JP2719883B2 - 茶園管理装置 - Google Patents

茶園管理装置

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JP2719883B2 JP5353667A JP35366793A JP2719883B2 JP 2719883 B2 JP2719883 B2 JP 2719883B2 JP 5353667 A JP5353667 A JP 5353667A JP 35366793 A JP35366793 A JP 35366793A JP 2719883 B2 JP2719883 B2 JP 2719883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は茶葉の摘採や茶樹の剪枝
等の茶園の管理を行う装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えば茶葉の摘採作業を省力化するた
め、自走式の摘採用の台車等が開発されている。このも
のは比較的大型のものから小型のものまで種々のタイプ
のものがあるが、いずれも茶畝をまたぐようにした台車
に摘採機を搭載したものであり、このうち比較的小型で
簡易な形態のものは一方の側の車輪を駆動させて走行さ
せ、且つ作業者がその走行状態のコントロールや摘採機
の操作を行うようにしている。
【0003】しかしながらこのような茶畝をまたぐよう
なタイプのものは小型のものとはいえ、総重量は百数1
0kgにも及び、また車体幅は畝間寸法に応じて調節で
きるものの、畝端で反転する際に必要とされる枕地スペ
ースは1.5m〜2m程度必要となり、この枕地スペー
スが比較的狭く取られがちな茶園ではこの種の省力機器
を使用できない場合も生じていた。またこの種の自走式
摘採機の操作面をみても、前述したように重量が比較的
重いこと、また片側の車輪のみ駆動するような場合に
は、これを茶畝に沿ってまっすぐに走行させることが比
較的難しく、その操向操作にもいわばコツを要していた
ことから、これらが相まってその取り回しにはいまだ難
点があった。
【0004】そこで本出願人は特願平4−148422
号「茶園管理台車」なる出願に及び、単軌条の走行タイ
プとするとともに、台車ユニットまたは管理機ユニット
を構成する諸部材を走行駆動輪のトレッド方向の重心を
中心位置として概ねバランスがとれるようにレイアウト
したこと等により装置全体の軽量化を達成するととも
に、良好な取り回しを可能とし、摘採作業の容易化、省
力化を図った装置を提案している。また上記出願では台
車ユニットの駆動と、管理機ユニットの駆動とを別々の
駆動源により行う場合を基本的実施例として挙げている
が、一基の駆動源により台車ユニットの駆動と管理機ユ
ニットの駆動との双方の駆動を行うこともできる旨につ
いても言及している。
【0005】
【分割を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、上記一基の駆動源により台車
ユニットの駆動と管理機ユニットの駆動との双方の駆動
を行った場合には、駆動源の減少により更なる装置の軽
量化等が期待できることから、この点においても権利取
得を図るべく、新たな出願として分割を試みたものであ
る。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち本出願に係る茶園管理装置
の第一の発明は、台車ユニットと、この台車ユニットに
対し茶畝上に張り出した状態に搭載される茶の管理機ユ
ニットとが組み合わされて成り、前記台車ユニットのフ
レームには一基または複数基設けられてそのうち少なく
とも一基が電動駆動される単軌条の走行体と、前記台車
ユニットを保持するためのハンドルとを具え、一方、前
記管理機ユニットは茶園管理作業を行う駆動源として原
動機を具え、これらにより茶園の管理を行う装置におい
て、前記管理機ユニットは台車ユニットに対し、回動自
在に支持されて電動によりこの傾斜角度が調節自在とさ
れるとともに、台車ユニットのフレームに対し上下方向
に移動自在に取り付けられて、電動により管理機ユニッ
トの高さが調節自在とされ、且つ前記台車ユニットにお
ける走行体の走行駆動、管理機ユニットの傾斜角度と高
さの調節駆動を行うための駆動電源は管理機ユニットに
おける原動機により駆動される発電機の出力を電源とし
たものであり、更に前記一基の走行体を支持する支持
体、または複数基の走行体のうち少なくとも一つの走行
体を支持する支持体が、前記台車ユニットのフレームに
対し上下方向に揺動自在に取り付けられていることを特
徴として成るものである。
【0007】また本出願に係る茶園管理装置の第二の発
明は、前記要件に加え、前記管理機ユニットの電動によ
る上下方向の作用位置の可変操作はモータシリンダによ
って行われることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた本出願に係る茶園管理装置の第三
の発明は、前記要件に加え、前記管理機ユニットは摘採
機であることを特徴として成るものである。 これら発明
により前記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【発明の作用】本発明の茶園管理装置は、台車ユニット
及び管理機ユニットの姿勢設定のための駆動を管理機ユ
ニットにおける原動機によって駆動される発電機の出力
電圧の供給を受けることにより行う構成としている。こ
れにより管理機ユニットにおける原動機を起動させるだ
けで、作業開始の可能な状態となり、作業性が向上する
ほか、台車ユニットの駆動源を別途設ける必要がないか
ら、その減数分、装置の軽量化にも寄与し得る。
【0010】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。符号1は本発明たる茶園管理装置であっ
て、このものは大別すると、台車ユニット2と管理機ユ
ニット3とを具える。そして茶園管理装置1は茶畝5の
一方の畝間6を走行し、且つ茶畝5の端部に形成されて
いる枕地7において反転し、茶園管理作業を行う。
【0011】まず台車ユニット2について説明する。図
1〜4に示す実施例において、符号10は台車ユニット
2のフレームであって、一例として鋼製あるいは軽合金
製等の角パイプ等を組み合わせて構成する。この図1〜
4に示す実施例におけるフレーム10はほぼ垂直に設け
られるメインポスト11に対しその下端に水平方向に延
びる走行体支持アーム12を設け、前記メインポスト1
1の途中にはその中間付近にハンドルブラケット13を
設ける。更にこのメインポスト11に対しては管理機支
持ブラケット14をその下方近くに設けるものであっ
て、メインポスト11に外嵌めされるような形態で上下
方向にその取付位置を調節自在とした状態に取り付けら
れる。
【0012】具体的には管理機支持ブラケット14は前
記ハンドルブラケット13と反対方向に延びるようにほ
ぼ水平に支持ステー14aを具えるとともに、上方に前
記メインポスト11にほぼ沿って立ち上がり、上部にお
いて水平に張り出したほぼL字形をした吊持ステー14
bとを具え、更にクランプボルト14cを設け、このク
ランプボルト14cの作用端を張り出すことによって、
前記メインポスト11との固定状態を維持できるように
して成る。
【0013】一方、前記メインポスト11に対してその
内部に摺動自在に挿入される状態に支持ブラケット15
を設ける。このものはメインポスト11内に嵌まり込む
角パイプ状のスライド部15aに対しその上端から水平
に張り出すようにマウント部15bを設けて成るもので
あり、この支持ブラケット15はメインポスト11に対
して取り付けられたクランプボルト15cがねじ込まれ
ることによりメインポスト11との固定状態が維持され
る。
【0014】そしてこの支持ブラケット15は昇降駆動
系を構成する以下述べる昇降シフトシリンダCの一端
に接続され、これを支持するものであって、前記管理機
支持ブラケット14と、この支持ブラケット15との間
には一例としてモータシリンダを適用した昇降シフトシ
リンダCを介在させる。すなわち昇降シフトシリンダ
の本体側を支持ブラケット15のマウント部15b
の下面に接続するとともに、昇降シフトシリンダC
摺動子側端部を前記管理機支持ブラケット14に接続し
て成る。このようにすることによって例えば管理機支持
ブラケット14または支持ブラケット15のいずれか一
方をそれらのクランプボルト14c、15cを締め込む
ことによってメインポスト11に固定した際に昇降シフ
トシリンダCを収縮させることにより他の固定されて
いない側の部材の昇降を図るようにする。この昇降操作
によって実質的には管理機ユニット3の設定高さの調節
が行われる。
【0015】このような各種のブラケット等を含んで成
るフレーム10に対して更に次のような部材が組み付け
られる。まず符号20は走行駆動輪であって、一例とし
て空気タイヤを用いた車輪を前記フレーム下方の走行体
支持アーム12の先端部に設ける。この走行駆動輪20
の近くには図4に示すように走行駆動系を構成する駆動
モータMを搭載し、その出力スプロケットSと前記走
行駆動輪20の従動スプロケットSとの間にチェーン
21を懸張させてその回転を伝達する。そしてこの駆動
モータMと走行駆動輪20との間にはその接続を断接す
るためのクラッチ機構22を具える。このものは走行駆
動輪20の車軸に対して前記従動スプロケットSが常
時自由回転し得る状態となっており、一方、走行駆動輪
20の車軸と共に回転するクラッチディスク22aをそ
の軸に対し軸方向に摺動自在に構成しておくとともに、
クラッチディスク22aと前記従動スプロケットS
の間に係合構造を具えておき、クラッチディスク22a
をクラッチスプリング22bに抗して従動スプロケット
から切り離したときにクラッチが切れた状態とす
る。
【0016】その作動はクラッチシフタ23によって行
われるものであって、クラッチシフタ23におけるシフ
トフォーク23aが前記クラッチディスク22aのシフ
ト動作を行うとともに、クラッチシフタ23の他端には
レリーズレバー23bが設けられ、このものが例えばハ
ンドルに設けられたレバー操作等を受けて移動させられ
るクラッチワイヤ23cによって引かれることによって
前記クラッチディスク22aを従動スプロケットS
ら切り離すようにする。
【0017】なお前述した走行駆動輪20は特許請求の
範囲に定義する走行体の一例であり、走行体としてはこ
のようなタイヤ形式のものに限らず、例えばクローラタ
イプのもの等適宜のものが適用できる。また本明細書に
おいて用いる走行体が単軌条に設けられている旨の表現
は実質的に一本の茶畝間を走行するような走行体が設け
られているという意味であって、走行駆動輪が例えばダ
ブルタイヤ状に接した状態、あるいはある程度の幅をも
った状態に設定されていたとしても単軌条という概念に
包含されるものである。また後述するように当然ながら
茶園における管理作業を行うにあたり機体の左右バラン
スがとれている方が操作面で行いやすいことはいうまで
もなく、この実施例では図2に示すように後述する補助
輪25に対し走行駆動輪20は幾分か作業を行う茶畝5
側に偏在したような状態となっている。いわば車輪のト
レッド位置がずれた状態に設定されているのである。も
ちろんこのトレッド位置は合致させた状態であっても差
し支えない。
【0018】一方、走行駆動輪20に対して対向する走
行体支持アーム12の端部には補助輪25が設けられ
る。このものはフレーム10に対し上下方向並びに走行
方向に一定範囲可動状態に取り付けられて成るものであ
って、具体的には一例としてベルクランク状のリンクブ
ラケット26が走行体支持アーム12に対しその一端部
側のピボット軸27において回動自在に取り付けられ、
そのリンクブラケット26の下端が引き寄せられ状態に
懸架スプリング28によって走行駆動輪20側に引かれ
ており、これによってリンクブラケット上端を支点とし
たフォーク29に支持された車輪が上下方向に移動し得
るように構成されている。またこの補助輪25について
は、フォーク29のキャスタ軸29Aが幾分か回動し得
る範囲に設定されており、これによって自然な直進走行
が可能となる。
【0019】更に前記メインポスト11の中間付近に設
けられたハンドルブラケット13からは一例として二股
状のハンドル30がその取付角度をセレーション31に
よって調節自在に取り付けられている。なおこのハンド
ル30の取付位置そのものはハンドルブラケット13全
体がメインポスト11に沿って上下に移動し得るように
構成することによって適宜の固定位置に設定し得るよう
にしてもよい。
【0020】次に前記支持ブラケット15はすでに述べ
ているとおり、昇降シフトシリンダCを作動させるこ
とによってその設定位置を調節し得る。すなわちマウン
ト部15bの搭載位置(高さ)を調節するには管理機支
持ブラケット14をクランプボルト14cを締め込むこ
とによって固定状態とした後、昇降シフトシリンダC
を収縮させるのである。このようにするときには昇降シ
フトシリンダCの収縮に応じて前記支持ブラケット1
5が昇降し、適宜の位置に設定される。なおこのような
台車ユニット2と、この台車ユニット2に搭載される管
理機ユニット3とを構成する諸部材については走行駆動
輪20のトレッド方向のほぼ重心を中心位置として概ね
バランスがとれているようなレイアウトをとることが好
ましい。
【0021】次に管理機ユニット3の取付構造について
述べる。まず管理機ユニット3の一例である摘採機は支
持ステー14aによって摘採機フレーム40のエンジン
側端部付近が回動自在に支持されるとともに、フレーム
上方中央付近と吊持ステー14bとの間に傾斜駆動系を
構成する傾斜シフトシリンダCの一端が設けられ、傾
斜シフトシリンダCによって吊持状態に且つその設定
角度を調節自在に支持されるのである。すなわち傾斜シ
フトシリンダCは昇降シフトシリンダCと同様に例
えばモータシリンダを適用しその収縮を図るものであっ
て、傾斜シフトシリンダCが収縮した状態では管理機
ユニット3の一例である摘採機は茶畝5中央寄りの端部
が上方に引き上げられるような角度となり、一方、傾斜
シフトシリンダCが伸張したときには同じく先端側が
降下したような状態となるのである。もちろんこの傾斜
シフトシリンダCは、要は管理機ユニット3を吊持
し、またその取付角度を設定するためのものであるか
ら、このような目的が達成される範囲でシリンダ以外に
種々の機構がとり得る。
【0022】ここに適用される管理機ユニット3の一例
である摘採機は適宜可搬式のものと基本構成を同じくす
るものであり、二人用可搬式摘採機の操作ハンドルを取
り外したような形態をとる。このことから、その基本構
成は、常法に従い摘採刃42は畝幅方向に設け、これを
内燃機関あるいは電動モータを適用した前記原動機41
によって駆動する。また摘採刃42の前方には摘採した
茶葉を収容袋43に送り込むための風胴44を設け、ま
た後方にはガイド板42Aを設ける。
【0023】なお収容袋43は茶葉が収容された場合に
茶畝5上をずれるように移動してゆくものであり、この
移動抵抗が管理機ユニット3の一例である摘採機を後方
に引いて管理機ユニット3がフレーム10に対しモーメ
ントを生ずることとなるから、これを回避するために前
記収容袋43には牽引用のワイヤ45を取り付け、この
ものを例えば走行駆動輪20のカバー24等に接続さ
せ、収容袋43が摘採機に対して弛んだ状態に保持され
るようにすることが望ましい。
【0024】本発明たる茶園管理装置1の基本的な実施
例は以上述べたような具体的な構造を有するものであ
り、これによって茶園管理の一例である茶葉の摘採を行
うには次のようにする。まず種々の部材の駆動源となる
管理機ユニットの一例である摘採機の原動機41を起動
する。なお通常摘採機の場合、原動機41の回転状態は
ほぼフル回転に近い定常回転に設定しておく。
【0025】なお以上述べた実施例では管理機ユニット
3である摘採機の駆動用の原動機一基のみにより発電機
を駆動し、この発電機の出力電圧を受けて摘採機を駆動
するほか、走行駆動輪20の走行を図ったり、あるいは
昇降シフトシリンダCや傾斜シフトシリンダCの駆
動を行っている。このような操作は、ハンドル30を握
る手元近くに適宜の操作レバーを配置して行うようにす
る。因みに本実施例では走行駆動輪20等の操作を電動
モータによって行うものであるから、種々の変速機等の
伝動部分等が不要であり、その操作が容易に行い得る。
また緊急時等の駆動のカット等も直ちに行い得、それら
が相乗的に作用して作業時の茶園管理装置1の取り回し
が極めて簡単に行い得る。
【0026】このような状態で茶畝5の畝間6に茶園管
装置1を進入させ、管理機ユニット3側の茶畝5の茶
葉を摘採してゆく。もちろん茶畝5の形状に応じ、管理
機ユニット3の取付姿勢を設定するものであって、この
実施例ではまずその上下方向の高さを管理機支持ブラケ
ット14の設定高さを変えることにより適宜設定すると
ともに、その作用角度を傾斜シフトシリンダCを収縮
させることにより設定する。因みにこの設定にあたって
作業に先立ち、茶畝5の状況をみて管理機支持ブラケッ
ト14の位置を昇降シフトシリンダCによって大まか
に調整した上、作業中は前記ハンドル30を上下させて
機体全体を上下させて微調整するのである。なおこの操
作については摘採機に補助ハンドル46を設けて補助者
と共に作業すれば、より容易且つ正確に茶葉の摘採がで
きる。
【0027】そして走行駆動輪20が駆動されている場
合には作業者は茶園管理装置1を適宜バランスを取りな
がら茶畝間を進行させ摘採刃42の作用状態を観察しな
がら摘採してゆくものであって、この実施例では一例と
して作業者は後退するような形で茶園管理装置1を走行
させてゆく。因みにこのような操作の場合であっても茶
園管理装置1の左右の揺れ(ローリング方向の揺れ)は
完全には回避し切れないが、例えば管理機ユニット3に
摘採機を適用した場合、摘採刃後方のガイド板42Aを
可搬タイプのものに比べ充分に長く設定すると、そのも
のがすでに摘み取った茶畝5上に緩やかに接し、相互の
接触が姿勢設定の助けとなる。
【0028】このような操作によって茶畝5の端部まで
作業が進むと、その端部に設けられているいわゆる枕地
7のスペースを利用して反転するものであるが、この場
合にはハンドル側を幾分か持ち上げ、走行駆動輪20の
みで接地させるようにすることによって、その回転半径
を少なくすることができる。例えば従来装置で1.5m
〜2m程度の幅の枕地7を必要としていたものが、その
半分以下の枕地スペースで旋回が可能となるのである。
なおこのような枕地7における旋回にあたっては必ずし
も走行駆動輪20が駆動方向にのみ回転するとは限らな
いから、この場合に図示を省略した適宜のレバー操作に
よってクラッチシフタ23を操作し、クラッチ機構22
を解除して走行駆動輪20と駆動モータMとの接続を切
った状態として走行駆動輪20が自由状態で回転し得る
ようにすることが望ましい。もちろんこの状態は例えば
エンジンを起動していない状態等、単に茶園管理装置
を自走状態に押し引きする場合に用いてもよいのであ
る。
【0029】なお以上述べたすべての実施例においてこ
こに適用される管理機ユニット3としては摘採機のほか
剪枝機、刈り均し機等が適用できる。なおこの茶園管理
装置1は当然、作業者が一人で操作できるものである
が、更に図1、2に示すように摘採機フレーム40に対
し更に補助ハンドル46を取り付け、茶畝5の他方の側
にも作業者を配置していわば二人作業とすることももと
より可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、管理機ユニットにおける原動機を起動させ
るだけで、作業開始の可能な状態となり、作業性が向上
するほ か、台車ユニットの駆動源を別途設ける必要がな
いから、その減数分、装置の軽量化にも寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の茶園管理装置の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上昇降、傾斜の各リフトシリンダの伸縮に伴
う作動状態を示す斜視図である。
【図4】同上台車ユニットにおける走行駆動輪の駆動機
構を示す透視斜視図である。
【図5】同上茶園管理装置の方向転換の様子を示す骨格
的平面図である。
【符号の説明】
1 茶園管理装置 2 台車ユニット 3 管理機ユニット 5 茶畝 6 畝間 7 枕地 10 フレーム 11 メインポスト 12 走行体支持アーム 13 ハンドルブラケット 14 管理機支持ブラケット 14a 支持ステー 14b 吊持ステー 14c クランプボルト 15 支持ブラケット 15a スライド部 15b マウント部 15c クランプボルト 20 走行駆動輪(走行体) 21 チェーン 22 クラッチ機構 22a クラッチディスク 22b クラッチスプリング 23 クラッチシフタ 23a シフトフォーク 23b レリーズレバー 23c クラッチワイヤ 24 カバー 25 補助輪 26 リンクブラケット 27 ピボット軸 28 懸架スプリング 29 フォーク 29A キャスタ軸 30 ハンドル 31 セレーション 40 摘採機フレーム 41 原動機 42 摘採刃 42A ガイド板 43 収容袋 44 風胴 45 ワイヤ 46 補助ハンドル C 昇降シフトシリンダ C 傾斜シフトシリンダ M 駆動モータ S 出力スプロケット S 従動スプロケット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車ユニットと、この台車ユニットに対
    し茶畝上に張り出した状態に搭載される茶の管理機ユニ
    ットとが組み合わされて成り、前記台車ユニットのフレ
    ームには一基または複数基設けられてそのうち少なくと
    も一基が電動駆動される単軌条の走行体と、前記台車ユ
    ニットを保持するためのハンドルとを具え、一方、前記
    管理機ユニットは茶園管理作業を行う駆動源として原動
    機を具え、これらにより茶園の管理を行う装置におい
    て、前記管理機ユニットは台車ユニットに対し、回動自
    在に支持されて電動によりこの傾斜角度が調節自在とさ
    れるとともに、台車ユニットのフレームに対し上下方向
    に移動自在に取り付けられて、電動により管理機ユニッ
    トの高さが調節自在とされ、且つ前記台車ユニットにお
    ける走行体の走行駆動、管理機ユニットの傾斜角度と高
    さの調節駆動を行うための駆動電源は管理機ユニットに
    おける原動機により駆動される発電機の出力を電源とし
    たものであり、更に前記一基の走行体を支持する支持
    体、または複数基の走行体のうち少なくとも一つの走行
    体を支持する支持体が、前記台車ユニットのフレームに
    対し上下方向に揺動自在に取り付けられていることを特
    徴とする茶園管理装置。
  2. 【請求項2】 前記管理機ユニットの電動による上下方
    向の作用位置の可変操作はモータシリンダによって行わ
    れることを特徴とする請求項1記載の茶園管理装置。
  3. 【請求項3】 前記管理機ユニットは摘採機であること
    を特徴とする請求項1または2記載の茶園管理装置。
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JPS60119246U (ja) * 1984-01-20 1985-08-12 落合刃物工業株式会社 自走型茶摘機における刈取機支持装置
JPH01309608A (ja) * 1988-06-07 1989-12-14 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 果樹園管理装置

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