである。図43及び図44は、本実
施の形態に係る分離型スロットマシンを示す分解斜視
図、図45及び図46は、上扉30及び下扉40の要部を示
す側面断面図である。図47は支持部材の概略断面図、
図48乃至図50は支持部材の他の例を示す図である。
【0230】(分離型スロットマシン)図43に示すよ
うに、本実施の形態に係る分離型スロットマシンは、大
きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネッ
ト1と、本体キャビネット1の内部に着脱自在に設けられ
る交換ユニット2と、本体キャビネット1の開口部11を開
閉自在に塞ぐ前扉3とから構成されている。
【0231】また、前扉3は、本体キャビネット1の開口
部11のうち上側部分(開口上部13)を開閉自在に塞ぐ上
扉30と、本体キャビネット1の開口部11のうち下側部分
(開口下部14)を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成され
ている。 (本体キャビネット1)本体キャビネット1は、底板15、
側板16、天板17及び裏板18から構成され、正面側には開
口部11を有する筺体である。また、この本体キャビネッ
ト1の天板17には、交換ユニット2を本体ユニット1の
開口上部13内に支持するための支持部材12が設けられて
いる。また、底板15には電源ユニット4及びホッパーユ
ニット5が固定されている。
【0232】ここで、電源ユニット4は、電源装置が内
装されているとともに、遊技店側が種々の設定を行うた
めの店操作部100が設けられている。また、ホッパーユ
ニット5は、投入されたメダルを貯留しておくととも
に、入賞によりメダルを払い出すためのものである。ま
た、電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニ
ット2の交換に際して、必ずしも交換する必要がないた
め、本体キャビネット1に固定したままにすることがで
きるようになっている。
【0233】また、側板16の正面左側の下部には、下扉
40を係合させ、回転自在に支持するための係合部6とし
ての本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設け
られている。更に、本体係合部62の対向側の側板16に
は、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするためのロッ
ク機構7としての突出片90が、上下方向に間隔をおいて
二つ設けられている。
【0234】(交換ユニット2)交換ユニット2は、種々
の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠
体21と、この支持体としての枠体21に固定されたリール
ユニット22と、基板ユニット24とから構成されている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示
した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リ
ール23を回転させるための駆動モータとを有している。
【0235】また、基板ユニット24には、遊技及びスロ
ットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出
を行うための副基板とが含まれている。また、枠体21の
正面左側の縦枠には、上扉30を回転自在に係合するため
の係合部6としての枠体係合部60が、上下方向に間隔を
おいて二つ設けられている。更に、枠体係合部60の対向
側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックする
ためのロック機構7としての突出片90が、上下方向に間
隔をおいて二つ設けられている。
【0236】また、前記枠体21の上面には、交換ユニッ
ト2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位
置させるための支持部材12(係合部143)が設けられて
いるが、これについては後述する。交換ユニット2は、
本体キャビネット1の支持部材12(ガイドレール141)
と係合させ、開口上部13内部に収納されるものである。
そして、固定装置10により本体キャビネット1内部に固
着される。
【0237】(支持部材12)前記支持部材12は、前記交
換ユニット2を収納又は取り出しする際に、奥行き方向
の摺動をガイドするとともに、交換ユニット2を支持す
るためのものである。本実施の形態においては、支持部
材12は、ガイド手段140となっている。ガイド手段140
は、具体的には、図43に示すように、本体キャビネッ
ト1の天板17に設けられた二本のガイドレール141と、
交換ユニット2の上面に設けられたガイドローラ142を
有する係合部143とから構成されている。
【0238】前記ガイドレール141は、天板17の下面
に、奥行き方向にわたって平行して一対設けられてい
る。前記係合部143は、交換ユニット2の上面に設けら
れており、前記ガイドレール141のレール上をガイドロ
ーラ142が摺動可能に形成されているとともに、係合部1
43及びガイドローラ142が、ガイドレール141と係合可能
に形成されている。
【0239】ガイドレール141は、図43及び図47
(A)に示すように、下面に長手方向にわたって設けられ
た切欠部145を有する断面方形の管材であり、一方交換
ユニット2にはガイドレール141の内部に嵌入可能な張
り出し部148及びこの張り出し部148下方に設けられた立
ち上がり部149を有する係合部143が設けられている。そ
して、前記張り出し部148の下面には、複数のガイドロ
ーラ142が、軸方向を左右に、奥行き方向に並列して設
けられている。
【0240】そして、前記張り出し部148をガイドレー
ル141の内部に嵌入すると、立ち上がり部149が切欠部12
4の間に挟まれ、係合部143とガイドレール141との奥行
き方向の摺動が可能になるとともに、張り出し部148の
下面に設けられたガイドローラ142が、ガイドレール141
の内側と接触し、係合部143とガイドレール141との摩擦
抵抗を軽減する。
【0241】このように、ガイド手段140は、交換ユニ
ット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納で
き、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働き
によりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交
換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるので
ある。さらに、交換ユニット2を収納した際には、ガイ
ドレール141に係合部143の張り出し部148が係合し、こ
の部分で交換ユニット2を吊り下げるような形で、交換
ユニット2を支持し、開口上部13内に位置させるもので
ある。
【0242】なお、特に図示しないが、収納時に、ガイ
ドレール141と係合部143とを係止させ、交換ユニット2
が動かないようにするためのストッパーを設けてもよ
い。ここで、ガイドレール141及び係合部143は、図47
(B)に示すように形成してもよい。すなわち、ガイドレ
ール141を、垂下片146とこの垂下片146から横方向に張
り出したレール部147とから構成し、係合部143の張り出
し部148は、立ち上がり部149の上部から横方向に張り出
すように形成し、前記張り出し部148の先端にガイドロ
ーラ142を設ける。
【0243】この場合には、ガイドレール141とガイド
ローラ142との係合により、交換ユニット2が支持され
る。以上は、天板17にガイドレール141を、交換ユニッ
ト2にガイドローラ142及び係合部143を設けるように形
成したものであるが、これとは逆に、図48に示すよう
に、天板17にガイドローラ142及び係合部143を、交換ユ
ニット2にガイドレール141を設けるように形成しても
よい。
【0244】すなわち、図48(A)に示すように、先端
にガイドローラ142を設けた係合部143を天板17に取り付
け、交換ユニット2の側方にガイドレール141を張り出
させ、ガイドレール141をガイドローラ142の上に乗せる
ことにより、交換ユニット2を支持するようにすること
ができる。また、図48(B)に示すように、交換ユニッ
ト2の上面にガイドレール141を設け、ガイドレール141
をガイドローラ142の上に乗せるようにしてもよい。
【0245】さらに、係合部143を、図49に示すよう
に、交換ユニット2の側面に設けてもよい。すなわち、
下端部に、交換ユニット2の内側方向に向かって水平に
張り出すレール部147を有するガイドレール144を、交換
ユニット2を挟んで相対向するように天板17に取り付
け、交換ユニット2には、前記レール部147に係合可能
な係合部143、を設けたものである。
【0246】そして、ガイドレール141と交換ユニット
2の上面に設けた係合部143との係合及び、レール部147
と交換ユニット2の側面に設けた係合部143との係合に
より、交換ユニット2を天板17から吊り下げた状態とす
ることができる。このように形成すると、交換ユニット
2の重量を分散して支持できるので、支持部材12が破損
しにくく、また、交換ユニット2を上面と側面の両方か
ら支持することにより、より安定して開口上部13に配置
することができる。
【0247】なお、係合部143は、ガイドローラ142を有
していなくてもよく、ガイドレール141をスムーズに摺
動可能に形成されていればよい。例えば、ガイドレール
141と係合部143との接触面に、摩擦抵抗の少ない素材を
用いて、滑りを良くすることもできる。また、前記係合
部143は、図43に示すように交換ユニット2の上面に
奥行き方向にわたって連続していてもよいし、交換ユニ
ット2上面の前後端部に一対ずつ二組設けてもよい。あ
るいは、奥行き方向にわたって複数組設けてもよい。さ
らに、交換ユニット2の上面に設けると共に、交換ユニ
ット2の側面に設けるようにしてもよい。
【0248】(支持部材12の他の形態)ところで、以上
述べた実施の形態では、支持部材12をガイド手段140と
して位置づけたものであったが、支持部材12は、載置手
段170として機能させることもできる。載置手段170は、
図50に示すように、天板17から垂直方向に取り付けら
れた吊り下げ部173と、この吊り下げ部173により、本体
キャビネット1の開口部11の略中央部に位置するよう支
持された載置部171とから構成されている。吊り下げ部1
73と載置部171は、別個の部材で形成してもよいし、一
体形成されていてもよい。
【0249】図50(A)は、載置部171と吊り下げ部173
を別個の部材で形成した例である。すなわち、吊り下げ
部173は、例えばアングル材や板材、鋼棒などで形成さ
れ、上端部は天板17の下面にねじ等を用いて取り付けら
れている。そして、載置部171は、交換ユニット2を乗
せることができる板材、方形の枠材などで形成され、前
記吊り下げ部173の下端部に固定されている。
【0250】図50(B)は、載置部171と吊り下げ部173
を一体形成した例である。すなわち、鋼板等を折り曲げ
て、コ字状にし、両端部を吊り下げ部173とし、中間部
を載置部171としたものである。なお、特に図示しない
が、支持部材12として、ガイド手段140及び載置手段170
を双方設けてもよい。このように形成すれば、より確実
かつ安定性よく、交換ユニット2を支持することができ
る。
【0251】(前扉3)前扉3は、本体キャビネット1の
開口部11を開塞自在に塞ぐためのものでありる。この前
扉3を閉めると、分離型スロットマシンの正面構造とな
る。また、この前扉3は、本体キャビネット1の開口部11
のうち上側部分(開口上部13)を開閉自在に塞ぐ上扉30
と、本体キャビネット1の開口部11のうち下側部分(開
口下部14)を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成されてい
る。
【0252】(上扉30)上扉30は、本体キャビネット1
の開口上部13を開閉自在に塞ぐためのものである。この
上扉30は、板状の扉であり、交換ユニット2の枠体21に
回転自在かつロック可能に形成されている。また、この
上扉30のほぼ中央部には、前記回転リール23の図柄を正
面側から見ることができる図柄表示窓31が設けられ、ま
た、この上扉30の周囲には、飾り部33が設けられ、ま
た、この上扉30の正面下部には、種々の表示を行うため
の表示装置32が設けられている。
【0253】ここで、飾り部33は、ランプ等により形成
してもよく、また、入賞の報知その他の演出時にランプ
が点滅するようにしてもよい。また、表示装置32は、7
セグメントLED等により数字を表示するものや、特に
図示しないが、例えば、画像を表示するための液晶画面
あるいはCRTなどとしてもよい。
【0254】また、図44に示すように、上扉30の裏面
には、枠体係合60部に係合可能な係合部6としての上扉
係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられてお
り、また、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が
設けられている。また、図44乃至図46に示すよう
に、上扉30の下扉40側端部には、下扉40の上扉30側端部
の裏面にまで達する隠し部34が設けられている。
【0255】また、上扉30は、主にプラスチックによっ
て形成されているとともに、隠し部34は、金属によって
形成されている。そして、隠し部34の上扉30への固定
は、ビス及び接着剤等を用いて行われている。 (下扉40)下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14
を開閉自在に塞ぐためのものである。この下扉40は、上
扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板1
6に回転自在かつロック可能に形成されている。また、
この下扉40の上面は、閉扉時には、上扉30よりも前側に
突出するように形成されている。また、この下扉40の上
部には、スロットマシンを作動させるための操作部41が
設けられ、また、この下扉40のほぼ中央部には、遊技内
容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれ、
また、この下扉40の下部には、払い出されたメダルを溜
めておくためのメダル受け43が形成されている。
【0256】また、操作部41としては、下扉40の上面右
側には、メダル投入口42が設けられ、また、下扉40の上
面左側には、ベットスイッチが設けられ、また、下扉40
の正面上部には、スタートスイッチ、ストップスイッチ
及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチと
は、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであ
り、また、スタートスイッチとは、回転リール23の回転
を開始させるためのものであり、また、ストップスイッ
チとは、回転リール23の回転を停止させるためのもので
ある。
【0257】また、鍵穴44は、前扉3を解錠するための
ものである。すなわち、この穴に所定の鍵を差し込んで
回すと、下扉40のロックが解除されるのである。更に、
図44に示すように、下扉40の裏面には、前記メダル投
入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正
偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられてい
る。また、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を
出力するためのスピーカ49が設けられている。
【0258】また、下扉40の裏面には、本体係合部62と
係合可能な係合部6としての下扉係合部63が上下方向に
間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向
側には、ロック機構7が設けられている。 (交換ユニット2等の交換)次に、本実施の形態に係る
分離型スロットマシンSにおける、交換ユニット2等の交
換について簡単に説明する。
【0259】第一に、本実施の形態に係る分離型スロッ
トマシンSは、交換ユニット2のみを取り替えることがで
きる。すなわち、下扉40を解錠してから上扉30のロック
を解除し、その後、枠体21から上扉30を取り外す。その
後、固定装置10を外し、本体キャビネット1から交換ユ
ニット2を取り出す。そして、新たな交換ユニット2を本
体キャビネット1に取り付け、先ほど外した上扉30を、
新たな交換ユニット2の枠体21に取り付ける。このよう
な交換によれば、スロットマシンの外観をいっさい変え
ることなく、遊技内容を変更することができる。
【0260】第二に、本実施の形態に係る分離型スロッ
トマシンSは、上扉30及び交換ユニット2の二点のみを取
り替えることができる。すなわち、上記した第一の手順
において、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に
取り付けた後、新たな交換ユニット2の枠体21に、新た
な上扉30を取り付ける。このとき、交換ユニット2と上
扉30とが一体的に形成されていれば、作業効率がなおよ
い。このような交換によれば、遊技の変更に伴い、回転
リール23の数が変わったり、表示装置32を変更しても、
上扉30のデザインを同時に変えることができる。
【0261】第三に、本実施の形態に係る分離型スロッ
トマシンSは、上扉30、交換ユニット2及び前パネル50の
三点のみを取り替えることができる。すなわち、上記し
た第二の手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外
し、そこに新たな前パネル50を取り付ける。このような
交換によれば、前扉30のデザインが変わることにより、
最低限のパーツ交換で、あたかも全く異なるスロットマ
シンをホールに配置したような効果が得られる。
【0262】以上説明したように、本実施の形態に係る
分離型スロットマシンSは、前扉3を上下に二分割して、
上扉30と下扉40とによって構成することにより、交換ユ
ニット2の交換を容易にするとともに、上扉30の下扉40
側端部に、下扉40の上扉30側端部の裏面にまで達する隠
し部34を設けることにより、上扉40と下扉30との間の隙
間をクランク状にし、これにより、上扉30と下扉40との
間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくし
て、主基板等にいたずら等をされにくくしているのであ
る。
【0263】更に、本実施の形態に係る分離型スロット
マシンSは、隠し部34を金属によって形成することによ
り、隠し部34を変形しにくくし、これにより、上扉30と
下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等をより一
層挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をより一
層されにくくしているのである。なお、本実施の形態で
は、上扉30は、主にプラスチックによって形成されると
ともに、隠し部34は、金属によって形成されるとした。
また、隠し部34の上扉30への固定は、ビス及び接着剤等
を用いて行われるとした。すなわち、上扉30と隠し部34
とは別個に形成されるものとした。
【0264】ただ、図46に示すように、上扉30と隠し
部34とは一体的に形成することもできる。具体的には、
例えば、金属材料を用いて、プレス加工等により、上扉
30と隠し部34とを一体的に形成することができる。ま
た、例えば、プラスチック材料を用いて、射出成形等に
より、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することもで
きる。
【0265】そして、上扉30と隠し部34とを一体的に形
成することにより、分離型スロットマシンの製造工程を
減らすことができ、また、隠し部34が上扉30から外れな
いようにすることもできる。また、隠し部34が上扉30か
ら外れなければ、上扉30と下扉40との間の隙間からドラ
イバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることが
でき、これによっても、主基板等にいたずら等をより一
層されにくくすることができるのである。
【0266】また、本実施の形態では、隠し部34を設け
ていることにより、下扉40を閉じた状態において、上扉
30のみを開けようとしても、隠し部34が下扉40の上扉側
端部の裏面に当たって、上扉30のみを開けることはでき
ない。これにより、基板ユニット24等を有する本体キャ
ビネット1の上部を、よりいっそう保護することができ
る。
【0267】(第六の実施の形態) (図面の説明)図51乃至図56は、本発明の第六の実
施の形態を示すものである。図51及び図52は分離型
スロットマシンを示す分解斜視図、図53は交換ユニッ
トと本体キャビネット上部の拡大斜視図、図54はガイ
ドレールとガイドローラの拡大図、図55は交換ユニッ
トの取り付けを示す縦断面図、図56はガイドレールの
側断面図である。
【0268】本実施の形態における分離型スロットマシ
ンは、図51に示すように、大きく分けて、正面側に開
口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1
内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャ
ビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、本体
キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40と
から構成されている。
【0269】(本体キャビネット1)本体キャビネット1
は、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側
に開口する筺体であり、天板17には、交換ユニット2を
本体ユニット1の開口上部13内に支持するための支持部
材12(ガイドレール141)が設けられている。なお、ガ
イドレール141については後述する。また、底板15には
電源ユニット4及びホッパーユニット5が固定されてい
る。
【0270】ここで、電源ユニット4は、特に図示しな
いが電源装置が内装されていると共に、遊技店側が種々
の設定を行うためのスイッチ等、店操作部100を有して
いる。上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交
換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のな
いものであり、交換時には設置されたままにしておける
ようになっているものである。
【0271】また、側板16の正面左側の下部には、前記
下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合
部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を
閉めた際、下扉40をロックするための突出片90(ロック
機構7)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられてい
る。
【0272】そして、裏板18の開口上部13側には、交換
ユニット2の位置決めをするための位置決めピン190が4
個設けられている。位置決めピン190は、後述する交換
ユニット2の背面に設けられた孔27に挿入可能に形成さ
れていて、交換ユニット2がガイドレール141に沿って本
体キャビネット内に収納されたとき、ちょうど前記孔27
に挿入される位置に設けてある。この位置決めピン190
があることにより、交換ユニット2を確実に所定の定位
置に収納することができるものである。
【0273】(交換ユニット2)交換ユニット2は、種々
の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠
体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22及び
基板ユニット24とから形成されている。ここで、リール
ユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転
リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転さ
せるための駆動モータを有している。また、前記基板ユ
ニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御す
るための主基板25と、各種演出を行うための副基板が含
まれている。
【0274】前記枠体21の正面左側の縦枠には、前記上
扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下
方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、枠体
係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉
30をロックするための突出片90(ロック機構7)が、上
下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0275】また、前記枠体21の上面には、交換ユニッ
ト2を本体キャビネット1内部に収納し開口上部13に位
置させるための支持部材12(ガイドローラ142)が設け
られているが、これについては後述する。さらに、枠体
21の背面には、図53及び図55に示すように、前記本
体キャビネット1の裏板18に設けられた4個の位置決め
ピン190を挿入可能な孔27が設けられている。孔27は、
縦長の長孔であり、位置決めピン190が挿入された状態
で、交換ユニット2が上下に僅かだけ移動可能になって
いる。
【0276】交換ユニット2は、本体キャビネット1の
支持部材12(ガイドレール141)と係合させ、開口上部1
3内部に収納されるものである。このとき、位置決めピ
ン190によりガイドされ、好適な定位置に収納される。
そして、固定装置10により本体キャビネット1に固着さ
れる。 (支持部材12)前記支持部材12は、前記交換ユニット2
を収納又は取り出しする際に、奥行き方向の摺動をガイ
ドするとともに、交換ユニット2を支持するためのもの
である。本実施の形態においては、支持部材12は、ガイ
ド手段140となっている。
【0277】ガイド手段140は、具体的には、図53に
示すように、本体キャビネット1の天板17に設けられた
二本のガイドレール141と、交換ユニット2の上面に設
けられたガイドローラ142とから構成されている。前記
ガイドレール141は、天板17の下面に、奥行き方向にわ
たって平行して一対設けられている。また、前記ガイド
ローラ142は、交換ユニット2の上面に、奥行き方向に
わたって設けられた一対のローラ取り付け部材26に、所
定間隔をおいて2個ずつ設けられている。なお、これら
の詳細については後述する。
【0278】(上扉30)上扉30は、交換ユニット2の枠
体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の
扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側
から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り
部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表
示装置32が設けられているものである。
【0279】ここで、前記飾り部33は、ランプ等により
形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが
点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、
7セグメントLED等により数字を表示するものや、特
に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるい
はCRTなどとしてもよい。さらに、図14に示すよう
に、上扉30の裏面には、前記枠体係合60部に係合可能な
上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられて
おり、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設け
られている。
【0280】(下扉40)下扉40は、本体キャビネット1
の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であ
り、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック
可能に形成されているものである。下扉40の上部は、ス
ロットマシンを作動させるための操作部41となってお
り、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも
前側に突出するようになっている。また、下部には払い
出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成
されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の
表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0281】前記操作部41としては、下扉40の上面右端
にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットス
イッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイ
ッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッ
チとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのもので
あり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転
リール23の回転を開始及び停止させるためのものであ
る。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであ
り、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロ
ックが解除されるものである。
【0282】さらに、図14に示すように、下扉40の裏
面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを
誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレ
クター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部
の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が
設けられている。また、下扉40の裏面には、前記本体係
合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をお
いて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、
ロック機構7が設けられている。
【0283】以下に、特に本実施の形態の要点となる部
分について、図面に基づき詳細に説明する。 (ガイド手段140)ガイド手段140は、本体キャビネット
1に取り付けられたガイドレール141と、交換ユニット
2に取り付けられたガイドローラ142とからなる。
【0284】ガイドレール141は、図53に示すよう
に、断面略鉤型のアングル部材であり、正面側から背面
側に行くに従って天板17からの垂直方向の長さが長くな
る垂下片141aの先端に、レール部141bを形成してある。
すなわち、図55に示すように、側面から見ると、レー
ル部141bが奥行き方向に向かって傾斜するようになって
いるものである。また、レール部141bの反垂下片側に
は、立ち上がり片が形成されていて、ガイドローラ142
をレール部141bに乗せて摺動させる際、レール部141bか
ら外れてしまうのを防ぐようになっている。そして、一
対のガイドレール141のレール部141bが相対向するよう
に、天板17の底面に取り付けられる。
【0285】さらに、レール部141bの奥側には、係止部
300が形成されている。係止部300は、図56に示すよう
に、正面側に形成した凸部301と、凸部301に連続して形
成した凹部302とからなる。そして、凹部302は、交換ユ
ニット2が開口上部13内の定位置に収納された際、ガイ
ドローラ142がちょうど嵌り込む位置に形成されてい
る。
【0286】一方、ガイドローラ142は、交換ユニット
2の上面に、奥行き方向にわたって設けられた一対のロ
ーラ取り付け部材26に、所定間隔をおいて2個ずつ設け
られている。そしてガイドローラ142は、図54に示す
ように、前記ローラ取り付け部材26から横方向に張り出
して取り付けられており、前記ガイドレール141のレー
ル部141b上を走行可能に形成されているとともに、垂下
片141aと立ち上がり片との間に嵌り込み、ガイドレール
141と係合可能に形成されている。
【0287】(交換ユニット2等の交換)次に、本実施
の形態に係る分離型スロットマシンSにおける、交換ユ
ニット2の交換について説明する。本体キャビネット1
に交換ユニット2を取り付ける場合には、交換ユニット
2のガイドローラ142を、本体キャビネット1のガイド
レール141に正面側から引っ掛けるようにして、交換ユ
ニット2を開口上部13に入れる。すると、ガイドレール
141は奥行き方向に向かって下向きに傾斜しているの
で、交換ユニット2は自重で開口上部13内に入り込む。
【0288】そして、背面側のガイドローラ142がレー
ル部141bに形成された係止部300の凸部301まで到達する
と、交換ユニット2は一時停止する。このとき、本体キ
ャビネット1の裏板18に突設されている位置決めピン19
0が、交換ユニット2の背面の孔27に挿入される。この
状態で交換ユニット2を正面側から押し込めば、ガイド
ローラ142は前記凸部301を乗り越えて、凹部302に嵌り
込む(図56参照)。このとき、孔27は縦長に形成され
ているので、ガイドローラ142が凸部301を乗り越えると
きに位置決めピン190とぶつかることはなく、交換ユニ
ット2は位置決めピン190により上下方向にガイドされ
ながら、定位置に停止する。
【0289】このようにして本体キャビネット1内に収
納された交換ユニット2を、固定装置10にて固定すれば
よい。本体キャビネット1から交換ユニット2を取り外
す場合には、固定装置10を解除して、交換ユニット2を
手前に引っ張る。すると、ガイドローラ142が凸部301を
乗り越えて、交換ユニット2は手前に引き出される。ガ
イドローラ142とガイドレール141との間の摩擦抵抗は少
ないので、ガイドレール141の上向き傾斜を引っ張り上
げるときでも、それほど力を加える必要なく、交換ユニ
ット2を取り出すことができる。
【0290】このように、ガイド手段140は、交換ユニ
ット2を収納する際には奥行き方向に真っ直ぐ収納で
き、収納又は取り出す際には、ガイドローラ142の働き
によりスムーズに動かすことができ、また少しの力で交
換ユニット2を押し込み又は引き出すことが出きるので
ある。さらに、本実施の形態によれば、ガイドローラ14
2が下り傾斜のガイドレール141を走行することにより交
換ユニット2を自重で本体キャビネット1内に収納させ
ることができ、また係止部300があることにより、交換
ユニット2が勢いよく裏板18に衝突することもなく、固
定装置10にて固定する際も、ガイドローラ142が凹部302
に係止されているので、安全かつ安定的な作業を行うこ
とができる。そして、位置決めピン190を設けたことに
より、交換ユニット2を好適な定位置に誘導することが
でき、確実な作業を行うことができるものである。
【0291】(他の実施の形態)以上、本発明の実施の
形態として、第一の実施の形態から第六の実施の形態に
分けて述べてきたが、分離型スロットマシンSとして
は、上記したすべての実施の形態に記載した構成を備え
ているものであってもよく、上記実施の形態のうち、い
ずれかの実施の形態に記載した構成を備えているもので
あってもよい。さらには、上記実施の形態のうち、いず
れかの実施の形態に記載した構成を複数組み合わせて有
しているものであってもよい。
【0292】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明によれば、分離型スロットマシンのうち遊技
を担当する部分のみを交換可能とし、交換の必要のない
部分はそのまま残しておくことができる。従って、省資
源、リサイクルに貢献でき、一部交換で済むことから交
換作業の効率がよく機能的であるとともに、交換費用が
かからず経済性にも優れた分離型スロットマシンを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、分離型ス
ロットマシンの分解斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、分離型ス
ロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図で
ある。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、上扉と交
換ユニットの係合部部分の詳細を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、上扉と交
換ユニットの係合部部分の詳細を示す斜視図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、ロック機
構の概略を示す断面図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、前パネル
の下扉への取り付けを示す斜視図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態であって、前パネル
の取り付け状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態であって、分離型ス
ロットマシンの他の例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態であって、支持部材
を示す概略図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態であって、支持部
材の他の例を示す概略図である。
【図11】本発明の第一の実施の形態であって、支持部
材の他の例を示す概略図である。
【図12】本発明の第一の実施の形態であって、支持部
材の他の例を示す概略図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの分解斜視図である。
【図14】本発明の第二の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの本体から前扉を外した分解斜視図であ
る。
【図15】本発明の第二の実施の形態であって、側面ロ
ック手段の固定装置を示す外観斜視図である。
【図16】本発明の第二の実施の形態であって、側面ロ
ック手段を示す概略平面図である。
【図17】本発明の第二の実施の形態であって、背面ロ
ック手段を示す概略斜視図である。
【図18】本発明の第二の実施の形態であって、背面ロ
ック手段を示す概略斜視図である。
【図19】本発明の第二の実施の形態であって、支持部
材を示す概略図である。
【図20】本発明の第二の実施の形態であって、支持部
材の他の例を示す概略図である。
【図21】本発明の第二の実施の形態であって、支持部
材の他の例を示す概略図である。
【図22】本発明の第三の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの分解斜視図である。
【図23】本発明の第三の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの本体から前扉を外した分解斜視図であ
る。
【図24】本発明の第三の実施の形態であって、上扉と
交換ユニットとの係合部分の概略斜視図を示す概略斜視
図である。
【図25】本発明の第三の実施の形態であって、上扉用
ローラー及び上扉用ローラーガイドの取付状態の概略側
面図である。
【図26】本発明の第三の実施の形態であって、下扉用
ローラー及び下扉用ローラーガイドの取付状態の概略側
面図である。
【図27】本発明の第三の実施の形態であって、上扉用
ローラー及び上扉用ローラーガイドの取付状態の他の例
を示す概略側面図である。
【図28】本発明の第三の実施の形態であって、上扉用
ローラー及び上扉用ローラーガイドの取付状態の他の例
を示す概略側面図である。
【図29】本発明の第三の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図30】本発明の第三の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図31】本発明の第三の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図32】本発明の第三の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図33】本発明の第四の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの分解斜視図である。
【図34】本発明の第四の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図
である。
【図35】本発明の第四の実施の形態であって、上扉の
ロック機構の概略を示す断面図である。
【図36】本発明の第四の実施の形態であって、下扉の
ロック機構の概略を示す断面図である。
【図37】本発明の第四の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの外観正面図である。
【図38】本発明の第四の実施の形態であって、コンピ
ュータによるロック管理システムの概略を示す図であ
る。
【図39】本発明の第四の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図40】本発明の第四の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図41】本発明の第四の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図42】本発明の第四の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図43】本発明の第五の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの分解斜視図である。
【図44】本発明の第五の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図
である。
【図45】本発明の第五の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図
である。
【図46】本発明の第五の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの上扉及び下扉の要部についての他の例
を示す側面断面図である。
【図47】本発明の第五の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図48】本発明の第五の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図49】本発明の第五の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図50】本発明の第五の実施の形態であって、支持部
材の他の形態を示す概略図である。
【図51】本発明の第六の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの分解斜視図である。
【図52】本発明の第六の実施の形態であって、分離型
スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図
である。
【図53】本発明の第六の実施の形態であって、交換ユ
ニットと本体キャビネット上部の拡大図である。
【図54】本発明の第六の実施の形態であって、ガイド
レールとガイドローラを示す正面断面図である。
【図55】本発明の第六の実施の形態であって、交換ユ
ニットと本体キャビネットの取り付けを示す断面図であ
る。
【図56】本発明の第六の実施の形態であって、ガイド
レールとガイドローラを示す側断面図である。
【符号の説明】
S 分離型スロットマシン 1 本体キャビ
ネット 2 交換ユニット 3 前扉 4 電源ユニット 5 ホッパーユ
ニット 6 係合部 7 ロック機構 10 固定装置 11 開口部 12 支持部材 13 開口上部 14 開口下部 15 底板 16 側板 17 天板 18 裏板 21 支持体としての枠体 22 リールユニ
ット 23 回転リール 24 基板ユニッ
ト 25 主基板 26 ローラ取り
付け部材 27 孔 30 上扉 31 表示窓 32 表示装置 33 飾り部 34 隠し部 40 下扉 41 操作部 42 メダル投入口 43 メダル受け 44 鍵穴 45 解錠用シャ
フト 45a 解錠用カム 46 上枠 47 下枠 46a 孔 47a 切欠部 48 メダルセレクター 49 スピーカ 50 前パネル 51 凸部 52 鉤部 60 枠体係合部 61 上扉係合部 62 本体係合部 63 下扉係合部 65 張り出し部 66 張り出し部 67 ピン 68 ピン穴 70 固定部 71 ストッパー 72 ばね 73 ピン 80 可動部 81 係止片 81a 斜辺 81b 溝部 82 解除つまみ 83 段部 84 突出片 85 開口部 90 突出片 100 店操作部 101 開口孔部 102 突起部 104 ピン 106 長孔 107 ケース 108 レバー 110 ガイド孔 111 嵌合孔 120 ロック手段 121 側面ロック
手段 122 背面ロック手段 130 フック部 131 先端側ピン 132 摺動レバー 133 ピン連結部 134 スライド棒 135 ばね 136 回転軸 137 スライド溝 138 基端側ピン 139 ピン移動体 140 ガイド手段 141 ガイドレー
ル 141a垂下片 141bレール部 142 ガイドローラ 143 係合部 144 ガイドレール 145 切欠溝 146 垂下片 147 レール部 148 張り出し部 149 立設片 150 支持部材 151 板材 152 取り付けレール 160 凸部 161 取り付け突
起 170 載置手段 171 載置部 173 吊り下げ部 180 固定装置 190 位置決めピ
ン 200 電源スイッチ 210 ローラー 211 上扉用ローラー 212 下扉用ロー
ラー 220 ローラーガイド 221 上扉用ロー
ラーガイド 222 下扉用ローラーガイド 223 折り曲げ部 230 設定変更スイッチ 300 係止部 301 凸部 302 凹部 400 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉坂 美紀 東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式 会社オリンピア内 (72)発明者 桜井 隆博 東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式 会社オリンピア内 (72)発明者 小山 浩史 東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式 会社オリンピア内 (72)発明者 藤井 伸生 東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式 会社オリンピア内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と、底板を左右から挟んで相対向す
    る二枚の側板と、側板を挟んで底板と相対向する天板
    と、底板、側板、天板により形成された方形を背面側か
    ら塞ぐ裏板とを有する筺形の本体キャビネットと、 この本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉
    と、 複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リール
    を回転させるための駆動モータを有するリールユニット
    と、 前記回転リールの作動を制御するための主基板とを少な
    くとも有し、 支持体に少なくとも前記リールユニット及び主基板を設
    置した交換ユニットを、前記本体キャビネット内部に着
    脱自在に形成した分離型スロットマシンであって、 前記交換ユニットは、前記天板に取り付けられた支持部
    材により、本体キャビネットの開口部内に支持されてい
    ることを特徴とする分離型スロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、少なくとも前記天板に
    取り付けられたガイド手段であることを特徴とする請求
    項1記載の分離型スロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、前記天板の下面に奥
    行き方向にわたって設けたガイドレールと、前記交換ユ
    ニットの上面に設けた前記ガイドレールを走行可能なガ
    イドローラとし、 前記ガイドレールは、正面側から奥行き方向に向かい下
    向きに傾斜するレール部を有していることを特徴とする
    請求項2記載の分離型スロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレールに、前記ガイドローラ
    を係止するための係止部を設けたことを特徴とする請求
    項3記載の分離型スロットマシン。
  5. 【請求項5】前記本体キャビネットの裏板に位置決めピ
    ンを設け、前記交換ユニットの背面には前記位置決めピ
    ンを挿入可能な孔を設けたことを特徴とする請求項3又
    は4記載の分離型スロットマシン。
  6. 【請求項6】 前記支持部材は、前記交換ユニットを載
    置可能に形成した載置手段であることを特徴とする請求
    項1記載の分離型スロットマシン。
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JP2011030652A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Sansei R&D:Kk 遊技機
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