JP3738348B2 - メガネフレームの樹脂製ツル及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は中間に屈曲又は湾曲等の異形部分を有したメガネフレームの樹脂製ツル及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂製のメガネフレームのツルはその強度並びにバネ性を確保する為に、中心軸には金属製の芯金が埋着されている。このような樹脂製ツルは金型に射出成形すると共に、樹脂が硬化しないうちに金型の開口から芯金を圧入して製作される。又樹脂製の板材や棒材を所定のツル形状に切削及び研削加工し、これを加熱した状態で芯金を圧入することも出来る。
【0003】
しかし、従来のツル及び中心軸に圧入される芯金はストレートを成し、一部に湾曲部や屈曲部、又は芯金の中間部が太くなっていたのでは上記方法でツルを製作することが出来ない。従って、ツルの形状はその加工によって制約され、基本的にはストレートのものに限定される。顔に掛けるメガネではファッション性が高く、安定して顔に掛けることが出来る機能性だけでは満足できない。特に、ツルが占めるウエイトは大きく、従来においてもツルを利用した多種多様なデザインが施されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の樹脂製ツルには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、途中に屈曲部や湾曲部、又は太さの違う異形部分が存在した樹脂製ツル及びその製造方法を提供する。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
本発明の樹脂製ツルは中間において屈曲部、湾曲部、又は太さ等の寸法を大きくした異形部を有している。すなわちストレートでない為に芯金を圧入することが出来ず、芯金を樹脂製の両ツル片にて挟み込んで構成している。そこで、下側のツル片を金型で射出成形し、この下側ツル片には芯金が嵌合する為の凹溝が同時に成形される。
【0006】
そこで該凹溝に芯金を嵌合して金型にセットし、上側のツル片を射出成形する。この場合、芯金を嵌合した下側ツル片に上側ツル片を射出成形しても互いに密着したツルとならない為に、接合面には溶剤を塗布したところで射出成形する。そして該溶剤により接合面が僅かに溶けたところで射出成形された上側ツル片は下側ツル片と密着・一体化することが出来る。ここで、下側リム片及び上側リム片とは射出成形する場合の位置を意味しているものであり、メガネとして取付けられた場合の位置関係ではない。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】
図1は本発明のツルを備えた樹脂製メガネフレームを示している外観図である。フロント部1の両側には樹脂製ツル2,2が折畳み出来るように取付けられ、該フロント部1はリム3,3が連結部材4,4にて連結され、リム3,3にはレンズを嵌めることが出来る。そしてリム3,3の内側には鼻当てパットが形成され、ツル2,2がリム外側に蝶番などの継手を介して折畳み出来るように連結されている。
【0008】
ところで、同図に示しているツルはストレートに延びておらず、その中間部において概略V型を成している。そして該ツルの中心軸には従来のツルと同じく、金属製の芯金が埋着されていて、ツルの強度並びに弾力性を向上している。勿論、該芯金の形状もツルと同じく中間部は概略V型を成している。
【0009】
ストレートのツルであるならば、同じくストレートの芯金を圧入することが出来るが、概略V型を形成したツルに同じく概略V型をした芯金を圧入することは出来ず、貼り合せ方法でツル2を製作する。図2は該ツルの製作方法を示している具体例であるが、(a)は下側ツル片5を示し、下側ツル片5の中心軸には凹溝6が形成されている。(b)は芯金7を示していて、この芯金7は凹溝6と同じ形状をしていて、該凹溝6に嵌ることが出来る。
【0010】
この下側ツル片5は金型にて射出成形したものであり、その外形形状並びに凹溝6が同時成形される。そこで(c)のように下側ツル片5の凹溝6に(b)に示す芯金7を嵌合して金型にセットし、そして接合面8に溶剤を塗布してから上側ツルを射出成形する。(d)は上側ツルを射出成形したツル2の断面拡大図であり、上側ツル片が下側ツル片5から剥がれることはない。
【0011】
図3は本発明に係るツルを示す他の実施例である。同図に示すツル2は芯金7の所々に樹脂製のツル片を設けているが、該芯金7はその中間部を概略V型に屈曲している。そこで製作方法は従来のように芯金7を圧入することは出来ず、前記図2と同じく貼り合わせ方法が採用される。
【0012】
図3のツル2は芯金7を部分的に埋着したツル片13,9を有し、これらツル片13,9の下側ツル片を成形したところで凹溝に芯金7を嵌合し、この状態で金型にセットすると共に接合面に溶剤を塗布して上側リム片を射出成形する。又図4はツルの一部を示している拡大図であるが、芯金10はその一部を拡大した拡大部を形成している。
【0013】
そしてこの拡大部11は表面に露出し、その他の部分はツル片12a,12bに埋着されている。このような、中間に拡大部11を設けた芯金10は射出成形したツルの中心軸に圧入することは出来ず、図2のように貼り合わせにて製作される。すなわち、夫々のツル片12a,12bの下側ツル片を成形し、この下側ツル片の凹溝に芯金10を嵌めて金型にセットし、接合面に溶剤を塗布すると共に上側ツル片を射出成形する。
【0014】
ところで、この拡大部にはブランド名などを表示することが出来、又別の装飾を施すことも可能である。以上述べたように、本発明のツルは下側ツル片の凹溝に芯金を嵌めると共に金型にセットし、接合面には溶剤を塗布して上側ツル片を射出成形したものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0015】
【発明の効果】
本発明の樹脂製ツルはその中間部をV型などに屈曲したものであり、又芯金を部分的に露出したり、芯金に拡大部を有するなどしたツルであり、従来のストレートのツルに比較して装飾効果が大きく、デザインの幅が広がる。そしてこのツルは凹溝を有す下側リム片を射出成形し、この凹溝に芯金を嵌めると共に金型にセットし、そして接合面には溶剤を塗布して上側リム片を射出成形することで製作することが出来、上下リム片が後で剥がれることはない。
【0016】
又下側リム片と上側リム片とは別工程にて成形される為に、樹脂を違わせることが出来、例えば上側リム片と下側リム片の色彩を異ならしめることが可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のツルを備えた樹脂製メガネフレームのツル。
【図2】本発明のツルの製作方法。
【図3】本発明のツルを示す実施例。
【図4】ツルの拡大図。
【符号の説明】
1 フロント部
2 ツル
3 リム
4 連結部材
5 下側リム片
6 凹溝
7 芯金
8 接合面
9 ツル片
10 芯金
11 拡大部
12 ツル片
13 ツル片
Claims (2)
- 金属製の芯金を埋着したメガネフレームの樹脂製ツルであって、その一部を概略V型等に屈曲したり湾曲した異形部を有すツルを製作する方法において、凹溝を有す下側リム片を成形し、この凹溝には金属製の芯金を嵌めると共に金型にセットし、接合面には溶剤を塗布して上側リム片を射出成形したことを特徴とするメガネフレームの樹脂製ツルの製作方法。
- 金属製の芯金を埋着したメガネフレームの樹脂製ツルであって、その一部を概略V型等に屈曲したり湾曲した異形部を有すツルを製作する方法において、凹溝を有す下側リム片を成形し、この凹溝には金属製の芯金を嵌めると共に金型にセットし、接合面には溶剤を塗布して上側リム片を上記下リム片とは異なる色彩の樹脂を用いて射出成形したことを特徴とするメガネフレームの樹脂製ツルの製作方法。
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JP2000262509A JP3738348B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | メガネフレームの樹脂製ツル及びその製造方法 |
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JP7355298B1 (ja) | 2023-03-23 | 2023-10-03 | 株式会社佐々木セルロイド工業所 | 眼鏡の樹脂テンプル及びその製造方法 |
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- 2000-08-31 JP JP2000262509A patent/JP3738348B2/ja not_active Expired - Fee Related
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