JP3750497B2 - クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置のクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から電子写真プロセスを用いた複写機等の画像形成装置において、回転する像担持体の表面に付着するトナーなどの異物を除去するためにクリーニング装置を用いることが広く行われている。例えば、特開平5−313512号公報、特開平10−69146号公報には、像担持体の表面の一部領域の回転方向上流側から下流側にかけて入口シール、ブラシ部材、ブレード部材を順に配設するとともに、ブレード部材がブラシ部材の重力方向上方に存在するクリーニング装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平5−313512号公報、特開平10−69146号公報に開示されている技術では、ブレード部材で掻き取ったトナーなどが経時的にそのブレードエッジ部に堆積し、その堆積が一定量以上になるとブラシ部材上に落下してブラシ部材を汚し、クリーニング性能を損ねてしまうという問題がある。
【0004】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、長期間にわたり良好なクリーニング性能を保つことができるクリーニング装置、及びそのクリーニング装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの発明は、回転する像担持体表面を所定の摺擦位置で摺擦する回転ブラシ部材と、回転する像担持体表面を所定の圧接位置で圧接するブレード部材とを備え、当該像担持体表面の一部である被クリーニング領域において異物を除去するクリーニング装置において、当該圧接位置は、当該摺擦位置よりも当該被クリーニング領域の像担持体回転方向下流側に存在し、かつ、当該圧接位置は当該摺擦位置よりも重力方向下方に存在するものである。
【0006】
図1は、この発明の基本的な構成を説明する概念図である。同図に示すように、像担持体は矢印Aで示す方向に回転している。また、その像担持体表面の所定位置(摺擦位置)で回転ブラシ部材が像担持体表面を摺擦し、その摺擦位置よりも回転方向下流側の所定位置(圧接位置)でブレード部材が像担持体表面に圧接している。さらに、この圧接位置は摺擦位置よりも重力方向下方に存在している。ここで、圧接位置は摺擦位置よりも重力方向下方、すなわち摺擦位置を含む水平面から重力方向下側の領域内に存在していればよく、必ずしも圧接位置が摺擦位置の真下に存在する必要はない。なお、これら摺擦位置及び圧接位置を含む像担持体表面の一部領域を被クリーニング領域としている。
【0007】
このようなクリーニング装置では、像担持体表面に付着する異物は、像担持体の回転と共に被クリーニング領域に達し、まず摺擦位置で回転ブラシ部材により摺擦され、次に圧接位置でブレード部材によりせき止められ、被クリーニング領域の下流には移動せず、クリーニング効果を発揮する。ここで、本発明に係るクリーニング装置では、ブレード部材によりせき止められる異物が経時的に堆積しても、それが回転ブラシ部材に落下してそれを汚すことがないため、長期間にわたり良好なクリーニング性能を発揮することができる。
【0008】
また、上記摺擦位置において、像担持体の回転方向と回転ブラシ部材の回転方向とは同一方向(図中矢印C参照)でもよいが、互いに逆向き(図中矢印B参照)である方がクリーニング性の面からは好ましい。これは、回転方向が互いに逆向き(図中矢印B参照)であれば、回転ブラシ部材の摺擦により異物が摺擦位置よりも回転方向上流側に飛翔し、摺擦位置よりも下流側の被クリーニング領域に異物が再付着しにくいためである。
【0009】
ところでクリーニングされる異物には、一般にトナーや紙紛などが含まれ、さらにそのトナーはプラス又はマイナスに帯電している。そこで、本発明は、上記異物が帯電しているトナーを含み、上記回転ブラシ部材が導電性ブラシを備え、当該導電性ブラシに当該トナーの極性と逆極性のバイアス電圧が印加されるものでもよい。クリーニング装置をこのように構成することにより、トナーと導電性ブラシとの間に静電的な引力を生ぜしめ、より効果的に異物(トナー)を除去することができる。
【0010】
さらに、トナーは一般にその粒径が小さいほど高画質のトナー画像を得ることができる一方、像担持体に付着するとクリーニングしにくいという性質を有している。したがって、本発明に係るクリーニング装置を採用することで、クリーニング性能を向上させることができ、その結果クリーニング性を犠牲にすることなくより粒径の小さいトナーを使用することができ、高画質の画像を得ることができる。つまり、上記異物は小粒径(体積平均粒径が3〜7〔μm〕)のトナーを含むものとすることができる。
【0011】
また、上記ブレード部材のうち、像担持体表面と圧接する部分以外の部分が導電化処理され電気的に接地されているものでもよい。クリーニング装置をこのように構成すると、帯電しているトナーのブレード部材への付着を防止することができる。
【0012】
また、像担持体としては、感光体、中間転写体、シート搬送体などが挙げられ、それらの形態としてもドラム状のものでも、無端ベルト状のものでもよい。無端ベルト状のものの場合には、上記像担持体が複数のロールにより張架される無端ベルトであり、上記摺擦位置及び圧接位置は、当該複数のロールの一のロールと対峙する構成を採ることができる。クリーニング装置をこのように構成することで、当該一のロールを無端ベルトの張架ロールとしてのみならず、回転ブラシ部材やブレード部材の対向ロールとして兼用することができ、全体の部品点数を減らすことができ、コストを抑えることができる。
【0013】
また、この一のロールは無端ベルトの幅方向の移動を制御するステアリングロールでもよく、その場合にはステアリングロールの姿勢の変化に合わせて回転ブラシ部材やブレード部材の姿勢を変化させる連動機構を設けることが好ましい。このようにクリーニング装置を構成すると、ステアリングロールのステアリング動作の際にステアリングロールと回転ブラシ部材(摺擦位置)、ブレード部材(圧接位置)との間の相対的位置関係が維持される。さらに、このステアリングロールが無端ベルト(像担持体)を駆動するドライブ機能を備えたステアリング・ドライブロールであってもよい。
【0014】
これらのクリーニング装置は、上記被クリーニング領域を覆い内部に上記回転ブラシ部材とブレード部材を配設するハウジングと、被クリーニング領域の上流端において当該ハウジングと像担持体表面とをシールするシール部材とを備え、被クリーニング領域の下流端において当該ハウジングと像担持体表面とを上記ブレード部材がシールするものでもよい。さらに本発明は、これらのクリーニング装置を備える画像形成装置でもある。
【0015】
【発明の実施による態様】
〔実施例〕
図2及び図3に、本発明の実施例に係る中間転写ベルトを用いたタンデム型カラー画像形成装置が示されている。
【0016】
このカラー画像形成装置は、中間転写ベルト(像担持体)1と、この中間転写ベルト1を支持するステアリング・ドライブロール(アクティブステアリング装置のステアリング部材)2、テンションロール3、及び二次転写用バックアップロール4と、上記ステアリング・ドライブロール2とテンションロール3との間において中間転写ベルト1に対向させて配置されているイエロー用像形成ユニット5、マゼンタ用像形成ユニット6、シアン用像形成ユニット7、及びブラック用像形成ユニット8と、上記ステアリング・ドライブロール2の近傍に配設されたベルトクリーニングユニット9と、上記二次転写用バックアップロール4に対向して配置された二次転写ロール10a を有する二次転写装置10と、上記像形成ユニット5〜8の各感光体ドラム5a〜8a上に静電潜像を書き込むROS(Raser Output Scanner)ユニット11と、用紙トレイユニット12と、定着ユニット13とを備えている。なお、ステアリング・ドライブロール2はアルミニウムの棒材で形成され、その表面粗さがRa 1.6に形成されている。
【0017】
中間転写ベルト1は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂又は各種のゴムに、カーボングラック等の導電化剤を適当量分散させて、その体積抵抗率が106〜1014Ω・cmとなるように調整されたフィルム状のベルトにより構成されている。この中間転写ベルト1の厚さは、例えば、0.1mmに設定される。更に、中間転写ベルト1はそのヤング率が370kgf/mm2 であって表面粗さがRa 6.0に形成されている。
【0018】
ここで、上記各像形成ユニット5〜8は、各感光体ドラム5a〜8aに隣接して各色に対応する現像装置5b〜8bを有し、また、これら各現像装置5b〜8bには図示外のトナー供給手段により各色に対応するトナーカートリッジ14〜17から各色のトナーが供給されるようになっている。なお、図中符号18〜21はそれぞれ各像形成ユニット5〜8の各感光体ドラム5a〜8aに対向して配置された一次転写用バックアップロールである。
【0019】
ここで、各色のトナー粒子の体積平均粒径、粒度分布が略同じであり、コールターカウンター(コールター社製)で測定した体積平均粒径が3〜7μmであり、粒度分布指標(GSD)は1.23であった。さらに、このトナー粒子の形状は形状係数の平均値が125以下のものを用いた。ここで形状係数とは、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA:ニコン社製)で得たトナー粒子の拡大写真をイメージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を行って、形状係数=((トナー径の絶対最大長)2×(π/4)×100)/(トナーの投影面積)として算出した値である。
【0020】
すなわち、トナー形状係数は、トナーの投影面積とそれに外接する円の面積の比で表されており、その値は真球の場合100となり、トナー粒子の形状が崩れるにつれその値は大きくなる。また、このトナーに、平均粒径10〜150nmのシリカ及びチタニア等の無機微粒子(外添剤)を適量外添し、平均粒径35μmのフェライトビーズからなるキャリアと混合して現像剤とした。
【0021】
そして、この実施例1のカラー画像形成装置において、各像形成ユニット5〜8で形成された各単色トナー像は中間転写ベルト1上で重ね合わされて多色トナー像となり、この多色トナー像は二次転写装置10へと移行し、この二次転写装置10において、用紙ルートPに示すように用紙トレイユニット12から供給された用紙上に二次転写され、次いで定着ユニット13をへて装置外部に排出される。
【0022】
この実施例1において用いられているベルトクリーニングユニット(クリーニング装置)9は、図4に示されているように、中間転写ベルト1がステアリング・ドライブロール2に巻きついているオーバーラップ領域内に対峙するものであり、そのケーシング9a内では、中間転写ベルト1表面の所定位置(摺擦位置)P2で回転ブラシ(回転ブラシ部材)9cが中間転写ベルト表面を摺擦し、その摺擦位置P2よりも回転方向下流側の所定位置(圧接位置)P3でクリーニングブレード(ブレード部材)9bが中間転写ベルト1に圧接している。また、この圧接位置P3は摺擦位置P2よりも重力方向下方に存在している。
【0023】
そして、圧接位置P3においてクリーニングブレード9bが、また所定位置P1においてアッパーシール9eが、それぞれケーシング9aと中間転写ベルト1との間をシールしている。クリーニングユニット9のケーシング9aの底部には、オーガー9dが設けられている。なお、これら所定位置P1と圧接位置P3とにより囲まれる中間転写ベルト表面の領域を被クリーニング領域としている。
【0024】
また、摺擦位置P2において、中間転写ベルト1の回転方向(図中矢印A)と回転ブラシ9cの回転方向(図中矢印B)とは互いに逆向きである。回転ブラシ9cのブラシ部分はナイロンとカーボンの導電性部材により構成され、その直径は約20mmであり、中間転写ベルト1と重なり合う部分は約1.5mmに設定されている。また、この回転ブラシ9cにはバイアス電圧が印加されている。そのバイアス電圧の極性は、中間転写ベルト1に付着するトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるものであるが、本実施例においては回転ブラシ9cにはプラス400Vの電圧が印加されている。なお、ステアリング・ドライブロール2は電気的に接地されている。
【0025】
さらに、この回転ブラシ9cは、摺擦位置P2とは略反対の位置でディトーニングロール9fを摺擦するように構成されている。ディトーニングロール9fはアルマイト処理した直径約18mmのパイプ状の部材であり、バイアス電圧が印加されている。このバイアス電圧の極性は、中間転写ベルト1に付着するトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、かつその電圧の絶対値は回転ブラシ9cに印加される電圧の絶対値よりも大きいものが印加される。本実施例においては、ディトーニングロール9fにはプラス800Vの電圧が印加されている。このディストーニングロール9fは、回転ブラシ9cと互いに逆方向に回転するように構成されており、回転ブラシ9cと重なり合う部分は約1.0mmに設定されている。なお、ディストーニングロール9fにはその表面のトナーなどを掻き落とすブレード9gが圧接している。
【0026】
図5は、図4に示したクリーニングユニット9のクリーニングブレード9bの構成をより詳細に説明するものである。このクリーニングブレード9bは、中間転写ベルト1の表面に対して、いわゆるドクター方向に圧接している。このクリーニングブレード9bは、ポリウレタン製の弾性を有するブレード本体90bと、ステンレスやアルミニウムなどにより構成されそのブレード本体90bを支える板金92bと、ブレード本体90bのうち中間転写ベルト1と圧接する部分以外に塗布硬化された導電性塗料91bとにより構成される。なお、クリーニングブレード9bはブレード設定角度(Blade Set Angle; BSA)22°、ブレード食い込み量1.1mmに設定されている。また、導電性塗料91bと板金92bとは接しており、板金92bは電気的に接地されている。
【0027】
この導電性塗料91bの塗布は、例えば、ブレード本体90bのうち中間転写ベルト1と圧接する部分をマスキングした状態で行われる。この導電性塗料91bとしては、例えば、銀ペースト塗料である藤倉化成社製のドータイト(商品名)が用いられる。この導電性塗料91bの厚さとしては、例えば、50μm以下に設定され、抵抗値は105Ω以下に設定され、望ましくは103〜104Ω以下に設定される。なお、導電性塗料91bとしては、ブレード本体90bの基本特性(弾性率等)に影響を及ぼさないものが採用される。
【0028】
また、導電化処理としては、このような導電性塗料91bを塗布、硬化させるものに限らず、例えば、ブレード90b本体に導電性シートを接着したり、ブレード90b本体にアルミ等の金属を蒸着させるものでもよい。
【0029】
次に、このようなクリーニングユニット9の動作を説明する。中間転写ベルト1の表面に付着している異物は、中間転写ベルト1の回転と共にオーバーラップ領域に達し、さらにアッパーシール9eを通過して被クリーニング領域へと達する。そして摺擦位置P2に達すると、回転ブラシ9cの回転により、その異物の一部は飛散する。
【0030】
この際、中間転写ベルト1に付着する異物中のトナーは、この実施例では多くの場合マイナスに帯電している。一方、上述のように回転ブラシ9cにはプラス400Vの電圧が印加されている。したがって、摺擦による物理的な力に加えて、電界による静電的な力により、中間転写ベルト1上の異物(トナー)は、一層クリーニングされやすい状態となる。また回転ブラシ9cの回転により飛翔した異物は、クリーニングブレード9bとは逆の方向に飛翔されるため、クリーニングブレード9bを過度に汚すことがない。
【0031】
特に、本実施例では回転ブラシ9cは、回転するディトーニングロール9fを摺擦するように構成され、そのディトーニングロール9fにはプラス800Vの電圧が印加されているため、飛翔されることなく回転ブラシ9cに付着する異物(トナー)は、より静電的な力によりディストーニングロール9fへと引き寄せられてそれに付着するため、回転ブラシ9cに蓄積されることはない。なお、そのディストーニングロール9fに付着した異物(トナー)は最終的にブレード9gにより掻き落とされる。結果として、回転ブラシ9cから重力方向下方にあるクリーニングブレード9bに異物の凝集物が落ちることはない。
【0032】
回転ブラシ9cにより飛散されなかった異物は、中間転写ベルト1の回転と共に圧接位置P3に達し、クリーニングブレード9bにより保持される。クリーニングブレード9bにより保持される異物がある量を超えると、その異物はクリーニングブレード9bのエッジ部分から落ちて、最終的にオーガー9dによりクリーニングユニット9外部へいと搬送、廃棄される。また、ブレード9gにより掻き落とされる異物も同様である。この際、摺擦位置P2と圧接位置P3との重力方向の位置関係からして、クリーニングブレード9bのエッジ部から落ちる異物が回転ブラシ9cを汚すことはありえない。
【0033】
さて次に、この実施例においては、図6〜図8に示されているように、中間転写ベルト1の転写体フレーム1aを形成するブロックメイン1bには、ステアリング・ドライブロール2を回転可能に支持する可動フレーム22が配設されており、この可動フレーム22にベルトクリーニングユニット9のケーシング9aが着脱可能に取り付けられている。
【0034】
上記可動フレーム22は、上記転写体フレーム1a側のブロックメイン1bに相対向して位置するブロックメイン22a と、このブロックメイン22a の両端に取り付けられ内側フレーム22b 及び外側フレーム22c とを有し、ステアリング・ドライブロール2が上記可動フレーム22の内側フレーム22b と外側フレーム22c との間に回転可能に軸支されている。
【0035】
上記中間転写ベルト1の転写体フレーム1aを形成するブロックメイン1bと可動フレーム22のブロックメイン22a との間は、中間転写ベルト1のベルト幅方向内側寄り(図6の上方側)において、ピボット23が可動フレーム22のブロックメイン22a に固着され、このピボット23の先端側が転写体フレーム1aのブロックメイン1b側に形成された貫通孔24内に回転可能に嵌合しており、可動フレーム22の外側が上記ピボット23を回転軸として上下方向に変位できるようになっている。図9は、図6、図8において、転写体フレーム1aを形成するブロックメイン1bと可動フレーム22のブロックメイン22a との間に取り付けられたピボット23を示す断面説明図である。
【0036】
また、中間転写ベルト1のベルト幅方向外側寄り(図6の下方側)において、図6、図7、及び図8に示されているように、転写体フレーム1aのブロックメイン1b側にローラー25が取り付けられており、上記ピボット23とローラー25とにより転写体フレーム1aのブロックメイン1bと可動フレーム22のブロックメイン22a とが正確に所定の間隔dを維持して互いに平行に配置されている。図10は、図8において、転写体フレーム1aのブロックメイン1b側に取り付けられたローラー25を示す断面説明図である。また図11は、図10のVIII−VIII線断面説明図である。
【0037】
また、上記可動フレーム22を構成する外側フレーム22c の下方には、ステアリングカム26が配設され、また、このステアリングカム26の上部に上記可動フレーム22の外側フレーム22c が載置されており、そして、このステアリングカム26は、中間転写ベルト1の蛇行現象を検知する図示外のセンサーからの信号で制御されるステアリングモーター27により駆動される。
【0038】
従って、この実施例においては、中間転写ベルト1に蛇行現象が発生すると、この中間転写ベルト1の蛇行を検知したセンサーからの信号でステアリングモーター27が所定の方向に所定量だけ回転し、上記可動フレーム22はピボット23を回転軸としてその外側フレーム22c 側が上下に変位し、これに伴ってこの可動フレーム22に取り付けられたステアリング・ドライブロール2はそのステアリング動作のために姿勢を変化させるが、可動フレーム22に取り付けられたベルトクリーニングユニット9のクリーニングブレード9b、回転ブラシ9cもステアリング・ドライブロール2のステアリング動作による姿勢の変化に合わせてその姿勢を変化させ、ステアリング・ドライブロール2とクリーニングブレード9b、回転ブラシ9cとの間の相対的位置関係は維持される。
【0039】
この実施例においては、図8に示すように、転写体フレーム1aの外側と可動フレーム22の外側フレーム22c との間に、転写体フレーム1aのブロックメイン1bと可動フレーム22のブロックメイン22a との間を互いに接近させる方向に付勢し、また、可動フレーム22の外側フレーム22c をステアリングカム26に接近させる方向に付勢する引張スプリング28が設けられており、これによって転写体フレーム1aのブロックメイン1bと可動フレーム22のブロックメイン22a との間の平行度が損なわれることなく、また、ステアリングカム26の動きが遊びなく正確に可動フレーム22側に伝わるようになっている。
【0040】
また、この実施例においては、図6及び図8に示されているように、ベルトクリーニングユニット9と可動フレーム22との間は、ベルトクリーニングユニット9側に設けられたピン99と可動フレーム22の内側フレーム22b に設けられたピン穴22e により位置決めされており、また、可動フレーム22のブロックメイン22a と内側フレーム22b 及び外側フレーム22c との間、内側フレーム22b 及び外側フレーム22c と後側フレーム22d との間、及びベルトクリーニングユニット9のケーシング9aと可動フレーム22の外側フレーム22c との間は取付ネジ29により固定されている。
【0041】
従って、ベルトクリーニングユニット9は、図8に示すように、そのケーシング9aと可動フレーム22の後側フレーム22d 及び外側フレーム22c との間を結合する取付ネジ29を取り外すことにより、可動フレーム22から容易に取り外すことができるようになっており、クリーニングブレード9bにより中間転写ベルト1の表面から回収され、オーガー9dを介して図示外のトナー回収箱内に送り込まれた回収トナーが所定量に達したときに、このベルトクリーニングユニット9を交換できるようになっている。
【0042】
なお、ベルトクリーニングユニット9において、トナー回収箱を着脱可能に取り付けておき、このトナー回収箱のみを取り外して回収トナーを廃棄できるようにしてもよい。
【0043】
このような設定値でこの実施例のカラー画像形成装置の試験運転を行ったところ、ステアリング・ドライブロール2によるステアリング動作時にも中間転写ベルト1にはベルト回転方向のスリップが発生せず、また、クリーニング不良も認められなかった。
【0044】
更に、この実施例では、ピボット23とローラー25とを用いて転写体フレーム1aのブロックメイン1bと可動フレーム22のブロックメイン22a との間の間隔dを正確に維持して両者間の平行度を出すようにしているが、上記ローラー25に代えて、図12に示すように、可動フレーム22のブロックメイン22a (又は転写体フレーム1aのブロックメイン1b)側に滑り性に優れた樹脂製等のスペーサー32を設けてもよい。
【0045】
更に、この実施例では、回転ブラシ9cのブラシとして導電性のものを用い、それを電気的に接地しているが、絶縁性のもの(いわゆるディスターバーブラシ)を用いてもよい。この際、その絶縁性のブラシが回転と共にフリッカーバーと衝突し、その衝突の衝撃により付着した異物を振り落とすように構成してもよい。
【0046】
〔試験例〕
本発明者らは、本発明の効果を確認するため、比較例を用いて次のようなクリーニング試験を行った。まず、クリーニングユニット9として、実施例に係るもの、比較例1として図13(a)に示すように、圧接位置P3と摺擦位置P2との重力方向の関係が実施例とは異なり、かつ摺擦位置P2における中間転写ベルト1と回転ブラシ9cとの回転方向の関係が実施例と異なるもの、比較例2として図13(b)に示すように、圧接位置P3と摺擦位置P2との重力方向の関係が実施例とは異なるもの(摺擦位置P2における中間転写ベルト1と回転ブラシ9cとの回転方向の回転は実施例と同一)の三種類を用意した。
【0047】
それら三種類のクリーニングユニット9を同一の条件で経時的に使用し、その際のクリーニング性能及びケーシング9a内部の状態を観察、評価、検討した。なお、これらのクリーニング装置を使用する条件としては、一般にクリーニングが困難な条件である低温低湿度環境下(気温摂氏10度、湿度15パーセント)で行った。その結果は、以下のとおりである。
【0048】
○比較例1
初期状態においてはクリーニング性は良好であったが、約1万枚の画像形成後においてクリーニング不良が発生した。クリーナユニット9内部を調査したところ、回転ブラシ9cが汚染されており、その汚れのため中間転写ベルト1のトナーの掻き取り能力が低下していることが分かった。この回転ブラシ9cの汚れの原因としては、▲1▼クリーニングブレード9bで掻き取ったトナーが、回転ブラシ9cに落下し、汚れを促進していること、▲2▼回転ブラシ9cの回転方向がクリーニングブレード9b側であるため、被クリーニング領域に飛翔トナーが再付着していることが挙げられる。
【0049】
○比較例
初期状態においても、また約1万枚の画像形成後においてもクリーニング性は良好であった。これは、比較例1と比べて上述の▲2▼の要素が存在しないためと考えられる。一方、回転ブラシ9cの回転方向がシール9e側であるため、シール9e周辺に対象のトナーが堆積し、その一部がシール9eを通過して機内や用紙に落下する現象が確認された。
【0050】
○実施例
初期状態、約1万枚の画像形成後においてはもちろん、約10万枚の画像形成後においてもクリーニング性は良好であった。また、クリーナユニット9のケーシング9aからトナーが機内や用紙に落下することも確認されなかった。
【0051】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、長期間にわたり良好なクリーニング性能を保つことができ、かつクリーナ装置からの異物漏れをも防止することができるクリーニング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の基本的な構成を示す概念図である。
【図2】図2は、実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。
【図3】図3は、図2に示す画像形成装置の中間転写ベルトの周辺構成を説明する概略断面図である。
【図4】図4は、実施例に係るクリーニングユニットの断面概略図である。
【図5】図5は、図4に示すクリーニングユニットのクリーニングブレードをより詳細に説明するものである。
【図6】図6は、ステアリング・ドライブロールの近傍に配設されたクリーニングユニットを示すものである。
【図7】図7は、図6のIV−IV線断面図である。
【図8】図8は、図6に示された部分の分解・組み立て説明図である。
【図9】図9は、図8において可動フレームのブロックメインと転写フレームのブロックメインとの間に取り付けられたピボットを示す断面説明図である。
【図10】図10は、図8において転写フレームのブロックメインに取り付けられたローラーを示す断面説明図である。
【図11】図11は、図10のVIII−VIII線断面説明図であ。
【図12】図12は、図10のローラーに代えて取り付けられるスペーサーを示す断面説明図である。
【図13】図13は、比較例に係るクリーニングユニットの構成を説明する概略断面図である。
【符号の説明】
1…中間転写ベルト(像担持体)、2…ステアリング・ドライブロール(一のロール)、9…クリーニングユニット、9a…ケーシング、9b…クリーニングブレード(ブレード部材)、9c…回転ブラシ(回転ブラシ部材)、9d…オーガー、9e…アッパーシール

Claims (7)

  1. 回転する像担持体表面を所定の摺擦位置で摺擦する回転ブラシ部材と、回転する像担持体表面を所定の圧接位置で圧接するブレード部材とを備え、当該像担持体表面の一部である被クリーニング領域において異物を除去するクリーニング装置において、当該圧接位置は、当該摺擦位置よりも当該被クリーニング領域の像担持体回転方向下流側に存在し、かつ、当該圧接位置は当該摺擦位置よりも重力方向下方に存在し、上記像担持体が複数のロールにより張架される無端ベルトであり、上記摺擦位置及び圧接位置は、当該複数のロールの一のロールと対峙し、上記一のロールは、上記無端ベルトの幅方向の移動を制御するステアリングロールであり、上記ステアリングロールの姿勢の変化に合わせて回転ブラシ部材及びブレード部材の姿勢を変化させる連動機構を有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 上記摺擦位置において、像担持体の回転方向と回転ブラシ部材の回転方向とが互いに逆向きである請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 上記異物が帯電しているトナーを含み、上記回転ブラシ部材が導電性ブラシを備え、当該導電性ブラシに当該トナーの極性と逆極性のバイアス電圧が印加される請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
  4. 上記異物は体積平均粒径が3〜7〔μm〕のトナーを含む請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 上記ブレード部材のうち、像担持体表面と圧接する部分以外の部分が導電化処理され電気的に接地されている請求項1〜4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 上記被クリーニング領域を覆い内部に上記回転ブラシ部材とブレード部材を配設するハウジングと、被クリーニング領域の上流端において当該ハウジングと像担持体表面とをシールするシール部材とを備え、被クリーニング領域の下流端において当該ハウジングと像担持体表面とを上記ブレード部材がシールする請求項1〜5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のクリーニング装置を備える画像形成装置。
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