JP3730591B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆網を介してファクシミリ伝送手順を用い、相手端末との間で画情報をやりとりするファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて種々の情報をやりとりする電子メール通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、公衆網を介してファクシミリ伝送手順を用い、相手端末との間で画情報をやりとりするファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて種々の情報をやりとりする電子メール通信機能を備えたネットワークファクシミリ装置が実用されている。
【0003】
このようなネットワークファクシミリ装置の中には、画情報送信の送信結果を、電子メールを用いて受け取ることができる機能を備えたものがある。かかる機能を用いると、ユーザは、送信結果を確認するためにいちいちネットワークファクシミリ装置の設置場所まで赴く必要がなく、便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さて、このように、電子メールを用いて画情報送信の送信結果を受け取る従来技術としては、例えば、特開平11−317763号公報に開示されたもののように、スキャナ送信時にユーザーコードを入力し、ユーザーコードに対応づけられたメールアドレスに送信結果情報を通知するものや、特開2001−203847号公報のように、スキャナ送信時に通知用メールアドレスを入力し、ここに送信結果情報を通知するようにしたものが提案されている。また、後者の従来技術では、送達確認を要求した場合や、送信結果メールの各国語対応、および、送信原稿を1ページ/全ページ添付することについても記載されている。
【0005】
しかしながら、これらの従来技術の記載内容は、一概に包括的であり、例えば、送信結果等に応じて、具体的にどのような情報を電子メールのどのフィールドを用いて送信するかについては言及されておらず、不明である。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、電子メールを用いて送信結果を通知する際に具体的に適用することのできる通信端末装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、情報の送信が正常終了またはエラー終了であるかの送信結果をあらわす複数の送信結果情報からなる一覧を作成する作成手段を有する通信端末装置において、複数の送信結果にエラー終了があるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段がエラー終了が1つもないと判断した場合には、前記一覧を含んだ電子メールを作成し、該電子メールのSubjectフィールドに、正常終了した旨を示す情報を配置する配置手段を備えたものである。
【0008】
また、情報の送信が正常終了またはエラー終了であるかの送信結果をあらわす複数の送信結果情報からなる一覧を作成する作成手段を有する通信端末装置において、複数の送信結果にエラー終了があるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段がエラー終了が1つもないと判断した場合には、前記一覧を含んだ電子メールを作成し、該電子メールのSubjectフィールドに、正常終了した旨を示す情報を配置する一方、前記判断手段がエラー終了が少なくとも1つあると判断した場合には、前記一覧を含んだ電子メールを作成し、該電子メールのSubjectフィールドに、エラー終了した旨を示す情報を配置する配置手段を備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0017】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0018】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
【0019】
また、ローカルエリアネットワークLANは、ルータ装置RTを介して、インターネットへと接続され、それにより、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、他のローカルエリアネットワーク等に接続されているホスト装置等との間で種々のデータのやりとりが可能である。
【0020】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0021】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0022】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0023】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0024】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0025】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0026】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0027】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0028】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0029】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0030】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0031】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0032】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
【0033】
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi PurposeMail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0034】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像を公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーションWSより(電子メールで)受信した画情報を、指定されたアナログ公衆回線網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
【0035】
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0036】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0037】
このように、ファクシミリ画情報を送信する際に用いられる電子メールの一例を図3に示す。
【0038】
この電子メールは、複数の本文パートを持つマルチパートMIME形式の電子メールであり、電子メールの送信日付(「Date」フィールド)、宛先メールアドレス(「To」フィールド)、送信元メールアドレス(「From」フィールド)などの所定の情報からなるメールヘッダ部、テキストデータを運ぶためのテキストパート部、および、ファクシミリ画情報を運ぶためのバイナリパート部からなり、バイナリパート部には、ファクシミリ画情報をMIME変換して得たMIMEエンコードデータが配置される。
【0039】
また、電子メールで運ばれるファクシミリ画情報は、元の画像データをMH符号化で圧縮し、それをTIFF−Fフォーマットへ変換したものであり、したがって、MIMEエンコードデータとしては、このTIFF−FデータをMIME変換したものが配置される。
【0040】
ここで、TIFF−Fフォーマットでは、複数ページの画像データを1つのファイルとしてまとめることができるので、1つのバイナリパート部に、複数ページからなる1つの送信画情報ファイルのデータを配置することができる。
【0041】
なお、このようにして電子メールを用いてファクシミリ画情報をはこぶ場合、ファクシミリ画情報は、その電子メールに添付されたファイル(いわゆる「添付ファイル」)として取り扱われる。
【0042】
さて、本実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXは、宛先の入力機能として、操作表示部7のテンキー(図示略)を直接操作して入力するものの他、1つのキー操作で宛先を指定できるワンタッチダイアル機能、少ないキー操作で宛先を指定できる短縮ダイアル機能、および、1回のキー操作で複数の宛先を指定できるグループダイアル機能を備えている。
【0043】
ワンタッチダイアル機能は、図4(a)に示したようなワンタッチダイアル登録情報を参照して行われる。このワンタッチダイアル登録情報は、おのおののワンタッチダイアルキーについて1つが形成されるものであり、当該ワンタッチダイアルキーの番号をあらわすワンタッチダイアル番号、登録された宛先が電子メールであるかファクシミリ番号であるかの種別をあらわす宛先種別、宛先種別が電子メールの場合にはメールアドレスが、また、宛先種別がファクシミリ番号の場合は電話番号が記憶される宛先情報、その宛先の名称をあらわす宛先名称、および、付加情報からなる。
【0044】
なお、付加情報としては、例えば、いわゆる短縮プロトコル動作を実現する際に参照される受信能力や最終接続されたモデム速度等の伝送能力情報や機能情報等がある。
【0045】
短縮ダイアル機能は、図4(b)に示したような短縮ダイアル登録情報を参照して行われる。この短縮ダイアル登録情報は、おのおのの短縮ダイアルについて1つが形成されるものであり、当該短縮ダイアルの番号をあらわす短縮ダイアル番号、登録された宛先が電子メールであるかファクシミリ番号であるかの種別をあらわす宛先種別、宛先種別が電子メールの場合にはメールアドレスが、また、宛先種別がファクシミリ番号の場合は電話番号が記憶される宛先情報、その宛先の名称をあらわす宛先名称、および、付加情報(前述した内容と同じ)からなる。
【0046】
グループダイアル機能は、図4(c)に示したようなグループダイアル登録情報を参照して行われる。このグループダイアル登録情報は、おのおののグループダイアルについて1つが形成されるものであり、当該グループダイアルの番号をあらわすグループダイアル番号、そのグループの名称をあらわす宛先名称、および、グループに登録された1つ以上の宛先情報からなる宛先情報テーブルからなる。
【0047】
また、宛先情報テーブルは、同図(d)に示すように、登録された宛先をあらわす登録宛先情報を1つ以上含む。また、おのおのの登録宛先情報は、同図(e)に示すように、登録された宛先が電子メールであるかファクシミリ番号であるかの種別をあらわす宛先種別、宛先種別が電子メールの場合にはメールアドレスが、また、宛先種別がファクシミリ番号の場合は電話番号が記憶される宛先情報、および、付加情報(前述した内容と同じ)からなる。
【0048】
以上の構成で、ユーザがこのネットワークファクシミリ装置FXを用いて、他のグループ3ファクシミリ装置へ画情報を送信するとき、送信結果を電子メールを用いて通知するように要求することができる。
【0049】
その場合、ユーザは、送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を適宜に操作して、1つ以上の宛先を入力し、次いで、電子メールにより送信結果を受け取るときのメールアドレスを入力する。そして、ユーザは、操作表示部7のスタートキー(図示略)を押し下げて、送信開始を指令する。
【0050】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、スキャナ5にセットされた送信原稿を1ページずつ読み込み、それによって得た1ページ分の画像データを符号化複号化部8により符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する。この読み取り動作を、全ての送信原稿について行い、送信画情報ファイルを作成する。
【0051】
次に、入力された宛先を1つ選択する。このとき、テンキー操作により直接ファクシミリ番号が入力された場合には、そのファクシミリ番号へ発呼する。
【0052】
また、ワンタッチダイアル操作により宛先が入力された場合には、操作されたワンタッチダイアル番号に対応したワンタッチダイアル登録情報を参照して宛先情報を取得し、その宛先情報のファクシミリ番号へ発呼する。
【0053】
また、短縮ダイアル操作により宛先が入力された場合には、操作された短縮ダイアル番号に対応した短縮ダイアル登録情報を参照して宛先情報を取得し、その宛先情報のファクシミリ番号へ発呼する。
【0054】
また、グループダイアル操作により宛先が入力された場合には、操作されたグループダイアル番号に対応した宛先情報テーブルから、1つ以上の宛先情報を取得し、その取得した1つ以上の宛先情報の1つを選択して、その宛先情報のファクシミリ番号へ発呼する。
【0055】
このように、1つの宛先へ発呼すると、所定の画情報送信動作を行い、そのときに画像蓄積装置9に蓄積した画情報ファイルの1ページ以上の画情報を送信する。また、そのときの画情報送信を終了すると、その宛先について、送信結果を作成し保存する。
【0056】
そして、このような送信動作を全ての宛先について実行し、指定された画情報送信動作を終了する。
【0057】
次に、その終了した画情報送信動作について、送信結果を調べ、全ての宛先で正常終了しているかどうかを調べる。
【0058】
画情報送信動作が、全ての宛先で正常終了している場合には、そのときに指令された画情報送信動作が正常に終了した場合である。そこで、この場合、図5に示すような送信結果が正常終了である旨を通知する電子メール(以下、「送信結果通知メール」という)を作成し、指定されたメールアドレスへ送信する。
【0059】
この送信結果が正常終了である旨を通知する送信結果通知メールは、まず、そのメールヘッダ部の「From:」フィールドには、自端末に登録されているメールアドレスをセットする。また、「To:」フィールドには、通知先に指定されたメールアドレスをセットする。また、「Subject:」フィールドには、「送信結果OK from FAX」というように、送信結果が正常終了である旨を通知する文字列を配置する。
【0060】
また、本文情報のテキストパート部には、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を記載した内容の結果通知レポートを作成して、配置する。この場合の宛先の表示は、ファクシミリ番号(電話番号)を用いる。
【0061】
そして、本文情報のバイナリパート部には、そのときに送信した画情報(符号化方式は任意)の全ページ分の画情報をMIME変換したものを添付する。
【0062】
一方、画情報送信動作が、1つ以上の宛先でエラー終了している場合には、そのときに指令された画情報送信動作がエラー終了した場合である。そこで、この場合、図6に示すような送信結果がエラー終了である旨を通知する送信結果通知メールを作成し、指定されたメールアドレスへ送信する。
【0063】
この送信結果がエラー終了である旨を通知する送信結果通知メールは、まず、そのメールヘッダ部の「From:」フィールドには、自端末に登録されているメールアドレスをセットする。また、「To:」フィールドには、通知先に指定されたメールアドレスをセットする。また、「Subject:」フィールドには、「送信結果NG from FAX」というように、送信結果がエラー終了である旨を通知する文字列を配置する。
【0064】
また、本文情報のテキストパート部には、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を記載した内容の結果通知レポートを作成して、配置する。この場合の宛先の表示は、ファクシミリ番号(電話番号)を用いる。さらに、「なお、本メールをそのまま返信すると、NG結果の宛先へ画情報を再送します。」というように、ユーザが画情報の再送を希望する場合に対処できるような内容を付加する。
【0065】
そして、本文情報のバイナリパート部には、そのときに送信した画情報(符号化方式は任意)の全ページ分の画情報をMIME変換したものを添付する。
【0066】
また、このようにして、送信結果がエラー終了を通知する送信結果通知メールには、ユーザが画情報の再送を希望する場合に対処できる内容を含む。したがって、この場合、その送信結果がエラー終了を通知する送信結果通知メールを受け取ったユーザが再送を希望する場合には、自分が使っているメールソフト(MUA(Mail User Agent))の返信機能を用いて、電子メールを返信する。
【0067】
このような返信電子メールは、通常、「RE: (元の電子メールの「Subject:」フィールドの値)」というように、「Subject:」フィールドの値の先頭の文字列が「RE:」または「Re:」で始まる。
【0068】
そこで、本実施例では、受信した電子メールの「Subject:」フィールドの値を調べて、その先頭の文字列が「RE:」または「Re:」で始まる場合には、当該受信電子メールは、自端末が送信した送信結果通知メールに対する返信メールであると認識し、次のような再送動作を行う。
【0069】
まず、本文情報のテキストパート部の結果通知レポートの内容の各要素を調べて、3つ目のフィールドに「NG」という文字列を含む行を全て抽出する。そして、それぞれの抽出行の1つ目のフィールドの電話番号をおのおの抽出し、抽出した全ての電話番号を再送宛先として取得する。
【0070】
次に、本文情報のバイナリパート部に添付されている全ページの送信画情報を逆MIME変換して、全ページの送信画情報を取得する。その取得した送信画情報は、画像蓄積装置9へ一旦蓄積する。
【0071】
このようにして、再送動作の準備が整うと、再送宛先として取得したそれぞれの宛先へ発呼し、画像蓄積装置9に蓄積した再送画情報を再送する。
【0072】
以上のように、本実施例では、送信結果通知メールを受信したユーザは、その「Subject:」フィールドの内容を見て、自分が指定した送信動作が正常終了したか否かを即座に判断することができるので、非常に便利である。
【0073】
また、送信動作がエラー終了した場合には、その送信結果通知メールに対して返信するだけで、画情報を送信できなかった宛先へ同一画情報を再送させることができるので、非常に便利である。
【0074】
また、送信動作がエラー終了した旨を通知する送信結果通知メールには、エラー終了した宛先が明確に配置されるとともに、再送すべき画情報が全て添付されているので、ユーザは、自分で任意の再送動作を行うことができる。
【0075】
例えば、ネットワークファクシミリ装置FXが、ローカルエリアネットワークLANを介して、いわゆるファクシミリモデム機能を実現している場合には、ワークステーション装置WSのユーザであれば、次のような再送動作が可能である。
【0076】
すなわち、まず、ユーザは、ワークステーション装置WSにインストールされているファクシミリアプリケーションを起動して、通知されたエラー終了した宛先のうち任意の宛先を指定するとともに、添付された送信画情報を送信画情報として指定する。
【0077】
それにより、ファクシミリアプリケーションは、指定されたおのおのの宛先へローカルエリアネットワークLANおよびネットワークファクシミリ装置FXを介して発呼し、指定された送信画情報を送信する。
【0078】
図7および図8は、画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示している。
【0079】
まず、ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットすると(処理101)、ユーザに操作表示部7を適宜に操作させて1つ以上の宛先を入力させ(処理102)、電子メールにより送信結果を受け取るときのメールアドレスを入力させ(処理103)。そして、ユーザが操作表示部7のスタートキーを押し下げるまで待つ(判断104のNOループ)。
【0080】
ユーザがスタートキーを押し下げて判断104の結果がYESになると、スキャナ5にセットされた送信原稿を1ページ分読み込み(処理105)、それによって得た1ページ分の画像データを符号化複号化部8により符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理106)。
【0081】
ここで、全ての送信原稿について読み取りを終了したかどうかを調べ(判断107)、判断107の結果がNOになるときには、処理105へ戻り、残りの送信原稿について読み取り動作を行う。
【0082】
送信原稿の読み取り動作が終了して、判断106の結果がYESになると、次に、入力された宛先を1つ選択し(処理108)、その宛先へ発呼して、所定の画情報送信動作を行い、そのときに画像蓄積装置9に蓄積した画情報ファイルの1ページ以上の画情報を送信する(処理109)。また、そのときの画情報送信を終了すると、その宛先について送信結果を作成し保存する(処理110)。
【0083】
ここで、全ての宛先について送信動作を行ったかどうかを調べ(判断111)、判断111の結果がNOになるときには、処理108へ戻り、残りの宛先について、送信動作を行う。
【0084】
全ての宛先について送信動作を終了して、判断111の結果がYESになると、その終了した画情報送信動作について、送信結果を調べ、全ての宛先で正常終了しているかどうかを調べる(判断115)。
【0085】
画情報送信動作が、全ての宛先で正常終了している場合で、判断115の結果がYESになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果OK from FAX」というように、送信結果が正常終了である旨を通知する文字列を配置する(処理116)。
【0086】
また、1つ以上の宛先でエラー終了している場合で、判断115の結果がNOになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果NG from FAX」というように、送信結果がエラー終了である旨を通知する文字列を配置する(処理117)。
【0087】
このようにして、「Subject:」フィールドの内容をセットすると、残りのヘッダ情報の各フィールドに適宜な内容をセットして、ヘッダ情報を作成する(処理118)。
【0088】
次に、送信宛先と、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を各行に記載した内容の結果通知レポートを作成して、本文情報のテキストパート部の内容を完成する(処理119)。また、エラー終了の場合には、「なお、本メールをそのまま返信すると、NG結果の宛先へ画情報を再送します。」というように、ユーザが画情報の再送を希望する場合に対処できるような内容を付加する。
【0089】
また、そのときに送信した画情報(符号化方式は任意)の全ページ分の画情報をMIME変換して、本文情報のバイナリパート部の添付情報を作成する(処理120)。
【0090】
そして、このようにして作成した電子メール(送信結果通知メール)をメールサーバ装置SMへ送信して(処理121)、このときの送信処理を終了する。
【0091】
図9は、ネットワークファクシミリ装置FXが電子メールを受信するときに行う処理の一例を示している。
【0092】
まず、所定の電子メールの受信タイミング(例えば、30分ごと)になるまで待ち(判断201のNOループ)、その受信タイミングになって判断201の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続して、自端末宛の電子メールが受信されているかどうかを問い合わせる(処理202)。この問い合わせに対して、メールサーバ装置SMから受信ありが通知されているかどうかを調べ(判断203)、判断203の結果がNOになるときには、判断201へ戻る。
【0093】
また、判断203の結果がYESになるときには、受信した電子メールを全てメールサーバ装置SMより取得してローカルに保存する(処理204)。
【0094】
次に、保存した電子メールを1つ選択し(処理205)、その選択した電子メールの「Subject:」フィールドの値を調べて、その先頭の文字列が「RE:」または「Re:」で始まる返信電子メールであるかどうかを調べる(処理206、判断207)。
【0095】
そのときの電子メールが返信電子メールであり、判断207の結果がYESになるときには、本文情報のテキストパート部の結果通知レポートの内容の各要素を調べて、3つ目のフィールドに「NG」という文字列を含む行を全て抽出する。そして、それぞれの抽出行の1つ目のフィールドの電話番号をおのおの抽出し、抽出した全ての電話番号を再送宛先として取得する(処理208)。
【0096】
そして、その再送宛先と、本文情報のバイナリパート部に添付されている全ページの送信画情報を指定した状態で、再送処理を起動する(処理209)。
【0097】
次に全ての受信した電子メールについての処理を終了したかどうかを調べ(判断210)、判断210の結果がNOになるときには、処理205へ戻り、残りの電子メールについて同様の処理を実行する。
【0098】
また、選択した電子メールが返信電子メールではなく、判断207の結果がNOになるときには、その受信電子メールに対応した処理(例えば、転送処理等)を実行する(処理211)。次いで、判断210へ移行し、それ以降の処理を行う。
【0099】
図10は、再送処理の一例を示している。
【0100】
まず、再送指定された電子メールの本文情報に添付されているバイナリパートの内容を逆MIME変換して、全ページの送信画情報を取得する(処理301)。その取得した送信画情報は、画像蓄積装置9へ一旦蓄積する。
【0101】
次に指定された再送宛先から1つ宛先を選択し(処理302)、その宛先へ発呼して、所定の画情報送信動作(再送)を行い、そのときに画像蓄積装置9に蓄積した再送画情報を送信する(処理303)。また、そのときの画情報送信を終了すると、その宛先について送信結果を作成し保存する(処理304)。
【0102】
ここで、全ての宛先について送信動作を行ったかどうかを調べ(判断305)、判断305の結果がNOになるときには、処理302へ戻り、残りの再送宛先について、再送動作を行う。
【0103】
全ての再送宛先について再送動作を終了して、判断305の結果がYESになると、その終了した画情報再送動作について、再送結果を調べ、全ての再送宛先で正常終了しているかどうかを調べる(判断306)。
【0104】
画情報再送動作が、全ての再送宛先で正常終了している場合で、判断306の結果がYESになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果OK from FAX」というように、再送結果が正常終了である旨を通知する文字列を配置する(処理307)。なお、この場合、再送動作である旨を明確にするために、例えば、「再送結果OK from FAX」という内容にすることもできる。
【0105】
また、1つ以上の再送宛先でエラー終了している場合で、判断115の結果がNOになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果NG from FAX」というように、再送結果がエラー終了である旨を通知する文字列を配置する(処理308)。同様にして、再送動作である旨を明確にするために、例えば、「再送結果NG from FAX」という内容にすることもできる。
【0106】
このようにして、「Subject:」フィールドの内容をセットすると、残りのヘッダ情報の各フィールドに適宜な内容をセットして、ヘッダ情報を作成する(処理309)。
【0107】
次に、再送宛先と、それぞれの再送宛先に対して再送終了したページ数と、再送結果を各行に記載した内容の(再送)結果通知レポートを作成して、本文情報のテキストパート部の内容を完成する(処理310)。なお、この場合、エラー終了の場合には、「なお、本メールをそのまま返信すると、NG結果の宛先へ画情報を再送します。」というように、ユーザが画情報の再送を希望する場合に対処できるような内容を、再度付加することもできる。
【0108】
また、そのときに再送した画情報(符号化方式は任意)の全ページ分の画情報をMIME変換して、本文情報のバイナリパート部の添付情報を作成する(処理311)。
【0109】
そして、このようにして作成した電子メール(送信(再送)結果通知メール)をメールサーバ装置SMへ送信して(処理312)、このときの再送処理を終了する。
【0110】
ところで、上述した実施例では、送信結果が正常終了の旨を通知する送信結果通知メールに、全ページの送信画情報を添付しているが、ユーザが内容を確認するためには、第1ページの送信画情報のみを添付するだけでよい場合がある。
【0111】
このようにすることで、送信結果が正常終了の旨を通知する送信結果通知メールのデータ量を削減することができ、ローカルエリアネットワークLAN等のネットワークのトラフィックの軽減に役立つ。
【0112】
すなわち、この場合の送信結果が正常終了の旨を通知する送信結果通知メールの内容は、図11に示したようなものとなる。
【0113】
そして、この場合の画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を、図12および図13に示す。
【0114】
まず、ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットすると(処理401)、ユーザに操作表示部7を適宜に操作させて1つ以上の宛先を入力させ(処理402)、電子メールにより送信結果を受け取るときのメールアドレスを入力させ(処理403)。そして、ユーザが操作表示部7のスタートキーを押し下げるまで待つ(判断404のNOループ)。
【0115】
ユーザがスタートキーを押し下げて判断404の結果がYESになると、スキャナ5にセットされた送信原稿を1ページ分読み込み(処理405)、それによって得た1ページ分の画像データを符号化複号化部8により符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理406)。
【0116】
ここで、全ての送信原稿について読み取りを終了したかどうかを調べ(判断407)、判断407の結果がNOになるときには、処理405へ戻り、残りの送信原稿について読み取り動作を行う。
【0117】
送信原稿の読み取り動作が終了して、判断406の結果がYESになると、次に、入力された宛先を1つ選択し(処理408)、その宛先へ発呼して、所定の画情報送信動作を行い、そのときに画像蓄積装置9に蓄積した画情報ファイルの1ページ以上の画情報を送信する(処理409)。また、そのときの画情報送信を終了すると、その宛先について送信結果を作成し保存する(処理410)。
【0118】
ここで、全ての宛先について送信動作を行ったかどうかを調べ(判断411)、判断411の結果がNOになるときには、処理408へ戻り、残りの宛先について、送信動作を行う。
【0119】
全ての宛先について送信動作を終了して、判断411の結果がYESになると、その終了した画情報送信動作について、送信結果を調べ、全ての宛先で正常終了しているかどうかを調べる(判断415)。
【0120】
画情報送信動作が、全ての宛先で正常終了している場合で、判断415の結果がYESになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果OK from FAX」というように、送信結果が正常終了である旨を通知する文字列を配置する(処理416)。次に、残りのヘッダ情報の各フィールドに適宜な内容をセットして、ヘッダ情報を作成する(処理417)。
【0121】
次に、送信宛先と、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を各行に記載した内容の結果通知レポートを作成して、本文情報のテキストパート部の内容を完成する(処理418)。
【0122】
また、そのときに送信した画情報(符号化方式は任意)の1ページ目の画情報をMIME変換して、本文情報のバイナリパート部の添付情報を作成する(処理419)。
【0123】
そして、このようにして作成した電子メール(送信結果通知メール)をメールサーバ装置SMへ送信して(処理420)、このときの送信処理を終了する。
【0124】
また、1つ以上の宛先でエラー終了している場合で、判断415の結果がNOになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果NG from FAX」というように、送信結果がエラー終了である旨を通知する文字列を配置する(処理421)。次に、残りのヘッダ情報の各フィールドに適宜な内容をセットして、ヘッダ情報を作成する(処理422)。
【0125】
次に、送信宛先と、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を各行に記載した内容の結果通知レポートを作成して、本文情報のテキストパート部の内容を完成する(処理423)。また、この場合、「なお、本メールをそのまま返信すると、NG結果の宛先へ画情報を再送します。」というように、ユーザが画情報の再送を希望する場合に対処できるような内容を付加する。
【0126】
また、そのときに送信した画情報(符号化方式は任意)の全ページ分の画情報をMIME変換して、本文情報のバイナリパート部の添付情報を作成する(処理424)。
【0127】
そして、処理420へ進み、作成した結果通知メールをメールサーバ装置SMへ送信して、この処理を終了する。
【0128】
ところで、上述した実施例では、送信結果がエラー終了の旨を通知する送信結果通知メールに、全ページの送信画情報を添付しているが、ユーザが再送内容を確認できるようにするためには、送信できなかったページの送信画情報のみを添付するだけでよい場合がある。この場合、複数の送信宛先についてエラー終了している場合には、送信完了したページ数が最も少なかった送信宛先に基づいて、添付する画情報のページ数を設定するとよい。
【0129】
このようにすることで、送信結果がエラー終了の旨を通知する送信結果通知メールのデータ量を削減することができ、ローカルエリアネットワークLAN等のネットワークのトラフィックの軽減に役立つ。
【0130】
なお、この場合には、送信結果が正常終了の旨を通知する送信結果通知メールには、第1ページの送信画情報のみを添付するのが好ましい(同様の趣旨による)。
【0131】
すなわち、この場合の送信結果がエラー終了の旨を通知する送信結果通知メールの内容は、図14に示したようなものとなる。
【0132】
そして、この場合の画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を、図15および図16に示す。
【0133】
まず、ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットすると(処理501)、ユーザに操作表示部7を適宜に操作させて1つ以上の宛先を入力させ(処理502)、電子メールにより送信結果を受け取るときのメールアドレスを入力させ(処理503)。そして、ユーザが操作表示部7のスタートキーを押し下げるまで待つ(判断504のNOループ)。
【0134】
ユーザがスタートキーを押し下げて判断504の結果がYESになると、スキャナ5にセットされた送信原稿を1ページ分読み込み(処理505)、それによって得た1ページ分の画像データを符号化複号化部8により符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理506)。
【0135】
ここで、全ての送信原稿について読み取りを終了したかどうかを調べ(判断507)、判断507の結果がNOになるときには、処理505へ戻り、残りの送信原稿について読み取り動作を行う。
【0136】
送信原稿の読み取り動作が終了して、判断506の結果がYESになると、次に、入力された宛先を1つ選択し(処理508)、その宛先へ発呼して、所定の画情報送信動作を行い、そのときに画像蓄積装置9に蓄積した画情報ファイルの1ページ以上の画情報を送信する(処理509)。また、そのときの画情報送信を終了すると、その宛先について送信結果を作成し保存する(処理510)。
【0137】
ここで、全ての宛先について送信動作を行ったかどうかを調べ(判断511)、判断511の結果がNOになるときには、処理508へ戻り、残りの宛先について、送信動作を行う。
【0138】
全ての宛先について送信動作を終了して、判断511の結果がYESになると、その終了した画情報送信動作について、送信結果を調べ、全ての宛先で正常終了しているかどうかを調べる(判断515)。
【0139】
画情報送信動作が、全ての宛先で正常終了している場合で、判断515の結果がYESになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果OK from FAX」というように、送信結果が正常終了である旨を通知する文字列を配置する(処理516)。次に、残りのヘッダ情報の各フィールドに適宜な内容をセットして、ヘッダ情報を作成する(処理517)。
【0140】
次に、送信宛先と、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を各行に記載した内容の結果通知レポートを作成して、本文情報のテキストパート部の内容を完成する(処理518)。
【0141】
また、そのときに送信した画情報(符号化方式は任意)の1ページ目の画情報をMIME変換して、本文情報のバイナリパート部の添付情報を作成する(処理519)。
【0142】
そして、このようにして作成した電子メール(送信結果通知メール)をメールサーバ装置SMへ送信して(処理520)、このときの送信処理を終了する。
【0143】
また、1つ以上の宛先でエラー終了している場合で、判断515の結果がNOになるときには、「Subject:」フィールドには、「送信結果NG from FAX」というように、送信結果がエラー終了である旨を通知する文字列を配置する(処理521)。次に、残りのヘッダ情報の各フィールドに適宜な内容をセットして、ヘッダ情報を作成する(処理522)。
【0144】
次に、送信宛先と、それぞれの宛先に対して送信終了したページ数と、送信結果を各行に記載した内容の結果通知レポートを作成して、本文情報のテキストパート部の内容を完成する(処理523)。また、この場合、「なお、本メールをそのまま返信すると、NG結果の宛先へ画情報を再送します。」というように、ユーザが画情報の再送を希望する場合に対処できるような内容を付加する。
【0145】
また、送信結果がエラー終了であった宛先のうち、最も少なく送信完了しているものに対応して、そのときに送信できなかったページの画情報をMIME変換して、本文情報のバイナリパート部の添付情報を作成する(処理524)。
【0146】
そして、処理520へ進み、作成した結果通知メールをメールサーバ装置SMへ送信して、この処理を終了する。
【0147】
ところで、上述した各実施例では、本文情報のテキストパート部に配置する結果通知レポートの内容として、宛先の欄にファクシミリ番号を配置したものを適用しているが、例えば、宛先の指定時にワンタッチダイアル、短縮ダイアル、および、グループダイアルが使用された場合、その使用されたワンタッチダイアル、短縮ダイアル、あるいは、グループダイアルの番号と、それらに登録されている名称を記載することもできる。
【0148】
例えば、図5の送信結果通知メールの内容は、図17に示したようなものとなる。また、図6の送信結果通知メールの内容は、図18に示したようなものとなる。また、図11の送信結果通知メールの内容は、図19に示したようなものとなる。また、図14の送信結果通知メールの内容は、図20に示したようなものとなる。
【0149】
このような送信結果通知メールの内容は、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXが、ローカルエリアネットワークLANを介して、いわゆるファクシミリモデム機能を実現している場合、ワークステーション装置WSのユーザであれば、再送動作を際に再送宛先を入力する際、ネットワークファクシミリ装置FXのワンタッチダイアル、短縮ダイアル、および、グループダイアルを指定することができ、非常に操作が簡便なものとなり便利である。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信結果通知メールを受信したユーザは、その「Subject:」フィールドの内容を見て、自分が指定した送信動作が正常終了したか否かを即座に判断することができるので、非常に便利であるという効果を得る。
【0151】
また、送信動作がエラー終了した場合には、その送信結果通知メールに対して返信するだけで、画情報を送信できなかった宛先へ同一画情報を再送させることができるので、非常に便利であるという効果も得る。
【0152】
また、送信動作がエラー終了した旨を通知する送信結果通知メールには、エラー終了した宛先が明確に配置されるとともに、再送すべき画情報が全て添付されているので、ユーザは、自分で任意の再送動作を行うことができるという効果も得る。
【0153】
また、送信結果が正常終了の旨を通知する送信結果通知メールには、第1ページの送信画情報のみを添付するので、送信結果が正常終了の旨を通知する送信結果通知メールのデータ量を削減することができ、ネットワークのトラフィックの軽減に役立つという効果も得る。
【0154】
また、送信結果がエラー終了の旨を通知する送信結果通知メールには、送信できなかったページの送信画情報のみを添付するので、送信結果がエラー終了の旨を通知する送信結果通知メールのデータ量を削減することができ、ネットワークのトラフィックの軽減に役立つという効果も得る。
【0155】
また、本文情報のテキストパート部に配置する結果通知レポートの内容として、宛先の欄には、宛先の指定時に使用されたワンタッチダイアル、短縮ダイアル、および、グループダイアルの番号と、それらに登録されている名称を記載するので、ユーザは、相手先を明確に知ることができるとともに、送信エラーの宛先について、再送動作を指示する場合、操作が簡単になる場合があるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ファクシミリ画情報を送信する際に用いられる電子メールの一例を示した概略図。
【図4】ワンタッチダイアル登録情報、短縮ダイアル登録情報、グループダイアル登録情報、宛先情報テーブル、および、登録宛先情報の一例を示した概略図。
【図5】送信結果が正常終了である旨を通知する送信結果通知メールの一例を示した概略図。
【図6】送信結果がエラー終了である旨を通知する送信結果通知メールの一例を示した概略図。
【図7】画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示したフローチャート。
【図8】画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図9】ネットワークファクシミリ装置FXが電子メールを受信するときに行う処理の一例を示したフローチャート。
【図10】再送処理の一例を示したフローチャート。
【図11】送信結果が正常終了である旨を通知する送信結果通知メールの他の例を示した概略図。
【図12】画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の他の例を示したフローチャート。
【図13】画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図14】送信結果がエラー終了である旨を通知する送信結果通知メールの他の例を示した概略図。
【図15】画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図16】画情報送信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理のさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図17】送信結果が正常終了である旨を通知する送信結果通知メールのさらに他の例を示した概略図。
【図18】送信結果がエラー終了である旨を通知する送信結果通知メールのさらに他の例を示した概略図。
【図19】送信結果が正常終了である旨を通知する送信結果通知メールの別な例を示した概略図。
【図20】送信結果がエラー終了である旨を通知する送信結果通知メールの別な例を示した概略図。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
1 システム制御部
2 システムメモリ
Claims (2)
- 情報の送信が正常終了またはエラー終了であるかの送信結果をあらわす複数の送信結果情報からなる一覧を作成する作成手段を有する通信端末装置において、
複数の送信結果にエラー終了があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段がエラー終了が1つもないと判断した場合には、前記一覧を含んだ電子メールを作成し、該電子メールのSubjectフィールドに、正常終了した旨を示す情報を配置する配置手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 情報の送信が正常終了またはエラー終了であるかの送信結果をあらわす複数の送信結果情報からなる一覧を作成する作成手段を有する通信端末装置において、
複数の送信結果にエラー終了があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段がエラー終了が1つもないと判断した場合には、前記一覧を含んだ電子メールを作成し、該電子メールのSubjectフィールドに、正常終了した旨を示す情報を配置する一方、前記判断手段がエラー終了が少なくとも1つあると判断した場合には、前記一覧を含んだ電子メールを作成し、該電子メールのSubjectフィールドに、エラー終了した旨を示す情報を配置する配置手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
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