JP3758567B2 - シリンダヘッドの冷却水通路構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却性能を向上させたシリンダヘッドの冷却水通路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリンダヘッドの下面温度は、耐久寿命を支配する主要な特性値の一つである。シリンダヘッドの下面温度を下げることは耐久品質を確保する上で重要であり、そのためには、内部に形成される冷却水通路内の下面付近、特にポート間の冷却水流速を十分確保する必要がある。その一方で、冷却水流速が過大流速になると、キャビテーション発生や、圧力損失増大等の問題があるため、冷却水通路内の各部においては、冷却水の流速を適正にコントロールすることが必要であり、気筒間の流速のバラツキを低減することも重要になっている。
【0003】
には、従来一般に採用されているシリンダヘッド100の冷却水通路構造が示されている。図において、101、102が排気ポート、103、104が吸気ポート、105が燃料インジェクタ取付部を表しており、シリンダブロック(図示せず)側の各気筒に対応させて長手方向(図の左右の方向)に沿って上記排気ポート101、102、吸気ポート103、104、燃料インジェクタ取付部105が各々が設けられている。冷却水通路106には、各気筒に対応させてガスケット孔107a、107b、107c、107dが冷却水の流入口として設けられている。これら流入口から流入する冷却水は、各気筒において2つの排気ポート101、102の間から取付部105の周りに流れるようにし、全体として小矢印cのように上流から下流に向って流れるようにしている。なお、排気ポート101、102間を流れる冷却水流速の気筒間バラツキを低減するために、前記ガスケット孔107a、107b、・・・の開口面積を図に表れているように、下流側(図において右側)に行くに従って小さくするなどの調整を行っているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、冷却水の流速の気筒間のバラツキを低減することはシリンダヘッドの耐久品質の上で重要であり、このため、ガスケット孔107a〜107dの開口面積の調整によって排気ポート101、102間の流速のバラツキを抑制しているが、排気ポート101と吸気ポート103との間を流れる冷却水量と排気ポート102と吸気ポート104の間を流れる冷却水量とが異なるため冷却能に差が生じてしまう。また、シリンダブロック側からの冷却水が各気筒毎に流れ込んでくるため、冷却水量が下流に行くに従って多くなり、排気ポート101、102と吸気ポート103、104との間の流速が下流ほど速くなってしまうため気筒間の冷却能にもバラツキが生じてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、ポート間を流れる冷却水の流速のバラツキを低減したシリンダヘッドの冷却水通路構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明のシリンダヘッドの冷却水通路構造のうち請求項1記載の発明は、シリンダヘッド内に冷却水通路が複数に分離して形成され、これらの複数の冷却水通路のうち、少なくとも1つの冷却水通路に、各気筒毎に少なくとも1つの冷却水流入口と、該流入口から流入した冷却水が流れるポート間流路と、他の冷却水通路に連通させて前記ポート間流路を流れた冷却水を他の冷却水通路に流出させる冷却水流出口とが設けられたシリンダヘッドの冷却水通路構造において、前記ポート間流路が2つの分流路に分流して、それぞれ異なる流出口を通って他の冷却水通路へ流出するよう構成されており、前記2つの分流路は、下流側に向かう分流路と上流側に向かう分流路とからなり、下流側の分流路の最小流路断面積が上流側の分流路の最小流路断面積より小さくしてあることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記請求項1の発明において、前記2つの分流路において下流側に向かう分流路の最小流路断面積をSL、上流側に向かう分流路の最小流路断面積をSUとして、上流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比に対し下流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比が等しいか小さくなっていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、シリンダヘッド内に冷却水通路が複数に分離して形成され、これらの複数の冷却水通路のうち、少なくとも1つの冷却水通路に、各気筒毎に少なくとも1つの冷却水流入口と、該流入口から流入した冷却水が流れるポート間流路と、他の冷却水通路に連通させて前記ポート間流路を流れた冷却水を他の冷却水通路に流出させる冷却水流出口とが設けられたシリンダヘッドの冷却水通路構造において、前記ポート間流路が2つの分流路に分流して、それぞれ異なる流出口を通って他の冷却水通路へ流出するよう構成されており、前記2つの分流路において下流側に向かう分流路の最小流路断面積をSL、上流側に向かう分流路の最小流路断面積をSUとして、上流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比に対し下流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比が、少なくとも一部の上下流気筒間で小さくなるようにして、等しいか小さくなっていることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれかの発明において、シリンダヘッドには各気筒毎に、2つの吸気ポートと2つの排気ポートが設けられており、前記ポート間流路は、冷却水が2つの排気ポート間を通り、分流して各排気ポートと吸気ポートとの間をそれぞれ流れるように形成されていることを特徴とする
【0010】
請求項5記載の発明は、上記請求項4の発明において、前記冷却水流入口が、2つの排気ポート間の近傍に設けられていることを特徴とする
【0011】
請求項6記載の発明は、上記請求項1〜5のいずれかの発明において、各気筒毎に下流側に向かう分流路の流出口と上流側に向かう分流路の流出口とが独立して形成されており、該流出口の開口面が分流路の流路断面の一部をなすことを特徴とする
【0012】
請求項7記載の発明は、上記請求項1〜6のいずれかの発明において、前記流出口が連通している他の冷却水通路は、各気筒に対応する流路断面積が、上流側に比べて下流側が等しいか大きくされていることを特徴とする
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかの発明において、複数の冷却水通路は、上段冷却水通路と下段冷却水通路の上下2段に分離して形成されていることを特徴とする
【0016】
すなわち、請求項1の発明によれば、ポート間流路が2つの分流路に分流して、それぞれ異なる流出口を通して他の冷却水通路へ流出するようにしたので、2つの分流路を通して異なるポートを冷却できるので、隣接するポートでの冷却能の差異を小さくするべく流量のコントロールが容易になる。また、各気筒毎に分流路を流れた冷却水は、他の冷却水通路に流出することとなり、ポート壁を合理的に冷却して冷却効率を上げるとともに、下流側の気筒ほど冷却水の流量が増すのを避けることができる。また、分流路の流路面積や、流出口の開口面積や、流出口に連通する他の冷却水通路の流路面積を調整することによって流速を変化させ、ポート間を流れる冷却水の流量をより詳細に個別に変化できるので、適切な流量に設定して確実にバラツキをなくすることが可能である。
そして、下流側の分流路の最小流路断面積が上流側の分流路の最小流路断面積より小さくしてあるので、比較的流れにくい上流側に向かう分流路での流路抵抗を相対的に小さくして、上流側に向かう分流路と下流側に向かう分流路での流量をできるだけ均等にしてポート間での冷却能の均等化を図ることができる。なお、最小流路断面積は、分流路で得るものであってもよく、また、流出口の開口面積が最小流路断面積となるものであってもよい。
【0017】
請求項の発明によれば、2つの排気ポート間を通った冷却水が各排気ポートと吸気ポートとの間を流れるように分流するので、隣接する排気ポートおよび吸気ポートをできるだけ均等に冷却することを可能にする。また、各気筒において、比較的高温となる排気ポートを効率的に冷却することができる。
【0018】
請求項の発明によれば、排気ポートの冷却効率をより高めることが可能になる。
【0022】
なお、前述したように他の冷却水通路では、上流から下流に向けて冷却水が流れているため気筒内圧力差があり、さらに下流側ほど冷却水量が増えるため気筒内圧力差は下流側程大きくなる。この結果、上流側に向かう分流路では、下流側ほど冷却水が流れにくくなる。請求項2または3の発明によれば、気筒間でのSL/SU比を下流側ほど小さくできるので、下流側ほど上流に向かう分流路での流路抵抗を相対的に小さくして上記問題を解消し、気筒間でのバラツキを小さくできる。
【0023】
請求項の発明によれば、下流側ほど冷却水流が増える他の冷却水通路で、下流側ほど流路断面積を大きくできるので、気筒内圧力差が下流ほど大きくなる現象を緩和できる。
【0024】
そして、請求項の発明によれば、複数の冷却水通路は、上段冷却水通路と下段冷却水通路の上下2段に分離して形成されているので、特にシリンダヘッドの下面を効率的に冷却することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付の図に基づいて詳細に説明する。
【0026】
図1、2は第1実施形態のシリンダヘッド10を示している。このシリンダヘッド10は、上段冷却水通路11と下段冷却水通路12が上下2段に設けられているもので、図1は、下段冷却水通路12の部分を横断面で表し、図2は、気筒の中心位置における長手方向の縦断面で表している。図2中に明示してあるように、冷却水の流れに関してここでは図2の左側を上流、右側を下流とする。
【0027】
シリンダヘッド10は、各々の気筒に対応させて、2つの排気ポート21、22と、2つの吸気ポート23、24が、燃料インジェクタ取付部25を中心として設けられている。
【0028】
また、冷却水通路12では、シリンダブロック(図示せず)側からの冷却水の流入口として、各々の気筒に対応させてガスケット孔15a、15b、15c、15dがシリンダヘッド10の下部壁16に設けられている。このガスケット孔15a、15b、15c、15dは、各気筒に対応させた前記排気ポート21、22間の外側近傍の位置に設けられている。そして、各ガスケット孔15a、15b、15c、15dの開口面積が、下流側ほど小さくされている。
また、気筒間の位置に対応させて、前記上段冷却水通路11と下段冷却水通路12の仕切り壁13に、下段冷却水通路12から上段冷却水通路11に冷却水を流出させる流出口14が形成されて、両通路が連通している。
【0029】
このように構成されたシリンダヘッド10の冷却水通路構造によると、下段冷却水通路12において、冷却水の流れを図示の小矢印a、bのように示すことができる。即ち、各々の気筒において、冷却水が対応するガスケット孔15a、15b、15c、15dを流入口として下段冷却水通路12に流入して、排気ポート21、22の間に形成されているポート間流路31に流れた後、一方(下流側)の排気ポート21と吸気ポート23の間に形成されている分流路32に小矢印aのように流れ、他方(上流側)の排気ポート22と吸気ポート24の間に形成されている分流路33に小矢印bで示したように分流して流れる。そして、分流した冷却水のうち、小矢印aで示した流れの冷却水は、下流側の流出口14を通って上段冷却水通路11へ流れ、小矢印bで示した流れの冷却水は上流側の流出口14を通って上段冷却水通路11へと流れる。
【0030】
このように、各々の気筒の下段冷却水通路12において、ポート壁を冷却した冷却水は、下段冷却水通路12を通して下流の気筒側へ流れることなく上段冷却水通路11を通して下流側へ流れるようになるので、各々のポート間流路31および分流路32、33を流れる冷却水を適切に確保して各気筒のポート壁を合理的に冷却して冷却効率を上げることができる。特に、この実施形態の場合、高温になりやすい排気ポートを効率よく冷却するので、シリンダヘッド10の耐久品質の向上に有効である。
【0031】
なお、この実施形態のシリンダヘッド10で留意すべき点は、上段冷却水通路11では、冷却水の流れによって発生する気筒内圧力差ΔPの点である。さらに、上段冷却水通路11では、冷却水通路12から流れ込む冷却水のため下流に行くほど冷却水量が増して、上流側気筒内圧力差ΔPUに比べて下流側気筒内圧力差ΔPLが下流側ほど大きくなる点である。この気筒内圧力差ΔPが大きいと、前記分流路33に分流した小矢印bの冷却水が流出口14を通って上段冷却水通路11へ流れにくくなってしまうことになる。このような留意点を解決する手法として、次に説明する形態がとられている
【0033】
この形態は、下段冷却水通路12において、排気ポート21と吸気ポート23の間に形成された前記分流路と、排気ポート22と吸気ポート24の間に形成された前記分流路の面積を異なるようにした点に特徴がある。図示されているように、ポート間流路31に対して下流側となる分流路321の高さ方向寸法dL1を、上流側となる分流路331の高さ方向寸法dU1に比べて小さくして、分流路321の最小流路断面積を分流路331の流路断面積より狭くしてある。なお、他の気筒においても同様の関係にある。
【0034】
このようにすることによって、分流路321を小矢印aのように下流側に向かって流れる冷却水の流れを絞ることができ、結果として小矢印bのように流れる分流路331の冷却水量を多く確保することができ、気筒内圧力差ΔPによるポート間での流量の差異の問題を除くことができる。したがって、前記高さ方向寸法dL1、dU1を調整して分流路321、331に流れる冷却水の流量を適正にコントロールしてバラツキをなくし、ポート壁および下部壁16を効率よく冷却することが可能である。同様の関係を有する他の気筒においても同様の作用が得られる。
なお、上記関係は、全ての気筒における分流路に適用することもできるが、一部気筒における分流路に適用するものであってもよい。
【0035】
また、この実施形態では、気筒間のバラツキをなくすために、気筒間での分流路の最小断面積の調整がなされている。すなわち、一つの気筒におけるdL0/dU0比に対し、下流側の気筒におけるdL1/dU1比が小さくなっている。該関係は、下流側に向かう分流路と上流側に向かう分流路の最小断面積を各々調整することによって得ることができるが、通常は、設計上の容易性の点から、下流側ほど下流に向かう分流路の最小断面積を小さくすることにより上記関係を得る。この実施形態では、dU0とdU1とが同じ大きさで、dL0>dL1によって上記関係が得られている。
【0036】
上記によれば、下流側ほど大きくなる気筒内圧力差(図ではΔP<ΔP)が大きくなるシリンダヘッドにおいても、下流側ほど上流に向かう分流路の水流が流れにくくなるのを解消して気筒間での冷却能のバラツキを小さくする。
上記関係は、全ての気筒間において順次適用するものであってもよく、また一部の気筒間において上記関係を満たすようにしてもよい。例えば気筒内圧力差の問題が大きくなる下流側の気筒間に限定して上記関係を満たすようにするものであってもよい。
【0037】
なお、上記実施形態では、流路抵抗を分流路の流路断面積の大小で調整したが、下段冷却水通路12と上段冷却水通路11とを連通させる流出口が、図に示す流出口14a、14bのように、気筒間はもとより上流側分流路、下流側分流路とでそれぞれ独立して形成されている場合には、分流路の流路断面積を変えることなく、これらの開口面積を変えることにより分流路の流路断面積の調整と同様の作用を得ることができる。
また、この実施形態では、一つの気筒における下流側に向かう分流路の流路断面積と上流側に向かう分流路の流路断面積との関係を調整する点と、気筒毎での両者の関係を気筒間で調整する点との両方を具備しているが、本発明としては前者のみの構成を具備するものであってもよい。ただし、気筒間のバラツキを解消するためには両者の構成を具備するのが望ましい。
【0038】
は、第実施形態のシリンダヘッド10を示すものであり、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0039】
この第実施形態は、上段冷却水通路11において流路面積を上流側と下流側で変化させたもので、下流側の流路断面積を上流側のそれよりも大きくしたものである。図に表れているように、上流側の気筒位置の上段冷却水通路11の高さ方向寸法D0に比べて、下流側の気筒位置の上段冷却水通路11の高さ方向寸法D1が大きくしてある。
【0040】
このようにすることで下流側ほど気筒内圧力差ΔPが大きくなる現象を緩和することができ、結果として、気筒内圧力差ΔPが原因となって下流側ほど流れにくくなる分流路33での冷却水の流れ(小矢印b)を流れやすくすることができる。したがって、分流路32、33を流れる冷却水の流量を適正にコントロールして気筒間でのバラツキをなくし、ポート壁および下部壁16を効率よく冷却することができる。なお、本発明としては、第の実施形態に示す下段側の流路断面積の調整を行わず、この上段側の流路断面積の調整を行うものであってもよいが、両方(下段側、上段側)の調整を行うものであってもよい。
【0041】
また、上記第実施形態の説明では、隣接する燃料インジェクタ取付部25間の流路の高さを変えることで流路断面積を変化させているが、図に示すように、その他の流路で断面積を変えることで上下流での流路断面積を変えるものであってもよい。
例えば、流路断面180aと流路断面181a、流路断面180bと流路断面181b、流路断面180cと流路断面181c、流路断面180dと流路断面181d、流路断面180eと流路断面181e、流路断面180fと流路断面181fのいずれかの関係を下流側ほど断面積が大きくなるようにすることにより同様の作用が得られる。
【0042】
以上、幾つかの実施形態について説明したが、何れの実施形態においても、下段冷却水通路12で各気筒毎に、ポート間に適正な冷却水の流れを形成することができる。そして、この適正な流れの形成のために、隔壁などは設けないで効果的にシリンダヘッドを冷却することができ、隔壁の形成によるシリンダヘッドの重量増も避けることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシリンダヘッドの冷却水通路構造によれば、排気ポートと吸気ポートの間に適正な冷却水の流れを確保することができるので、冷却効率の向上を図り、シリンダヘッドの耐久品質を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のシリンダヘッドの下段冷却水通路の横断面図である。
【図2】 同じく長手方向に沿う縦断面図である。
【図】 本発明の第実施形態のシリンダヘッドの長手方向に沿う縦断面図である。
【図】 本発明の第実施形態の変更例を示す上段冷却水通路の横断面図である。
【図】 従来のシリンダヘッドの冷却水通路の横断面図である。
【符号の説明】
10 シリンダヘッド 11 上段冷却水通路
12 下段冷却水通路 13 仕切り壁
14 流出口 14a 流出口
14b 流出口 15a ガスケット孔
15b ガスケット孔 15c ガスケット孔
15d ガスケット孔 16 下部壁
21 排気ポート 22 排気ポート
23 吸気ポート 24 吸気ポート
25 取付部 31 ポート間流路
32 分流路 320 分流路
321 分流路 33 分流路
330 分流路 331 分流路

Claims (8)

  1. シリンダヘッド内に冷却水通路が複数に分離して形成され、これらの複数の冷却水通路のうち、少なくとも1つの冷却水通路に、各気筒毎に少なくとも1つの冷却水流入口と、該流入口から流入した冷却水が流れるポート間流路と、他の冷却水通路に連通させて前記ポート間流路を流れた冷却水を他の冷却水通路に流出させる冷却水流出口とが設けられたシリンダヘッドの冷却水通路構造において、
    前記ポート間流路が2つの分流路に分流して、それぞれ異なる流出口を通って他の冷却水通路へ流出するよう構成されており、前記2つの分流路は、下流側に向かう分流路と上流側に向かう分流路とからなり、下流側の分流路の最小流路断面積が上流側の分流路の最小流路断面積より小さくしてあることを特徴とするシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  2. 前記2つの分流路において下流側に向かう分流路の最小流路断面積をSL、上流側に向かう分流路の最小流路断面積をSUとして、上流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比に対し下流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比が等しいか小さくなっていることを特徴とする請求項1記載のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  3. シリンダヘッド内に冷却水通路が複数に分離して形成され、これらの複数の冷却水通路のうち、少なくとも1つの冷却水通路に、各気筒毎に少なくとも1つの冷却水流入口と、該流入口から流入した冷却水が流れるポート間流路と、他の冷却水通路に連通させて前記ポート間流路を流れた冷却水を他の冷却水通路に流出させる冷却水流出口とが設けられたシリンダヘッドの冷却水通路構造において、
    前記ポート間流路が2つの分流路に分流して、それぞれ異なる流出口を通って他の冷却水通路へ流出するよう構成されており、前記2つの分流路において下流側に向かう分流路の最小流路断面積をSL、上流側に向かう分流路の最小流路断面積をSUとして、上流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比に対し下流側の気筒におけるポート間流路でのSL/SU比が、少なくとも一部の上下流気筒間で小さくなるようにして、等しいか小さくなっていることを特徴とするシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  4. シリンダヘッドには各気筒毎に、2つの吸気ポートと2つの排気ポートが設けられており、前記ポート間流路は、冷却水が2つの排気ポート間を通り、分流して各排気ポートと吸気ポートとの間をそれぞれ流れるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  5. 前記冷却水流入口が、2つの排気ポート間の近傍に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  6. 各気筒毎に下流側に向かう分流路の流出口と上流側に向かう分流路の流出口とが独立して形成されており、該流出口の開口面が分流路の流路断面の一部をなすことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  7. 前記流出口が連通している他の冷却水通路は、各気筒に対応する流路断面積が、上流側に比べて下流側が等しいか大きくされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
  8. 複数の冷却水通路は、上段冷却水通路と下段冷却水通路の上下2段に分離して形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のシリンダヘッドの冷却水通路構造。
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