JP3745537B2 - ベール運搬機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走して走行する車体に、ベールを把持する把持装置を設けて、ベールを荷役運搬する自走ベール運搬機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自走ベール運搬機としては、例えば図1〜図2に示すようなものがある。この自走ベール運搬機は、トラクタTの車体の前部に装着されたフロントローダFの先端に、ロールベールを把持するベールグリッパを連結した構成のものであって、フロントローダFの先端のベールグリッパによりロールベールBまたはラップフィルムでラップしたロールベールLBを把持してトラクタTを走行させることでロールベールBの荷役運搬等の作業を行なうようにしている。
【0003】
一層具体的にいえば、トラクタTの車体の前部に、左右のリヤブラケット1・1とサイドブラケット2・2とを組付け、これに、フロントローダFの主体部となる左右に一対のリフトアーム3・3の基端部を、連結軸2aを介して回動自在に軸架し、そのリフトアーム3・3を、それらとサイドブラケット2・2との間に各別に渡架したリフトシリンダS1の作動により前端側が前記連結軸2a中心に自在に昇降するようにし、そのリフトアーム3の前端には、ヒッチ金具4を連結軸4aを介し連結し、そのヒッチ金具4と前記リフトアーム3に設けたリンクプレート5との間にアタッチメントシリンダS2を渡架して、そのシリンダS2の作動によりこのヒッチ金具4が連結軸4a中心に自在に上下に回動するようにフロントローダFをトラクタTの車体の前端側に組付ける。
【0004】
このフロントローダFの前端のヒッチ金具4のアタッチバー6に、ベールグリッパのフレーム7を組付け、そのフレーム7に固定側の把持アーム8を固定支架するとともに、これに対向する開閉側の把持アーム9を支点軸9a中心に左右に開閉回動するよう支架し、この開閉側の把持アーム9と前記固定側の把持アーム8との間に油圧シリンダSを渡架して、それの作動により開閉側の把持アーム9が固定側の把持アーム8に対して開閉作動を行なうようにする。
【0005】
そして、この油圧シリンダSおよび前記アタッチメントシリンダS2ならびにリフトシリンダS1の作動を、前述のサイドブラケット2に組付けた油圧切換弁装置Cの油圧レバー10の操作により切換制御するようにし、これにより、トラクタTに座乗したオペレーターが、油圧レバー10を操作し、フロントローダFの昇降とベールグリッパの開閉とを制御して、ロールベールBまたはラップフィルムでラップしたロールベールLBを把持せしめ、それを、トラクタTの走行により所望の場所に運搬するように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のベール運搬機にあっては、トラクタTの前端部に装着したフロントローダFの前端に組付けたベールグリッパによって、ロールベールBまたはラップフィルムでラップしたロールベールLBの荷役運搬を行なうようにしていたため、ベール運搬機の全体の前後の長さが、トラクタTの後端からベールグリッパまでとなって、長大なものとなり、広い場所での機動性は良いものの、空間に制約のあるベール貯蔵場所から狭い畜舎内への毎日の給餌目的の運搬等には利用できないという問題点がある。
【0007】
また、ロールベールBまたはロールベールLBを把持するベールグリッパが、トラクタTの車体の前端よりも前方に突出するフロントローダFのリフトアーム50・50の前半側の前端に、そこから前方に突出するように装着されることから、トラクタTの車体の前方に、フロントローダFの前半側およびベールグリッパを位置させる空間が必要となって、ベール運搬機の走行部となるトラクタTの車体をロールベールBまたはロールベールLBに対し近接させることができず、空間に制約のあるベール貯蔵場所の有効利用がむずかしく、また、ロールベールB…またはロールベールLBがベール貯蔵場所に互いに隣接する状態に並列載置してあるところから、ロールベールBまたはロールベールLBを1個づつ取り出すときに、左右に対向する固定側の把持アーム8と開閉側の把持アーム9とを、それぞれロールベールBまたはロールベールLBの左右の両側に位置させなければならないことから、並列するロールベールB…またはロールベールLBのうちでベール貯蔵場所の周囲の隔壁から離れて、周面の2方向を空間に露出させているロールベールBまたはロールベールLBからしか取り出せないことで、取出し操作のための空間を広く要する問題がある。
【0008】
この発明は、上述の従来手段に生じている問題点に着目して、これを解決するためになされたものであって、車体の左右の前輪の間隔内に、リフトアームの前端に設けた固定側および開閉側の把持アームが位置するようにして、走行部の左右の前輪がロールベールBまたはロールベールLBの左右の両側に位置する状態で、そのロールベールBまたはロールベールLBの把持が行なえるようにして、狭い場所でも作業が行なえるようにし、また、そのとき、並列載置してあるロールベールB…またはロールベールLBのうちから取出そうとするロールベールBまたはロールベールLBが、それの周囲に、左右の前輪のうちの一方の前輪を入り込ませる空間しか無い場合においても、制約を受けずにロールベールBまたはロールベールLBの取出しが行なえるようにする新たな手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そして本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、
底面側に後輪24を軸支せるベース20と、そのベース20からそれぞれ前方に延出して左右に所定の間隔をおいて一対に対向する左右の前輪アーム21・22と、それら前輪アーム21・22の各前端部にそれぞれ遊動軸支する前輪23・23とで車体aを構成し、その車体aのベース20に、エンジンEと、そのエンジンEの出力軸と伝導する伝導機構を収蔵したミッションケースGと、前記エンジンEにより駆動される油圧ユニットUと、ハンドル32とを装架して、自走して走行する車体に構成し、それのベース20にマストMを立設して、それの前面側にリフトシリンダS1により平面視において前記左右の前輪アーム21・22の間隔内を昇降回動するリフトアーム50を支架し、それの前端側に、先端部にロールベールLBの周面に接触してこれを把持する接触把持部62・62をそれぞれ設けた固定側の把持アーム60と油圧シリンダSにより開閉作動する開閉側の把持アーム61とを、平面視において前記左右の前輪23・23のそれぞれの内側に位置するよう配位して装設することを特徴とするベール運搬機を提起し、
また、これに併せて、
ベース20の中心部位に竪方向の旋回軸線をもって旋回する旋回台25を設け、それに、エンジンEとそれの出力軸と伝導する伝導機構を収蔵せるミッションケースGとを支架するとともにハンドル32を支架し、前記ミッションケースGの下端側に装設する動力取出軸31に後輪24を軸支することを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。および、
ベース20からそれぞれ前方に延出する左右の前輪アーム21・22のうちの、開閉する把持アーム61に隣接する側の前輪アーム22の延出長さを短くし、それの延出端部に軸支する前輪23が、前記把持アーム61の先端に設ける接触把持部62よりも後方に位置するようにすることを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。および、
ベース20からそれぞれ前方に延出する左右の前輪アーム21・22を、一方の前輪アーム22の前方への突出長さが他方の前輪アーム21の突出長さに対し短くなるように形成し、それら前輪アーム21・22の各前端部にそれぞれ遊動軸支する前輪23・23を、一方の前輪23が、他方の前輪23に対し、平面視において、後方に位置するように装設したことを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。および、
ベース20の旋回台25の回わりの周縁部をデッキプレート状に形成して、そこに運転者が立った姿勢で乗車するステップKに形成することを特徴とする請求項2記載のベール運搬機。ならびに、
リフトアーム50の前端側に装設する固定側および開閉側の把持アーム60・61のそれぞれの先端に、それら把持アーム60・61と別体の接触把持部62・62をそれぞれ設け、それら接触把持部62・62を、左右方向に沿う支軸63・63により把持アーム60・61の先端の内側位置に回転自在に軸支することを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。
を提起するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明手段においては、走行部を自走して走行する車体とし、それに油圧シリンダにより昇降回動するリフトアームを装架し、それの前端部に、固定の把持アームと開閉側の把持アームとを左右に一対に対向するよう装着して構成するが、その車体は、底面側に後輪を軸架せるベースと、それの左右の両側部からそれぞれ前方に延出して、所定の間隔をおいて左右に一対に対向する左右の前輪アームとそれの延長端部にそれぞれ軸支する前輪とで構成する。
【0011】
そして、その車体のベースには、中央部位にリング状の旋回台を、ベアリングを介して旋回自在に設けて、これの上面に取付架台を組付け、それに、エンジンを装架するとともにそのエンジンの出力軸と入力軸が伝導する伝導機構を収蔵せしめたミッションケースを組付け、それの下半側を前記旋回台の穴部から下方に突出させ、それの下端部に左右に突出する車軸を設けて、それに後輪を軸支し、この後輪が前記エンジンの出力軸からミッションケース内の伝導機構を経て伝導させる回転動力により駆動される駆動輪となるようにする。
【0012】
そしてまた、旋回台には、前記取付架台の外周部位から立上がるステーにハンドルを設けて、このハンドルの操作により旋回台を機体ベースに対して旋回させることで、前記後輪の走行方向が変わり、舵取り作動が行なわれるようにする。
【0013】
さらに、旋回台には、前述の取付架台に組付けたエンジンにより駆動されて油圧を出力する油圧ユニットが組付け支架される。
【0014】
また、機体ベースの周縁部には、取付架台の左右の両側部位にそれぞれ立設せる支柱とそれら支柱に渡架するつなぎ部材とによりマストを構成し、このマストの下端側の左右の両側にそれぞれ前輪アームの基端側を止着連結し、それら前輪アームの前方に延出する先端側の前端にそれぞれ前輪を軸支する。
【0015】
さらに、このマストには、それの上端側に、ローダとなるリフトアームの基端部を支点軸により軸支し、そのリフトアームを、それの前記マストとの間に渡架するリフトシリンダにより前記支点軸中心に昇降回動するようにする。
【0016】
そして、このリフトアームの先端側に、ベールグリッパの固定側の把持アームと開閉側の把持アームとを装着する。
【0017】
リフトアームは、従来手段のフロントローダと同様に左右に一対に並列する形態のものとしてよい。その場合は、左右のリフトアームの間に渡架するフレームの端部を延長することで、延長部を固定側の把持アームおよび開閉側の把持アームの連結部に利用することが可能である。
【0018】
即ち、一対のリフトアームの先端側に渡架したフレームは、それの両端部を外側に延出し、その一方にあっては、前方下方に向け屈曲させて、その延長屈曲部をそのまま固定側の把持アームに形成し、他方の延出部にあっては、そこに上下方向の連結軸により内外に回動する連結金具を装着し、それに前方下方に向けて延出する開閉側の把持アームを連結し、連結金具とリフトアームとの間に渡架する油圧シリンダにより内外に開閉回動するようにする。
【0019】
リフトアームの先端側に設ける固定側および開閉側の把持アームのそれぞれの先端部には、ロールベールの周面に接触していく接触部をそれぞれ装設する。
【0020】
このとき、固定側および開閉側の把持アームとそれらの各先端に設ける接触部は、それらが、平面視において、左右の前輪アームの各前端に軸支する左右に一対の前輪の間隔内に位置するようにする。
【0021】
また、左右に対向する固定側および開閉側の把持アームのそれぞれに設ける接触部は、把持アームに対して一体または一体的に連結するように構成してよいが、これを把持アームと別体に形成し、かつ、円板状乃至ホイル状に形成して、それの中心部位を、左右方向に沿う支軸を介して把持アームの先端側に回転自在に軸支しておくことで、これら接触部によりロールベールまたはラップフィルムによりラップしたロールベールを把持していくときに、把持位置の選択により、把持したロールベールまたはラップフィルムによりラップしたロールベールを、その状態時の重心を通る重心線が、把持位置からの垂直線に沿う姿勢に変更させ得るようになる。
【0022】
【実施例】
次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
【0023】
図3は本発明を実施せるベール運搬機の平面図、図4は同上の側面図、図5は同上の一部破断した後面図である。
【0024】
同図において、aは車体で、台板状に形成したベース20と、そのベース20の左右の両側部からそれぞれ前方に突出する左右の前輪アーム21・22と、それら前輪アーム21・22の各前端に軸支した前輪23・23と、前記ベース20の下面側に軸支せる後輪24とからなる。
【0025】
25はベース20の中央部位に設けた旋回台で、それの周縁部を、ベース20に設けた環状の旋回座26にボールベアリング27を介し嵌合することで、竪方向の旋回軸線をもって旋回するようにしてある。
【0026】
30は旋回台25に立設せる取付架台で、これに、エンジンEとそれの出力軸と伝導する伝導機構を収蔵したミッションケースGと前記エンジンEの出力軸に伝導して油圧ポンプが駆動されて油圧を出力する油圧ユニットUとが組付け支架してある。
【0027】
前記ミッションケースGは、それの上半側を取付架台30に支架せしめて下半側を旋回台25の下面側に突出させてあり、それの下端部に車軸となる動力取出軸31・31を左右に突出させて設け、これにそれぞれ後輪24・24を互いに近接する状態に装着して、この一対の後輪24・24が単輪状の駆動輪となるようにしてある。
【0028】
32は、ステー33を介し旋回台25に設けたハンドルで、これを把持して回動させることにより旋回台25がベース20に対して旋回し、後輪24・24の走行方向を変更するステアリングが行なわれる。
【0029】
34は、回転自在に前輪アーム21・22の前端に遊動軸支した前輪23・23に装設せるブレーキを作動さすよう、それらにワイヤーを介し連繋してハンドル32に設けたブレーキレバーで、これらの各別の作動によっても、ステアリング作動が行なわれるようになる。
【0030】
Mはベース20の周縁部に立設したマストで、前述の取付架台30の左右の両側位置にそれぞれ立設した支柱40・40とそれらに渡架した桁杆41とで、前述の取付架台30およびそれに支架したエンジンE・ミッションケースGならびに油圧ユニットUを取り囲む櫓状に形成してある。そして、それの左右に一対の支柱40・40は、それらの下部を取付部材に利用して、そこに、左右の前輪アーム21・22の基端部を連結止着せしめている。
【0031】
50・50はリフトアームで、それの基端部を、前述のマストMの左右の支柱40・40の上端部に、左右方向の連結軸51・51をもって回動自在に支架し、それの先端側と支柱40・40の上下の中間部位との間にリフトシリンダS1をそれぞれ渡架して、そのリフトシリンダS1の作動により前述の連結軸51中心に昇降回動するようにしてある。
【0032】
60・61は前記リフトアーム50・50の前端部に前方下方に向け突出するよう設けた固定側の把持アームおよび開閉側の把持アームで、固定側の把持アーム60にあっては、前記リフトアーム50・50の前端側に渡架した桁杆状のフレーム52の一端側を延出させて、それを前方下方に向け突出するよう屈曲させることで形成してあり、また、開閉側の把持アーム61にあっては、前記フレーム52の他端側を外方に延出し、そこに上下方向の連結軸53により内外に開閉回動する連結部材54を設けて、その連結部材54に該開閉側の把持アーム61の基端側を連結止着することで、リフトアーム50の前端側に装設してある。
【0033】
Sは、この開閉側の把持アーム61を開閉作動させる油圧シリンダで、リフトアーム50と前記連結部材54との間に渡架してある。
【0034】
62・62は、ロールベールBまたはロールベールLBの周面に接触してこれを把持するよう前記把持アーム60・61の各先端部に装設した接触把持部で、円板状乃至ホイル状に形成してあり、それの中心部位に設けた支軸63・63を、それぞれの把持アーム60・61の先端部の各内面側に左右方向に沿うよう支架することで、それら支軸63・63中心に自在に回転するように軸支してある。
【0035】
Cは前述の油圧シリンダSおよびリフトシリンダS1の作動を制御するようマストMに設けた油圧切換弁装置で、各バルブを作動させる油圧レバー10・10が組付けてある。
【0036】
また、ベース20から前方に突出するよう設けた前述の左右の前輪アーム21・22のうちの、開閉側の把持アーム61が位置する側の前輪アーム22は、それの前方への突出長さが、固定側の把持アーム60の突出長さよりも、図6において示している寸法Lの分だけ短くして、それの先端に軸支する前輪23が、把持アーム61の先端に設けた接触把持部62よりも後方に位置するようにしてあって、これにより、図9の如く並列載置してある多数のラップされたロールベールLB…の中から、端に位置しているラップされたロールベールLBを取り出すときに、車体aをそのロールベールLBに対して斜めに対向させて、左右の前輪23・23が隣接するロールベールLBに近接する位置まで進めることで、一対の把持アーム60・61で把持し得るようにしてある。
【0037】
また、図において、Kは運転者が立った姿勢で乗車できるよう旋回台25のまわりのベース20の周縁部をデッキプレート状に成形して形成したステップ、LBはラップフィルムでラップしたロールベールを示している。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したよう、本発明によるベール運搬機Aは、それの車体aを、底面側に後輪を軸支するベース20と、それからそれぞれ前方に延出して左右に所定の間隔をおいて一対に対向する左右の前輪アーム21・22と、それらの各前端部に軸支する前輪23・23とで構成し、それのベース20に立設するマストMにリフトアーム50を支架して、それの先端側に設ける固定側と開閉側の把持アーム60・61が、左右の前輪23・23の内側に位置してロールベールBまたはロールベールLBの把持作動を行なうようにしているのだから、機体の全体の前後の長さが車体aの前後長さ内におさまり、小回りができるようになって、空間に制約のあるベール貯蔵場所からのベールBの取出しおよび狭い畜舎内への運搬が楽に行なえるようになる。
【0039】
また、左右の前輪アーム21・22のうちの開閉側の把持アーム61側に位置する前輪アーム22の延出長さを短くしておくことで、ベール貯蔵場所に整列載置してあるベールを取出すときに、そのロールベールBまたはラップフィルムによりラップしたロールべールLBの左右の両側のうちの一側にしか前輪23・23を入れる空間がない場合でも、取出そうとするロールベールに対し車体aを斜めに近接させることで、そのロールベールの取出しが可能となる。
【0040】
また、左右に対向する把持アーム60・61の先端に、左右方向に沿う支軸63・63により回転する接触把持部62・62を設けておくときは、成形されて巻芯の軸方向が横方向に沿う姿勢におかれているロールベーBまたはラップフィルムによりラップしたロールベールLBを把持して持上げるときに、巻芯の軸方向が上下方向となる姿勢に自動的に変換できるようになる。
【0041】
また、左右の把持アーム60・61の先端の接触把持部62・62が、ロールベールBの巻芯の軸方向の端面に位置するようにして把持させることで、その状態で地表を転動させていくことにより巻き締めた牧草を繰り延べるように解き出していけるようになり、ロールベールの解体給餌作業まで応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従前のベール運搬機の一部を省略した平面図である。
【図2】 同上のベール運搬機の一部を省略した側面図である。
【図3】 本発明手段を実施せるベール運搬機の平面図である。
【図4】 同上のベール運搬機の側面図である。
【図5】 同上のベール運搬機の要部の一部破断した後面図である。
【図6】 同上のベール運搬機で把持したロールベールが、巻芯の軸方向を上下方向とする姿勢に変換した状態の平面図である。
【図7】 同上のベール運搬機の同上状態の側面図である。
【図8】 同上のベール運搬機によりロールベールを解きほぐしていく作業の説明図である。
【図9】 同上のベール運搬機により、ベールの貯蔵場所からロールベールを取出す作業の説明図である。
【符号の説明】
A…ベール運搬機、B…ロールベール、LB…ラップフィルムでラップしたロールベール、C…油圧切換弁装置、E…エンジン、F…フロントローダ、G…ミッションケース、K…ステップ、S…油圧シリンダ、S1…リフトシリンダ、S2…アタッチメントシリンダ、T…トラクタ、U…油圧ユニット、a…車体、1…リヤブラケット、10…油圧レバー、2…サイドブラケット、2a…連結軸、20…ベース、21・22…前輪アーム、23…前輪、24…後輪、25…旋回台、26…旋回座、27…ボールベアリング、3…リフトアーム、30…取付架台、31…動力取出軸、32…ハンドル、33…ステー、34…ブレーキレバー、4…ヒッチ金具、4a…連結軸、40…支柱、41…桁杆、5…リンクプレート、50…リフトアーム、51…連結軸、52…フレーム、53…連結軸、54…連結部材、6…アタッチバー、60…固定側の把持アーム、61…開閉側の把持アーム、62…接触把持部、63…支軸、7…フレーム、8…固定側の把持アーム、9…開閉側の把持アーム、9a…支点軸。
Claims (6)
- 底面側に後輪24を軸支せるベース20と、そのベース20からそれぞれ前方に延出して左右に所定の間隔をおいて一対に対向する左右の前輪アーム21・22と、それら前輪アーム21・22の各前端部にそれぞれ遊動軸支する前輪23・23とで車体aを構成し、その車体aのベース20に、エンジンEと、そのエンジンEの出力軸と伝導する伝導機構を収蔵したミッションケースGと、前記エンジンEにより駆動される油圧ユニットUと、ハンドル32とを装架して、自走して走行する車体に構成し、それのベース20にマストMを立設して、それの前面側にリフトシリンダS1により平面視において前記左右の前輪アーム21・22の間隔内を昇降回動するリフトアーム50を支架し、それの前端側に、先端部にロールベールLBの周面に接触してこれを把持する接触把持部62・62をそれぞれ設けた固定側の把持アーム60と油圧シリンダSにより開閉作動する開閉側の把持アーム61とを、平面視において前記左右の前輪23・23のそれぞれの内側に位置するよう配位して装設したことを特徴とするベール運搬機。
- ベース20の中心部位に竪方向の旋回軸線をもって旋回する旋回台25を設け、それに、エンジンEとそれの出力軸と伝導する伝導機構を収蔵せるミッションケースGとを支架するとともにハンドル32を支架し、前記ミッションケースGの下端側に装設する動力取出軸31に後輪24を軸支したことを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。
- ベース20からそれぞれ前方に延出する左右の前輪アーム21・22のうちの、開閉する把持アーム61に隣接する側の前輪アーム22の延出長さを短くし、それの延出端部に軸支する前輪23が、前記把持アーム61の先端に設ける接触把持部62よりも後方に位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。
- ベース20からそれぞれ前方に延出する左右の前輪アーム21・22を、一方の前輪アーム22の前方への突出長さが他方の前輪アーム21の突出長さに対し短くなるように形成し、それら前輪アーム21・22の各前端部にそれぞれ遊動軸支する前輪23・23を、一方の前輪23が、他方の前輪23に対し、平面視において、後方に位置するように装設したことを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。
- ベース20の旋回台25の回わりの周縁部をデッキプレート状に形成して、そこに運転者が立った姿勢で乗車するステップKに形成したことを特徴とする請求項2記載のベール運搬機。
- リフトアーム50の前端側に装設する固定側および開閉側の把持アーム60・61のそれぞれの先端に、それら把持アーム60・61と別体の接触把持部62・62をそれぞれ設け、それら接触把持部62・62を、左右方向に沿う支軸63・63により把持アーム60・61の先端の内側位置に回転自在に軸支したことを特徴とする請求項1記載のベール運搬機。
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