JP4736843B2 - シリンダヘッド - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、内燃機関のシリンダヘッドを冷却するための冷却水を通過させる複数の冷却水通路が区画形成されたシリンダヘッドにおいて、前記複数の冷却水通路のうち異なる冷却水通路をシリンダヘッドの内部で連通し、それら冷却水通路間を流れる冷却水の流量を同冷却水の温度に応じて調節する調節弁を有する連通部材がシリンダヘッドの外壁から着脱可能に設けられ、シリンダヘッドには前記外壁から前記連通部材を挿入する挿入孔が形成され、前記連通部材の外周と同外周に対向する前記挿入孔の内壁とに螺子がそれぞれ形成され、前記連通部材はこれら螺子の螺合を通じてシリンダヘッドに螺着されることをその要旨としている。
また、同構成によれば、連通部材をシリンダヘッドに直接固定することができるため、連通部材をシリンダヘッドに固定するための部材が不要となり構成の簡略化を図ることができる。
この点、上記構成では、シリンダヘッドの内部において冷却水通路を上下に形成するようにし、それら冷却水通路間における冷却水の流量を調節弁により調節することにより、こうした温度勾配に即した適切な冷却を行うことができる。
また、シリンダヘッドにあっては、機関運転時、燃焼室における燃焼の熱によって燃焼室近傍ほどその温度が高くなる。換言すれば、シリンダヘッドはその上下方向において温度勾配が大きくなる。
この点、上記構成では、シリンダヘッドの内部において冷却水通路を上下に形成するようにし、それら冷却水通路間における冷却水の流量を調節弁により調節することにより、こうした温度勾配に即した適切な冷却を行うことができる。
また、シリンダヘッドにあっては、機関運転時、燃焼室における燃焼の熱によって燃焼室近傍の温度が高くなることに加え、排気が通過する排気ポート周辺もその温度が高くなる。
この点、上記構成によれば、上方に位置する冷却水通路、すなわち燃焼室から離間した位置にある冷却水通路が排気ポート側に偏在するように形成しているため、温度が高くなり易い排気ポート周辺の冷却を好適に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のシリンダヘッドにおいて、前記シリンダに設けられた連通部材の調節弁は、それらのうち少なくとも一つの開弁温度が他と異なる温度に設定されることをその要旨としている。
請求項8に記載の発明は、内燃機関のシリンダヘッドを冷却するための冷却水を通過させる複数の冷却水通路が区画形成されたシリンダヘッドにおいて、前記複数の冷却水通路のうち異なる冷却水通路をシリンダヘッドの内部で連通し、それら冷却水通路間を流れる冷却水の流量を同冷却水の温度に応じて調節する調節弁を有する連通部材がシリンダヘッドの外壁から着脱可能に設けられ、前記冷却水通路は各シリンダの配列方向に沿ってそれらシリンダ全ての周囲に形成され、前記連通部材は各シリンダに対応して設けられ、前記シリンダに設けられた連通部材の調節弁は、それらのうち少なくとも一つの開弁温度が他と異なる温度に設定されることをその要旨としている。
また、同構成によれば、連通部材をシリンダ毎に設けるようにしたため、冷却水通路間に流れる冷却水の流量をシリンダ毎に調節することができる。
また、同構成によれば、シリンダヘッドの温度分布に応じて冷却水通路間の冷却水の流量を調節することができるため、適切な冷却を行うことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のシリンダヘッドにおいて、前記連通される冷却水通路はシリンダヘッドの内部においてその上下に形成されることをその要旨としている。
シリンダヘッドにあっては、機関運転時、燃焼室における燃焼の熱によって燃焼室近傍ほどその温度が高くなる。換言すれば、シリンダヘッドはその上下方向において温度勾配が大きくなる。
この点、上記構成では、シリンダヘッドの内部において冷却水通路を上下に形成するようにし、それら冷却水通路間における冷却水の流量を調節弁により調節することにより、こうした温度勾配に即した適切な冷却を行うことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシリンダヘッドにおいて、前記調節弁は前記冷却水の温度に応じて自立開閉する感温弁であることをその要旨としている。
同構成によれば、調節弁が温度に応じて自立開閉するので、冷却水の温度を検出するための構成を別途設ける必要がなく、構成の簡易化を図ることができる。
以下、本発明を直列四気筒エンジンのシリンダヘッドに具体化した第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
(1)連通部材30により連通された冷却水通路10,11間における冷却水の流量が調節弁50により調節されるため、シリンダヘッド1を含む機関本体をその温度状況に即して適切に冷却することができる。さらに、この連通部材30をシリンダヘッド1の上面に対して着脱可能に設けるようにしたため、調節弁50を交換する必要が生じた場合であっても、その交換の際にシリンダヘッド1をシリンダブロック2から取り外す必要がなく、同調節弁50の交換作業を容易なものとすることができる。
(6)連通部材30をシリンダ3毎に設けるようにしたため、冷却水通路10,11間に流れる冷却水の流量をシリンダ3毎に調節することができる。
以下、本発明を直列四気筒エンジンのシリンダヘッドに具体化した第2の実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。本実施形態のシリンダヘッドは、冷却水通路の位置、及び連通部材の挿入位置が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、シリンダブロック2は、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。
・第1の実施形態では、連通部材30の螺子32とこれに対向する挿入孔12内壁の螺子12aをシリンダヘッド1の上面から上部冷却水通路10までに形成したが、上部冷却水通路10と下部冷却水通路11との間にも螺子を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、冷却水の流量を調節するための調節弁50として自立開閉する感温弁を用いたが、別途センサにより冷却水の温度を検出するようにし、その検出結果に基づいて開閉駆動される電磁弁等を用いるようにしてもよい。
Claims (10)
- 内燃機関のシリンダヘッドを冷却するための冷却水を通過させる複数の冷却水通路が区画形成されたシリンダヘッドにおいて、
前記複数の冷却水通路のうち異なる冷却水通路をシリンダヘッドの内部で連通し、それら冷却水通路間を流れる冷却水の流量を同冷却水の温度に応じて調節する調節弁を有する連通部材がシリンダヘッドの外壁から着脱可能に設けられ、
シリンダヘッドには前記外壁から前記連通部材を挿入する挿入孔が形成され、前記連通部材の外周と同外周に対向する前記挿入孔の内壁とに螺子がそれぞれ形成され、前記連通部材はこれら螺子の螺合を通じてシリンダヘッドに螺着される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項1に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記連通される冷却水通路はシリンダヘッドの内部においてその上下に形成される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項2に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記連通される冷却水通路のうち前記上方に位置する冷却水通路は排気ポート側に偏在するように形成される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 内燃機関のシリンダヘッドを冷却するための冷却水を通過させる複数の冷却水通路が区画形成されたシリンダヘッドにおいて、
前記複数の冷却水通路のうち異なる冷却水通路をシリンダヘッドの内部で連通し、それら冷却水通路間を流れる冷却水の流量を同冷却水の温度に応じて調節する調節弁を有する連通部材がシリンダヘッドの外壁から着脱可能に設けられ、
前記連通される冷却水通路はシリンダヘッドの内部においてその上下に形成され、
前記連通される冷却水通路のうち前記上方に位置する冷却水通路は排気ポート側に偏在するように形成される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記調節弁は前記冷却水の温度が所定温度より低いときには閉弁して前記連通される冷却水通路のうち前記下方に位置する冷却水通路から前記上方に位置する冷却水通路への冷却水の流入を規制し、前記冷却水の温度が所定温度より高いときには開弁して前記連通される冷却水通路のうち前記下方に位置する冷却水通路から前記上方に位置する冷却水通路への冷却水の流入を許容する
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記冷却水通路は各シリンダの配列方向に沿ってそれらシリンダ全ての周囲に形成され、前記連通部材は各シリンダに対応して設けられる
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項6に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記シリンダに設けられた連通部材の調節弁は、それらのうち少なくとも一つの開弁温度が他と異なる温度に設定される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 内燃機関のシリンダヘッドを冷却するための冷却水を通過させる複数の冷却水通路が区画形成されたシリンダヘッドにおいて、
前記複数の冷却水通路のうち異なる冷却水通路をシリンダヘッドの内部で連通し、それら冷却水通路間を流れる冷却水の流量を同冷却水の温度に応じて調節する調節弁を有する連通部材がシリンダヘッドの外壁から着脱可能に設けられ、
前記冷却水通路は各シリンダの配列方向に沿ってそれらシリンダ全ての周囲に形成され、前記連通部材は各シリンダに対応して設けられ、
前記シリンダに設けられた連通部材の調節弁は、それらのうち少なくとも一つの開弁温度が他と異なる温度に設定される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項8に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記連通される冷却水通路はシリンダヘッドの内部においてその上下に形成される
ことを特徴とするシリンダヘッド。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載のシリンダヘッドにおいて、
前記調節弁は前記冷却水の温度に応じて自立開閉する感温弁である
ことを特徴とするシリンダヘッド。
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