JPH10269286A - プリント発注方法,システム及びフイルムスキャナ - Google Patents

プリント発注方法,システム及びフイルムスキャナ

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JPH10269286A
JPH10269286A JP7236097A JP7236097A JPH10269286A JP H10269286 A JPH10269286 A JP H10269286A JP 7236097 A JP7236097 A JP 7236097A JP 7236097 A JP7236097 A JP 7236097A JP H10269286 A JPH10269286 A JP H10269286A
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JP
Japan
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image
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film
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JP7236097A
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English (en)
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Naoto Kaneshiro
金城  直人
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/573,271 priority patent/US6590671B1/en
Priority to US10/270,493 priority patent/US6967737B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プライバシーを保護して簡単にプリントの発
注を行う。 【解決手段】 写真フイルム48の各コマの画像をフイ
ルムスキャナ11の撮像部51により読みだす。この読
みだした各コマの画像をカラーモニタ12に一覧に表示
する。この一覧表示した画像を観察してプリント対象コ
マを特定する。キーボード60及びマウス61によりプ
リント対象コマに対するプリントサイズ及びプリント枚
数を入力する。暗号化処理部39により暗号化キーデー
タを用いて画像データを暗号化する。この暗号化した画
像データをプリント注文データとともに、プリント仕上
げ業者13にデータ転送する。プリント仕上げ業者13
は、暗号化キーデータを用いて画像データを復合化し、
元の画像データを得る。この画像データを用いてプリン
ト注文データに基づきプリントを行う。このプリントを
ユーザー10に送る。暗号化キーデータを写真フイルム
48の透明磁気記録層に磁気記録して、相手方に渡すの
で、暗号化キーの機密性が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント発注方
法,システム及びフイルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】現在の写真プリントシステムでは、撮影
済みフイルムを現像及びプリントするために、DP(同
時プリント)受付店等に持ち込んでDP処理を依頼し、
受付時に指定された受渡し日時以降にプリントを受けと
っている。このDP処理では、撮影した全コマがプリン
ト処理される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本当に欲
しいコマのみならず全コマがプリントされるため、プリ
ント費用がかさむという問題がある。また、焼き増し等
の再注文プリントの場合には、処理の依頼と受取とのた
めに、DP受付店等に2度にわたって出向く必要があ
り、面倒であった。
【0004】これに対しては、ユーザーとプリント仕上
げ業者との間で例えばインターネット等を用いてデータ
通信を行うことにより、画像データや注文データをデー
タ転送することが考えれる。しかしながら、インターネ
ット等を用いて画像データを送ると、第3者に見られる
こともあり、プライバシーの保護が十分ではない。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、簡単にプリントの発注が行えるようにし、しかも
画像データが部外者に洩れることがないようにしたプリ
ント発注方法,システム及びフイルムスキャナを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプリント発注方法は、暗号化キーデ
ータを発注者側で写真フイルムカートリッジとともに取
り扱われる記録媒体に記録し、これを発注者から受注者
に写真フイルムカートリッジとともに送り、発注者は、
画像データと、それに対応するプリント注文データと
を、前記暗号化キーデータにより少なくとも画像データ
を暗号化して受注者の受付処理手段に送信し、受注者
は、暗号化された画像データを前記暗号化キーデータに
より復号化し、復号化した画像データと、それに対応す
るプリント注文データとに基づきプリントを作成するよ
うにしたものである。なお、暗号化キーデータは、発注
者側で設定する代わりに、受注者側で設定してもよい。
この場合には、受注者側で写真フイルムカートリッジと
ともに取り扱われる記録媒体に記録され、受注者から発
注者に写真フイルムカートリッジとともに送られる。ま
た、暗号化キーデータは、写真フイルムに磁気的または
光学的に記録するとよい。
【0007】また、請求項4記載のフイルムスキャナ
は、写真フイルムに記録されたコマを画像データとして
読み取る画像読取り手段と、この読み取った画像を表示
する画像表示手段と、表示した画像の観察によりプリン
ト対象に指定されたコマを特定する情報を入力する手段
と、特定したプリント対象コマに対するプリントサイズ
及び枚数を指定するプリント注文データを入力する手段
と、暗号化キーデータを記憶する手段と、画像読取り手
段からの画像データを暗号化キーデータを用いて暗号化
する手段と、この暗号化した画像データと前記プリント
注文データとを受注者に送信するデータ送信手段とを備
えたものである。なお、前記データ送信手段は、暗号化
キーデータを用いてプリント発注データも暗号化し、こ
れを受注者に送信することが好ましい。また、フイルム
スキャナは、写真フイルムから暗号化キーデータを読み
取る暗号化キーデータ読取手段を備えることが好まし
い。
【0008】また、請求項7記載のプリント発注システ
ムは、写真フイルムに記録されたコマを画像データとし
て読み取る画像読取り手段と、この読み取った画像を表
示する画像表示手段と、表示した画像の観察によりプリ
ント対象に指定されたコマを特定する情報を入力する手
段と、特定したプリント対象コマに対するプリントサイ
ズ及び枚数を指定するプリント注文データを入力する手
段と、暗号化キーデータを記憶する手段と、画像読取り
手段からの画像データを暗号化キーデータを用いて暗号
化する手段と、前記プリント注文データと暗号化した画
像データとを送信するデータ送信手段とを備えたフイル
ムスキャナと、前記データ送信手段で送られたプリント
注文データから暗号化キーデータを特定し、暗号化され
た画像データを前記暗号化キーデータにより復号化する
受付処理手段と、復号化した画像データとそれに対応す
るプリント注文データとに基づきプリントするプリンタ
とから構成し、前記フイルムスキャナを発注者側に設
け、受付処理手段及びプリンタを受注者側に設けたもの
である。
【0009】
【作用】フイルムスキャナに現像済みの写真フイルムカ
ートリッジがセットされる。フイルムスキャナは写真フ
イルムカートリッジから写真フイルムを引き出して、各
コマの画像を画像データとして読みだす。この読みだし
た画像データは、フイルムスキャナに接続されているカ
ラーモニタに例えば一覧表示される。発注者はこの一覧
表示を参照して、プリント対象コマを特定するととも
に、プリントサイズ及びプリント枚数からなるプリント
注文データを入力する。データ送信部は、暗号化キーデ
ータにより少なくも画像データを暗号化して、プリント
注文データと暗号化した画像データとを受注者に送る。
受注者は、暗号化キーデータにより画像データを復号化
する。
【0010】暗号化キーデータは発注者又は受注者側で
設定される。発注者側で暗号化キーデータが設定される
場合には、写真フイルムカートリッジとともに取り扱わ
れる記録媒体例えば写真フイルムにこの暗号化キーデー
タが記録され、これが受注者側で読み取られる。また、
受注者側で暗号化キーデータが設定される場合にも同様
にして写真フイルムカートリッジとともに取り扱われる
記録媒体を介して暗号化キーデータが発注者側に送られ
る。
【0011】暗号化された画像データは暗号化キーデー
タに基づき復号化されて元の画像データに戻され、プリ
ンタでプリントされる。プリンタは、画像データとプリ
ント注文データとに基づきプリントを作成する。このプ
リントは、プリント注文データ中の発注者識別データに
基づき発注者が特定される。そして、納品方法指示デー
タに基づき、郵送や宅配で発注者に送られる他に、仕上
げ業者やDP受付店等の店頭で発注者に直接渡される。
また、プリント注文データの料金支払い指示データに基
づき料金清算処理が行われる。例えば、銀行自動引き落
とし、銀行振込、クレジットカード、プリペイドカード
による支払いなどが選択される他に、直接受渡し処理の
場合には現金支払いも選択される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のプリント発注シ
ステムを示す概略図である。発注者としてのユーザー1
0側にはフイルムスキャナ11及びカラーモニタ12が
設けられている。また、受注者としてのプリント仕上げ
業者13側には受付用ワークステーション14、大容量
の記憶装置15、プリンタ16,17,18及び請求書
発行プリンタ19、納品袋印字プリンタ20、及びフイ
ルムプロセサ21が設けられている。ユーザー10のフ
イルムスキャナ11とプリント仕上げ業者13の受付用
ワークステーション14とはモデム22,23,電話回
線24,25及びインターネット26を介して接続され
る。
【0013】プリント仕上げ業者13側の受付用ワーク
ステーション14は、扱うデータ量が多いため、高機能
及び高速なコンピュータからなるシステム構成になって
いる。この受付用ワークステーション14には、周知の
データベースソフトが組み込まれており、ワークステー
ション14と記憶装置15とモデム23とによりデータ
ベース27が構築されている。データベースソフトは、
ユーザー10側のフイルムスキャナ11の注文処理ソフ
トに対応している。
【0014】受付用ワークステーション14には暗号化
キーデータ設定部28と、復号化処理部29とが設けら
れている。暗号化キーデータ設定部28は、ユーザー登
録の際に、各ユーザー毎に暗号化キーデータを設定し、
これを記憶装置15に記憶する。暗号化キーデータは、
ユーザーIDデータに基づきその設定日時データを関連
つけて記憶される。また、フイルム現像の受付の際に
は、受け付けた写真フイルムカートリッジのフイルムI
Dデータが読み取られ、このフイルムIDデータがユー
ザーIDデータに基づき記憶装置15に記録される。
【0015】暗号化手法としては、秘密キー暗号化方式
や、公開キー暗号化方式などがあり、これらを選択して
用いることができる。しかし、公開キー暗号化方式で
は、暗号化及び複合化の演算時間が長くなるという短所
があるので、本実施形態では秘密キー暗号化方式を用い
ている。秘密キー暗号化方式としては、例えば、FEA
L(Fast data Encipherment Algorithem )やDES
(Data encription Stan-dard)などがある。この秘密
キー暗号化方式では、暗号化のアルゴリズムを公開し、
暗号化キーを秘密化する。そして、この秘密化した暗号
化キーをユーザー10及びプリント仕上げ業者13が共
有して外部にもれることのないように管理する。本実施
形態では暗号化キーをプリント仕上げ業者13が設定し
ているが、これは後に説明するように、ユーザー10側
で設定してもよい。
【0016】復号化処理部29は、暗号化された画像デ
ータを暗号化キーデータを用いて復号化し元の画像デー
タに戻す。暗号化キーデータはプリント注文データのユ
ーザーID番号に基づき記憶装置15を検索することで
求める。
【0017】フイルムプロセサ21は周知のフイルム現
像部21aの他に、磁気記録再生ヘッド21bとデータ
記録再生部21cとを備えており、写真フイルムを現像
する他に、写真フイルムの透明磁気記録層に磁気記録す
る。この磁気記録により、写真フイルムには、ユーザー
ID番号と暗号化キーデータが入力される。このため、
磁気記録再生ヘッド21bで写真フイルムのフイルムI
Dデータが読み取られ、このフイルムIDデータが受付
用ワークステーション14に送られる。受付用ワークス
テーション14は、フイルムIDデータに基づきユーザ
ーIDデータと暗号化キーデータとを検索して、これを
フイルムプロセサ21aのデータ記録再生部21cに送
る。データ記録再生部21cは、磁気記録再生ヘッド2
1bを介して写真フイルムの透明磁気記録層にユーザー
ID番号と暗号化キーデータを書き込む。なお、フイル
ムIDデータとユーザーIDデータとを関連させて記憶
させているから、フイルムIDデータのみでユーザーを
識別することができるので、ユーザーIDデータを写真
フイルムに書き込むことを省略してもよい。
【0018】現像処理された写真フイルムは、フイルム
カートリッジに巻き取り収納された状態でユーザー10
に返却される。図2に示すように、ユーザー10側のフ
イルムスキャナ11は、フイルム送り部30,フイルム
画像読出し部31,入力画像メモリ32,処理制御部3
3,磁気記録再生部34,画像処理部35,作業用画像
メモリ36,各種のデータメモリ37,モニタ表示制御
部38,暗号化処理部39,データ通信部40から構成
されている。
【0019】フイルム送り部30は、フイルムカートリ
ッジ41が装填されるカートリッジ装填部42と、スプ
ール回動軸43と、ガイドローラ対44と、フイルム送
りローラ対45と、フイルム収納部46とから構成され
ている。カートリッジ装填部42は収納凹部から構成さ
れており、この凹部の開口には蓋部が開閉自在に取り付
けられている。装填部42にフイルムカートリッジ41
がセットされると、そのスプールはスプール回動軸43
に嵌合して回動可能に連結される。スプール回動軸43
は、フイルム送りモータ47により正逆回転され、これ
によりスプールはフイルム送り出し方向又は巻取方向に
回転する。
【0020】フイルムカートリッジ41はフイルム先端
出し機能を備えており、スプールがフイルム送出し方向
に回転されることでフイルム出入り口から写真フイルム
48の先端が送りだされる。フイルム送りローラ対45
はフイルム送りモータ47で回転され、フイルム出入り
口からの写真フイルム48を挟持してこれをカートリッ
ジ41内から引き出す。なお、フイルム送りローラ対4
5によりフイルム送りが行われると、フイルム送りモー
タ47のスプール回動軸43への伝達が断たれるように
なっている。引き出された写真フイルム48は、円筒状
のフイルム収納部46にカールした状態で収納される。
【0021】ガイドローラ対44とフイルム送りローラ
対45との間には、フイルム画像読出し部31と磁気記
録再生部34とが配置されている。フイルム画像読出し
部31は、光源部50と撮像部51とから構成されてい
る。光源部50は、写真フイルム48の持つ特性に合わ
せた発光特性を有する蛍光管52とリフレクタ53と拡
散板54とから構成されている。
【0022】磁気記録再生部34は、磁気再生ヘッド5
5により写真フイルム48の透明磁気記録層から撮影情
報と暗号化キーデータ及びその設定日時データとを読み
取り、これを処理制御部33に送る。読み取ったコマ番
号により、各コマの画像が特定される。暗号化キーデー
タは、処理制御部33を介して暗号化処理部39のメモ
リ39aに記憶される。このとき、暗号化処理部39に
暗号化キーデータが記憶されている場合には、その設定
日時データが比較され、最新の暗号化キーデータである
ときに、メモリ39aの暗号化キーデータが更新され
る。この他に、撮影日時データやタイトルデータも読み
だされ、各コマの撮影日時やタイトルが各コマに隣接し
た位置でカラーモニタ12に表示される。この他に、磁
気記録再生部34は、処理制御部33からのタイトルデ
ータ等を各コマに対応させた位置の透明磁気記録層に磁
気記録ヘッド56により書き込む。
【0023】撮像部51は、ライン型イメージエリアセ
ンサからなるスキャナから構成されている。この撮像部
51は、フイルム送りに同期して写真フイルム48の各
コマの画像を走査して画像を撮像する。この画像データ
は入力画像メモリ58に送られ、これに記憶される。
【0024】画像処理部35は、作業用画像メモリ36
を用いて、ガンマ補正処理、色補正処理、トリミング処
理、文字データ嵌め込み合成処理、拡大/縮小処理、デ
ータ圧縮処理などを行う。
【0025】処理制御部33はマイクロコンピュータか
ら構成されており、各部をシーケンス制御して、画像読
取りと注文処理と暗号化処理とを行う。このため、処理
制御部33にはキーボード60,マウス61,及び各種
データ記憶用のメモリ37が接続されている。キーボー
ド60及びマウス61の操作により、処理制御部33
は、画像読取り表示モード,プリント指定モード,高解
像度読取りモード,注文処理モードに切り換えられる。
【0026】画像読取り表示モードでは、処理制御部3
3は、写真フイルム48の送りに同期させて撮像部51
により各コマを撮像し、撮像したデータを入力画像メモ
リ32に書き込む。画像処理部35では一覧表示のため
にインデックス画像を作成する。このインデックス画像
は周知のように各コマをマトリクスに並べて一覧に表示
したものである。
【0027】このインデックス画像の作成時には高解像
度画像データは要求されないため、撮像部51は画素結
合により低解像度化され、この状態で画像読取りが行わ
れる。このようにして読み取られたインデックス画像の
各コマは、作業用画像メモリ36に順次書き込まれるこ
とで、インデックス画像が作成される。作成されたイン
デックス画像はモニタ表示制御部38で読みだされ、カ
ラーモニタ12に表示される。
【0028】プリント指定モードでは、カラーモニタ1
2に表示されたインデックス画像を観察してプリント対
象コマを特定する。この特定は、マウス61によりカラ
ーモニタ12の画面中のカーソルをプリント対象コマの
表示エリアに位置させてマウス61の左ボタン(肯定ボ
タン)をクリックすることで行われる。この他に、各コ
マのコマ番号をキーボードから数値入力してもよい。ま
た、他の入力手段、例えばライトペンやタッチパネルを
用いてもよい。
【0029】本実施形態では、プリントサイズ及びプリ
ント枚数の入力が簡単になるように、通常サイズ及び撮
影枚数「1」がデフォルトで設定されている。したがっ
て、何も指示しない場合には、この通常サイズ及び撮影
枚数「1」が指定される。また、これ以外の迫力ビジョ
ンサイズやパノラマサイズを指定する場合や、複数枚を
指定する場合には、周知の指定方法でこれらの入力が行
われる。入力されたプリント対象コマ番号,プリントサ
イズ,プリント枚数データからなるプリント指示データ
はメモリ37に記憶される。
【0030】プリントサイズ情報は、上記通常サイズ,
迫力ビジョンサイズ,パノラマサイズの他に、ペーパー
サイズも指定することができる。例えば、一般的なEサ
イズやLサイズの他に、キャビネサイズや、A4,A
3,A2,A1等の大サイズの指定が可能である。Eサ
イズ,Lサイズ,キャビネサイズ等は後に説明するよう
にカラー感光材料を用いる銀塩式写真プリンタでプリン
トされ、A4,A3等の大サイズはインクジェットプリ
ンタや感熱プリンタでプリントされる。
【0031】高解像度読取りモードでは、プリント注文
データメモリ37からプリント対象コマのコマ番号と、
プリントサイズとが読みだされる。そして、このプリン
トサイズに基づき画像読取りの際の解像度を設定する。
大きいプリントサイズが指定された場合には、高解像度
モードが指定され、以下プリントサイズが小さくなるに
したがい、解像度が低く設定される。また、通常プリン
トの他に、迫力ビジョンプリント,パノラマプリントの
各サイズが設定される場合には、これら各サイズに合わ
せたエリアから画像が読みだされる。
【0032】注文処理モードでは、上記プリント指示デ
ータ以外のプリント注文データが入力される。これらプ
リント注文データとしては、納期希望日時指示データ
と、納品方法指示データと、料金支払い方法指示データ
と、ユーザー識別データとがある。これら各データは一
度入力されると、それがメモリ37に記憶される。そし
て、次の注文データの入力の際には、この前回注文した
ときのプリント注文データがカラーモニタ12に表示さ
れ、共通データの再度の入力が省略されるようになって
いる。
【0033】ユーザー識別データはユーザーを識別する
もので、ユーザーの氏名,住所,郵便番号,電話番号,
ID番号などから構成されている。フイルム現像を注文
することにより、又は注文前にインターネット等を介し
てユーザー登録することにより、ユーザーID番号とパ
スワードが発行される。したがって、以後の注文は、ユ
ーザーID番号とパスワードとの入力のみで、ユーザー
が識別されることになる。
【0034】納期希望日時指示データは、納期希望日時
を指示するものである。納期希望日時は、プリント仕上
げ業者において、予め複数種類の納期日時が設定してあ
り、この中から選択するようになっている。例えば、受
付後12時間以内の納品、受付後24時間以内の納品、
受付後2日以内納品などが選択される。なお、このよう
な選択方式に変えて、希望納期日時を指定する方式とし
てもよい。納品方法指示データは納品方法を指示するも
のであり、郵送,宅配,店頭受取等が選択される。
【0035】料金支払い方法指示データは、料金の支払
い方法を指示するものであり、郵送及び宅配の納品を希
望するときには、クレジットカード支払い,銀行自動引
き落とし,銀行振込,プリペイドカード支払い等が選択
される。また、受取の納品を希望するときには、上記支
払い形態の他に現金払いが選択される。
【0036】各データの入力が終了すると、処理制御部
33は暗号化処理部39を制御して画像データを暗号化
する。暗号化処理部39では暗号化キーデータのメモリ
39aに書き込まれた暗号化キーを用いて、画像データ
を暗号化する。なお、画像データの他にプリント注文デ
ータも暗号化してもよい。この場合には、この暗号化さ
れた画像データ及びプリント注文データにユーザーID
番号を付してプリント仕上げ業者13に送る。
【0037】データ通信部40は、プリント注文データ
及び暗号化された画像データをプリント仕上げ業者13
のデータベース27に転送する。このデータ転送は、周
知のパソコン通信の手法が用いられ、電話回線24,2
5及びインターネット26を介して注文データ及び画像
データがデータベース27に送られる。プリント注文デ
ータは、ユーザー識別データ,納期希望日時指示デー
タ,料金支払い方法指示データなどから構成されてい
る。
【0038】ユーザーからデータ転送されたプリント注
文データ及び暗号化された画像データは、受付用ワーク
ステーション14で受付処理された後に、各デジタルプ
リンタ16〜18を用いて、プリント68,70,71
が作成される。
【0039】図1に示すように、前記デジタルプリンタ
16,17,18には、ペーパーサイズの異なる感光材
料及び記録材料がセットされており、これらプリンタ1
6〜18は異なるサイズのプリントを行う。プリンタ1
6,17は銀塩方式カラーデジタルプリンタから構成さ
れており、デジタルデータに基づき銀塩方式カラー感光
材料(カラーペーパー)を走査露光して、画像を焼付露
光する。カラーペーパーはポジ・ポジタイプのものが用
いられ、ポジ像でカラーペーパーが焼付露光される。
【0040】銀塩方式カラーデジタルプリンタ16は、
図3に示すように、レーザー光による走査露光方式の焼
付露光部65を備えており、画像データに基づき光ビー
ムを変調し、カラーペーパー66の送りに同期させてカ
ラーペーパー66のイエロー,マゼンタ,シアンの各感
光層を走査露光して、各画像を焼付露光する。この焼付
露光済みのカラーペーパー66はペーパープロセサ67
で現像処理された後に、カットマークに基づき各コマ毎
に切り離され、Lサイズのプリント68が作成される。
また、裏印字器69が設けられており、この裏印字器6
9は、各画像に対応させたカラーペーパー66の裏面に
受付番号,ユーザーID番号,及びこれらのバーコード
を記録する。他方の銀塩方式カラーデジタルプリンタ1
7も同じように構成されている。このプリンタ17には
キャビネサイズのものがセットされており、キャビネサ
イズのプリント70が作成される。
【0041】焼付露光部65には、レーザー光による走
査露光方式の他に、CRTや液晶表示パネル等を用いた
面露光方式又は線露光方式を用いてもよい。また、光ビ
ームを変調する代わりに、マイクロミラー装置を用いて
走査露光してもよい。マイクロミラー装置は、サイズが
極めて小さいミラー(マイクロミラー)をライン又はマ
トリクスに配列し、各マイクロミラーの傾斜角度を制御
して入射光を偏向するものである。
【0042】カラーペーパーとして、ネガ・ポジタイプ
のものを用いる場合には画像データはポジ・ネガ変換さ
れる。このポジ・ネガ変換は、デジタルプリンタ16〜
18の画像処理部で行う他に、ワークステーション14
の画像処理部で行ってもよい。なお、デジタルプリンタ
16〜18の画像処理部は、ガンマ補正やマトリクス補
正を行い、得られたプリントの濃度及び色バランスが最
適になるようにしている。
【0043】また、プリンタ18は周知のインクジェッ
ト方式カラーデジタルプリンタから構成されている。こ
のプリンタ18はユーザー注文データのプリント方式指
示データがインクジェット方式の場合に選択され、A0
〜A4サイズ等の大きなサイズのプリント71を作成す
る。このため、プリンタ18には各種サイズの記録紙が
セットされており、サイズ指定に応じて対応する記録紙
が選択される。このプリンタ18にも裏印字器が設けら
れており、受付番号,ユーザーID番号,及びこれらの
バーコードが記録紙の裏面に記録される。
【0044】図1に示すように、請求書発行プリンタ1
9はワークステーション14のデータに基づき請求書7
2をプリントする。また、納品袋印字プリンタ20は納
品袋73に住所,氏名,郵便番号等を印字する。更に、
プリンタ19,20は、各プリントとの照合のため、受
付番号,ユーザーID番号,及びこれらのバーコードを
記録する。
【0045】次に、図4を参照して本実施形態の作用に
ついて説明する。先ず、ユーザー10はフイルム現像を
プリント仕上げ業者に依頼する。プリント仕上げ業者
は、フイルム現像の注文受付の際に、ユーザー登録済み
か否かを判定し、未登録の場合にはユーザー登録を行
う。このユーザー登録では、受付用ワークステーション
14は、ユーザーID番号とパスワードと暗号化キーデ
ータをユーザー10に対して設定する。そして、後に説
明する画像データの転送によるプリントの受付処理で
は、このユーザーID番号とパスワードとの照合によ
り、プリント注文を受け付ける。設定されたユーザーI
D番号とパスワードと暗号化キーデータは、記憶装置1
5に記憶される。また、フイルム現像の注文受付の際に
は、写真フイルムIDデータが読み取られ、この写真フ
イルムIDデータとユーザーIDデータとが関連付けて
記憶装置15に記憶される。
【0046】フイルム現像では、フイルムプロセサ21
aに写真フイルムカートリッジをセットして、写真フイ
ルムを現像処理する。この現像処理の前に、磁気記録再
生ヘッド21b及びデータ記録再生部21cを介して写
真フイルムの透明磁気記録層からフイルムIDデータが
読みだされ、このフイルムIDデータに基づきユーザー
IDデータ,暗号化キーデータ,及びその設定日時デー
タが記憶装置15から検索される。そして、これら各デ
ータがデータ記録再生部21c及び磁気記録再生ヘッド
21bを介して、写真フイルムの透明磁気記録層に書き
込まれる。現像された写真フイルムは、元のフイルムカ
ートリッジに巻き取られて、ユーザー10に返却され
る。
【0047】ユーザー10は、フイルムカートリッジ4
1をフイルムスキャナ11にセットする。このセットに
より写真フイルム48の透明磁気記録層から先ず暗号化
キーデータとその設定日時データとが読み取られる。そ
して、設定日時データが既にメモリ39aに記憶されて
いる設定日時データよりも新しい場合には、メモリ39
aの暗号化キーデータとその日時データとが新しいもの
に更新される。
【0048】次に、画像読取表示モードが指定される
と、このモードでは、インデックス画像を作成するため
に、写真フイルム48の全コマが撮像部51により読み
取られ、これが画像処理部35で画像処理された後に、
作業用画像メモリ36に順次書き込まれて、インデック
ス画像が作成される。作成されたインデックス画像はモ
ニタ表示制御部38を介してカラーモニタ12に表示さ
れる。
【0049】次に、処理制御部33をプリント指定モー
ドに設定して、マウス61によりプリント対象コマを特
定するとともにプリントサイズ及び枚数を入力する。こ
れらプリント指示データはメモリ37に記憶される。
【0050】全てのプリント指示データの入力が終了す
ると、処理制御部33は高解像度読取りモードに設定さ
れる。この高解像度読取りモードでは、メモリ37に記
憶されたプリント指示データに基づきプリント対象コマ
の画像がプリントサイズに対応する解像度で読み取られ
る。すなわち、プリントサイズが大きい場合には解像度
が高くされ、サイズが小さくなるにしたがい解像度が低
くされる。また、通常サイズの他に、迫力ビジョンサイ
ズやパノラマサイズが指定される場合には、これらサイ
ズに対応するエリアから画像が読み取られる。
【0051】読み取られた画像データは画像処理部35
によって画像処理される。画像処理としては、例えばガ
ンマ補正、マトリクス補正、文字イラスト合成、拡大/
縮小、トリミング、画像合成等があり、これらの画像処
理が選択的に実施される。次に画像処理済みの画像デー
タが、例えばJPEG(Joint Photgraphic ExpertsGro
up)圧縮される。データ圧縮率はプリントサイズに応じ
て変えられる。プリントサイズが大きい場合には圧縮率
が低くされ、画質劣化が抑えられる。また、プリントサ
イズが小さくなるほど、画質劣化は目立たなくなるので
圧縮率が高くされる。なお、データ圧縮方式はJPEG
に限定されることなく、他の周知の圧縮方式を用いても
よい。圧縮された画像データはメモリ37に記録され
る。これら各コマの画像データはプリント指示データに
対応して記憶される。
【0052】各プリント対象コマの画像読取りが終了す
ると、処理制御部33は注文処理モードにされ、納期希
望日時指示データと、納品方法指示データと、料金支払
い方法指示データとが入力される。この入力の後に、デ
ータ転送を指示すると、処理制御部33は、データ通信
部40を制御して、プリント注文データを順次プリント
仕上げ業者13のデータベース27に送る。
【0053】ワークステーション14では、現在の注文
総数及び納期を管理しているので、送られて来たプリン
ト注文データの画像サイズ及びプリント枚数に基づき、
希望納期に間に合うかどうかを他のユーザーの注文数や
プリントの処理能力に応じて演算し、プリント仕上り時
間を特定する。そして、このプリント仕上り時間に納品
処理時間を加算することで、納期を算出する。算出した
納期が希望納期を越える場合には、ワークステーション
14は処理不可能メッセージをユーザー10に送る。こ
の場合には、ユーザー10は希望納期日時の変更か、注
文の中止かを選択する。算出した納期が希望納期内であ
るときには、ワークステーション14は受付番号と納期
と料金とをユーザー10に送る。
【0054】ユーザー10側のフイルムスキャナ11
は、送られてきた受付番号と納期と料金とをカラーモニ
タ12に表示する。ユーザー10はカラーモニタ12を
観察して、この料金,納期でよければ、受付番号と画像
データをプリント仕上げ業者13に送る。このとき、暗
号化処理部39は、予め記録されている暗号化キーデー
タを用いてメモリ37から読みだした画像データを暗号
化処理する。また、納期や料金の問題でプリントの注文
を止める場合には、画像データをデータ転送する必要が
ないため、この分だけデータ転送コストを低くすること
ができる。
【0055】プリント仕上げ業者13は受付番号と暗号
化された画像データとを受け取ると、受付番号に基づ
き、画像データとプリント注文データとを対応付けて、
記憶装置15に記憶する。この後、プリント注文データ
のユーザーID番号に基づき暗号化キーデータを記憶装
置15から読みだして、暗号化された画像データを暗号
化キーデータを用いて復号化し元の画像データを得る。
なお、納期や料金の確認が不要の場合には、ユーザーは
プリント注文の際に、プリント注文データと暗号化した
画像データとを送るようにしてもよい。
【0056】次に、ワークステーション14は、受付し
た内容に基づき、納期順に各注文のプリントを行う。こ
のとき、プリント指示データに基づき用いるプリンタ1
6〜18を選択する。そして、指示されたプリントサイ
ズで指示枚数分のプリントを行う。例えば、通常のLサ
イズプリントが指定された場合には、プリンタ16を用
いて、Lサイズプリント68を作成する。また、キャビ
ネサイズプリントが指定された場合にはプリンタ17を
用いてキャビネサイズプリント70を作成する。また、
A3サイズのプリントが指定された場合には、インクジ
ェットプリンタ18を用いて、A3サイズのプリント7
1を作成する。
【0057】また、各プリンタ16〜18の裏印字器
は、プリント68,70,71の裏面に受付番号,ユー
ザーID番号及びこれらのバーコードを印刷する。これ
ら受付番号,ユーザーID番号及びバーコードは、後の
納品処理で請求書,納品袋との照合に用いられる。
【0058】プリントと並行して又はプリントの前後
に、請求書及び納品袋のプリント処理が行われる。請求
書発行処理では、ワークステーション14は、請求書発
行プリンタ19により、請求料金の明細と受付番号,ユ
ーザーID番号,及びこれら番号のバーコードとを所定
のフォーマットでプリントして、請求書72を発行す
る。同じように、ワークステーション14は、納品袋印
字プリンタ20により、ユーザーの郵便番号,住所,氏
名,電話番号,納品種別コード等と受付番号,ユーザー
ID番号,及びこれら番号のバーコードとを納品袋73
にプリントする。これら郵便番号や住所氏名等はプリン
ト注文データのユーザーID番号に基づき特定される。
なお、透明窓付きの納品袋を採用する場合には、請求書
に住所氏名等を記入することで、納品袋への宛て名書き
プリントを省略してもよい。納品袋73はプリントサイ
ズに応じて各種用意されており、例えばA0〜A3等の
大サイズプリントの場合には、筒体が用いられる。ま
た、納品袋68への直接印字の他に、ラベルにプリント
してもよく、この場合には、このラベルが納品袋73に
貼られる。
【0059】仕上がったプリント68,70,71と請
求書72と納品袋73とには同一の受付番号及びバーコ
ードが記録されるため、これらを基準にして照合が行わ
れ、袋詰めされた後に納品種別コードにより、郵送,宅
配,受渡し等の処理が選択される。なお、この袋詰めは
受付番号に基づき人手により行われる他に、受付番号バ
ーコードをバーコードリーダーで自動的に読み取って自
動的に袋詰めした後に、各納品種別に応じて仕分けるよ
うにしてもよい。
【0060】プリント料金は、料金支払い方法指示デー
タで指示された方法により清算される。例えば、プリペ
イドカード支払い方法の場合には、プリント仕上げ業者
等でプリペイドカードをユーザーが購入して、このカー
ドID番号をプリント支払い方法指示データとして入力
することで、ワークステーション14はこのプリペイド
カードの料金限度額内までプリントを行うことができ
る。
【0061】なお、上記実施形態では、フイルムプロセ
サ21で暗号化キーデータを写真フイルム48の透明磁
気記録層に書き込むようにしたが、この他に、フイルム
現像の受付の際に受付機で写真フイルム48に暗号化キ
ーデータを書き込むようにしてもよい。また、フイルム
現像を終了した後に、暗号化キーデータを書き込んでも
よい。上記実施形態では、写真フイルム48の透明磁気
記録層に暗号化キーデータを書き込むようにしたが、こ
の他に、写真フイルム48に文字や記号、バーコード等
を用いて光学的に記録してもよい。この場合には、当然
のことながらフイルム現像の前に記録を行う。また、記
録媒体は、フイルムカートリッジに内蔵させたICメモ
リや、フイルムカートリッジとは別に設けたメモリカー
ド等を用いてもよく、この場合には各メモリに電子的に
記録する。なお、定期的にユーザー別の暗号化キーデー
タを変更することにより、万一暗号化キーデータが盗ま
れた場合でも被害を抑えることができる。
【0062】また、上記実施形態では、暗号化キーデー
タをプリント仕上げ業者13側で設定するようにした
が、この他に、図5に示すように、ユーザー側で設定し
て、これをフイルムスキャナ11で写真フイルム48の
透明磁気記録層に磁気記録してもよい。この磁気記録
は、フイルムスキャナ11を用いる代わりに、カメラの
撮影情報記録部を用いることで、写真フイルムに磁気記
録してもよい。また、磁気記録の代わりに光学的又は電
子的に暗号化キーデータを記録してもよい。なお、この
場合にも、暗号化キーデータの他に暗号化キーデータの
設定日時データを書き込んでおくことにより、新たに暗
号化キーデータを設定した場合に、最新の暗号化キーデ
ータを用いることができるようになる。また、ユーザー
側で暗号化キーデータを設定する場合には、異なるユー
ザー間で暗号化キーデータが偶然一致する可能性もあ
る。そこで、ラボ側では、新規設定の暗号化キーデータ
に対し、既に設定済みの他のユーザー識別暗号化キーデ
ータで一致するものがないかチェックし、一致するもの
があれば、ラボ側で上記新規設定の暗号化キーデータに
部分変更を加えるようにする。この場合には、変更済み
暗号化キーデータとともに、変更したという情報あるい
は一致警告情報をフイルムの磁気記録層等に書き込ん
で、ユーザー側に連絡するとよい。
【0063】なお、上記実施形態では、銀塩式カラーデ
ジタルプリンタ16,17及びインクジェットカラープ
リンタ18を用いたが、この他に、熱現像転写方式のカ
ラープリンタ、カラーサーマルプリンタ、カラーレーザ
ープリンタを用いてもよい。また、当然のことながらモ
ノクロプリントを行う場合にはモノクロプリンタが用い
られる。
【0064】また、プリント注文データとして、インデ
ックスプリント,マルチプリント,シールプリント,文
字合成プリント,更にはモノクロプリント等を指示する
ものを加えてもよい。シールプリントは、剥離紙に貼り
付けられており、剥がして他のものに貼り付けて使用す
るもので、多くはマルチプリントと併用される。
【0065】プリント注文データとして画像補正処理指
示データを加えてもよく、この場合には、プリント仕上
げ業者13のオペレータにより仕上りをシミュレート表
示した画像が観察され、濃度及び色バランスが最適とな
るように、画像補正処理が行われる。この場合には、補
正処理料金が請求料金に加算される。また、画像データ
の他に、透明磁気記録層に記録された撮影情報等の磁気
記録データもプリント仕上げ業者13にデータ転送して
もよい。この場合には、撮影情報中の例えばプリント品
質向上情報(PQI)を用いることで、プリント品質を
向上させることができる。また、写真フイルムに記録さ
れた情報のみでなく、テレビ受像機やビデオ再生機など
からの画像データを本発明のフイルムスキャナを用いて
データ転送してもよく、この場合にもこれら画像をプリ
ントすることができる。
【0066】また、上記実施形態では、インデックス画
像の作成時の読取りは、撮像部51の画素を結合して低
解像度化したが、この他に、撮像部51で高解像度で読
み取り、この高解像度画像データを間引くことで、低解
像度化してもよい。
【0067】また、上記実施形態では、各ユーザー毎に
暗号化キーデータを設定して、これを管理するようにし
たが、この他に、各写真フイルム毎に暗号化キーデータ
を設定し、この暗号化キーデータにより各写真フイルム
毎に暗号化処理してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、画像データ及びプリント注文データをデー
タ転送したから、プリントの発注を容易に行うことがで
きる。しかも、撮影を全コマプリントする従来の写真プ
リントシステムと異なり、欲しいプリントのみを確実に
注文することができ、効率のよい注文を行うことができ
る。
【0069】また、データ送信の際には、暗号化キーデ
ータにより少なくとも画像データを暗号化して送信し、
この暗号化された画像データを暗号化キーデータにより
復号化して元の画像データに戻したから、インターネッ
トを介してプリントを発注する場合でも、暗号化によっ
て画像内容を第三者に見られることもなく、プライバシ
ーの保護が図れる。
【0070】暗号化キーデータは、発注者又は受注者が
設定し、この暗号化キーデータを写真フイルムとともに
扱われる記録媒体に記録し、この記録媒体を介して、相
手方に暗号化キーデータを渡すようにしているので、第
3者に暗号化キーデータの内容が知られることがなく、
機密性が保持される。
【0071】請求項3記載の発明によれば、暗号化キー
データを写真フイルムに磁気的又は光学的に記録したか
ら、暗号化キーデータの機密性が一層保持されるととも
に、別体で暗号化キーデータの記録媒体を設ける必要が
なくなり、構成を簡単にすることができる。
【0072】請求項4記載の発明によれば、写真フイル
ムに記録されたコマを画像データとして読み取る画像読
取り手段と、この読み取った画像を表示する画像表示手
段と、表示した画像の観察によりプリント対象に指定さ
れたコマを特定する情報を入力する手段と、特定したプ
リント対象コマに対するプリントサイズ及び枚数を指定
するプリント注文データを入力する手段と、暗号化キー
データを記憶する手段と、画像読取り手段からの画像デ
ータを暗号化キーデータを用いて暗号化する手段と、こ
の暗号化した画像データと前記プリント注文データとを
受注者に送信するデータ送信手段とから、フイルムスキ
ャナを構成したから、写真フイルムに記録されたコマを
特定して簡単にプリントを発注することができる。しか
も、暗号化された画像データを送信するので、プライバ
シーの保護が図れる。
【0073】請求項7記載の発明によれば、プリント注
文データと画像データとをデータ転送するフイルムスキ
ャナと、フイルムスキャナのデータ送信手段から送られ
たデジタル画像データとプリント注文データとに基づき
デジタル画像データをプリントするデジタルプリンタと
からプリントシステムを構成したから、受注者はフイル
ム現像後は、写真フイルム等を取り扱う必要がなく画像
データとプリント注文データとに基づきプリントを行う
ことができる。したがって、フイルムハンドリング装置
を用いる必要がなく、プリント処理の自動化が簡単に行
えるようになる。しかも、店舗受付のように受付時間が
営業時間に限定されることがなく、24時間受付が可能
になる。したがって、プリント処理の自動化と相まって
プリントを効率良く行うことができ、プリントの納期を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント発注システムを示す概略図で
ある。
【図2】本発明のフイルムスキャナを示す機能ブロック
図である。
【図3】本発明のプリント発注システムで用いる銀塩式
カラーデジタルプリンタを示す機能ブロック図である。
【図4】本発明のプリント発注システムの処理手順を示
すフローチャートである。
【図5】別の実施形態における処理手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 ユーザー(発注者) 11 フイルムスキャナ 12 カラーモニタ 13 プリント仕上げ業者(受注者) 14 ワークステーション 15 記憶装置 16,17 銀塩式カラーデジタルプリンタ 18 インクジェットプリンタ 19 請求書発行プリンタ 20 納品袋印字プリンタ 21 フイルムプロセサ 22,23 モデム 24,25 電話回線 26 インターネット 27 データベース 28 暗号化キーデータ設定部 29,25 複合化処理部 30 フイルム送り部 31 フイルム画像読出し部 32 入力画像メモリ 33 処理制御部 34 磁気記録再生部 35 画像処理部 39 暗号化処理部 40 データ通信部 41 フイルムカートリッジ 48 写真フイルム 68,70,71 プリント
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/44 H04L 9/00 673E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗号化キーデータを発注者側で写真フイ
    ルムカートリッジとともに取り扱われる記録媒体に記録
    し、これを発注者から受注者に写真フイルムカートリッ
    ジとともに送り、 発注者は、画像データと、それに対応するプリント注文
    データとを、前記暗号化キーデータにより少なくとも画
    像データを暗号化して受注者の受付処理手段に送信し、 受注者は、暗号化された画像データを前記暗号化キーデ
    ータにより復号化し、復号化した画像データと、それに
    対応するプリント注文データとに基づきプリントを作成
    することを特徴するプリント発注方法。
  2. 【請求項2】 暗号化キーデータを受注者側で写真フイ
    ルムカートリッジとともに取り扱われる記録媒体に記録
    し、これを受注者から発注者に写真フイルムカートリッ
    ジとともに送り、 発注者は、画像データと、それに対応するプリント注文
    データとを、前記暗号化キーデータにより少なくとも画
    像データを暗号化して受注者の受付処理手段に送信し、 受注者は、暗号化された画像データを前記暗号化キーデ
    ータにより復号化し、復号化した画像データと、それに
    対応するプリント注文データとに基づきプリントを作成
    することを特徴するプリント発注方法。
  3. 【請求項3】 前記暗号化キーデータを写真フイルムに
    磁気的または光学的に記録することを特徴とする請求項
    1又は2記載のプリント発注方法。
  4. 【請求項4】 写真フイルムに記録されたコマを画像デ
    ータとして読み取る画像読取り手段と、 この読み取った画像を表示する画像表示手段と、 表示した画像の観察によりプリント対象に指定されたコ
    マを特定する情報を入力する手段と、 特定したプリント対象コマに対するプリントサイズ及び
    枚数を指定するプリント注文データを入力する手段と、 暗号化キーデータを記憶する手段と、 画像読取り手段からの画像データを暗号化キーデータを
    用いて暗号化する手段と、 この暗号化した画像データと前記プリント注文データと
    を受注者に送信するデータ送信手段とを備えたことを特
    徴とするフイルムスキャナ。
  5. 【請求項5】 前記データ送信手段は、暗号化キーデー
    タを用いてプリント発注データも暗号化し、これを受注
    者に送信することを特徴とする請求項4記載のフイルム
    スキャナ。
  6. 【請求項6】 前記写真フイルムから前記暗号化キーデ
    ータを読み取る暗号化キーデータ読取手段を備えたこと
    を特徴とする請求項4又は5記載のフイルムスキャナ。
  7. 【請求項7】 写真フイルムに記録されたコマを画像デ
    ータとして読み取る画像読取り手段と、この読み取った
    画像を表示する画像表示手段と、表示した画像の観察に
    よりプリント対象に指定されたコマを特定する情報を入
    力する手段と、特定したプリント対象コマに対するプリ
    ントサイズ及び枚数を指定するプリント注文データを入
    力する手段と、暗号化キーデータを記憶する手段と、画
    像読取り手段からの画像データを暗号化キーデータを用
    いて暗号化する手段と、前記プリント注文データと暗号
    化した画像データとを送信するデータ送信手段とを備え
    たフイルムスキャナと、 前記データ送信手段で送られたプリント注文データから
    暗号化キーデータを特定し、暗号化された画像データを
    前記暗号化キーデータにより復号化する受付処理手段
    と、 復号化した画像データとそれに対応するプリント注文デ
    ータとに基づきプリントするプリンタとから構成され、 前記フイルムスキャナは発注者側に設けられ、前記受付
    処理手段及びプリンタは受注者側に設けられていること
    を特徴とするプリント発注システム。
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US09/046,590 US6504620B1 (en) 1997-03-25 1998-03-24 Print ordering method, printing system and film scanner
US09/573,192 US6532080B1 (en) 1997-03-25 2000-05-18 Print ordering method, printing system and film scanner
US09/573,271 US6590671B1 (en) 1997-03-25 2000-05-18 Print ordering method, printing system and film scanner
US10/270,493 US6967737B2 (en) 1997-03-25 2002-10-16 Print ordering method, printing system and film scanner
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236829A (ja) * 2000-12-04 2002-08-23 Ajinomoto Co Inc 献立情報提供方法およびシステム
JPWO2001075541A1 (ja) * 2000-04-04 2004-04-30 富士通株式会社 生産管理ネットワークシステムおよび生産管理方法、ならびに生産管理プログラムを記録した記録媒体
US7469231B2 (en) 2001-07-30 2008-12-23 Tomoaki Umeda Digital contents and system for receiving order for prints

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