JP3019081B1 - 外気温検出機能を備えた空調室外機 - Google Patents

外気温検出機能を備えた空調室外機

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JP3019081B1
JP3019081B1 JP10301600A JP30160098A JP3019081B1 JP 3019081 B1 JP3019081 B1 JP 3019081B1 JP 10301600 A JP10301600 A JP 10301600A JP 30160098 A JP30160098 A JP 30160098A JP 3019081 B1 JP3019081 B1 JP 3019081B1
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Abstract

【要約】 【課題】 室外熱交換器からの輻射影響を少なくし、精
度の高い外気温度検出を行うことが可能な外気温検出機
能を備えた空調室外機を提供する。 【解決手段】 着霜量が大となったり、送風ファン5が
停止制御され、室外熱交換器4を流通する空気量が減少
したときには、検出外気温の出力を停止し、停止直前の
検出外気温をそれ以後の外気温として擬似出力する外気
温補正手段10を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外気温検出機能
を備えた空調室外機に関するもので、特に外気温度の検
出精度が改善された空調室外機に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヒートポンプ式空気調和機におい
ては、外気温度に基づいて、自動運転時の運転モードの
決定や、冷媒量不足(ガス欠)の検出等が行われている
し、また外気温度を室内機に表示するような機能が付加
されるようになっている。このように外気温度は空気調
和機の制御上、重要なパラメータであり、従って外気温
度を正確に検出することは重要なことである。
【0003】従来の空調室外機の概略構造を、本発明の
実施形態を示す図でもある図1に示しているが、同図に
おいて、1は本体ケーシングを示しており、本体ケーシ
ング1の内部は機械室2と送風室3とに分割され、送風
室3内に室外熱交換器4と送風ファン5とが配置されて
いる。そして上記送風ファン5を運転することにより、
吸込口1aから吸込んだ空気を吹出口1bから吹出し、
これにより送風ファン5の上流側に配置した室外熱交換
器4に空気を流通させている。そして上記室外熱交換器
4よりも空気流通方向の上流側において、上記吸込口1
aの上部の機械室2側の位置(図2)にはサーミスタ等
より成る外気温度センサ6が取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のよう
に、外気温度センサ6は室外機のコンパクト化のため、
室外熱交換器4に近接して取付けられており、そのため
室外熱交換器4の輻射熱の影響を受け易いという問題が
ある。これらについて具体的に説明すると、まずヒート
ポンプ式の空気調和機において、外気温度の低い状態に
おいて暖房運転を継続すると、蒸発器として機能してい
る室外熱交換器4に着霜が生じる。そうすると室外熱交
換器4に目詰りが生じ、外気温度センサ6の近傍での通
過風速が遅くなり、外気温度センサ6は室外熱交換器4
の霜の輻射影響を受けて検出温度が低めになってしま
う。
【0005】また上記着霜量が一定量以上になると運転
能力が大幅に低下するため、室外熱交換器4を加熱する
除霜運転が行われるが、この除霜運転は、送風ファン5
を停止した状態において、室外熱交換器4にホットガス
を供給すること等によって行われる。そのためこの状態
では、外気温度センサ6の近傍での空気流れがなく、外
気温度センサ6は、加熱されている室外熱交換器4の輻
射影響を受けて検出温度が高めになってしまうことにな
る。
【0006】さらに冷房運転時においても、外気温度が
低いような場合には、高圧圧力の低下を防止して圧縮機
の信頼性を確保するため、送風ファン5のオン・オフ制
御を行っている。そしてこのような冷房運転時に送風フ
ァン5が停止していると、この状態においても上記と同
様に、外気温度センサ6の近傍での空気流れがなく、ま
た室外熱交換器4の温度も上昇することから外気温度セ
ンサ6は室外熱交換器4の輻射影響を受けて検出温度が
高めになってしまうことになる。
【0007】また冷房と暖房との兼用が可能なヒートポ
ンプ式空気調和機では、室外熱交換器4は冷房時には凝
縮器として機能するため外気より高い温度となってお
り、また暖房時には蒸発器として機能するため外気より
低い温度となっているので、外気温度センサ6の近傍で
の通過風速が確保できている場合でも、若干の輻射影響
を受け、検出温度が高め、あるいは低めにずれてしまう
ことになる。
【0008】この発明は上記した従来の欠点を解決する
ためなされたものであって、その目的は、室外熱交換器
からの輻射影響を少なくし、これにより精度の高い外気
温度検出を行うことが可能な外気温検出機能を備えた空
調室外機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の外気温
検出機能を備えた空調室外機は室外熱交換器4と送風フ
ァン5とを有し、この送風ファン5によって室外熱交換
器4に空気を流通させるべく構成し、上記室外熱交換器
4の空気流通上流側の位置であって、上記室外熱交換器
4からの輻射熱の影響を受ける位置に外気温度センサ6
を設けて成る空調室外機において、上記室外熱交換器4
を流通する空気量が減少したときに、検出外気温の出力
を停止し、停止直前の検出外気温をそれ以後の外気温と
して擬似出力する外気温補正手段10を設けたことを特
徴としている。
【0010】上記請求項1の外気温検出機能を備えた空
調室外機において、「室外熱交換器4を流通する空気量
が減少したとき」とは、具体的には、暖房運転時におい
て室外熱交換器4における着霜量が大であるとき(請求
項2)、あるいは冷房運転中に送風ファン5の送風量を
減少制御したとき(請求項4)等を挙げることができる
が、これ以外の場合をも含むことはもちろんである。そ
してこのように流通空気量が減少したときには、検出外
気温の出力を停止し、停止直前の検出外気温を擬似出力
するようにしている。この結果、室外熱交換器4からの
冷熱や温熱の輻射影響が検出外気温に及ぶのを抑制でき
る。
【0011】また請求項2の外気温検出機能を備えた空
調室外機は、上記空調室外機は、暖房運転時に蒸発器と
なる室外熱交換器4への着霜量を検出する着霜量検出手
段11と、検出された着霜量が除霜開始基準値以上にな
ったときに除霜運転を開始する除霜運転制御手段12と
を備え、上記外気温補正手段10は、上記検出された着
霜量が、上記除霜開始基準値よりも低く設定されている
補正開始基準値以上になってから除霜運転が終了するま
での間は、上記擬似出力を継続することを特徴としてい
る。
【0012】上記請求項2の外気温検出機能を備えた空
調室外機によれば、着霜による冷熱の輻射影響、及び除
霜運転時の加熱された室外熱交換器4からの温熱の輻射
影響が検出外気温に及ぶのを抑制できる。なお除霜運転
は、室外熱交換器4に対してホットガスを供給する除霜
方式の他、種々の方式によって行うことが可能である。
【0013】さらに請求項3の外気温検出機能を備えた
空調室外機は、上記外気温補正手段10は、除霜運転が
終了してから一定時間が経過するまでの間は、上記検出
着霜量の大小に拘らず検出外気温をそのまま出力すべく
構成されていることを特徴としている。
【0014】上記請求項3の外気温検出機能を備えた空
調室外機によれば、除霜運転が終了してから一定時間内
は、検出外気温がそのまま出力される。つまり除霜運転
終了後、一定時間内に着霜量が大であるとの判断がなさ
れたとしても、それは誤った判断である可能性が高いの
で、検出外気温をそのまま出力するようにして誤作動を
防止しているのである。
【0015】請求項4の外気温検出機能を備えた空調室
外機は、上記空調室外機は、室外熱交換器4が凝縮器と
して機能する冷房運転時において、圧縮機の信頼性確保
のために送風ファン5の送風量を基準送風量以下に制御
する送風量制御手段14を備えており、上記外気温補正
手段10は、上記送風ファン5の送風量が基準送風量以
下になったときに上記擬似出力を出力すべく構成されて
いることを特徴としている。
【0016】上記請求項4の外気温検出機能を備えた空
調室外機によれば、冷房運転時に凝縮器として機能して
いる室外熱交換器4からの温熱の輻射影響が検出外気温
に及ぶのを抑制できる。なおここでいう「送風量を基準
風量以下に制御する」というのは、送風ファン5の動作
を停止させる場合も含むし、また、ファン回転数を一定
回転数以下に低下させる場合も含むものである。
【0017】請求項5の外気温検出機能を備えた空調室
外機は、上記外気温補正手段は、上記送風ファン5の送
風量が基準送風量以上に回復した後、一定時間は上記擬
似出力の出力を継続すべく構成されていることを特徴と
している。
【0018】請求項4のような制御を行う場合、送風フ
ァン5の送風量が基準風量以上に回復しても、直ちには
輻射影響の少ない正確な外気温検出を行うことはできな
いので、請求項5の外気温検出機能を備えた空調室外機
によれば、このような場合にも擬似出力を継続し、これ
により輻射影響を抑制している。
【0019】請求項6の外気温検出機能を備えた空調室
外機は室外熱交換器4と送風ファン5とを有し、この送
風ファン5によって室外熱交換器4に空気を流通させる
べく構成し、上記室外熱交換器4の空気流通上流側の位
置であって、上記室外熱交換器4からの輻射熱の影響を
受ける位置に外気温度センサ6を設けて成る空調室外機
において、上記室外熱交換器4が凝縮器として機能する
冷房運転時には一定値だけ低く、あるいは上記室外熱交
換器4が蒸発器として機能する暖房運転時には一定値だ
け高くなるように検出外気温を修正して出力する外気温
修正手段を設けたことを特徴としている。
【0020】請求項6の外気温検出機能を備えた空調室
外機によれば、送風ファン5が動作し、外気温度センサ
6の近傍での通過風量が確保できている場合において、
凝縮器あるいは蒸発器として機能している室外熱交換器
4の輻射影響を抑制できる。
【0021】請求項7の外気温検出機能を備えた空調室
外機は、上記外気温修正手段は、冷房あるいは暖房運転
の停止後も一定時間は上記修正出力を継続すべく構成さ
れていることを特徴としている。
【0022】上記請求項6のような制御を行う場合、冷
房運転や暖房運転が停止しても、室外熱交換器4の温度
は直ちには外気温に等しくはならないため、請求項7の
ような制御を行えば、そのような状態においても輻射影
響を抑制できる。
【0023】
【発明の実施の形態】次にこの発明の外気温検出機能を
備えた空調室外機の具体的な実施の形態について図面を
参照しつつ詳細に説明する。
【0024】(第1実施形態)図1に第1実施形態の機
能ブロック図を示している。従来例においても説明した
ように、この空調室外機においては、本体ケーシング1
の内部は機械室2と送風室3とに分割され、送風室3内
に室外熱交換器4と送風ファン5とが配置されている。
そして上記送風ファン5を運転することにより、吸込口
1aから吸込んだ空気を吹出口1bから吹出し、これに
より送風ファン5の上流側に配置した室外熱交換器4に
空気を流通させている。そして上記室外熱交換器4より
も空気流通方向の上流側において、上記吸込口1aの上
部の機械室2側の位置(図2)にはサーミスタ等より成
る外気温度センサ6が取付けられ、この外気温度センサ
6の出力は、外気温補正手段10へと入力されている。
【0025】また上記室外熱交換器4には、室外熱交温
度センサ11が着霜量検出手段として付設されており、
その検出温度が除霜運転制御手段12と上記外気温補正
手段10へと出力されている。また、本体ケーシング1
の機械室2内には制御部13が設けられており、上記外
気温補正手段10と除霜運転制御手段12とからの各出
力が上記制御部13に入力されている。
【0026】上記外気温補正手段10は、一定の出力タ
イミング毎に検出外気温を制御部13へ出力する機能を
有するものであるが、上記制御部13では、この入力に
基づき、自動運転時の運転モードの決定、冷媒量不足
(ガス欠)の検出、室内機への表示等の制御を行う。ま
た、除霜運転制御手段12から上記制御部13へ除霜運
転指令が出力されると、制御部13では四路切換弁の切
換、送風ファン5の停止等の除霜運転に必要な制御を行
う。なお検出外気温は一定の出力タイミング毎に出力し
てもよいし、連続的に出力してもよい。
【0027】図3には上記空調室外機における制御フロ
ーチャート図を示している。図のようにこの制御は、室
外熱交換器4が蒸発器として機能する暖房運転時のもの
である。まずステップS1において、室外熱交換器4へ
の着霜量が補正開始基準値よりも大であるか否かの判断
を行う。この補正開始基準値については後述するが、こ
れは外気温補正手段10の作動状況を定めるために設け
られたものであり、着霜量が補正開始基準値よりも小で
あるときは、ステップS2に示すように、外気温補正手
段10からは検出外気温がそのまま、出力タイミング毎
に出力される。一方、着霜量が補正開始基準値以上であ
るときは、ステップS3へと移行し、除霜運転が終了し
てから一定時間以内であるか否かの判断を行う。一定時
間以内であれば上記ステップS2へと移行して、検出外
気温をそのまま出力タイミング毎に出力する一方、一定
時間が経過していれば、外気温補正手段10において
は、検出外気温の出力を停止すると共に、停止直前の検
出外気温をそれ以後の外気温として擬似出力する(ステ
ップS4)。具体的には、出力タイミング毎の検出外気
温の更新を停止し、前回の出力値をそのまま出力するよ
うにするのである。
【0028】図4は、補正開始基準値を説明するための
ものである。同図のステップS5に示すように、室外熱
交温度外センサ11で検出した室外熱交換器4の温度T
e が除霜運転開始温度TD よりも一定温度ΔT(例え
ば、3℃)だけ高い温度(TD+ΔT)以下に低下した
とき(Te ≦TD +ΔT)に、室外熱交換器4への着霜
量が補正開始基準着霜量以上になったと判断するのであ
る。
【0029】図5には上記制御のタイムチャート図を示
している。図のように、通常の暖房運転状態において
は、検出外気温T及び室外熱交換器4の温度Te は略一
定に維持されており、そのため外気温補正手段10から
は上記検出外気温Tが出力タイミング毎に出力されてい
る。そして運転の継続と共に、室外熱交換器4への着霜
が次第に増加してくると、室外熱交換器4の温度は次第
に低下していき、上記(Te ≦TD +ΔT)の条件が満
たされ、室外熱交換器4への着霜量が補正開始基準着霜
量以上になったと判断されると、その時点(t1 )にお
いて外気温補正手段10は検出外気温Tの出力を停止
し、その直前の検出外気温をそれ以後の外気温TG とし
て擬似出力する。この擬似出力TG は、除霜運転が終了
するまで継続される。除霜運転は、検出された着霜量が
除霜開始基準値以上になったときに開始されるが、具体
的には、(Te ≦TD )の条件が満たされたときに開始
する。なお除霜運転は、室外熱交換器4の温度が所定温
度以上にまで回復したとき、あるいは開始後、一定時間
が経過したとき等に終了する。そして除霜運転が終了す
ると、上記図3のステップS3で示したように、終了後
一定時間内は、上記(Te ≦TD +ΔT)の条件が満た
されたとしても、これは誤検知である可能性が高いので
擬似出力は行わず、検出外気温Tをそのまま出力するの
である。
【0030】上記した空調室外機では、室外熱交換器4
への着霜量が大きくなり、外気温度センサ6の近傍での
通風速度が遅くなり、外気温度センサ6が霜の輻射影響
を受けて検出温度が低めになる(図5のTx 線)のを防
止できる。また除霜運転は、送風ファン5を停止した状
態において、室外熱交換器4にホットガスを供給するこ
とによって行われるが、この状態では、外気温度センサ
6の近傍での空気流れがなく、外気温度センサ6は、加
熱状態にある室外熱交換器4の輻射影響を受けて検出温
度が高くなる可能性があるが、上記制御ではこのような
不具合も防止でき、検出精度を良好に維持できる。また
除霜運転終了後、一定時間は着霜量の大小に拘らず、検
出外気温をそのまま出力するように構成しているので、
この間の誤作動を防止できる。
【0031】図6には、検出着霜量が補正開始基準値以
上になっているか否かどうか(着霜量の大小)の判断手
法の他の例を示している。これは、着霜影響による外気
温度のずれ(ずれ量の変化)は、自然に発生する温度変
化に比べて短時間で生じるため、検出外気温の傾き(例
えば前回と今回の変化量比較)を監視し、傾きが大きく
なったら(下り勾配がきつくなったら)、着霜が進んだ
(着霜量大)と判断するのである。すなわち、図6に示
すように、一定時間毎に外気温を検出し(ステップS
6)、前回検出値と今回検出値の温度差を記憶し(ステ
ップS7)、上記温度差の増加が所定回数以上だけ継続
すれば(ステップS8)、着霜量が補正開始基準値以上
になった(着霜量大)と判断するのである。なお着霜量
の大小判断は、上記以外の手法によってもよいし、また
除霜運転もホットガスバイパス方式以外の他の方式によ
って行ってもよい。
【0032】(第2実施形態)図7には第2実施形態の
機能ブロック図を示している。これは、冷房運転時にお
いて、外気温度が低いような場合に、高圧圧力の低下を
防止して圧縮機の信頼性を確保するため、送風ファン5
のオン・オフ制御を行うものである。同図において、1
4は、必要に応じて送風ファン5のオン・オフ制御を行
うための送風量制御手段、15は送風ファンの回転数
(オン・オフ)を検出するためのファン回転数検出手段
であり、ファン回転数検出手段15の出力は上記外気温
補正手段10に入力されている。なお他の構成は図1に
示す第1実施形態のものと同一であるため、同一部分を
同一符号で示してその説明を省略する。
【0033】図8には、制御フローチャート図を示して
いる。まずステップS11において、送風ファン5のオ
ン・オフの判断を行う。送風ファン5がオン状態であれ
ば、ステップS12において、送風ファン5がオン動作
をした後、一定時間以上が経過しているかどうかの判断
を行い、一定時間以上が経過していれば、ステップS1
3において、外気温補正手段10から検出外気温を一定
時間毎にそのまま出力する。
【0034】一方、上記ステップS11において、送風
ファン5がオフである場合、あるいは上記ステップS1
2において、送風ファン5がオン動作をした後、一定時
間内である場合には、ステップS14に移行する。この
ステップS14においては、外気温補正手段10は、検
出外気温の出力を停止すると共に、停止直前の検出外気
温を外気温として擬似出力する。具体的には、検出外気
温の更新を止め、前回の検出外気温を外気温度として保
持する作動をなすのである。
【0035】図9には上記制御のタイムチャート図を示
している。図のように、送風ファン5がオン動作中は、
検出外気温Tはそのまま出力されるが、送風ファン5が
オフ動作されると、その直前に検出した検出外気温を擬
似信号TG として出力する。そしてこの擬似信号TG の
出力は、送風ファン5のオフ動作中だけでなく、再びオ
ン動作してから一定時間t2 の間は維持され、その時間
t2 が経過した後、再び検出外気温Tがそのまま出力さ
れる。
【0036】上記した空調室外機では、送風ファン5の
オフ動作により、外気温度センサ6の近傍での空気流れ
がなく、外気温度センサ6が室外熱交換器4の輻射影響
を受けて検出温度が高めになってしまうのを防止して、
外気温検出精度を良好に維持できる。また送風ファン5
がオフ状態からオン動作しても、室外熱交換器4の温度
は直ちには低下せず、オン動作直後には図9にも示すよ
うに、正確な外気温検出を行うことはできないので、こ
のような場合にも上記のように一定時間内は擬似出力T
G を維持し、輻射影響を抑制し、外気温検出精度を確保
している。
【0037】なお上記では送風ファン5をオン・オフ制
御する場合について説明したが、送風ファン5の回転数
を低回転域まで可変にしたような場合には、ファンの停
止だけではなく、ファン回転数が一定回転数以下になっ
た場合に上記擬似出力TG を行うようにしてもよい。
【0038】(第3実施形態)第3実施形態は、図1及
び図7に示した構成の空調室外機を前提とし、上記各図
に示した外気温補正手段10に代えて、図示しないが、
外気温修正手段を設けた構成のものである。つまり外気
温度検出センサ6の検出外気温を修正して制御部13に
出力するようにしている。そしてこの修正用の制御フロ
ーチャートを図10に示している。それはまず、空調室
外機が暖房運転を行っているのか、あるいは冷房運転を
行っているのかを判断し(ステップS21)、室外熱交
換器4が凝縮器として機能する冷房運転を行っているの
であれば、検出外気温を一定温度αc (例えば、0.5
℃)だけ低くして出力する一方(ステップS22)、室
外熱交換器4が蒸発器として機能する暖房運転時を行っ
ているのであれば、検出外気温を一定温度αw (例え
ば、0.5℃)だけ高くして出力するのである(ステッ
プS23)。
【0039】このようにすることによって、冷房運転や
暖房運転の継続中において、室外熱交換器4からの温熱
や冷熱の輻射影響を抑制し、精度の良い外気温検出が行
えることになる。
【0040】また冷房運転や暖房運転の終了後において
も上記のような修正制御を一定時間だけ維持すれば、室
外熱交換器4の残熱の輻射影響を抑制でき、これによっ
ても外気温検出精度を向上し得る。
【0041】
【発明の効果】請求項1の外気温検出機能を備えた空調
室外機においては、流通空気量が減少したときには、検
出外気温の出力を停止し、停止直前の検出外気温を擬似
出力するようにしているので、室外熱交換器からの冷熱
や温熱の輻射影響が検出外気温に及ぶのを抑制でき、こ
の結果、精度の高い外気温検出を行うことが可能とな
る。
【0042】また請求項2の外気温検出機能を備えた空
調室外機によれば、着霜による冷熱の輻射影響、及び除
霜運転時の加熱された室外熱交換器からの温熱の輻射影
響が検出外気温に及ぶのを抑制できるので、精度の高い
外気温検出を行うことが可能となる。
【0043】さらに請求項3の外気温検出機能を備えた
空調室外機によれば、除霜運転終了後の誤作動を防止し
ているので、一段と精度の高い外気温検出が行える。
【0044】請求項4の外気温検出機能を備えた空調室
外機によれば、冷房運転時に凝縮器として機能している
室外熱交換器からの温熱の輻射影響が検出外気温に及ぶ
のを抑制できるので、この結果、精度の高い外気温検出
を行うことが可能となる。
【0045】請求項5の外気温検出機能を備えた空調室
外機によれば、風量の回復後も一定時間は擬似出力を継
続し、輻射影響を抑制しているので、一段と精度の高い
外気温検出が行える。
【0046】請求項6の外気温検出機能を備えた空調室
外機によれば、凝縮器あるいは蒸発器として機能してい
る室外熱交換器の輻射影響を抑制できるので、この結
果、精度の高い外気温検出を行うことが可能となる。
【0047】請求項7の外気温検出機能を備えた空調室
外機によれば、室外熱交換器の残熱による輻射影響を抑
制できるので、一段と精度の高い外気温検出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の外気温検出機能を備えた空調室外機
の第1実施形態の機能ブロック図である。
【図2】上記空調室外機における外気温度センサの取付
部を示す背面図である。
【図3】上記第1実施形態の制御用フローチャート図で
ある。
【図4】上記において着霜量の大小を判断するためのフ
ローチャート図である。
【図5】上記第1実施形態の制御タイミングチャート図
である。
【図6】着霜量の大小を判定する別の手法を示すフロー
チャート図である。
【図7】この発明の外気温検出機能を備えた空調室外機
の第2実施形態の機能ブロック図である。
【図8】上記第2実施形態の制御用フローチャート図で
ある。
【図9】上記第2実施形態の制御タイミングチャート図
である。
【図10】この発明の外気温検出機能を備えた空調室外
機の第3実施形態の制御用フローチャート図である。
【符号の説明】
4 室外熱交換器 5 送風ファン 6 外気温度センサ 10 外気温補正手段 11 着霜量検出手段 12 除霜運転制御手段 14 送風量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 F24F 11/02 101 F24F 11/02 102

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器(4)と送風ファン(5)
    とを有し、この送風ファン(5)によって室外熱交換器
    (4)に空気を流通させるべく構成し、上記室外熱交換
    器(4)の空気流通上流側の位置であって、上記室外熱
    交換器(4)からの輻射熱の影響を受ける位置に外気温
    度センサ(6)を設けて成る空調室外機において、上記
    室外熱交換器(4)を流通する空気量が減少したとき
    に、検出外気温の出力を停止し、停止直前の検出外気温
    をそれ以後の外気温として擬似出力する外気温補正手段
    (10)を設けたことを特徴とする外気温検出機能を備
    えた空調室外機。
  2. 【請求項2】 上記空調室外機は、暖房運転時に蒸発器
    となる室外熱交換器(4)への着霜量を検出する着霜量
    検出手段(11)と、検出された着霜量が除霜開始基準
    値以上になったときに除霜運転を開始する除霜運転制御
    手段(12)とを備え、上記外気温補正手段(10)
    は、上記検出された着霜量が、上記除霜開始基準値より
    も低く設定されている補正開始基準値以上になってから
    除霜運転が終了するまでの間は、上記擬似出力を継続す
    ることを特徴とする請求項1の外気温検出機能を備えた
    空調室外機。
  3. 【請求項3】 上記外気温補正手段(10)は、除霜運
    転が終了してから一定時間が経過するまでの間は、上記
    検出着霜量の大小に拘らず検出外気温をそのまま出力す
    べく構成されていることを特徴とする請求項2の外気温
    検出機能を備えた空調室外機。
  4. 【請求項4】 上記空調室外機は、室外熱交換器(4)
    が凝縮器として機能する冷房運転時において、圧縮機の
    信頼性確保のために送風ファン(5)の送風量を基準送
    風量以下に制御する送風量制御手段(14)を備えてお
    り、上記外気温補正手段(10)は、上記送風ファン
    (5)の送風量が基準送風量以下になったときに上記擬
    似出力を出力すべく構成されていることを特徴とする請
    求項1の外気温検出機能を備えた空調室外機。
  5. 【請求項5】 上記外気温補正手段(10)は、上記送
    風ファン(5)の送風量が基準送風量以上に回復した
    後、一定時間は上記擬似出力の出力を継続すべく構成さ
    れていることを特徴とする請求項4の外気温検出機能を
    備えた空調室外機。
  6. 【請求項6】 室外熱交換器(4)と送風ファン(5)
    とを有し、この送風ファン(5)によって室外熱交換器
    (4)に空気を流通させるべく構成し、上記室外熱交換
    器(4)の空気流通上流側の位置であって、上記室外熱
    交換器(4)からの輻射熱の影響を受ける位置に外気温
    度センサ(6)を設けて成る空調室外機において、上記
    室外熱交換器(4)が凝縮器として機能する冷房運転時
    には一定値だけ低く、あるいは上記室外熱交換器(4)
    が蒸発器として機能する暖房運転時には一定値だけ高く
    なるように検出外気温を修正して出力する外気温修正手
    段を設けたことを特徴とする外気温検出機能を備えた空
    調室外機。
  7. 【請求項7】 上記外気温修正手段は、冷房あるいは暖
    房運転の停止後も一定時間は上記修正出力を継続すべく
    構成されていることを特徴とする請求項6の外気温検出
    機能を備えた空調室外機。
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