JP3574624B2 - クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3574624B2
JP3574624B2 JP2001091696A JP2001091696A JP3574624B2 JP 3574624 B2 JP3574624 B2 JP 3574624B2 JP 2001091696 A JP2001091696 A JP 2001091696A JP 2001091696 A JP2001091696 A JP 2001091696A JP 3574624 B2 JP3574624 B2 JP 3574624B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
toner
image carrier
image
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001091696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002287597A (ja
Inventor
昌彦 赤藤
保史 中里
修 成瀬
奈緒美 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001091696A priority Critical patent/JP3574624B2/ja
Priority to US10/107,249 priority patent/US6987944B2/en
Publication of JP2002287597A publication Critical patent/JP2002287597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3574624B2 publication Critical patent/JP3574624B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタやファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形成装置のうち、特に帯電・書込み・現像・転写・クリーニング等を繰り返して像担持体上に逐次トナー画像を形成し、そのトナー画像を順次転写して記録媒体に記録を行う電子写真式の画像形成装置に関する。および、そのような電子写真式画像形成装置において、クリーニング手段を用いて像担持体上をクリーニングするクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真法を用いた画像形成装置の画像品質に対する要求が強くなっている。画像品質を向上させるためには、トナーの小粒径化、球形化がその有力な手段であることがわかってきた。また、フルカラー画像においては、画像の光沢が画像品質に大きく寄与することがわかってきた。
【0003】
これらの要求を満足するトナーとして、重合法によるトナーがある。重合トナーでは、粒径分布の狭い小粒径トナー、球形トナーを効率的に製造することができる。特に、ウレア結合を有する変性されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、ワックスを含有させた乾式球形トナーを用いることにより、耐熱保存性、低温定着性、耐ホットオフセット性のいずれにも優れ、とりわけフルカラー複写機などに用いた場合に画像の色再現性、透明性、光沢安定性に優れる画像が得られる。
【0004】
しかしながら、重合法による小粒径の球形トナーは、いくつかの問題点があることが知られている。最も重要な問題としては、像担持体表面に残った転写残トナーのクリーニング手段による完全除去が困難で、クリーニング不良が発生することである。特に、ブレードクリーニング方式においては、クリーニング時にトナーが像担持体とクリーニングブレードの接触部間で最密充填状態に近くなり、像担持体に対して強い付着力を持っている1層目トナーと次の2層目トナーとの間でトナーが滑り、一層目トナーがクリーニング不良として像担持体上に残ってしまう。
【0005】
このような問題を解決するために、クリーニングブレードを像担持体表面に圧接し、像担持体表面の残留トナーを除去する画像形成装置のクリーニング方法において、クリーニングブレードに導電性部材を用いて、これに交流バイアス電圧および現像時のトナーの帯電電荷と同極性の直流バイアス電圧を印加して像担持体表面の残留トナーを除去することが提案されている(特開平5−265360号公報参照)。
【0006】
また、転写後の感光体上の残留トナーをクリーニングブレードで掻き落して感光体表面を清掃する電子写真装置のクリーニング装置において、クリーニングブレードを導電性材料でつくり、それをアースする。あるいは、残留トナーと逆極性の直流電圧を印加したり、残留トナーと同極性の直流電圧を印加したり、それに交流電圧を印加したりすることが提案されている(特開平7−210053号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれも、クリーニングブレードを像担持体に当接し、トナーをかき取ることによってクリーニングする作用があるため、従来トナーより低溶融粘度であるシャープメルト性のポリエステル系のトナーバインダーを用いたトナーの場合、トナー樹脂内部の表面近傍に存在するワックスが、その圧力によって表面に滲み出て像担持体にこすりつけられることによって付着する、いわゆるワックスフィルミングが起こってしまう。
【0008】
図23は、ワックス含有トナーからワックスが滲み出たとき、ワックスを含まないトナーを用いたときの複写機の動作時間による感光体の摩擦係数を測定した結果である。このように感光体へのワックスフィルミングが発生すると、感光体の摩擦係数がかなり低下してしまう。像担持体へのワックスフィルミングにより像担持体の摩擦係数が低下して像担持体とトナーとの付着力が低減する。このため、紙などの転写材と感光体のニップ前で感光体上のトナーが放電により転写材に異常転写しやすくなり、いわゆる転写チリという異常画像が発生する。
【0009】
そこで、この発明の第1の目的は、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置において、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、ワックスフィルミングの発生を防止するとともに、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることにある。
【0010】
この発明の第2の目的は、像担持体とクリーニング手段との摺擦を少なくして像担持体の一層の長寿命化を図ることにある。
【0011】
この発明の第3の目的は、像担持体とクリーニング手段との摺擦により像担持体からのトナー除去効率の向上することにある。
【0012】
この発明の第4の目的は、像担持体とクリーニング手段との静止摩擦係数の差により像担持体からのトナー除去効率の向上することにある。
【0013】
この発明の第5の目的は、クリーニングローラからトナーを除去することにある。
【0014】
この発明の第6の目的は、転写後の逆極性トナーによるクリーニング不良を低減することにある。
【0015】
この発明の第7の目的は、像担持体へのダメージを低減し、クリーニング不良による画像不良の発生を防止することにある。
【0016】
この発明の第8の目的は、転写後の正負極性が混在するトナーの場合、ブラシローラに片方の極性のみ印加しただけであると、一方の極性トナーが残留することとなるから、極性の如何に拘わらず全ての残留トナーをクリーニングすることにある。
【0017】
この発明の第9の目的は、ブラシの植毛間の隙間にあるトナーがクリーニングされずに残留してクリーニング不良が発生することを防止し、この間隙トナーのクリーニング不良を無くし、確実にクリーニングすることにある。
【0018】
この発明の第10の目的は、ブラシの植毛構成を規定することで、すり抜けトナーを無くし、クリーニング性能を向上することにある。
【0019】
この発明の第11の目的は、球形のトナーは転がり易いことから、ブラシの両脇から転がり漏れ、クリーニング不良が発生することを防止することにある。
【0020】
ブラシクリーニングでは転写残トナーの付着量によらずブラシ先端が残像を掻き落す効果によって優れたクリーニング性を有しているが、掃き目状のクリーニング不良が発生する場合があった。一方、ローラクリーニングでは当接幅全域で良好なクリーニング性が得られるが、転写性能が不足し、トナーが積層した部分に対してはクリーニング性が低下する場合があった。
【0021】
そこで、この発明の第12の目的は、どのような転写残トナーに対しても優れたクリーニング性能を発揮可能とすることにある。
【0022】
ところで、2つのクリーニング手段を設けると、高いクリーニング性能が得られるが、像担持体表面を占有する面積が大きくなり、画像形成装置の小型化が困難になる。
【0023】
そこで、この発明の第13の目的は、特にタンデム方式のカラー画像形成装置において、像担持体を小径とし装置全体をコンパクトとし、占有面積を可能な限り小さくすることにある。
【0024】
また、クリーニングローラをカウンタ方向に回転した場合、クリーニングローラ上に付着させたトナーがブラシローラによって掻き落されないと、クリーニングローラの像担持体下流側で像担持体に再付着する場合がある。
【0025】
そこで、この発明の第14の目的は、クリーニングローラ上に付着させたトナーが像担持体に再付着することを防ぎ、クリーニング性が低下することを防止することにある。
【0026】
この発明の第15の目的は、クリーニングブラシをトレーリング方向に回転した場合、像担持体上のトナーをクリーニングブラシ上に付着させた後、クリーニングローラとの摺擦運動を行うことにより、クリーニングローラに対するクリーニング性能の低下を防止することにある。
【0027】
一般にクリーニングローラの材料は像担持体に対して変形して当接するように構成するので、像担持体に比べて摺擦に対する耐久性は低下する課題がある。特に請求項13の画像形成装置では同一のクリーニングブラシがクリーニングローラおよび像担持体を摺擦する構成としているので、ブラシ材料の剛性を調整してクリーニング性と耐久性を個別に最適化することが難しい。
【0028】
そこで、この発明の第16の目的は、クリーニングブラシ摺擦に伴うクリーニングローラの耐久性の低下を回避するとともに、クリーニングブラシの像担持体クリーニング性能を維持することにある。
【0029】
また、転写後のトナー極性は転写部に置ける電荷注入や放電現象により極性が反転してしまうトナーが発生する場合があり、静電的なクリーニング性が得られない場合があった。
【0030】
そこで、この発明の第17の目的は、トナーの帯電極性によらず、確実なクリーニング性能を維持することにある。
【0031】
また、カラー画像形成装置などの場合、像担持体を中心とした作像ユニットを複数並置して配置することがあるが、その場合画像形成装置自体が大きくなってしまう。
【0032】
そこで、この発明の第18の目的は、カラー画像形成装置などの場合に、装置を小型化するとともに、コストを下げることにある。
【0033】
さらに、クリーニングローラが転写残トナーにより汚染され、その汚染量が多くなった場合、像担持体への帯電機能に異常をきたし、帯電ムラなどを発生することがあった。
【0034】
そこで、この発明の第19の目的は、クリーニングローラの汚れを防止することにある。
【0035】
さらにまた、クリーニングローラは弾性体からなり、表面に付着したトナーを除去するために同じ弾性材料を用いると、トナーに対するストレスが大きくなってしまう。また、ブレードを用いても同様にクリーニングローラ、トナーへのストレスが大きくなる、クリーニングローラへのワックスフィルミングが問題となる。
【0036】
そこで、この発明の第20の目的は、トナーに対するストレスを低減することにある。
【0037】
この発明の第21の目的は、クリーニングローラからのトナー除去性能を向上するとともに、トナーに対するストレスを低減することにある。
【0038】
この発明の第22の目的は、クリーニングローラ上のトナーを振動させて、同様にクリーニングローラからのトナー除去性能を向上するとともに、トナーに対するストレスを低減することにある。
【0039】
この発明の第23の目的は、画像形成装置において、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、ワックスフィルミングの発生を防止するとともに、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることにある。
【0040】
この発明の第24の目的は、作像ユニットを少なくとも4つ以上有する画像形成装置において、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、ワックスフィルミングの発生を防止するとともに、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることにある。
【0041】
この発明の第25の目的は、中間転写体を有する画像形成装置において、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、ワックスフィルミングの発生を防止するとともに、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、上述した第1の目的を達成すべく、
変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有して、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
前記乾式球形トナーとして、
円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
クリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成して、像担持体上をクリーニングすることを特徴とする。
【0043】
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的を達成すべく、請求項1に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段を、弾性体をローラ形状に形成したクリーニングローラとし、像担持体への押し当て位置においてその像担持体の回転速度と同じ回転速度とすることを特徴とする。
【0044】
請求項3に記載の発明は、上述した第3の目的を達成すべく、請求項1に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段を、弾性体をローラ形状に形成したクリーニングローラとし、像担持体への押し当て位置においてその像担持体の回転速度と異なる回転速度とすることを特徴とする。
【0045】
請求項4に記載の発明は、上述した第4の目的を達成すべく、請求項2または3に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段の表面の静止摩擦係数を像担持体の表面の静止摩擦係数よりも大きくすることを特徴とする。
【0046】
請求項5に記載の発明は、上述した第5の目的を達成すべく、請求項2、3または4に記載のクリーニング装置において、回動するクリーニングローラに当接するように清掃部材を設けることを特徴とする。
【0047】
請求項6に記載の発明は、上述した第6の目的を達成すべく、請求項1、2、3、4または5に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段の上流位置に極性制御手段を有することを特徴とする。
【0048】
請求項7に記載の発明は、上述した第7の目的を達成すべく、請求項1に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段をブラシローラとすることを特徴とする。
【0049】
請求項8に記載の発明は、上述した第8の目的を達成すべく、請求項7に記載のクリーニング装置において、ブラシローラとして、極性の異なるものを2本を有することを特徴とする。
【0050】
請求項9に記載の発明は、上述した第9の目的を達成すべく、請求項7または8に記載のクリーニング装置において、ブラシローラのブラシは、ローラ軸方向およびローラ回転方向に植毛を配列して設け、配列した植毛のローラ軸方向を行、ローラ回転方向を列とするとき、行毎に行方向にずらして植毛することを特徴とする。
【0051】
請求項10に記載の発明は、上述した第10の目的を達成すべく、請求項9に記載のクリーニング装置において、ブラシローラの植毛をd、植毛のローラ軸方向ピッチをP、再び同一列上に植毛がくる、植毛のローラ回転方向行をn行目とするとき、
d≧P/n
とすることを特徴とする。
【0052】
請求項11に記載の発明は、上述した第11の目的を達成すべく、請求項7、8、9または10に記載のクリーニング装置において、ブラシローラのブラシ繊維を、主枝と副枝から構成することを特徴とする。
【0053】
請求項12に記載の発明は、上述した第12の目的を達成すべく、請求項1に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段として、像担持体を摺擦するクリーニングブラシと、そのクリーニングブラシより、像担持体の移動方向下流位置で、像担持体に当接するクリーニングローラとを併用することを特徴とする。
【0054】
請求項13に記載の発明は、上述した第13の目的を達成すべく、請求項12に記載のクリーニング装置において、クリーニングブラシを、クリーニングローラを摺擦するように配置することを特徴とする。
【0055】
請求項14に記載の発明は、上述した第14の目的を達成すべく、請求項12に記載のクリーニング装置において、クリーニングローラの回転方向を、像担持体の移動方向に対してトレーリング方向とすることを特徴とする。
【0056】
請求項15に記載の発明は、上述した第15の目的を達成すべく、請求項12に記載のクリーニング装置において、クリーニングブラシの回転方向を、像担持体の移動方向に対してカウンタ方向とすることを特徴とする。
【0057】
請求項16に記載の発明は、上述した第16の目的を達成すべく、請求項14または15に記載のクリーニング装置において、クリーニングブラシがクリーニングローラを摺擦する速度を、クリーニングローラ表面の回転速度の10%以内とすることを特徴とする。
【0058】
請求項17に記載の発明は、上述した第17の目的を達成すべく、請求項12に記載のクリーニング装置において、クリーニングブラシとクリーニングローラにそれぞれ異なる極性の電圧を印加することを特徴とする。
【0059】
請求項18に記載の発明は、上述した第18の目的を達成すべく、請求項1に記載のクリーニング装置において、クリーニング手段としてクリーニングローラを用い、そのクリーニングローラが、像担持体を均一に帯電する帯電装置を兼ねていることを特徴とする。
【0060】
請求項19に記載の発明は、上述した第19の目的を達成すべく、請求項18に記載のクリーニング装置において、クリーニングローラの表面に付着しているトナーを除去するトナー除去手段を有することを特徴とする。
【0061】
請求項20に記載の発明は、上述した第20の目的を達成すべく、請求項19に記載のクリーニング装置において、トナー除去手段をブラシで構成することを特徴とする。
【0062】
請求項21に記載の発明は、上述した第21の目的を達成すべく、請求項19または20に記載のクリーニング装置において、トナー除去手段に、電源から電圧を印加することを特徴とする。
【0063】
請求項22に記載の発明は、上述した第22の目的を達成すべく、請求項21に記載のクリーニング装置において、直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加することを特徴とする。
【0064】
請求項23に記載の発明は、上述した第23の目的を達成すべく、
変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有して、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
前記乾式球形トナーとして、
円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
像担持体と、その像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、像担持体上の静電潜像にトナーを付着して顕像化する現像装置と、現像されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、画像転写後の前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置とを有し、
そのクリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成することを特徴とする。
【0065】
請求項24に記載の発明は、上述した第24の目的を達成すべく、
変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有して、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
前記乾式球形トナーとして、
円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
像担持体と、その像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、像担持体上の静電潜像にトナーを付着して顕像化する現像装置と、現像されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、画像転写後の像担持体上をクリーニングするクリーニング装置とからなる作像ユニットを少なくとも4つ以上有し、
その各作像ユニットにおいて、クリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成することを特徴とする。
【0066】
請求項25に記載の発明は、上述した第25の目的を達成すべく、
変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有して、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
前記乾式球形トナーとして、
円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
像担持体と、その像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、像担持体上の静電潜像に複数色のトナーを付着して顕像化する複数の現像装置と、現像された複数色のトナー像を電圧が印加されている中間転写体に転写し、その中間転写体上の複数色のトナー像を転写材へ転写する転写装置と、画像転写後の像担持体上をクリーニングするクリーニング装置とを有し、
そのクリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成することを特徴とする。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1は、この発明によるクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【0068】
図中符号1は、矢印A方向に回転する像担持体である。図中符号11は、クリーニング装置である。クリーニング装置11は、クリーニング手段であるクリーニングローラ2とスクレーパブレード部材(清掃部材)3と搬送コイル4を有している。クリーニングローラ2は、例えば金属軸部の周囲にゴム硬度15°〜80°でかつ体積抵抗が105から1015(Ω・cm)である導電性弾性層(例えば、導電性ゴムで成形した層)を設けたものである。また、クリーニングローラ2は、例えば前記ゴム層の周囲に体積抵抗106〜1016(Ω・cm)である導電性フッ素樹脂からなるチューブまたはコート層を設けたものでもよい。
【0069】
このクリーニングローラ2は、図示しない加圧部材により300〜700(gf)の力で像担持体1表面に押圧され、また像担持体1表面に対して0.2〜1.0(mm)の喰込み量を持つ位置に設置され、その表面の粗さがRZ≦5(μm)である。
【0070】
図示例では、芯金5の周囲にゴム硬度70°、体積抵抗が109(Ω・cm)の導電性弾性体を設けたクリーニングローラ2をクリーニング手段として使用し、ばねによって500(gf)の力で像担持体1表面に押圧し、像担持体1に対して0.3(mm)の喰込み量をもつ位置に設置した。
【0071】
また、図示していないクリーニング手段駆動手段により像担持体1の回転速度と等速で回転するようになっている。このクリーニングローラ2の回転に伴い、像担持体1上からクリーニングローラ2上に付着した残留トナーは、ブレードホルダで保持されるシート状ポリウレタンからなるスクレーパブレード部材3の接触部に達し、同スクレーパブレード3によりクリーニングローラ2表面から引き剥がされ、回転する搬送コイル4上に落下し、同搬送コイル4によってクリーニング装置11外へ排出される。
【0072】
図2は、図1のクリーニング装置11を備える画像形成装置の要部の概略構成図である。
【0073】
この画像形成装置は、矢印A方向に回転する像担持体1の周囲に、帯電装置7、露光装置8、現像装置9、転写装置10、クリーニング装置11、除電装置12を配置している。また、図示しないが、像担持体1上から転写された転写材上のトナー画像を定着するための定着装置を配置している。
【0074】
像担持体1は、この図示例では負帯電のOPC(有機光半導体)感光体である。像担持体1は、OPC感光体以外でもよく、例えば無機感光体、アモルファスシリコン感光体などでもよい。図示例では、回転速度を、200(mm/sec)とする。
【0075】
帯電装置7は、像担持体1と接触して配置され、所定の電圧を印加することによって像担持体1を所定の極性、所定の電位に帯電する。この例においては、帯電ローラを用い、像担持体1をマイナス極性に一様に帯電させている。帯電装置7は、像担持体1と非接触に配置された電極ワイヤとグリッド電極からなるスコロトロン帯電装置を用いてもよい。
【0076】
露光装置8は、発光素子としてLDを使用し、画像データに基づき像担持体1に光を照射することによって静電潜像を形成している。この例ではLDを用いているが、LEDなどの発光素子を用いてもよい。
【0077】
現像装置9は、現像剤を保持するために内部に固定されたマグネットローラを備えた回転自在の現像剤担持体と現像剤を攪拌しながら搬送するための攪拌搬送スクリュを備えている。この例では、現像剤としてトナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を用いた二成分磁気ブラシ現像を用いている。キャリアを必要としない一成分現像の構成でもよい。現像剤担持体には、現像バイアス電源から電圧が印加され、現像領域にて静電潜像に帯電したトナーを付着させて現像を行う。使用しているトナーについては、詳しく後述する。
【0078】
転写装置10は、転写時に像担持体1表面に所定の押圧力で接触し、図示していない電源から電圧が印加されることにより、像担持体1と転写装置10との間の転写ニップ部で像担持体1表面のトナー像を転写材に転写する。この例では、転写ローラを用いて転写を行っている。コロトロン、転写ベルトなどの転写装置を用いてもよい。
【0079】
除電装置12は、像担持体1の残留電荷を除電するもので、LEDを用いている。
【0080】
さて、図2に示す画像形成装置において、作像工程後、クリーニング装置11へ送られてきた像担持体1上の残留トナーは、クリーニングローラ2との対向部に達する。
【0081】
表1に、ベタ画像を像担持体1上に作像したときの現像後、転写後のトナー単位重量あたりの帯電量(以後Q/Mと呼ぶ)を測定した結果を示す。画像面積を固定したベタ画像パターンを像担持体1上に作像し、現像、転写、クリーニング等の各プロセス終了後に画像形成装置のメインスイッチを強制的にOFFにし、像担持体1上に形成されたトナー像を吸引治具によりエアーポンプで吸引しながら、そのトナーのクーロン量をクーロンメータ(ケスレー製エレクトロメータ611)により測定し、吸引治具により吸引したトナーの重量とクーロン量から単位重量あたりのトナー電荷量(μC/g)を算出した。
【0082】
表1のように、転写電圧を変化させると転写残トナーのQ/Mも変化することがわかった。転写装置10に対しては、転写材の種類、画像形成装置の使用環境や使用モード、また経時変動といった、様々な変動因子に対する転写効率の変化を吸収するようにプロセスコントロールが行われ、状況に応じて最良の画像が得られる転写電圧になるように制御されている。その結果、例えば表1の▲2▼転写電圧の変化があった場合に感光体上の転写残トナーの帯電量が表1中の▲3▼転写残トナーQ/Mのように変動する。
【0083】
【表1】
Figure 0003574624
【0084】
そこで、クリーニングローラ2の芯金5に電源6より直流電圧を印加すると、転写残トナーは、表1に記載のようにマイナス極性であるので、クリーニングローラ2と像担持体1との間で形成するプラスの電界により、トナーがクリーニングローラ2に付着し、像担持体1はクリーニングされる。
【0085】
図示例では、像担持体1とクリーニングローラ2が同じ速度となるようにして、クリーニングローラ2の芯金5に700(V)印加した。この条件において、残トナーをテープに転写し、その反射率(ID)を測定したところは0.02となり、良好にクリーニングされた。なお、この条件に限らず、400〜800(V)でも同様に良好なクリーニング性が得られた。ただし、この適正バイアスは、環境条件、使用するクリーニングローラ2の抵抗値、厚みなどにより変動する。
【0086】
ここで、「残トナーID」の測定方法は、以下のとおりである。クリーニングローラ2通過後の像担持体1上クリーニング残トナーを透明テープ(日東電工製プリンタック)によりテープ転写し、その画像濃度(Image Density)を画像濃度計(X−Rite938)により測定し、その反射率を測定し残トナーIDとした。トナーが存在しない場合のテープの画像濃度を測定してリファレンスIDとし、前記残トナーIDからリファレンスIDを差し引くことで、クリーニング残トナーIDとした。
【0087】
図示例で使用しているトナーは、ウレア結合を有する変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、光沢度が5〜30(%)になる定着画像に接する定着部材表面の温度幅が50(deg)以上で、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いている。
【0088】
詳しくは、ウレア結合で変性されたポリエステルとしては、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマとアミン類との反応物などが挙げられる。イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマとしては、ポリオールとポリカルボン酸の重縮合物でかつ活性水素基を有するポリエステルをさらにポリイソシアネートと反応させた物などが挙げられる。上記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられ、これらのうち好ましいものはアルコール性水酸基である。
【0089】
上記トナーの円形度を
円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
と定義したとき、クリーニング装置でのクリーニング性に優れている球形トナーを円形度に着目して比較した。
【0090】
トナーA(円形度0.94)、トナーB(円形度0.96)、トナーC(円形度0.98)の同条件でのクリーニング残トナーIDを表2に示す。トナーAと比較して、トナーB、Cのほうが静電クリーニング能力に優れていることがわかった。
【0091】
【表2】
Figure 0003574624
【0092】
また、上記に記載したトナーCを用いて像担持体1上に形成した潜像を現像し、転写材に転写後、クリーニング装置によってクリーニングする作像プロセスを10000枚のコピー動作にわたっておこない、像担持体1表面を観察したが、フィルミング物質は認められなかった。また、10000枚コピー後の像担持体1を取り出してクリーニング後の残トナーIDを調べたところ、初期と同等で劣化も無かった。
【0093】
<比較例1>
同様の実験を、比較例としてブレードクリーニング装置を用いて行った。クリーニングブレードの材質としては、ウレタンゴムを使用し、食い込み量1.05(mm)、初期当接角度79°、ヤング率0.45、自由長8(mm)、ブレードをブレードホルダーにセットし、上記圧接力および当接角で当接した。
【0094】
初期の像担持体1のクリーニング残トナーIDは、0.01であった。10000枚コピー後、画像上の一部に低画像濃度が観察され、感光体を取り出してみたところ、フィルミングが発生していた。
【0095】
次に、クリーニングローラ2の回転速度が像担持体1との間に速度差をもつようにした。クリーニングローラ2は、駆動装置により、像担持体1の回転速度に対して速度差をもつように回転駆動されている。また、上述したトナーA、Cを用い、クリーニングローラ2の芯金5にトナーAに対して500(V)、トナーBに対して600(V)印加した。その結果、図3のように像担持体1表面からの残留トナーの除去効率が向上することがわかった。さらに、トナー形状や等速の場合のクリーニング残トナー量により除去効率が向上する線速差の大きさが異なるが、転写残トナー量が像担持体1の回転速度1〜10%の速度差を設けることで除去効率が向上することがわかった。
【0096】
確認実験として、上述したトナーCを用いて、像担持体1上に形成した潜像を現像し、転写材に転写後、前記クリーニング装置によって、クリーニングする作像プロセスを10000枚のコピー動作にわたっておこない、像担持体1表面を観察したが、フィルミング物質は認められなかった。また、10000枚コピー後の像担持体1を取り出しクリーニング後の残トナーIDを調べたところ、初期と同等で劣化も無かった。
【0097】
次に、静止摩擦係数μの水準を振ったクリーニングローラ2でクリーニングローラ2と像担持体1に速度差を設けてクリーニング性を検証した。なお、像担持体1の静止摩擦係数μOPC、クリーニングローラの静止摩擦係数μRは、図4に示す「オイラーベルト式」で測定した。図4において、aは測定物、bは紙、cは錘りである。実験条件は、クリーニングローラ2と像担持体1の速度差:−207(mm/sec)(像担持体の速度:94(mm/sec)、クリーニングローラ:カウンター方向に113(mm/sec))、像担持体静止摩擦係数μOPC:0.375、クリーニングローラバイアス:0(V)とした。
【0098】
その結果、像担持体1表面の静止摩擦係数μOPCとクリーニングローラの静止摩擦係数μRとの関係が、μR>μOPCとなっているときに、クリーニング性が良好であるという結果が得られた。なお、この例ではクリーニングバイアスを印加しない場合について記載したが、適正バイアス印加によりクリーニングローラ2と像担持体1の速度差を最小にすることが可能である。
【0099】
次に、環境変動や経時劣化のため、転写電圧を増大させる必要があった場合、転写残トナーの帯電極性は表3のように、プラスに反転する。このままでは、プラス極性のバイアスを印加したクリーニングローラ2によるクリーニングではプラス極性トナーのクリーニングは不良となる。
【0100】
【表3】
Figure 0003574624
【0101】
図5は、クリーニングローラ2による転写残トナーのクリーニング工程前に、極性制御手段13を配置した構成図である。図示例では、極性制御手段13としてタングステンワイヤーに電源14からAC100(μA)とDC−60(μA)を印加し、コロナ放電させ、マイナスの電荷を像担持体1および残留トナーに付与した。極性制御手段13通過後の残留トナーQ/Mは、表3の▲4▼のようになった。転写残トナーは、極性制御手段13を通過しマイナス極性にそろえられた後クリーニングローラ2との対向部に達する。ここで、クリーニングローラ2の芯金5に電源6より直流電圧を印加すると、クリーニングローラ2と像担持体1との間で形成する電界により、トナーがクリーニングローラ2に付着し、像担持体1はクリーニングされやすくなる。
【0102】
図6は、この発明による別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。
像担持体1上に残留したトナー15は、CW(時計回転)方向に搬送され、同一方向に回転するブラシローラ(クリーニング手段)16によって、機械的に像担持体1より剥離、脱落される。ブラシローラ16から脱落せずにローラ16に付着したままのトナーは、バイアスローラ17によって叩き落とされる。このとき、バイアスローラ17は、回転していても固定状態でも構わない。
【0103】
ブラシローラ16や、バイアスローラ17から落とされたトナーは、クリーニング装置18内に在る回収ローラ19によって現像タンクに回収され、再利用される。または、システム安定化のため、廃トナーボトルに回収され廃棄されてもよい。
【0104】
像担持体1からクリーニングする際に転写残トナーは、極性を有する場合がある。よって、転写バイアス電源20からのバイアスをバイアスローラ17に印加してブラシローラ16のブラシ先端に印加することで、ブラシによる機械的な力と同時に静電的な力も印加され、さらにクリーニング性がよくなる。
【0105】
本例では、バイアスローラ17に介在させてバイアス印加しているが直接、ブラシローラ16の芯金に印加してもよい。この転写バイアス電源20からバイアスとしては、トナーの有する極性と逆のDC電圧、またはAC電圧、あるいはDC電圧とAC電圧の両者を重畳させてもよい。この印加によって、極性の異なるトナーは、ブラシに吸着される。また、AC電圧の印加によって極性を持つトナーは極性を消去され、ブラシの機械力によって像担持体1から叩き落とされる。
【0106】
図7には、この発明によるさらに別のクリーニング装置まわりの概略構成を示す。
【0107】
転写行程は高電圧を印加することで、記録紙、もしくはカラーに使用する中間転写媒体に静電的に像担持体1上のトナーを転写する。このとき、像担持体1と転写電極間では放電現象を生じる場合もある。このとき、帯電量の小さいトナーや極性異常のトナーは、放電によって極性反転する場合がある。これによって、転写残トナーは、極性が不均一となる。即ち、現像によって負極性を有するトナーの中に正極性のトナーが混在する状態が生じる。
【0108】
それを防止するために、極性を均一化するために、これまでは前処理用帯電行程がクリーニング前に設けられていた。この帯電行程は、高電圧を像担持体1に直接印加するため、オゾンや窒素酸化物が生じた。これらの発生物は、環境や人体への影響が問題視されてきた。また、窒素酸化物は、像担持体1の表面に付着し画像劣化の要因となってきた。
【0109】
よって、前処理行程である帯電による極性の均一化をせずに、各々の極性に適合したバイアス電圧を印加することで極性ごとの転写残トナーを回収する。具体的には、図6に示したブラシローラ16に正極性の転写バイアスを印加し、さらに像担持体1の回転方向上流に、別のクリーニング手段としてブラシローラ21を具備し、これに負極性の転写バイアスを印加する。これによって極性の混在した残留トナーのクリーニングが可能となる。
【0110】
図8には、像担持体1上の残留トナーのクリーニング状態図を示す。
ブラシローラ16は、芯金24表面に基布上に植毛されたブラシ23をスパイラル上に巻き付けて構成している。基布は、ポリエステル系ナイロン系材質が一般的である。ブラシ23は、直毛またはループ状で、密度は50,000〜150,000(本/inch2)植毛ピッチ0.7〜0.9(mm)である。このため、1カ所の植毛部には、30〜50本の原糸束が植毛されている。
【0111】
原糸は、15〜30(μm)の太さの炭素含有アクリル繊維によって構成されている。繊維は、像担持体に約1(mm)食い込まされた状態で設定されている。そこで、繊維は、座屈状態となる。
【0112】
ここで、図9には、図8のブラシの植毛状態をブラシローラの軸から観察した状態を示す。クリーニングトナー25は、ブラシ23が存在する箇所は先端に捕獲される。しかし、ブラシ23が植毛されていない植毛間では、非クリーニングトナー26はすり抜けて行く。これを改善するために、図10のごとく次の行で、前行の植毛間に植毛することにより、抜けてきたトナーは捕獲され、像担持体1はクリーニングされる。
【0113】
図11には、従来の植毛状態を示す。植毛は、行、列共に一定のピッチで碁盤目状に配列されている。植毛された基布は一定のパイル幅(15〜20mm)のものが巻き付けられて製作されるが、植毛のピッチ間は埋められない。そこで、図12に示すように、列を増す方向(配列した植毛のローラ軸方向)のピッチPと植毛径d、さらに行を増す方向で同一場所に、すなわち同一列上に植毛がくる行をn行目としたとき
d≧P/n
の関係にする。
【0114】
これによって、すり抜けトナーは、ブラシに接触し確実に残留トナーは捕獲、または掻き落とされる。ブラシローラ16は、図13に示すように原糸が束ねられて約5(mm)の毛足長さを有している。この原糸は、図14に示すように、直線状の繊維で、球状のトナーが接しただけであると、すり抜けてクリーニング不良が発生する。これを防止するために、図15に示すように、直線上に植毛された主枝27に捕獲用の副枝28を設ける。副枝28の長さは0.05〜0.1(mm)で僅かに枝状の突起を設けることで、ブラシから転がり漏れるトナーを無くし、確実にブラシに当接されて残留トナーはクリーニングされる。
【0115】
図16は、この発明によるまたさらに別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。また、図17は、そのクリーニング装置を備える画像形成装置の全体概略構成図である。
【0116】
この例のクリーニング装置11では、クリーニングブラシ(クリーニング手段)29を像担持体1とクリーニングローラ(クリーニング手段)30のどちらにも摺擦するように配置したので、クリーニングブラシ29による1次クリーニング効果によってクリーニングローラ30に到着する残トナー量を大幅に低減し、しかもクリーニングローラ30からのトナー掻き落しをスクレーパや専用クリーニングブラシを付加することなく実現できるので、高性能のクリーニングローラ30を活用したクリーニング装置11を小型低コスト化できる。
【0117】
また、クリーニングローラ30の回転方向を像担持体1にカウンタ方向とした場合、クリーニングローラ30上からクリーニングブラシ29によって掻き落されなかったトナーは、クリーニングローラ30の下流側のくさび形領域に移動されてしまう。このとき、くさび形領域内でトナーが像担持体1側に静電的あるいは機械的な作用力で付着してしまうと、そのまま帯電装置7へ通過してしまうことになる。しかし、この例では、トレーリング方向としたので、前記掻き落されなかったトナーは、再度クリーニングローラ30の上流側に移動するので、もう一度クリーニングローラ30のクリーニング作用を受けることになり、クリーニング性を低下させることがない。
【0118】
さらに、クリーニングローラ30の回転方向を像担持体1にカウンタ方向とした場合、クリーニングローラ30の機械的な作用力が大きくなり、トナーを機械的に掻き落す効果が得られる。しかし、このような構成を取ると、トナーが少ないときにはクリーニングローラ30表面と像担持体1表面は大きな周速差で摺擦されるので、研磨摩耗が進み耐久性が低下する。
【0119】
この例では、トレーリング方向とすることで周速差をなくすだけでなく、周速差を像担持体1の速度の10%以下付与することで、機械的に掻き落す効果をクリーニングローラ30に付与し、クリーニング性能向上と耐久性を両立することができる。機械的に掻き落す効果は、発明者らの実験によれば、僅か数%程度与えれば向上効果が得られることが分かった。そこで耐久性を考慮し、できる限り少ない周速差で装置を成立させるため、10%以下で運転する設定とした。
【0120】
また、この例では、クリーニングブラシ29を像担持体1とクリーニングローラ30のトナー掻き落しに兼用しているので、フリッカバー31通過によって付着トナー量が減少し、クリーニング能力が回復しているブラシ先端が、先に微量のクリーニング済みトナーが付着しているクリーニングローラ30に摺擦することで、効果的に掻き落し能力を発揮し、若干の付着トナー量が増加した後、像担持体1上の比較的多量に付着しているトナーの掻き落しに供されるように構成したので、クリーニング性能に優れている。
【0121】
また、像担持体1に対してクリーニングブラシ29をカウンタ方向、クリーニングローラ30をトレーリング方向としたので、クリーニングブラシ29とクリーニングローラ30間はトレーリング方向となり摺擦速度はそれぞれのローラの速度差で得られる。
【0122】
像担持体1は、樹脂材料を用いた有機感光体ローラが多用されており、その表面硬度はヒドリンゴムなどで作られるクリーニングローラ30よりも格段に高い。従って、クリーニングブラシ29を摺擦する場合、像担持体1にはクリーニング性能向上を優先し高速で摺擦し、クリーニングローラ30に対しては材料の強度を考慮して低い速度で摺擦することが望ましい。
【0123】
前述のように、クリーニングローラ30とクリーニングブラシ29は、トレーリング方向となるので、本構成においてはクリーニングブラシ29を像担持体1からの掻き落しとクリーニングローラ30からの掻き落しに兼用してもクリーニングローラ30の耐久性を損なうことがない。
【0124】
クリーニングローラ30は、不図示のバイアス手段によってトナーを吸着する方向の電界が像担持体との当接部で発生するように構成されており、主に静電吸着力によってトナーを像担持体1上からクリーニングローラ30上に吸着する作用を行う。このような作用力は、トナー形状によらずに発揮されるので、本例の球形乾式トナーであっても容易にクリーニングすることが可能である。
【0125】
したがって、球形トナーを従来のブレードクリーニング方法でクリーニングすることは困難である。本例では、ブレードクリーニング方法に置き換えうる小型低コストの構成で球形トナーのクリーニング方法を実現したので、球形トナーを活用した小型低コストかつ高画質の画像形成装置を成立させることができる。
【0126】
また、強化フィラーを分散させた像担持体1を使用したときにブレードクリーニング方法では、クリーニングが行えない場合があった。本例では、ブレードクリーニング方法に置き換えうる小型低コストの構成で強化フィラーを分散させた像担持体1のクリーニング方法を実現したので、強化フィラーを分散させた像担持体1を活用した小型低コストかつ高耐久の画像形成装置を成立させることができる。
【0127】
なお、図16において、符号18はクリーニング装置、19は回収ローラである。また、符号15aは転写残トナー、15bはクリーニングブラシ29で除去されるトナー、15cはクリーニングブラシ29に付着搬送されるトナー、15dはフリッカバー31へ衝突することで落下するトナー、15eはクリーニングローラ30で除去されるトナーである。
【0128】
図17において、符号1は像担持体、7は像担持体1を帯電する帯電装置、8は像担持体1に静電潜像を形成する露光装置、9は像担持体1上の静電潜像を顕像化する現像装置、10は顕像化したトナー画像を転写材に転写する転写装置、11は画像転写後に像担持体1上に残留するトナーを除去するクリーニング装置である。
【0129】
また、80は転写材上の転写画像を定着する定着装置、81は転写材を収納する給紙カセット、82は給紙カセット81から転写材を繰り出す給紙ローラ、83は繰り出した転写材を搬送する転写材搬送ローラ、84は像担持体1上のトナー画像にタイミングを合わせて転写材を送り出すレジストローラである。
【0130】
図18は、この発明によるさらにまた別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【0131】
本例は、クリーニング手段が、弾性体からなる導電性のクリーニングローラ32からなり、像担持体1の帯電装置を兼ねている構成となっている。帯電兼クリーニングローラ32は、像担持体1と接触して配置され、矢印B方向に回転する。帯電兼リーニングローラ32は、電源33から電圧を印加することによって像担持体1を所定の極性、所定の電位に帯電する。本例では、像担持体1をマイナス極性に一様に帯電させている。
【0132】
この例においては、ウレア結合を有する変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、光沢度が5〜30(%)になる定着画像に接する定着部材表面の温度幅が50(deg)以上で、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いている。
【0133】
このような球形トナーをブレードでクリーニングする場合は、ブレードと像担持体1表面で形成される当接部でトナーが密に充填された状態で集められ、この最密充填された像担持体1と直接接している第一層目のトナーは、像担持体1に対して強い付着力を持っているため、ブレードによるクリーンニングの時に、一層目と次の二層目との間でトナーが滑ってしまい、一層目がクリーニングブレードの先端エッジ部を押し上げ、通り抜けてしまい、クリーニング不良となって像担持体1に残ってしまう。
【0134】
そのため、クリーニング方式としてクリーニングブレードを用いたときに、クリーニング不良を防止するために当接を大きくする必要があるが、クリーニングブレードと像担持体1との接する部分のトナーに大きなストレスがかかり、トナー内部のワックスが滲み出して像担持体1に付着し、ワックスフィルミング発生してしまうことがある。
【0135】
そこで、この例のクリーニング装置は、小粒径、球形で従来トナーより低溶融粘度であるシャープメルト性のポリエステル系のトナーバインダーを用いたトナーを用いても、像担持体1から確実にワックスフィルミングさせずにクリーニングできるように、弾性ローラを用い、電圧を印加することによりクリーニングする構成になっている。さらに、そのクリーニングローラは像担持体1表面の帯電を行う構成になっている。
【0136】
クリーニングローラ32は、芯金34を中心にポリウレタンゴム、シリコンゴム、ブラジエンゴム等の弾性材料にカーボンブラック、チタン、アルミニウム等の金属の酸化物やイオン導電剤等からなる導電性微粒子を分散させた弾性導電層を有している。また、クリーニングローラ32の表面には、像担持体1への表面のピンホールによるバイアス電流のリークを防止するために中抵抗層を設けている。場合によっては、クリーニングローラ32表面の汚れを防止するためにさらに表面保護層を設けてもよい。この例では、ローラの体積抵抗率が106〜1012(Ω・cm)となるように調製したものを使用している。
【0137】
芯金34には、電源33が接続されており、電源33からクリーニングローラ32に電圧が印加され、像担持体1上の残留トナーが静電的な力によりクリーニングローラ32側へと引き寄せられ、クリーニングローラ32が回転することによりクリーニングを行うことが可能となっている。
【0138】
この例では、像担持体1をマイナスに帯電し、マイナスに帯電したトナーを露光部に付着させる、いわゆるネガポジ現像方式であるため、現像後の像担持体1上の付着トナーはマイナス極性である。したがって、転写装置には、プラスの電圧、あるいは電流を印加して転写材にマイナス極性のトナーを転写させるため、像担持体1上の転写残トナーは転写バイアスの影響により極性が反転し、プラス帯電トナーとなっている。したがって、クリーニングローラ32にマイナスの電圧を印加することによって、像担持体1上のプラス帯電トナーとなっている転写残トナーは、クリーニングされることになる。
【0139】
具体的には、図19に示すように、クリーニングローラ32の芯金34に電源33から−1300(V)の電圧を印加することによって、像担持体1を放電により−700(V)に一様に帯電させる。そして、入力画像データにしたがい露光装置35により書き込み行い、露光後の像担持体1の表面電位を−100(V)する。このようにして形成された潜像に、現像剤を保持した現像装置36内の現像ローラに−400(V)の電圧を印加してマイナス極性のトナーを付着させて現像を行う。現像された像担持体1上の現像トナーは+1500(V)の電圧が印加された転写ローラ37により転写材38に転写され、像担持体1上にはプラス極性になった転写残トナーが残る。
【0140】
像担持体1の表面電位は転写の影響を受けるが、除電装置39の除電光によりその表面電位は0(V)になる。そして、クリーニング工程でプラス極性の転写残トナーは−1300(V)印加されたクリーニングローラ32により静電的にクリーニングされ、再び像担持体1を−700(V)に帯電させることができる。
【0141】
この例においては、トナーとして球形トナーを用いている。図20は、この球形トナーを用いた場合の転写効率を実験により測定した結果である。この結果から適正な電圧を転写装置37に印加することによって、ほぼ100(%)近い転写効率となり、像担持体1に付着している転写残トナーの付着量は極微量であることがわかった。
【0142】
したがって、この例の球形トナーを用いることによって、クリーニングローラ32でクリーニングする転写残トナー量は極微量であり、クリーニングローラ32の像担持体1への帯電性はほとんど損なわれない。
【0143】
しかしながら、像担持体1への現像トナーの付着量を測定するために、あるパターンのベタ画像を現像して、その現像トナー層に光を当て反射光からトナー付着量を算出するようなことがある。このような時には、転写材への転写を行わないので、そのままクリーニングローラ32へ現像トナーが進入してくる。
【0144】
そこで、図示例のクリーニング装置40では、クリーニングローラ32で回収されたトナーを早期に除去するために、トナー除去手段としてブラシローラ41を用いている。ブラシローラ41は、電極を兼ねる金属製の芯金42に、ブラシ部として導電性レーヨン繊維をパイル地にしたテープをスパイラル状に巻き付けて、ブラシローラ41としたものである。ブラシ部のブラシは300デニール/50フィラメント、1平方ミリメートル当たり80〜600本の密度である。このブラシローラ41を一方向に回転させながらさし込み、ブラシと芯金42が同心となるように設定した。毛足は、1〜10(mm)が好ましい。
【0145】
このブラシローラ41は、クリーニングローラ32の回転方向と逆方向(図のC方向)に所定の周速度をもって回転駆動され、クリーニングローラ32に対して速度差を持って接触する。このような構成にすることにより、クリーニングローラ32に付着したトナーを除去する効果が大きくなる。さらに、ブラシローラ41は、その芯金42に電源43から電圧が印加できるようになっている。
【0146】
この例においては、電源43からブラシローラ41に印加されるバイアスは、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加している。像担持体1上からクリーニングしたクリーニングローラ32上のトナーを振動させてクリーニングローラ32からのトナー除去性能を向上させている。
【0147】
具体的には、クリーニングローラ32の芯金34に電源から−1300(kV)の電圧を印加することによって、像担持体1からプラス極性の転写残トナーを除去しているため、ブラシローラ41の芯金42にはさらにマイナス側に大きな電圧を印加している。具体的には、芯金42に電源から直流電圧−1600(V)に交流電圧500〜1000(V)(ピーク間電圧)を重畳させたバイアスを印加している。
【0148】
ブラシローラ41で除去したトナーは、スクレーパ44によりブラシから回収される。そして、搬送スクリュ45によって廃トナーとして図示しない廃トナーボトルに蓄えてサービスマンなどにより回収し、あるいはリサイクルトナーとして現像装置36へと送られる。
【0149】
この例の帯電兼クリーニングローラ32を用いたクリーニング装置を具備した画像形成装置とブレードクリーニング装置を具備した画像形成装置を用いて、プリント枚数によるクリーニング不良発生状況、ワックスフィルミングの発生状況を確認した。ワックスの像担持体1へのフィルミングは像担持体1の静止摩擦係数μを測定し代用特性とした。像担持体1表面摩擦係数は、図4に示すような「オイラーベルト式」で測定した。また、クリーニングローラ32を用いた画像形成装置は、ローラの汚れによる帯電への影響も確認した。
【0150】
表4のように、ブレードクリーニング装置を用いた場合は、ワックスフィルミングによる像担持体1表面摩擦係数の上昇が発生したのに対して、ローラクリーニング装置を用いた場合、クリーニング不良の発生、ワックスフィルミングの発生がない良好な画像を得ることができた。
【0151】
【表4】
Figure 0003574624
【0152】
最後に、ローラクリーニング装置を、その他の画像形成装置に適応した例について説明する。
【0153】
図21は、ローラクリーニング装置51を用い、水平に延在する転写ベルト56に沿って4つの画像形成ユニット50を並置した形式のカラー画像形成装置である。
【0154】
この画像形成ユニット50は、像担持体55、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、ローラクリーニング装置51、除電装置58で構成され、画像形成ユニット50は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとに4つ配置されている。各画像形成ユニット50で現像された現像トナーは、水平に延在する転写電圧が印加された転写ベルト56により転写材57に転写される。
【0155】
このようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと画像の形成が行なわれ、転写材上に多重転写され、図示しない定着装置によって定着される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で説明したが、この順番に特定されるものではなく、どの順番で並置してもよい。
【0156】
転写されずに像担持体55上に残った転写残トナーは、ローラクリーニング装置51によりクリーニングされるが、ウレア結合を有する変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、光沢度が5〜30(%)になる定着画像に接する定着部材表面の温度幅が50(deg)以上で、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いており、クリーニングブレードを用いた場合は、像担持体55へのワックスフィルミングにより像担持体55の摩擦係数が低下して像担持体55とトナーとの付着力が低減する。このため、転写材57と像担持体55のニップ前で像担持体55上のトナーが放電により転写材57に転写しやすくなり、いわゆる転写チリという異常画像が発生する。
【0157】
この例によるクリーニング装置51を用いることにより、像担持体55へのワックスフィルミングがないため、転写チリが発生しない。したがって、この図示例のように、各画像形成ユニットでの4回の転写を必要とするカラー画像形成装置において特に良好な画像を得ることができる。
【0158】
図示例では、以上説明したすべてのローラクリーニング装置を用いることができる。
【0159】
さらに、図22は、複数の現像装置59〜62と中間転写体を有するカラー画像形成装置に、上述したローラクリーニング装置を用いた場合の概略図である。
【0160】
この例に係るカラー画像形成装置は、複数の現像装置59〜62により像担持体63に単色カラー画像を形成し、中間転写体64上に単色カラー画像を重ねてフルカラー画像を形成し、このフルカラー画像を転写装置66によって転写材65上に一括して転写する方式を採用するフルカラー画像形成装置である。
【0161】
フルカラー画像形成装置は、像担持体63、帯電装置68、露光装置69、4つの現像装置59〜62、クリーニング装置67、除電装置70で構成される。現像装置59〜62は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとに4つ配置されている。この場合、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順番で現像、中間転写体64への転写が行われ、最終的に中間転写体64には4色フルカラーの画像が形成され、一括して転写材65に転写され、図示しない定着装置によって定着される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で説明したが、この順番に特定されるものではなく、どの順番で並置してもよい。
【0162】
転写されずに像担持体63上に残った転写残トナーは、ローラクリーニング装置67によりクリーニングされが、ウレア結合を有する変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、光沢度が5〜30(%)になる定着画像に接する定着部材表面の温度幅が50(deg)以上で、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いており、クリーニングブレードを用いた場合は、像担持体63へのワックスフィルミングが発生し、中間転写体64にもそのワックスが転移し、像担持体63、中間転写体64両者の摩擦係数を低下させることになり、像担持体63とトナー、中間転写体64とトナーの付着力が低減する。このため、上述したように放電による転写チリという異常画像が発生する。
【0163】
中間転写体64への転写(一次転写)、中間転写体64から転写材への転写(二次転写)でチリトナー量が多くなってしまう。
【0164】
この図示例においては、像担持体63へのワックスフィルミングがないため、転写チリが発生しない。したがって、この例のように、像担持体63から中間転写体64への各4色の一次転写と、中間転写体64から転写材65への4色重ね画像の二次転写で、計5回の転写工程を有する転写を必要とするカラー画像形成装置においては特にチリのない良好な画像を得ることができる。
【0165】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に記載の発明によれば、変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、円形度が0・96〜0.98の乾式球形トナーを用い、クリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上のトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成し、像担持体上をクリーニングする。
【0166】
よって、そのような画像形成装置で、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置において、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、トナー内部に分散されているワックスの染み出しを防いでワックスフィルミングの発生を防止することができる。また、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることができる。
【0167】
請求項2に係る発明によれば、クリーニング手段を、弾性体をローラ形状に形成したクリーニングローラとし、像担持体への押し当て位置においてその像担持体の回転速度と同じ回転速度とするから、弾性体が像担持体の移動方向に対してつれ回り方向に回転するので、弾性体で像担持体を摺擦することがなく、像担持体へのハザードを低減することができる。
【0168】
請求項3に係る発明によれば、クリーニング手段を、弾性体をローラ形状に形成したクリーニングローラとし、像担持体への押し当て位置においてその像担持体の回転速度と異なる回転速度とするから、速度差を設けることによりクリーニングローラを摺擦して掻き落とし、像担持体からのトナー除去効率を向上することができる。
【0169】
請求項4に係る発明によれば、クリーニング手段の表面の静止摩擦係数を像担持体の表面の静止摩擦係数よりも大きくするから、像担持体とクリーニングローラの接触面において、静止摩擦係数の大きいクリーニングローラの方にトナーが付着しやすくなり、像担持体の表面からのトナー除去効率を向上することができる。
【0170】
請求項5に係る発明によれば、回動するクリーニングローラに当接するように清掃部材を設けるから、像担持体と接触するクリーニングローラ表面からトナーを除去するので、クリーニングローラ表面から像担持体への逆付着を防止することができる。
【0171】
請求項6に係る発明によれば、クリーニング手段の上流位置に極性制御手段を有するから、転写後のトナー帯電極性がクリーニング手段に印加されるバイアス極性と同じになった場合や両極性のトナーが混在する場合に、残トナー帯電極性を極性制御手段によりバイアス極性と逆極性に揃えるので、すべてのトナーを良好にクリーニングすることができる。
【0172】
請求項7に係る発明によれば、クリーニング手段をブラシローラとするから、ブレードのように強い力で当接することなく、像担持体へ摺擦する力も弱いため感光層へのダメージを少なくすることができる。また、トナー内部に分散されているワックスが染み出すことがなくワックスフィルミングの発生も防止できる。また、ジャムなどの異常により、多量なトナーが入力された場合に、100%クリーニングできなくても、ブラシによりトナーを散らすことにより、出力画像品質への影響を小さくすることができる。
【0173】
請求項8に係る発明によれば、ブラシローラとして、極性の異なるものを2本を有するから、ブラシローラごとに正負の極性を印加して、極性の異なる残留トナーであっても確実にクリーニングし、クリーニング性能を向上することができる。
【0174】
請求項9に係る発明によれば、ブラシローラのブラシは、ローラ軸方向およびローラ回転方向に植毛を配列して設け、配列した植毛のローラ軸方向を行、ローラ回転方向を列とするとき、行毎に行方向にずらして植毛するから、植毛間にあるトナーをブラシによって確実にクリーニングすることができる。
【0175】
請求項10に係る発明によれば、ブラシローラの植毛をd、植毛のローラ軸方向ピッチをP、再び同一列上に植毛がくる、植毛のローラ回転方向行をn行目とするとき、
d≧P/n
とするから、植毛構成を規定することでブラシの両脇から転がり漏れるクリーニング不良トナーをなくすことができる。
【0176】
請求項11に係る発明によれば、ブラシローラのブラシ繊維を、主枝と副枝から構成するから、植毛された繊維から枝状繊維を設けることで、転がり漏れるトナーを確実にクリーニングすることができる。
【0177】
請求項12に係る発明によれば、クリーニング手段として、像担持体を摺擦するクリーニングブラシと、そのクリーニングブラシより、像担持体の移動方向下流位置で、像担持体に当接するクリーニングローラとを併用するから、ブラシクリーニングによって画像残像など付着量の多い部分に対しても十分なクリーニング性能を発揮しつつ、掃き目状のクリーニング残に対してローラクリーニングによって確実に2段目のクリーニングを行うことによりどのような転写残トナーに対しても優れたクリーニング性能を発揮することができる。
【0178】
請求項13に係る発明によれば、クリーニングブラシを、クリーニングローラを摺擦するように配置するから、クリーニングローラからのトナー掻落し手段をクリーニングブラシで兼用し、2つのクリーニング手段の距離を短縮したので、像担持体を小径化でき、小型低コストの画像形成装置を提供することができる。
【0179】
請求項14に係る発明によれば、クリーニングローラの回転方向を、像担持体の移動方向に対してトレーリング方向とするから、クリーニングローラ上に付着したトナーがクリーニングブラシの作用により掻き落せなかった場合でも、掻き落し残トナーは再度クリーニングローラの作用を受ける部位に搬送されもう一度クリーニングされるので、クリーニング性能の低下を回避することができる。また、クリーニングローラが像担持体を不要に摺擦運動することがないので磨耗劣化を軽減することができる。
【0180】
請求項15に係る発明によれば、クリーニングブラシの回転方向を、像担持体の移動方向に対してカウンタ方向とするから、クリーニンブラシ上に付着したトナーがクリーニングローラへの摺擦部に回転移動する前にブラシ付着トナーからトナーを振り落とすフリッカーバーを用いた振り落とし運動を行った後、クリーニングローラを摺擦するので、クリーニングローラ摺擦に伴うクリーニング性能の低下を回避することできる。また、クリーニングローラのトナー掻き落しが効果的に行え、クリーニング性を向上することができる。
【0181】
請求項16に係る発明によれば、クリーニングブラシがクリーニングローラを摺擦する速度を、クリーニングローラ表面の回転速度の10%以内とするから、クリーニングブラシ摺擦に伴うクリーニングローラの耐久性の低下を回避することができる。また、クリーニングブラシの像担持体クリーニング性能を維持することができる。
【0182】
請求項17に係る発明によれば、クリーニングブラシとクリーニングローラにそれぞれ異なる極性の電圧を印加するから、トナーの帯電極性によらず、いずれかの手段で確実にクリーニングを行うことができる。
【0183】
請求項18に係る発明によれば、クリーニング手段としてクリーニングローラを用い、そのクリーニングローラが、像担持体を均一に帯電する帯電装置を兼ねているから、例えば作像ユニットを複数並置するようなカラー画像形成装置の場合、装置を小型化することができ、コストも下げることができる。
【0184】
請求項19に係る発明によれば、クリーニングローラの表面に付着しているトナーを除去するトナー除去手段を有するから、トナー除去手段によりクリーニングローラ上のトナーをすみやかに除去して、クリーニングローラの汚れを防止することができる。
【0185】
請求項20に係る発明によれば、トナー除去手段をブラシで構成するから、ブラシを用いることにより、トナーに対するストレスを低減することができる。
【0186】
請求項21に係る発明によれば、トナー除去手段に、電源から電圧を印加するから、静電的な力により、クリーニングローラからのトナー除去性能を向上するとともにトナーに対するストレスを低減することができる。
【0187】
請求項22に係る発明によれば、直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加するから、交流電圧を印加することにより、クリーニングローラ上のトナーを振動させてクリーニングローラからのトナー除去性能を向上することができる。また、トナーに対するストレスを低減することができる。
【0188】
請求項23に係る発明によれば、像担持体と帯電装置と潜像形成装置と現像装置と転写装置とクリーニング装置とを有する画像形成装置において、円形度が0・96〜0.98の乾式球形トナーを用い、クリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成するから、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、トナー内部に分散されているワックスの染み出しを防いでワックスフィルミングの発生を防止することができる。また、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることができる。
【0189】
請求項24に係る発明によれば、作像ユニットを少なくとも4つ以上有する画像形成装置において、円形度が0・96〜0.98の乾式球形トナーを用い、各作像ユニットで、クリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成するから、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、トナー内部に分散されているワックスの染み出しを防いでワックスフィルミングの発生を防止することができる。また、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることができる。
【0190】
請求項25に係る発明によれば、中間転写体を有する画像形成装置において、円形度が0・96〜0.98の乾式球形トナーを用い、クリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーをクリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成するから、トナーに機械的なストレスを与えないようにし、トナー内部に分散されているワックスの染み出しを防いでワックスフィルミングの発生を防止することができる。また、像担持体に機械的なストレスを与えないようにし、像担持体の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【図2】そのクリーニング装置を備える画像形成装置の要部の概略構成図である。
【図3】像担持体とクリーニングローラの線速差と残トナーIDの関係図である。
【図4】オイラーベルト式によるμの測定方法を示す図である。
【図5】クリーニング手段による転写残トナーのクリーニング工程前に、極性制御手段を配置した構成図である。
【図6】この発明による別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【図7】この発明によるさらに別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【図8】その像担持体上の残留トナーのブラシクリーニング状態図である。
【図9】図8において、ブラシの植毛状態をブラシローラの軸から見た図である。
【図10】ブラシを交互配列植毛状態したときにブラシローラの軸から見た図である。
【図11】従来のブラシの植毛状態を示す図である。
【図12】千鳥状としたときの植毛状態を示す図である。
【図13】ブラシローラの部分拡大図である。
【図14】従来のブラシローラの部分拡大図である。
【図15】この発明によるブラシローラの部分拡大図である。
【図16】この発明によるまたさらに別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【図17】そのクリーニング装置を備える画像形成装置の全体概略構成図である。
【図18】この発明によるさらにまた別のクリーニング装置まわりの概略構成図である。
【図19】そのクリーニング装置を備える画像形成装置の要部の概略構成図である。
【図20】転写装置への印加電圧と転写効率との実験結果を示す図である。
【図21】直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置における要部の概略構成図である。
【図22】中間転写体を用いた間接転写方式のカラー画像形成装置における要部の概略構成図である。
【図23】ワックスフィルミング有無での時間の経過に対する感光体摩擦係数の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 像担持体
2 クリーニングローラ(クリーニング手段)
3 スクレーパブレード部材(清掃部材)
5 芯金
6 電源
11 クリーニング装置
13 極性制御手段
14 電源
15 トナー
16 ブラシローラ(クリーニング手段)
18 クリーニング装置
21 ブラシローラ(クリーニング手段)
23 ブラシ
24 芯金
25 クリーニングトナー
26 非クリーニングトナー
27 主枝
28 副枝
29 クリーニングブラシ(クリーニング手段)
30 ブラシローラ(クリーニング手段)
31 フリッカバー
32 帯電兼クリーニングローラ(クリーニング手段)
33 電源
34 芯金
40 クリーニング装置
41 ブラシローラ
50 画像形成ユニット
51 ローラクリーニング装置
55 像担持体
63 像担持体
64 中間転写体
67 クリーニング装置

Claims (25)

  1. 変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
    前記乾式球形トナーとして、
    円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
    で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
    クリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーを前記クリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成し、前記像担持体上をクリーニングすることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニング手段を、弾性体をローラ形状に形成したクリーニングローラとし、前記像担持体への押し当て位置においてその像担持体の回転速度と同じ回転速度とすることを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記クリーニング手段を、弾性体をローラ形状に形成したクリーニングローラとし、前記像担持体への押し当て位置においてその像担持体の回転速度と異なる回転速度とすることを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 前記クリーニング手段の表面の静止摩擦係数を前記像担持体の表面の静止摩擦係数よりも大きくすることを特徴とする、請求項2または3に記載のクリーニング装置。
  5. 回動する前記クリーニングローラに当接するように清掃部材を設けることを特徴とする、請求項2、3または4に記載のクリーニング装置。
  6. 前記クリーニング手段の上流位置に極性制御手段を有することを特徴とする、請求項1、2、3、4または5に記載のクリーニング装置。
  7. 前記クリーニング手段をブラシローラとすることを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング装置。
  8. 前記ブラシローラとして、極性の異なるものを2本を有することを特徴とする、請求項7に記載のクリーニング装置。
  9. 前記ブラシローラのブラシは、ローラ軸方向およびローラ回転方向に植毛を配列して設け、配列した植毛のローラ軸方向を行、ローラ回転方向を列とするとき、行毎に行方向にずらして植毛することを特徴とする、請求項7または8に記載のクリーニング装置。
  10. 前記ブラシローラの植毛をd、植毛のローラ軸方向ピッチをP、再び同一列上に植毛がくる、植毛のローラ回転方向行をn行目とするとき、
    d≧P/n
    とすることを特徴とする、請求項9に記載のクリーニング装置。
  11. 前記ブラシローラのブラシ繊維を、主枝と副枝から構成することを特徴とする、請求項7、8、9または10に記載のクリーニング装置。
  12. 前記クリーニング手段として、前記像担持体を摺擦するクリーニングブラシと、そのクリーニングブラシより、前記像担持体の移動方向下流位置で前記像担持体に当接するクリーニングローラとを併用することを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング装置。
  13. 前記クリーニングブラシを、前記クリーニングローラを摺擦するように配置することを特徴とする、請求項12に記載のクリーニング装置。
  14. 前記クリーニングローラの回転方向を、前記像担持体の移動方向に対してトレーリング方向とすることを特徴とする、請求項12に記載のクリーニング装置。
  15. 前記クリーニングブラシの回転方向を、前記像担持体の移動方向に対してカウンタ方向とすることを特徴とする、請求項12に記載のクリーニング装置。
  16. 前記クリーニングブラシが前記クリーニングローラを摺擦する速度を、前記クリーニングローラ表面の回転速度の10%以内とすることを特徴とする、請求項14または15に記載のクリーニング装置。
  17. 前記クリーニングブラシと前記クリーニングローラにそれぞれ異なる極性の電圧を印加することを特徴とする、請求項12に記載のクリーニング装置。
  18. 前記クリーニング手段としてクリーニングローラを用い、そのクリーニングローラが、前記像担持体を均一に帯電する帯電装置を兼ねていることを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング装置。
  19. 前記クリーニングローラの表面に付着しているトナーを除去するトナー除去手段を有することを特徴とする、請求項18に記載のクリーニング装置。
  20. 前記トナー除去手段をブラシで構成することを特徴とする、請求項19に記載のクリーニング装置。
  21. 前記トナー除去手段に、電源から電圧を印加することを特徴とする、請求項19または20に記載のクリーニング装置。
  22. 直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加することを特徴とする、請求項21に記載のクリーニング装置。
  23. 変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
    前記乾式球形トナーとして、
    円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
    で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
    像担持体と、その像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、前記像担持体上の静電潜像にトナーを付着して顕像化する現像装置と、現像されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、画像転写後の前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置とを有し、
    そのクリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と前記像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーを前記クリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成することを特徴とする、画像形成装置。
  24. 変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
    前記乾式球形トナーとして、
    円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
    で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
    像担持体と、その像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、前記像担持体上の静電潜像にトナーを付着して顕像化する現像装置と、現像されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、画像転写後の前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置とからなる作像ユニットを少なくとも4つ以上有し、
    その各作像ユニットにおいて、前記クリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と前記像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーを前記クリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成することを特徴とする、カラー画像形成装置。
  25. 変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有し、内部に微分散されたワックスを含有した乾式球形トナーを用いる画像形成装置において、
    前記乾式球形トナーとして、
    円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の輪郭長さ
    で定義する円形度が0・96〜0.98のものを用い、
    像担持体と、その像担持体を帯電する帯電装置と、前記像担持体に静電潜像を形成する潜像形成装置と、前記像担持体上の静電潜像に複数色のトナーを付着して顕像化する複数の現像装置と、現像された複数色のトナー像を電圧が印加されている中間転写体に転写し、その中間転写体上の複数色のトナー像を転写材へ転写する転写装置と、画像転写後の前記像担持体上をクリーニングするクリーニング装置とを有し、
    そのクリーニング装置のクリーニング手段に電圧を印加することによって、そのクリーニング手段と前記像担持体間に、その像担持体上に付着したトナーを前記クリーニング手段側に静電的に吸着するような電界を形成することを特徴とする、カラー画像形成装置。
JP2001091696A 2001-03-28 2001-03-28 クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置 Expired - Fee Related JP3574624B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001091696A JP3574624B2 (ja) 2001-03-28 2001-03-28 クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置
US10/107,249 US6987944B2 (en) 2001-03-28 2002-03-28 Cleaning device and image forming apparatus using the cleaning device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001091696A JP3574624B2 (ja) 2001-03-28 2001-03-28 クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002287597A JP2002287597A (ja) 2002-10-03
JP3574624B2 true JP3574624B2 (ja) 2004-10-06

Family

ID=18946273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001091696A Expired - Fee Related JP3574624B2 (ja) 2001-03-28 2001-03-28 クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3574624B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004246346A (ja) * 2003-01-20 2004-09-02 Ricoh Co Ltd トナー及び該トナーを用いた画像形成装置
JP4590935B2 (ja) * 2004-05-19 2010-12-01 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4597837B2 (ja) * 2004-11-01 2010-12-15 株式会社リコー 画像形成方法、画像形成装置及び電子写真用カートリッジ
JP2007240894A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Ricoh Co Ltd 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2014134656A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Ricoh Co Ltd 熱定着装置、及び、画像形成装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01142972U (ja) * 1988-03-25 1989-09-29
JPH04141678A (ja) * 1990-10-02 1992-05-15 Konica Corp 帯電及びクリーニング装置
JP2600505B2 (ja) * 1991-02-22 1997-04-16 村田機械株式会社 クリーナレス画像形成装置
JPH04112274U (ja) * 1991-03-18 1992-09-30 株式会社リコー フアーブラシクリーニング装置
JPH04330482A (ja) * 1991-05-02 1992-11-18 Mita Ind Co Ltd クリ−ニング装置
JPH04353877A (ja) * 1991-05-30 1992-12-08 Canon Inc 画像形成装置
JPH06161330A (ja) * 1992-11-20 1994-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子写真クリーニング方法および装置
JP3126343B2 (ja) * 1992-12-18 2001-01-22 富士通株式会社 フラッシュ定着用トナー
JPH0736342A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Sharp Corp クリーニング装置
JPH07155222A (ja) * 1993-12-09 1995-06-20 Fuji Xerox Co Ltd クリーニングブラシ
JPH08202125A (ja) * 1995-01-24 1996-08-09 Canon Inc 画像形成装置の電荷供給装置
JPH09114201A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP3320324B2 (ja) * 1995-12-08 2002-09-03 キヤノン株式会社 電子写真用光透過性被記録材及びこれを用いたトナー画像の加熱定着方法
US5623721A (en) * 1996-03-27 1997-04-22 Xerox Corportion Brush bias polarity for dual ESB cleaners without preclean corotron for triboeletric negative toners
JPH10161502A (ja) * 1996-12-05 1998-06-19 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置
JPH1115189A (ja) * 1997-04-30 1999-01-22 Canon Inc 画像形成方法
JPH10333514A (ja) * 1997-05-27 1998-12-18 Konica Corp 画像形成装置
JPH1152808A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Canon Inc 画像形成装置
JP3457857B2 (ja) * 1997-09-22 2003-10-20 シャープ株式会社 電子写真用トナー
JP4332252B2 (ja) * 1999-04-09 2009-09-16 槌屋ティスコ株式会社 画像形成装置用のブラシ及びその製造方法
JP3840022B2 (ja) * 1999-12-27 2006-11-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2002214822A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd トナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002287597A (ja) 2002-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6987944B2 (en) Cleaning device and image forming apparatus using the cleaning device
JP4907782B2 (ja) クリーニング装置及びそのクリーニング装置を具備する画像形成装置
JP4756548B2 (ja) 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2004117960A (ja) 画像形成装置
JP4208513B2 (ja) 画像形成装置
JP2004021109A (ja) 画像形成装置のクリーニング装置
JPH05165317A (ja) 現像装置
JP4336353B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
US7295796B1 (en) Image forming apparatus having a temporary toner holding device and a toner collecting device
US20040042821A1 (en) Image forming apparatus
JP2003043889A (ja) 静電荷像現像用トナー、クリーニング装置、画像形成方法及び装置
JP3574624B2 (ja) クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置
US6594461B2 (en) Charger and image formation apparatus using the charger
JPH07325527A (ja) 画像形成装置
JP2003280251A (ja) 電子写真用トナーおよび画像形成装置
JP3852225B2 (ja) 画像形成装置
JP2002311692A (ja) 画像形成装置
JP2004045570A (ja) 画像形成装置
US11644788B2 (en) Image forming apparatus capable of suppressing toner fusion on a photosensitive member
JP5793917B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3788251B2 (ja) 画像形成装置およびクリーニング装置
JP2003208068A (ja) 像担持体クリーニング装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP2023074763A (ja) 画像形成装置
JPH086359A (ja) 画像形成装置
JPH11237822A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070709

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees