JP3879919B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を読みとるスキャナ機能と、公衆回線網を使用してファクシミリ通信を行うファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするネットワークファクシミリ通信機能と、上記スキャナ機能により読みとって得た画像データについて、上記ファクシミリ通信機能または上記ネットワークファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ通信を行う直接ファクシミリ通信機能を備えた通信装置、および、原稿画像を読みとるスキャナ機能と、公衆回線網を使用してファクシミリ通信を行うファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするネットワークファクシミリ通信機能と、上記スキャナ機能により読みとって得た画像データについて、上記ファクシミリ通信機能または上記ネットワークファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ通信を行う直接ファクシミリ通信機能と、ネットワークを介してファクシミリ送信情報を受信し、その受信したファクシミリ送信情報に基づいて、上記ファクシミリ通信機能または上記ネットワークファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ通信を行うPCファクシミリ通信機能を備えた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ローカルエリアネットワークまたはインターネットに接続され、電子メールを用いて画情報通信を行う機能と、公衆網に接続され、公衆網を介してファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ伝送手順を用いてファクシミリデータをやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が実用され、このネットワークファクシミリ装置を利用したファクシミリ通信システムも実用されている。また、このようなネットワークファクシミリ装置において、電子メールを用いて画情報を通信するための電子メール通信機能に関する技術勧告は、ITU−T勧告T.37が適用される。
【0003】
また、このようなネットワークファクシミリ装置において、通信結果を、ユーザへ通知する方法としては、例えば、特開2001−265675号公報や特開2001−285561号公報に開示されているもののように、電子メールを用いる方法が提案されている。また、送信エラー発生に伴う画情報の再送に態様できるように、送信画情報のデータファイルを、通信結果を通知する電子メールに添付するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来装置には、次のような不都合を生じていた。
【0005】
すなわち、ユーザが受信する電子メールには、送信画情報のデータファイルが添付されているため、ユーザ側のデータ蓄積手段の容量を圧迫するとともに、メールサーバのトラフィック等を増やすという不具合を生じていた。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ファクシミリ通信の通信結果を適切に通知することができるようにした通信装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿画像を読み取るスキャナ機能と、公衆回線網を使用してファクシミリ通信を行うファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするネットワークファクシミリ通信機能と、上記スキャナ機能により読みとって得た画像データについて、上記ファクシミリ通信機能または上記ネットワークファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ通信を行う直接ファクシミリ通信機能を備えた通信装置において、上記直接ファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ送信動作を行う場合に、その画像データを蓄積し、指定された電子メールアドレスへ電子メールにより送信結果および上記蓄積した画像データへアクセスするためのURL情報を通知し、上記URL情報を用いて上記画像データへのアクセスが要求された場合に、当該画像データを送信する宛先を指定させ、指定された上記宛先に上記画像データを送信するようにしたものである。
【0008】
また、上記URL情報を用いて上記画像データへのアクセスが要求された場合に、上記画像データの一部または全部を上記要求元に送信するようにしたものである。
【0009】
また、ユーザコードと電子メールアドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを備え、上記ファクシミリ送信動作を行う場合に、上記ユーザコードが入力された場合には、入力されたユーザコードに対応する電子メールアドレスを上記アドレス変換テーブルを参照して取得し、当該電子メールアドレスに上記通知を行うようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0021】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0022】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
【0023】
また、ローカルエリアネットワークLANは、ルータ装置RTを介して、インターネットへと接続され、それにより、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、他のローカルエリアネットワーク等に接続されているホスト装置等との間で種々のデータのやりとりが可能である。
【0024】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0025】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0026】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0027】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0028】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0029】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0030】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0031】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0032】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0033】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0034】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0035】
図3は、ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示している。
【0036】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このワークステーション装置WSの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0037】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このワークステーション装置WSをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0038】
磁気ディスク装置28は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、CRT画面表示装置29は、このワークステーション装置WSを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部30は、CRT画面表示装置29の表示内容を制御するためのものである。
【0039】
キーボード装置31は、このワークステーション装置WSに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置32は、CRT画面表示装置29の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部33は、キーボード装置31および画面指示装置32の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0040】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27、磁気ディスク装置28、表示制御部30、および、入力制御部33は、内部バス34に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス34を介して行われる。
【0041】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0042】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
【0043】
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose
Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0044】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像をアナログ公衆回線網PSTNを介し、ファクシミリ通信により他のグループ3ファクシミリ装置へ送信する(直接)ファクシミリ通信機能、読み取った原稿画像をローカルエリアネットワークLANを介してワークステーション装置WS1〜WSnへ、ピア・ツー・ピアの通信プロトコル等により送信するネットワークスキャナ機能、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送する受信転送機能を備えている。
【0045】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ネットワークを介し、ワークステーション装置WS1〜WSnからピア・ツー・ピアの通信プロトコルでファクシミリ送信情報を受信し、その受信したファクシミリ送信情報に基づき、アナログ公衆回線網PSTNを用いて他のグループ3ファクシミリ装置へ発呼し、受信したファクシミリ送信情報に含まれる送信画像データを送信するPCファクシミリ通信機能を備えている。
【0046】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0047】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0048】
また、電子メールで運ばれるファクシミリ画情報は、元の画像データをMH符号化で圧縮し、それをTIFF−Fフォーマットへ変換したものであり、したがって、MIMEエンコードデータとしては、このTIFF−FデータをMIME変換したものが配置される。
【0049】
さて、本実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXは、ファクシミリ通信機能のファクシミリ送信を行った場合、その送信結果を、電子メールを用いて、送信ユーザ等へ通知するようにしている。
【0050】
その通知の際には、図4(a)に示したようなアドレス変換テーブルが参照される。このアドレス変換テーブルは、複数のアドレス変換情報をまとめたものであり、そのアドレス変換情報は、同図(b)に示すように、当該ユーザに登録されているユーザコード、通知先の電子メールアドレスをあらわす転送先アドレス、および、当該ユーザの識別名をあらわすユーザ名称からなる。
【0051】
また、PCファクシミリ通信機能に関し、ワークステーション装置WS1〜WSnから、ネットワークファクシミリ装置FXへ送信されるファクシミリ送信データのフォーマットの一例を図5(a)に示す。
【0052】
この送信データフォーマットは、宛先の電話番号(ファクシミリ番号)をあらわす宛先ファクシミリ番号、ユーザに登録されているユーザコード、送信結果を通知する言語を表す送信結果言語コード、および、送信画情報の各ページの情報(ページ情報#1〜ページ情報#m)からなる。
【0053】
また、送信画情報の各ページの情報(ページ情報)は、同図(b)に示すように、解像度(線密度)、用紙サイズ、符号化方式、および、1ページ分の画情報データ(符号化された画像データ)からなる。
【0054】
以上の構成で、ユーザが、ネットワークファクシミリ装置FXのスキャナ5へ送信原稿をセットし、操作表示部7を直接操作して、ファクシミリ送信を指令する直接送信時には、ユーザは、宛先の電話番号(ファクシミリ番号)とともに、自分のユーザコードを入力する。
【0055】
ユーザにより、送信開始が指令されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、スキャナ5にセットされた送信原稿の各ページを読み取るとともに、読み取って得た画像データを符号化複号化部8で所定の符号化方式で符号化圧縮し、TIFF−F形式の画像データに変換し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する。
【0056】
次いで、網制御装置11を用いて指定された宛先の電話番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する。
【0057】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0058】
送信動作を終了すると、そのときの送信結果を通知する電子メールを作成する。このとき、ユーザコードに対応してアドレス変換情報に登録されている転送先アドレスを取り出し、送信動作が正常終了している場合には、例えば、図6に示すような送信結果通知メールを作成して、その転送先アドレスへ送信する。
【0059】
一方、送信動作がエラー終了している場合には、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成して、その転送先アドレスへ送信する。
【0060】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ワークステーション装置WS1〜WSnより、接続要求され、図5(a)に示したような送信データフォーマットのデータを受信すると、所定のPCファクシミリ通信動作(送信動作)を行う。
【0061】
この場合、受信した送信データは、画像蓄積装置9に一旦蓄積する。その際、送信画情報は、TIFF−F形式の画像データに変換する。
【0062】
次いで、網制御装置11を用いて受信した宛先ファクシミリ番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する。
【0063】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0064】
送信動作を終了すると、そのときの送信結果を通知する電子メールを作成する。このとき、ユーザコードに対応してアドレス変換情報に登録されている転送先アドレスを取り出し、送信結果に対応した送信結果通知メール(図6,7参照)を作成して、その転送先アドレスへ送信する。
【0065】
また、これらの送信結果通知メールに、画像確認のために表記したURLは、画像蓄積装置9に蓄積したTIFF−F形式の画像データへアクセスするためのURLである。
【0066】
この場合、ネットワークファクシミリ装置FXは、HTTPサーバ機能を備え、HTTPプロトコルを使用して、情報を提供する。したがって、ユーザ側では、WWWブラウザを利用して、送信結果通知メールに表記されているURLへアクセスすることで、送信画情報を参照することができる。
【0067】
図8は、正常送信の送信結果通知メールを受信したユーザが、送信結果通知メールに表記されているURLへアクセスした際に、WWWブラウザの画面に表示される画面(ファクシミリ送信確認画面)の一例を示している。
【0068】
このファクシミリ送信確認画面では、送信結果の内容(送信結果通知メールの内容とほぼ同一)と、送信画像の1ページ目の画像、および、当該送信画情報に対するユーザの指示を入力するためのボタン「OK」、「再送」、「消去」がそれぞれ配置されている。
【0069】
ここで、「宛先ファクシミリ番号」の表示欄RIは、テキストの入力ボックスになっており、最初は、そのファクシミリ送信で適用されたファクシミリ番号(電話番号)が配置される。
【0070】
この表示欄RIの内容は、WWWブラウザ側で適宜に変更することができる。したがって、例えば、同一画情報を、別の宛先へ送信したい場合には、この表示欄RIの内容を適宜に変更し、ボタン「再送」を押す操作を行う。
【0071】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、表示欄RIの宛先へ、同一画情報を送信する指令を行ったこととなる。
【0072】
また、ボタン「OK」を押す操作をした場合には、ネットワークファクシミリ装置FXは、送信確認を行ったと判断し、対応する処理(例えば、画情報の消去等)を行う。また、ボタン「消去」を押す操作をした場合には、ネットワークファクシミリ装置FXは、当該画情報の消去が指令されたと判断し、画情報を消去する。
【0073】
図9は、送信エラーの送信結果通知メールを受信したユーザが、送信結果通知メールに表記されているURLへアクセスした際に、WWWブラウザの画面に表示される画面(ファクシミリ送信確認画面)の一例を示している。
【0074】
このファクシミリ送信確認画面では、送信結果の内容(送信結果通知メールの内容とほぼ同一)と、送信画像の1ページ目の画像、および、当該送信画情報に対するユーザの指示を入力するためのボタン「OK」、「再送」、「消去」がそれぞれ配置されている。
【0075】
ここで、「宛先ファクシミリ番号」の表示欄RIは、テキストの入力ボックスになっており、最初は、そのファクシミリ送信で適用されたファクシミリ番号(電話番号)が配置される。
【0076】
この表示欄RIの内容は、WWWブラウザ側で適宜に変更することができる。したがって、例えば、同一画情報を、別の宛先へ送信したい場合には、この表示欄RIの内容を送信を希望する別の宛先のファクシミリ番号(電話番号)に変更し、ボタン「再送」を押す操作を行う。
【0077】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、表示欄RIの宛先へ、同一画情報を送信する指令を行ったこととなる。それにより、この場合は、ネットワークファクシミリ装置FXは、表示欄RIに記入された宛先へ発呼し、同一の画情報を送信する送信動作を行う。また、ネットワークファクシミリ装置FXは、この送信動作では、ユーザコードは同一のものを適用し、上述と同様な、送信結果通知動作を行う。
【0078】
また、ボタン「OK」を押す操作をした場合には、ネットワークファクシミリ装置FXは、送信確認を行ったと判断し、対応する処理(例えば、画情報の消去等)を行う。また、ボタン「消去」を押す操作をした場合には、ネットワークファクシミリ装置FXは、当該画情報の消去が指令されたと判断し、画情報を消去する。
【0079】
このようにして、本実施例では、直接ファクシミリ送信が指令された場合、および、PCファクシミリ通信機能の送信が指令された場合、送信結果を、あらかじめ登録されている電子メールアドレスへ、電子メールを用いて通知するとともに、自端末に送信画情報を蓄積し、ユーザが適宜にアクセスできるようにしているので、送信エラー発生時の再送動作等を、ユーザ側のリソース、あるいは、ネットワーク側のリソース(メールサーバ等)を消費せずに、適切に行うことができる。
【0080】
図10は、この場合、ネットワークファクシミリ装置FXが行う直接ファクシミリ送信時の処理の一例を示している。
【0081】
まず、ユーザが、ネットワークファクシミリ装置FXのスキャナ5へ送信原稿をセットし(処理101)、操作表示部7を直接操作して、ユーザは、宛先の電話番号(ファクシミリ番号)、自分のユーザコード、および、それ以外の適宜なパラメータ(読取濃度や線密度等)を入力する(処理102)。
【0082】
次いで、ユーザがスタートキーを押して、送信の開始を指令するまで待ち(判断103のNOループ)、判断103の結果がYESになると、ユーザにより、送信開始が指令されたと判断し、ネットワークファクシミリ装置FXは、スキャナ5にセットされた送信原稿の各ページを読み取り(処理104)、読み取って得た画像データを符号化複号化部8で所定の符号化方式で符号化圧縮し、TIFF−F形式の画像データに変換し画像蓄積装置9に蓄積する(処理105)。
【0083】
次いで、網制御装置11を用いて指定された宛先の電話番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する(処理106)。
【0084】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0085】
送信動作を終了すると、その送信指令時にユーザコードが入力されているかどうかを調べ(判断107)、判断107の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0086】
また、判断107の結果がYESになるときには、そのときに入力されたユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理108)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断109)。
【0087】
判断109の結果がYESになるときには、例えば、図6に示すような送信結果通知メールを作成し(処理110)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、確認画面用に全ページの画像データを保存し(処理111)、処理110で作成した電子メールを送信し(処理112)、このときの動作を終了する。
【0088】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断109の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成し(処理113)、処理111へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0089】
図11は、この場合、ネットワークファクシミリ装置FXが行うPCファクシミリ通信の送信時処理の一例を示している。
【0090】
まず、いずれかのワークステーション装置WS1〜WSnより、あらかじめ設定されているポート番号に接続要求があるかどうかを監視しており(判断201のNOループ)、接続要求を受信して、判断201の結果がYESになるときには、ワークステーション装置WS1〜WSnよりファクシミリ送信データを受信し(処理202)、受信した送信画像データをTIFF−F形式の画像データに変換し画像蓄積装置9に蓄積する(処理203)。
【0091】
次いで、網制御装置11を用いて、受信したファクシミリ送信データに含まれる宛先ファクシミリ番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する(処理204)。
【0092】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0093】
送信動作を終了すると、そのときに受信したファクシミリ送信データにユーザコードが含まれているかどうかを調べ(判断205)、判断205の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0094】
また、判断205の結果がYESになるときには、そのときに入力されたユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理206)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断207)。
【0095】
判断207の結果がYESになるときには、例えば、図6に示すような送信結果通知メールを作成し(処理208)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、確認画面用に全ページの画像データを保存し(処理209)、処理208で作成した電子メールを送信し(処理210)、このときの動作を終了する。
【0096】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断207の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成し(処理211)、処理209へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0097】
図12は、送信確認画面の表示について、ネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示している。
【0098】
まず、いずれかのワークステーション装置WS1〜WSnより、あらかじめ設定されているポート番号(HTTPのポート番号;通常は、80)に接続要求があるかどうかを監視しており(判断301のNOループ)、接続要求を受信して、判断301の結果がYESになるときには、ワークステーション装置WS1〜WSnに対して接続応答し、データを受信する(処理302)。
【0099】
次いで、受信要求されたファイルを検索し(処理303)、見つかったかどうかを調べる(判断304)。判断304の結果がNOになるときには、要求ファイルなしを応答して(処理305)、この動作を終了する。
【0100】
また、判断304の結果がYESになるときには、要求されたファイルを読み出して、要求元のワークステーション装置WS1〜WSnへ送信する(処理306)。そして、同一のワークステーション装置WS1〜WSnより、ボタン「OK」のオン操作、ボタン「再送」のオン操作、ボタン「消去」のオン操作のいずれかを受信するまで待つ(判断307,308,309のNOループ)。
【0101】
ボタン「OK」のオン操作を受信して、判断307の結果がYESになるときには、そのワークステーション装置WS1〜WSnとの接続を終了して(処理310)、このときの動作を終了する。
【0102】
ボタン「再送」のオン操作を受信して、判断308の結果がYESになるときには、上述した表示欄RIの内容を再送先として取得して、その要求ファイルの識別情報、元の送信ジョブのユーザコード(ある場合)、および、再送先のファクシミリ番号を指定した状態で所定の再送処理を起動し(処理311)、このときの動作を終了する。
【0103】
ボタン「消去」のオン操作を受信して、判断309の結果がYESになるときには、そのときに要求されたファイルを画像蓄積装置9より消去して(処理312)、このときの動作を終了する。
【0104】
図13は、ネットワークファクシミリ装置FXが行う再送処理の一例を示している。
【0105】
まず、起動時に指定される宛先ファクシミリ番号、ユーザコード、および、ファイル番号(画情報の指定のための情報)を保存し(処理352)、網制御装置11を用いて、保存した宛先ファクシミリ番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、指定されたファイル番号の画情報をを送信する(処理353)。
【0106】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0107】
送信動作を終了すると、そのときに起動時にユーザコードが指定されているかどうかを調べ(判断354)、判断354の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0108】
また、判断354の結果がYESになるときには、そのときに保存しているユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理355)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断356)。
【0109】
判断356の結果がYESになるときには、例えば、図6に示すような送信結果通知メール(この場合、再送動作である旨の表示を含むことができる)を作成し(処理357)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、確認画面用に全ページの画像データを保存し(処理358)、処理357で作成した電子メールを送信し(処理359)、このときの動作を終了する。
【0110】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断356の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メール(この場合、再送動作である旨の表示を含むことができる)を作成し(処理360)、処理358へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0111】
ところで、上述した実施例では、ファクシミリ送信が正常終了した場合でも、送信画情報の全ページを保存しているが、ファクシミリ送信が正常終了した場合には、確認用の1ページ目の画像のみを保存するようにすることもできる。ただし、この場合には、正常終了の場合には、他の宛先への再送動作を行うことはできない。
【0112】
また、この場合のファクシミリ送信確認画面の一例を図14を示す。この場合、「宛先ファクシミリ番号」には、そのファクシミリ送信で適用されたファクシミリ番号(電話番号)が固定的に配置される。また、このファクシミリ送信確認画面には、再送指示のためのボタン「再送」は表示されない。
【0113】
また、この場合であっても、ファクシミリ送信がエラー終了した場合には、上述した実施例と同様に、全ページを保存するとともに、ファクシミリ送信確認画面は、図7と同様の内容を用いる。
【0114】
図15は、この場合、ネットワークファクシミリ装置FXが行う直接ファクシミリ送信時の処理の一例を示している。
【0115】
まず、ユーザが、ネットワークファクシミリ装置FXのスキャナ5へ送信原稿をセットし(処理401)、操作表示部7を直接操作して、ユーザは、宛先の電話番号(ファクシミリ番号)、自分のユーザコード、および、それ以外の適宜なパラメータ(読取濃度や線密度等)を入力する(処理402)。
【0116】
次いで、ユーザがスタートキーを押して、送信の開始を指令するまで待ち(判断403のNOループ)、判断403の結果がYESになると、ユーザにより、送信開始が指令されたと判断し、ネットワークファクシミリ装置FXは、スキャナ5にセットされた送信原稿の各ページを読み取り(処理404)、読み取って得た画像データを符号化複号化部8で所定の符号化方式で符号化圧縮し、TIFF−F形式の画像データに変換し画像蓄積装置9に蓄積する(処理405)。
【0117】
次いで、網制御装置11を用いて指定された宛先の電話番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する(処理406)。
【0118】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0119】
送信動作を終了すると、その送信指令時にユーザコードが入力されているかどうかを調べ(判断407)、判断407の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0120】
また、判断407の結果がYESになるときには、そのときに入力されたユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理408)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断409)。
【0121】
判断409の結果がYESになるときには、例えば、図6に示すような送信結果通知メールを作成し(処理410)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、確認画面用に1ページ目の画像データを保存し(処理411)、処理410で作成した電子メールを送信し(処理412)、このときの動作を終了する。
【0122】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断409の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成し(処理413)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、全ページの画像データを保存し(処理414)、処理412へ移行し、処理413で作成した電子メールを送信して、このときの動作を終了する。
【0123】
図16は、この場合、ネットワークファクシミリ装置FXが行うPCファクシミリ通信の送信時処理の一例を示している。
【0124】
まず、いずれかのワークステーション装置WS1〜WSnより、あらかじめ設定されているポート番号に接続要求があるかどうかを監視しており(判断501のNOループ)、接続要求を受信して、判断501の結果がYESになるときには、ワークステーション装置WS1〜WSnよりファクシミリ送信データを受信し(処理502)、受信した送信画像データをTIFF−F形式の画像データに変換し画像蓄積装置9に蓄積する(処理503)。
【0125】
次いで、網制御装置11を用いて、受信したファクシミリ送信データに含まれる宛先ファクシミリ番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する(処理504)。
【0126】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0127】
送信動作を終了すると、そのときに受信したファクシミリ送信データにユーザコードが含まれているかどうかを調べ(判断505)、判断505の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0128】
また、判断505の結果がYESになるときには、そのときに入力されたユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理506)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断507)。
【0129】
判断507の結果がYESになるときには、例えば、図6に示すような送信結果通知メールを作成し(処理508)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、確認画面用に全ページの画像データを保存し(処理509)、処理508で作成した電子メールを送信し(処理510)、このときの動作を終了する。
【0130】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断507の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成し(処理511)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、全ページの画像データを保存し(処理512)、処理510へ移行し、処理511で作成した電子メールを送信して、このときの動作を終了する。
【0131】
このようにして、本実施例では、送信動作が正常終了した場合には、ファクシミリ送信確認画面で使用する1ページ目の画情報のみを蓄積するようにしているので、ネットワークファクシミリ装置FXの画像蓄積装置9を有効に活用することができる。
【0132】
ところで、上述した実施例では、ファクシミリ送信が正常終了した場合でも、ファクシミリ送信確認画面へアクセスするためのURL情報をユーザへ通知するようにしているが、ファクシミリ送信が正常終了した場合には、その事実のみを通知すれば足りる場合がある。
【0133】
その場合には、例えば、送信結果通知メールとして、図17に示すように、URL情報を除いたものを用いる。
【0134】
また、この場合であっても、ファクシミリ送信がエラー終了した場合には、上述した実施例と同様の動作を行う。
【0135】
図18は、この場合、ネットワークファクシミリ装置FXが行う直接ファクシミリ送信時の処理の一例を示している。
【0136】
まず、ユーザが、ネットワークファクシミリ装置FXのスキャナ5へ送信原稿をセットし(処理601)、操作表示部7を直接操作して、ユーザは、宛先の電話番号(ファクシミリ番号)、自分のユーザコード、および、それ以外の適宜なパラメータ(読取濃度や線密度等)を入力する(処理602)。
【0137】
次いで、ユーザがスタートキーを押して、送信の開始を指令するまで待ち(判断603のNOループ)、判断603の結果がYESになると、ユーザにより、送信開始が指令されたと判断し、ネットワークファクシミリ装置FXは、スキャナ5にセットされた送信原稿の各ページを読み取り(処理604)、読み取って得た画像データを符号化複号化部8で所定の符号化方式で符号化圧縮し、TIFF−F形式の画像データに変換し画像蓄積装置9に蓄積する(処理605)。
【0138】
次いで、網制御装置11を用いて指定された宛先の電話番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する(処理606)。
【0139】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0140】
送信動作を終了すると、その送信指令時にユーザコードが入力されているかどうかを調べ(判断607)、判断607の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0141】
また、判断607の結果がYESになるときには、そのときに入力されたユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理608)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断609)。
【0142】
判断609の結果がYESになるときには、例えば、図17に示すような送信結果通知メールを作成し(処理610)、そのときの送信動作にかかる画情報を全て消去し(処理611)、処理610で作成した電子メールを送信し(処理612)、このときの動作を終了する。
【0143】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断609の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成し(処理613)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、全ページの画像データを保存し(処理614)、処理612へ移行し、処理613で作成した電子メールを送信して、このときの動作を終了する。
【0144】
図19は、この場合、ネットワークファクシミリ装置FXが行うPCファクシミリ通信の送信時処理の一例を示している。
【0145】
まず、いずれかのワークステーション装置WS1〜WSnより、あらかじめ設定されているポート番号に接続要求があるかどうかを監視しており(判断701のNOループ)、接続要求を受信して、判断701の結果がYESになるときには、ワークステーション装置WS1〜WSnよりファクシミリ送信データを受信し(処理702)、受信した送信画像データをTIFF−F形式の画像データに変換し画像蓄積装置9に蓄積する(処理703)。
【0146】
次いで、網制御装置11を用いて、受信したファクシミリ送信データに含まれる宛先ファクシミリ番号へ発呼し、相手端末との間で所定のグループ3ファクシミリ通信動作を行って、画像蓄積装置9に蓄積した送信画情報を送信する(処理704)。
【0147】
このとき、相手端末で受信可能な態様に、送信画情報を適宜に変換する。例えば、用紙サイズ、解像度、および、符号化方式等である。
【0148】
送信動作を終了すると、そのときに受信したファクシミリ送信データにユーザコードが含まれているかどうかを調べ(判断705)、判断705の結果がNOになるときには、その時点で、このときの動作を終了する。
【0149】
また、判断705の結果がYESになるときには、そのときに入力されたユーザコードに対応した転送先アドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得し(処理706)、そのときの送信動作が正常終了したかどうかを調べる(判断707)。
【0150】
判断707の結果がYESになるときには、例えば、図17に示すような送信結果通知メールを作成し(処理708)、そのときの送信動作にかかる画情報を全て消去し(処理709)、処理708で作成した電子メールを送信し(処理710)、このときの動作を終了する。
【0151】
また、送信動作がエラー終了した場合で、判断707の結果がNOになるときには、例えば、図7に示すような送信結果通知メールを作成し(処理711)、その送信結果メールに表記したURLに対応したファイル名で、全ページの画像データを保存し(処理712)、処理710へ移行し、処理711で作成した電子メールを送信して、このときの動作を終了する。
【0152】
このようにして、本実施例では、送信動作が正常終了した場合には、ファクシミリ送信確認画面を表示させないようにしているので、ネットワークファクシミリ装置FXの画像蓄積装置9を有効に活用することができる。
【0153】
なお、上述した実施例では、ネットワークファクシミリ装置に本発明を適用しているが、本発明は、いわゆるネットワークスキャナ機能を備えた通信装置、例えば、ローカルエリアネットワークに接続する機能を有する単独のスキャナ装置、ローカルエリアネットワークに接続する機能を有する複写装置装置(いわゆる、MFP装置)等にも、同様にして適用することができる。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、直接ファクシミリ送信が指令された場合、および、PCファクシミリ通信機能の送信が指令された場合、送信結果を、あらかじめ登録されている電子メールアドレスへ、電子メールを用いて通知するとともに、自端末に送信画情報を蓄積し、ユーザが適宜にアクセスできるようにしているので、送信エラー発生時の再送動作等を、ユーザ側のリソース、あるいは、ネットワーク側のリソース(メールサーバ等)を消費せずに、適切に行うことができるという効果を得る。
【0155】
また、送信動作が正常終了した場合には、ファクシミリ送信確認画面で使用する1ページ目の画情報のみを蓄積するようにしているので、ネットワークファクシミリ装置FXの画像蓄積装置を有効に活用することができるという効果も得る。
【0156】
また、送信動作が正常終了した場合には、ファクシミリ送信確認画面を表示させないようにしているので、ネットワークファクシミリ装置FXの画像蓄積装置9を有効に活用することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示したブロック図。
【図4】アドレス変換テーブルおよびアドレス変換情報の一例を示した概略図。
【図5】ファクシミリ送信データのフォーマットの一例を示した概略図。
【図6】正常送信の場合の送信結果通知メールの一例を示した概略図。
【図7】送信エラーの場合の送信結果通知メールの一例を示した概略図。
【図8】ファクシミリ送信確認画面(正常終了)の一例を示した概略図。
【図9】ファクシミリ送信確認画面(エラー送信)の一例を示した概略図。
【図10】ネットワークファクシミリ装置FXが行う直接ファクシミリ送信時の処理の一例を示したフローチャート。
【図11】ネットワークファクシミリ装置FXが行うPCファクシミリ通信の送信時処理の一例を示したフローチャート。
【図12】送信確認画面の表示について、ネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示したフローチャート。
【図13】ネットワークファクシミリ装置FXが行う再送処理の一例を示したフローチャート。
【図14】ファクシミリ送信確認画面のさらに他の例を示した概略図。
【図15】ネットワークファクシミリ装置FXが行う直接ファクシミリ送信時の処理の他の例を示したフローチャート。
【図16】ネットワークファクシミリ装置FXが行うPCファクシミリ通信の送信時処理の他の例を示したフローチャート。
【図17】正常送信の場合の送信結果通知メールの他の例を示した概略図。
【図18】ネットワークファクシミリ装置FXが行う直接ファクシミリ送信時の処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図19】ネットワークファクシミリ装置FXが行うPCファクシミリ通信の送信時処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
WS,WS1〜WSn ワークステーション装置
Claims (3)
- 原稿画像を読み取るスキャナ機能と、公衆回線網を使用してファクシミリ通信を行うファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするネットワークファクシミリ通信機能と、上記スキャナ機能により読みとって得た画像データについて、上記ファクシミリ通信機能または上記ネットワークファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ通信を行う直接ファクシミリ通信機能を備えた通信装置において、
上記直接ファクシミリ通信機能を用いたファクシミリ送信動作を行う場合に、その画像データを蓄積し、指定された電子メールアドレスへ電子メールにより送信結果および上記蓄積した画像データへアクセスするためのURL情報を通知し、上記URL情報を用いて上記画像データへのアクセスが要求された場合に、当該画像データを送信する宛先を指定させ、指定された上記宛先に上記画像データを送信することを特徴とする通信装置。 - 上記URL情報を用いて上記画像データへのアクセスが要求された場合に、上記画像データの一部または全部を上記要求元に送信することを特徴とする、請求項1記載の通信装置。
- ユーザコードと電子メールアドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを備え、上記ファクシミリ送信動作を行う場合に、上記ユーザコードが入力された場合には、入力されたユーザコードに対応する電子メールアドレスを上記アドレス変換テーブルを参照して取得し、当該電子メールアドレスに上記通知を行うことを特徴とする、請求項1または2記載の通信装置。
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