JP3760747B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP3760747B2
JP3760747B2 JP2000286757A JP2000286757A JP3760747B2 JP 3760747 B2 JP3760747 B2 JP 3760747B2 JP 2000286757 A JP2000286757 A JP 2000286757A JP 2000286757 A JP2000286757 A JP 2000286757A JP 3760747 B2 JP3760747 B2 JP 3760747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
outside air
fan
detected
pseudo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000286757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002089926A (ja
Inventor
智治 丹蔵
徹 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2000286757A priority Critical patent/JP3760747B2/ja
Publication of JP2002089926A publication Critical patent/JP2002089926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3760747B2 publication Critical patent/JP3760747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ヒートポンプ式空気調和機においては、外気温度に基づいて、自動運転時の運転モードの決定や、冷媒量不足(ガス欠)の検出等が行われ、また、外気温度を室内機に表示するような機能が付加されるようになっている。このように外気温度は空気調和機の制御上、重要なパラメータであり、従って、外気温度を正確に検出することは重要なことである。そして、室外機に温度センサ(温度検出サーミスタ)を付設し、この温度センサにて検出した温度を外気温度として各種の制御に利用している。さらに、近年では、この種の空気調和機において、加湿手段を設けたものもあり、この加湿手段による加湿運転時においても正確な外気温度検出を必要としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、暖房運転や冷房運転が行われており、室外機のファンが回転駆動している際には、このファン回転によって、室外機近傍において、風の流れが発生して、この室外機に付設されている温度センサが検出した温度は、実際の外気の温度とのあまり差がなく、この検出温度に基づいて加湿制御を行っても、比較的精度の高いものとなる。しかしながら、ファンの回転数が低下したり、ファンの回転が停止したりすれば、温度センサ近傍において、日射の影響等による急激な温度変化が生じ、このため、温度センサにて検出された温度は、実際の外気の温度に対して大きな差が生じることがある。このため、室外機のファンが停止している加湿単独運転時等において、この温度センサにて検出された温度を外気温度として加湿制御を行えば、最適な状態での運転ができない。
【0004】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、実際の外気温度を的確に把握して最適な加湿運転を行うことが可能な空気調和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の空気調和機は、加湿手段5と、ファン9と外気温度検出用の温度センサ6とを有する室外機1とを備えた空気調和機において、上記室外機1のファン9の回転数を検出する回転数検出手段10と、疑似温度を出力する外気温度出力手段7とを設け、上記回転数検出手段10にて検出された回転数が基準値以下となると共に、上記加湿手段5による加湿運転が行われているときに、そのときの上記温度センサ6の検出温度を疑似温度として出力すべく構成して成り、さらに、疑似温度を出力してからの時間をカウントするタイマ手段12を設け、このタイマ手段12によるカウント開始から所定時間経過後に、上記ファン9を上記基準値を超える回転数で回転させ、この回転中は上記温度センサ6にて検出する現在の温度を外気温度とすることを特徴としている。
【0006】
上記請求項1の空気調和機では、外気温度出力手段7の疑似温度は、室外機1のファン9が基準値以下の回転となる直前の基準値を超えた回転数で回転しているときの温度センサ6の検知温度であり、ファン9によって、風の流れが十分に発生している状態の検出温度である。すなわち、この疑似温度は、現在の実際の外気温度とあまり差が無く、この疑似温度を外気温度として、加湿手段5による加湿運転のための制御用データに使用すれば、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。
【0008】
また、上記請求項の空気調和機では、疑似温度を出力してから所定時間が経過するまでは、この疑似温度を外気温度とすることができる。また、所定時間が経過すれば、ファン9を基準値を超える回転数で回転させ、これによって、風の流れを発生させ、温度センサ6にて検出される温度を、実際の外気温度とがあまり差がない状態とすることができる。すなわち、疑似温度を設定したときから長時間経過すれば、この疑似温度が実際の外気温度と大きく差が生じるおそれがあり、このため、所定時間が経過すれば、ファン9を基準値を超える回転数で回転させることによって、実際の外気温度と近似する現在の検出温度を使用して加湿運転を行うようにしている。
【0009】
請求項の空気調和機は、加湿手段5と、ファン9と外気温度検出用の温度センサ6とを有する室外機1とを備えた空気調和機において、上記室外機1のファン9の回転数を検出する回転数検出手段10と、疑似温度を出力する外気温度出力手段7とを設け、上記回転数検出手段10にて検出された回転数が基準値以下となると共に、上記加湿手段5による加湿運転が行われているときに、そのときの上記温度センサ6の検出温度を疑似温度として出力すべく構成して成り、さらに、外気温度出力手段7の疑似温度と上記温度センサ6による現在の検出温度とを比較する比較手段13を設け、この疑似温度と検出温度との差が、所定値より大きいときに、上記ファン9を上記基準値を超える回転数で回転させ、この回転中は上記温度センサ6にて検出する現在の温度を外気温度とすることを特徴としている。
【0010】
上記請求項の空気調和機では、外気温度出力手段7の疑似温度は、室外機1のファン9が基準値以下の回転となる直前の基準値を超えた回転数で回転しているときの温度センサ6の検知温度であり、ファン9によって、風の流れが十分に発生している状態の検出温度である。すなわち、この疑似温度は、現在の実際の外気温度とあまり差が無く、この疑似温度を外気温度として、加湿手段5による加湿運転のための制御用データに使用すれば、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。また、この空気調和機では、疑似温度と、現在の検出温度との差が所定値より大きいときに、ファン9を回転させることによって、風の流れを発生させ、温度センサ6にて検出される温度を、実際の外気温度とがあまり差がない状態とすることができる。すなわち、疑似温度と、現在の検出温度との差が所定値より大きくなって、この疑似温度が実際の外気温度と近似しないおそれが生じる際に、ファン9を基準値を超える回転数で回転させ、実際の外気温度とあまり差がない検出温度を外気温度とすることができる。また、疑似温度と、現在の検出温度との差が所定値より小さいときには、この疑似温度をそのまま現在の外気温度とすることができる。
【0011】
請求項の空気調和機は、加湿手段5と、ファン9と外気温度検出用の温度センサ6とを有する室外機1とを備えた空気調和機において、上記室外機1のファン9の回転数を検出する回転数検出手段10と、疑似温度を出力する外気温度出力手段7とを設け、上記回転数検出手段10にて検出された回転数が基準値以下となると共に、上記加湿手段5による加湿運転が行われているときに、そのときの上記温度センサ6の検出温度を疑似温度として出力すべく構成して成り、さらに、上記加湿手段5による加湿単独運転が開始されたきに、上記室外機1のファン9を基準値を超える回転数で回転駆動させることを特徴としている。
【0012】
上記請求項の空気調和機では、外気温度出力手段7の疑似温度は、室外機1のファン9が基準値以下の回転となる直前の基準値を超えた回転数で回転しているときの温度センサ6の検知温度であり、ファン9によって、風の流れが十分に発生している状態の検出温度である。すなわち、この疑似温度は、現在の実際の外気温度とあまり差が無く、この疑似温度を外気温度として、加湿手段5による加湿運転のための制御用データに使用すれば、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。また、この空気調和機では、暖房加湿運転から加湿単独運転に切換わったような場合、あるいは加湿単独運転が新たに開始したような場合、加湿単独運転中に、室外機1のファン9を回転駆動させることになり、風の流れを発生させて、温度センサ6にて検出する温度を、実際の外気温度とをあまり差がないように設定することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の空気調和機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は空気調和機の簡略ブロック図であり、図2はこの空気調和機の室外機の簡略背面図を示す。この空気調和機は、図示省略の室内機と、室外機1とを備え、室内機は、そのケーシングに熱交換器とファン等が内装され、室外機1は、そのケーシング2に熱交換器と圧縮機とファン9等が内装され、この室内機と室外機1とは、冷媒等の熱交換媒体を相互に循環等すべく、連結されている。
【0014】
また、この空気調和機は、図1に示すように、加湿運転するための加湿手段5と、外気温度を検出する温度センサ6と、この温度センサ6にて検出したデータが入力される外気温度出力手段7と、この外気温度出力手段7のデータが入力させる制御手段8と、上記室外機1のファン9の回転数を検出する回転数検出手段10等を備える。
【0015】
加湿手段5は、例えば、上記室外機1に設けられ、湿分を付与した室外の空気を室内機を経由させて室内に送り込むものであるが、この他、超音波加湿器、電熱式加湿器、遠心式加湿器等の種々の加湿器を使用するこができる。また、制御手段8は、この空気調和機の全体の制御を行うCPU等からなる。
【0016】
温度センサ6は、図2に示すように、室外機1のケーシング2の背面に取付けられた温度検出サーミスタからなる。また、ファン9が回転駆動している場合においては、このケーシング2の周辺の空気が矢印のように、ケーシング2の背面中央部に流れ込む「風の流れ」が生じ、この温度センサ6近傍の空気も流れている。これによって、温度センサ6は、日射の影響を受けることなく、その検出温度が実際の外気温度にきわめて近い温度となる。
【0017】
また、外気温度出力手段7は、温度センサ6にて検出された温度を、外気温度として制御手段8に入力するものであって、現在の検出温度と、疑似温度とを出力することができる。ここで、疑似温度とは、加湿手段5による加湿運転が行われている際に、上記回転数検出手段10にて検出された回転数が基準値以下となったときの温度センサ6の検出温度をいう。また、基準値は、この値を超えてファン9が回転した場合に、図2に示す矢印のような「風の流れ」が十分発生する値であって、この基準値以下では、十分な「風の流れ」が生じていないおそれがあり、この状態での温度センサ6の検出温度は、実際の外気温度に対して大きな差が生じる可能性があるものである。また、回転数が基準値以下か否かは、図1に示すように、比較手段11にて判断される。すなわち、回転数検出手段10にて検出された回転数が、比較手段11に入力され、ここで、予め設定入力された基準値と、検出された回転数とが比較され、基準値以下ならば、外気温度出力手段7が、疑似温度を外気温度として制御手段8に出力し、基準値を超えているならば、現在の検出温度を外気温度として制御手段8に出力する。そして、制御手段8では、この入力される外気温度に基づいて、加湿運転条件を決定しこれによって加湿手段5による加湿運転を行う。
【0018】
このため、加湿運転中においては、ファン9の回転数が基準値以下となった場合(もちろんファン9が回転停止となった場合も含む)に、このときの検出温度(つまり、実際の外気温度と差がない温度)を疑似温度とし、この温度に基づいて加湿運転を行うことになり、また、ファン9の回転数が基準値を超えれば、温度検出センサ6の現在の検出温度に基づいて加湿運転を行うことになる。すなわち、加湿運転中においては、常に実際の外気温度と差がない温度を外気温度として、加湿手段5を制御することができ、好適な加湿運転を行うことが可能となる。
【0019】
次に、図3は他の実施の形態を示し、この場合、タイマ手段12を設けている。すなわち、このタイマ手段12は、外気温度出力手段7が疑似温度を出力してからの時間をカウントするものであって、カウント開始から所定時間(例えば、30分位)経過後に、制御手段8が室外機1のファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させる。なお、他の構成は、図1の上記実施の形態と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0020】
この場合、加湿運転中においては、図1の上記実施の形態と同様、ファン9の回転数が基準値以下となった場合に、この基準値以下となったときの検出温度を疑似温度とし、この温度に基づいて加湿運転を行うことになるが、この疑似温度に基づく加湿運転開始から所定時間経過すれば、ファン9が基準値を超える回転数で回転するので、温度センサ6による現在の検出温度が実際の外気温度に近似する値となり、この検出温度に基づいて加湿運転を行うことができる。すなわち、疑似温度を設定したときから長時間経過すれば、この疑似温度が実際の外気温度と大きく差が生じるおそれがあり、このため、所定時間が経過すれば、ファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させることによって、実際の外気温度と近似する現在の検出温度を使用して加湿運転を行うようにしているものであって、加湿手段5は最適な加湿運転を行うことが可能となる。
【0021】
また、図4は別の実施の形態を示し、この場合、比較手段13を設けている。すなわち、この比較手段13は、疑似温度と、温度センサ6による現在の検出温度と比較するものであって、この疑似温度と検出温度との差が、所定値より大いときに、制御手段8が室外機1のファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させる。所定値とは、この値より小さい場合では、上記疑似温度が実際の外気温度と大きな差がない範囲を示し、この値より大ければ、経時的に変化する実際の外気温度と、この疑似温度とに大きな差が生じているおそれがあることを示す値である。また、この際の検出温度は、この空気調和機の空調運転中における熱交換影響を考慮して補正した値を含むものとする。なお、他の構成は、図1の上記実施の形態と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0022】
この場合も、図1の上記実施の形態と同様、ファン9の回転数が基準値以下となった場合に、この基準値以下となったときの検出温度を疑似温度とし、この温度に基づいて加湿運転を行うことになるが、疑似温度と検出温度との差が所定値より大きくなって、この疑似温度が実際の外気温度と近似しないおそれが生じた際に、ファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させるものである。これによって、外気温度出力手段7は、温度センサ6の現在の検出温度(実際の外気温度と近似する温度)を外気温度として出力することができ、加湿手段5は、最適な加湿運転を行うことが可能となる。
【0023】
さらに、図5はさらに別の実施の形態を示し、この場合、タイマ手段12と比較手段13とが設けられている。すなわち、疑似温度に基づく加湿運転開始から所定時間経過したか否かの判断と、疑似温度と検出温度との差が所定値より大きくなったか否かの判断とを行い、所定時間経過が経過していないにも係わらず、疑似温度と検出温度との差が所定値より大きくなった場合は、ファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させ、また、疑似温度と検出温度との差が所定値より大きくなっていないにも係わらず、所定時間経過が経過すれば、ファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させ、その後は、温度センサ6の現在の検出温度を外気温度とするものである。なお、他の構成は、図1の上記実施の形態と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0024】
すなわち、この実施の形態では、加湿運転中において、ファン9を基準値を超える回転数で回転させる条件として、疑似温度に基づく加湿運転開始から所定時間が経過すること、疑似温度と検出温度との差が所定値より大きくなることの2条件とし、このどちらかの条件が成立した場合に、ファン9を基準値を超えた回転数で一定時間回転さるものである。これによって、加湿手段5は、より最適な加湿運転を行うことが可能となる。
【0025】
次に、図6は制御タイミングチャート図を示す。この場合、圧縮機が駆動していると共に、加湿手段5による加湿運転が行われている暖房加湿運転中に、ある時点T0 において、圧縮機が停止して加湿単独運転に切換わったことを示し、切換われば、外ファン(室外機1のファン9)が僅かに遅延して、回転を継続する。そして、この切換わった時点TO からは別途設けられる他のカウント手段にてカウントが開始され、外ファン9の遅延運転が終了した後、カウントが終了するまでは、基準値を超える回転数(この場合、「RKAS」で示し、例えば、400rpmである)で回転を継続する。そして、このカウントが開始されてから一定時間が経過すれば、つまりT1 の時点でファン9の回転を停止する。このTO からT1 までの時間(例えば、2分〜3分位)を、図6においては、「TRKAS」と表している。このTO からT1 までの間は、温度センサ6の現在の検出温度を外気温度として出力する「更新」状態である。そして、この時点T1 からはこの状態となったときの検出温度を疑似温度して外気温度出力手段7が出力する。この状態を「保持」というものとする。この際、疑似温度と検出温度とを比較すると共に、この疑似温度に基づく加湿運転開始(つまり、時点T1 )から所定時間経過したか否かの判断を行い、疑似温度と検出温度との差が所定値よりも大きくなるか、又は所定時間経過するまでの間は、ファン9を停止させる。この図6では、比較中(判定中)にTDOAKEEP時間(タイマ手段12による保持カウント時間)が経過し、この時点T2 でファン9を基準値以上(つまり、RKAS)で回転させると共に、「更新」状態としている。その後は、この時点T2 からカウントが開始され、一定時間「TRKAS」が経過した時点T3 で、ファン9を停止すると共に、「保持」カウント中状態としている。
【0026】
また、この図6では、この「TDOAKEEP」中に、ある時点T4 においてこの空気調和機の加湿運転が停止された状態を示し、その後、ある時点T5 から加湿単独運転が再び開始され、一定時間「TRKAS」が経過した時点T6 まで、ファン9の「RKAS」での回転と「更新」が続き、一定時間が経過した時点T6 においてファン9が停止すると共に、「保持」が行われ、その途中、T7 で空気調和機の加湿運転が停止されていることを示している。なお、この図6において、「RFAN」はファン9の回転数の基準値を示し、「RH」は空調運転中のファン9の正規の回転数を示している。
【0027】
この制御タイミングチャート図で示すように、この空気調和機は、加湿運転中において、実際の外気温度に近似した温度を使用して、加湿運転制御を行うことができ、室内を常時最適な加湿状態に維持すること可能である。
【0028】
以上のように、暖房加湿運転から加湿単独運転に切換わる場合のみならず、停止状態から加湿単独運転が開始された場合にも、ファン9を基準値を超える回転数で一定時間回転させるようにしている。すなわち、ファン9の回転によって、「風の流れ」を発生させ、この加湿運転中において、温度センサ6にて検出される温度を実際の外気温度に近似させることが可能としている。このため、この検出温度を外気温度として、加湿手段5の制御を行うことができ、最適な加湿運転を行うことが可能となる。このような制御を行う場合には、外気温度出力手段7、回転数検出手段10、タイマ手段12、及び比較手段13等を必要とせず、空気調和機の制御が簡単なものとなって、空気調和機全体の簡略化を図ることが可能となる。
【0029】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。すなわち、基準値としては、この値を超えてファン9が回転した場合に、図2に示す矢印のような「風の流れ」が十分発生し、この値以下では、十分な「風の流れ」が生じることがない範囲内での変更が可能である。また、タイマ手段12にてカウントする所定時間としても、この時間内であれば、疑似温度が現在の外気温度として十分信頼することができ、この時間を超えれば、信用できないおそれが生じるという範囲内での変更が可能である。さらに、疑似温度と検出温度との差を比較する所定値としても、この値より小さいときに、疑似温度が現在の外気温度として十分信頼することができ、この値を超えれば、信用できないおそれが生じるという範囲内での変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の空気調和機によれば、疑似温度は実際の外気温度とあまり差が無く、この疑似温度を外気温度として、加湿手段による加湿運転のための制御用データに使用すれば、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。
【0031】
しかも、請求項の空気調和機によれば、所定時間が経過すれば、ファンを基準値を超える回転数で回転させることによって、実際の外気温度と近似する現在の検出温度を使用して加湿運転を行うことができる。すなわち、疑似温度を設定したときから長時間経過すれば、この疑似温度が実際の外気温度と大きく差が生じるおそれがあり、大きな差が生じることがない状態で、実際の外気温度と近似する現在の検出温度に基づく加湿運転が可能となって、長時間に渡って最適な状態での加湿運転を行うことが可能となる。
【0032】
請求項の空気調和機によれば、疑似温度は実際の外気温度とあまり差が無く、この疑似温度を外気温度として、加湿手段による加湿運転のための制御用データに使用すれば、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。また、この空気調和機によれば、疑似温度と、現在の検出温度との差が所定値より大きくなって、この疑似温度が実際の外気温度と近似しないおそれが生じる際に、ファン9を基準値を超える回転数で回転させ、実際の外気温度とあまり差がない検出温度を外気温度とすることができ、また、疑似温度と、現在の検出温度との差が所定値より小さいときには、この疑似温度をそのまま現在の外気温度とすることができる。これによって、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。
【0033】
請求項の空気調和機によれば、疑似温度は実際の外気温度とあまり差が無く、この疑似温度を外気温度として、加湿手段による加湿運転のための制御用データに使用すれば、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。また、この空気調和機によれば、加湿単独運転中に、温度センサにて検出する温度と、実際の外気温度とをあまり差がないように設定することができ、これによって、加湿運転を最適な状態で行うことが可能となる。この請求項の空気調和機の制御によれば、外気温度出力手段、タイマ手段、及び比較手段等を必要とせず、この空気調和機の制御が簡単なものとなって、空気調和機全体の簡略化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図2】上記空気調和機の室外機の簡略背面図である。
【図3】この発明の空気調和機の他の実施の形態を示す空気調和機の簡略ブロック図である。
【図4】この発明の空気調和機の別の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図5】この発明の空気調和機のさらに別の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図6】この空気調和機の制御タイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 室外機
5 加湿手段
6 温度センサ
7 外気温度出力手段
9 ファン
10 回転数検出手段
12 タイマ手段
13 比較手段

Claims (3)

  1. 加湿手段(5)と、ファン(9)と外気温度検出用の温度センサ(6)とを有する室外機(1)とを備えた空気調和機において、上記室外機(1)のファン(9)の回転数を検出する回転数検出手段(10)と、疑似温度を出力する外気温度出力手段(7)とを設け、上記回転数検出手段(10)にて検出された回転数が基準値以下となると共に、上記加湿手段(5)による加湿運転が行われているときに、そのときの上記温度センサ(6)の検出温度を疑似温度として出力すべく構成して成り、さらに、疑似温度を出力してからの時間をカウントするタイマ手段(12)を設け、このタイマ手段(12)によるカウント開始から所定時間経過後に、上記ファン(9)を上記基準値を超える回転数で回転させ、この回転中は上記温度センサ(6)にて検出する現在の温度を外気温度とすることを特徴とする空気調和機。
  2. 加湿手段(5)と、ファン(9)と外気温度検出用の温度センサ(6)とを有する室外機(1)とを備えた空気調和機において、上記室外機(1)のファン(9)の回転数を検出する回転数検出手段(10)と、疑似温度を出力する外気温度出力手段(7)とを設け、上記回転数検出手段(10)にて検出された回転数が基準値以下となると共に、上記加湿手段(5)による加湿運転が行われているときに、そのときの上記温度センサ(6)の検出温度を疑似温度として出力すべく構成して成り、さらに、外気温度出力手段(7)の疑似温度と上記温度センサ(6)による現在の検出温度とを比較する比較手段(13)を設け、この疑似温度と検出温度との差が、所定値より大きいときに、上記ファン(9)を上記基準値を超える回転数で回転させ、この回転中は上記温度センサ(6)にて検出する現在の温度を外気温度とすることを特徴とする空気調和機。
  3. 加湿手段(5)と、ファン(9)と外気温度検出用の温度センサ(6)とを有する室外機(1)とを備えた空気調和機において、上記室外機(1)のファン(9)の回転数を検出する回転数検出手段(10)と、疑似温度を出力する外気温度出力手段(7)とを設け、上記回転数検出手段(10)にて検出された回転数が基準値以下となると共に、上記加湿手段(5)による加湿運転が行われているときに、そのときの上記温度センサ(6)の検出温度を疑似温度として出力すべく構成して成り、さらに、上記加湿手段(5)による加湿単独運転が開始されたときに、上記室外機(1)のファン(9)を基準値を超える回転数で回転駆動させることを特徴とする空気調和機。
JP2000286757A 2000-09-21 2000-09-21 空気調和機 Expired - Fee Related JP3760747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286757A JP3760747B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286757A JP3760747B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002089926A JP2002089926A (ja) 2002-03-27
JP3760747B2 true JP3760747B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=18770626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000286757A Expired - Fee Related JP3760747B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3760747B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202908A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機
JP6333109B2 (ja) * 2014-08-12 2018-05-30 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
CN108332385A (zh) * 2018-01-18 2018-07-27 青岛海尔空调器有限总公司 空调器的控制方法与空调器
JP6897652B2 (ja) * 2018-10-31 2021-07-07 ダイキン工業株式会社 空気調和機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5892743A (ja) * 1981-11-26 1983-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の送風制御装置
JP3209801B2 (ja) * 1992-08-31 2001-09-17 東芝キヤリア株式会社 空気調和機
JPH06245574A (ja) * 1993-02-10 1994-09-02 Toshiba Ave Corp 室外ファンモータの制御機構
JPH0875227A (ja) * 1994-09-08 1996-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿装置および加湿機能付空気調和機
JP3157994B2 (ja) * 1994-10-28 2001-04-23 シャープ株式会社 加湿機能付き空気調和機
JP3118383B2 (ja) * 1994-12-27 2000-12-18 三洋電機株式会社 空気調和機
JP3019081B1 (ja) * 1998-10-07 2000-03-13 ダイキン工業株式会社 外気温検出機能を備えた空調室外機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002089926A (ja) 2002-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106642325B (zh) 一种空调器及其制热开机控制方法
JP2006234326A (ja) 空気調和装置
JP6074651B2 (ja) 全熱交換型換気装置
JPH0674536A (ja) 空気調和機の制御方法
JP3760747B2 (ja) 空気調和機
JP2007218541A (ja) 空気調和機
JP2003139343A (ja) 空気調和装置
JPH10253136A (ja) 空気調和機
CN109595767A (zh) 一种空调器的控制方法及空调器
JP3059900B2 (ja) 空気調和機
JP3378757B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP4133100B2 (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JP2011106745A (ja) 空気調和機の室外機
JP5622547B2 (ja) 多室型空気調和機
JP2002061934A (ja) 空気調和機
JP3158889B2 (ja) ヒートポンプ式空気調和機
KR100248765B1 (ko) 공기조화기의운전제어장치및그운전제어방법
JPH0436535A (ja) 空気調和機の室内ファン運転方法
CN117232080A (zh) 一种除凝露控制方法、装置及空调器
JPH06241536A (ja) 外気処理ユニット
JP3167566B2 (ja) 空気調和機
JPH10153336A (ja) 空気調和機の制御方法
JP3087543B2 (ja) 空気調和機
JPH09133392A (ja) 空気調和機の室外機
KR0140569B1 (ko) 실온의 급격한 상승시 공기조화기의 냉방제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3760747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees